スイッチ

申请号 JP2013251172 申请日 2013-12-04 公开(公告)号 JP2015109187A 公开(公告)日 2015-06-11
申请人 オムロン株式会社; 发明人 前田 一志;
摘要 【課題】動作特性にバラツキが少なく、薄型のスイッチを提供する。 【解決手段】ハウジング内に収納され、かつ、表裏面に固定接点部33a〜35aをそれぞれ接離可能に露出させた回路 基板 30と、前記ハウジングに往復移動可能に装着され、かつ、前記回路基板30の表面から露出する前記固定接点部に摺接する可動 接触 片42を有する押しボタン40と、前記ハウジングに往復移動可能に装着され、かつ、前記回路基板30の裏面から露出する前記固定接点部33a,35aに摺接する可動接触片を有するスライドボタン60と、からなるスイッチである。 【選択図】図3
权利要求

ハウジング内に収納され、かつ、表裏面に少なくとも一対の固定接点部をそれぞれ接離可能に露出させた回路基板と、 前記ハウジングに往復移動可能に装着され、かつ、前記回路基板の片面から露出する前記固定接点部に摺接する可動接触片を有する少なくとも1つの操作部材と、 前記ハウジングに往復移動可能に装着され、かつ、前記回路基板の残る片面から露出する前記固定接点部に摺接する可動接触片を有する少なくとも1つの他の操作部材と、 からなることを特徴とするスイッチ。前記ハウジングに往復移動可能に装着され、かつ、前記回路基板の片面から露出する前記固定接点部に摺接する可動接触片を有する第1操作部材と、 前記ハウジングに往復移動可能に装着され、かつ、前記回路基板の残る片面から露出する前記固定接点部に摺接する可動接触片を有する第2操作部材と、 からなることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ。前記第1操作部材が前記ハウジングの表面に対して交差する方向に往復移動するとともに、前記第2操作部材が前記ハウジングの表面に沿って往復移動することを特徴とする請求項2に記載のスイッチ。前記第1,第2操作部材のいずれもが、前記ハウジングの表面に対して交差する方向に往復移動することを特徴とする請求項2に記載のスイッチ。前記第1,第2操作部材のいずれもが、前記ハウジングの表面に沿って往復移動することを特徴とする請求項2に記載のスイッチ。

说明书全文

スイッチ、特に、3方向の操作によって接点を切り換えるスイッチに関する。

従来、3方向の操作によって接点を切り換えるスイッチとしては、例えば、自動車をオートマチック運転からマニュアル運転に切り換えた後、ギヤチェンジするための車載用スイッチがある。

前述のような車載用スイッチとしては、例えば、検知対象物の第一の方向への移動及び当該第一の方向に直交する第二の方向への移動を検知するスイッチユニットであって、前記検知対象物の第一の方向への移動に連動して当該第一の方向へ移動する第一の移動体と、前記第一の移動体の前記第一の方向における位置を検出する第一の検知部を有する第一の基板と、前記第一の方向に直交する第二の方向への前記検知対象物の移動に連動して当該第二の方向へ移動する第二の移動体と、前記第二の移動体の前記第二の方向における位置を検出する第二の検知部を有する第二の基板とを備えることを特徴とするスイッチユニットがある(特許文献1参照)。

特開2012−059603号公報

しかしながら、前述のスイッチでは、その図4,5に示すように、2軸方向の出を検知するために各軸ごとに独立した成形板231と成形板331とが必要である。特に、前記成形板231と前記成形板331とは略直となるようにインサート成形後に固定端子242を折り曲げる必要があり、高い位置決め精度が得にくく、動作特性にバラツキが生じやすい。 また、前述のスイッチでは、前記成形板231と前記成形板331とが略直角となるように固定端子242を折り曲げているので、スイッチの体積が増大し、スイッチの薄型化が困難であるという問題点がある。 本発明に係るスイッチは、前記問題点を解決すべく、動作特性にバラツキが少なく、薄型のスイッチを提供することを課題とする。

