Chromatic harmonica and the chromatic harmonica for the heating device

申请号 JP2013026393 申请日 2013-02-14 公开(公告)号 JP5294519B1 公开(公告)日 2013-09-18
申请人 義弘 藤原; 发明人 義弘 藤原; 小林  孝;
摘要 【課題】環境 温度 が低い演奏時に、バルブとリードプレート間に発生する結露によるバルブの貼りつきを解消することにより、音が出なかったり、突発音を発したりすることを防ぎ、演奏者が快適に演奏できるクロマチックハーモニカを提供する。
【解決手段】クロマチックハーモニカ1のリードプレート5に発熱体を 接触 させ、この発熱体を電源によって加熱することにより発生する発熱体の熱をリードプレート5に伝え、リードプレート5を加熱昇温する。 これにより、リードプレート5の温度を概ね体温程度まで上げて吹く息とリードプレート5の温度差を少なくすることで結露を抑える。 発熱体は、コの字形にしてクロマチックハーモニカ1底面からリードプレート5の外面を挟み、発熱体の熱を接触面からリードプレート5に伝える方法(外付け型)、本体内部に組み込んで内面からリードプレート5を加熱昇温する方法(内蔵型)、等の方法がある。
【選択図】図1
权利要求
  • クロマチックハーモニカのリードプレートと接するためのコの字形の金属板、前記金属板の内面に保持された発熱部材、および発熱部材に接続された電源を備え、前記金属板をクロマチックハーモニカの底面からリードプレートを挟んで接触させることにより、前記電源により加熱された前記発熱部材の熱を前記金属板からリードプレートに伝え、リードプレートを加熱昇温することを特徴とするクロマチックハーモニカ用加熱装置。
  • クロマチックハーモニカのリードプレートと接するためのコの字形の金属板、前記金属板の内面に保持された発熱部材、および発熱部材に接続された電源を備え、前記金属板をクロマチックハーモニカの本体内部に組み込み、リードプレートで挟んで接触させることにより、前記電源により加熱された前記発熱部材の熱を前記金属板からリードプレートに伝え、リードプレートを加熱昇温することを特徴とするクロマチックハーモニカ用加熱装置。
  • クロマチックハーモニカのリードプレートに接触する発熱体と、前記発熱体に接続された電源を備え、前記電源により前記発熱体を加熱することにより発生する前記発熱体の熱を前記リードプレートに伝え、前記リードプレートを加熱昇温するクロマチックハーモニカであって、前記発熱体をシート状に構成し、前記シート状の発熱体を前記リードプレートに直接貼り付け、前記発熱体の熱を前記リードプレートに直接的に伝え、前記リードプレートを加熱昇温することを特徴とするクロマチックハーモニカ。
  • 说明书全文

    本発明は、環境温度が低い時の演奏時に発生する結露を防止することを目的としたクロマチックハーモニカに関する。

    よく知られているように、クロマチックハーモニカは半音階を出せるもので、これによりハーモニカがあらゆる楽器と協奏できるようになった。 内部にある一対のリードプレートにはそれぞれ多くのリードとバルブが対向して並設されており、バルブはフィルム状の薄片で、吹音のときは吸リードから息が漏れないように、また吸音のときは吹リードから息が漏れないようにするために付いている。 クロマチックハーモニカの演奏において環境温度が低い場合(通常20℃程度以下)、吹く息の温度と環境温度の差で吹く息の中の分がバルブとリードプレートの接触面およびその近傍で結露し、結露水の表面張のためバルブがリードプレートに貼りついて音が出ない場合がある。 また、強いて音を出す場合息を強く吐かねばならず、その時バルブが急激にリードプレートから離れ「プッー」という突発音になる。

    そのメカニズムは図6に示すように、吹音の場合吹く息が吹音側のリード4を振動させたあとその上のバルブ3を押し上げリード孔41から外へ放出される。 このとき、息の中の水分が冷たいリードプレート5と接触しリード孔41周辺で結露を発生させる。 吹くのを止めるとバルブ3が元へ戻るが結露水はバルブ3とリードプレート5の間に滞留する。 次に吹くときにはこの結露水の表面張力のため吹く息でバルブ3が押し上げられないという「貼りつき」状態になる。 無理に強く吹けば急激にバルブ3が開き「プッー」という突発音になる。 この貼りつきは吹き出してすぐには発生しないが同じ音を吹いている間に徐々に結露水が増え、ある一定の量以上になると貼りつきに到ると考えられる。 吸音の場合は外気を吸うため結露は比較的おこりにくい。 この結露による貼りつきの発生は微小で微妙な音を表現したい演奏者にとって非常にストレスになっている。

