軸受ブッシュ及びこの軸受ブッシュを備えたペダル装置

申请号 JP2015016839 申请日 2015-01-30 公开(公告)号 JP2016056944A 公开(公告)日 2016-04-21
申请人 オイレス工業株式会社; 发明人 熊澤 勝利; 沖村 明彦;
摘要 【課題】ペダルアームの横揺れを防止できると共に径方向のガタに起因する操作フィーリングの低下及び異音の発生を防止できる軸受ブッシュ及びこの軸受ブッシュを備えたペダル装置を提供すること。 【解決手段】軸受ブッシュ1は、円筒状内面2及び円筒状外面3を有する円筒状部6と、円筒状内面7及び円筒状外面8を有する円筒状部12と、軸方向Xにおいて円筒状部6及び12間に配されていると共に湾曲状凹内面15及び湾曲状凸外面16を有する湾曲状膨出部17と、円筒状部6の軸方向Xの他方の端部18に径方向Yの外方Aに向かって延設された円環状鍔部19と、円筒状部6及び12、湾曲状膨出部17及び円環状鍔部19を分断するスリット21と、円環状鍔部19の外周縁22に一体的に形成されていると共に傾斜して外周縁22から径方向Yの外方Aに伸びた複数個の傾斜板部23とを備えている。 【選択図】図1
权利要求

中空本体部と、この中空本体部の一方の端部に設けられた傾斜板部と、中空本体部の一方の端部から中空本体部の他方の端部に向かって伸びて中空本体部に設けられた少なくとも一個の第一のスリットと、中空本体部の他方の端部から中空本体部の一方の端部に向かって伸びて中空本体部に設けられた少なくとも一個の第二のスリットと、中空本体部の一方の端部で第一のスリットに連通して傾斜板部に設けられた少なくとも一個の第三のスリットとを具備しており、中空本体部は、第一から第三のスリットにより縮径自在となっており、傾斜板部は、中空本体部の他方の端部から中空本体部の一方の端部に向かう方向に傾斜している軸受ブッシュ。環状の湾曲状凹内面及び湾曲状凸外面を有する中空本体部と、この中空本体部の一方の端部から径方向外方に延設された環状鍔部と、中空本体部の一方の端部から中空本体部の他方の端部に向かって伸びて中空本体部に設けられた少なくとも一個の第一のスリットと、中空本体部の他方の端部から中空本体部の一方の端部に向かって伸びて中空本体部に設けられた少なくとも一個の第二のスリットと、中空本体部の一方の端部で第一のスリットに連通して環状鍔部に設けられた少なくとも一個の第三のスリットと、中空本体部の他方の端部から中空本体部の一方の端部に向かう方向に傾斜して環状鍔部の外周縁から径方向外方に延設された少なくとも一個の傾斜板部とを具備しており、中空本体部は、第一から第三のスリットにより縮径自在となっている軸受ブッシュ。中空本体部は、円筒状内面及び円筒状外面を有する一対の円筒状部と、この一対の円筒状部間に配されていると共に湾曲状凹内面及び湾曲状凸外面を有した少なくとも一個の湾曲状膨出部とを具備しており、環状鍔部は、一方の円筒状部の一方の端部の円筒状外面から径方向外方に延設されている請求項2に記載の軸受ブッシュ。中空本体部は、湾曲状凹内面及び湾曲状凸外面を有した少なくとも一個の湾曲状膨出部を具備しており、湾曲状凹内面及び湾曲状凸外面の夫々は、中空本体部の一方及び他方の円環状端面に夫々連接すると共に当該一方の円環状端面から他方の円環状端面まで伸びており、環状鍔部は、湾曲状膨出部の湾曲状凸外面から径方向外方に延設されている請求項2に記載の軸受ブッシュ。中空本体部は、円筒状内面及び円筒状外面を有する円筒状部と、この円筒状部に連接されていると共に湾曲状凹内面及び湾曲状凸外面を有した少なくとも一個の湾曲状膨出部とを具備しており、環状鍔部は、湾曲状膨出部の一方の端部が連接された円筒状部の一方の端部から径方向外方に延設されており、中空本体部の他方の端部は、湾曲状膨出部の他方の端部からなっている請求項2に記載の軸受ブッシュ。中空本体部は、円筒状内面及び円筒状外面を有する円筒状部と、この円筒状部に連接されていると共に湾曲状凹内面及び湾曲状凸外面を有した少なくとも一個の湾曲状膨出部とを具備しており、環状鍔部は、円筒状部の一方の端部が連接された湾曲状膨出部の一方の端部から径方向外方に延設されており、中空本体部の他方の端部は、円筒状部の他方の端部からなっている請求項2に記載の軸受ブッシュ。中空本体部は、円周方向において連続した一個の湾曲状膨出部を具備している請求項2から6のいずれか一項に記載の軸受ブッシュ。中空本体部は、円周方向において間隔をもって配された複数個の湾曲状膨出部を具備している請求項3から6のいずれか一項に記載の軸受ブッシュ。少なくとも一個の第一のスリットは、中空本体部の一方の端部の円環状端面から他方の端部の円環状端面まで伸びると共に円周方向において中空本体部を分断する一個のスリットとなるように少なくとも一個の第二のスリットに連通している請求項2から8のいずれか一項に記載の軸受ブッシュ。円周方向において互いに離間された少なくとも一個の第一及び第二のスリットの夫々は、中空本体部の一方及び他方の端部間で終端しており、円周方向において互いに重なる重なり部を有している請求項2から8のいずれか一項に記載の軸受ブッシュ。複数個の傾斜板部を具備しており、複数個の傾斜板部は、円周方向において互いに離間して円環状鍔部の外周縁に一体的に形成されている請求項2から10のいずれか一項に記載の軸受ブッシュ。中空本体部、環状鍔部及び傾斜板部は、合成樹脂、非鉄金属板又はステンレス鋼板から一体形成されてなる請求項2から11のいずれか一項に記載の軸受ブッシュ。中空本体部、環状鍔部及び傾斜板部は、鋼薄板と鋼薄板上に一体的に形成された多孔質金属焼結層と多孔質金属焼結層に充填被覆された合成樹脂層とを具備した複層板から一体形成されてなる請求項2から11のいずれか一項に記載の軸受ブッシュ。円筒状のボスと、このボスに固定されたペダルアームと、ボス内に当該ボスに対して相対回転可能に配された軸部材と、この軸部材の両端が固定されたペダルブラケットと、湾曲状凹内面及び軸部材の外面間に環状空所を形成するようにして、湾曲状凸外面をボスの内面に接触させる一方、傾斜板部をペダルブラケットに接触させてボス及び軸部材間に中空本体部を配してなる請求項2から13のいずれか一項に記載の軸受ブッシュとを備えているペダル装置。

