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To a method and apparatus for tuning the fret with a stringed instrument, and 18 to a method and apparatus for adjusting the instrument to the rules of

申请号 JP50737099 申请日 1998-06-30 公开(公告)号 JP2002508087A 公开(公告)日 2002-03-12
申请人 フェイテン,ハワード・ビー; 发明人 バック,グレゴリー・ティ; フェイテン,ハワード・ビー;
摘要 (57)【要約】 本発明者らは、フェイトンの補正規則を適用した後、僅かな調律によって正確な音程が得られることを知見した。 正確な音程はイントネーションとして定義され、これは演奏者の指がフレットボードのどこにあるかに拘わらず、心地よいものである。 通常、調律方法はピアノの調整に限られ、いずれのキー、キーボード上のいずれの場所でも、すべての音が 耳 に心地よく響くように、耳を使って弦を調整するものである。 従来のギターの調律はでたらめで、組織的でなく、そのために上手くいかない(音程不良を伴う)ものであった。 これに対し、一連の音程ずれを利用する方法は、ギターの調律において革命的なものである。 本発明者らによって導入された調律方法は、ランダムな調整ではない。 反対に、発明者らは、開放弦(フレット付けされていない弦)のチューニングずれと音程ずれ(第12フレットでの音)の組み合わせを導き出した。 本発明者らは、多数の定数例を示し、これはフレット付き弦楽器を調律するために役立つもので、フェイトンの調律表と名付けられている。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 1. アコースティックスチール弦ギターを調律する方法であって、上記ギターは、フィンガボードとブリッジとを備えた本体と、フィンガボードの端部近傍に配置されたナットと、上記ブリッジの近傍に配置されたサドルと、上記フィンガボードの上で上記サドルとナットのと間に伸張された複数の弦と、上記サドルとナットとの間で上記フィンガボード上に所定の間隔をあけて配置された複数のフレットとを有し、上記方法は(a) 開放E弦(第5オクターブ)を調律し、 (b) 第12フレットにE弦を押し付け、 (c) 開放E弦のピッチと第12弦のピッチとを比較し、 (d) 同一の調律されたチューナで第12フレットのピッチが「+01」になるようにサドルを調整し、 (e) 開放B弦(第5オクターブ)を調律し、 (f) 第12フレットにB弦を押し付け(g) 開放B弦のピッチと第12フレットのピッチとを比較し、 (h) 同一の調律されたチューナで第12フレットのピッチが「00」セントとなるようにサドルを調整し、 (i) 開放G弦(第4オクターブ)を調律し、 (j) 第12フレットにG弦を押し付け、 (k) 開放G弦のピッチと第12フレットのピッチを比較して、同一の調律されたチューナで第12フレットのピッチが「+02」セントとなるようにサドルを調整し、 (l) 開放D弦(第4オクターブ)を調律し、 (m) 第12フレットにD弦を押し付け、 (n) 開放D弦のピッチと第12フレットのピッチとを比較して、同一の調律されたチューナで第12フレットのピッチが「+03」セントとなるようにサドルを調整し、 (o) 開放A弦(第4オクターブ)を調律し、 (p) 第12フレットにA弦を押し付け、 (q) 開放A弦のピッチと第12フレットのピッチとを比較して、同一の調律されたチューナで第12フレットのピッチが「+05」セントとなるようにサドルを調整し、 (r) 開放E弦(第3オクターブ)を「−01」セントに調律し、 (s) 第7フレットにE弦を押し付け、 (t) 開放E弦のピッチと第7フレットのピッチとを比較して、同一の調律されたチューナで第7フレットのピッチが「+02」セントとなるようにサドルを調整する工程を含む。 2. エレキギターを調音する方法であって、上記ギターは、フィンガボードとブリッジとを備えた本体と、フィンガボードの端部近傍に配置されたナットと、 上記ブリッジの近傍に配置されたサドルと、上記フィンガボードの上で上記サドルとナットのと間に伸張された複数の弦と、上記サドルとナットとの間で上記フィンガボード上に所定の間隔をあけて配置された複数のフレットとを有し、上記方法は(a) 開放E弦(第5オクターブ)を標準ピッチ「00」セントに調律し、 (b) 第12フレットにE弦を押し付け、 (c) 開放E弦のピッチと第12弦のピッチとを比較して、同一の調律されたチューナで第12フレットのピッチが「00」になるようにサドルを調整し、 (d) 開放B弦(第5オクターブ)を「+01セント」に調音し、 (e) 第12フレットにB弦を押し付け(f) 開放B弦のピッチと第12フレットのピッチとを比較して、同一の調律されたチューナで第12フレットのピッチが「00」セントとなるようにサドルを調整し、 (g) 開放G弦(第4オクターブ)を「−02」セントに調律し、 (h) 第12フレットにG弦を押し付け、 (i) 開放G弦のピッチと第12フレットのピッチを比較して、同一の調律されたチューナで第12フレットのピッチが「+01」セントとなるようにサドルを調整し、 (j) 開放D弦(第4オクターブ)を「−02」セント調音し、 (k) 第12フレットにD弦を押し付け、 (l) 開放D弦のピッチと第12フレットのピッチとを比較して、同一の調律されたチューナで第12フレットのピッチが「+01」セントとなるようにサドルを調整し、 (m) 開放「A」弦(第4オクターブ)を「−02」セントに調律し、 (n) 第12フレットにA弦を押し付け、 (o) 開放A弦のピッチと第12フレットのピッチとを比較して、同一の調律されたチューナで第12フレットのピッチが「00」セントとなるようにサドルを調整し、 (p) 開放E弦(第3オクターブ)を「−02」セントに調律し、 (q) 第12フレットにE弦を押し付け、 (r) 開放E弦のピッチと第12フレットのピッチとを比較して、同一の調律されたチューナで第12フレットのピッチが「00」セントとなるようにサドルを調整する工程を含む。 3. ナイロン弦ギターを調音する方法であって、上記ギターは、フィンガボードとブリッジとを備えた本体と、フィンガボードの端部近傍に配置されたナットと、上記ブリッジの近傍に配置されたサドルと、上記フィンガボードの上で上記サドルとナットのと間に伸張された複数の弦と、上記サドルとナットとの間で上記フィンガボード上に所定の間隔をあけて配置された複数のフレットとを有し、 上記方法は(a) 開放E弦(第5オクターブ)を調律し、 (b) 第12フレットにE弦を押し付け、 (c) 開放E弦のピッチと第12弦のピッチとを比較し、 (d) 同一の調律されたチューナで第12フレットのピッチが「+02」になるようにサドルを調整し、 (e) 開放B弦(第5オクターブ)を調律し、 (f) 第12フレットにB弦を押し付け(g) 開放B弦のピッチと第12フレットのピッチとを比較し、 (h) 同一の調律されたチューナで第12フレットのピッチが「+02」セントとなるようにサドルを調整し、 (i) 開放G弦(第4オクターブ)を調律し、 (j) 第12フレットにG弦を押し付け、 (k) 開放G弦のピッチと第12フレットのピッチを比較して、同一の調律されたチューナで第12フレットのピッチが「+02」セントとなるようにサドルを調整し、 (l) 開放D弦(第4オクターブ)を調律し、 (m) 第12フレットにD弦を押し付け、 (n) 開放D弦のピッチと第12フレットのピッチとを比較して、同一の調律されたチューナで第12フレットのピッチが「+03」セントとなるようにサドルを調整し、 (o) 開放A弦(第4オクターブ)を調律し、 (p) 第7フレットにA弦を押し付け、 (q) 開放A弦のピッチと第7フレットのピッチとを比較して、同一の調律されたチューナで第7フレットのピッチが「+02」セントとなるようにサドルを調整し、 (r) 開放E弦(第3オクターブ)を「−00」セントに調律し、 (s) 第7フレットにE弦を押し付け、 (t) 開放E弦のピッチと第7フレットのピッチとを比較して、同一の調律されたチューナで第7フレットのピッチが「+02」セントとなるようにサドルを調整する工程を含む。 4. スチール弦アコースティックギターを調律する方法であって、上記ギターは、フィンガボードとブリッジとを備えた本体と、フィンガボードの端部近傍に配置されたナットと、上記ブリッジの近傍に配置されたサドルと、上記フィンガボードの上で上記サドルとナットのと間に伸張された複数の弦と、上記サドルとナットとの間で上記フィンガボード上に所定の間隔をあけて配置された複数のフレットとを有し、上記調律方法は以下のパラメータにしたがって行なわれる。 5. フレット付きエレキベースギターを調音する方法であって、上記ギターは、フィンガボードとブリッジとを備えた本体と、フィンガボードの端部近傍に配置されたナットと、上記ブリッジの近傍に配置されたサドルと、上記フィンガボードの上で上記サドルとナットのと間に伸張された複数の弦と、上記サドルとナットとの間で上記フィンガボード上に所定の間隔をあけて配置された複数のフレットとを有し、上記調律方法は(a) 開放G弦(第3オクターブ)を「00」セントに調律し、 (b) 第12フレットにG弦を押し付け、 (c) 開放G弦のピッチと第12フレットのピッチを比較して、同一の調律されたチューナで第12フレットのピッチが「−01」セントとなるようにサドルを調整し、 (d) 開放D弦(第3オクターブ)を「00」セントに調律し、 (e) 第12フレットにD弦を押し付け、 (f) 開放D弦のピッチと第12フレットのピッチとを比較して、同一の調律されたチューナで第12フレットのピッチが「−01」セントとなるようにサドルを調整し、 (g) 開放A弦(第3オクターブ)を「00」セントに調律し、 (h) 第12フレットにA弦を押し付け、 (i) 開放A弦のピッチと第12フレットのピッチとを比較して、同一の調律されたチューナで第7フレットのピッチが「+01」セントとなるようにサドルを調整し、 (j) 開放E弦(第2オクターブ)を「00」セントに調律し、 (k) 第7フレットにE弦を押し付け、 (l) 開放E弦のピッチと第7フレットのピッチとを比較して、同一の調律されたチューナで第7フレットのピッチが「+01」セントとなるようにサドルを調整し、 (m) 開放B弦(第2オクターブ)を「00」セントに調律し、 (n) 第7フレットにB弦を押し付け、 (o) 開放E弦のピッチと第7フレットのピッチとを比較して、同一の調律されたチューナで第7フレットのピッチが「+01」セントとなるようにサドルを調整する工程を含む。 6. エレキギターを調律する方法であって、上記ギターは、フィンガボードとブリッジとを備えた本体と、フィンガボードの端部近傍に配置されたナットと、 上記ブリッジの近傍に配置されたサドルと、上記フィンガボードの上で上記サドルとナットのと間に伸張された複数の弦と、上記サドルとナットとの間で上記フィンガボード上に所定の間隔をあけて配置された複数のフレットとを有し、上記調律方法は以下のパラメータにしたがって行なわれる。 7. ナイロン弦ギターを調律する方法であって、上記ギターは、フィンガボードとブリッジとを備えた本体と、フィンガボードの端部近傍に配置されたナットと、上記ブリッジの近傍に配置されたサドルと、上記フィンガボードの上で上記サドルとナットのと間に伸張された複数の弦と、上記サドルとナットとの間で上記フィンガボード上に所定の間隔をあけて配置された複数のフレットとを有し、 上記調律方法は以下のパラメータにしたがって行なわれる。 8. 弦楽器であって、先端にナットを有するネックと、ブリッジを有する本体、上記ナットからブリッジに伸びる複数の弦を有し、以下の型式のギターに対して以下に示す値に基づいてチューニングの狂いが調律される。 9. 