バイオリン支持カバー体構造

申请号 JP2014192743 申请日 2014-09-22 公开(公告)号 JP5816887B1 公开(公告)日 2015-11-18
申请人 梶田 美紀; 发明人 梶田 美紀;
摘要 【課題】正しい高度な演奏を可能にするバイオリン支持カバー体構造を提供する。 【解決手段】バイオリン本体Bの後部側をカバーリングするバイオリン包皮カバー体2と、カバー体をバイオリン本体Bに取付けるための係止手段3と、バイオリン本体の横側板又はバイオリン包皮カバー体の横側面4aに一端又は両端を固定しながら奏者の首後面を囲繞して奏者のあごと左肩間にバイオリン本体を保持するバンド体5とより構成される。 【選択図】図7
权利要求

バイオリン本体の後部側をカバーリングするバイオリン包皮カバー体と、該カバー体をバイオリン本体に取付けるための係止手段と、バイオリン包皮カバー体の横側面に両端を連結して奏者の首後面を囲繞しながら奏者のあごと左肩間にバイオリン本体を保持固定するバンド体とより構成し、 バイオリン包皮カバー体はあご当て部を含むバイオリン本体の後端部を包皮するような半袋体に形成し、 バイオリン包皮カバー体をバイオリン本体に取付けるための係止手段はバイオリン本体中央部側板の凹部の開口部に係合自在とした袋状の係止具とし、 しかも、奏者にバイオリン本体を保持するバンド体は奏者の首後面を囲繞可能な長さの帯状に構成すると共に、その両端は係止具に隣接したバイオリン包皮カバー体の側面位置に連結部材としての面ファスナーを介して取外し自在に連結したことを特徴とするバイオリン支持カバー体構造。

说明书全文

この発明は、あごと左肩間でバイオリン本体を密着保持するバンド体を設けたバイオリン支持カバー体構造に関する。

従来、バイオリンは、略8の字型のバイオリン本体とその先端に突設し、本体との間に弦を張ったネックといわれる竿体とよりなり、バイオリン本体の後端部をあごと左肩の間に挟持してバイオリンを保持し4本の左手指で弦を押さえて右手で弓を操作して弦を擦りながらバイオリン独特の音を生成するように構成されている。

このようにバイオリンは基本的にバイオリン本体の後端部をあごと左肩との間に挟持して演奏するものであり、左手で支持しないであごと左肩で確実に保持することにより、4本の左手指を自由に操って演奏できるように構成されている。

例えば、特許文献1には、バイオリンのトレーニング器が開示されている。

特開2008−40439号公報

ところが、初心者はあごと左肩間でバイオリン本体の後端部を挟持する姿勢を作ることに困難をともなうためどうしても本来弦を押さえる筈の左手指、特に親指と人差し指の環状姿勢でネック外周面を棒状に握り、しかも、左手首が曲がってネックを掌で支えようとし勝ちである。

このように左手による支持状態でバイオリンを演奏すると4本の指が指板上で円滑に動作しにくくなり正しい演奏が不可能となりバイオリン演奏の上達が望めないという欠点を有していた。

また、初心者、特に幼児の場合はバイオリン本体を体の正面側に移動させ、できるだけ楽な姿勢で練習をしようとする傾向が見られた。

この発明は、バイオリン本体の後部側をカバーリングするバイオリン包皮カバー体と奏者の首後面を囲繞するバンド体とを連結して奏者のあごと左肩間でバイオリン本体を容易に、かつ確実に保持し、左手の4本の指が演奏に支障なく自由に活動できるようにしたバイオリン支持カバー体構造を提供せんとする。

この発明は、バイオリン本体の後部側をカバーリングするバイオリン包皮カバー体と、該カバー体をバイオリン本体に取付けるための係止手段と、イオリン包皮カバー体の横側面に両端を連結して奏者の首後面を囲繞しながら奏者のあごと左肩間にバイオリン本体を保持固定するバンド体とより構成し、バイオリン包皮カバー体はあご当て部を含むバイオリン本体の後端部を包皮するような半袋体に形成し、バイオリン包皮カバー体をバイオリン本体に取付けるための係止手段はバイオリン本体中央部側板の凹部の開口部に係合自在とした袋状の係止具とし、しかも、奏者にバイオリン本体を保持するバンド体は奏者の首後面を囲繞可能な長さの帯状に構成すると共に、その両端は係止具に隣接したバイオリン包皮カバー体の側面位置に連結部材としての面ファスナーを介して取外し自在に連結したバイオリン支持カバー体構造に関する。

