Laminated pinhole disk and its manufacturing method

申请号 JP2001028491 申请日 2001-02-05 公开(公告)号 JP2002228797A 公开(公告)日 2002-08-14
申请人 Japan Synchrotron Radiation Research Inst; National Institute Of Advanced Industrial & Technology; 独立行政法人産業技術総合研究所; 財団法人高輝度光科学研究センター; 发明人 AWAJI AKIHIRO; KAMIJO OSAO; TAMURA SHIGEJI; YASUMOTO MASATO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method for forming a deep pinhole without taper or without misalignment between pinholes in disks when a multilayer film is manufactured out of the pinhole disks, which is used as an order sorting aperture(OSA) in a hard X-ray microscope using an FZP(Fresnel zone plate).
SOLUTION: The plurality of pinhole disks are placed one on another. The positions of the pinholes are aligned with each other by using a wire, a pin, or a light beam, and fixed together. Then, the plurality of pinhole disks are bonded or welded together.
COPYRIGHT: (C)2002,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ピンホールディスクを多数枚積層し、その各ピンホール位置を揃えた状態でピンホールディスク間を接着又は溶接することにより、ピンホールディスクのピンホールの奥行き方向にテーパーのない穴が形成された積層型ピンホールディスク。
  • 【請求項2】 その積層枚数を変えることにより厚さの調節が可能な請求項1記載の積層型ピンホールディスク
  • 【請求項3】 各ピンホールディスクの中心に開いたピンホール位置を揃えるためにピンホールの開口に合う太さのワイヤ、ピン又は光をその各ピンホールに貫通し、
    ピンホールの位置を揃えた状態で各ピンホールディスク間を接着又は溶接することからなる積層型ピンホールディスクの製造方法。
  • 【請求項4】 積層型ピンホールディスクを構成する各ピンホールディスクのピンホール位置を積層方向に揃えるために、顕微鏡とワイヤ若しくはピンとを使用し、又は光検出器と光とを使用する請求項3記載の方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、フレネルゾーンプレート(FZP)を用いた硬X線顕微鏡におけるord
    er sorting aperture(OSA)として利用される積層型ピンホールディスク、及びその作製方法に関するものである。

    【0002】特に、本発明は、積層型ピンホールディスクを、高エネルギーを使用する硬X線顕微鏡におけるO
    SAとして利用することにより、従来のX線(レントゲン)撮影技術では空間分解能が足りずに観察できなかった微細な構造物を観察できることになった。

    【0003】本発明の応用分野としては、医療分野、特に従来のレントゲン撮影技術に取って代わる可能性と性能を持つている。 又、材料分野への応用としては、硬X
    線顕微鏡の特徴である高エネルギーX線の持つ強い透過を利用することにより、核燃料棒の非破壊検査といった重金属及び厚い金属材料の非破壊検査と分析への応用が考えられる。

    【0004】又、生物学への応用としては、高エネルギーX線は、生物試料に対するダメージを軽減できるので、動植物細胞の活動及び内部構造を生きたままその場で観察できる。

    【0005】

    【従来の技術】OSA(以下、ピンホールディスクとする)は、フレネルゾーンプレート(FZP)を用いた硬X線顕微鏡の開発には必要不可欠な光学素子である。 これまでのFZPを用いた硬X線顕微鏡は、使用するX線のエネルギーが低かったこともあり、従来から用いられてきたピンホールディスクの厚さで十分であった。 その一例としては、1枚の直径9.5mmの金属製ディスクの中央に直径開口20μmの丸穴を貫通させたもので十分であった。

    【0006】

    【発明が解決しようとする課題】しかし、利用するX線エネルギーが100KeV程度と高くなってくると、白金製のピンホールディスクを用いたとしても、従来の厚さでは、硬X線顕微鏡においてFZPから回折される不要な硬X線を止める(遮蔽する)ことが難しくなって来た。

    【0007】ピンホールディスクは、図1に示されるように、硬X線顕微鏡の部分装置として利用され、硬X線は左から入射し、FZPにより集光される光1とその他の光2とに分かれる。 ピンホールディスクは、集光する特定の次数の光1のみを選択的に通し、その他の不要な光2を遮断する機能を有するものである。

