接点部材の取付け構造

申请号 JP2011136553 申请日 2011-06-20 公开(公告)号 JP5802063B2 公开(公告)日 2015-10-28
申请人 株式会社ヴァレオジャパン; 发明人 国分 泰斗; 小野寺 日出地;
摘要
权利要求

ベース部材と他の部材とにそれぞれ取り付けられて相対的に移動して接離する接点部材を備えるスイッチ装置における接点部材の取付け構造であって、 前記ベース部材に取り付けられる接点部材は基部と、それぞれ基部の後端から延びる持ち部と接点片とを有し、 前記ベース部材は、開放空間に露出して前記基部を載置する載置面を備える保持部と、 前記基部の前端を押さえる押さえ部と、前記保持部の前記載置面につながる縦面に形成された係合穴と、前記載置面を含む平面上における前記ベース部材に取り付けられる接点部材の位置を規制する位置決め部とを有し、 前記ベース部材に取り付けられる接点部材の持ち部に、当該持ち部の前記保持部方向への押し付けにより前記縦面の係合穴に隣接する位置から移動して前記係合穴に係合する爪片を備え、 前記位置決め部は、前記ベース部材に取り付けられる接点部材の前記基部の3辺を囲む囲み壁と、該囲み壁との間に前記基部を挟むように配置されたストッパとからなることを特徴とする接点部材の取付け構造。前記ベース部材に取り付けられる接点部材の持ち部は、前記基部と面一に延びる延長板部と、延長板部の先端から折れて前記保持部の縦面に沿う脱落防止部とからなり、 前記爪片は前記脱落防止部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の接点部材の取付け構造。前記ベース部材に取り付けられる接点部材の延長板部は前記基部の幅方向中央から延び、 前記接点片は前記延長板部の両側を延びていることを特徴とする請求項2に記載の接点部材の取付け構造。前記ベース部材に取り付けられる接点部材の前記接点片は前記基部の平面に対して傾斜しており、 前記脱落防止部は前記基部の平面に対して前記接点片の傾斜方向と反対方向に延びていることを特徴とする請求項2から3のいずれか1に記載の接点部材の取付け構造。前記囲み壁における対向する2辺の壁の上端縁には、前記基部を前記囲み壁内へ案内する案内面が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1に記載の接点部材の取付け構造。前記ストッパは前記保持部の前記載置面に設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1に記載の接点部材の取付け構造。前記押さえ部が前記囲み壁に設けてあることを特徴とする請求項1から5のいずれか1に記載の接点部材の取付け構造。前記囲み壁の前記押さえ部は、その下面が前記保持部の前記載置面に対して前記ベース部材に取り付けられる接点部材の前記基部の板厚に対応する間隙をもって平行に設定されていることを特徴とする請求項7に記載の接点部材の取付け構造。前記保持部の載置面に対して垂直な方向から見たとき、前記押さえ部と前記保持部との間に間隙が設けられ、 前記押さえ部より下方には前記囲み壁における前記間隙と平行な1辺に向かって下方に傾斜する壁面を有するブリッジが設けてあることを特徴とする請求項8に記載の接点部材の取付け構造。前記係合穴は前記ベース部材に取り付けられる接点部材が位置する空間の外部に開口していることを特徴とする請求項1から9のいずれか1に記載の接点部材の取付け構造。ベース部材と他の部材とにそれぞれ取り付けられて相対的に移動して接離する接点部材を備えるスイッチ装置における接点部材の取付け構造であって、 前記ベース部材に取り付けられる接点部材は基部と、それぞれ基部の後端から延びる持ち部と接点片とを有し、 前記ベース部材は、開放空間に露出して前記基部を載置する載置面を備える保持部と、 前記基部の前端を押さえる押さえ部と、前記保持部の前記載置面につながる縦面に形成された係合穴と、前記載置面を含む平面上における前記ベース部材に取り付けられる接点部材の位置を規制する位置決め部とを有し、 前記ベース部材に取り付けられる接点部材の持ち部に、当該持ち部の前記保持部方向への押し付けにより前記縦面の係合穴に隣接する位置から移動して前記係合穴に係合する爪片を備え、 前記ベース部材に取り付けられる接点部材の持ち部は、前記基部と面一に延びる延長板部と、延長板部の先端から折れて前記保持部の縦面に沿う脱落防止部とからなり、 前記爪片は前記脱落防止部に形成されており、 前記ベース部材に取り付けられる接点部材の延長板部は前記基部の幅方向両側から延び、 前記接点片は前記基部の幅方向中央から延びていることを特徴とする接点部材の取付け構造。

