x-ray microscope with x-ray source of soft x-ray

申请号 JP2001547401 申请日 2000-12-07 公开(公告)号 JP2003518252A 公开(公告)日 2003-06-03
申请人 エフ イー アイ エレクトロン オプティクス ビー ヴィ; 发明人 ビュエイセ,バルト;
摘要 (57)【要約】 軟X線は、X線顕微鏡による生体試料の検査に非常に適している。 流体 ジェット中にレーザーで励起したプラズマによってこのような軟X線を発生させることが知られている。 本発明によれば、流体ジェット2上に電子ビーム6を集束させ、このようにジェット上に非常に小さな電子のフォーカス、故に非常に小さな単色のX線スポット8を生成することによって、X線を発生させる。 電子スポット8は、標準的な電子顕微鏡(SEM)によって、又は陰極線管の標準的な電子銃(CRT銃)によって得ることができる。 X線顕微鏡中の結像光学素子18、34、40は、フレネルゾーンプレートであってもよい。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】 X線を発生させる装置を含むX線顕微鏡であって、 前記装置は、 流体ジェットを生成する手段と、 集束する放射ビームを形成する手段と、 共に提供され、 前記集束する放射ビームのフォーカスは、前記流体ジェット上に位置し、 前記集束する放射ビームは、荷電粒子のビームからなることを特徴とするX線顕微鏡。 【請求項2】 前記荷電粒子のビームは、電子ビームによって形成される請求項1記載のX線顕微鏡。 【請求項3】 前記集束するビームの方向における前記流体ジェットの断面は、前記方向と横断する方向における断面よりも小さい請求項1記載のX線顕微鏡。 【請求項4】 前記流体ジェットは、主として液体の酸素又は窒素からなる請求項1記載のX線顕微鏡。 【請求項5】 荷電粒子の集束するビームを生成する前記手段は、陰極線管の標準的な電子銃によって形成され、前記X線顕微鏡は、また前記流体ジェット及び前記X線顕微鏡によって結像される物体の間に配置される集光レンズと共に提供される請求項1記載のX線顕微鏡。 【請求項6】 集束する電子ビームを生成し、X線を発生させる装置と共に提供される電子顕微鏡において、 前記装置は、 流体ジェットを生成する手段と、 前記流体ジェット上に前記電子ビームのフォーカスを向ける手段と、 を含むことを特徴とする電子顕微鏡。 【請求項7】 X線顕微鏡と共に提供され、前記X線を発生させる装置は、
    前記X線顕微鏡のX線源として機能する請求項6記載の電子顕微鏡。 【請求項8】 前記電子顕微鏡は、走査電子顕微鏡である請求項6又は7記載の電子顕微鏡。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 本発明は、X線を発生させる装置を含むX線顕微鏡に関し、その装置を、流体ジェットを生成する手段と、そのフォーカスが流体ジェット上に位置する集束した放射ビームを形成する手段と共に提供する。 【0002】 軟X線を発生させる装置は、公開された特許出願WO97/40650(PC
    T/SE97/00697)から知られている。 既知の装置において流体ジェットを生成する手段は、のような流体を高い圧の下で噴出するノズルによって形成される。 集束した放射ビームを生成する手段は、パルスレーザー、及びフォーカスが流体ジェット上に位置するような方法でレーザーにより生成されるパルス放射ビームを集束させる集束レンズ、によって形成される。 レーザーの高い出力密度の為に、レーザー光は、流体ジェット中にプラズマを誘発し、前記軟X線を発生させる。 引用した特許出願は、これらのX線、特に波長が2.3−4.4
    nmであるX線、をX線顕微鏡にどのように使用できるかを記載している。 【0003】 パルスレーザープラズマ放出によるX線の発生は、多くの欠点を有する。 【0004】 この点における第一の欠点は、レーザーの十分な出力密度を達成する為に、レーザーをパルスモードで動作させることが必要であるという事実による。 引用した特許出願は、10 13 −10 15 W/cm の出力密度を述べている。 この出力が連続動作のレーザーによって発生するものである場合、極めて大きなレーザーが必要とされると考えられる。 結果として、この既知のX線源は、パルス性のX線のみを生成する。 【0005】 レーザーで誘発されたプラズマ放出のさらなる欠点は、通常高い運動エネルギーを有し化学的に非常に反応性である場合もある、多くの粒子(分子、ラジカル、原子(イオン化した又はイオン化してない))が、X線が形成される位置付近に存在するという現象に存する。 これらの粒子の形成は、以下のように説明することができる。 レーザー光によってエネルギーが標的(実際には流体ジェット)
