Column of organ pipes

申请号 JP2013501864 申请日 2011-04-01 公开(公告)号 JP2013524269A 公开(公告)日 2013-06-17
申请人 デルポルト,ドゥニDELPORTE,Denys; 发明人 デルポルト,ドゥニ;
摘要 本発明は、少なくとも54本のパイプを包含するオルガンパイプのセットであって、使用中、前記セットが、前記パイプによって生じる高調波の豊かさのバリエーションを有し、基本波の強度に対する第一の高調波の強度の比率が150〜500Hz、好ましくは200〜300Hzの周 波数 で最大になり、最低周波数音を発生させるパイプの基本波に対する第一の高調波の強度の比率に関して、前記最大が少なくとも20dB異なることを特徴とするオルガンパイプのセットに関する。
权利要求
  • 少なくとも54本のパイプを含むオルガンパイプの列であって、使用中、前記列が前記パイプによって生じる高調波の豊かさのバリエーションを有し、基本波の強度に対する第一の高調波の強度の比率が、150〜500Hz、好ましくは200〜300Hzの周波数で最大になり、最低周波数の音を発生するパイプの基本波に対する第一の高調波の強度の比率に関して、前記最大が少なくとも20dB異なること特徴とする、オルガンパイプの列。
  • 列が、少なくともド1(66Hz)〜少なくともド5(1kHz)まで分配された音を発生させるパイプを包含し、基本波周波数に対する第一の高調波の強度の比率がド3(約260Hz)〜ド1(約66Hz)の間で約30dB超の差を有することを特徴とする、請求項1記載のオルガンパイプの列。
  • パイプがフルーパイプであることを特徴とする、前記請求項のいずれか一項記載のオルガンパイプの列。
  • ブルドン、フルーフルート、スピンドルフルート、円錐フルート、フルート、大型プリンシパル、プリンシパル、サリショナル、ヴィオラおよびピッコロからなる群から選択される少なくとも三つのタイプのパイプを使用することにより、高調波のバリエーションが得られることを特徴とする、前記請求項のいずれか一項記載のオルガンパイプの列。
  • チムニーブルドンまたはチムニーを持つ半閉フルートも含む、請求項4記載のオルガンパイプの列。
  • 双歌口を持つパイプも含む、請求項4または5のいずれか一項記載のオルガンパイプの列。
  • 異なる組成を持つ材料を使用することにより、高調波の豊かさのバリエーションが得られることを特徴とする、前記請求項のいずれか一項記載のオルガンパイプの列。
  • 低音を発生させるパイプが木材、続いてPb/Sn合金から作られ、最低音を発生させる合金から作られるパイプが最高音を発生させるパイプよりも多くPbを含む、請求項7記載のオルガンパイプの列。
  • それらの外周に対するそれらの長さの比率を変化させることにより、高調波の豊かさのバリエーションが得られることを特徴とする、前記請求項のいずれか一項記載のオルガンパイプの列。
  • 前記請求項のいずれか一項記載の単一のオルガンパイプの列を含み、各パイプを個別に作動させることを可能にする電磁弁および前記電磁弁の作動を制御する制御ユニットも含む、管楽器。
  • 前記制御ユニットが、少なくとも一つの鍵盤を前記制御ユニットに接続するための、少なくとも一つのMIDIインターフェイスを含む、請求項11記載の管楽器。
  • 前記制御ユニットが好ましくは、最低周波数において音を合成することを可能にする手段も含むこと特徴とする、請求項10または11記載の管楽器。
  • 前記制御ユニットが前記単一の列を少なくとも二つのセクションに分割することを可能にすることを特徴とする、請求項10〜12のいずれか一項記載の管楽器。