说明书全文

本発明は、スイッチ装置における接点部材の取付け構造に関する。

例えば車両におけるパワーウインド制御用のスイッチ装置では、固定側接点に対してベース部材に接点部材(可動接点)を取り付けたスライダを設け、スライダを摺動させることにより接点部材と固定側接点間を接離するようになっている。このようなスイッチ装置として、例えば実開平6−82738号公報に開示されたものは、絶縁基板上に固定接点が形成され、ケーシングに支持したノブを回動させることでノブに連結したスライダを絶縁基板にそって摺動させ、スライダの接点部材が固定接点と接離するようにしている。

図12は実開平6−82738号のスライダにおける接点部材の斜視図、図13は取付け前のベース部材と接点部材を示す断面図、図14はベース部材に接点部材を取付けた状態のスライダを示し、(A)は縦断面図、(B)は(A)におけるB−B部断面図である。 接点部材(可動接点)60は板ばね材からなり、外形が基本形状矩形の基部61と、基部61の後縁の左右両端部から延びる各一対の接点片(弾性接触部)62(62a、62b)と、同じ後縁の中央部から延びる撮み部65を備えている。 接点片62はその根元部から基部61の下、すなわち前方向へ斜めに折り返されて、先端には基部61から離れる側へ半円弧状に膨らませた接点部63を有している。撮み部65は矩形をなして後方へ延び、わずかに上方へ傾斜している。 基部中央には矩形穴66が形成され、前側の穴縁からは後斜め上方向に係止片(弾性係止部)67が延びている。

ベース部材(接点ホルダ)70は矩形の外形形状を有する樹脂製で、前方の連結部71に不図示の回動するノブ側から延びる係止ロッド80下端の半球状係止部81が係止する係止孔72が設けられ、連結部71の縦壁71aより後方は、上板部74と側板部75、75で形成され、下方および後方に開口した箱状となっている。 上板部74に近接して両側板部75からは内方に鍔部76が張り出して、上板部74との間に接点部材60の基部61を通過させる間隙を形成している。上板部74の内壁には接点部材60の係止片67と係止するための係止凹部77が設けられるとともに、係止凹部77から後端開口まで浅い案内溝78が延びている。案内溝78は接点部材60の係止片67の通過を許す幅を持っている。 なお、図中79は鍔部76形成のための成形型用抜き穴である。

指で撮み部65を持ち接点部材60の基部61をその前縁からベース部材70における上板部74と鍔部76間に差込んで、前方へ押し込んでいくと、係止片67が上板部74の案内溝78内を撓んだ状態で案内される。そして、基部61の前縁が連結部71の縦壁71aに当接するまで押し込むと、係止片67が係止凹部77に達して当該係止凹部77内に先端が突出して係止する。これにより、接点部材60は鍔部76と上板部74との間に挟まれて位置保持されるとともに、係止片67と係止凹部77の係止により脱落防止される。

実開平6−82738号公報

しかしながら、上記従来の接点部材の取付け構造では、取付け作業に際し、ベース部材70における上板部74と鍔部76の狭い間隙に接点部材60の基部61を比較的長い距離にわたってスライド方向に押し込むことになり、その間係止片67を撓ませて進めなければならないので、相当に高い押し込みが必要となってしまう。

したがって本発明は、上記の問題点に鑑み、取付け作業性が良好な接点部材の取付け構造を提供することを目的とする。

このため、本発明は、ベース部材と他の部材とにそれぞれ取り付けられて相対的に移動して接離する接点部材を備えるスイッチ装置における接点部材の取付け構造であって、 ベース部材に取り付けられる接点部材は基部と、それぞれ基部の後端から延びる持ち部と接点片とを有し、 ベース部材は開放空間に露出してベース部材に取り付けられる接点部材の基部を載置する載置面を備える保持部と、基部の前端を押さえる押さえ部と、保持部の載置面につながる縦面に形成された係合穴と、載置面を含む平面上におけるベース部材に取り付けられる接点部材の位置を規制する位置決め部とを有し、 ベース部材に取り付けられる接点部材の持ち部に、当該持ち部の保持部方向への押し付けにより前記縦面の係合穴に隣接する位置から移動して係合穴に係合する爪片を備え 前記位置決め部は、前記ベース部材に取り付けられる接点部材の前記基部の3辺を囲む囲み壁と、該囲み壁との間に前記基部を挟むように配置されたストッパとからなるものとした。