請求項1の発明によれば、バイオリン本体の後部側をカバーリングするバイオリン包皮カバー体と、該カバー体をバイオリン本体に取付けるための係止手段と、イオリン包皮カバー体の横側面に端を連結して奏者の首後面を囲繞しながら奏者のあごと左肩間にバイオリン本体を保持固定するバンド体とより構成し、バイオリン包皮カバー体はあご当て部を含むバイオリン本体の後端部を包皮するような半袋体に形成され、バイオリン包皮カバー体をバイオリン本体に取付けるための係止手段はバイオリン本体中央部側板の凹部の開口角部に係合自在とした袋状の係止具とし、しかも、奏者にバイオリン本体を保持するバンド体は奏者の首後面を囲繞可能な長さの帯状に構成すると共に、その両端は係止具に隣接したバイオリン包皮カバー体の側面位置に連結部材としての面ファスナーを介して取外し自在に連結したので、幼少期の奏者でもあごと左肩間でバイオリン本体を確実に密着固定することができることになり、長時間の演奏でも苦痛がなく、しかも正しい演奏姿勢を身に付けることができる。 また、凹部の開口角部に係合自在となり重量のあるバイオリンでも確実に首まわりで支持することができる効果がある。 さらに、バイオリン包皮カバー体でバイオリン本体を一体に包むことができることになり確実にバイオリンを支持することが可能となり、更にはバイオリン本体の後端部の外側面の保護機能も果たすことができ、しかも、あご当て部をカバーリングするあご当てカバー体がバイオリン包皮カバー体に設けられているためあご当てがあご皮膚面に直接に接触せず演奏時に汗で滑ったり挟持が減殺することを防止できる効果がある。

(a)はバイオリンを示す斜視図、(b)は

イオリン支持カバー体構造の装着状態を示す

参考説明図

イオリン支持カバー体構造を帯状体とバンド体とにより構成した

参考説明図

(a)は他

の形態の

参考説明図、(b)は図3(a)の裏面を示す説明図

(a)は

実施形態の説明図、(b)は一方のバンド体の係合を外したバンド体の裏面を示す説明図

図2のI−I線断面説明図

図4(a)のII−II線断面説明図

本発明のバイオリン支持カバー体構造の使用状態を示す説明図

この発明の実施形態を図面に基づき詳説する。

図1(a)はバイオリンを示す斜視図であり、図1(b)はイオリン支持カバー体構造の装着状態を示す参考説明図、図2はイオリン支持カバー体構造を帯状体とバンド体とにより構成した参考説明図、図3(a)は他の形態の参考説明図、図3(b)は図3(a)の裏面を示す説明図、図4(a)は実施形態の説明図、図4(b)は一方のバンド体の係合を外したバンド体の裏面を示す説明図、図5は図2のI−I線断面説明図、図6は図4(a)のII−II線断面説明図、図7は本発明のバイオリン支持カバー体構造の使用状態を示す説明図である。

図1、図7に示すようにバイオリンAは、基本的には中央部の両側板を凹部に形成した略8の字外型のバイオリン本体Bと、本体先端部から突設して弦をバイオリン本体との間に張るために使用されるネックといわれる竿体B4とからなり、演奏に際してはバイオリン本体Bの後端部B1の左隅部B2をあごJと左肩SLとの間に挟持してバイオリン本体Bを確実にあごJで保持しながら4本の左手指Nで弦Cを押さえ右手Lで弓Iを操作しながら弦を擦ってバイオリン独特の音を発生するように構成されている。

このようにバイオリンAは、基本的にバイオリン本体Bの後端部B1の左隅部B2をあごJと左肩SLとの間に挟み演奏するように構成されている。しかも、バイオリン本体Bの後端部B1の左隅部B2表板には左肩SLとの間にバイオリン後端部を挟持するためのあご当て部Dが湾曲凹状に設けられている。