  • 前記制御ユニットが高調波混合により、いくつかのパイプを具体的な音に関連付けることを可能にすることを特徴とする、請求項10〜13のいずれか一項記載の管楽器。
  • 周波数f1を発生させるパイプと周波数f2=1.5*f1発生させるパイプとを同時に発音させることにより、混合の各音が得られ、周波数fo=f1/2の音を発生させることを特徴とする、請求項14記載の管楽器。
  • 本発明による高調波進行のオルガンパイプの列を決定するための方法であって、以下の工程:
    − 多種多様な別個のパイプの列を含む先行技術のオルガンを得る工程、
    − 各列について、最低限一つの周波数で少なくとも一つのパイプの高調波成分を計測する工程、
    − 基本波の強度に対する第一の高調波の強度の比率が150〜500Hz、好ましくは、200〜300Hzの周波数で最大になり、最低周波数の音を発生させるパイプの基本波の強度に対する第一の高調波の強度の比率に関し、前記最大が少なくとも20dB(好ましくは、30dB)異なるように、測定される高調波成分の関数として、高調波進行のオルガンパイプの列を構成するパイプを選ぶ工程を含む方法。
  • 仕切り板間に規定される空間において上唇および下唇を有する歌口(21、31、41)により前面表面が貫通され、核(27)がパイプ内部に配設され、歌口(21、31、41)の下唇と核との間にフルーを規定し、核の下方に規定される空洞が風を個別に供給するための手段を含み、核の上方に配置される空洞が各パイプの共鳴管を規定する、前面表面(26)、後面表面(23)、二つの側面壁(25)および個別のパイプ(22)を分離する少なくとも一つの仕切り板(24、34、44)から構成される少なくとも二つのフルーパイプ(22)を含む、オルガンパイプのアセンブリ(20、30、40)。
  • アセンブリの前面(26)および後面(23)表面が正割面に配置され、その高さに対して適切な共鳴管の深さの進行を許容する、請求項17記載のオルガンパイプのアセンブリ(20、30、40)。
  • 各パイプ(22)の幅が対応する共鳴管の高さに適合され、その高さに対して適切な共鳴管の幅の進行を許容する、請求項17または18のいずれか一項記載のオルガンパイプのアセンブリ(20、30、40)。
  • アセンブリの前面(26)および/または後面(23)表面が階段状外形を有し、各共鳴管の個別の高さを規定する、請求項17〜19のいずれか一項記載のオルガンパイプのアセンブリ(20)。
  • 歌口(31)および核(27)の垂直位置が変化して、共鳴管の高さを適合させる、請求項17〜19のいずれか一項記載のオルガンパイプのアセンブリ(30)。
  • 垂直開口が後面表面(23)の上部に形成され、前記開口が各パイプ内に現れ前記後面表面の上縁まで延伸し、スライドする薄板を使用してこれらの開口の高さを調節でき、個別の各パイプ(22)の基本波振動周波数を調律できる、請求項17〜21のいずれか一項記載のオルガンパイプのアセンブリ(20、30)。
  • 共鳴管の高さを調節することを可能にする移動可能なバッファ(42)を使用し、パイプが閉される、請求項17〜19のいずれか一項記載のオルガンパイプのアセンブリ(40)。
  • 前面表面(26)が二つの部分に形成され、下部分が歌口(21、31、41)の下唇を含み、上部分が歌口(21、31、41)の上唇を含む、請求項17〜23のいずれか一項記載のオルガンパイプのアセンブリ(20、30、40)。
  • いわゆる蟻継ぎアセンブリ(28)を使用して、側面壁(25)の仕切り板(24、34、44)が前面(26)および後面(23)表面に組み付けられる、請求項17〜24のいずれか一項記載のオルガンパイプのアセンブリ(20、30、40)。
  • 说明书全文

