Auto Violin |
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申请号 | JP2006203998 | 申请日 | 2006-07-26 | 公开(公告)号 | JP4776465B2 | 公开(公告)日 | 2011-09-21 |
申请人 | 小林 茂樹; 有限会社 桐原産業; | 发明人 | 慎治 桐原; | ||||
摘要 | |||||||
权利要求 | 1台のヴァイオリンがステレオ音源による演奏を行う自動ヴァイオリンであって、ステレオR音声信号に応じて振動する円板状のR圧電振動板とステレオL音声信号に応じて振動する円板状のL圧電振動板の中心部を串刺しに貫通・固定する棒状の構造体が、先端に具備したクリップ部によって着脱可能にヴァイオリンの駒上縁部に固定した構成により、R圧電振動板とL圧電振動板のそれぞれの機械振動で同時的に駒を励振してステレオ音源による演奏を行う自動ヴァイオリン。 1台のヴァイオリンがステレオ音源による演奏を行う自動ヴァイオリンであって、一端が2本の枝分かれ端部を有し、各端部がそれぞれステレオR音声信号に応じて振動する円板状のR圧電振動板の中心部とステレオL音声信号に応じて振動する円板状のL圧電振動板の中心部とをそれぞれ固定する構造体の他端が、先端に具有したクリップ部によって着脱可能にヴァイオリンの駒上縁部に固定した構成により、R圧電振動板とL圧電振動板のそれぞれの機械振動で同時的に駒を励振してステレオ音源による演奏を行う自動ヴァイオリン。 |
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说明书全文 | 本発明は、ステレオ音声電気信号によって1台のヴァイオリンを自動演奏する技術分野に属する。 音声電気信号を音波に変換するスピーカは、一般に木材や合成樹脂材等のスピーカボックスに納めて使用される。 しかしこの構成は、スピーカ・コーンの振動がボックスの固有振動を誘発し、誘発振動が副作用音を発生して原音を歪曲することは、当業界で一般的に知られた事実である。 この副作用音を低減するために、これまで様々な技術的工夫がなされてきたが、必ずしも満足な結果は得られていない。 いっぽう、スピーカボックスに絃楽器を利用する技術が開示されている(特許文献1,2)。 また、第2の技術(特許文献2)は、電子増幅装置からの外力を絃楽器に加えるスピーカ絃楽器技術である。 この技術には、下記の問題点があった: 近来、スピーカの振動部に圧電振動体を用いる技術が多数開示されるようになっている(一例として特許文献3)。 この技術は、例えばバイモルフ型のピエゾセラミック圧電振動板の中心部を支持部材を介して音響振動板に取付けるもので、圧電振動板の中心に貫通孔を設けて支持部材を挿通している。 この技術では、音響振動板が機械振動して空気振動を起し、発音体として機能するものである。 この技術では、圧電振動板と音響振動板とが一体となってスピーカを構成している。 また、上記音響振動板を具備せず、支持部材に吸着盤等を備えて、机やギターなど任意の物体を音響振動板として利用する商品が市場に登場している。 この吸着盤付圧電振動板をヴァイオリンの胴に貼付して、ヴァイオリンを発音体としてみると、著しく歪んだ音を発する。 とくに、それぞれがステレオRL音声信号に対応する2個の圧電振動板をヴァイオリンの胴に貼付すると、さらに聞きづらい、耳障りな歪み音が発せられる。 その原因は、ヴァイオリン属絃楽器の構造特性によるものである。 ヴァイオリン属絃楽器では弓で擦られている絃の振動で駒が励振され、駒が表板に振動を伝えて表板を振動させるとともに、魂柱を介して裏板に振動を伝える。 したがって、表板や裏板を直接的に圧電振動板で振動させると、ヴァイオリンのシステマティックな発音構造が機能せず、相互干渉や相殺が起こるのである。 ヴァイオリン属絃楽器には、以上述べた構造要素の他に、力木も大きな役割を持っている。 これらの特殊な構造のため、ヴァイオリン属絃楽器を良い音で鳴らすためには、駒を励振することが絶対の要件なのである(非特許文献1)。 C. M. ハッチンス「バイオリンの音響学」、サイエンス、1981年12月 解決しようとする問題点は、可搬性がなく、設置調節が煩わしく、かつ原音に忠実なヴァイオリンのステレオ音源による演奏ができない点である。 上記課題を解決するために、本発明の請求項1の自動ヴァイオリンは、1台のヴァイオリンがステレオ音源による演奏を行う自動ヴァイオリンであって、ステレオR音声信号に応じて振動する円板状のR圧電振動板とステレオL音声信号に応じて振動する円板状のL圧電振動板の中心部を串刺しに貫通・固定する棒状の構造体が、先端に具備したクリップ部によって着脱可能にヴァイオリンの駒上縁部に固定した構成により、R圧電振動板とL圧電振動板のそれぞれの機械振動で同時的に駒を励振してステレオ音源による演奏を行うことを特徴とする。 