    に当たるとき、その強度が増加すると、最初に標的物質の外殻電子がイオン化される一方、X線を生成する内殻電子は、その外殻電子のイオン化の後にのみ励起される。 次に形成された粒子が、X線顕微鏡によって検査される試料を損傷させ得ることが考えられる。 このような損傷を軽減する又は防止する為に、物理的なX線スポット及びX線スポットの実際に望まれる位置との間に光学中間素子(op
    tical intermediate element)(例えば、フレネルゾーンプレートの形態の集光レンズ)を配置することは、実行可能であり、このようにX線顕微鏡の結像特性に重大に影響することなく、X線スポット及び試料の間に十分な距離を形成する。 しかしながら集光レンズは、X線の場においてあまり有効ではないので、X線顕微鏡における結像に関して、発生したX線出力のかなりの部分が失われる。 さらにいくつかの他の種類のコンデンサー(例えば、多層ミラー又はすれすれの入射ミラー)は、前記高エネルギー粒子による損傷を非常に受け易い。 【0006】 本発明の目的は、X線の標的において全ての有害な粒子を全く又はほとんど形成しないと同時に、連続的に動作させることができる、比較的軟性のX線に関するX線源を提供することによって前記欠点を回避することである。 この目的は、
    集束する放射ビームが荷電粒子のビームから成るという本発明によって達成される。 上述の欠点は、前記粒子により流体ジェットを照射することによって回避される。 前記粒子のより非常に短い波長により、さらに、前記粒子によって形成されるフォーカスは、レーザー光のビームのフォーカスよりも非常に小さいという利点が得られる。 本発明は、荷電粒子のエネルギーは、前記粒子の加速電圧の変動によって広範囲に連続的に制御し得るというさらなる利点を提供する。 このような制御は、これらの粒子の加速電圧の変動によって実現される。 【0007】 荷電粒子のビームは、本発明の好ましい実施例における電子ビームによって形成される。 この実施例は、走査電子顕微鏡のような既成の装置で使用され得る利点を提供する。 このような装置は、特に非常に小さな電子のフォーカス、すなわち数ナノメートル程度の小さな直径のフォーカス、を得る為に配置される。 【0008】 本発明のさらなる実施例において集束したビームの方向における流体ジェットの断面は、その横断する方向における断面よりも小さい。 この実施例は、粒子ビームが、流体ジェット中へのおおよそ侵入度よりも大きい幅を有する全ての場合において重要である。 円形の断面を有する流体ジェットがこのような環境で使用される場合、ジェットの表面における比較的薄い領域で発生するX線は再び、流体ジェットの内部で吸収されると考えられるので、X線の有用な収量は失われると思われる。 “平らにした(flattened)”流体ジェットが使用されるときは、
    この逆効果は、強く軽減されるか又はさらに回避される。 【0009】 本発明の別の実施例における流体ジェットは、主として液体の酸素又は窒素から成る。 液化ガスの流体ジェットが優れた冷却特性を有し、故に大量の熱荷重に晒され得るという利点に加えて、このような流体ジェットもまた、特に軟X線の領域すなわちいわゆる水の窓(波長λ=2.3−4.4nm)において、高い程度のスペクトル純度を有する。 この波長領域は、水と炭素との間の吸収のコントラストがこの領域で最大であるので、X線顕微鏡による生体試料の検査に特に適している。 【0010】 本発明の別の実施例における荷電粒子の集束するビームを生成する手段を、陰極線管の標準的な電子銃によって形成し、X線顕微鏡もまた、流体ジェットとX
    線顕微鏡によって結像される物体との間に配置される集光レンズと共に提供する。 本発明によれば、陰極線管の標準的な電子銃の使用における第一の利点は、このような素子が既に大量に製造され、長年の間にそれらの素子の効果を既に証明したという事実にある。 別の利点は、このような電子源は比較的大きな(1mA
    程度の大きさの)電流を発射することが可能であるという事実にある。 しかしながら電子スポットは、結像される物体の寸法と同程度の大きさである、50μm
