Inner force sense application type plane slide input device

申请号 JP2013027447 申请日 2013-02-15 公开(公告)号 JP2014157447A 公开(公告)日 2014-08-28
申请人 Alps Electric Co Ltd; アルプス電気株式会社; 发明人 ISHIKAWA SHINJI; TAKEDA HIRONORI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an inner force sense application type plane slide input device capable of reducing costs.SOLUTION: An inner force sense application type plane slide input device 100 includes: a base body 1 having a rectangular storage space 1a; a slider 2 configured so as to be movable along a plane including a first direction DR1 and a second direction DR2 which are orthogonal to each other in the storage space 1a, and integrated with an operation member 3; a first drive member 4 configured so as to be driven in accordance with the movement of the operation member 3 in the first direction DR1; a second drive member 5 configured so as to be driven in accordance with the movement of the operation member 3 in the second direction DR2; and an inner force sense application unit 6 for applying an inner force sense to an operator. The slider 2 includes: a first slider member 2a and a second slider member 2b, and the length of the side of the storage space 1a in the first direction DR1 is almost equal to the width of the second slider member 2b in the first direction DR1.
权利要求
  • 平面視で長方形状に形成された収納空間を有するベース体と、
    前記収納空間内に配置され、互いに直交する第1方向と第2方向を含む平面に沿ってスライド移動可能なスライダと、
    前記スライダに一体化された操作部材と、
    前記操作部材の前記第1方向へのスライド移動によって回転駆動される第1係合部を有する第1駆動部材と、
    前記操作部材の前記第2方向へのスライド移動によって回転駆動される第2係合部を有する第2駆動部材と、
    前記操作部材を介して操作者に平面方向の力覚を付与可能な力覚付与ユニットと、を備え、
    前記スライダは、前記第1方向に移動可能な第1スライダ部材と、前記第2方向に移動可能な第2スライダ部材とを備え、
    前記収納空間の前記第1方向における辺の長さと第2スライダ部材の第1方向における幅が略同一であることを特徴とする力覚付与型平面スライド入力装置。
  • 前記第1駆動部材は、平面視で略扇形状であり、かつ平板状に形成された第1基部と、回転駆動の中心となる第1回転軸と、を有し、
    前記第1基部の、前記略扇形状の円弧を成す辺に対応する側面には第1ギア部が形成され、
    前記第1基部の、前記略扇形状の円弧を成す辺側の一方の面には、前記第1係合部が突出して形成され、
    前記第1基部の、前記略扇形状の中心角側には第1回転中心孔が形成され、
    前記第1回転軸は前記第1回転中心孔に回動可能に挿通して配置されており、
    前記第2駆動部材は、平面視で略扇形状であり、かつ平板状に形成された第2基部と、回転駆動の中心となる第2回転軸と、を有し、
    前記第2基部の、前記略扇形状の円弧を成す辺に対応する側面には第2ギア部が形成され、
    前記第2基部の、前記略扇形状の円弧を成す辺側の一方の面には、前記第2係合部が突出して形成され、
    前記第2基部の、前記略扇形状の中心角側には第2回転中心孔が形成され、
    前記第2回転軸は前記第2回転中心孔に回動可能に挿通して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の力覚付与型平面スライド入力装置。
  • 前記第1回転軸および前記第2回転軸に係合可能なスペーサを有し、
    前記第1回転軸は略円筒状に形成されており、前記第1駆動部材の前記第1基部から突出した部分には前記第1回転軸の外周に沿って凹状に形成された第1段差部を有し、前記第1段差部は前記第1駆動部材が前記第1基部から突出する方向に向かうにつれて径が大きくなるテーパ状に形成され、
    前記第2回転軸は略円筒状に形成されており、前記第2駆動部材の前記第2基部から突出した部分には前記第2回転軸の外周に沿って凹状に形成された第2段差部を有し、前記第2段差部は前記第2駆動部材が前記第2基部から突出する方向に向かうにつれて径が大きくなるテーパ状に形成され、
    前記スペーサは、前記第1段差部および前記第2段差部に、前記第1段差部および前記第2段差部の内部の形状に沿って、撓んだ状態で係合されるとともに、前記スペーサの外周端部は前記第1基部および前記第2基部に圧接することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の力覚付与型平面スライド入力装置。
  • 说明书全文

    本発明は、覚付与型平面スライド入力装置に関し、特に、コストを安くすることができる力覚付与型平面スライド入力装置に関するものである。

    自動車を運転中に、カーエアコンやカーオーディオあるいはカーナビゲーション等の車載用制御機器の操作ノブを手動操作して機能調整等を行うことがある。 昨今、このような操作を行なう入力装置として、操作ノブの操作量や操作方向に応じた抵抗力や推力等の外力(力覚)を付与することにより、操作フィーリングを良好にして所望の操作が確実に行えるようにした力覚付与型平面スライド入力装置が用いられることがある。 このような力覚付与型平面スライド入力装置として、下記の特許文献1に記載の力覚付与型平面スライド入力装置が知られている。

    以下、図12を用いて、特許文献1に記載の力覚付与型平面スライド入力装置について説明する。 図12は、特許文献1に記載の力覚付与型平面スライド入力装置の一部を示す模式図であり、図12(a)は力覚付与型平面スライド入力装置の一部を示す模式平面図であり、図12(b)は図12(a)のY2方向側から見た力覚付与型平面スライド入力装置の一部を示す模式側面図である。 なお、説明を容易にするために実際の構成部品の配置と異なる。 また、図12(b)は説明を容易にするために、駆動体914とスライダ903のみを記載している。