本発明に係るスイッチは、前記課題を解決すべく、ハウジング内に収納され、かつ、表裏面に少なくとも一対の固定接点部をそれぞれ接離可能に露出させた回路基板と、前記ハウジングに往復移動可能に装着され、かつ、前記回路基板の片面から露出する前記固定接点部に摺接する可動接触片を有する少なくとも1つの操作部材と、前記ハウジングに往復移動可能に装着され、かつ、前記回路基板の残る片面から露出する前記固定接点部に摺接する可動接触片を有する少なくとも1つの他の操作部材と、からなる構成としてある。

特に、本発明に係る実施形態としては、前記ハウジングに往復移動可能に装着され、かつ、前記回路基板の片面から露出する前記固定接点部に摺接する可動接触片を有する第1操作部材と、前記ハウジングに往復移動可能に装着され、かつ、前記回路基板の残る片面から露出する前記固定接点部に摺接する可動接触片を有する第2操作部材と、を有していてもよい。

本発明によれば、回路基板の表裏面に少なくとも一対の固定接点部をそれぞれ露出させてあるので、従来例のように成形後に固定端子を折り曲げる必要がなく、固定接点部に高い位置決め精度が得られ、動作特性にバラツキのないスイッチが得られる。 また、本発明によれば、従来例のように折り曲げる必要のない回路基板であるので、スイッチの体積が増大せず、薄型のスイッチが得られる。

本発明の異なる実施形態としては、前記第1操作部材が前記ハウジングの表面に対して交差する方向に往復移動するとともに、前記第2操作部材が前記ハウジングの表面に沿って往復移動する構成であってもよい。 本実施形態によれば、複雑な3方向の操作に対応できるスイッチが得られる。

本発明の他の実施形態としては、前記第1,第2操作部材のいずれもが、前記ハウジングの表面に対して交差する方向に往復移動する構成としてもよい。 本実施形態によれば、押圧操作だけで操作できるスイッチが得られる。

本発明の別の実施形態としては、前記第1,第2操作部材のいずれもが、前記ハウジングの表面に沿って往復移動してもよい。 本実施形態によれば、スライド操作だけで操作できるスイッチが得られるという効果がある。

図A,Bは本発明に係るスイッチの第1実施形態を異なる角度から視た全体斜視図である。

図A,Bは図1Bで図示したスイッチの部分破断斜視図および異なる角度から視た部分破断斜視図である。

図1Aで図示したスイッチの分解斜視図である。

図1Aで図示したスイッチを異なる角度から視た分解斜視図である。

図A,Bは図3,4で図示したベースの斜視図および回路基板の正面図である。

図A,Bは図1で示したスイッチの動作前後を示す縦断面図である。

図A,Bは図1で示したスイッチの動作前後を示す平面断面図である。

図1で示したスイッチの他の動作後を示す平面断面図である。

図A,Bは本発明に係るスイッチの第2実施形態の動作前後を示す全体斜視図である。

図9に図示したスイッチの分解斜視図である。

図9に図示したスイッチを異なる角度から視た分解斜視図である。

図A,Bは図10,11で図示したベースの斜視図および回路基板の正面図である。

図A,Bは図9に図示したスイッチの平面断面図および縦断面図である。

図A,Bは本発明に係るスイッチの第3実施形態の動作前後を示す全体斜視図である。

図14Aで図示したスイッチの分解斜視図である。

図14Aで図示したスイッチを異なる角度から視た分解斜視図である。

図A,Bは図15,16で示したベースの斜視図および回路基板の正面図である。

図A,Bは図15,16で示したスイッチの動作前後を示す平面断面図である。

本発明に係るスイッチの実施形態を図1ないし図18の添付図面に従って説明する。 第1実施形態に係るスイッチは、図1ないし図8に示すように、ベース10と、回路基板30と、第1操作部材である押しボタン40と、前記押しボタン40を復帰させる第1コイルバネ50と、第2操作部材であるスライドボタン60と、前記スライドボタンを復帰させる第2コイルバネ70と、カバー80と、で構成されている。