    程度の大きさの寸法を有するので、この場合にはX線スポットから試料上への放射を集中させる集光レンズが必要である。 X線の強度がコンデンサーの使用によって失われるとしても、電子ビームの流れは、非常に大きいので、この損失が補償されるもの以上である。 【0011】 本発明を実施する為に既成の電子顕微鏡によって提供され得る特性は、良好な利点に使用し得る。 電子顕微鏡は、集束する電子ビームを生成し、また流体ジェットを生成する手段と、電子ビームのフォーカスを流体ジェット上に向ける手段と、共に提供される本発明によって特徴付けられるX線を発生させる装置と共に提供してもよい。 このようにX線顕微鏡は、X線顕微鏡のX線源として機能するX線を発生させる装置であり、電子顕微鏡中に組み入れることができる。 特に走査電子顕微鏡は、このような顕微鏡が1乃至10kV程度の大きさである電子ビームの加速電圧で容易に動作するので、本発明を実行することに適している。 これらの値は、水の窓における軟X線を発生させる為に必要な値に一致する。 【0012】 本発明を、図面を参照して以後詳細に記載する。 図面において一致する素子は一致する参照数字によって示される。 【0013】 図1a乃至1cは、図の平面に垂直に伸びると仮定される流体ジェットが電子ビームによって照射される多くの構成を示す。 図1aにおいて、このビームは、
    走査電子顕微鏡(SEM)の対物レンズを形成するスポットから生じる。 図1及びbにおいては、電子ビームは、陰極線管の標準的な電子銃(CRT銃)から生じる。 【0014】 図1aにおいて、流体ジェット2は、例えば水のジェットであるが、約10μ
    mの直径を有する。 SEMの対物レンズ4によって流体ジェット上に集束する電子ビーム6は、例えば10keVの加速電圧を受け、例えば5μAの電流を輸送する。 1μmの断面を有する電子スポットは、領域8における制動放射(Bremss
    trahlung)の弱い背景を伴うα=2.4nmの波長及び軟X線で約2μmの寸法を有するX線スポットを発生させる。 周囲の水はまだ単色化効果を有し、波長2
    . 4nmの線を適切に透過させるが、光エネルギーの制動放射を強く吸収する。
    このように得られる軟X線は、X線顕微鏡において結像される物体を照射する為に使用できる。 【0015】 図1bにおいて、流体ジェット2は、標準的なCRT銃(図示してない)から生じる電子ビーム6によって照射される。 この場合において、流体ジェット2は、例えば20μmの高さ及び例えば100μmの幅の楕円の断面を有する。 CR
    T銃によって流体ジェット上に集束する電子ビーム6は、約50μmの断面を有する電子スポット8を生成する。 電子ビームは、例えば30kVの加速電圧を受けて、例えば1mAの電流を輸送する。 図1aの場合のように、周囲の水は、発生する軟X線の単色化効果を有する。 【0016】 20×100μmの上述の(比較的大きな)寸法の楕円の流体ジェットを使用する場合、真空系がジェットによって生成する蒸気を必ずしも十分に排出しないことが起こるかもしれないので、系の圧力は電子銃の使用に対して高過ぎになり得ると考えられる。 このような場合には標準的なCRT銃(図示してない)から生じる電子ビーム6によって流体ジェット2もまた照射される図1cに示すような構成で使用することができる。 電子ビームの断面は再び、50μmに等しいが、この場合には流体ジェット2が例えば10μm程度の大きさの円形の断面を有する。 この構成の結果として、X線スポット10は、流体ジェットの断面、すなわちこの場合には10μmより大きくない寸法を有する。 【0017】 図2は、本発明による透過X線顕微鏡のビーム経路を示す図である。 透過X線顕微鏡において、X線によって多かれ少なかれ均一に結像される物体(試料)を照射することによって像が形成され、このように照射される物体は、この場合にはフレネルゾーンプレートによって形成される、投影する対物レンズによって結像される。 フレネルゾーンプレートは、分散素子である。 これは、分解能を制限し、もちろん望ましくない結像の欠陥を起こす。 このように、X線源を照射することができるだけ単色であることが必要である。 この要求は、本発明によるX線源によって十分以上に満足される。 【0018】 図2に示す構成において、X線源は、流体ジェット2中にSEM系から生じる電子ビーム6によって形成されるX線スポット8によって形成され、前記流体ジェット2の流れの方向は図の平面に垂直に伸びる。 この場合には、電子スポット、故にX線スポットは、流体ジェットの断面よりも(非常に)小さい。 X線スポット8から生じるX線ビーム12は、多かれ少なかれ均一に、X線顕微鏡によって結像される物体14を照射する。 物体14は、X線スポットからの距離26、