    発明の主題 本発明は、オルガンパイプの列およびそのような列を含む楽器に関する。

    発明の背景 オルガンは、一つまたは複数の鍵盤を使用して演奏され、ふいごで送風される発音パイプのセットを使用して音を発生させる楽器である。 パイプの各セットは、「列(ランク)」と呼ばれる。 鍵盤は、場合により、ペダルアセンブリで補完されることができる。

    パイプの各列は、一般に、鍵盤またはペダルアセンブリのキーと同数のパイプからなる。 同じ列のパイプは、一般に、すべて同じタイプであり、類似した音色を発生させる。 16′フルートは、したがって、第一のタイプが16フィート開パイプを共鳴管とするフルートである、61本の開パイプの列を決める。 それは、ド0または約33Hzに対応する対応音を有する。 列の最後のパイプは、寸法1/2フィートのパイプであり、ド5に対応する周波数を発生させる。

    列の多様さが重要であり、各列は、複数の変数:その直径に対する長さの比率、材料(金属およびその合金、木材、プラスチック等)、封止されているか否か、チムニーの有無、円筒または円錐、歌口を有する列またはリードを有する列等によって特徴付けられる。 各列は、具体的な一意の音色によって特徴付けられる。

    レジスタ(またはストップ)は、具体的なパイプの列を鍵盤(またはペダルアセンブリ)に合致させることを可能にさせる。

    各タイプのパイプによってもたらされる音色の豊かさの恩典を受けるには、各タイプのパイプの一式の列を有する必要がある。 しかし、これは、大きさの問題を提起する:通常、平均的なオルガンは、約20列、または16′(または32′でさえも)〜1′/32の外形寸法を持つ約1200本のパイプを含む。 この複雑さのため、このタイプの楽器を一戸建て住宅または集合住宅へ設置することは除外される。 そのような構造の例は、Miller、George Laingによる「The Recent Revolution in Organ Building」、1914年刊行(G. Bedartによって英語から翻訳および注釈された)に見出すことができる。

    フランス特許第748,970号は、オルガンが使用される場所の具体的な音響特性に各パイプを適合させるため、個別に適合されるパイプ直径、高さおよび歌口幅のパラメータを提案している。 この文書では、同じ列内において、任意の方式でこれらのパラメータを変化させることを提案している。 最後に、これらのパラメータの多様性は、一般に、異なるレジスタに対応する音色のバリエーションを発生させるのに不十分である。

    より適度な外形寸法を持つ、いわゆる移動可能な小型オルガンが存在する。 しかしながら、このタイプのオルガンは、利用可能な音色の豊かさを相当に貧弱にする少数の、すべて均一なレジスタのみを有するという欠点を有する。

    発明の目的 本発明は、音律が有意に多様なオルガンパイプのコンパクトな列を提供することを目的とする。

    とりわけ、本発明は、二つの隣接する音の間の音色について可聴の不連続性なしで、最低周波数のための響きが弱いパイプと中間周波数のための響きが豊かなパイプとを組み合わせることを目標とする。

    本発明は、具体的な音の組み合わせを提案することも目的とする。

    発明の簡単な説明 本発明は、少なくとも54本のパイプを含むオルガンパイプの列であって、使用中、前記列が前記パイプによって生じる高調波の豊かさのバリエーションを有し、基本波の強度に対する第一の高調波の強度の比率が、150〜500Hz、好ましくは200〜300Hzの周波数で最大になり、最低周波数の音を発生するパイプの基本波に対する第一の高調波の強度の比率に関して、前記最大が少なくとも20dB(好ましくは、30dB)異なること特徴とするオルガンパイプの列を開示する。

    「オルガンパイプの列」は、各パイプが別個の音を発生させる、所定の全音域にしたがって分配されたパイプのセットを指す。

    本発明における「高調波または音色の豊かさ」は、可聴高調波の数および基本周波数と高調波との間の強度比率を指す。

    本発明の具体的な好ましい実施態様によれば、オルガンパイプの列は、以下の特徴の一つまたは適切な組み合わせを含む:
    − 列が、少なくともド1(66Hz)〜少なくともド5(1kHz)まで分配された音を発生させるパイプを包含し、基本波周波数に対する第一の高調波の強度の比率がド3(約260Hz)〜ド1(約66Hz)の間で約30dB超の差を有する;
    − パイプがフルーパイプである;
    − ブルドン、閉フルート、チムニーフルート、円錐フルート、フルート、大型プリンシパル、プリンシパル、サリショナル、ヴィオラおよびピッコロからなる群から選択される少なくとも三つのタイプのパイプを使用することにより、高調波のバリエーションが得られる;
    − 最低周波数から最高周波数に向かって、ブルドン、続いてフルート、続いてプリンシパル、続いてヴィオラを使用することにより、高調波のバリエーションが得られる;
    − オルガンパイプの列がチムニーブルドンまたはチムニーを持つ半閉フルートを含む;
    − オルガンパイプの列が双歌口を持つパイプを含む;
    − 異なる組成を持つ材料を使用することにより、高調波の豊かさのバリエーションが得られる;
    − 最低音を発生させるパイプが木材、続いてPb/Sn合金から作られ、合金から作られ、最低音を発生させるパイプが最高音を発生させるパイプよりも多くPbを含む;
    − その外周に対するその長さの比率を変化させることにより、高調波の豊かさのバリエーションが得られる。