前記ベース10は、図5Aに示すように、その上面に後述する回路基板30を収納する収納溝11を設けてある。前記収納溝11は、その一方側に設けた嵌合凹部12に連通するとともに、その他方側に設けたスライド溝13に連通している。前記嵌合凹部12は、その底面に位置決め突部12aを突設してある。また、前記スライド溝13は、その外方側に設けた切り欠き部13aを介して外部に連通しているとともに、前記切り欠き部13aの外側縁部には断面略H字形状の保護リブ14を設けてある。そして、前記スライド溝13は、その一端部を切り欠き溝11aを介して端子収納凹部15に連通している。前記端子収納凹部15の底面には、一対の位置決め突起15a,15aを設けてある。さらに、前記ベース10は、対向する側面隅部に一対の取付用弾性爪部16,16をそれぞれ設けてある一方、対向する他の側面に一対の係合突起17,17をそれぞれ設けてある。前記他の側面の外周縁部には保護リブ18を設けてある。そして、前記ベース10は、前記端子収納凹部15の直下に位置する底面から略環状方形のコネクタ受け部19を突設してある(図3,4参照)。

回路基板30は、図5Bに示すように、5本の固定接点端子31〜35の固定接点部31a〜35aを面一にインサート成形した断面略L字形の成形品である。前記第1,第2固定接点端子31,32の第1,第2固定接点部31a,32aは前記回路基板30の両面から露出している一方、第3,第4,第5固定接点端子33,34,35の第3,第4,第5固定接点部33a,34a,35aは前記回路基板30の片面のみから露出している。また、第3,第4,第5固定接点部33a,34a,35aが露出する面には一対のガイドリブ36a,36bが同一直線状に平に突設されている。そして、前記回路基板30の上端縁部から片側側方に延在する帯状リブ30aは前記ベース10のスライド溝13を被覆する平面形状を有している。さらに、第1ないし第5固定接点端子31〜35の端子部31b〜35bは所定のピッチで並ぶように支持板37で支持されている。前記支持板37は、その同一辺に一対の係止爪37a,37aを並設してある(図4参照)。

なお、第1,第2固定接点端子31,32の第1,第2固定接点部31a,32aは必ずしも前記回路基板30の両面から露出する必要はなく、絶縁性を高めるため、前記第1,第2固定接点部31a,32aも前記回路基板30の片面からのみ露出するようにインサート成形してもよい。

押しボタン40は、図3および図4に示すように、前記ベース10の嵌合凹部12に嵌合可能な平面形状を有するとともに、その上端部に操作突部41を有している。また、前記押しボタン40は、その内向面に一対の弾性接点部42a,42aを備えた可動接触片42をカシメ固定してあるとともに、その底面に第1コイルバネ50を収納できる凹部43を設けてある。前記弾性接点部42aは接触信頼性を高めるためにツイン接点構造となっている。

スライドボタン60は、図3に示すように、前記ベース10の切り欠き部13aを介してスライド溝13にスライド可能に嵌合できる平面形状を有している。そして、前記スライドボタン60は、図4に示すように、その内向面に設けた収納溝61に前記第2コイルバネ70を収納できるとともに、前記収納溝61の両側に前記回路基板30のガイドリブ36a,36bに嵌合するガイドスリット61a,61bを設けてある。前記ガイドスリット61a,61bの下方側には一対の弾性接点部62a,62aを備えた可動接触片62をカシメ固定してある。前記弾性接点部62aは接触信頼性を高めるためにツイン接点構造となっている。さらに、前記スライドボタン60は、その外向面に操作リブ63を側方に突設してある。

カバー80は、前記ベースを被覆可能な平面形状を有し、その天井面に操作孔81を設けてあるとともに、前記回路基板30の支持板37を抜け止めする断面コ字形の支持突起82を設けてある。また、前記カバー80は、その対向する辺の縁部に一対の略U字形の係合爪83をそれぞれ設けてある。