弦楽器を調律する方法であって、上記弦楽器は、本体、複数の弦、第1フレットから所定距離をあけてナットを設けた複数のフレットとを有し、上記ナットは第1のフレットから所定距離をあけて配置され、上記距離は標準値よりも1 %から10%短い範囲にあり、上記チューニングの狂いはギターと弦に応じて以下の値に基づいて調律される。 10. 弦楽器を調律する方法であって、上記弦楽器は、本体、複数の弦、複数のフレットを有し、以下の値に基づいて上記弦が調律される。 11. 弦楽器を調律する方法であって、上記弦楽器は、本体、複数の弦、第1 フレットから所定距離をあけてナットを設けた複数のフレットとを有し、上記ナットは第1のフレットから所定距離をあけて配置され、上記距離は標準値よりも1%から10%短い範囲にあり、以下の値に基づいて弦が調律される。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 フレット付き弦楽器を調律する方法と装置、及び18の規則に楽器を調整する方法と装置 本発明は、1996年8月15日に出願された継続中の特許出願第06/69 8,174号の一部継続出願である。 上記特許出願第06/698,174号は、1997年2月4日に発行された米国特許第5,600,079号(1995 年1月23日に出願された特許出願第08/376,601号)の一部継続出願である。 上記米国特許第5,600,079号は、1995年4月11日に発行された米国特許第5,404,783号(1992年6月10日に出願された米国特許出願第07/896,685号)の一部継続出願である。 これらの出願の内容は、図面を含めて、すべて本出願に組み込まれている。 発明の技術分野 本発明は、調整可能なギター構造及び構成、及び弦を有し且つフレットを付けた音楽用の器具、特に電気音響式ギターに正確に抑揚を付ける方法に関する。 発明の背景 六弦式アコースティックギターは、オリジナルの形を変えることなく、数世紀に亘って生き延びてきた。 本発明がなされる以前において、アコースティックギターに関してこれまで見落とされていた一つの重要な問題が、各弦の正確なイントネーションである。 これは、楽器のすべての音色を互いに調整を合わせるまで、サドルを弦と共に長手方向に調整することとして定義される。 アコースティックギター構造の伝統的方法は、真っ直ぐな非調整サドルを有するブリッジに連結される高音と低音のE弦の抑揚をつけることである。 その他の4つの弦は、イントネーションが接近しているか、多くの場合は相当イントネーションがずれている。 歴史的に、音響ギターにおいて正確なイントネーションは達成可能であると信じられていないことから、イントネーションの違いは音楽家(アーティスト)や一般の人に容易に感知される。 音楽家は、アコースティックギター上の色々な位置で音を外して演奏することでこの事実を認識し、又は演奏技術を発展させ、弦を曲げて演奏中に音を合わせることをしているが、これは難しくて出来そうもないことであった。 スタジオでのセッテイングの際に、音響ギターは、正確に音合わせされた楽器に正確に音を合わせて演奏しなければならないし、プロのギターリストは音が僅かでも狂ったギターを持ちたがらないものである。 例えば、天気や温度が変わると、アコースティックギターの弦ゲージが変わり、弦アクション(高さ)が上昇又は下降し、ギターがリフレットし、又は多数の他の条件が変わり、そのアコースティックギターは再度イントネーションを調整しなければならない。 これは、天候の異なる地域でコンサートのために頻繁に旅行するプロの音楽家を非常に悩ませるものであった。 そのような旅行のためにギターを何度も調子合わせしなければならないし、調整可能なイントネーションの必要に拍車をかけている。 ギターを持った飛行機による旅行は、高度や気圧の変化を受け、これらの問題を深刻化するものである。 したがって、イントネーションを調整可能であることが、音響ギターに重要な影響を与える多くの要因にから望まれていた。 しかし、多くのアコースティックギターの会社は、オリジナルの調整不能なサドルを依然として使用していた。 本発明の一形態において、請求の範囲に記載されている調整可能なギター用ブリッジが、楽器の音を犠牲にすることなく各弦を連続的に調整可能な唯一の本発明者に知られている装置である。 そのため、イントネーションを調整可能な装置を改良された構成及びギターを適正に調音する方法が必要とされていた。 アコースティックギターを適正に調音する数々の試みがなされたが、どれも上手くいかなかった。 1960年代、ギターに所謂ナッシュビル・チューン−オー−マチック・ブリッジを設けることで、ギブソン(登録商標)によってドーブ( 登録商標)アコースティックギターに幾つかの試みがなされた。 チューン−オー−マチックは、エレキギター用に設計されたもので、理論的にはアコースティックギターも調音可能であるが、エレキギター用の金属ブリッジはアコースティックな音色とアコースティックギターの品質を損なうものであった。 したがって、これらのギターは、少なくともプロのギター演奏家に、使われなくなり、市場で受け入れられなかったものと思われる。 1970年代には、改良を加えたアコースティックギター用ブリッジが開発された。 これは、サドルを2つ又は3つの部分に切り、各サドル上で2つ、3つ、又は4つの弦を個別に調音するものであった。 しかし、この方法は、個別に又連続的に調整可能なものでなく、そのために上述の欠点があった。 従来からのエレキギターのブリッジは、金属サドルを貫通する調整ねじを有し、このねじはブリッジの両端部で連結され(ギブソンのチューン−オー−マチック)、またはサドルとブリッジとの間でねじにスプリンタを加えてサドルを安定させている(ストラットキャスタのエレキギター)。 しかし、以上の構造は、アコースティックギターに適用できない。 アコースティックギターの場合、ねじがブリッジの両端で連結されるか又はサドルとねじとの間にスプリングは設けられてサドルの振動が規制され、これにより弦の振動が減衰されて、音調(音の持続)が維持されず、音質が悪くなっていた。 また、一般的に、エレキギターのブリッジは金属で形成されており、エレキギターの弦と共にブリッジ音を作り出すので、エレキギター用ブリッジはアコースティックギターに用いることができない。 なお、アコースティックギターの弦が、螢燐光体青銅を巻いたもの又はナイロンであるのに対して、エレキギターのそれはスチールを巻いたものである。 ピックアップ(ギター用マイクロフォン)がブリッジとネックの間に配置され、又エレキギターは音を出すためのアコースティックサウンドボードを用いていないので、エレキギター用ブリッジのサドルはスプリング又はブリッジの両端部に連結された調整可能なボルトで固定される。 エレキギターの弦は2点の間で単に振動し、振動がエレキギター用ピックアップでピックアップされる。 アコースティックギター用ブリッジのサドルは、一般に、金属(スチール、真鍮等)で作られることがない。 アコースティックは、サドルからブリッジの基板へと伝わる弦の振動に依存する。 振動は、アコースティックギターではブリッジからギタートップ(サウンドボード)に伝わり、エレキギターではピックアップ(ブリッジの下の内部にあるか及び/又はサウンドボードに連結されている。) に伝わり、サウンドボードの振動がピックアップされる。 サドルは、弦の振動をブリッジの基部に伝えるために、音響的に共鳴する材料(骨、石炭酸、象牙等) で形成しなければならない。 金属製のサドルはこれらの振動を減衰し、アコースティックギターでは繊細な鋭い音を生じ、演奏音が殆ど又はまったく維持されない。 請求の範囲に記載された一形態は、これらの問題を解消する。 サドルキャプチャは、調整ボルトのねじ孔に僅かなスロップ又は緩みを有する。 隙間を有する丸孔でも機能するが、移動の自由度を上げ下げできる長円形の孔が好ましい。 サドルはそのような僅かな自由度を有し、弦の振動をクリアな濃くの有る音にするために振動する。 この濃くの有る音は、アコースティックギター用サウンドボードの突起及び/又は内部のピックアップを通じて反響して維持される。 他の形態( 図6D)では、設定ねじによりサドルに圧力を加えることができ、これによりブリッジ基部上でのサドルの所謂「フロート」が解消され、サウンドボードに更に音が良く伝達される。 本発明の別の形態は、所謂18の規則に対する調整を行なうことに関する。 この形態は、アコースティックギターに適用されるだけでなく、エレキギターにも適用される。 実際、本形態は、フレットとナットを有し、ナットの位置が18の規則によって求められるあらゆる弦楽器に適用できる。 ナットは、ギターのヘッドストックエンドでブリッジの方向に弦が不支持となる位置として定義されている。 米国特許第5,404,783号及び特許出願第08/376,601号に記載されているように、ナットの位置に関する18の規則における設計フローを検討すると、更なる改良を加えることにより一層正確なイントネーションが得られ得るものと思われる。 上記特許及び出願に記載されているように、上記規則に3 . 3%の補正を加える改良は、3つの異なる補正規則(一つはエレキギター、2 つはアコースティックギター)が必要であることを示唆している。 例えば、1. 4%補正の規則はスチール弦のアコースティックギターに適用され、エレキギターには2.1%補正の規則が適用される。 ナイロン弦のアコースティックギターの規則は3.3%補正である。 補正の違いは、アコースティックギターの弦の張力が高いのに対して、エレキギターの弦の張力が弱いことによる。 弦の張力が弱まることにより、ナットに近いフレット音(すなわち、F、F#、G、G#等の音)を演奏する際に多くのピッチずれ(音程のずれ)を生じる。 第1フレットのピッチずれが大きくなると( 標準的なナット高さは0.10”から0.20”)、更にナット位置を補正する必要がある。 2.1%規則(又は標準1.4312”よりも短い0.30”)と呼ばれるものがある。 ナットから第1フレット溝の中心までの正確な距離は、標準的な25−1/2”の大きさのエレキギターでは、1.401”である。 一般のギターは、フレットとナットとの位置を求める18の規則と呼ばれる数式を用いて製造される。 ギターの簡単な説明は、18の規則を理解する上で有益である。 ギターは、低温の弦から高音の弦に向かって、E、A、D、G、B、及びEのコードに調音された6本の弦を有する。 図1から図4に示すように、弦に対して直交する金属のストリップ(フレット20と呼ばれる。)によりその他の音やコードが演奏できる。 フレットの位置決めは、ピュタゴラス音階を用いて決められる。 ピュタゴラス音階は、第4、第5、及びオクターブ間隔比に基づく。 図3に示すように、ピュタゴラス音階は、それらの比でもって弦を2つのセグメントに分割するために、基本的に可動式のブリッジ50を用いている。 これは、ブリッジとナットとの間の選択されたフレット位置にギターの弦を押し付けるギター演奏者の指に似ている(図4参照)。 フレット位置を求めるために、ギター製造者は18の規則(使用する数は、実際、17.817である。)と呼ばれるピュタゴラス音階に基づく数式を用いている。 これは、ナット(図5参照)から第1フレットまでの距離である。 残りのスケール長は、17.817によって分割されて第2のフレット位置が求まる。 この作業は、ギターのネックまで、すべてのフレット位置について繰り返される。 例えば、図5Aと図5Bを参照すると、スケール長が25.511”のアコースティックギターでは、以下の適当な計算が行われる。 25.5÷17.817=1.431” (a)ナットから第1フレットまでの距離25.5−1.431=24.069” 24.069÷17.817=1.351” (b)第1フレットと第2フレットとの間の距離又は1.431+1.351=2.782” ナットから第2フレットまでの距離この手順と計算は、フレットの必要な番号が位置するところまで、続けられる。 12番目のフレット位置を正確にスケール長の中央に位置させて、第7番目のフレットが第15番目の間隔の3分の2とするために、数字の変更が必要である。 