本発明の要旨は、かかるバイオリンAにおいて、あごJと左肩SLとの間にバイオリン本体Bの後端部B1を確実に挟持するための補助具として、バイオリン本体Bの後部側B3をカバーリングするバイオリン包皮カバー体2と、該バイオリン包皮カバー体2をバイオリン本体Bに取付けるための係止手段3と、バイオリン本体Bの横側板E又はバイオリン包皮カバー体2の横側面4aに一端又は両端を固定しながら奏者の首K後面を囲繞して奏者MのあごJと左肩SL間にバイオリン本体Bを保持するバンド体5とより構成したバイオリン支持カバー体構造1に関する。

バイオリン包皮カバー体2は、バイオリン本体に係止するための係止手段3を有しており、バイオリン本体Bの横側板E又はバイオリン包皮カバー体2の横側面4aにバンド体5の一端又は両端を連結しており、バンド体5は奏者Mの首K後面を囲繞することにより奏者MのあごJと左肩SL間でバイオリン本体Bを密着保持しやすいように構成している。

すなわち、本発明は基本的にバイオリン包皮カバー体2とバンド体5とよりなる。バイオリン包皮カバー体2は、図1(b)、図2、図5の参考図に示すようにバイオリン本体Bの後端部周側板E1を包皮する形状の帯状体14に構成されている。

バイオリン包皮カバー体2は帯状体14に形成され、バイオリン本体Bの後部の弯曲側板に沿って囲繞するように構成し、バイオリン本体B後部を一体に包皮している。

また、帯状体14としてのバイオリン包皮カバー体2をバイオリン本体Bと確実に取付け固定するために係止手段3を介在する。

すなわち、係止手段3は、図1(b)、図2に示すようにバイオリン本体Bは中央部の横側板Eを凹部Gに形成し、凹部Gの開口角部Hは鋭角突出状となっている。かかる開口角部Hに係合自在としたフック状又は環状の係止具15a,15bをバイオリン包皮カバー体2としての帯状体14の両端に設けている。なお、係止具15a,15bは開口角部Hに密着して囲繞する袋状としてもよい。

また、図2中のバンド体5の両端部5a,5bには、輪っか部16を設け、帯状体14に設けたボタン部17と係合自在としている。

かかるバイオリン包皮カバー体2としての帯状体14には、後述する他の実施形態である図3(a)、(b)に示すように、バンド体5両端部5a,5bを係止具15a,15bを介してバイオリン本体B側板の凹部Gの開口角部Hに係合することにより直接にバンド体5をバイオリン本体Bに係合自在に連結してもよい。

また、バイオリン包皮カバー体2としての帯状体14には、後述する実施形態である図4(b)に示すように、面ファスナー等の連結部材13a,13bを介してバンド体5の両端部5a,5b又は一端を取外し自在に連結してもよい。

バンド体5は奏者Mの首K後面を囲繞するように帯状で一定長さに構成されている。

このように、バンド体5は、図1(b)、図2に示すようにバイオリン包皮カバー体2としての帯状体14にボタン部17を介して連結して該カバー体2を介してバイオリン本体Bを奏者Mの首Kに吊下係止状態とする場合と、図3(a)、(b)に示すように、バイオリン本体B側板の凹部Gの開口角部Hに係止具15a,15bを介して直接に係合してバイオリン本体Bを奏者Mの首Kに吊下係止する場合と、更に、図4(b)に示すように帯状体14に連結部材13a,13bを介して連結して該カバー体を介してバイオリン本体Bを奏者Mの首Kに吊下係止状態とする場合とがある。

また、イオリン包皮カバー体2は、図3(a)、(b)に示すように、バイオリン本体の後部側裏板F3を包皮する形状の帯状体18に構成する場合もある。

すなわち、バイオリン包皮カバー体2は帯状体18に形成され、バイオリン本体Bの後部側裏板F3に沿って左右の凹部Gの開口角部H,H間に架設するように構成し、バイオリン本体Bの裏板F2の一部を包皮している。