说明书全文

本発明は、軸受ブッシュ及びこの軸受ブッシュを備えたペダル装置に関する。

一般に、自動車のブレーキペダル又はクラッチペダルは、車体部材、例えばダッシュパネルに固定されたペダルブラケットに支持された軸部材に円筒状のボスを介して回転自在に支持されている。

そして、ペダルブラケットと軸部材との枢支構造を有する従来のペダル装置では、外周面にペダルアームを固定したボスに、夫々一方の端部に鍔部を有した合成樹脂製の軸受ブッシュが鍔部の裏面をボスの端面に当接させて圧入嵌合されており、軸受ブッシュ内には所定のクリアランス(軸受隙間)をもってボルトからなる軸部材が挿入されており、軸部材はナットによりペダルブラケット間に締結固定されている。

実開昭61−143217号公報

実開平6−23854号公報

斯かるペダル装置では、ペダルアームの回転を円滑に行わせるために、ペダルブラケットと軸受ブッシュとの間に軸方向の隙間を設けているが、この隙間はペダルアームの軸方向のガタとなるため、このガタに起因するペダルアームの振動で、運転者に伝達される異音(コツコツ音)が発生し、また、斯かるガタに起因してペダルパッドで横揺れが生じる虞があり、いずれにしても、自動車の操作フィーリングを低下させるという問題がある。

斯かる問題を解消すべく、ペダルブラケットと軸受ブッシュとの間の隙間を小さくすると、ペダルブラケットと軸受ブッシュとの間の摺動抵抗が大きくなって、ペダルアームの戻りが不良となり、かえって自動車の操作フィーリングを低下させる虞がある。

また、ペダル装置では、自動車の操作フィーリングを向上させるために、軸受ブッシュの内径と軸部材の外径との寸法公差を極小さくして軸受ブッシュと軸部材との径方向のガタ(軸受隙間)を最小限にすることが要求されるが、斯かる径方向のガタを小さくすると、軸受ブッシュと軸部材との間の摺動抵抗が大きくなって、上記と同様に、ペダルアームの戻りが不良となり、同じく操作フィーリングを低下させる虞がある。

特許文献1には、ペダルブラケットに枢着されているペダルアーム及びボスの外周面にガイド部材を設け、ガイド部材とペダルブラケットとの間にブッシュを介装して、ペダルアームの横揺れを減少させ、ペダルアームの操作フィーリングを向上させる技術が記載されており、特許文献2には、支点ピン(軸部材)の端部に、プッシュプレートナットを嵌挿固定し、支点ピンに嵌挿されたプッシュプレートナットで支点ピンの軸方向抜け止めを行うとともに、支点ピンに所定の押し付け力を発揮させて、ガタを発生させることなくペダルアームの円滑な回転を確保する技術が記載されている。