前述の構成部品の組立方法について説明する。 まず、スライドボタン60の収納溝61に第2コイルバネ70を嵌合するとともに、前記スライドボタン60のガイドスリット61a,61bを回路基板30のガイドリブ36a,36bに嵌合したままの状態で、ベース10の収納溝11に前記回路基板30を位置決めする。これと同時に、前記回路基板30にインサート成形した第1ないし第5固定接点端子31〜35の第1ないし第5端子部31b〜35bを前記ベース10の端子収納凹部15内に挿入し、支持板37の一対の係止爪37aを前記端子収納凹部15の底面に設けた一対の15a位置決め突起に係合して位置決めする。これにより、前記第1ないし第5端子部31b〜35bはコネクタ受け部19内に突出する。 そして、前記ベース10の嵌合凹部12の底面に設けた位置決め突部12aに第1コイルバネ50を嵌合するとともに、可動接触片42をカシメ固定した押しボタン40を前記嵌合凹部12に嵌合する。これにより、一対の弾性接点部42aは前記回路基板30にインサート成形した第1,第2固定接点部31a,32aにそれぞれ接離可能となる。これにより、スライドボタン60の操作リブ63は前記ベース10の保護リブ14内でスライド可能となる。そして、前記ベース10の上方からカバー80を位置決めし、その係合爪83を前記ベース10の係合突起17に係合することにより、抜け止めする。このとき、カバー80の操作孔81から押しボタン40の操作突部41が操作可能に突出する。また、前記カバー80の天井面に突設した支持突起82が回路基板30に設けた支持板37を押さえ、ガタツキを防止する。

次に、前記スイッチの操作方法について説明する。操作例としては、例えば、図示しない乗用車をシフトレバーの操作でオートマチック運転からマニュアル運転に切り換えた後、ギヤチェンジを行う場合が挙げられる。

まずは、操作前では、図6Aに示すように、押しボタン40が第1コイルバネ50に付勢されて上方に位置し、弾性接点部42aは回路基板30に圧接しているが、第1,第2固定接点部31a,32aには接触していない。また、図7Aに示すように、スライドボタン60に設けた弾性接点部62aも回路基板30に設けた第3ないし第5固定接点部33a〜35aには接触していない。

そして、乗用車のシフトレバーを倒すと、前記シフトレバーが前記押しボタン40の操作突部41を第1コイルバネ50のバネ力に抗して押し下げ、弾性接点部42a,42aが第1,第2固定接点部31a,32aに接触し、第1,第2固定接点端子31,32が導通し、信号が出力される。これにより、オートマチック運転からマニュアル運転に切り替わる。

ついで、前記シフトレバーを倒したままの状態で前記シフトレバーを片側に回動させると、第2コイルバネ70のバネ力に抗して前記シフトレバーに係合する操作リブ63が片側にスライド移動する。このため、スライドボタン60に取り付けた弾性接点部62a,62aが第4,第5固定接点部34a,35aに接触して第4,第5固定接点端子34,35を導通し、信号が出力されてギヤが1段階、チェンジアップする。ついで、操作力を緩めると、シフトレバーが中立位置に自動復帰するが、再度、前記シフトレバーを前述と同一方向に回動させると、同様に弾性接点部62a,62aが第4,第5固定接点部34a,35aに接触し、第4,第5固定接点端子34,35が導通し、信号が出力されてギヤが1段階、更にチェンジアップする。

操作力を緩めると、前記シフトレバーは中立位置に自動復帰する。そして、前述と逆方向にシフトレバーを回動すると、弾性接点部62a,62aは第3,第5固定接点部33a,35aに接触して第3,第5固定接点端子33,35を導通し、信号が出力されてギヤが1段階、チェンジダウンする。そして、操作力を緩めると、シフトレバーは再び中立位置に自動復帰する。

ついで、シフトレバーを元の位置に復帰させると、前記押しボタン40に対する押圧が解除され、第1コイルバネ50のバネ力で前記押しボタン40が押し上げられ、弾性接点部42a,42aが第1,第2固定接点部31a,32aから開離し、マニュアル運転からオートマチック運転に復帰する。

第2実施形態は、図9ないし図13に図示するように、ベース10と、回路基板30と、第1,第2押しボタン40,45と、前記第1,第2押しボタン40,45を復帰させる第1,第2コイルバネ50,51と、カバー80と、で構成されている。

前記ベース10は、図12Aに示すように、その上面に後述する回路基板30を収納する収納溝11を設けてある。前記収納溝11は、その一方側に設けた第1嵌合凹部12に連通するとともに、その他方側に設けた第2嵌合凹部20に連通している。前記第1嵌合凹部12は、その底面に位置決め突部12aを突設してある。他は前述の第1実施形態とほぼ同様であるので、同一部分に同一番号を付して説明を省略する。