また、帯状体18としてのバイオリン包皮カバー体2をバイオリン本体Bと確実に取付け固定するために係止手段3を介在する。

すなわち、図3(a)、(b)に示すように、上述した帯状体14と同様に、開口角部Hに係合自在としたフック状又は環状の係止具15a,15bをバイオリン包皮カバー体2としての帯状体18の両端部19a,19bに設けている。なお、係止具15a,15bは開口角部Hに密着して囲繞する袋状としてもよい。

かかるバイオリン包皮カバー体2としての帯状体18の両端部19a,19bに設けた係止具15a,15bには、図3(a)、(b)に示すように、バンド体5の両端部5a,5bが連結されている。

すなわち、係止具15a,15bには各々、帯状体18の両端部19a,19bとバンド体5の両端部5a,5bとが連結されている。

また、本実施形態として、バイオリン包皮カバー体2は、図4(a)、(b)、図6に示すように、あご当て部Dを含むバイオリン本体Bの後端部B1を包皮するような半袋体4に形成する場合もある。

バイオリン包皮カバー体2は、バイオリン本体Bの後端部B1、すなわち表板F1と裏板F2よりなる半円弧状箱体部分を包皮する半袋体4に形成している。

バイオリン包皮カバー体2としての半袋体4は、一側方を開口し、上側面をバイオリン本体B後端表板F1に設けたあご当て部Dをカバーリングするような略半円弧状に形成し、下側面をバイオリン本体Bの略3分の1後部裏板F2をカバーする略半円形状に形成し、半周側面をバイオリン本体Bの横側板Eと略同一幅員に構成している。

かかる半袋体4によりバイオリン本体Bの略後半部となる後部側B3を包皮してバイオリン包皮カバー体2をバイオリン本体Bに一体連結状態とする。

なお、あご当て部Dをカバーリングすることになる半袋体4の該部分は、半袋体4と一体となってあご当てカバー体として機能すると共に、あご当てカバー体とあご当て部Dとの間に弾性を有する図示しない緩衝材を挿入、又はあご当てカバー体の裏面に緩衝材を連結して、あごの痛み防止を図ることができる。

また、バイオリン本体Bの後部側B3の左隅部B2の横側板Eには、奏者Mの首K前側と当接するあご当て部Dを取り付けるための図示しない金具が配設されるが、この金具をカバーリングすることになる半袋体4の内側の該部分に弾性を有する図示しない緩衝材を挿入、又は緩衝材を一体に連結して、首Kの痛み防止を図ることができる。

更に、バイオリン本体Bの後部側裏板F3であって奏者Mの左肩SLと当接する部分をカバーリングすることになる半袋体4の内側の該部分に弾性を有する図示しない緩衝材や滑り止め部材を挿入、又は表面に貼着、又は緩衝材等を一体に連結して、左肩SLの痛みやバイオリンAの滑り防止を図ることができる。

また、半袋体4としてのバイオリン包皮カバー体2をバイオリン本体Bと確実に取付け固定するために係止手段3を介在する。

すなわち、図4(a)、(b)、図6に示すように、開口角部Hに係合自在とした袋状の係止具11をバイオリン包皮カバー体2としての半袋体両端部12a,12bに設けている。なお、係止具11は帯状体14,18と同様のフック状又は環状としてもよい。

かかるバイオリン包皮カバー体2としての半袋体4の両端部12a,12bには、図4(b)に示すように、面ファスナー等の連結部材13a,13bを介してバンド体5の両端部5a,5b又は一端を取外し自在に連結されている。

また、バイオリン包皮カバー体2とバンド体5との連結は、上述した帯状体14と同様に、図2で示すようにバンド体5の両端部5a,5bに輪っか部16を設け、帯状体14(この場合は半袋体4)に設けたボタン部17と係合自在としてもよい。

また、イオリン包皮カバー体2は、バイオリン本体Bの後部側裏板F3を包皮する帯状体18を有さないものとした場合の図3(a)に示すように、帯状体14,18も半袋体4も用いることなくバンド体5のみを係止具15a,15bを介してバイオリン本体側板の凹部Gの開口角部Hに係合連結してもよい。

上記したように、本発明のバイオリン支持カバー体構造1は、バイオリン本体Bを奏者Mの首Kに吊下固定して奏者のあごJと左肩SLの間で容易に、かつ確実に挟持して演奏することができるような補助具として機能する。