ところが、特許文献1及び特許文献2に記載された技術は、いずれもペダルアームの横揺れを防止する技術であり、軸受ブッシュと軸部材との寸法公差による径方向のガタに起因する操作フィーリングの低下に加えて、異音の発生防止については考慮されていない。

本発明は上記諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ペダルアームの横揺れを防止できると共に径方向のガタに起因する操作フィーリングの低下及び異音の発生を防止できる軸受ブッシュ及びこの軸受ブッシュを備えたペダル装置を提供することにある。

本発明の軸受ブッシュは、中空本体部と、この中空本体部の一方の端部に設けられた傾斜板部と、中空本体部の一方の端部から中空本体部の他方の端部に向かって伸びて中空本体部に設けられた少なくとも一個の第一のスリットと、中空本体部の他方の端部から中空本体部の一方の端部に向かって伸びて中空本体部に設けられた少なくとも一個の第二のスリットと、中空本体部の一方の端部で第一のスリットに連通して傾斜板部に設けられた少なくとも一個の第三のスリットとを具備しており、中空本体部は、第一から第三のスリットにより縮径自在となっており、傾斜板部は、中空本体部の他方の端部から中空本体部の一方の端部に向かう方向に傾斜している。

本発明の軸受ブッシュによれば、中空本体部が第一から第三のスリットにより縮径自在となっているので、中空本体部の内径寸法と軸部材の外径寸法の寸法公差によって決定される軸受隙間(ガタ)を吸収でき、軸受隙間に起因する径方向のガタによる操作フィーリングの低下及び異音の発生を防止でき、傾斜板部が中空本体部の他方の端部から中空本体部の一方の端部に向かう方向に傾斜しているので、傾斜板部の弾性変形によって軸方向の隙間(ガタ)を吸収でき、摺動抵抗の増加による操作フィーリングの低下及び軸方向の隙間(ガタ)に起因する異音の発生を防止でき、而して、操作フィーリングの向上を図り得る。

本発明の軸受ブッシュはまた、環状の湾曲状凹内面及び湾曲状凸外面を有する中空本体部と、この中空本体部の一方の端部から径方向外方に延設された環状鍔部と、中空本体部の一方の端部から中空本体部の他方の端部に向かって伸びて中空本体部に設けられた少なくとも一個の第一のスリットと、中空本体部の他方の端部から中空本体部の一方の端部に向かって伸びて中空本体部に設けられた少なくとも一個の第二のスリットと、中空本体部の一方の端部で第一のスリットに連通して環状鍔部に設けられた少なくとも一個の第三のスリットと、中空本体部の他方の端部から中空本体部の一方の端部に向かう方向に傾斜して環状鍔部の外周縁から径方向外方に延設された少なくとも一個の傾斜板部とを具備しており、中空本体部は、第一から第三のスリットにより縮径自在となっている。

斯かる本発明の軸受ブッシュによれば、中空本体部の一方の端部から中空本体部の他方の端部に向かって伸びて中空本体部に設けられた少なくとも一個の第一のスリットと、中空本体部の他方の端部から中空本体部の一方の端部に向かって伸びて中空本体部に設けられた少なくとも一個の第二のスリットと、中空本体部の一方の端部で第一のスリットに連通して環状鍔部に設けられた少なくとも一個の第三のスリットとにより、中空本体部が縮径自在となっているので、中空本体部の内径寸法と軸部材の外径寸法の寸法公差によって決定される軸受隙間(ガタ)を吸収でき、軸受隙間に起因する径方向のガタによる操作フィーリングの低下及び異音の発生を防止でき、環状鍔部の外周縁から径方向外方に延設された少なくとも一個の傾斜板部が中空本体部の他方の端部から中空本体部の一方の端部に向かう方向に傾斜しているので、傾斜板部の弾性変形によって軸方向の隙間(ガタ)を吸収でき、摺動抵抗の増加による操作フィーリングの低下及び軸方向の隙間(ガタ)に起因する異音の発生を防止でき、而して、操作フィーリングの向上を図り得る。