    特許文献1に記載の力覚付与型平面スライド入力装置900は、図12に示すように、操作者が操作ノブを介して操作可能なスライダ903を有し、操作者の操作にともなって、それぞれ直交するX軸とY軸とを含む平面方向(X軸方向およびY軸方向)にスライド移動が可能に配置されている。 また、力覚付与型平面スライド入力装置900は、係合ピン914aを備えた駆動体914と、係合ピン915aを備えた駆動体915と、係合ピン916aを備えた駆動体916とを有し、係合ピン914a、係合ピン915aおよび係合ピン916aはそれぞれスライダ903に係合し、駆動体914、駆動体915および駆動体916はスライダ903の動きに応じて回動する構造となっている。 なお、駆動体914、駆動体915および駆動体916は、それぞれ側面にギアが形成された別部品を有しており、それらを重ねて配置することで形成されている。 また、駆動体914と駆動体915とはスライダ903のX軸方向への動きに応じて回動し、駆動体916はスライダ903のY軸方向への動きに応じて回動する。 また、係合ピン914a、係合ピン915aおよび係合ピン916aの3箇所でスライダと係合することで、操作時にスライダ903が回転するのを防止する機能を有している。

    特開2012−79620号公報

    しかしながら、上記力覚付与型平面スライド入力装置900は、駆動体914、駆動体915および駆動体916を有し、図12(b)に示すように、それぞれ3つの板状の部品を重ねて構成されており、構成部品数が多くコストが高くなりやすい構造であった。

    本発明は、上述した課題を解決して、コストを安くすることができる力覚付与型平面スライド入力装置を提供するものである。

    請求項1に記載の力覚付与型平面スライド入力装置においては、平面視で長方形状に形成された収納空間を有するベース体と、前記収納空間内に配置され、互いに直交する第1方向と第2方向を含む平面に沿ってスライド移動可能なスライダと、前記スライダに一体化された操作部材と、前記操作部材の前記第1方向へのスライド移動によって回転駆動される第1係合部を有する第1駆動部材と、前記操作部材の前記第2方向へのスライド移動によって回転駆動される第2係合部を有する第2駆動部材と、前記操作部材を介して操作者に平面方向の力覚を付与可能な力覚付与ユニットと、を備え、前記スライダは、前記第1方向に移動可能な第1スライダ部材と、前記第2方向に移動可能な第2スライダ部材とを備え、前記収納空間の前記第1方向における辺の長さと第2スライダ部材の第1方向における幅が略同一である、という特徴を有する。

    請求項2に記載の力覚付与型平面スライド入力装置においては、前記第1駆動部材は、平面視で略扇形状であり、かつ平板状に形成された第1基部と、回転駆動の中心となる第1回転軸と、を有し、前記第1基部の、前記略扇形状の円弧を成す辺に対応する側面には第1ギア部が形成され、前記第1基部の、前記略扇形状の円弧を成す辺側の一方の面には、前記第1係合部が突出して形成され、前記第1基部の、前記略扇形状の中心側には第1回転中心孔が形成され、前記第1回転軸は前記第1回転中心孔に回動可能に挿通して配置されており、前記第2駆動部材は、平面視で略扇形状であり、かつ平板状に形成された第2基部と、回転駆動の中心となる第2回転軸と、を有し、前記第2基部の、前記略扇形状の円弧を成す辺に対応する側面には第2ギア部が形成され、前記第2基部の、前記略扇形状の円弧を成す辺側の一方の面には、前記第2係合部が突出して形成され、前記第2基部の、前記略扇形状の中心角側には第2回転中心孔が形成され、前記第2回転軸は前記第2回転中心孔に回動可能に挿通して配置されている、という特徴を有する。

    請求項3に記載の力覚付与型平面スライド入力装置においては、前記第1回転軸および前記第2回転軸に係合可能なスペーサを有し、前記第1回転軸は略円筒状に形成されており、前記第1駆動部材の前記第1基部から突出した部分には前記第1回転軸の外周に沿って凹状に形成された第1段差部を有し、前記第1段差部は前記第1駆動部材が前記第1基部から突出する方向に向かうにつれて径が大きくなるテーパ状に形成され、前記第2回転軸は略円筒状に形成されており、前記第2駆動部材の前記第2基部から突出した部分には前記第2回転軸の外周に沿って凹状に形成された第2段差部を有し、前記第2段差部は前記第2駆動部材が前記第2基部から突出する方向に向かうにつれて径が大きくなるテーパ状に形成され、前記スペーサは、前記第1段差部および前記第2段差部に、前記第1段差部および前記第2段差部の内部の形状に沿って、撓んだ状態で係合されるとともに、前記スペーサの外周端部は前記第1基部および前記第2基部に圧接する、という特徴を有する。

    請求項1の発明によれば、スライダを、第1方向に移動可能な第1スライダ部材と、第2方向に移動可能な第2スライダ部材とを備えた構成とした。 また、収納空間の第1方向における辺の長さと第2スライダ部材の第1方向における幅が略同一である構成とした。 このような構造とすることで、スライダは収納空間の内壁にガイドされ、平面上を摺動する。 これにより、スライダを操作時にスライダは回転するのを防ぐことが出来る。 したがって、従来技術の係合ピン914a、係合ピン915aおよび係合ピン916aのように3箇所でスライダと係合し、スライダの回転を防ぐ必要がないため、駆動体914、駆動体915および駆動体916の3部品で担っていた機能を、第1駆動部材と第2駆動部材との2部品で対応することができる。 構成部品数が減ることでコストを安くすることができるため、コストを安くする事ができる力覚付与型平面スライド入力装置を提供することができる、という効果を奏する。