回路基板30は、図12Bに示すように、5本の固定接点端子31〜35の固定接点部31a〜35aを面一にインサート成形した板状の成形品である。そして、第4,第5固定接点端子34,35の第4,第5固定接点部34a,35aは、前記回路基板30の両面から露出している一方、第1,第2,第3固定接点端子31〜33の第1,第2,第3固定接点部31a〜33aは、前記回路基板30の片面のみから露出している。また、第1ないし第5固定接点端子31〜35の端子部31b〜35bは所定のピッチで並ぶように支持板で支持されている。前記支持板37は、その同一辺に一対の係止爪37a,37aを設けてある。

なお、第4,第5固定接点端子34,35の第4,第5固定接点部34a,35aは必ずしも前記回路基板30の両面から露出する必要はなく、絶縁性を高めるため、前記第4,第5固定接点部は前記回路基板30の片面からのみ露出するようにしてもよい。

第1,第2押しボタン40,45は、図10および図11に示すように、前記ベース10の第1,第2嵌合凹部12,20にそれぞれ嵌合可能な平面形状を有するとともに、その上端部に操作突部41,46をそれぞれ有している。また、前記第1,第2押しボタン40,45は、その内向面に一対の弾性接点部42a,47aをそれぞれ備えた可動接触片42,47をそれぞれカシメ固定してあるとともに、その底面に第1,第2コイルバネ50,51を収納できる凹部43,48をそれぞれ設けてある。そして、前記弾性接点部42a,47aは接触信頼性を高めるためにそれぞれツイン接点構造となっている。

カバー80は、前記ベース10を被覆可能な平面形状を有し、その天井面に一対の操作孔81,84を設けてあるとともに、前記回路基板30の支持板37を抜け止めする断面コ字形の支持突起82を設けてある。また、前記カバー80は、その対向する辺の縁部に一対の略U字形の係合爪83,83をそれぞれ設けてある。

前述の構成部品の組立方法について説明する。 まず、ベース10の収納溝11に前記回路基板を位置決めする。これと同時に、前記回路基板30にインサート成形した第1ないし第5固定接点端子31〜35の第1ないし第5端子部31b〜35bを前記ベース10内の端子収納凹部15内に挿入し、支持板37の一対の係止爪37aを前記端子収納凹部15の底面に設けた一対の位置決め突起15aにそれぞれ係合して位置決めする。これにより、前記第1ないし第5端子部31b〜35bはコネクタ受け部19内に突出する。そして、前記ベース10の第1,第2嵌合凹部12,20に第1,第2コイルバネ50,51を嵌合するとともに、可動接触片42,47をそれぞれカシメ固定した第1,第2押しボタン40,45を前記嵌合凹部12,20に嵌合する。これにより、第1押しボタン40の一対の弾性接点部42a,42aは、前記回路基板30にインサート成形した第3,第4固定接点部34a,35aに接離可能となるとともに、第2押しボタン45の一対の弾性接点部47a,47aは、共通固定接点部である第1固定接点部31aと、第2固定接点部32aあるいは第3固定接点部33aとに接離可能となる。そして、前記ベース10の上方からカバー80を位置決めし、その係合爪83を前記ベース10の係合突起17に係合することにより、抜け止めする。このとき、カバー80の操作孔81,84から第1,第2押しボタン40,45の操作突部41,46がそれぞれ操作可能に突出する。また、前記カバー80の天井面に突設した支持突起82が回路基板30に設けた支持板37を押さえ、ガタツキを防止する。

次に、前記スイッチの操作方法について説明する。 まずは、操作前では、図13Bに示すように、押しボタン40,45が第1,第2コイルバネ50,51に付勢されて上方に位置し、弾性接点部42aおよび弾性接点部47aは、回路基板30に圧接している。そして、弾性接点部42aは第4,第5固定接点部34a,35aに接触していないが、弾性接点部47aは第1,第2固定接点部31a,32aに接触し、導通している。

そして、第1押しボタン40の操作突部41を第1コイルバネ50のバネ力に抗して押し下げると、弾性接点部42aが第4,第5固定接点部34a.35aに接触し、第4,第5固定接点端子が導通し、信号が出力される。