本発明において、中空本体部は、円筒状内面及び円筒状外面を有する一対の円筒状部と、この一対の円筒状部間に配されていると共に湾曲状凹内面及び湾曲状凸外面を有した少なくとも一個の湾曲状膨出部とを具備していてもよく、この場合、環状鍔部は、一方の円筒状部の一方の端部の円筒状外面から径方向外方に延設されているとよく、また、中空本体部は、湾曲状凹内面及び湾曲状凸外面を有した少なくとも一個の湾曲状膨出部を具備していてもよく、この場合には、湾曲状凹内面及び湾曲状凸外面の夫々は、中空本体部の一方及び他方の円環状端面に夫々連接すると共に当該一方の円環状端面から他方の円環状端面まで伸びており、環状鍔部は、湾曲状膨出部の湾曲状凸外面から径方向外方に延設されていてもよく、更には、中空本体部は、円筒状内面及び円筒状外面を有する円筒状部と、この円筒状部に連接されていると共に湾曲状凹内面及び湾曲状凸外面を有した少なくとも一個の湾曲状膨出部とを具備していてもよく、この場合には、環状鍔部は、湾曲状膨出部の一方の端部が連接された円筒状部の一方の端部から径方向外方に延設されており、中空本体部の他方の端部は、湾曲状膨出部の他方の端部からなっていてもよく、その上、中空本体部は、円筒状内面及び円筒状外面を有する円筒状部と、この円筒状部に連接されていると共に湾曲状凹内面及び湾曲状凸外面を有した少なくとも一個の湾曲状膨出部とを具備していてもよく、この場合には、環状鍔部は、円筒状部の一方の端部が連接された湾曲状膨出部の一方の端部から径方向外方に延設されており、中空本体部の他方の端部は、円筒状部の他方の端部からなっていてもよい。

中空本体部が一対の円筒状部を具備する場合、一対の円筒状部は、軸方向において同一の長さを有していてもよいが、これに代えて、軸方向において異なる長さを有していてもよく、一対の円筒状部が軸方向において異なる長さを有している場合、湾曲状膨出部は、中空本体部の一方の端部側又は他方の端部側に偏って配されることになる。

本発明において、中空本体部は、円周方向において連続した一個の湾曲状膨出部を具備していてもよいが、これに代えて、円周方向において間隔をもって配された複数個の湾曲状膨出部を具備していてもよく、また、円周方向において間隔、好ましくは、180°の度間隔をもって配された二個の湾曲状膨出部を具備していてもよく、更には、円周方向において互いに等間隔をもって配された三個以上の湾曲状膨出部を具備していてもよい。

本発明の軸受ブッシュにおいて、少なくとも一個の第一のスリットは、中空本体部の一方の端部の円環状端面から他方の端部の円環状端面まで伸びると共に円周方向において中空本体部を分断する一個のスリットとなるように少なくとも一個の第二のスリットに連通していてもよいが、これに代えて、円周方向において互いに離間された少なくとも一個の第一及び第二のスリットの夫々は、中空本体部の一方及び他方の端部間で終端しており、円周方向において互いに重なる重なり部を有していてもよい。

本発明の軸受ブッシュは、一個のみの傾斜板部を具備していてもよいが、これに代えて、複数個の傾斜板部を具備していてもよく、斯かる複数個の傾斜板部は、円周方向において互いに離間して、好ましくは、二個以上の場合は、180°の間隔をもって、三個以上の場合は、互いに等間隔をもって離間して円環状鍔部の外周縁に一体的に形成されていると、軸方向の隙間(ガタ)を均等に吸収できる。

本発明の軸受ブッシュにおいて、中空本体部、環状鍔部及び傾斜板部は、ポリアセタール樹脂又はポリアミド樹脂等の合成樹脂から一体形成されていてもよく、また、銅若しくは銅合金又はアルミニウム若しくはアルミニウム合金等の非鉄金属板又はステンレス鋼板から一体形成されていてもよく、更には、鋼薄板と鋼薄板上に一体的に形成された多孔質金属焼結層と多孔質金属焼結層に充填被覆された合成樹脂層とを具備した複層板から一体形成されていてもよい。

本発明のペダル装置は、円筒状のボスと、このボスに固定されたペダルアームと、ボス内に当該ボスに対して相対回転可能に配された軸部材と、この軸部材の両端が固定されたペダルブラケットと、湾曲状凹内面及び軸部材の外面間に環状空所を形成するようにして、湾曲状凸外面をボスの内面に接触させる一方、傾斜板部をペダルブラケットに接触させてボス及び軸部材間に中空本体部を配してなる上記の軸受ブッシュとを備えている。

本発明のペダル装置によれば、軸受ブッシュの内径寸法と軸部材の外径寸法によって決定される軸受隙間(ガタ)は、中空本体部が縮径自在となっている上に、湾曲状凸外面がボスの内面に接触されているので、常時適正な値に維持され、当該軸受隙間に起因する異音の発生は防止される上に、ペダルブラケットと軸受ブッシュとの軸方向の隙間に起因するペダルアームの横揺れは、傾斜板部の軸方向の弾性変形によって吸収されるので、ペダルアームの横揺れ、延いては横揺れに起因する異音の発生は防止される。

本発明のペダル装置において、ペダルアームのペダル操作でペダルアームを固定したボスに圧入嵌合された中空本体部がボスと共に回転する際、傾斜板部がペダルブラケットと接触しているので、軸受ブッシュ及びペダルブラケット間の摺動抵抗を高めることがなく、而して、斯かるペダル操作は、円滑に行われる。