不都合なことに、このシステムは正確な調音を行い得ないという本質的な欠陥がある。ある作家は以下のように述べている。 「確かに、すべてのフレットでイントネーションを完全なものとしようとして、 自分自身を風変わりな者に見せることができる。しかし、決して起こり得ないであろう。なぜか。18の規則について言ったこと、及びフレット移動を正すために行なわれているたわごとを思い出してみればよい。そう言うわけだ。定義上、 フレットは、ロジャー・サドウスキーが述べているように、ある種の妥協である。職業人のように出来るだけ完全に自分の楽器を調律する場合を考えてみればよい。最初の3つのフレットが常に少しシャープである。中央のレジスタ、すなわち第4番から第10番までのフレットは、少しフラットである。オクターブ領域は正確になり、上位のレジスタはフラットかシャープになる。あなたのは、違いを区別できないでしょう。それは完全に調律されたギターで普通のことである。」(ザ・ホールギターブック「ザ・ビッグステップアップ」、アラン・ディ・ ペルナ、第17頁、ミュージシャン、1990年) この従来のシステムは欠点を有する。 しかし、本発明以前では、これらの欠点はギター製造者が辿り着く結果であると認められていた。 しかし、本発明者による従来の特許に記載されている発明をもってしても、上記システムは完全なものでなかった。 発明者は、楽器の設計に本質的なものであると考えられていた別の欠点を解消する、ギターを調音する方法及び弦とフレットを有する楽器を発明した。 これは、本発明の他の形態を導く。 数世紀の間、アコースティックギターは、 標準的な方法によって調音されてきた。 この方法は、各弦が第12フレットで調整された状態で演奏されるように一つ又は複数のサドルを調整する工程を含む。 これにより、第4オクターブの開放弦(例えば、G)が調音され、同一弦のフレットされたG(第12フレット、5番目のオクターブ)は、正確に1オクターブ高い。 このプロセスはすべての6本の弦について繰り返され、完了すると、完全に調音されたギターが得られる。 しかし、この問題は、完全に調音されたギターはギターリストを悩ませる困った問題がある。 あるコードは綺麗に聞こえて耳に快いものであるが、別のコードは綺麗に間こえず耳に不快なものである。 これは苛立たしい手に負えない問題であり、これを解消し難いものであった。 第12フレット音色が開放弦の音色に非常に良く一致するようにサドルを正確に位置決めする又サドルを補正する種々の試みが為された(すなわち、サドルが弦が支持する場所を変更する)。 また、上記試みは、正確な機械、測定装置等の進歩によって促進され、実際に本イントネーション方法は更に完全なものとされた。 しかし、基本的な問題は未解決のまま残り、ギタリストに多くの不満を与えていた。 その理由は、完全なイントネーションを得ようとする最善の努力にも拘わらず、ギターは特定のコードで音が狂っていた。 本発明の背景で述べたように、現在のイントネーションに関する技術(米国特許第5,600,079号及び第5,404,783号に記載された従来のフレイテンの発明を含む。)は、一般的に認められているモデルを用いた現在のフレームワークのもとでは、好ましい結果を得ることができなかった。 確かに、当業界における熟練工は、少なくとも400年の間、良くない、不完全で欠陥のあるモデルを完成しようとしてきた。 歴史的に見ると、1600年代以前、ピアノや鍵盤楽器は単なる音調楽器(一つ又は2つの関連するキーを演奏する器具)から等しく調整するもの(すなわち、すべての音が数学的に等距離になるように楽器を調整するもの)へと発展した。 この方法は、楽器で種々の無関係なキーを演奏でき、調子の合った状態で音が受け入れられるようにする試みであった。 特に、高音域と低音域でほんの僅かしか音に狂いのないキーボードを得ることができ、部分的には成功を遂げた。 1600年代の中期、数々の進歩がピアノ技術で起こった。 良好に調律されたキーボードが考案され、これと共に、現在も利用されているピアノ調律基準が新たに考案された。 この考案をもとに、発明者らは、完全に調律されているにも拘わらずギターの音が狂うのは、一般的に受け入れられているギターの調律方法は「均等調律」の一形態(ピアノ調律者によって1600年代に廃棄された方法)であると考えるに至った。 そこで、本発明は、新たな調律方式(すなわち、ギターに特有な調音モデル)である。 事実、弦ゲージに応じて4つの別々なモデル(ナイロン弦、アコースティックギター用スチール弦、エレキギター、ベースギター用)が存在する。 ギターの分野において「テンパリング(調律)」の用語は、第12フレットの音符が僅かに音がずれているように、サドルポイントにおける弦の長さを故意に調整することを意味する。 発明者は、コードに拘わらず、指板上のいずれでも心地よい調律が得られる方法を請求するものである。 ピアノ調律師がピアノを調律する場合、調律師は、一般にA−440(又は中段の「C」)の基準音として一つの弦を使用する。 次に、調律師は、僅かづつプラス側又はマイナス側に移動しながら、数オクターブに亘る調律を行う。 これらの移動量の単位が「セント」(12平均律音階の半音の100分の1の音程)と呼ばれる。 次に、調律師は、キーに拘わらず快い音を発するように、数オクターブの範囲で音を調律する。 ピアノ上では一つの弦が常に同一の音であるのに対して、ギターでは一つの弦が複数の音を出し、そのために数学的ピッチ関係の複雑さにおいて解消しがたい問題が存在することから、従来からギターの調律は不可能であると言われていた。 しかし、本発明者は、楽器のイントネーション(開放弦と12番目のフレット)を調律する固有の巧妙な方法を適用し、コード又はネックの位置に拘わらず、 数学的には不完全であるが聴衆にとって心地よい音を提供することができることを発見した。 イントネーションを改良するためにギターのサドルを補正する試みが為されたが、それらは無計画で、無秩序で、恣意的で、組織的でなく、満足のいく結果を得られなかった。 そこで、本発明者らは、ギターに適用したときに非常に心地よい音調が得られる、特定のピッチずれを利用した調律方法を発見した。 この特定のピッチずれの方式をギターの調律に利用した概念は新規な概念である。 発明の概要 本発明は、アコースティックギター、エレキギター、及びフレットを有する他の弦楽器を正確に調律する構造と方法に関する。 本発明の第1の形態は、弦(ナイロン又はスチール)が正確に且つ調整可能なブリッジを用いて必要に応じて容易に調律できるアコースティックギターを開示する。 ブリッジシステムは、従来のアコースティックギターのブリッジに僅かに改良を加えたもので、楽器の音質と音色を保持する。 また、伝統的な外観は、音楽家に抵抗なく受け入れられるものである。 一実施形態において、後部に設けたキャップねじは、サドルを安定するために、ギターの弦を前方下方に引つ張ることに利用される。 各サドルに設けたねじ付きサドル保持部は、安定した連続的ねじ込み特性をもたらし、種々の音響共鳴材料(金属以外の骨、石炭酸、複合材料等)がサドルに利用できる。 音響学的共鳴材料は、ある場所に伝送された音波(弦の振動による音波)を受けて、殆ど又はまったく音質を低下させることなく該音波を別の源(アコースティックギターのブリッジの基部)に伝達する材料である。 音響学的共鳴材料の例としては、骨、石炭酸、象牙等が含まれる。 金属は音波を伝えるが、金属の質量及び密度によって音波が減衰される。 他の実施形態において、窪みを付けた前部に設けたキャップねじは、弦を下方に引っ張るために利用され、ギター本体への音の伝達を高めるために4−40組のねじを利用している。 (図8A)更なる実験後、もともとの後部に設けたキャップねじの構成(図8)は多数の点で固定する必要がないのに対し、前部に設けたキャップねじ(すなわち、弦をサドルの中心に位置させる。)は多点式固定の欠点を埋め合わせることが明らかになった。 図8A(#80)に示す止めねじは、サドル上で下方に加える力を増加すると共に、ねじががたつくのを防止し、これにより振動を共鳴板及び/又は電気的なピックアップに伝える方法を提供する。 C−クリップ(図13)は、キャップねじを安定し、ねじが孔から抜け出るのを防止する。 0.04011”の紫檀の詰め物(シーム)が、内部ブリッジピックアップ上に用いられる。サドルが直接ピックアップ上に位置しているか否かに拘わらず、詰め物上のサドルの振動はピックアップに伝えられる。当該システムは試験され、現在市場で提供されている殆どのブリッジピックアップと互換性がある。 本発明の他の形態において、発明者らは、18の規則の標準を用いて製造された通常のギターのナット位置設計は問題があったことを発見した。あるパーセンテージ(すなわち、スケール長25,5”上で、約3.3%又は約3/64”) が、ナイロン弦ギターのヘッドストック端部でフィンガボード(指板)から除かれると、ナットとフレットとの間の正確な間隔により完全又はほぼ完全な調律が得られる。 更なる試験後、本発明者らは、オリジナルの3.3%補正の規則を3つの別々のカテゴリに分割(フェイトンの補正規則)することにより、ナット配置がさらに正確になることを知見した。本発明者らは、ナイロン弦ギターを試験することにより3.3%規則を導き出し、スチール弦アコースティックギターは、スチール弦にかかる大きな弦張力(音程の歪みが少ないこと)により、低音補正が必要であることを知見した。そこで、3.3%補正の規則が、アコースティックナイロン弦ギターに適用される。1.4%補正の規則は、アコースティックスチール弦ギター及びベースギター、又はヘビーゲージ弦(0.011−0.050セット又は重いセット、及び巻かれた(ワウンド)G弦を利用したもの)を用いたアコースティックエレキギターに適用される。2.1%補正の規則は、ライトゲージ弦(巻かれていない(プレーン)G弦を有する0.011−0.050セットよりも細いもの)を利用したエレキギター又は楽器に適用される。 また、本発明者らは、適当なフェイトン補正規則を適用した後、微妙なピッチの調整により優れたイントネーションが得られることを知見した。優れたイントネーションとは、演奏者の指がフレット板上にあるか否かに拘わらず、心地良い音が得られる調律として定義される。調律の方法は、通常、ピアノの調整に限られ、任意のキー上で、又はキーボード上の任意の場所で、すべての音が耳に心地よく聞こえるように、耳によって又は電子的なチューナによって、弦を調整することを必要とする。ギターを調律する従来の試みは無計画で、組織的でなく、そのために結局上手くいかなかった(イントネーション不良を生じていた)ので、 一連の調律ピッチずれを利用した方法はギターを調律する革命的概念である。 本発明者らにより具体化された調律方法は、無秩序な調整ではない。 むしろ、 本発明者らは、一定の開放弦(フレット付けされていない弦)のチューニングオフセットとイントネーションオフセット(第12フレットでのずれ)の組み合わせを導いた。 本発明者らは、任意のフレット付き弦楽器を調律するために役立つ複数の定数を用いた実施例(フェイトンの調律表)を明らかにする。 適当なフェイトン補正規則を適用するとともにフェイトンの調律表に基づいて楽器を調律することにより、任意のフレット付き弦楽器が心地よい音調を得るように調整できる。 特定のピッチオフセット方式を用いてギターを調律する概念は、まったく新規な概念である。 図面の簡単な説明 図1は、ネック、本体、共鳴室又は響孔及びブリッジを有する従来のアコースティックギターの平面図。 図1Aと1Bは、弦をアコースティックギター(ナイロン弦)のブリッジに固定する従来の2つの方法を示す。 図1Cは、弦をアコースティックギターのチューニングキーに固定する従来の方法を示す。 図2は、ギター本体に設けた調整可能なアコースティックギター用ブリッジの斜視図である。 図2Aは、調整可能なブリッジの別の実施形態をの斜視図である。 図3は、可動ブリッジを利用したピタゴラスモノコード(理論モデル)を示す斜視図である。 図4は、図3の理論モデルの対し、ギターを演奏時における指、フレット、サドル、及びブリッジの関係を示す断片図である。 