    従来はこれを防ぐため服のポケットに入れたり、脇の下に挟んだりするなど体温で温める、あるいはエアコンの温かい吹き出し風に当てる、またはハーモニカをカイロでくるんだりする等いろいろな工夫をしているが、環境温度が低い時には最初はよくても時間が経つに従い結露が発生してくるので、長時間の演奏の場合このような方法では不十分であった。

    本発明は前記の点に着目してなされたものであり、その課題は、クロマチックハーモニカの演奏において環境温度が低い時に発生するバルブとリードプレート接触面の結露を防止するようにしたクロマチックハーモニカを提供することにある。

    前記の課題を解決するため、本発明は、電源に接続した発熱体をクロマチックハーモニカのリードプレートに接触させ、発熱体の熱をリードプレートとの接触面からリードプレートに伝え、リードプレートの温度を概ね体温程度まで上げることにより吹く息とリードプレートの温度差を少なくすることで結露を抑えるものである。

    そのための一つの態様は、発熱体を内面表面に密着して保持したコの字形金属板でクロマチックハーモニカの底面からリードプレート外面を挟み、取り付けビスまたは板ばねなどの機械的手段によりコの字形金属板をリードプレートに密着させ、発熱体の熱をコの字形金属板とリードプレートとの接触面からリードプレートに伝え、リードプレートの温度を概ね体温程度まで上げることにより吹く息とリードプレートの温度差を少なくすることで結露を抑える。

    別の態様としてリードプレート内面から加熱昇温する方法もある。 (0007)に記載と同様の構造の発熱体とコの字形金属板をハーモニカ本体内部に組み込み、両側のリードプレートの各内面でコの字形金属板の側面を挟んで密着することにより、発熱体の熱をコの字形金属板とリードプレートの接触面からリードプレートに伝え、リードプレートの温度を上げることにより結露を抑える。

    さらに別の態様として、クロマチックハーモニカのリードプレートに直接、発熱体を貼り付けてリードプレートを加熱昇温することで結露を抑える。

    本発明は以上のように構成されるので、クロマチックハーモニカの内部の温度を息と概ね同じ程度まで昇温し、演奏の間(たとえば1時間以上)その温度を概ね維持することにより結露を解消または抑制し、バルブがリードプレートに貼りついて音が出なくなることを防ぐことができる。 このため、演奏者にとって温度が低い環境下にあってもストレスのない快適で質の良い長時間演奏が可能になる。 また従来は結露水でリードプレートや半音を発生させるためのスライドレバーなどの部品が濡れ、不衛生な状態になっていたが、本発明ではハーモニカ内部を比較的乾燥した状態に維持できるので衛生的である。

    本発明に係る実施例1の外付け型発熱ユニットの取り付けを示す斜視図。 (これはハーモニカ底面から見た図でカバーは部分的に破断してある)

    本発明に係る実施例1の外付け型発熱ユニットの構成を説明する図。

    本発明に係る実施例2の内蔵型発熱ユニットの取り付けを示す斜視図。 (これはハーモニカ底面から見た図でカバーおよびリードプレートは部分的に破断してある)

    本発明に係る実施例2の内蔵型発熱ユニットの構成およびその周辺の状況を説明する図。

    本発明に係る実施例3の取り付けを示す斜視図。 (これはハーモニカ底面から見た図でカバーは部分的に破断してある)

    バルブとリードプレートの結露場所と周辺およびその動作を説明する図。 (図中の平面配置図はハーモニカカバーを開けて上から見た図である)

    実施例1の加熱温度特性を示すグラフ。

    以下、図面を参照し、本発明に係わるクロマチックハーモニカの実施例について説明する。

    実施例1では、クロマチックハーモニカ本体に発熱体としての外付け型発熱ユニットを取り付ける。 図1にクロマチックハーモニカ1への発熱ユニットの取り付け状態を、図2に発熱ユニットの構造を示す。 図2に示すように、内面の一面に発熱部材7を密着して貼り付けられたコの字形金属板6をハーモニカ底面の両方のリードプレート5の外面に挟み、取り付けビス10を締め付けてコの字形金属板6をリードプレート5に密着させる(なお、取り付けビス10で締め付ける方法のほかに、たとえばクリップ類でコの字形金属板6の両側の外面を弾性的に挟む方法でもよい)。 発熱部材7は電源線8を介して電源ボックス9に接続されており、電源ボックス9からの電流により発熱部材7は熱せられ昇温する。 発熱部材7の熱はコの字形金属板6に伝えられ、さらにコの字形金属板6とリードプレート5との接触面からリードプレート5に伝えられ、リードプレート5を加熱する。 電源容量や抵抗値の選択により、発熱部材7の発熱量を適切に設定することでリードプレート5の温度を短時間で体温程度まで上げるとともに、長時間その温度を持続させることができる。