    ブルドン、閉フルート、チムニーフルート、円錐フルート、フルート、大型プリンシパル、プリンシパル、サリショナル、ヴィオラ、ピッコロ、チムニーブルドンおよびチムニーフルートタイプのパイプは、参照により本明細書に組み入れられるDom Bedos de Cellesによる参考文献:「l'art du facteur d'orgues」、1766年刊行により詳細に記載されている。 とりわけ、37〜57ページでは従来の列を記載し、58〜84ページではそのピッチを記載し、図版XVIは再び異なる形式を特定している。

    本発明の一つの具体的な好ましい実施態様は、少なくとも7オクターブにわたって分配された84本を超えるパイプを含み、最低オクターブが閉歌口パイプによって発生し、以降のオクターブが円錐金属パイプによって発生し、前記オクターブの第一のパイプがそれぞれ二つの歌口を含み、以降のパイプが次第に円錐ではなくなり、最終オクターブでは円筒金属パイプである、オルガンパイプの列に関する。

    もう一つの具体的な好ましい実施態様によれば、本発明は、少なくとも7オクターブにわたって分配された少なくとも84本のパイプを含み、最低オクターブがブルドンによって発生し、以降のパイプがフルート、続いてプリンシパルであり、最後の音がヴィオラによって発生する、オルガンパイプの列に関する。

    本発明の第二の態様は、本発明による単一のオルガンパイプの列を含み、各パイプを個別に作動させることを可能にする電磁弁および前記電磁弁の作動を制御する制御ユニットも含む、管楽器に関する。

    具体的な好ましい実施態様によれば、本発明による管楽器は、以下の特徴の一つまたは適切な組み合わせを含む:
    − 前記制御ユニットが、少なくとも一つの鍵盤を前記制御ユニットに接続するための、少なくとも一つのMIDIインターフェイスを含む;
    − 前記制御ユニットが好ましくは、最低周波数群(第一のオクターブ)において音を合成することを可能にする手段も含む;
    − 前記制御ユニットが、前記単一の列を少なくとも二つのセクションに分割することを可能にする;
    − 前記制御ユニットが高調波混合により、いくつかのパイプを具体的な音に関連付けることを可能にする;
    − 周波数f1を発生させるパイプと周波数f2=1.5*f1を発生させるパイプとを同時に発音させることにより、混合の各音が得られ、周波数fo=f1/2の音響を発生させる。

    本発明の第三の態様は、、オルガンパイプの具体的なアセンブリに関し、前記アセンブリの空間的大きさを減少させ、その製造を容易にすることを可能にする。

    オルガンパイプのこのアセンブリは、前面表面、後面表面、側面壁および個別のパイプを分離する仕切り板から構成される少なくとも二つのフルーパイプを含み、仕切り板間に規定される空間において上唇および下唇を有する歌口により前面表面が貫通され、パイプ内部に配設される核が歌口の下唇と核との間でフルーを規定し、核の下方に規定される空洞が空気流を個別に供給するための手段を含み、核の上方に配置される空洞が各パイプの共鳴管を規定する。

    本発明の具体的な好ましい実施態様によれば、本発明の第三の態様によるオルガンパイプのアセンブリは、以下の特徴の一つまたは適切な組み合わせを含む:
    − アセンブリの前面および後面表面が正割面に配置され、その高さに対して適切な共鳴管の深さの進行を許容する;
    − 各パイプの幅が対応する共鳴管の高さに適合され、その高さに対して適切な共鳴管の幅の進行を許容する;
    − アセンブリの前面および/または後面表面が階段状の外形を有し、各共鳴管の個別の高さを規定する;
    − 歌口および核の垂直位置が変化し、共鳴管の高さを適合させる;
    − 共鳴管の高さを調節することを可能にする移動可能なバッファを使用し、パイプが閉される;
    − 前面表面が二つの部分に形成され、下部分が歌口の下唇を含み、そして上部分が歌口の上唇を含む;
    − いわゆる蟻継ぎアセンブリを使用し、仕切り板および壁が前面および後面表面に組み付けられる。

    本発明の第四の態様は、本発明による高調波進行のオルガンパイプの列を決定するための方法であって、以下の工程を含む方法:
    − 好ましくは少なくとも10列の、多様な別個のパイプの列を含む先行技術のオルガンを得る工程;
    − 各列について、最低限一つの周波数で少なくとも一つのパイプの高調波成分を計測する工程、
    − 基本波の強度に対する第一の高調波の強度の比率が150〜500Hz、好ましくは200〜300Hzの周波数で最大になり、最低周波数の音を発生させるパイプの基本波の強度に対する第一の高調波の強度の比率に関して、前記最大が少なくとも20dB(好ましくは、30dB)異なるように、測定される高調波成分の関数として、高調波進行のオルガンパイプの列を構成するパイプを選ぶ工程。