図5Aは、18の規則を説明するための従来のギターのネックの図である。 図5Bは、3.3%補正及び該規則を説明するためのギターの図である。 25 . 5”のスケール長のギターにおいて、約3/64”がネックから除かれている。 図6は、ブリッジの平面図及び部分断面図である。 図6Aは、ブリッジの先端部のボス又は隆起部を通るサドル調整ねじ孔の、図6のA−A断面図である。 この孔は、ねじがなく、Y仔方向の動きを制限するが、上下方向の動きを許容する楕円形である。図6Bは、図6のB−B断面に沿った、ブリッジを通るギター弦通路の断面図である。図6Cは、ブリッジの他の実施形態の平面図と部分断面図である。図6Dは、本発明のサドル調整部の図6Cの6d−6d断面図である。図7は、電子的なピックアップ装置を有するブリッジ(ナイロン弦を有するアコースティックギター用)の別の断面図で、好適な部分のすべてが示してあり、 ギターの弦、サドル、保持部、ねじ詰め物、及び内部のブリッジピックアップが含まれている。図7Aは、サドルとピックアップの弦とねじにより作用する力の図である。図7Bは、電子的なピックアップを有する図7に示すブリッジの平面図である。図7Cは、図7Bの装置の立面図である。図7Dは、内部ピックアップを有するナイロン弦用ブリッジの断面図である。図7Eは、止めねじ(図7Dの#80)により加えられる力を示す、サドルの断面図である。図8は、ピックアップの無いブリッジ(スチール弦を有するアコースティックギターのブリッジ)の断面図で、好適な部分のすべてが示され、ギターの弦、サドル、ねじ、及び詰め物が含まれている。図8Aは、前部に設けたキャップねじ、止めねじ、及びC−クリップを用いたブリッジの他の実施形態の断面図である。図9は、弦サドルの斜視図である。ブリッジは、6つのサドル部品を有し、各弦は別々に調律可能である。図9Aは、弦サドルの他の実施形態の斜視図である。図10は、サドルに取り付けられる(好ましくは、押圧して取り付けられる) ねじ付きサドル保持部の斜視図である。図11と図12は、サドル保持部の図である。図13は、調整ねじに切り込まれたノッチの周囲にしっかりと嵌り、ブリッジの前部隆起部にしっかりと留まるCクリップの正面図で、弦の振動を邪魔することなく、調整ねじとサドルを所定の場所に固定的に保持する手段を提供する。図14は、調整ねじ、止めねじ、Cクリップの側面図である。図15は、サドルと段付きねじ室を有する段々の貫通部を有する調整可能なブリッジ装置を示す。これにより、音を改善するために取り除く木が最小となる。段々のねじ室により各ねじは同一の大きさとすることができ、それにより各サドルは最小の質量となり、各サドルはねじに連結される。図16は、調律されたチューニング装置を利用して所定の場所で適正な音調を得ることができる調整不能なスプリット式サドルブリッジを示す。演奏者は、調律されたチューニング装置の利点を享受し、6つのサドルを有するものと音を改良できる。図17は、所望の音に開放弦(フレット無し)をチューニングする図である。図18は、弦の長さを半分にする第12フレットでの音調を示す。図19は、フォーカルポイントを求めるために使用するサドルを示す。図20は、ネックの近傍又はこれから離れて所望の位置に事前に設定されたサドルを示す。図21は、ルーチングにより形成される溝又はサドル溝に連結された固定サドル(完成したサドル)を示す。図22は、サドル溝に設けたサドルを示す。図23は、調音ポイントを求めるために用いる3つのつのサドルの断面図である。図24は、3つのつのサドルの平面図である。図25は、3つの固定されたサドルを示す。ルーチングにより形成されたサドル溝に設けてある。図26は、底部における太い弦を補正するために傾斜したサドルの平面図である。図27は、音調点を求めるために利用する2つのつのサドルを示す。図28は、ポイントを求めるために2部品サドルを用いた形態の平面図である。図29は、2部品固定サドルの側面図である。図30は、2部品固定サドルの平面図である。図31は、サドル溝に挿入された単一固定サドルを示す。図32は、サドル位置と固定サドルを示す平面図である。図33は、サドルを前後に動かしてポイントを求めることを示す。図34は、ポイントを求める可動フレット法を説明する。図35は、伝統的な調整可能なサドルを示す。図36は、そのような調整可能なサドルが指でどのように動いてねじで固定されるかを示す。発明の詳細な説明 図1は、従来のクラシックアコースティックギター10を示す。このギター1 0はギター本体12を有する。ギター本体12は、サイド部13と、上部(共鳴板)15を有し、この共鳴板15の上にブリッジ16が設けてある。ギターの弦22は、共鳴室14の上を超えて、ヘッドストック(主軸台)24とチューニングキほ26に伸びている。ブリッジ16とサドル19は、ギター本体12の上部(又は共鳴板)15の上に設けてある。フレット20と呼ばれる隆起した金属盛り上がり部分は、弦に垂直なハンドル上に所定の間隔で配置されている。普通のギターは、約24個のフレットを有する。発明の背景で説明したように、フレットの配置は、従来、いわゆる18の規則によって決められていた。また、発明の背景で指摘したように、従来はこの規則に盲目的に従い、適正な調律は不可能であるという結論に達していた。図1はまた、「ナット」と呼ばれるリッジ(隆起部)17を示す。このリッジ17は、通常、骨又はプラスチック、象牙、真鍮、 コリアン(Corian)又はグラファイトで作られている。ナット17は、ヘッドストック24の手前で、フィンガボード(指板)21の端部に設けてある。これにより、弦は開放した状態(邪魔の無い状態)で、フレットの付いていない音を演奏できる。ナット17は、各弦用に等間隔に設けた6つの溝を有する。弦用のナット溝の適正深さは、開放音が第1フレット上で雑音を生じることなく正しい音を発するように、第1ナット上で0.02011インチの高さに弦があるようにすることである(ギター製造者の間で通常に行われている測定値)。第1フレットにおける高さが低いと、下位のフレット(第1から第5フレット)での圧力が小さくなり、これらのフレットで適正な調律が得られるが、第1フレット上で弦が過度に雑音を生じるために開放位置での演奏が不能になる。図2は、調整可能なブリッジ16の斜視図である。ブリッジは独立したサドル20を利用している。これらのサドルは、弦22の長手方向でネック18の直交方向に調整可能である。最良の形態において、各サドルは溝又はトラフ36に位置している。各サドルはねじ付きサドル保持部20aを有し、サドル(通常、該サドルは非金属又はその他の柔らかい材料で作られている。)とサドル保持部にねじ込まれたねじ38との間の連結を安定化し強化している。これは図6、図7 、及び図8にも示してある。各ねじの頭部は、弦にほぼ垂直に且つ溝にほぼ平行に伸びてフレーム又はハウジング32の一部を形成している横ボス部(フロントリッジ)34に回転自在に連結されている。各ねじ38を回転することにより、 各連結されたサドルを弦の長手方向に移動し、適正な調律が行える。ブリッジフレーム又はハウジング32は、本体及び共鳴室からの振動のピックアップを促進する伸張部32aと32bを有する。図3は、従来の18の規則の理解するための図である。可動ブリッジ又はフレット50を配置することにより、弦d(図3参照)の長さを短くしたり長くしたりでき、これにより弦52のピッチ(音程)を変更できる。フレットの配置は、 可動ブリッジ50に関するピュタゴラ理論を採用して弦を所定の比率をもって複数のセグメントに分けることにより求められる。図4に示すように、ギターを演奏する際に人が指でこれを適正に行う。指で弦を押すと、隣接するフレットに接触し、共鳴弦の長さd'が変わる。通常、フレットは、ギターを演奏する際に、 指によって弦が押されるまで、弦に接触しない。これは本発明の一面を説明する助けとなる。ピュタゴラス理論の適用は弦に一定の張力が加わっていることを前提とするもので、ギターが実際に演奏され、指でフレットがつけられる際に弦がギターのネックに沿って異なる位置で異なる張力を受ける場合のことではないことを発明者らは認識している。図5(a)と図5(b)は、本発明と違って、従来のギターのネックのフレットを位置決めするために、18の規則がどのように適用されるかを示す。図5( a)は、従来のギターのネックを示す。第1フレット51は、ナットから所定の距離あけて示してある。通常、ブリッジからナットまでの弦の長さは25.5” である。第12フレット52はも同様に示してある。従来、各フレットの位置は上述の18の規則によって求められていた。中間のフレットは図示しない。 上述のように、一定の張力で伸張された弦の周波数は、長さに逆比例する。これは、ピタゴラスのモノコードによって与えられ、これにより18の規則が求まる。(図3〜図5参照)しかし、従来の考えや先行技術が理解できなかったものは、ギター奏者が弦を押すことによりネックの異なる位置で異なるフレットに接触させたときの弦張力の変化である。ギターネックに沿ってフレット付けされたときの弦張力は一定しない。下位のフレット位置(例えば、図1のナット17の近傍)では上位のフレット位置(ブリッジ16側)よりも大きな圧力を必要とする。 従来の18の規則は、フレット位置としてナットを見ているが、開放弦の位置が演奏できるように、ナットはフレット高さよりも高くしてある。そのため、適正な調律ができず、これは本発明の他の形態(発明者らが1.4%補正の規則を生み出したもの)を導き出すものであった。最良の形態では、実際の数字は1. 4112%である。計算は以下の通り行なわれる。 a. 25.511”のスケール長を有するネックに関し、ナットから第1フレットまでの距離は1.4312”である。(18の規則) b. アコースティックスチール弦ギターの場合、この距離は1.4%(1.4 312”x1.4%=0.0200368”、すなわち実際の製造にあたっては0.020”)だけ短くなる。したがって、1.4312”−0.20”=1. 4112”である。 これは、アコースティックスチール弦ギターを正確に調律する際の、ナットと第1フレットとの間の適正な距離である。1.4%補正の規則による補正は、適正な調律を達成するうえで、スケール長に拘わらず、すべてのフレット付きアコースティックスチールギターに適用される。この補正は、すべての一般アコースティックスチール弦ゲージに上手く適用される。ヘビーゲージ弦を用いたエレキ/アコースティク楽器(巻式G弦を有する0.011−0.05017ット又は更にヘビーセット)に対して、1.4%補正の規則が適用されなければならない。これは、限定的ではないが、「ジャズ」ギターを含む。 2.1%の規則は、適正な調律を達成するうえで、スケール長に拘わらず、ヘビーゲージ弦を有するエレキ/アコースティック楽器を除き、すべての弦付き・ フレット付き・エレキ楽器に適用すべきである。 1.4%の規則は、フレット付きのエレキベースに適用すべきである。比較的大きなコアを有するエレキベース弦は、下位のフレット及び第12フレット上でのイントネーションを補正するために、1.4%補正の規則を適用する必要がある。 3.3%補正の規則は、適正に配置されたフレットと調整可能で調律可能なブリッジを有するナイロン弦のアコースティックギターを、すべてのフレット位置で正確に調律することができる。この規則は、18の規則で求めたフレット位置を有する。ただし、すべてのフレット位置が18の規則で求まると、ナットに戻り、第1フレットから3.3%だけナットの距離を短くする。スケール長が25 . 5”の場合、3.3%補正は0.0472”である。すなわち、フレット溝を切っていたナット端部でナイロン弦ギターネックフィンガボードの3/64”( 3.3%)を除く。フィンガボードの3.3%補正は、ネックに沿った種々の弦張力を補正するもので、また、ナットにおける弦の高さを補正するものである。 最後に、適当なフェイトン補正規則に基づいてナット配置が求まると、ギター弦は正確なイントネーションを得るために、定数表(フェイトン調律表)に基づいて調律されなければならない。エレキギターに関して、好適な実施形態が以下に示してある。