すなわち、上記した各実施形態構造を模式的にまとめて説明すると、

1)図1(b)、図2、図5に示すように、バイオリン本体Bの後端部周側板E1を包皮するためのバイオリン包皮カバー体2としての帯状体14とバンド体5とを一体に連結した構造。

2)図1(b)に示すように、帯状体14の両端は、係止具15a,15bを介してバイオリン本体B側板の凹部Gの開口角部Hに係合自在とした構造。

3)図2に示すようにバンド体5の両端部5a,5bには、輪っか部16を設け、帯状体14に設けたボタン部17と係合自在に連結した構造。

4)図3(a)、(b)に示すように、帯状体18の両端部19a,19bに設けた係止具15a,15bに、バンド体5の両端部5a,5bを連結した構造。

5)図4(b)に示すように、バンド体5の両端部5a,5bは、半袋体4(この場合は帯状体14)に面ファスナー等の連結部材13a,13bを介して取外し自在に連結した構造。

6)図3(a)、(b)に示すように、バイオリン包皮カバー体2は、後端部周側板E1を包皮する帯状体14以外に、後部側裏板F3を包皮する帯状体18により構成し、バイオリン本体B側板の凹部Gの開口角部Hに係合自在とした構造。

7)図4(a)、(b)に示すように、バイオリン包皮カバー体2は、後端部周側板E1を包皮する帯状体14以外に半袋体4により構成し、バイオリン本体B側板の凹部Gの開口角部Hに係合自在とした構造。

8)図3(a)に示すように、帯状体14,18も半袋体4も用いることなくバンド体5のみを係止具15a,15bを介してバイオリン本体側板の凹部Gの開口角部Hに係合連結する構造。

この発明のバイオリン支持カバー体構造1の使用形態について、バイオリン包皮カバー体2として半袋体4を用いた場合を例として図7に示して説明すると、奏者Mは、予めバイオリン本体Bに本発明のバイオリン支持カバー体構造1を装着する。

すなわち、バイオリン本体Bの後端部B1にバイオリン包皮カバー体2を装着するものであり、半袋体4の開口部より挿入してバイオリン本体Bの後端部B1を包皮するようにして、この半袋体4を係止手段3としての環状の係止具11をバイオリン本体B側板の開口角部Hに係止し、次いで、バンド体5両端を半袋体4あるいはバイオリン本体B側板の凹部Gの開口角部Hに連結し、バンド体5を首K後面に掛けて、同時に半袋体4と一体のあご当てカバー体をあごJの下に敷いて、あごJと左肩SLとの間にバイオリン本体Bの後端部B1を挟持し、この姿勢で演奏する。

バイオリン本体Bは、このバンド体5によって首Kに吊下した状態となるため幼児でも容易にあごJと左肩SLとの間でバイオリン本体Bの挟持が可能となる。

バイオリン包皮カバー体2が帯状体14,18の場合には、両端の係止具15a,15bを介してバイオリン本体B側板の凹部Gの開口角部Hに帯状体14,18を係合装着し、この帯状体14,18に、又は係止具15a,15bに直接バンド体5両端を連結して上記したと同様にバンド体5を奏者Mの首Kの後面に掛けてバイオリン本体Bを保持する。

なお、バイオリン包皮カバー体2を用いることなく、バンド体5の両端に設けた環状の係止具15a,15bをバイオリン本体B側板の凹部Gの開口角部Hに係合してバンド体5をバイオリン本体Bに直接に連結してバイオリン本体Bを奏者Mの首Kに吊下保持することも可能である。

以上、説明したように本実施形態に係るバイオリン支持カバー体構造1は構成されており、バイオリン本体Bの後部側B3をカバーリングするバイオリン包皮カバー体2と、該カバー体2をバイオリン本体Bに取付けるための係止手段3と、バイオリン本体Bの横側板E又はバイオリン包皮カバー体2の横側面4aに一端又は両端を固定しながら奏者Mの首K後面を囲繞して奏者MのあごJと左肩SL間にバイオリン本体Bを保持するバンド体5とより構成したバイオリン支持カバー体構造1としたことにより、幼少期の奏者でもあごと左肩間でバイオリン本体Bを確実に密着固定することができることになり、長時間の演奏でも苦痛がなく、しかも正しい演奏姿勢を身に付けることができる効果がある。