本発明によれば、ベース部材に取り付けられる接点部材の基部を上部空間が開放された保持部に載置して平面上の位置を位置決め部で規定した後は、押さえ部と、爪片と係合穴の係合とにより脱落が防止され、爪片と係合穴の係合は持ち部を押し下げるだけで行うから作業が簡単である。 すなわち、爪片と係合穴の係合までに位置決めのため狭い隙間を長距離にわたってベース部材に取り付けられる接点部材の基部をスライド移動させる必要がなく、爪片が保持部縦面を撓んで擦る距離設定が短くて済むから、押し下げ力を小さくできる。

本発明の実施の形態の構成を示す図である。

取付けブロックの拡大部分平面図である。

取付けブロックの拡大断面図である。

取付けブロックの斜視図である。

接点部材を示す図である。

接点部材の斜視図である。

接点部材の取り付け要領を示す説明図である。

セット位置における接点部材の状態を示す断面図である。

接点部材が取り付けられた取付けブロックの斜視図である。

接点部材が取り付けられた取付けブロックの拡大断面図である。

接点部材の変形例を示す斜視図である。

従来例の接点部材を示す斜視図である。

従来例における取付け前のベース部材と接点部材を示す断面図である。

従来例の取付け状態のスライダを示す図である。

以下、本発明を固定側接点に対する可動接点を接点部材としてベース部材に取り付けたスライダに適用した実施の形態について詳細に説明する。 図1は実施の形態におけるベース部材を示す図で、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は裏面図である。 スライダ1(図9参照)のベース部材2は樹脂製で、平面形が矩形の底壁3の各辺から外周壁4を立ち上げて上方に開口した箱枠形状をなしている。裏面側には底壁3の長手方向にそった側辺の中間位置から立ち上がった連結レバー5を有している。連結レバー5は底壁3の一方の側辺の近傍に位置している。

底壁3の上面中央には取付けブロック10が形成されている。取付けブロック10は、主壁12とその両端から同方向に平行に延びる側壁13とを備える門形の囲み壁11と、囲み壁11内で両側壁13に連なっている保持部20とからなる。 囲み壁11はその側壁13を底壁3の長手方向に沿わせ、主壁12を長手方向に対して垂直に配置してあり、主壁12および側壁13の上縁は外周壁4の高さよりわずかに低くなっている。 以下、便宜的に主壁12側を前方、主壁12から側壁13が延びる方向を後方として前後関係を説明する。

図2はベース部材における取付けブロック10の拡大平面図、図3は図2におけるA−A部断面図、図4は斜視図である。 主壁12の上端部からは両側壁13間を略3分するように2つの四ブロック状の押さえ部14が後方(側壁13と同方向)に所定長さ突出している。押さえ部14の上面14aは主壁12の上縁と面一、下面14bは保持部20の上面20aと間隙tをもって平行で、後述する接点部材50の板厚分だけ高い平面となっている。 側壁13には、主壁12から保持部20の上面20aに達するまでの範囲にわたって、所定厚の張り出し部15が設けられている。左右の張り出し部15間の距離は接点部材50の基部51(図5参照)の幅に対応するように設定される。張り出し部15の上端には上縁が側壁13の上縁につながるとともに内方にいくほど高さが低くなる傾斜面16が形成されている。

保持部20は側壁13の略2/3の高さに底壁3と平行な平坦な上面20aを有し、上面には主壁12の押さえ部14に対向させてストッパ25を有している。上面20aは接点部材50(基部51)を載置する載置面となる。 ストッパ25の上面は押さえ部14の上面14aと同じ高さで、幅が押さえ部14の幅より小さく、押さえ部14に対向する前端の平面形は半円弧をなし、後端は保持部20の後面20cと面一になっている。 主壁12とストッパ25の前端間の距離は、接点部材50の基部51の前後方向長さD(図5参照)に対応させてある。 ストッパ25の前方上端は面取りされ、前方へ向かうほど低くなる傾斜面26にしてある。 保持部20の前面20bは押さえ部14の後端から所定距離に設定され、その間隙Sから押さえ部14の下へ接点部材50を挿し込めるようになっている。