ついで、第1押しボタン40を押し下げたままの状態で第2押しボタン45を押し下げると、第2コイルバネ51のバネ力に抗して可動接触片47が下降し、第2押しボタン45の一対の弾性接点部47aが第1,第3固定接点部31a,33aに接触し、第1,第3固定接点端子が導通し、信号が出力される。そして、第1,第2押しボタン40,45に対する押圧力を解除すると、第1,第2コイルバネ50,51のバネ力で第1,第2押しボタン40,45が元の位置に復帰する。

第3実施形態に係るスイッチは、図14ないし図18に図示するように、ベース10と、回路基板30と、第1,第2スライドボタン60,65と、第1,第2スライドボタン60,65を復帰させる第1,第2コイルバネ70,71と、カバー80と、で構成されている。

前記ベース10は、図17Aに示すように、その上面に後述する回路基板30を収納する収納溝11を設けてある。前記収納溝11は、その一方側に設けた第1スライド溝13に連通するとともに、その他方側に設けた第2スライド溝22に連通している。前記第1スライド溝13は、その外方に設けた切り欠き部13aを介して外部に連通している。一方、前記第2スライド溝22は、その外方側に設けた切り欠き部22aを介して外部に連通しているとともに、前記切り欠き部22aの外側縁部には保護リブ14を設けてある。そして、前記第1スライド溝13は、その一端部を切り欠き溝11aを介して端子収納凹部15に連通している。前記端子収納凹部15の底面には、一対の位置決め突起15a,15aを設けてある。他は前述の第1実施形態とほぼ同様であるので、同一部分には同一番号を付して説明を省略する。

回路基板30は、図17Bに示すように、5本の固定接点端子31〜35の固定接点部31a〜35aを面一にインサート成形した断面略T字形の成形品であり、第1,第2固定接点端子31,32の第1,第2固定接点部31a,32aは前記回路基板30の両面から露出している一方、第3,第4,第5固定接点端子33〜35の第3,第4,第5固定接点部33a〜35aは前記回路基板30の裏面のみから露出している。また、前記回路基板30の上端縁部から両側側方に延在する帯状リブ30aは前記ベース10のスライド溝13,22を被覆する平面形状を有している。そして、前記回路基板30は、その裏面に一対のガイドリブ36a,36bを同一直線状に水平にそれぞれ突設している一方、その表面に一対のガイドリブ38a,38bを同一直線状に水平にそれぞれ突設している。さらに、第1ないし第5固定接点端子31〜35の端子部31b〜35bは所定のピッチで並ぶように支持板37で支持されている。前記支持板37は、その同一辺に一対の係止爪37a,37aを設けてある。

なお、第1,第2固定接点端子31,32の第1,第2固定接点部31a,32aは必ずしも前記回路基板30の両面から露出する必要はなく、絶縁性を高めるため、前記第1,第2固定接点部31a,32aも前記回路基板30の片面からのみ露出するようにしてもよい。

第1スライドボタン60は、図15,16に示すように、前記ベース10の切り欠き部13aを介して第1スライド溝13に嵌合できる平面形状を有し、その内向面に設けた収納溝61に前記第1コイルバネ70を収納できるとともに、前記収納溝61の両側に前記回路基板30のガイドリブ36a,36bに嵌合するガイドスリット61a,61bを設けてある。前記ガイドスリット61a,61bの下方側には一対の弾性接点部62a,62aを備えた第1可動接触片62をカシメ固定してある。前記弾性接点部62aは接触信頼性を高めるためにツイン接点構造となっている。また、前記第1スライドボタン60は、その外向面に操作リブ63を突設してある。

第2スライドボタン65は、前記ベース10の切り欠き部22aを介して第2スライド溝22に嵌合できる平面形状を有し、その内向面に設けた収納溝66に前記第2コイルバネ71を収納できるとともに、前記収納溝66の両側に前記回路基板30のガイドリブ38a,38bに嵌合するガイドスリット66a,66bを設けてある。前記ガイドスリット66a,66bの下方側には一対の弾性接点部67a,67aを備えた第2可動接触片67をカシメ固定してある。前記弾性接点部67aは接触信頼性を高めるためにツイン接点構造となっている。また、前記第2スライドボタン65は、その外向面に操作リブ68を突設してある。