本発明によれば、ペダルアームの横揺れを防止すると共に径方向のガタに起因する操作フィーリングの低下及び異音の発生を防止できる軸受ブッシュ及びこの軸受ブッシュを備えたペダル装置を提供することができる。

図1は、本発明の軸受ブッシュの好ましい実施の形態の例の側面説明図である。

図2は、図1のII−II線矢視断面説明図である。

図3は、本発明のペダル装置の好ましい実施の形態の例の正面説明図である。

図4は、図3に示す例の一部拡大断面説明図である。

図5は、本発明の軸受ブッシュの好ましい他の実施の形態の例の側面説明図である。

図6は、図5のVI−VI線矢視断面説明図である。

図7は、本発明の軸受ブッシュの好ましい実施の形態の他の例の断面説明図である。

図8は、本発明の軸受ブッシュの好ましい実施の形態の更に他の例の断面説明図である。

図9は、本発明の軸受ブッシュの好ましい実施の形態の更に他の例の断面説明図である。

図10は、本発明の軸受ブッシュの好ましい実施の形態の更に他の例の図11のX−X線矢視断面説明図である。

図11は、図10のXI−XI線矢視断面説明図である。

図12は、本発明の軸受ブッシュの好ましい実施の形態の更に他の例の図13のXII−XII線矢視断面説明図である。

図13は、図12のXIII−XIII線矢視断面説明図である。

次に、本発明及びその実施の形態を、図に示す好ましい実施例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に何等限定されないのである。

図1及び図2において、本例の軸受ブッシュ1は、円筒状内面2及び円筒状外面3、円筒状内面2に連接した円環状テーパ内面4並びに円環状テーパ内面4に連接した軸方向Xの円環状端面5を有する円筒状部6と、円筒状内面7及び円筒状外面8、円筒状内面7及び円筒状外面8の夫々に連接した円環状テーパ内面9及び円環状テーパ外面10並びに円環状テーパ内面9及び円環状テーパ外面10の夫々に連接した軸方向Xの円環状端面11を有する円筒状部12と、軸方向Xにおいて円筒状部6及び12間に配されていると共に軸方向Xにおける円筒状部6及び12の夫々の一方の端部13及び14の円筒状内面2及び7並びに円筒状外面3及び8に連接した円環状の湾曲状凹内面15及び湾曲状凸外面16を有する湾曲状膨出部17と、円筒状部6の軸方向Xの他方の端部18に径方向Yの外方Aに向かって延設された円環状鍔部19と、端部18の円環状端面5から円筒状部12の軸方向Xの他方の端部20の円環状端面11まで伸びると共に軸心線Oの周りの円周方向Rにおいて円筒状部6及び12、円周方向Rにおいて連続した一個の湾曲状膨出部17及び円環状鍔部19を分断するスリット(切欠き)21と、円周方向Rにおいて等間隔(60°の等角度間隔)をもって互いに離間して円環状鍔部19の外周縁22に一体的に形成されていると共に軸方向Xにおいて端部18から端部20に向かう方向Bと反対の方向Cに傾斜して外周縁22から径方向Yの外方Aに伸びた複数個、本例では6個の傾斜板部23とを備えている。

本例では、湾曲状凹内面15は、半径r1を有した球状面の一部からなり、一対の円筒状部6及び12、湾曲状膨出部17、円環状鍔部19並びに傾斜板部23の厚みをtとすると、湾曲状凸外面16は、半径r2(=r1+t)を有した球面の一部からなるが、これに代えて、夫々は、楕円状面の一部からなっていてもよい。

一対の円筒状部6及び12、湾曲状膨出部17、円環状鍔部19並びに傾斜板部23は、鋼薄板と鋼薄板上に一体的に形成された多孔質金属焼結層と多孔質金属焼結層に充填被覆された合成樹脂層とを具備した複層板から一体形成されており、円筒状内面2及び7並びに湾曲状凹内面15は、斯かる複層板の合成樹脂層の露出面からなっている。

軸受ブッシュ1では、円筒状部6及び12並びに湾曲状膨出部17は、スリット21によって縮径自在となっており、複数個(図示では6個)の板状の傾斜板部23は、その弾性的可撓性によって軸方向Xに弾性変形可能となっている。