保持部20の後面20cの幅方向中央には、その両側よりも後方へ突出させた突出部21が形成されている。突出部21の幅は2つのストッパ25の対向面間の距離よりもわずかに大きく、また、上面20aから突出部21(後面)にかけての角は滑らかな曲面となっている。 突出部21には角穴22が設けてある。角穴22は、底壁3裏面側からの成形型で形成されて、底壁3に達して突出部21から所定量後方まで及んでいる。

主壁12と保持部20の前面20bとの間には幅方向中央にブリッジ23、両端にブリッジ24が設けられている。ブリッジ23、24は、平面図上において押さえ部14と重ならない。両端のブリッジ24は張り出し部15に連なっている。 ブリッジ23、24はその上面23a、24aが保持部20の上面20aから所定量下方の位置から前方下方へ向けて傾斜している。 ベース部材2の裏面側には、取付けブロック10に対応した肉抜き穴30が形成されており、突出部21に設けた角穴22や、押さえ部14およびブリッジ23、24の下側空間も肉抜き穴30の一部となっており、表側から見て肉抜き穴30が凹部31となっている。

次に接点部材50について説明する。 図5の(A)は接点部材50の平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。図6は斜視図である。 接点部材50は銅板からプレス成形され、矩形の基部51の幅方向(長手方向)両端近傍から平行に後方へ接点片52を延ばし、その先端に半球面に成形された接点部53を備えている。接点片52の幅方向外側辺は基部51の左右端縁から所定量内側へずらせてある。基部51の前後方向長さDは主壁12とストッパ25の前端間の距離に対応している。 接点片52はその根元で所定角度上方へ曲げられ、接点部53はその半球面を曲げ側に膨出させている。 接点部材50はさらに基部51の幅方向中央から接点片52と同じ側に延びる持ち部55を備えている。

持ち部55は、保持部20のストッパ25間の間隙を通過可能に、当該間隙よりもわずかに小さい幅を有し、基部51と面一に後方へ延びる延長板部56と、延長板部56の先端から下方へ垂直に延びる脱落防止部57とからなっている。 脱落防止部57の長さは底壁3から保持部20の上面20aまでの高さに略対応させてある。 脱落防止部57にはその先端(下端)側を根元とし延長板部56との接続側を自由端とする爪片58が周囲をスリット59で囲まれて形成され、爪片58は根元で基部51側へ曲げられている。 接点部材50は、以上の構成により、持ち部55が展開状態においても2本の接点片52の間に収まるので、材料の歩留まりが良好である。

上記した接点部材50は以下の要領でベース部材2に取り付けられる。 まず接点部材50はその持ち部55を手又はピンセット(以下、「手等」という)で摘んで持つ。この際、持ち部55のとくに脱落防止部57は接点片52の曲げ方向(傾斜方向)とは反対方向に延びているので、広いスペースが確保され、持ち部55を摘みやすい。 手等に持った接点部材50を、図7の(A)に示すように、基部51の前端を囲み壁11における主壁12の押さえ部14先端と保持部20との隙間から張り出し部15間の凹部31に挿し込む。隙間は接点部材50の板厚と関係なく広く設定できるので、挿し込みに対して何らの抵抗もない。この際も、持ち部55が2つの接点片52の間に挟まれた中央位置であるため、安定した適切な姿勢で挿し込むことができる。そして、囲み壁11の側壁13には張り出し部15の上端に傾斜面16が形成されているので、基部51を挿し込む際に基部51の左右端がずれていても傾斜面16により滑らかに張り出し部15間に案内される。

はじめの挿入姿勢のままで基部51の前端をブリッジ23、24近くまで挿入後、持ち部55から手等を離すと、接点部材50は自重によりブリッジ23、24が主壁12へ向かって下方に傾斜していることも相俟って、ブリッジ23、24上を滑って図7の(B)に示すようなセット位置まで後方へ倒れる。このセット位置は、図8に断面を示すように、持ち部55における脱落防止部57の爪片58が保持部20の上面20aから突出部21にかけての曲面の中央付近に位置する状態である。また、基部51の後端縁は保持部20上のストッパ25と対向する位置となる。

ここで、基部51が保持部20の上面20aに着座する方向に持ち部55の延長板部56の後端を押し下げると、爪片58が弾性変形して曲面を滑り角穴22の穴縁に係合する。一方、延長板部56の押し下げによって、基部51は保持部20の上面20aの前端縁を支点として回転し、基部51の前端部は押さえ部14の下面14bに当接し基部51が保持部20に載置され、接点部材50の取付けが完了する。図9はこの取り付け状態を示す斜視図である。取り付け状態の断面図は後掲の図10を参照。 接点部材50は基部51が主壁12とストッパ25との間に挟まれて位置決めされるとともに、基部51と押さえ部14との係合および脱落防止部57の爪片58と角穴22との係合によって抜け止めされる。