    請求項2の発明によれば、従来技術において、第1駆動部材および第2駆動部材と同様の機能を有していた部品である駆動体914、駆動体915および駆動体916は、それぞれギアが側面に形成された部材を重ねて配置することで形成されていた。 第1駆動部材および第2駆動部材においては、第1ギア部を第1平坦部の側面に設け、第2ギア部を第2平坦部の側面に設ける構造とした。 これにより、ギアが側面に形成された部材が必要なくなり、部品点数をさらに少なくしさらにコストを安くすることができる。 また、従来技術においては、ギアを側面に備えた部材を、別の部材に重ねて配置する構造としていた。 第1駆動部材および第2駆動部材においては、第1ギア部を第1平坦部の側面に設け、第2ギア部を第2平坦部の側面に設ける構造としたことで、高さを低くすることができる。 したがって、さらにコストが安く、製品高さを低くすることが可能な力覚付与型平面スライド入力装置を提供することができる、という効果を奏する。

    請求項3の発明によれば、第1回転軸の一端側を第1基部から突出した状態で、スペーサを第1段差部に係合すると、スペーサは第1段差部の内部の形状に沿って撓むため、スペーサの外周端部が第1基部に圧接する。 したがって、第1回転軸と第1基部とがガタツキなく係合され、スムーズな動作が可能になるとともに、振動を受けた場合にガタツキ音が発生するのを防ぐことが出来る。 なお、スペーサを第2回転軸の第2段差部に係合した場合にも同様の効果が得られる、という効果を奏する。

    以上より、本発明によれば、コストを安くすることができる力覚付与型平面スライド入力装置を提供することができる。

    第1実施形態における力覚付与型平面スライド入力装置100の構成を示す分解斜視図である。

    第1実施形態における力覚付与型平面スライド入力装置100の外観を示す斜視図である。

    第1実施形態における第1駆動部材4および第2駆動部材5の外観を示す図であり、図3(a)は第1駆動部材4および第2駆動部材5の外観を示す斜視図である。

    第1実施形態における第1駆動部材4および第2駆動部材5の構成を示す分解斜視図である。

    第1実施形態における第1段差部4eまたは第2段差部5eとスペーサ8との係合状態を示す模式断面図である。

    第1実施形態におけるスライダ2の外観を示す図である。

    第1実施形態における第1スライダ部材2aの外観を示す図である。

    第1実施形態における第2スライダ部材2bの外観を示す図である。

    第1実施形態における第1スライダ部材2aの第2スライダ部材2bに対する移動を示す平面図である。

    第1実施形態における力覚付与ユニット6が配置されたベース体1の構成を示す分解斜視図である。

    第1実施形態におけるスライダ2が配置された状態の収納空間1aを示す図である。

    特許文献1に記載の力覚付与型平面スライド入力装置の構造の一部を示す模式図である。

    [第1実施形態]
    以下に第1実施形態における力覚付与型平面スライド入力装置について説明する。

    まず始めに本実施形態における力覚付与型平面スライド入力装置100の構成について図1ないし図10を用いて説明する。 図1は第1実施形態における力覚付与型平面スライド入力装置100の構成を示す分解斜視図である。 図2は第1実施形態における力覚付与型平面スライド入力装置100の外観を示す斜視図である。 図3は第1実施形態における第1駆動部材4および第2駆動部材5の外観を示す図であり、図3(a)は第1駆動部材4および第2駆動部材5の外観を示す斜視図であり、図3(b)は図3(a)に示すZ1方向側から見た状態の第1駆動部材4および第2駆動部材5の外観を示す平面図であり、図3(c)は図3(a)に示すY2方向側から見た状態の第1駆動部材4および第2駆動部材5の外観を示す側面図である。 図4は第1実施形態における第1駆動部材4および第2駆動部材5の構成を示す分解斜視図である。 図5は第1実施形態における第1段差部4eまたは第2段差部5eとスペーサ8との係合状態を示す模式断面図である。 図6は第1実施形態におけるスライダ2の外観を示す図であり、図6(a)はスライダ2の外観を示す斜視図であり、図6(b)は図6(a)に示すZ2方向側から見た状態のスライダ2の外観を示す斜視図である。 図7は第1実施形態における第1スライダ部材2aの外観を示す図であり、図7(a)は第1スライダ部材2aの外観を示す斜視図であり、図7(b)は図7(a)に示すZ2方向側から見た状態の第1スライダ部材2aの外観を示す斜視図である。 図8は第1実施形態における第2スライダ部材2bの外観を示す図であり、図8(a)は第2スライダ部材2bの外観を示す斜視図であり、図8(b)は図8(a)に示すZ2方向側から見た状態の第2スライダ部材2bの外観を示す斜視図である。 図9は第1実施形態における第1スライダ部材2aの第2スライダ部材2bに対する移動を示す平面図であり、図9(a)は第1スライダ部材2aが基準位置にある状態を示す平面図であり、図9(b)は第1スライダ部材2aが基準位置からY2方向へ移動した状態を示す平面図であり、図9(b)は第1スライダ部材2aが基準位置からY1方向へ移動した状態を示す平面図である。 図10は第1実施形態における力覚付与ユニット6が配置されたベース体1の構成を示す分解斜視図である。