    オルガンパイプを示す。

    本発明によるオルガン列の各オクターブの第一のパイプをそれぞれ示す。

    前面から見た本発明の第三の態様によるオルガンパイプのアセンブリの例を示す。

    側面から見た本発明の第三の態様によるオルガンパイプのアセンブリの例を示す。

    上部から見た本発明の第三の態様によるオルガンパイプのアセンブリの例を示す。

    本発明の第三の態様によるオルガンパイプのアセンブリのもう一つの例の前面図を示す。

    パイプがブルドンである、本発明の第三の態様によるオルガンパイプのアセンブリのもう一つの例の前面図を示す。

    その後面で、本発明の第三の態様によるブルドンのアセンブリを含む、本発明によるパイプの列の試作品を示す。

    図の凡例 1:共鳴管 2:歌口 3:バッファ 4:ド0のパイプ 5:ド1のパイプ 6:ド2のパイプ 7:ド3のパイプ 8:ド4のパイプ 9:ド5のパイプ 10:ド6のパイプ 11:ド7のパイプ 12:ド8のパイプ D:共鳴管歌口高さの直径 d:その開端部またはバッファ高さでの共鳴管の直径 H:共鳴管の高さ 20:パイプのセット 21:歌口 22:高さ 23:後面表面 24:仕切り板 25:側面壁 26:前面表面 27:核 28:蟻継ぎアセンブリ 30:パイプのセット 31:歌口 34:仕切り板 40:パイプのセット 41:歌口 42:バッファ 44:仕切り板 50:運搬用キャスター

    発明の詳細な説明 本発明は、隣接する音を発生させる2本のパイプ間の音色の準連続バリエーションを発生させる様々なタイプのパイプを含む、オルガンパイプの列を開示する。

    オルガン製造者が同じ列内で一定の音色を得ようとする先行技術のパイプの列と異なり、本発明のパイプの列は、したがって、二つの隣接する音の間の連続性を維持する一方、一つのオクターブから次のオクターブへ自ずと聴こえるバリエーションを有する。 この同じ列内での音色の進行は、所与の音色の豊かさのために要する列数を減少させることを可能にし、したがって、大きすぎない移動可能な装置を製作する可能性を開く。 この小さな大きさは、狭い場所、例えば、個別の住居または狭い演奏室でこのタイプの楽器を使用する可能性を開く。

    好ましくは、最も鮮やかな(高調波が最も豊かな)音響を発生させるパイプは、中間の周波数の音(すなわち、ド2〜ド4のオクターブ、または200Hz〜1kHzの周波数)を発生させるパイプである。 この周波数範囲は、メゾソプラノまたはソプラノ声域に対応する。 これらは、一般に、人間のが最も敏感な周波数である。

    好ましくは、基本周波数の強度に対する第一の高調波の強度の比率は、最低音を発生させるパイプから150〜500Hz、好ましくは200〜300Hz、有利には250Hzの周波数で最大になるように単調増加するようにして、1本のパイプから次へと変化する。

    好ましくは、基本強度に対する第一の高調波の強度の比率は、オクターブにわたり、20dBを超えて変化しない。

    好ましくは、基本強度に対する第二および第三の高調波の強度差の比率は、オクターブにわたり、25dBを超えて変化しない。

    本発明は、オルガンパイプ、とりわけ、フルーパイプを製造するために利用可能な多種多様な形状および材料によって提供される漸進的な音色のバリエーションを利用する。

    例えば、バッファ3で閉される、定常波を発生させるパイプがパイプの歌口高さでの局所的な拡張およびその閉められた端部におけるノードを有しており、奇数の4分の1波リターダー数を有する共鳴モードのみが知覚できる。 これは、したがって、結局4分の1波長に対応するための基本波、続いて、4分の3波長に対応する周波数3*foを有する第二の高調波などになる。

