The vehicle object detection apparatus using an ultrasonic sensor

申请号 JP2010083450 申请日 2010-03-31 公开(公告)号 JP5322037B2 公开(公告)日 2013-10-23
申请人 株式会社デンソー; 发明人 威夫 都築;
摘要 The vehicle-use object detection apparatus includes a plurality of ultrasonic sensors mounted on a vehicle, each of the ultrasonic sensors being configured to receive a reflected version of an ultrasonic wave transmitted by itself and not to receive reflected versions of ultrasonic waves transmitted by the other ultrasonic sensors, a first determination means to make a determination whether an object is present around the vehicle based on the received reflected versions of the transmitted ultrasonic waves when a first detection condition is satisfied, and a second determination means to make a determination, for each of the ultrasonic sensors, whether there is adhesion of snow around the ultrasonic sensor based on an echo wave received by the ultrasonic sensor when a second detection condition different from the first detection condition is satisfied.
权利要求
  • 自車両に設けられ、発信した発射波に基づく反射波を受信する複数の超音波センサと、第1の作動条件を満たすとき前記超音波センサの送受信に基づいて自車両周辺の物体の有無を判定する第1の判定手段と、その第1の判定手段の判定結果に応じて物体の有無を運転者に報知する報知手段と、を備え、
    前記超音波センサは、それぞれ自身が発信した発射波に基づく反射波は受信するが、自身以外の他センサから発信された発射波は受信しないように設定され、
    前記第1の作動条件とは異なる第2の作動条件を満たすとき、前記超音波センサが受信した残響波の長さが設定値以上で、かつ該残響波の出力が所定の大きさ以上の雪付着判定エリア内に該残響波の波形が達している場合に該残響波を受信した超音波センサの周辺位置に雪が付着していると判定する第2の判定手段が設けられ、
    前記報知手段は、前記第2の判定手段の判定結果に応じて雪の付着の有無を運転者に報知 し、
    前記第1の作動条件は、自車両が低速状態にあるときであり、前記第2の作動条件は、前記低速状態よりも車速が大きい第1高速状態であり、該第1高速状態よりも更に車速が大きい第2高速状態では前記第2の判定手段による判定が禁止されることを特徴とする超音波センサを用いた車両用物体検出装置。
  • 说明书全文

    本発明は、超音波センサを用いた車両用物体検出装置に関し、特に車両に付着したを超音波センサにより検知するようにした車両用物体検出装置に関する。

    超音波センサを用いた車両用物体検出装置として、例えば下記特許文献1には、障害物(物体)を検出するための複数の超音波センサを利用して、それらに雪、泥等が付着したことを検出するようにした超音波障害物検出装置が開示されている。 この超音波障害物検出装置では、複数の超音波センサの任意の一つが少なくとも他の一つからの直接波を受信するように配置され、受信した直接波の減衰状態に応じて雪、泥等が付着した超音波センサを特定するようにしている。 また、この超音波障害物検出装置では、車両が20km/h未満の低速状態にあるときに障害物を検出し、車両が20km/h以上の中速、高速状態にあるときに雪・泥等を検出するようにしている。

    特開2002−131428号公報

    上記特許文献1に記載の超音波障害物検出装置によれば、障害物検出のための超音波センサを利用して雪・泥等を検出するようにしているため、雪・泥等を検出するための専用のセンサ等を設けなくて済み、装置を簡易に構成することが可能である。 しかしながら、上記超音波障害物検出装置では、複数の超音波センサが相互に直接波を受信できるように配置する必要があるため、障害物の検出時において誤検知を生じやすいという問題があった。 また、そのような配置に関連して、雪・泥等を検出する車両の中速、高速状態においては、ガードレールや後続車両、地面からの反射波等の外来雑音がより多く検出されるようになり、そのような外来雑音は一定ではなく走行環境に伴って常に変化するものであることから、雪・泥等の検出時においても誤検知を生じやすいという問題もあった。

    本発明は、上記問題に対処するためになされたものであり、その目的は、超音波センサを用いた車両用物体検出装置において、雪の付着の有無の判定をシンプルとしつつ、誤検知の少ないものとすることにある。

    課題を解決するための手段及び発明の効果

    上記目的を達成するため、本発明における超音波センサを用いた車両用物体検出装置は、発信した発射波に基づく反射波を受信する複数の超音波センサと、第1の作動条件を満たすとき超音波センサの送受信に基づいて自車両周辺の物体の有無を判定する第1の判定手段と、その第1の判定手段の判定結果に応じて物体の有無を運転者に報知する報知手段と、を備え、超音波センサは、それぞれ自身が発信した発射波に基づく反射波は受信するが、自身以外の他センサから発信された発射波は受信しないように設定され、第1の作動条件とは異なる第2の作動条件を満たすとき、超音波センサが受信した残響波の長さが設定値以上で、かつ該残響波の出が所定の大きさ以上の雪付着判定エリア内に該残響波の波形が達している場合に該残響波を受信した超音波センサの周辺位置に雪が付着していると判定する第2の判定手段が設けられ、報知手段は、第2の判定手段の判定結果に応じて雪の付着の有無を運転者に報知し、第1の作動条件は、自車両が低速状態にあるときであり、第2の作動条件は、低速状態よりも車速が大きい第1高速状態であり、該第1高速状態よりも更に車速が大きい第2高速状態では第2の判定手段による判定が禁止されることを特徴とする。