    力覚付与型平面スライド入力装置は、図1に示すように、ベース体1と、スライダ2と、操作部材3と、第1駆動部材4と、第2駆動部材5と、力覚付与ユニット6と、カバー部材7と、を備え、図2に示すように、操作部材3が操作可能に外方へ突出して設けられている。 なお、実際に使用される時には、操作者が操作し易くなるように、例えば図2に破線で示すような操作ノブKBが操作部材3の先端に取り付けられる。

    第1駆動部材4は、図3に示すように、平面視で略扇形状であり、かつ平板状に形成された第1基部4bと、第1回転軸4fと、第1係合部4aと、スペーサ8と、を有する。 図4に示すように、第1基部4bは、合成樹脂材からなり、略扇形状の円弧を成す辺に対応する側面には第1ギア部4cが形成されている。 また、第1基部4bの、略扇形状の円弧を成す辺側の一方の面(Z1方向側の面)には、第1係合部4aが突出して形成されている。 なお、本実施形態においては、略扇形状の円弧を成す辺の一端側(X2方向側)に配置されている。 また、第1基部4bの、略扇形状の中心角側には円形の貫通孔である第1回転中心孔4dが形成されている。

    第1回転軸4fは合成樹脂材からなり、略円筒状に形成されており、第1回転中心孔4dに挿通可能である。 また、第1回転軸4fは、一端側(Z2方向側)に第1回転中心孔4dの直径よりも大きな円盤状の第1取付部4gを有し、他端側に第1回転軸4fの外周に沿って凹状に形成された第1段差部4eを有する。 また、第1回転軸4fの長さは第1回転中心孔4dの長さよりも長く、第1段差部4eは第1取付部4gを基準として他端側に第1回転中心孔4dの長さ寸法と略同一の間隔を空けた位置に形成されている。

    スペーサ8は、金属や合成樹脂材からなり、弾性を有した円環状の平板に形成されている。 なお、中心部の開口は第1回転軸4fの第1段差部4eに係合可能な大きさである。

    図3に示すように、第1回転軸4fは第1回転中心孔4dに第1基部4bの底面(Z2方向側の面)側から回動可能に挿通して配置されており、第1基部4bの上面から突出した部分にある第1段差部4eにスペーサ8を係合することで、第1駆動部材4は第1回転軸4fを中心に第1基部4bが回動可能な第1駆動部材4が形成される。 なお、図5に示すように、第1段差部4eは第1駆動部材4が第1基部4bから突出する方向に向かうにつれて径が大きくなるテーパ状に形成されている。 そのため、第1段差部4eに取り付けられたスペーサ8は、第1段差部4eの内部の形状に沿って撓んだ状態で第1段差部4eに係合されるとともに、スペーサ8の外周端部は第1基部4bに圧接する。

    第2駆動部材5は、第1駆動部材4と同一形状の構成部品であることから、詳細な説明は省略する。 図3に示すように、第2駆動部材5は、第1駆動部材4の第1基部4bに相当する第2基部5bと、第1回転軸4fに相当する第2回転軸5fと、第1係合部4aに相当する第2係合部5aと、スペーサ8と、を有する。 図4に示すように、第2基部5bは、第1駆動部材4の第1ギア部4cに相当する第2ギア部5cと、第1係合部4aに相当する第2係合部5aと、第1回転中心孔4dに相当する第2回転中心孔5dと、を有し、第2係合部5aが形成されている。 第2回転軸5fは、第1駆動部材4の第1取付部4gに相当する第2取付部5gと、第1段差部4eに相当する第2段差部5eと、を有する。

    図3に示すように、第2回転軸5fは第2回転中心孔5dに第2基部5bの底面(Z2方向側の面)側から回動可能に挿通して配置されており、第2基部5bの上面から突出した部分にある第2段差部5eにスペーサ8を係合することで、第2駆動部材5は第2回転軸5fを中心に第2基部5bが回動可能な第2駆動部材5が形成される。 なお、図5に示すように、第1段差部4eと同様に第2段差部5eは第2駆動部材5が第2基部5bから突出する方向に向かうにつれて径が大きくなるテーパ状に形成されている。 そのため、第2段差部5eに取り付けられたスペーサ8は、第2段差部5eの形状に沿うように撓み、外周端部を第2基部5bに圧接させている。

    操作部材3は、合成樹脂材からなり、図6に示すように、柱状に形成されている。

    スライダ2は、合成樹脂材からなり、図6に示すように、第1スライダ部材2aと、第2スライダ部材2bとを備え、第2スライダ部材2bに第1スライダ部材2aを重ねて配置することでスライダ2が形成される。 また、このように形成されたスライダ2は平面視(Z2方向から見たときに)で略長方形状をしている。 なお、本実施形態においては、操作部材3は射出成形によりスライダ2に一体化されており、操作部材3は第1スライダ部材2aの第2スライダ部材2bに対向する面の裏面側(Z1方向側)に突出して形成されている。

    図7(a)に示すように、第1スライダ部材2aは、略長方形の板状に形成され、上面(Z1方向側の面)の中央部には操作部材3が突出して形成されている。 また、図7(b)に示すように、第1スライダ部材2aは、第1係合部4aを挿入可能で第2方向DR2に延出して形成された第1ガイド溝2cと、第2係合部5aを挿入可能で第1方向DR1に延出して形成された第2ガイド溝2dと、を裏面に有している。 なお、第1ガイド溝2cおよび第2ガイド溝2dは、その開口形状に沿って壁状部2nが突出することで形成されている。 また、第1スライダ部材2aは、下面の四隅付近に円柱状に突出して形成されたガイドピン2eを有している。 また、第1スライダ部材2aは、第1ガイド溝2cを跨いで、下面の第1方向DR1(Y1−Y2方向)おける一端から他端に渡って凹形状に形成された第1レール溝2fを有する。