    以下は、図16から図18との関係において理解される。 例えば、図16は、チューニングシステムを利用して求められたポイント122における適正なイントネーションを得る、非調整可能なスプリットサドルブリッジ120を示す。 これにより、演奏者は、チューニングシステムを用いて6個の独立したサドル124 を有するギターの音を調律できる。 図17は、開放弦(フレットが付けられていない弦)を所望のピッチ(音程)でチューニングすることを示し、図18は弦の長さを半分に分割した第12フレットにおける調律を示す。 上述の表は、エレキギターの好適な実施形態を示し、その他のフェイトン調律表はこの種のギター及び他の種類のギター(すなわち、ナイロン、スチール弦のアコースティックギター)に適用できる。 スチール弦式アコースティックギターに関し、調律は以下の順序で行なわれる。 1. 開放E弦(第5オクターブ)を調律する。 (図17) 2. 第12フレットで弦を押す。 (図18) 3. 開放弦の音と第12フレットの音を比較する。 第12フレットの音が、同一の調律されたチューナ上で「+01」となるようにサドルを調整する(図19 )。 4. 開放B弦を調律する(図18) 5. 第12フレットで弦を押す。 (図18) 6. 開放弦の音と第12フレットの音を比較する。 第12フレットの音が、同一の調律されたチューナ(一セントの間隔で測定するヤマハ製のPT100又はサンダーソン・アクチューナ)上で「00」セントとなるようにサドルを調整する(図19)。 7. 音を出してG弦(第4オクターブ)を調律する(図17) 8. 第12フレットで弦を押す。 (図18) 9. 開放弦の音と第12フレットの音を比較する。 第12フレットの音が、同一の調律されたチューナ上で「+02」セントとなるようにサドルを調整する( 図19)。 10. 音を出してD弦(第4オクターブ)を調律する(図17) 11. 第12フレットで弦を押す。 (図18) 12. 開放弦の音と第12フレットの音を比較する。 第12フレットの音が、 同一の調律されたチューナ上で「+03」セントとなるようにサドルを調整する(図19)。 13. 第7番目のフレット調和振動を利用し、チューナを”A”に設定しておき、開放「A」弦(第4オクターブ)を”−04”に調律する。 14. 第12フレットで弦を押す(図18)。 15. 開放弦の音と第12フレットの音を比較する。 第12フレットの音が、 同一の調律されたチューナ上で「+05」セントとなるようにサドルを調整する(図19)。 16. 開放E弦(第3オクターブ)を「−01」セント