円筒状内面2及び円筒状外面3を有する円筒状部6、円筒状内面7及び円筒状外面8を有する円筒状部12並びに一対の円筒状部6及び12間に配されていると共に湾曲状凹内面15及び湾曲状凸外面16を有した湾曲状膨出部17を具備した中空本体部25と、中空本体部25の一方の端部である円筒状部6の端部18の円筒状外面3から径方向Yの外方Aに延設された環状鍔部としての円環状鍔部19と、中空本体部25の端部18から中空本体部25の他方の端部である円筒状部12の端部20に向かって伸びて中空本体部25に設けられたスリット26と、端部20から端部18に向かって伸びて中空本体部25に設けられたスリット27と、端部18でスリット26に連通すると共に外周縁22で開口して円環状鍔部19に設けられたスリット28と、端部20から端部18に向かう方向Cに傾斜して円環状鍔部19の外周縁22から径方向Yの外方Aに延設された傾斜板部23とを具備しており、スリット26が、端部18の円環状端面5から端部20の円環状端面11まで伸びると共に円周方向において中空本体部25を分断する一個のスリット29となるようにスリット27に連通しており、中空本体部25が、スリット26及び27からなるスリット29並びに円環状鍔部19を円周方向において分断するスリット28を具備したスリット21により縮径自在となっている斯かる軸受ブッシュ1を具備したペダル装置30は、図3及び図4に示すように、円筒状のボス31と、ボス31の円筒状の外面32に一端の基部(根元部)33で固定されていると共に他端にペダル34が取付けられたペダルアーム35と、ボス31内に当該ボス31に対して円周方向Rに相対回転可能に配されていると共に端部36及び37を有した軸部材38と、軸部材38の端部36及び37がカシメ固定されている側壁39及び40を有すると共に車体のダッシュパネルに固定されたペダルブラケット41及び42とを具備している。

斯かるペダル装置30において、軸受ブッシュ1は、側壁39側及び側壁40側に配されており、側壁39側の軸受ブッシュ1は、湾曲状膨出部17の湾曲状凹内面15及び軸部材38の円筒状の外面55間に環状空所56を形成するようにして、一対の円筒状部6及び12の円筒状内面2及び7を夫々軸部材38の外面55に接触させると共に湾曲状膨出部17の湾曲状凸外面16をボス31の円筒状の内面57に接触させる一方、各傾斜板部23の先端部(自由端部)58をペダルブラケット41の側壁39に接触させてボス31及び軸部材38間に配されており、側壁40側の軸受ブッシュ1も同様に、湾曲状膨出部17の湾曲状凹内面15及び軸部材38の外面55間に環状空所56を形成するようにして、一対の円筒状部6及び12の円筒状内面2及び7を夫々軸部材38の外面55に接触させると共に湾曲状膨出部17の湾曲状凸外面16をボス31の内面57に接触させる一方、各傾斜板部23の先端部58をペダルブラケット42の側壁40に接触させてボス31及び軸部材38間に配されている。

以上のペダル装置30では、軸受ブッシュ1の円筒状内面2及び7で規定される内径寸法と軸部材38の外面55で規定される外径寸法によって決定される軸受隙間(ガタ)は、軸受ブッシュ1の円筒状内面2及び7が縮径自在となっている上に、環状空所56を形成するようにして、湾曲状膨出部17の湾曲状凸外面16がボス31の内面57に接触されているので、常時適正な値に維持され、当該軸受隙間に起因する異音の発生は防止される上に、ペダルブラケット41の側壁39と軸受ブッシュ1との径方向Yの隙間及びペダルブラケット42の側壁40と軸受ブッシュ1との径方向Yの隙間に起因するペダルアーム35の横揺れは、傾斜板部23の軸方向Xの弾性変形によって吸収されるので、ペダルアーム35の横揺れ、延いては横揺れに起因する異音の発生は防止される。

しかも、ペダル装置30において、ペダルアーム35のペダル操作でペダルアーム35を固定したボス31の内面57に圧入嵌合された軸受ブッシュ1がボス31と共に円周方向Rに回転する際、軸受ブッシュ1が傾斜板部23でペダルブラケット41及び42の側壁39及び40と接触しているので、軸受ブッシュ1及びペダルブラケット41及び42間の摺動抵抗を高めることがなく、而して、斯かるペダル操作は、円滑に行われる。

更に、ペダル装置30の軸受ブッシュ1においては、複数個の傾斜板部23は、円周方向Rにおいて等間隔をもって離間して円環状鍔部19の外周縁22に一体的に形成されているので、軸方向Xの隙間(ガタ)を均等に吸収できる。

ところで、上記の軸受ブッシュ1は、6個の傾斜板部23を具備しているが、これに代えて、軸受ブッシュ1は、図5及び図6に示すように、円周方向Rにおいて等間隔(120°の等角度間隔)をもって互いに離間して円環状鍔部19の外周縁22に一体的に形成されていると共に軸方向Xにおいて円筒状部6の他方の端部18から円筒状部12の他方の端部20に向かう方向Bと反対の方向Cに傾斜して円環状鍔部19の外周縁22から径方向Yの外方Aに伸びた3個の傾斜板部23を具備していてもよく、図5及び図6に示す軸受ブッシュ1では、ペダルブラケット41及び42の側壁39及び40との間の摺動抵抗を低めることができる。