    図8に示すように、第2スライダ部材2bは、略長方形の板状に形成され、収納空間1aの第1方向DR1(Y1−Y2方向)における辺の長さと第2スライダ部材2bの第1方向DR1における幅(W1)が略同一に形成されている。 第2スライダ部材2bは、第1ガイド溝2cおよび第2ガイド溝2dに対応した規制孔2gを有している。 第1ガイド溝2cに対応した箇所の第2方向DR2における規制孔2gの幅寸法(W2)は、第1ガイド溝2cの壁状部2nの第2方向DR2における幅寸法と略同一であり、第2ガイド溝2dに対応した箇所の第2方向DR2における規制孔2gの幅寸法(W3)は、第2ガイド溝2dの壁状部2nの第2方向DR2における幅寸法と略同一である。 なお、第1ガイド溝2cに対応した箇所および第2ガイド溝2dに対応した箇所の第1方向DR1における規制孔2gの幅寸法は、それぞれ第1ガイド溝2cおよび第2ガイド溝2dの壁状部2nの第1方向DR1における幅寸法よりも大きく形成されている。 また、第2スライダ部材2bの第1方向DR1における両端部の第2方向DR2における幅寸法は、第2方向DR2に並んで配置された第1スライダ部材2aのガイドピン2e同士の間隔と略同一で、第2スライダ部材2bを第2方向DR2に並んで配置されたガイドピン2e同士の間に配置可能である。 また、第2スライダ部材2bは、規制孔2gを跨いで、上面(Z1方向側の面)の第1方向DR1おける一端から他端に渡って凸形状に形成された第1レール部2hを有する。 なお、第1レール部2hの幅寸法は第1レール溝2fの幅寸法と略同一であり、第1レール部2hは第1レール溝2fに挿入可能である。 また、第2スライダ部材2bは、下面の規制孔2gの第1ガイド溝2cに対応した箇所を挟んで第1方向DR1の一方側(Y1方向側)に、第2方向DR2(X1−X2方向)おける一端から他端に渡って凸形状に形成された第2レール部2mを有する。 なお、第2レール部2mは規制孔2gの第2ガイド溝2dに対応した箇所を跨いで形成されている。 また、第2スライダ部材2bは、規制孔2gの第1ガイド溝2cに対応した箇所を挟んで第2レール部2mに対向する位置に、第2方向DR2おける一端から他端に渡って凹形状に形成された第2レール溝2kを有する。

    第1スライダ部材2aと第2スライダ部材2bとを、第1ガイド溝2cおよび第2ガイド溝2dが規制孔2gに挿入されるとともに、第1レール部2hが第1レール溝2fに挿入されるように、重ねて配設することで、図6に示すような、スライダ2が形成される。 なお、第1スライダ部材2aのガイドピン2eは、第2スライダ部材2bの第1方向DR1における両端部の第2方向DR2における両側を挟むように配置されている。 このように形成されたスライダ2は、図9に示すように、第1ガイド溝2c、第2ガイド溝2dおよび規制孔2gにより規制される範囲で、第1スライダ部材2aと第2スライダ部材2bとが第1方向DR1(Y1−Y2方向)に移動可能である。 図9(a)を基準位置とすると、図9(b)に示すように第1スライダ部材2aはY2方向に移動可能であり、図9(c)に示すように第1スライダ部材2aはY2方向に移動可能である。

    力覚付与ユニット6は、詳細な説明は省略するが、図10に示すように、通電することで軸が回転可能な第1モータ6aと第2モータ6bとから構成されている。 第1モータ6aは、前記軸の先端に円筒状に形成された第1伝達部材6cを有し、第1伝達部材6cの外周面には第1駆動部材4の第1ギア部4cと係合可能なギアが形成されている。 第2モータ6bも同様に第2伝達部材6dを有し、第2伝達部材6dの外周面には第2駆動部材5の第2ギア部5cと係合可能なギアが形成されている。

    ベース体1は、合成樹脂材から形成され、図10に示すように、それぞれ箱状に形成されており、内部は中空である下ケース1Aと上ケース1Bとで構成されている。 下ケース1Aは、内部に力覚付与ユニット6を収納可能な大きさで箱状に形成されたベース部1bを有する。 また、下ケース1Aは、ベース部1bの上面(Z1方向側の面)に、四方(X1−X2方向側およびY1−Y2方向側)が囲われ、上方が開放された取付空間1cを有する。 取付空間1cの内部底面の所定の2箇所には、第1伝達部材6c又は第2伝達部材6dを挿通可能な連絡孔1dが形成されている。 本実施形態においては、取付空間1cを平面視(Z1方向から見た場合)したときに、取付空間1cを第2方向DR2に2等分する直線に沿うように、第1方向DR1における一端側(Y1方向側)と他端側(Y2方向側)とに、連絡孔1dは1つずつ形成されている。 また、第1方向DR1における他端側に形成された連絡孔1dの近傍(Y2方向側かつX1方向側)には、第1駆動部材4の第1取付部4gを挿入可能な第1取付穴1eが形成され、第1方向DR1における一端側に形成された連絡孔1dの近傍(Y1方向側かつX2方向側)には、第2駆動部材5の第2取付部5gを挿入可能な第2取付穴1fが形成されている。