また、バイオリン包皮カバー体2はバイオリン本体Bの後端部周側板E1を包皮する形状の帯状体18に構成されていることにより、バイオリン包皮カバー体2がバイオリン本体Bの後端部周側面を包皮することになるため簡単な構造で確実にバイオリンAを支持することが可能となり、また、バイオリン本体Bの表板F1や裏板F2をカバーしない構造であるため中空共鳴胴からの発生音に干渉せず正しい音の発生に支障とならないという効果がある。

また、バイオリン包皮カバー体2はバイオリン本体Bの後部側裏板F3を包皮する形状の帯状体18に構成されていることにより、バイオリン包皮カバー体2がバイオリン本体Bの後部側裏板面を包皮することになるため簡単な構造で確実にバイオリンAを支持することが可能となる。

また、バイオリン包皮カバー体2はあご当て部Dを含むバイオリン本体Bの後端部を包皮するような半袋体4に形成されていることにより、バイオリン包皮カバー体2でバイオリン本体Bを一体に包むことができることになり確実にバイオリンAを支持することが可能となり、更にはバイオリン本体Bの後端部の外側面の保護機能も果たすことができ、しかも、あご当て部Dをカバーリングするあご当てカバー体がバイオリン包皮カバー体に設けられているため、あご当て部Dがあご皮膚面に直接に接触せず演奏時に汗で滑ったり挟持力が減殺することを防止できる効果がある。

バイオリン包皮カバー体2をバイオリン本体Bに取付けるための係止手段3はバイオリン本体B中央部側板の凹部Gの開口角部Hに係合自在とした袋状またはフック状または環状の係止具に構成したことにより、凹部Gの開口角部Hに係合自在となり重量のあるバイオリンAでも確実に首Kまわりで支持することができる効果がある。

また、バンド体5は奏者Mの首K後面を囲繞可能な長さと帯状に構成すると共に、バンド体5の両端部5a,5bはバイオリン本体B中央部側板の凹部Gの開口角部Hに係合自在に構成されていることにより、バンド体5の両端部5a,5bをバイオリン本体Bに確実に係合させることができるため、あごJと左肩SL間でバイオリン本体Bを確実に密着固定することができることになり、特に、側面の凹部Gの開口角部Hに係合する構造であるため、バンド体5の両端部5a,5bの係合は更に強固になり重量のあるバイオリンAでも確実に首Kまわりで支持することができる効果がある。

また、バンド体5は奏者Mの首K後面を囲繞可能な長さと帯状に構成すると共に、バンド体5の一端又は両端をバイオリン包皮カバー体2の側面又は端部に連結したことにより、バンド体5の一端又は両端が簡易にバイオリン包皮カバー体2に連結されることになりバンド体5の脱着操作が容易となる効果がある。

また、バンド体5の一端又は両端はバイオリン包皮カバー体2の側面又は端部に取外し自在に連結したことにより、バンド体5を別体に構成し必要に応じて脱着操作できることになり、バンド体5の保管や装着動作を状況に応じて選択することができる効果がある。

更に、バンド体5のみを係止具15a,15bを介してバイオリン本体側板の凹部Gの開口角部Hに係合連結することで、簡単な構造で確実にバイオリンAを支持することが可能となり、しかも、バイオリン本体Bの表板F1や裏板F2、横側板Eをカバーしない構造であるため中空共鳴胴からの発生音に干渉せず正しい音の発生に支障とならないという効果がある。

以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。

A バイオリン B バイオリン本体 B1 後端部 B2 左隅部 B3 後部側 B4 竿体 C 弦 D あご当て部 E 横側板 E1 後端部周側板 F1 表板 F2 裏板 F3 後部側裏板 G 凹部 H 開口角部 I 弓 J あご K 首 M 奏者 N 左手指 L 押さえ右手 SL 左肩 1 バイオリン支持カバー体構造 2 バイオリン包皮カバー体 3 係止手段 4 半袋体 4a 横側面 5 バンド体 5a バンド体の両端 5b バンド体の両端 11 係止具 12a,12b 両端部 14 帯状体 15a 係止具 15b 係止具 18 帯状体

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