また、上記の軸受ブッシュ1では、中空本体部25は、一対の円筒状部6及び12並びに軸方向Xにおける一対の円筒状部6及び12間に配された湾曲状膨出部17を具備しているが、これに代えて、図7に示すように、中空本体部25は、湾曲状凹内面15及び湾曲状凸外面16を有した円周方向Rにおいて連続した一個の湾曲状膨出部17のみを具備していてもよく、この場合、湾曲状凹内面15及び湾曲状凸外面16の夫々は、中空本体部25、即ち、湾曲状膨出部17の軸方向Xの一方及び他方の円環状端面61及び62に夫々連接すると共に当該円環状端面61から円環状端面62まで伸びており、円環状鍔部19は、湾曲状凸外面16の一端部から径方向Yの外方Aに延設されており、互いに連通されたスリット26及び27からなるスリット29は、一端では円環状端面61で、他端では円環状端面62で夫々開口して円環状端面61から円環状端面62まで伸びて湾曲状膨出部17を円周方向Rにおいて分断しており、スリット28は、スリット26に連通して円環状鍔部19に設けられている。

図7に示す湾曲状膨出部17からなる中空本体部25を具備すると共に湾曲状凹内面15及び軸部材38の外面55間に環状空所56を形成するようにして、湾曲状凹内面15の軸方向Xの両端を夫々軸部材38の外面55に接触させると共に湾曲状凸外面16をボス31の内面57に接触させる一方、各傾斜板部23の先端部58をペダルブラケット41の側壁39及び側壁40の夫々に接触させてボス31及び軸部材38間に配されるようになっている側壁39側及び側壁40側の夫々の軸受ブッシュ1も、図1及び図2に示す軸受ブッシュ1と同様の効果を得ることができる。

更に、上記の軸受ブッシュ1では、中空本体部25は、一対の円筒状部6及び12並びに一対の円筒状部6及び12間に配された湾曲状膨出部17又は湾曲状膨出部17のみを具備しているが、これに代えて、図8に示すように、円筒状内面7及び円筒状外面8を有する円筒状部12と、軸方向Xにおいて円筒状部12に連接されていると共に湾曲状凹内面15及び湾曲状凸外面16を有した湾曲状膨出部17とを具備していてもよく、この場合、円環状鍔部19は、軸方向Xにおいて円筒状部12の一方の端部14が連接された湾曲状膨出部17の一方の円環状の端部65から径方向Yの外方Aに延設されており、軸方向Xの一方の端部としての端部65を有する中空本体部25の軸方向Xの他方の端部は、円筒状部12の他方の端部20からなっており、互いに連通されたスリット26及び27からなるスリット29は、軸方向Xの一端では湾曲状膨出部17の軸方向Xの円環状端面66で、軸方向Xの他端では円環状端面11で夫々開口して円環状端面66から円環状端面11まで伸びて湾曲状膨出部17及び円筒状部12を円周方向Rにおいて分断しており、円環状鍔部19を円周方向Rにおいて分断するスリット28は、スリット26に連通して円環状鍔部19に設けられている。

図8に示す湾曲状膨出部17及び円筒状部12を具備した中空本体部25を具備すると共に湾曲状凹内面15及び軸部材38の外面55間に環状空所56を形成するようにして、軸方向Xにおいて湾曲状凹内面15に連接した湾曲状膨出部17の端部65における円筒状内面67及び軸方向Xにおいて湾曲状凹内面15に連接した円筒状部12の円筒状内面7を夫々軸部材38の外面55に接触させると共に湾曲状凸外面16をボス31の内面57に接触させる一方、各傾斜板部23の先端部58をペダルブラケット41の側壁39及び側壁40の夫々に接触させてボス31及び軸部材38間に配されるようになっている側壁39側及び側壁40側の夫々の軸受ブッシュ1も、図1及び図2に示す軸受ブッシュ1と同様の効果を得ることができる。

図8に示す例では、中空本体部25は、端部65に円環状鍔部19が設けられた湾曲状膨出部17を具備しているが、これに代えて、図9に示すように、円筒状内面2及び円筒状外面3を有する円筒状部6と、軸方向Xにおいて円筒状部6に連接されていると共に湾曲状凹内面15及び湾曲状凸外面16を有した湾曲状膨出部17とを具備しており、円環状鍔部19は、端部13で湾曲状膨出部17の軸方向Xの一方の端部が連接された円筒状部6の端部18から径方向Yの外方Aに延設されていてもよく、この場合、軸方向Xの一方の端部として端部18を有する中空本体部25の軸方向Xの他方の端部は、湾曲状膨出部17の他方の端部68からなっており、互いに連通されたスリット26及び27からなるスリット29は、軸方向Xの一端では円筒状部6の円環状端面5で、軸方向Xの他端では湾曲状膨出部17の軸方向Xの端部68の円環状端面69で夫々開口して円環状端面5から円環状端面69まで伸びて円筒状部6及び湾曲状膨出部17を円周方向Rにおいて分断しており、円環状鍔部19を円周方向Rにおいて分断するスリット28は、スリット26に連通して円環状鍔部19に設けられている。