    図10に示すように、上ケース1Bは、上部が開放され、その内部には収納空間1aが形成されている。 上ケース1Bは、取付空間1cを覆うことが可能な大きさに形成されている。 収納空間1aの内部底面には、第1係合部4aに対応し、第1係合部4aを挿通可能な第1回動孔1gが、第1取付穴1eに対応する箇所のX2方向側に、第1取付穴1eに対応する箇所を中心とした円弧状に形成されている。 また、収納空間1aの内部底面には、第2係合部5aに対応し、第2係合部5aを挿通可能な第2回動孔1hが、第2取付穴1fに対応する箇所のY2方向側に、第2取付穴1fに対応する箇所を中心とした円弧状に形成されている。 また、収納空間1aの内部底面には、第2方向DR2おける一端から他端に渡って凸形状に形成された第3レール部1kが形成され、第3レール部1kは、スライダ2の第2レール溝2kに挿入可能な幅寸法に形成されている。 第3レール部1kのY1方向側には、第2方向DR2における一端から他端に渡って凹形状に形成された第3レール溝1mが形成され、第3レール溝1mはスライダ2の第2レール部2mを挿入可能な幅寸法に形成されている。 第3レール部1kと第3レール溝1mとの離間距離は、スライダ2の第2レール溝2kと第2レール部2mとの離間距離と略一致する。

    上ケース1Bを下ケース1Aの取付空間1cの上部を覆うとともに、第1係合部4a、および第2係合部5aに対応可能な向きに配置することでベース体1が形成される。 なお、上ケース1Bにより上部を覆われた取付空間1cには、第1駆動部材4および第2駆動部材5を収納可能なスペースが設けられている。

    カバー部材7は、合成樹脂材からなり、図1に示すように、下方(Z2方向側)が開放され中空な直方体状に形成され、上面には操作部材3を挿通可能な操作開口部7aが形成されている。 なお、カバー部材7の上面の大きさはベース体1の収納空間1aを覆うことが可能な大きさである。

    次に力覚付与型平面スライド入力装置100の構造について図1、図2、図10および図11を用いて説明する。 図11は第1実施形態におけるスライダ2が配置された状態の収納空間1aを示す図であり、図11(a)はスライダ2が配置された状態の収納空間1aを示す斜視図であり、図11(b)は図11(a)に示すZ1方向側から見た状態のスライダ2が配置された状態の収納空間1aを示す平面図である。

    図10に示すように、力覚付与ユニット6は、ベース体1の下ケース1Aの内部にネジ止めなどにより保持されている。 この様に保持された力覚付与ユニット6は、第1取付穴1e側に形成された連絡孔1dから第1モータ6aの第1伝達部材6cを取付空間1cに突出させるとともに、第2取付穴1f側に形成された連絡孔1dから第2モータ6bの第2伝達部材6dを取付空間1cに突出させている。

    図1に示すように、第1駆動部材4は第1取付穴1e(図10参照)に第1取付部4gを挿入して係止され、第2駆動部材5は第2取付穴1f(図10参照)に第2取付部5gを挿入して係止される。 このように配置された第1駆動部材4の第1ギア部4cと力覚付与ユニット6の第1伝達部材6cとは係合し、第2駆動部材5の第2ギア部5cと力覚付与ユニット6の第2伝達部材6dとは係合している。 これにより、力覚付与ユニット6の動力を第1駆動部材4および第2駆動部材5に伝達することが可能となる。

    第1駆動部材4および第2駆動部材5が配置された取付空間1cの上には、図11に示すように、取付空間1cの開口を覆うように上ケース1Bが重ねて配置される。 このとき、第1駆動部材4の第1係合部4a(図1参照)は、第1回動孔1g(図10参照)に沿って揺動可能に挿通され、第2駆動部材5の第2係合部5a(図1参照)は、第2回動孔1h(図10参照)に沿って揺動可能に挿通されている。 また、スライダ2は第2レール部2mを第3レール溝1mに挿入し、第2レール溝2kに第3レール部1kを挿入した状態で、互いに直交する第1方向DR1と第2方向DR2を含む平面に沿ってスライド移動可能に収納空間1a内に配置されている。 なお、このとき収納空間1aの内部底面から突出した第1駆動部材4の第1係合部4aは第1ガイド溝2cに挿入され、第2駆動部材5の第2係合部5aは第2ガイド溝2dに挿入されている。 これにより、第1係合部4aおよび第2係合部5aを介して力覚付与ユニット6の動力をスライダ2に伝達することが可能となる。 なお、第1係合部4aは第1ガイド溝2cに沿って、第2係合部5aは第2ガイド溝2dに沿って、それぞれ移動可能である。

    このようにスライダ2が内部に配置された収納空間1aの上には、図2に示すように、操作開口部7aに操作部材3を相通した状態で、開口を覆うようにカバー部材7が重ねて配置され、力覚付与型平面スライド入力装置100が形成される。 なお、図示していないが力覚付与型平面スライド入力装置100は、第1駆動部材4および第2駆動部材5の回動を検知できる検出装置を有している。 例えば回転型の可変抵抗器やエンコーダなどにより回動した角度を検出している。