以上のようにベース部材2に接点部材50が取り付けられたスライダ1は表裏反転させてスイッチ装置内に組み込まれる。図10はその使用状態を示す断面図である。 スライダ1は固定接点8が設置された絶縁基板7に対向して配置されるとともに、連結レバー5の先端が不図示のノブに連結され、ノブの操作にしたがって摺動することにより接点部材50の接点部53が固定接点8と接離する。 接点部材50の接点片52は基部51の左右端縁からずらせてあるので、取付けブロック10の張り出し部15あるいは側壁13と干渉することはない。

なお、ベース部材2には押さえ部14やブリッジ23、24まわりに底壁3の表裏間を貫通する隙間ができるが、接点部材50を取り付けることにより閉じられるので、これらの隙間を貫通してほこり等の異物が接点部53の位置するベース部材2内に侵入することが防止される。

本実施の形態では、接点部材50が発明におけるベース部材に取り付けられる接点部材に該当し、固定接点8が他の部材に取り付けられる接点部材に該当する。囲み壁11とストッパ25とで位置決め部が構成され、側壁13が囲み壁11における対向する2辺の壁に、そして傾斜面16が案内面に該当する。 保持部20の上面20aが載置面に該当し、突出部21の後面(20c)が縦面に該当する。

本実施の形態は以上のように構成され、ベース部材2と絶縁基板7とにそれぞれ取り付けられて相対的に移動して接離する接点部材50と固定接点8を備えるスイッチ装置において、ベース部材に取り付けられる接点部材50は基部51と、基部の幅方向中央から延びる持ち部55と、持ち部の両側を基部から延びる接点片52とを有し、ベース部材2は開放空間に露出して基部51を載置する上面20aを備える保持部20と、基部51の前端を押さえる押さえ部14と、保持部20の上面20aにつながる後面20cに形成された角穴22と、保持部20の上面20aを含む平面上における接点部材50の位置を規制する囲み壁11およびストッパ25とを有し、接点部材50の持ち部55に、当該持ち部55の保持部20方向への押し付けにより後面20cの角穴22に隣接する位置から移動して角穴22に係合する爪片58を備えているものとした。 これにより、接点部材50はその持ち部55を持って取付け作業を行うことができ、作業を通して接点片52を持つ必要がないので、接点片52やその接点部53を曲げたり捻じってしまうなどの損傷を接点部材50に与えるおそれがない。

そして、基部51を保持部20に載置して接点部材50の平面上の位置を囲み壁11およびストッパ25で規定した後は、押さえ部14と、爪片58と角穴22の係合とにより脱落が防止され、爪片58と角穴22の係合は持ち部55を押し下げるだけで行うから作業が簡単である。 また、爪片58と角穴22の係合までに位置決めのため接点部材50の基部51を保持部20の上面20aに載置するだけなので長距離にわたる移動を要せず、しかも脱落防止のための爪片58が保持部20の後面20cを撓んで擦る距離が短かくできるから、押し下げ力が小さできる。 さらに、爪片58が保持部20の後面20cを擦る距離が短くて削り屑がほとんど発生しない上に、角穴22がベース部材2の裏面で外部に開口しているので、たとえ削り屑や磨耗粉が発生しても外部に放出されてベース部材2に残留せず、スイッチ機能を害しない。

囲み壁11における対向する2辺の側壁13の上端縁には、基部51を囲み壁11内へ案内する傾斜面16が設けられているので、取り付けの際に基部51の左右端がずれていても引っ掛かることなく滑らかに案内される。

ストッパ25は基部51が載置されるのと同じ保持部20の上面20aに設けられているので、剛性高く接点部材50を位置保持することができる。 そして、接点部材50の持ち部55は基部51と面一に延びる延長板部56と、延長板部56の先端から折れて保持部20の後面20cに沿う脱落防止部57とからなり、爪片58は脱落防止部57に形成されているので、持ち部55から手等を離すと接点部材50は倒れて、脱落防止部57の爪片58が保持部20の上面20aから突出部21にかけての曲面の中央付近に位置するから、延長板部56の先端を押すだけで容易に爪片58を角穴22に係合させることができる。