カバー80は、前記ベース10を被覆可能な平面形状を有し、その天井面に前記回路基板30の支持板37を抜け止めする断面コ字形の支持突起82を設けてある。また、前記カバー80は、その対向する辺の縁部に一対の略U字形の係合爪83をそれぞれ設けてある。

前述の構成部品の組立方法について説明する。 まず、第1,第2スライドボタン60,65の収納溝61,66に第1,第2コイルバネ70,71をそれぞれ嵌合する。そして、前記第1,第2スライドボタン60,65のガイドスリット61a,61bおよび66a,66bを回路基板30のガイドリブ36a,36bおよび38a,38bにそれぞれ嵌合したまま状態で、ベース10の収納溝11に前記回路基板30を位置決めする。これと同時に、前記回路基板30にインサート成形した第1ないし第5固定接点端子31〜35の第1ないし第5端子部31b〜35bを前記ベース10内の端子収納凹部15内に挿入し、支持板37の一対の係止爪37a,37aを前記端子収納凹部15の底面に設けた一対の位置決め突起15a,15aに係合して位置決めする。これにより、前記第1ないし第5端子部31b〜35bはコネクタ受け部19内に突出する。これにより、第1,第2スライドボタン60,65の操作リブ63,68は前記ベース10にスライド可能に装着される。そして、第1,第2スライドボタン60,65にそれぞれ設けた第1,第2可動接触片62,67の一対の弾性接点部62a,67aが、前記回路基板30にインサート成形した第1ないし第5固定接点部31a〜35aに接離可能となる。ついで、前記ベース10の上方からカバー80を位置決めし、その係合爪83を前記ベース10の係合突起17に係合することにより、抜け止めする。このとき、前記カバー80の天井面に突設した支持突起82が回路基板30に設けた支持板37を押さえ、ガタツキを防止する。

次に、前記スイッチの操作方法について説明する。 まずは、操作前では、図18Aに示すように、第1スライドボタン60に設けた弾性接点部62aは回路基板30に設けた固定接点部32aに接触していないとともに、第2スライドボタン65に設けた弾性接点部67aは回路基板30に設けた固定接点部33a,34aに接触していない。

そして、第2スライドボタン65を第2コイルバネ71のバネ力に抗してスライドさせると、弾性接点部67aが第2固定接点部32aに接触し、第1,第2固定接点端子31,32が導通し、信号が出力される。 ついで、前記第2スライドボタン65をスライドさせた状態のままで、第1スライドボタン60をスライド移動させると(図18B)、弾性接点部62aが第4,第5固定接点部34a,35aに接触し、第4,第5固定接点端子34,35が導通し、信号を出力する。同様に、前記第1スライドボタン60を逆方向にスライド移動させると、弾性接点部62aが第3,第5固定接点部33a,35aに接触し、第3,第5固定接点端子33,35を導通し、信号を出力する。

なお、前述の実施形態では、2つの押しボタン40,45およびスライドボタン60,65を同時に使用する場合について説明したが、必ずしも常に同時に使用する必要はなく、必要に応じて片側の押しボタンあるいはスライドボタンだけを使用してもよいことは勿論である。 また、前記回路基板30の表裏面には、複数の操作部材である押しボタンあるいはスライドボタンをそれぞれ配置してもよいことは勿論である。

本発明は、前述のスイッチに限らず、他のスイッチに適用してもよいことは勿論である。また、本発明に係るスイッチは乗用車に限らず、他の機器に適用してもよいことは勿論である。

10 ベース 11 収納溝 12,20 嵌合凹部 13,22 スライド溝 15 端子収納凹部 30 回路基板 30a 帯状リブ 31〜35 固定接点端子 31a〜35a 固定接点部 31b〜35b 端子部 37 支持板 40,45 押しボタン 41,46 操作突部 42,47 可動接触片 42a,47a 弾性接点部 50,51 コイルばね 60,65 スライドボタン 61,66 収納溝 61a,61b,67a,67b ガイドスリット 62,67 可動接触片 62a,67a 弾性接点部 70,71 コイルバネ 80 カバー 81,84 操作孔

QQ群二维码
意见反馈