Stringed instrument of the body structure

申请号 JP2000143510 申请日 2000-05-16 公开(公告)号 JP3675300B2 公开(公告)日 2005-07-27
申请人 ヤマハ株式会社; 发明人 清 水口;
摘要
权利要求
  • 内フランジと外フランジをウェブで接続した断面略H型の外装フレームの前記内フランジの開放端面に弦楽器の甲板となる板部材の端部を接着したことを特徴とする弦楽器のボディ構造。
  • 外装フレームを中空体で構成したことを特徴とする請求項1記載の弦楽器のボディ構造。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、外表面を形成する甲板となる二枚の板部材の端部を接着して構成される中空構造あるいは中実構造の弦楽器のボディ構造に関する。
    【0002】
    【従来の技術】
    従来、弦楽器のボディ構造は、その外表面を形成する甲板となる二枚の板部材を対向させ、該板部材の端部をフレームとなる部材に接着して中空構造あるいは中実構造となるようにしている。 このような弦楽器のボディ構造に関連する本願出願人による出願(特願平11−341728号)においては、図4に示すごとき構造の特徴を具える。
    【0003】
    即ち、同図ならびにその要部を拡大した断面図である図5において、符号3は、電気ギターなどの弦楽器のボディを示し、胴側部の外装フレームとしてのボディフレーム30と、表甲板31および裏甲板32とにより外観の形態が形成されている。 そして、前記表甲板31および裏甲板32の端部は、軽金属あるいは合成樹脂により図6に示すごとき形状に形成されたボディフレーム30の段部30Aに接着して固定される。
    【0004】
    【発明が解決しようとする課題】
    従来のこのような弦楽器のボディの表甲板31および裏甲板32の接着構造においては、ボディ全体の形態の安定および弦の張に対する強度を維持するため、通常,肉厚を大きくして成形しなければならない。 したがって、必要とする剛性を得るためボディフレーム30の肉厚を大きくして成形しているのであるが、成形物はそれぞれ固有の成型収縮率によって部分的に凹部が形成される現象、所謂ひけが図5の符号Gに示すごとく発生する。
    【0005】
    また、表甲板31および裏甲板32をボディフレーム30に接着する場合は、図7に示すようにボディフレーム30の段部30Aに接着剤Pを塗布し、つづいて図8に示すごとく表甲板31および裏甲板32の端部を前記段部30Aに突き合わせ、この接着部分を圧締する。 すると、表甲板31および裏甲板32の端部裏面の押圧により接着剤Pが図8に示すようにボディフレーム30と表甲板31および裏甲板32の接合部に吹き出して漏出する。
    【0006】
    このような状態になると、当然、外観を損ない商品性を低下するため、漏出した接着剤Pを除去しなければならないのであるが、表甲板31および裏甲板32は通常木質材料を使用しているため、その端部表面に接着剤Pが染み込み、除去が困難なものとなる。 一方、ボディフレーム30が合成樹脂である場合は、接着剤と合成樹脂の高い馴染み性により除去し難いものとなり、一旦、接着剤Pが付着するとこれを除去するのが困難となる。 また、ボディフレームは、通常後加工を必要としない仕上げ状態に成形されるもので、鏡面仕上げされたようなボディフレームの表面には僅かでも接着剤の漏出を避けなければならない。
    【0007】
    【課題を解決するための手段】
    そこで本発明は、以下に述べる各手段により上記課題を解決するようにした。 即ち、請求項1記載の発明では、内フランジと外フランジをウェブで接続した断面略H型の外装フレームの前記内フランジの開放端面に弦楽器の甲板となる板部材の端部を接着する。
    【0008】
    請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の発明において、外装フレームを中空体で構成する。
    【0009】
    【発明の実施の形態】
    つぎに、本発明の実施の形態を電気ギターなどの弦楽器のボディに実施した例にもとづいて詳細に説明する。
    【0010】
    図1は、本発明を実施した弦楽器の要部断面図であり、符号10はボディフレームを示す。 このボディフレーム10は断面略H型に形成されたものであって、内フランジ11と外フランジ12をウェブ13で連結した形状となっており、内フランジ11と外フランジ12との間に空隙14・15が形成される。 そして、外フランジ12の両端には、表甲板16と裏甲板17の端部を突き合わせて位置決めするための段部18・19が形成されている。
    【0011】
    ボディフレーム10はこのように形成されており、図2に示すごとく内フランジ11の開放端面11A・11Bのみに接着剤Pを塗布し、表甲板16、裏甲板17の端部をボディフレーム10の段部18・19に突き合わせて接着部を圧締する。 このようにして表甲板16、裏甲板17とボディフレーム10との組み立てがなされると、図1に示すごとく、前記内フランジの開放端面11A・11Bに塗布した余分な接着剤Pは、表甲板16、裏甲板17の裏面と内フランジ11の垂壁とが接する境界から吹き出し漏出する。
    【0012】
    図3は、ボディフレーム10を押出成形などにより中空体となるように構成したもので、この場合においても内フランジ11の開放端面11A・11Bのみに接着剤Pを塗布し、表甲板16、裏甲板17の端部をボディフレー10の段部18・19に突き合わせて接着部を圧締する。 したがって、前記内フランジの開放端面11A・11Bに塗布した余分な接着剤Pは、表甲板16、裏甲板17の裏面と内フランジ11の垂壁とが接する境界から吹き出し漏出する。
    【0013】
    以上の説明から明らかなように、本発明では、弦楽器の表甲板および裏甲板を固定するボディフレームにウェブで連結された状態の内フランジと外フランジを形成し、内フランジの開放端面みに接着剤を塗布するようにしたので、この接着剤がボディの外表面に漏出することがない。 また、内フランジと外フランジの間に空隙が形成されるので、ボディフレームの外表面にひけによる凹部が形成されることがなく、同時に軽量化を実現することができる。
    【0014】
    【発明の効果】
    本発明によれば、外装フレームを断面略H型にしてその内フランジの開放端面のみに接着剤を塗布し、弦楽器の甲板となる板部材の端部を接着して固定するようにしたので、外装フレームと表甲板および裏甲板との接合部からこの接着剤が吹き出して漏出することがなく、汚損を未然に防止することができる。 かかる効果により、ボディの組立時に接着剤が漏出する不具合を払拭することができるので、このような問題に拘束されることなく組立作業性を向上することができる。
    【0015】
    また、本発明によれば、外装フレームを断面略H型に形成したことにより肉厚を小さくすることができるので、ひけによる凹部が形成されず外観ならびに商品性を低下することがない。 そして、外装フレームを中空体で構成した場合、軽量化した弦楽器のボディを構成することが可能となる。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】本発明を実施した弦楽器の要部断面図である。
    【図2】本発明の組立工程を示す斜視図である。
    【図3】本発明の他の実施例を示す断面図である。
    【図4】従来の弦楽器のボディ構造の一例を示す断面図である。
    【図5】従来の弦楽器のボディ構造の要部断面図である。
    【図6】従来の弦楽器のボディフレームを示す斜視図である。
    【図7】従来の弦楽器の組立工程を示す斜視図である。
    【図8】従来の弦楽器の組立工程における不具合の状態を示す斜視図である。
    【符号の説明】
    1・・・・・・弦楽器のボディ 10・・・・・ボディフレーム 11・・・・・内フランジ 12・・・・・外フランジ 13・・・・・ウェブ 14・・・・・空隙 15・・・・・空隙 16・・・・・表甲板 17・・・・・裏甲板 18・・・・・段部 19・・・・・段部 P・・・・・・接着剤

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