    いわゆる「チムニー」閉パイプでは、バッファにおける開口の存在は、いくつかの偶数の高調波(1/4および3/4波に加えて1/2波および3/2波)を発生させることを可能にする。 これらのチムニーパイプは、特定の円錐開パイプよりも豊かな高調波を発生させることができる。

    開パイプについては、共鳴管1のテーパを変更することにより、高調波の豊かさを変化させることができ:歌口高さでの共鳴管1の直径Dに対して開端部の直径がより小さくなるほど、存在する高い高調波が少なくなる。

    第二の歌口の存在は、閉パイプと円錐フルートとの間の移行を依然としてさらに減少させることを可能にすることができる。 事実、この開フルートの閉パイプ間の移行は、追加的な問題を提出する:閉パイプは、実際には奇数の高調波のみを発生させる特殊性を有するのに対し、フルートは、偶数および奇数の連続的な高調波の強度の単調減少を有する。 とりわけ、第二の高調波(3fo)は、時として、基本波音よりも強く、第四の高調波(5fo)も非常に強い。 円錐双歌口パイプは、単一の歌口パイプよりも強い第二の高調波(3fo)およびわずかに減少した第一の高調波(2fo)を示すことにより、この隔たりを減少させることを可能にする。

    最後に、まっすぐな共鳴管1(パイプの他の端部のセクションと同一の歌口高さにおけるセクション)を有するパイプについて、より小さい直径Dを使用することにより、高調波の豊かさを増大させることもできる。

    この方式では、閉パイプで第一のオクターブを開始し、一層より小さいテーパを有する円錐パイプ、続いて、次第に小さくなる直径を有する円筒パイプと継続することにより、同じパイプの列内で実際に連続的に音色を変化させることが可能になる。 潜在的には、高調波の豊かさの準連続漸次的変化の順守を可能にする場所で、チムニーパイプを一連のパイプに挿入することができる。

    好ましくは、第一の開円錐パイプはそれぞれ、双歌口を有し、閉パイプと開パイプとの間の移行を滑らかにする。

    パイプの音色を変化させることを可能にする第二のパラメータは、それを製造するために使用される材料の剛性である。 よって、所与の形状について、材料の剛性が高いほど、高い高調波を生じさせる傾向が増す。 よって、以下の順に、最も弱い高調波から最も豊かな高調波に向かって漸次的変化を発生させることが可能になる:プラスチック、柔らかい木材、硬い木材、Pb、Sn。

    例えば、Pbの割合が1本のパイプから次(または一つのオクターブから次)へと変化するPb/Sn合金を使用することにより、準連続漸次的変化を得ることができる。

    最後に、それほどではないにせよ、他のパラメータ、例えば、歌口2の形状(幅/高さ比率)も同じ列内のパイプ音色の準連続バリエーションに寄与することができる。

    本発明は、フルーパイプに限定されないが、他のタイプのパイプ、例えば、リードパイプに簡単に置き換えることができる。

    大型ブルドンパイプ(特に16′および8′オクターブ)に起因する大きさを減少させるため、新しいタイプのパイプアセンブリも開示される。

    このオルガンパイプアセンブリは、前面表面、後面表面、側面壁および個別のパイプを分離する仕切り板から構成される少なくとも二つのフルーパイプを含む。 有利には、後面表面が単一の部片から作られる一方、前面表面がパイプ群にわたって横方向に延伸する二つの部片から構成されることができる。

    あるいは、前面表面は、単一の部品でも製作される。

    前面表面は、仕切り板間に規定される空間において上唇および下唇を有する歌口により、貫通される。 核は、パイプ内部に配設され、歌口の下唇と核との間にフルーを規定する。

    表面が二つの部分に作られる場合、下部分が歌口の下唇を含み、上部分が歌口の上唇を含む。

    核の下に規定される空洞が風を個別に供給するための手段を含み、核の上に配置される空洞が各パイプの共鳴管を規定する。

    好ましくは、アセンブリの前面および後面表面が正割面に配置され、その高さに対して適切な共鳴管の深さの進行を許容する。

    有利には、各パイプの幅が対応する共鳴管の高さに適合され、その高さに対して適切な共鳴管の幅の進行を許容する。

    好ましくは、図3に示すように、アセンブリの前面および/または後面表面が階段状外形を有し、各共鳴管の個別の高さを規定する。

    あるいは、図4に示すように、核の歌口の垂直位置が変化し、共鳴管の高さを適合させる。

    有利には、図5に示すように、共鳴管の高さを調節することを可能にする可動バッファを使用し、パイプが閉される。

    有利には、いわゆる蟻継ぎアセンブリを使用し、壁の仕切り板が前面および後面表面に組み付けられる。 しかしながら、この場合、好ましくは、アセンブリを容易にするため、前面および後面表面が平行である。 このタイプのアセンブリは、例えば、文献EP1022968に記載される「bwatakoulys」構造から得ることができる。