    【0008】上記遮蔽問題を解決するにはピンホールディスクの厚さを更に増せば良いと考えられるが、1枚の厚い金属製ディスクに例えば直径20μmの穴をテーパをつけずに貫通させることは技術的に限界があり、従来のピンホール作製技術によって作られて来たピンホールディスクでは、FZPを用いた硬X線顕微鏡の開発は不可能であった。

    【0009】

    【課題を解決するための手段】本発明は、このため、従来の1枚のピンホールディスクを多数枚積層して接着或いは溶接することを特徴としている。 この時、各ピンホールの開口位置をそろえるために、ピンホールの開口に合う硬いワイヤ(例えば、タングステンワイヤ)又はピンを各ピンホールの全てに通し、その穴位置をそろえた状態で各ピンホールディスク間を接着(あるいは溶接)
    することにより作製するものである。 又、レーザー光等の光を各ピンホールに通し、その穴の位置をそろえた状態で各ピンホールディスク間を固着することにより作製することもできる。

    【0010】本発明の方法を用いれば、不要な硬X線を止める(遮蔽する)ために必要な、穴の奥行きを有し、
    かつテーパーのない深い穴の空いたピンホールディスクを作製することができ、そしてその積層枚数を選択することによりピンホールディスクの厚さを調節できる。

    【0011】

    【実施例】図2(a)、(b)に1枚のピンホールディスクの仕様を示す。 ピンホールディスクの材料は白金で、外形9.5mm、厚さ200μmの中央に直径20
    μm、深さ200μmの丸穴が貫通している。 これ自体は従来の放電加工技術によって作製できるものである。

    【0012】次に、この1枚のピンホールディスクを複数枚積み重ねて接着又は溶接する。 図3にその一例として2枚重ねたピンホールディスクの例を示す。 上下のピンホールの穴の位置がずれないように硬い真っ直ぐな金属ワイヤ、ピン等を穴に通して2枚のピンホールディスクの固定位置を決める。

    【0013】その後、互いにピンホールディスクの接平面(穴を除く)を接着又は溶接する。 接着又は溶接完了後、金属ワイヤ、ピン等を抜き、積層型ピンホールディスクが完成する。

    【0014】なお、複数枚のピンホールディスクの穴の位置を揃える方法として、レーザー光等の光を用いる場合は、図5に示されるように、穴を通過してくる光を光検出器で計測し、その強度が最大になるように、複数枚のピンホールディスク間相互の穴の位置を調整決定する。

    【0015】

    【発明の効果】積層型ピンホールディスクは、現時点では、2枚積層した白金製のピンホールディスク(厚さ4
    00μm)を用いれば計算上は82KeVの硬X線を9
    9.9%遮蔽できる。 これはFZPを用いた硬X線顕微鏡のOSAとして十分使用に耐え得るものである。

    【0016】現在、FZPを用いた硬X線顕微鏡は、提案されている硬X線顕微鏡の中でも最も高い空間分解能を達成できると期待されている。 積層型ピンホールディスクの発明によって、FZPを用いた硬X線顕微鏡が実現できるものである。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 FZPを用いた硬X線顕微鏡のピンホールディスクの機能を説明する図である。

    【図2】 1枚のピンホールディスクの平面及び断面を示す図である。

    【図3】 2枚のピンホールディスクを積層し、タングステンワイヤ又はピン等で穴の位置を揃えて接着又は溶接する工程を示す図である。

    【図4】 積層型ピンホールディスクの完成図である。

    【図5】 レーザー光等を使用して複数枚のピンホールディスク間相互の穴の位置を調整決定する工程を示す図である。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上條 長生 兵庫県佐用郡三日月町光都1丁目1番1号 財団法人高輝度光科学研究センター内 (72)発明者 田村 繁治 大阪府池田市緑丘1丁目8番31号 経済産 業省産業技術総合研究所大阪工業技術研究 所内 (72)発明者 安本 正人 大阪府池田市緑丘1丁目8番31号 経済産 業省産業技術総合研究所大阪工業技術研究 所内

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