接点部材50における持ち部55の脱落防止部57は基部51の平面に対して接点片52の傾斜方向と反対方向に延びているので、広いスペースが確保され、持ち部55を摘みやすい。

押さえ部14は囲み壁11に設けてあるので、囲み壁11が位置決めに加えて脱落防止構造の一部を形成し、構成が簡単となっている。 押さえ部14は、その下面14bが保持部20の上面20aに対して接点部材50の基部51の板厚に対応する間隙tをもって平行に設定されているので、基部51は押さえ部14の下面14bおよび保持部20の上面20aとそれぞれ面で接し、接点部材50はとくに安定に位置保持される。

そして、保持部20の上面20aに対して垂直な上方から見たとき、押さえ部14と保持部20との間に間隙Sが設けられ、押さえ部14より下方には主壁12に向かって下方に傾斜する壁面を有するブリッジ23、24が設けてある。これにより、間隙Sに基部51の前端を挿し込んで持ち部55から手等を離すと、接点部材50は自重によりブリッジ23、24上を滑って持ち部55の爪片58が保持部20の上面20aから突出部21にかけての曲面の中央付近に位置するセット位置まで後方へ倒れるから、あとは、前述のように、持ち部55の延長板部56の先端を押すだけで容易に取付けが完了する。

つぎに、図11はベース部材に取り付けられる接点部材の形状を異ならせた変形例を示す斜視図である。これは接点片が1本の場合に好適である。 接点部材50’は、矩形の基部51の幅方向(長手方向)両端から基部51と面一に後方へ延長板部56’を延ばし、その先端は折れ曲がって下方に延びる脱落防止部57’となっている。脱落防止部57’は当該下方に延びる側片とそれらの先端間を幅方向に延びてつなぐ横片とからなっている。 基部51の幅方向中央からは接点片52’が延長板部56’と同方向に延び、その先端に半球面に成形された接点部53を備えている。接点片52’はその根元で所定角度上方へ曲げられ、接点部53はその半球面を曲げ側に膨出させている。 基部51の前後方向長さDは主壁12とストッパ25の前端間の距離に対応させるとともに、接点片52’と延長板部56’間における基部51の後縁はストッパ25との当接部となる。

脱落防止部57’の幅方向中央、すなわち横片の中央には、周囲をスリット59で囲まれた爪片58’が実施の形態における爪片58と同様に脱落防止部57’の下端側根元で基部51側へ曲げられ自由端を上方に向けて形成されている。 その他は接点部材50と同じである。 なお、基部51の面からの爪片58’の高さ位置が異なる場合には、とくに図示はしないが、保持部20(突出部21)の後面20cには、基部51を保持部20の上面20aに載置したときに爪片58’が係合する高さ位置に角穴22を設定すればよい。 この変形例の接点部材50’では、組み付け時の持ち部として、延長板部56’を撮むことができるし、脱落防止部57’を撮んでもよい。 また接点部材50’は、接点片52’を含めて展開形状が単純な4角形に収まるので、実施の形態と同様に、材料の歩留まりが良好である。

なお、実施の形態ではスライダにおける取り付け構造として接点部材50が可動接点となる例について説明したが、これに限定されず、接点部材を固定接点とする場合にも本発明は適用可能である。

1 スライダ 2 ベース部材 3 底壁 4 外周壁 5 連結レバー 7 絶縁基板 8 固定接点 10 取付けブロック 11 囲み壁 12 主壁 13 側壁 14 押さえ部 14a 上面 14b 下面 15 張り出し部 16 傾斜面 20 保持部 20a 上面(載置面) 20b 前面 20c 後面 21 突出部 22 角穴 23、24 ブリッジ 25 ストッパ 26 傾斜面 30 肉抜き穴 31 凹部 50、50’ 接点部材(ベース部材に取り付けられる接点部材) 51 基部 52、52’ 接点片 53 接点部 55 持ち部 56、56’ 延長板部 57、57’ 脱落防止部 58、58’ 爪片 59 スリット 60 接点部材 61 基部 62、 62a、62b 接点片 63 接点部 65 撮み部 66 矩形穴 67 係止片 70 ベース部材 71 連結部 71a 縦壁 72 係止孔 74 上板部 75 側板部 76 鍔部 77 係止凹部 78 案内溝 79 抜き穴 80 係止ロッド 81 半球状係止部

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