    *に調律する(図17 )。 17. 弦を第7番目のフレットに押し付ける(図18)。 18. 開放弦の音と第7番目のフレットを付けた音を比較する。 第7番目のフレットを付けた音が、同一の調律されたチューナ上で「+02」セントとなるようにサドルを調整する(図19)。 図面と以下の説明で記載する方法を含め、アコースティックギターに「調律点(調律ポイント)」を作成する複数の方法がある。 図19は、フォーカルポイントを求めるために利用されるサドルを示す。 図19と図20に示すように、例えば、6個のサドル70が、サドル溝の無いブリッジ72上に載っている。 サドルは、「調律」点が得られるまで前後(ネックに対して上下)に移動される。 なお、このプロセスは、ヤマハPT100又はサンデーソン・アキュチューナを用いて行なわれる。 図21と図22に示すように、サドル溝がブリッジに切り込まれ、(符号74で示す。)、イントネーションポイントが固定される。 図21は、 ルーチング(溝加工)により形成された溝又はサドル溝固定サドル(最終サドル)に連結されている。 他方、図22は、サドル溝に設定されたサドルを示す。 図23と図24において、3つのサドル(各サドルは2つの弦78を支持している。)が、サドル溝の無いブリッジ80上に載っている。 図23は、イントネーションポイントを求めるために用いる3つのサドルの断面を示し、図24は、これら3つのサドルの平面図である。 サドルは、調律されたイントネーションポイントを反映するように配置されている。 図25と図26において、サドル溝がブリッジに切り込まれており(符号82で示す。)、調律されたイントネーションポイントが固定される。 図25は、ルーチングにより形成されたサドル溝に配置された3つの固定サドル84を示す。 図26は、平面図を示し、底部の太い弦について補正するために、サドルは度が付けられている。 図27と図28において、2つのサドル86は、サドル溝の無いブリッジ88上に載っている。 図27 は、イントネーションポイントを求めるために用いる2つのサドルを示し、図2 8は、イントネーションポイントを求めるために2つのサドルを使用する場合の平面図を示す。 2つの弦を支持するサドルは、調律されたイントネーションポイントを求めるために配置される。 4つの弦を支持するサドルは、サドル位置決定点(本実施形態では、GとDの弦)に基づいて配置される。 残りの弦は、調律されたイントネーションポイントを反映するために、サドルを削り、磨き、又は加工して、サドル上に配置される。 図29と30において、図29は2つの固定サドルの側面を示し、図30は2つの固定サドルの平面を示す。 サドル位置を求める点は、フェイトンの調律表で示すピッチオフセット(音程ずれ)を反映するために、また残りの点がサドルの厚みにより示される1/8” 内に入るように、2つのイントネーションポイントのいずれかをネックに近接させて求められる。 図31は、サドル溝92に挿入された単一部品の固定サドル90を示す。また、図32は、サドル位置を求める点と共に上述の固定サドル90の平面を示す。 図33には、サドル94がどのようにして前後に移動してポイントを求めるかが示してある。図34は、ポイントを求める可動フレット法を示す。図33において、サドルは、所望の調律されたイントネーションポイントが得られるまで、前後に移動される。このプロセスは、使用するギターの型式用の調律式に基づいて、各弦について繰り返される。 エレキギターの場合、最適な調律及びイントネーションを得るために、以下の工程が行なわれる。 1. 開放E弦(第5オクターブ)を標準ピッチ(00セント)に調律する(図17)。 2. 弦を第12フレットに押し付ける(図18)。 3. 開放弦の音と第12フレットの音とを比較する。第12フレット音が、同一調律チューナで「00」となるように、サドル(図35、36)を調整する。 4. 開放B弦(第5オクターブ)を(+01セント)に調音する(図17)。 5. 弦を第12フレットに押し付ける(図18)。 6. 開放弦の音と第12フレットの音とを比較する。 第12フレット音が、同一調律チューナで「00」となるように、サドル(図35、36)を調整する。 7. 開放G弦(第4オクターブ)を(−02セント)に調音する(図17)。 8. 弦を第12フレットに押し付ける(図18)。 9. 開放弦の音と第12フレットの音とを比較する。 第12フレット音が、「 +01」セントとなるように、サドル(図35、36)を調整する。 10. 開放D弦(第4オクターブ)を(−02セント)に調音する(図17) 。 11. 弦を第12フレットに押し付ける(図18)。 12. 開放弦の音と第12フレットの音とを比較する。 第12フレット音が、 「+01」セントとなるように、サドル(図35、36)を調整する。 13. 開放「A」弦(第4オクターブ)を−02セントに調音する(図17) 。 14. 弦を第12フレットに押し付ける(図18)。 15. 開放弦の音と第12フレットの音とを比較する。 第12フレット音が、 「00」セントとなるように、サドル(図35、36)を調整する。 16. 開放E弦(第3オクターブ)を「−02」セントに調律する(図17) 。 17. 弦を第12フレットに押し付ける(図18)。 18. 開放弦の音と第12フレットの音とを比較する。 第12フレット音が、 「00」セントとなるように、サドル(図35、36)を調整する。 ナイロン弦ギターに関しては、最適な調律及びイントネーションを得るために、以下の工程が行なわれる。 1. 開放E弦(第5オクターブ)を00セントに調律する(図17)。 2. 弦を第12フレットに押し付ける(図18)。 3. 開放弦の音と第12フレットの音とを比較する。 第12フレット音が、同一調律チューナで「+02」となるように、サドル(図28)を調整する。 4. 開放B弦(第5オクターブ)を「00」セントに調音する(図17)。 5. 弦を第12フレットに押し付ける(図18)。 6. 開放弦の音と第12フレットの音とを比較する。 第12フレット音が、 「+02」となるように、サドル(図28)を調整する。 7. 開放G弦(第4オクターブ)を「00」セントに調音する(図17)。 8. 弦を第12フレットに押し付ける(図18)。 9. 開放弦の音と第12フレットの音とを比較する。 第12フレット音が、同一調律チューナで「+02」セントとなるように、サドル(図28)を調整する。 10. 開放D弦(第4オクターブ)を「00」セントに調音する(図17)。 11. 弦を第12フレットに押し付ける(図18)。 12. 開放弦の音と第12フレットの音とを比較する。 第12フレット音が、 「+03」セントとなるように、サドル(図28)を調整する。 13. 開放「A」弦(第4オクターブ)を「00」セントに調音する(図17 )。 14. 弦を第7番目(第12番目ではない)のフレットに押し付ける(図18 )。 15. 開放弦の音と第7番目のフレットの音とを比較する。 第7番目のフレット音が、「+02」セントとなるように、サドル(図28)を調整する。 16. 開放E弦(第3オクターブ)を「00」セントに調音する(図17)。 17. 弦を第7番目のフレットに押し付ける(図18)。 18. 開放弦の音と第7番目のフレットの音とを比較する。 第7番目のフレット音が、「+02」セントとなるように、サドル(図28)を調整する。 本方法で説明する調律方法は好適な実施形態である。 これらは、以下の表に表されている。 注:標準的な4弦のフレット付きベースは、弦G,D,A,E(高音から低音) を用いている。