    本発明によるパイプの列は、従来のオルガンの追加的な列として使用することができるが、好ましくは、物理的に単一のパイプの列のみを有する類似した管楽器の中で使用される。

    これらの楽器では、電気送風機を介し、風箱を通じてパイプに送風される。 制御ユニットまたは結合器で制御される電磁弁により、各パイプのための風の供給が個別に制御される。

    制御ユニットは、好ましくは、一つ以上のMIDI準拠鍵盤を接続することができるように、一つまたはいくつかのMIDIタイプのインターフェイスを含む。

    複数の部:事前に規定されたオクターブの一つのドに鍵盤の第一のキーが対応するいわゆる基本部か、寸法10フィート2/3(第五)、5フィート1/3(第五)、1フィート1/3/5(第三)等のフルートに対応するパイプのようなもう一つのパイプに鍵盤の第一のキーが対応するいわゆる変形部かのいずれかを通じ、鍵盤のキーとパイプとの間の対応を実施することができる。

    一般に、変形は、分離した鍵盤を使用する基本部に関連付けられる。

    結合器は、所定のハーモニーにより、いくつかのパイプが鍵盤の単一のキーに対応する混合を提案することもできる。 これらの混合は、通常、一つの基本波および一つ以上の高調波または他の高調波の組み合わせに関連付けられる。

    これらの混合は、基本波周波数よりも低い周波数で結果として生じる音を生じさせることも可能にし、現実に存在するパイプよりもより大型のパイプの存在をシミュレーションすることを可能にする。 例えば、基本波周波数およびその第五を同時に作動させる(またはそれぞれの周波数foおよび1.5*foにおいて、fo/2の結果を発生させる)混合を使用することにより、32フィート列をシミュレーションすることができる。

    第一のオクターブは、潜在的には、シンセサイザーで発生させることもでき、(16′開フルートに対応する音響を発生させる)8′閉パイプの存在に起因する大きさを減少させることができる。

    より一般には、本発明のパイプの列は、有利には、全音域にわたって包含するシンセサイザーに関連付けることができる。 その場合、異なるパイプの進行は、シンセサイザーの所望の進行の関数として適合される。 本発明のパイプの列とシンセサイザーとのこの結び付きは、本物のオルガンパイプの「生の」音響をシンセサイザーの合成的な音響に関連付けることを可能にする。

    実施例 下記の仕様により、本発明の一つの好ましい実施態様よる楽器試作品を製作した。

    本発明の例示的な実施態様のオルガンは、16フィートフルートに対応するド0からド8までの9オクターブにわたり分配された109本のパイプの単一の列および1/32フィートフルートに対応するド9のパイプを含み、各オクターブが12の半音を含む。

    本発明の説明を容易にするため、各オクターブの第一のパイプと、場合により、パイプの音色の連続バリエーションを有するものの、全音域における他の不連続的な移行の具体的な位置とをより詳細に記載する。 同じオクターブ内でさえも、テーパまたは直径のようなパラメータが連続的に変化することが理解される。

    第一のオクターブを形成する最初の12本のパイプは、共鳴管の端部にバッファ3を含み、それにより、所与の音に必要な大きさを減少させることを可能にする木製パイプ4から構成される。 これらの閉パイプは、ブルドンパイプの従来の呼称に対応する。 第一のパイプは、8′閉パイプであり、したがって、16′開パイプに対応する音または約32Hzでド0を発生させる。 正方形セクションは、辺寸法25cmを有する。

    第二のオクターブ(ド1)5も、12本の木製閉パイプから構成される。 これらの閉パイプは、従来の呼称によると閉フルートに対応する。 第一のパイプは、4′閉パイプであり、したがって、8′開パイプに対応する音または約64Hzでド1を発生させる。 正方形セクションは、辺寸法13.5cmを有する。