    図2に示すように、ヒーター11とヒーターブロック12の組み合わせ品を発熱部材7と称し、発熱部材7とコの字形金属板6の組み合わせ品を発熱ユニット(発熱体)と称する。

    実施例1の外付け型は、既存のクロマチックハーモニカ1に発熱ユニット(発熱体)の取付け・取外しが自在にできるという利点がある。 また電気式は電池と家庭用電源を降圧した直流電源などが可能である。 実施例1では電池式(単3電池2個を直列接続)を示し、図7ではその加熱温度特性曲線を示す(電源投入後10分で約10℃、30分で約20℃上昇し(すなわち概ね体温程度になる)、その後同程度の状態を90分程度維持する。このため、通常の演奏時間を十分カバーできる。)。 なお、実施例1の形式のものを外付け型と称する。

    発熱部材7は、たとえば図2(b)に示すように細い棒状のヒーター11をアルミあるいは銅のブロック12に穴をあけ挿入して構成し、発熱部材7をコの字形金属板6の内面の一面に密着している。 あるいはヒーター形状を面状にする方法もある。

    発熱部材7で発生した熱をできるだけロスなくリードプレート5まで伝えるため、コの字形金属板6の表面に保温材61を貼り、表面からの熱放散を防いでいる。

    図1に示すようにリードプレート5の中央部付近の部分的な加熱でも、リードプレート5の熱伝導性がよいためリードプレート5全面にわたって温度差は使用上支障ないくらい小さく(最高点(中央部)と最低点(両端部)の差は2〜3℃程度)、ほぼ均一に加熱されることを確かめている。

    また、電源容量や抵抗値の選択により、発熱部材7の発熱量を適切に設定することで図7に示すように一定時間経過後、発熱量と放散量がバランスし最高でも概ね体温程度の温度に抑えられ過熱することはない。

    電源容量は電池式では単3電池2個程度で十分なため電池ボックスは小型になり、演奏性への影響はほとんどない。

    実施例2では、クロマチックハーモニカ本体内部に発熱体としての内蔵型発熱ユニットを組み込む。 図3にクロマチックハーモニカ1への発熱ユニットの組み込み状態を、図4に発熱ユニットの組み込み状態の詳細を示す。 図4に示すように、内面の一面に発熱部材7を密着して貼り付けられたコの字形金属板6をハーモニカ本体高音部側音室18下部の本体リブ13を切り欠いた孔16の空間部に組み込み、両方のリードプレート5の各内面で挟み、リードプレート本体取り付けビス15を締め付けてコの字形金属板6をリードプレート5の各内面に密着させる。 発熱部材7は電源線8を介して電源ボックス9に接続されており、電源ボックス9からの電流により発熱部材7は熱せられ昇温する。 発熱部材7の熱はコの字形金属板6に伝えられ、さらにコの字形金属板6とリードプレート5との接触面からリードプレート5に伝えられ、リードプレート5を加熱する。 発熱部材7の構成は実施例1の[図2](b)と同様である。 なお、実施例2の形式のものを内蔵型と称する。

    図5に示すようにクロマチックハーモニカ1の両側のリードプレート5表面に厚みの薄いシート状(板状あるいはフィルム状)の発熱部材7(たとえばFPC(フレキシブル配線基板)を利用したもの)を薄い接着剤または接着テープ等で貼り付け、この発熱部材7に電源ボックス9から電気を供給することで発熱体部材7を発熱させ、リードプレート5を加熱昇温するものである。 これは電気式のみで電池式と家庭用電源を降圧した直流電源の2種類が可能である。 なお、実施例3の形式のものを貼り付け型と称する。 なお、上記各実施例において、発熱部材7と電源線8をコネクターで接続する構成とすれば、ハーモニカの携帯性やメンテナンス時の分解、組み立て性がよくなる。

    1 クロマチックハーモニカ2 カバー3 バルブ4 リード5 リ−ドプレート6 コの字形金属板7 発熱部材8 電源線9 電源ボックス10 取り付けビス11 ヒーター12 ヒーターブロック13 本体リブ
    14 本体15 リードプレート本体取り付けビス16 本体リブ切り欠き孔17 電源線貫通穴18 音室41 リード孔61 保温材

    QQ群二维码
    意见反馈