本発明の自動ヴァイオリンは、駒上縁部にステレオ音声電気信号に応じて振動する2個の圧電振動板を固定するので、1台のヴァイオリンで原音に忠実なステレオ音源による自動演奏ができ、かつ着脱が容易で可搬性が高いという利点がある。 1台のヴァイオリンで原音に忠実なステレオ音源による自動演奏ができ、かつ着脱が容易で可搬性が高いという目的を、ステレオ用の2個の圧電振動板を構造体を介してヴァイオリンの駒上縁部に着脱可能に固定する構成によって実現した。 図1は、本発明になる自動ヴァイオリンの第1実施例を説明する図であって、Aは全体断面図、Bは振動部と構造体の側面図である。 図において、1は振動部、2は圧電振動板、2−1はステレオR振動板、2−2はステレオL振動板、2−3はステレオR音声信号線、2−4はステレオL音声信号線、である。 また3は機械振動を伝達すると共に振動部1を駒に固定する構造体であって、3−1は圧電振動板2−1、2−2を貫通固定する固定軸、3−2は振動板2−1、2−2の振動を伝達する伝達軸、3−3は駒の上縁部を挟むクリップ部、3−4はクリップを締めるビス、3−5は駒の側面を挿入するスリットである。 また、4は駒に張られた4本の絃4−1、4−2、4−3,4−4である。 5は駒であり、5−1、5−2は表板に接する脚部である。 6は胴部であり、6−1は表板、6−2は側板、6−3は裏板、6−4はf孔、6−5は魂柱、6−6は力木である。 以下、実施例1の機能を説明する。 構造体3は、図1Aに示すように、振動部1をヴァイオリンの駒上縁部に固定する。 その結果、音声信号線2−3、2−4からのステレオ音声信号によって振動部1の圧電振動板2−1、2−2が振動しようとするが、駒と固定されているため相対的に圧電振動板2−1、2−2自体が振動する。 この振動は構造体3を振動させ、構造体3が絃を弾いた際の絃振動とまったく同様に駒を励振するので、振動部1の振動によってヴァイオリンが正しく演奏されるのである。 本実施例では、振動部1と構造体3を一体化しているので、クリップ部3−3で駒上縁部を挟み、固定ビス3−4を締めればきわめて容易に駒に取付けることができ、また容易に取外すことができるので、どのような場所においても直ちにセットアップができ、また完了できる。 次に1台のヴァイオリンによるステレオ音源演奏の原理と効果について説明する。 通常、ステレオ音源の再生には、左右に置いたスピーカから方向性ある空気振動を発生させる場合や、ヘッドホーンスピーカを両耳に装着する場合がある。 これらは、位相や音量が少し異なる左右からの音を聞いて、脳内で立体感を生成する方式である。 ヴァイオリンやピアノなどの独奏音源でも、採音あるいは録音はステレオ方式がごく普通であり、これらの音源も、ステレオ装置で再生され、モノラル再生では得られない立体感効果を発揮している。 次に本発明の自動ヴァイオリンの第2実施例を図2及び図1に沿って説明する。 図2のAは斜視図、Bは側面図である、図2Aにおいて、1は振動部、2は圧電振動板、2−1はステレオR振動板、2−2はステレオL振動板、2−3はステレオR音声信号線、2−4はステレオL音声信号線であって、圧電振動板2−1、2−2は、それぞれ共通の構造体3に固定されている。 構造体3の各部は、3−1が2−1のステレオR振動板を固定する伝達軸であり、3−2が2−2のステレオL振動板を固定する伝達軸である。 これらの軸は、取付け台3−3に固定され、取付け台3−3は、3−4のクリップ部1と3−5のクリップ部2を備えていて、締めつけビス3−6によって駒(図1の5)上縁部に固定される。 図2Bは駒への締めつけ動作を示している。 締めつけビス3−6を締めると、クリップ部2(3−5)の上腕が押下され、直角に垂下する下腕が駒の上縁部4をクリップ部1(3−4)との間に締めつけていくようにしている。 この実施例は、実施例1と同様に、ステレオ音源からの音声信号RLのステレオ音源演奏を可能にする形態である。 1台のヴァイオリンによるステレオ音源演奏の原理と効果は、実施例1とまったく同様であるので、ここではその説明を割愛する。 以上説明した実施例1および2は、いずれも2個の圧電振動板によってステレオ音源演奏を実現したものであるが、1個の圧電振動板を固定すれば容易にモノラル演奏が実現することは、言うまでもない。 また1個の圧電振動板装着のヴァイオリン2台を用意し、ステレオ音声信号のRとLでそれぞれ演奏すれば、容易にセパレート型のステレオ演奏が容易に可能であることも言をまたない。 いっぽう、例えば実施例1の圧電振動板を複数にすれば、上述したヴァイオリンの多重発音特性を利用して多重採音あるいは多重録音した音源の1台多重演奏が可能である。 さらに、上記1個あての圧電振動板をそれぞれ装着した高音域絃楽器(例えばヴァイオリン)や低音域絃楽器(例えばチェロ)などによる、広音域演奏もまた可能であることは、勿論である。 ステレオ音声信号に対応する2個の圧電振動板をヴァイオリンの駒に固定することによって、どのような場所でも容易にセットアップでき、ステレオ音源演奏を行う自動ヴァイオリンに適用できる。 1 振動部 2 圧電振動板 3 構造体 4 絃 5 駒 6 胴部 |