    第三のオクターブ(ド2)の最初のパイプは、Pbが豊富なPb/Sn合金から作られる円錐パイプ6である。 そのオクターブの第一のパイプにおけるその合金のSn濃度は、15%である。 前記第一のパイプの歌口高さでの直径が12cmである一方、その自由端部の直径は、2cmである。 このオクターブの最初のパイプは、「双歌口」であるという特殊性も有する。 「双歌口」という特殊性を除いて、これらのパイプは、フルーフルートに対応する。

    この第三のオクターブのソ(G)から、第二の歌口がなくなり、組成がスズで20%まで富化される。

    第四のオクターブは、Sn含有量がここでは35%であるPb/Sn合金から作られる、12本の円錐パイプ7から構成される。 このオクターブのド3は、歌口高さで4.6cmの直径を有し、その自由端部で直径が3cmである。 これらのパイプは、円錐フルートの従来の呼称に対応する。

    第五のオクターブは、鉛含有量が50%である二つの円筒パイプ8から構成される。 ド4の直径は、2.6cmである。 これらのパイプは、大型プリンシパルに対応する。

    第六のオクターブは、Sn含有量が60%である12本の円筒パイプ9から構成される。 ド5の直径は、1.8cmである。 これらは、従来の呼称によるとピッコロに対応する。

    ド6以降のパイプの列は、70%のスズレベルを有し、従来の名前によるとピッコロに対応する。 ド6の直径は、1.3cmである。

    単一のパイプ12は、ド9で第八のオクターブを閉め、パイプの組成および形状が第九のオクターブのパイプのそれらと同一である。

    この実施例による楽器試作品を図6に示す(ド0で開始するオクターブは図示せず)。 この試作品では、ド1で開始するオクターブに対応するパイプは、パイプアセンブリ40から構成される。

    この実施例のパイプで音的計測を実施し、提案された列における音色の段階的なバリエーションを実証した。 単一の歌口パイプの計測をド2に追加し、そのような変更の効果を検証した。 このパイプは、双歌口を例外として、実施例のド2のパイプと同一である。 第二の歌口の存在は、第一の高調波をわずかに減少させ、第二を有意に増大させることを可能にし、閉歌口の音色と最初の開パイプの音色との間の移行を有意に減少させることが認識される。

    オルガンの製造工場で計測を実施したが、その工場の二つの場所における二つの同時計測により、部品による人為要素の不在を検証することを可能にさせた。 最後に、楽器が調律される前に計測が実施され、音が従来のスケールの音(特に、最終ドに対して)に絶対的に対応するものではなかったことが認識されるべきである。

    Sony製アダプタXLR-1を使用し、PCM D50デジタルレコーダーに接続された二つのAudioTechnica製マイクAt-3032を使用して、音を記録した。 次いで、得られた音をフーリエ変換(FFT)で処理し、そのスペクトル成分を抽出した。 各計測について、異なる高調波の基本波成分の強度を計算し、最も強い成分(最も強い成分が0dB)に関連させた。 結果を表1に示す。

    閉パイプと開パイプとの間の移行では、音は、第一および第二の高調波の具体的な推移:ド1での6dBの減衰から、続いて、第二の高調波がド2で30dB減衰し、ソ2での38dBの減衰まで、によって作られる。 双歌口は移行を減衰させること:(単一の歌口パイプの48dBの減衰と比較して、30dBの減衰)を可能にすることが認識されるべきである。 第一の高調波では、基本波に対して第一の高調波の減衰が37から16、4、1dBと進み、一つの音から半音高い音への不可聴の漸次的変化を示す。

    ド4を超えると、高調波が一様に低下し、これらの高調波が人間の耳でわずかにのみ可聴な周波数であることが認識されるべきである。

    先に示したパイプの列の実施例は、他のものの中で、一つの可能な本発明の実施態様である。 事実、当業者は、程度の違いこそあれ響きが豊かな音を得るため、一つのオクターブから次へと組み合わせるべきパイプのタイプを簡易に理解しよう。

    本発明の一つの方法によれば、同じオルガンの異なる列の高調波成分を計測し、そこから、本発明による音色の進行を得るために使用すべきパイプのタイプを導き出すことにより、形状および材料の進行が決定される。 このようにして、十分に異なる列を含むオルガンが入手可能であることを条件として、オルガンは、有意な数の異なるパイプタイプを有し、どれを使用すべきか決定することが可能になる。

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