    例えば150μmに置かれる。 X線は、散乱X線のサブビーム16によって表わされるように、物体14によって散乱される。 物体の各々照射される点形状領域は、このようなサブビームを生成する。 このように形成されるサブビームは、1
    mmの典型的な焦点距離及び100μmの典型的な直径を有する対物レンズ18
    上に入射する。 対物レンズは、サブビーム20を経て像平面22上の関連した点に結像させる。 次に物体距離28が1.001mmに等しく、像距離が1000
    mmに等しいとき、倍率は、与えられた焦点距離1mmに対して1000xである。 物体14を通じて照射するX線スポット8が、対物レンズ及び像平面22の間の空間において対物レンズ18によって結像され、このように像平面における像の露出過度を防ぐ為に、X線吸収遮蔽板24を対物レンズの中心に配置してもよい。 【0019】 関連する波長のX線に敏感な検出器は、像平面22に配置される。 この目的の為に、検出面が像平面と一致するX線に敏感なCCDカメラを使用することができる。 そのようなCCDカメラの例は、“プリンストンインスツルメント(Prin
    ceton Instrument)”、“ローパーサイエンティフィック(Roper Scientific)
    ”社のカメラ型NTE/CCD−1300EBのような、いわゆる“バック照明”型のCCDカメラである。 【0020】 図3は、本発明による走査透過X線顕微鏡におけるビーム経路を表わす図である。走査透過X線顕微鏡においては、与えられた走査パターンとすなわちX線スポットの縮小した又は縮小しない像と一致して、結像される物体を走査することによって、及びX線スポットの像によって照射される物体の位置の関数として物体により散乱されるX線を検出することによって、像が形成される。次にX線スポットの像は、対物レンズによって得られる。このレンズがフレネルゾーンプレートとして形成されるとき、放射するX線源は再び、可能な限り単色であるべきである。 【0021】 図3に示す構成に関して、SEMシステムから生じる電子ビーム6により流体ジェット2中に形成されるX線スポット8によって再び、X線源が形成され、前記ジェットの流れの方向は図の平面に垂直に伸びることを仮定する。電子スポット、故にX線スポットは、流体ジェットの断面よりも(非常に)小さい。この場合に、電子ビームに垂直な方向における流体ジェットの幅は、電子ビームの方向における高さより非常に大きく、例えばそれは、100μmの幅及び20μmの高さを有する。電子ビーム6は、例えばSEMにおける標準的な走査コイルによって、流体ジェットを横切って縦方向32aに走査される。結果として、このように生成されるX線スポットは同じ方法で動く。フレネルゾーンプレートによって形成される対物レンズ34は、その対物レンズが流体ジェット中に形成されるX線スポット8を物体14上に結像させるような方法で、配置される。方向32
    aにおけるX線スポットの前記変位によって、すなわち対物レンズ34のレンズ効果によって方向32aに反対する矢印33bの方向に、物体上に形成されるそのX線スポットの像36もまた変位する。 物体によって散乱されるX線38は再び、検出器22によって検出され、図2に示す構成と同様に、X線スポット8が検出器22の視界に入ってくることを防止する為に、X線吸収遮蔽板24が対物レンズ中に配置される。 【0022】 図4は、X線を発生させる電子源は、1mA程度の大きさのビーム電流を発射することが可能である、陰極線管の標準的な電子銃(図示してない)によって形成される透過X線顕微鏡におけるビーム経路を示す。 図4に示す構成は、電子源に関する既に述べた差、及び図4に示す集光レンズ40の存在を除いて、主として図2に示すものと同一である。 この構成におけるX線スポット8は、物体14
    と同程度の大きさ(例えば50乃至100μm)の寸法を有するので、集光レンズ40は、フレネルゾーンプレート40の形態で提供される。 集光レンズ40は、X線スポット8を、縮小した形態で物体14上に結像させる。 全体のさらなる結像過程は、図2を参照して既に記載した結像過程と同じである。 【図面の簡単な説明】 【図1】 比較の目的の為に流体ジェットを伴う電子ビームのいくつかの構成を示す図である。 【図2】 本発明による透過X線顕微鏡におけるビーム経路を示す図である。 【図3】 本発明による走査透過X線顕微鏡におけるビーム経路を示す図である。 【図4】 本発明に従う陰極線管の標準的な電子銃と共に提供される透過X線顕微鏡におけるビーム経路を示す図である。

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