    *低音B弦は、5弦又は6弦のフレット付きベースに含まれている。 以下の工程1〜15は、フレット付きの5弦及び6弦ベースに適用される。 以下の工程1〜12は、フレット付き4弦ベースに適用される。 フレット付きエレキベースギターの場合、最適な調律とイントネーションを得るために、以下の工程が行なわれる。 1. 開放E弦(第3オクターブ)を00セントに調音する(図17)。 2. 弦を第12フレットに押し付ける(図18)。 3. 開放弦の音と第12フレットの音とを比較する。 第12フレット音が、同一調律チューナで「−01」セントとなるように、サドル(図35)を調整する。 4. 開放D弦(第3オクターブ)を「00」セントに調音する(図17)。 5. 弦を第12フレットに押し付ける(図18)。 6. 開放弦の音と第12フレットの音とを比較する。 第12フレット音が、「 −01」セントとなるように、サドル(図28)を調整する。 7. 開放「A」弦(第3オクターブ)を「00」セントに調音する(図17) 。 8. 弦を第12フレットに押し付ける(図18)。 9. 開放弦の音と第12フレットの音とを比較する。 第12フレット音が、同一調律チューナで「+01」セントとなるように、サドル(図35)を調整する。 10. 開放E弦(第2オクターブ)を「00」セントに調音する(図17)。 11. 弦を第7番目(第12番目ではない)のフレットに押し付ける(図18 )。 12. 開放弦の音と第7番目のフレットの音とを比較する。 第7番目のフレット音が、「+01」セントとなるように、サドル(図35)を調整する。 13. 開放B弦(第2オクターブ)を00セントに調音する(図17)。 14. 弦を第7番目のフレットに押し付ける(図18)。 15. 開放弦の音と第7番目のフレットの音とを比較する。 第7番目のフレット音が、「+01」セントとなるように、サドル(図35)を調整する。 上述した補正の規則と共に使用する場合に、最良の結果が得られる。 ナイロン弦ギターの場合、発明者らは、3.3%の規則に対する別の実施形態を発明した。 3.3%の規則は優れたイントネーションが得られたが、該規則は異なる「特徴」又は「フィーリング」をイントネーションに与えるように調整できることが、実験より明らかになった。 発明者らは、別の補正規則(3.3%補正規則に代わる2.6%補正規則)を適用する(ブリッジに向けてナットを移動する)ことにより、ピアノで経験される「明るい」音のイントネーションが得られることを発見した。 イントネーションが問題であり、多くの世界的なコンサートピアニスト(ブラッドミール・ホロウィッツ、アリシア・デァロッカ等)は自分のピアノを共に旅行している。 その理由は、チューニングの完全性の問題ではなく、アーティストの固有の主観的な要求を満足する問題である。 これらのアーティストがギターを調律するために現在利用されている方法で「同じように音」 を調律するものと思われていない。 これは本発明が課題とする問題である。 従来の記録(すなわち、マカフェリ、 ディマルジオ、シプリアニ、又はその他本発明者らの知っている者)はいずれも、a)スケール長に拘わらず伝統的なナット配置における問題に係る公式、b) なぜ従来のナット配置は問題があったのか(すなわち、ピタゴラスの技術は支持点に近い弦の「エンドテンション」の現象を説明できない)を提議していないし、c)発明者の知識に対して何も、ギターを調律するためにピッチオフセットを用いた特定の組織的な方法を示唆していない。 これは、独特な革命的概念である。 この調律方法に関していかなる先行技術の記録も存在しないだけでなく、発明者らは当業者にとって不可能だと思われていたと思う。 その理由は、上記ピッチ関係は極めて複雑であるため、他の領域において問題を生じることなく一つの領域で補正できないと理解されているからである。 確かに、産業界における経験者や尊敬された職人により、本発明は満足のいく心地よいイントネーションをフィンガボードのあらゆる場所で達成したという賞賛を得た。 ここで特許として請求されているものは、好適な実施形態で記載した調律のアイデアである。 当然、多くの他の調律の可能性が存在する。 イントネーションは主観的な性質のものであるが、発明者らは、ここに含まれている実施形態は最も優れた調律法であると感じている。 好適な実施形態におけるブリッジの詳細に関し、図6Aは一般的な開口部を示し、該開口部にはサドル調整ねじ38が、ブリッジのボス34の孔を介して挿入されている。 (A−A断面)通路39は、最良の形態で用いられている4〜40 のソケットヘッドキャップねじに対して僅かに大きくしてある。 ねじの頭部は円形肩部38aに載っている。 孔は、ねじキャップを安定して保持するために、段40が付けられている。 孔39は隙間を有し、これに接触するねじにねじ溝はつけられていない。 丸孔を用いているが、上下及び左右に移動自由度を持たせるために楕円形の開口部としてもよい。 その隙間により、通常のアコースティックギターのブリッジと同様に、溝36の中でサドルが上下及び左右に振動できる。 このような非制限的な動きにより、ブリッジ式ピックアップを有するアコースティックギターは最大の潜在能力を発揮できる。 多くのアコースティックギターやエレキギターは、ある種の増幅用にピエゾ結晶を採用している。 ピエゾ結晶は圧力に応じて振動センサとして機能し、各地振動パルスが電流変化を生じる。 サドルは自由に振動し、ピエゾがすべての振動を拾い上げるようにしなければならない。 非制限的なサドルをピエゾに押し付ける圧力が必要であるが、前後の力(弦に関して長手方向の力)も調律に必要である。 本体部分の図が図7Aに示してあり、そこには弦22と保持部20aによるサドル20への力が示されている。 ベクトル24、24a、26及び26aは、弦張力により生じるストレスを示す。 ベクトル22と22aは、サドルからブリッジへの力を示す。 ベクトル28と28 aは、停止、演奏の動作によって生じる力を表している。 サドルは振動をブリッジ及び/又はピックアップに送る。 図6Bは、ブリッジを通るギター弦用通路の断面図である。 (断面B−B)弦は、伝統的な方法でブリッジを超えて連結されるかナットが作られ、通路を介して直接送られる。 本実施形態では、ナイロン弦用ブリッジが示してある。 スチール弦用ブリッジは、ボール状端部を有するスチール弦が、サドル通路とねじ通路との間に位置するブリッジピン42によって保持されている点を除いて、同一の設計である。 (図8参照) 図7は、ブリッジの断面図で、電気的なピックアップを有するナイロン弦用に、必要なすべての部品が示してある。 ギターの弦22は弦通路(ナイロン弦の実施形態)を通り、又はブリッジピン(スチール弦の実施形態)(図8)に達し、 サドル20の上部に接触し、ネック18からヘッドストック24に続いている。 サドルは、ギター弦を前方及び下方に引き、溝付き保持部20a及びねじ38を取り付けて安定する。 力の図が図7Aに示してある。 最良の形態では、4−40 のソケットヘッドキャップねじ38が使用される。 ねじは保持部を介してねじ込まれており、ブリッジの背後に挿入された3/32”のアレン式レンチを用いてサドルの前後方法の調整(イントネーション調整)が行なわれる。最良の形態では、サドルは、0.04011紫檀詰め物60に載っており、これはギターブリッジピックアップ62に載っている。サドル20は、ブリッジピックアップ無しで、 アコースティックギター上のブリッジの中実基台に載せることができる。第2の紫檀詰め物60は通路よりも僅かに小さくしてあり、そのために該通路で自由に移動し振動できる。そのため、弦の振動が防止され、ギターピックアップを最大限まで利用できる。 図7bは、図7に示す実施形態の平面図である。それぞれのサドル部品20は、弦22を支持している。上述のように、最良の形態のサドル保持部20aは、 中心からずれている。ねじ38は、中心からずれた保持部20aにねじ込まれている。これはまた図7cにも示してある。図7cは、図7Bに示すブリッジの側面図である。これらは同一の図に記載されており、両図は同時に見ることができる。 図8は、本発明の他の形態を示し、スチール弦を使用し、ピックアップは使用していない。弦の球端部40は、ブリッジピン42と同様に示してある。最良の形態において、サドルは骨である。 図9はサドル20の斜視図である。特許請求の範囲に記載されているブリッジは、6つの長手方向調整サドル又はサドル部品を有し、その上に各弦が載り、各弦は個別に調律できるようにしてある。各サドル部品の底部は真っ直ぐで、ブリッジ又は紫檀詰め物の基部に面一となっている。サドルの上部は、調律に必要な最小の弦との接触が得られるように、半径方向の縁21を有する。ねじ付きサドル保持部20aを保持するために、孔又は開口部54がサドルに配置されている。サドル材料は伝統的な骨又はその他の複合材料でよい。スチールや非音響的な共鳴材料(発明の背景を参照)でなくてもよい。請求の範囲に記載されたブリッジの研究は、ナイロン弦について骨、またスチール弦について石炭酸でもって最良の結果が得られることを示した。その他の複合材(例えば、グラファイト、プラスチック、象牙、コリアン)を使用できる。 図10は、溝付きサドル保持部20aの斜視図である。溝付きサドル保持部は、サドルを通る開口部又は孔に配置されており、サドルの安定性と、イントネーションを調整するためにイントネーション調整ねじ(M4−40 SOC HD CAP SCR)がねじ込まれるときの調整の信頼性と容易性を提供している。 最良の形態において、カラー63が設けてある。 押し込み作業の際に隣接するカラーを形成するうために、特別な材料64が使用されている。 保持部は、機械加工されたスチール、真鍮、または硬質材料部分で、これは孔に挿入されて強力に押されると、サドルに永久的に固定される。 保持部無しでサドル用の音響的共鳴材料の使用は短時間の動作には十分であるが、長期間に亘る信頼のある動作を得るためには保持する必要がある。 保持部は、サドル上の弦位置からオフセットしている。 換言すれば、ねじはサドルの中央にない。 弦は、サドル材料を僅かに越え、弦の振動をねじによって邪魔されることなく直接伝えられる。 これにより、 保持部の質量に影響を受けることなく、弦の振動はサドル材料を介して直接伝えられる。 図11と図12は、サドル保持部の他の図面を示す。 図7はまた、紫檀の詰め物60を示す。 最良の形態において、サドルと内部のブリッジピックアップとの間に、0.04011”の厚さの紫檀の詰め物が使用される。紫檀を用いることにより、サドルと弦は、ブリッジピックアップの無いアコースティックギターと同様に振動できる。詰め物は、自由に振動できるように、ブリッジ通路よりも僅かに小さくすべきである。紫檀はまた、サドルが直接ピックアップ上に配置されているいるか否かに拘わらず、詰め物上のサドルの振動をピックアップに伝える。この構成は、第6の弦のイントネーションが相当する領域がギターブリッジピックアップの殆どの幅よりも大きいことから、必要なものである。 調整可能なサドルの他の実施形態が、図35と図36に示してある。図35において、弦99は、ねじドライバ又はレンチ104等を用いて調整可能な溝付きねじ102と協働するサドル100に設けてある。図36において、調整可能なサドルが示してあり、サドル105は手動で移動され、ねじ106又は同様の固定具でロックされる。最良の形態の動作において、請求の範囲に記載されている調整可能なサドルは、ギターを正確に調律するために、以下のように利用される。第1に、開放弦が弾かれる。換言すると、弦が弾かれ、自由に振動する。次に、開放弦はチューナを用いて「El」の音に調整され、開放弦が所謂真ピッチに設定される。 通常、商業的に利用可能なチューナが本目的に利用できる。 続いて、第12フレットで同一の弦がフレット付けされて弾かれる。 換言すると、弦が第12フレットに接触するまでギターリストが指で弦を押し、弦は第1 2フレットとブリッジとの間で自由に振動する。 フレット付けされた音は、同一弦について、フェイトンの調律表により示された特定のピッチずれ(プラス又はマイナス)をもって、開放弦の音よりも1オクターブ高い。 第12フレットの音が調律表の対応するか否かを確認するために、チューナが再び使用される。 食い違いが確認されると、レンチを用いてねじを回転し、特定の弦が載っているサドル部品を弦に対して長手方向に調整する。 ねじが回転すると、ねじと保持部との間のねじ連結によって、サドルは物理的に調整される。 フレットの付いた弦のイントネーションが特定の所望の適用に対してフェイトン調律表に調和するまで、試験と連続した調整が繰り返される。 この方法は、すべての弦に繰り返される。 明らかなように、各弦は適正に調律されるまで独立して調整される。 本発明の複数の実施形態及び適用を説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく、多くの改変が可能である。 製品と方法に関する発明の両方が含まれるが、請求の範囲の幾つかの内容は本発明の範囲で変更可能である。 したがって、本発明は拡張可能であり、添付の請求の範囲に記載されているもの又妥当な均等物以外の事項によって制限されるものでない。