    次に力覚付与型平面スライド入力装置の動作について説明する。

    操作部材3に第1方向DR1の力を加えると、第2スライダ部材2bの第1方向DR1における寸法が、収納空間1aの第1方向DR1における寸法と略同一であり、第2スライダ部材2bは第1方向DR1に移動しない。 しかし、前述したとおり、第1スライダ部材2aと第2スライダ部材2bとが第1方向DR1に移動可能であるため、第1スライダ部材2aが第1方向DR1に移動する。 また、操作部材3に第2方向DR2の力を加えると、第2スライダ部材2bは第1スライダ部材2aと一体に第2方向DR2へ移動する。 したがって、スライダ2は第1方向DR1に移動可能な第1スライダ部材2aと、第2方向DR2に移動可能な第2スライダ部材2bとを備え、実質的に、互いに直交する第1方向DR1と第2方向DR2を含む平面に沿ってスライド移動可能である。 また、操作部材3を介したスライダ2の第1方向DR1へのスライド移動によって、第1回転軸4fを回転駆動の中心として第1駆動部材4の第1係合部4aが回転駆動される。 また、操作部材3を介したスライダ2の第2方向DR2へのスライド移動によって、第2回転軸5fを回転駆動の中心として第2駆動部材5の第2係合部5aが回転駆動される。 このように回動する第1駆動部材4および第2駆動部材5の回動角度を検出装置で検出し、回動角度からスライダ2の位置を算出することで、方向入力を行なうことができる。 また、力覚付与ユニット6は、第1駆動部材4および第2駆動部材5を介して動力をスライダ2に伝達することができるため、スライダ2から操作部材3を介して操作者に平面方向の力覚を付与可能である。 力覚を付与するとは、例えば、操作に対して抗するような力を操作部材3に加えることである。

    以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。

    本実施形態の力覚付与型平面スライド入力装置100では、平面視で長方形状に形成された収納空間1aを有するベース体1と、収納空間1a内に配置され、互いに直交する第1方向DR1と第2方向DR2を含む平面に沿ってスライド移動可能なスライダ2と、スライダ2に一体化された操作部材3と、操作部材3の第1方向DR1へのスライド移動によって回転駆動される第1係合部4aを有する第1駆動部材4と、操作部材3の第2方向DR2へのスライド移動によって回転駆動される第2係合部5aを有する第2駆動部材5と、操作部材3を介して操作者に平面方向の力覚を付与可能な力覚付与ユニット6と、を備え、スライダ2は、第1方向DR1に移動可能な第1スライダ部材2aと、第2方向DR2に移動可能な第2スライダ部材2bとを備え、収納空間1aの第1方向DR1における辺の長さと第2スライダ部材2bの第1方向DR1における幅が略同一である、構成とした。

    このような構造とすることで、スライダ2の第2スライダ部材2bは収納空間1aの内壁にガイドされ第2方向DR2に摺動し、第1スライダ部材2aおよび第2スライダ部材2bは互いにガイドしながら、スライダ2の第1スライダ部材2aが第2スライダ部材2b上を第1方向DR1に摺動するため、スライダ2は平面上を摺動する。 これにより、第2スライダ部材2bは収納空間1aの内壁にガイドされ、第1スライダ部材2aは第2スライダ部材2bにガイドされているため、スライダ2を操作時にスライダ2が例えば操作部材3を中心として回転するのを防ぐことが出来る。 したがって、従来技術の係合ピン914a、係合ピン915aおよび係合ピン916aのように3箇所でスライダ2と係合し、スライダ2の回転を防ぐ必要がないため、駆動体914、駆動体915および駆動体916の3部品で担っていた機能を、第1駆動部材4と第2駆動部材5との2部品で対応することができる。 また、従来技術の係合ピン914a、係合ピン915aおよび係合ピン916aはそれぞれ3枚の板状の部材を重ねることで構成されていたが、本実施形態においては、1枚の板状の部材(第1基部4b、第2基部5b)としている。 このように、部品点数が減ることでコストを安くできる。 また、第1駆動部材4と第2駆動部材5とを同一形状の部材としているため、同じ部品をまとめて加工できるので、加工費用を安くすることができる。 したがって、構成部品の加工費用が安くなり、構成部品数が減ることでコストを安くすることができるため、コストを安くする事ができる力覚付与型平面スライド入力装置を提供することができる。

    また、従来技術においては係合ピン914a、係合ピン915aおよび係合ピン916aで回転止めの効果を持たせているため、強度の面で懸念がある構造であったが、収納空間1aでスライダ2をガイドしてスライダ2の回転を止めているため、従来技術に比べて回転止めの強度が高い、という効果を奏する。

    また、従来技術においては係合ピン914a、係合ピン915aおよび係合ピン916aが3枚の板状の部材を重ねて構成されていたものが、第1駆動部材4は第2駆動部材5は1枚の板状の部材(第1基部4b、第2基部5b)となっているので、高さを低くすることができ、力覚付与型平面スライド入力装置の低背化に寄与する。

    また、本実施形態の力覚付与型平面スライド入力装置100では、第1駆動部材4は、平面視で略扇形状であり、かつ平板状に形成された第1基部4bと、回転駆動の中心となる第1回転軸4fと、を有し、第1基部4bの、略扇形状の円弧を成す辺に対応する側面には第1ギア部4cが形成され、第1基部4bの、略扇形状の円弧を成す辺側の一方の面には、第1係合部4aが突出して形成され、第1基部4bの、略扇形状の中心角側には第1回転中心孔4dが形成され、第1回転軸4fは第1回転中心孔4dに回動可能に挿通して配置されており、第2駆動部材5は、平面視で略扇形状であり、かつ平板状に形成された第2基部5bと、回転駆動の中心となる第2回転軸5fと、を有し、第2基部5bの、略扇形状の円弧を成す辺に対応する側面には第2ギア部が形成され、第2基部5bの、略扇形状の円弧を成す辺側の一方の面には、第2係合部5aが突出して形成され、第2基部5bの、略扇形状の中心角側には第2回転中心孔5dが形成され、第2回転軸5fは第2回転中心孔5dに回動可能に挿通して配置されている、構成とした。