図9に示す円筒状部6及び湾曲状膨出部17を具備した中空本体部25を具備すると共に湾曲状凹内面15及び軸部材38の外面55間に環状空所56を形成するようにして、円筒状部6の円筒状内面2及び端部68での湾曲状凹内面15を夫々軸部材38の外面55に接触させると共に湾曲状凸外面16をボス31の内面57に接触させる一方、各傾斜板部23の先端部58をペダルブラケット41の側壁39及び側壁40の夫々に接触させてボス31及び軸部材38間に配されるようになっている側壁39側及び側壁40側の夫々の軸受ブッシュ1も、図1及び図2に示す軸受ブッシュ1と同様の効果を得ることができる。

ところで、上記の軸受ブッシュ1のいずれにおいても、中空本体部25は、円周方向Rにおいて連続した一個の湾曲状膨出部17を具備しているが、これに代えて、例えば図1に示す軸受ブッシュ1において、図10及び図11に示すように、中空本体部25は、円周方向Rにおいて間隔をもって、好ましくは等間隔をもって配された複数個(図では六個)の湾曲状膨出部17を具備していてもよく、この場合、湾曲状膨出部17の夫々の湾曲状凹内面15及び湾曲状凸外面16は、楕円状面の一部からなっていてもよく、複数個の湾曲状膨出部17を具備している場合、中空本体部25は、軸方向Xにおいて円筒状内面2及び円筒状外面3並びに円筒状内面7及び円筒状外面8に挟まれていると共に当該円筒状内面2及び円筒状外面3並びに円筒状内面7及び円筒状外面8に面一であって円周方向Rにおいて湾曲状膨出部17で分断された円筒状内面71及び円筒状外面72を有している。

図10及び図11に示す複数個の湾曲状膨出部17をもった中空本体部25を具備すると共に湾曲状凹内面15の夫々及び軸部材38の外面55間に円周方向Rにおいて間隔をもって複数の環状空所56を形成するようにして、円筒状内面2及び7並びに円筒状内面71の夫々を軸部材38の外面55に接触させると共に湾曲状凸外面16の夫々をボス31の内面57に接触させる一方、各傾斜板部23の先端部58をペダルブラケット41の側壁39及び側壁40の夫々に接触させてボス31及び軸部材38間に配されるようになっている側壁39側及び側壁40側の夫々の軸受ブッシュ1も、図1及び図2に示す軸受ブッシュ1と同様の効果を得ることができる。

更にまた、上記の軸受ブッシュ1のいずれにおいても、互いに連通された一個のスリット29をスリット26及び27で形成し、スリット26にスリット28を連通させて、中空本体部25を縮径自在にしているが、これに代えて、例えば図1に示す軸受ブッシュ1において、図12及び図13に示すように、円周方向Rにおいて互いに間隔、図では等間隔をもって離間していると共に一端では円環状端面5で開口する一方、他端では軸方向Xにおける端部18及び20間で終端した複数個(図では3個)のスリット26と、同じく、円周方向Rにおいて互いに間隔、図では等間隔をもって離間していると共に一端では円環状端面11で開口する一方、他端では軸方向Xにおける端部18及び20間で終端し、しかも、夫々円周方向Rにおいてスリット26間の中間に配された複数個(図では3個)のスリット27とを、円周方向Rにおいて互いに重なる重なり部75をもって中空本体部25に設け、端部18でスリット26の夫々に連通した複数個(図では3個)のスリット28を円環状鍔部19に設けて、中空本体部25を縮径自在にしてもよい。

図12及び図13に示す軸受ブッシュ1でも、ペダル装置30に用いることにより、軸受隙間を常時適正な値に維持でき、当該軸受隙間に起因する異音の発生を防止できる上に、ペダルブラケット41の側壁39と軸受ブッシュ1との径方向Yの隙間及びペダルブラケット42の側壁40と軸受ブッシュ1との径方向Yの隙間に起因するペダルアーム35の横揺れを傾斜板部23の軸方向Xの弾性変形によって吸収でき、ペダルアーム35の横揺れ、延いては横揺れに起因する異音の発生を防止できる。

1 軸受ブッシュ 2、7、67 円筒状内面 3、8、72 円筒状外面 4、9 円環状テーパ内面 5、11、61、62、66、69、71 円環状端面 6、12 円筒状部 10 円環状テーパ外面 13、14、18、20、36、37、65、68 端部 15 湾曲状凹内面 16 湾曲状凸外面 17 湾曲状膨出部 19 円環状鍔部 21、26、27、28、29 スリット 22 外周縁 23 傾斜板部

QQ群二维码
意见反馈