    【手続補正書】特許法第184条の8第1項【提出日】平成11年8月9日(1999.8.9) 【補正内容】 て解消しがたい問題が存在することから、従来からギターの調律は不可能であると言われていた。 しかし、本発明者は、楽器のイントネーション(開放弦と12番目のフレット)を調律する固有の巧妙な方法を適用し、コード又はネックの位置に拘わらず、 数学的には不完全であるが聴衆にとって心地よい音を提供することができることを発見した。 イントネーションを改良するためにギターのサドルを補正する試みが為されたが、それらは無計画で、無秩序で、恣意的で、組織的でなく、満足のいく結果を得られなかった。 そこで、本発明者らは、ギターに適用したときに非常に心地よい音調が得られる、特定のピッチずれを利用した調律方法を発見した。 この特定のピッチずれの方式をギターの調律に利用した概念は新規な概念である。 発明の概要 本発明は、新規なアコースティックギター、エレキギター、及びフレットを有する他のフレット付き弦楽器、また上記ギターとフレット付き弦楽器を正確に調律する新規な方法に関する。 本発明の第1の形態は、弦(ナイロン又はスチール)が正確に且つ調整可能なブリッジを用いて必要に応じて容易に調律できるアコースティックギターを開示する。 ブリッジシステムは、従来のアコースティックギターのブリッジに僅かに改良を加えたもので、楽器の音質と音色を保持する。 また、伝統的な外観は、音楽家に抵抗なく受け入れられるものである。 一実施形態において、後部に設けたキャップねじは、サドルを安定するために、ギターの弦を前方下方に引っ張ることに利用される。 各サドルに設けたねじ付きサドル保持部は、安定した連続的ねじ込み特性をもたらし、種々の音響共鳴材料(金属以外の骨、石炭酸、複合材料等)がサドルに利用できる。 音響学的共鳴材料は、ある場所に伝送された音波(弦の振動による音波)を受けて、殆ど又はまったく音質を低下させることなく該音波を別の源(アコーステ 請求の範囲1. 弦楽器であって、先端にナットを有するネックと、ブリッジを有する本体、上記ナットからブリッジに伸びる複数の弦を有し、以下の型式のギターに対して以下に示す値に基づいてチューニングの狂いが調律される。

    2. 弦楽器を調律する方法であって、上記弦楽器は、本体、複数の弦、複数のフレットを有し、以下の値に基づいて上記弦が調律される。 【手続補正書】 【提出日】平成12年12月11日(2000.12.11) 【補正内容】 請求の範囲1. 弦楽器であって、先端にナットを有するネックと、ブリッジを有する本体、上記ナットからブリッジに伸びる複数の弦を有し、以下の型式のギターに対して以下に示す値に基づいてチューニングの狂いが調律される。 2. 弦楽器を調律する方法であって、上記弦楽器は、本体、複数の弦、複数のフレットを有し、以下の値に基づいて上記弦が調律される。

    3.

    特定のピッチオフセット方式に従って弦を調律することにより、本体と、

    弦と、フレットを有する弦楽器の調律する方法。

    4.

    上記調律はフェイトンの調律表に従って弦を調律することを含む請求項3

    の方法。

    5.

    上記弦はG、D及びA弦を有し、

    上記調律は、これらの弦の少なくとも一つを、調律されたチューナで測定した

    ときに−02から+05にほぼ等しい範囲の特定のピッチオフセット方式に調律

    することを含む請求項3の方法。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW

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