    従来技術において、第1駆動部材4および第2駆動部材5と同様の機能を有していた部品である駆動体914、駆動体915および駆動体916は、それぞれギアが側面に形成された部材を重ねて配置することで形成されていた。 本実施形態においては、第1駆動部材4および第2駆動部材5においては、第1ギア部4cを第1基部4bの側面に設け、第2ギア部を第2基部5bの側面に設ける構造とした。 これにより、ギアが側面に形成された部材が必要なくなり、部品点数をさらに少なくしさらにコストを安くすることができる。 また、従来技術においては、ギアを側面に備えた部材を、別の部材に重ねて配置する構造としていた。 第1駆動部材4および第2駆動部材5においては、第1ギア部4cを第1基部4bの側面に設け、第2ギア部5cを第2基部5bの側面に設ける構造としたことで、高さを低くすることができる。 したがって、さらにコストが安く、製品高さを低くすることが可能な力覚付与型平面スライド入力装置を提供することができる、という効果を奏する。

    また、本実施形態の力覚付与型平面スライド入力装置100では、第1回転軸4fおよび第2回転軸5fに係合可能なスペーサ8を有し、第1回転軸4fは略円筒状に形成されており、第1駆動部材4の第1基部4bから突出した部分には第1回転軸4fの外周に沿って凹状に形成された第1段差部4eを有し、第1段差部4eは第1駆動部材4が第1基部4bから突出する方向に向かうにつれて径が大きくなるテーパ状に形成され、第2回転軸5fは略円筒状に形成されており、第2駆動部材5の第2基部5bから突出した部分には第2回転軸5fの外周に沿って凹状に形成された第2段差部5eを有し、第2段差部5eは第2駆動部材5が第2基部5bから突出する方向に向かうにつれて径が大きくなるテーパ状に形成され、スペーサ8は、第1段差部4eおよび第2段差部5eに、第1段差部4eおよび第2段差部5eの内部の形状に沿って、撓んだ状態で係合されるとともに、スペーサ8の外周端部は第1基部4bおよび第2基部5bに圧接する、構成とした。

    これにより、第1回転軸4fの一端側を第1基部4bから突出した状態で、スペーサ8を第1段差部4eに係合すると、スペーサ8は第1段差部4eの内部の形状に沿って撓むため、スペーサ8の外周端部が第1基部4bに均一に圧接する。 したがって、第1回転軸4fと第1基部4bとがガタツキなく係合され、第1基部4bに傾きが発生し難くスムーズな動作が可能になるとともに、振動を受けた場合にガタツキ音が発生するのを防ぐことが出来る。 なお、スペーサ8を第2回転軸5fの第2段差部5eに係合した場合にも同様の効果が得られる、という効果を奏する。 なお、第1段差部4eおよび第2段差部5eをテーパ状ではなく円筒状にして、スペーサ8の代わりに、一般にバネワッシャーやバネ座金などと呼ばれるものを第1段差部4eおよび第2段差部5eに挿入しても、バネワッシャー(バネ座金)は第1基部4bおよび第2基部5bに圧接する。 しかし、バネワッシャー(バネ座金)は構造上の理由から、当接する箇所によって圧接する力にバラツキがあり、第1基部4bおよび第2基部5bに傾きが発生し、動作が悪くなることが懸念される。

    以上のように、本発明の実施形態に係る力覚付与型平面スライド入力装置を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。 例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。

    (1)本実施形態において、射出成形により操作部材3とスライダ2とを一体に形成しているが、操作部材3とスライダ2と別体で設けて係合したり、それぞれが異なる材質で形成するなどしても良い。

    (2)本実施形態において、スライダ2を収納空間1aの内部底面方向へ付勢する構造を設けていないが、スライダ2とカバー部材7との間に、例えば板バネのような付勢部材を配置し、動作に不具合の無い範囲でスライダ2を収納空間1aの内部底面方向へ付勢しても良い。 スライダ2を収納空間1aの内部底面方向へ付勢することでスライダ2のガタツキを抑えることができ、操作感触が向上する、振動による異音の発生を抑えるなどの効果を奏する。

    (3)本実施形態において、特に照光する箇所は設けていないが、必要に応じて操作ノブKBなどに照光する箇所を設けてもよい。 それに合わせて、光源や導光部材などを力覚付与型平面スライド入力装置に配設してもよい。

    1 ベース体 1a 収納空間 1b ベース部 1c 取付空間 1d 連絡孔 1e 第1取付穴 1f 第2取付穴 1g 第1回動孔 1h 第2回動孔 1k 第3レール部 1m 第3レール溝 2 スライダ 2a 第1スライダ部材 2b 第2スライダ部材 2c 第1ガイド溝 2d 第2ガイド溝 2e ガイドピン 2f 第1レール溝 2g 規制孔 2h 第1レール部 2k 第2レール溝 2m 第2レール部 2n 壁状部 3 操作部材 4 第1駆動部材 4a 第1係合部 4b 第1基部 4c 第1ギア部 4d 第1回転中心孔 4e 第1段差部 4f 第1回転軸 4g 第1取付部 5 第2駆動部材 5a 第2係合部 5b 第2基部 5c 第2ギア部 5d 第2回転中心孔 5e 第2段差部 5f 第2回転軸 5g 第2取付部 6 力覚付与ユニット 6a 第1モータ 6b 第2モータ 6c 第1伝達部材 6d 第2伝達部材 7 カバー部材 7a 操作開口部 8 スペーサ 100 力覚付与型平面スライド入力装置 DR1 第1方向 DR2 第2方向

    QQ群二维码
    意见反馈