    本発明によれば、超音波センサが、それぞれ自身が発信した発射波に基づく反射波は受信するが、自身以外の他センサから発信された発射波は受信しないように設定されている。 このため、物体の検出時において超音波センサの相互間で直接波を受信する構成で起こりやすい誤検知を良好に防止することができる。 また、第1の作動条件を満たすとき、第1の判定手段により超音波センサの送受信に基づいて自車両周辺の物体の有無が判定される一方、第2の作動条件を満たすとき、第2の判定手段により超音波センサが受信した残響波の長さが設定値以上である場合にはその残響波を受信した超音波センサの周辺位置(超音波センサに直接付着する場合や、超音波センサを覆うようにその近傍に付着する場合等)に雪が付着していると判定される。 すなわち、超音波センサに雪が付着すると、受信した残響波の長さが変化する(長くなる)。 この残響波の長さの変化に着目することで、雪付着の有無の判定をシンプルとしつつも、その精度を高めることができる。

    また、上記した構成によれば、自車両が低速状態にあるとき、例えば車速が15km/h未満であるときに自車両周辺の物体の有無が検出される。 一方、自車両が高速状態にあるとき、例えば車速が15km/h以上、30km/h未満であるときに超音波センサに対する雪の付着の有無が判定される。 通常、高速状態にある自車両の近距離には物体が存在し得ないことから、超音波センサが相互間での発射波を受信しない構成とされていれば、超音波センサにより自身の発射波に基づく反射波が検出されることはほとんどない。 このため、超音波センサによる物体の有無の検出タイミングと、雪付着の有無の判定タイミングとの棲み分けを図ることができる。

    また、第1の作動条件は、自車両がパーキングレンジ以外のシフトレンジに切り替えられているときであり、第2の作動条件は、自車両がパーキングレンジに切り替えられているときであるように構成することもできる。 これによっても、上記の作動条件の場合と同様、超音波センサによる物体の有無の検出タイミングと、雪付着の有無の検出タイミングとの棲み分けを図ることができる。

    この場合、自車両の駐車時に、超音波センサが受信した残響波の長さを記憶する記憶手段が設けられ、第2の判定手段は、残響波の長さが設定値以上であると判定した場合であっても、該残響波の長さが記憶手段に記憶されている残響波の長さと同じであると判定した場合には、超音波センサの全ての周辺位置に雪が付着していると判定しないように構成することができる。 ここで、「残響波の長さが記憶手段に記憶されている残響波の長さと同じ」とは、残響波の長さが記憶手段に記憶されている残響波の長さと一致する場合は勿論のこと、残響波の長さが記憶手段に記憶されている残響波の長さに対して、例えば±1ms程度の範囲内にある場合をも含む意である。 なお、以下の説明では、「残響波の長さと略同じ」ともいう。

    自宅の駐車場が例えば簡易な屋根付き仕様とされている場合、その駐車場での駐車中に雪が積もることがある。 この場合には、自車両が始動する前のパーキングレンジに切り替えられている状態で、残響波の長さが設定値以上であるかが判定され、雪の積もり加減に応じて設定値以上であると判定されると、運転者に雪が付着している旨が報知される。 ただし、超音波センサが雪以外の物を検出した結果、残響波の長さが設定値以上であると判定される場合もあり得る。 したがって、自車両の駐車時における残響波の長さを記憶しておき、この記憶した残響波の長さと自車両の始動時における残響波の長さとが略同じである場合には、雪以外の付着物、物体等が原因で残響波の長さが設定値以上になったものと推定して、超音波センサの周辺位置に雪が付着していると判定しないように構成することで、雪が付着しているとの誤検知を良好に防止することができる。

    また、第2の判定手段は、自車両の現在位置情報と現在の天気情報とを取得し、それらの情報に基づいて自車両が降雪地域にあると判定したことを条件として、超音波センサの周辺位置に雪が付着しているとの判定を行うように構成することもできる。

    残響波の長さが設定値以上であると判定された場合でも、降雪の確率がゼロに近い状況下の場合には、その判定結果が雪以外の付着物、物体等に起因する可能性が極めて高い。 したがって、自車両が降雪地域にあると判定したことを条件として超音波センサの周辺位置に雪が付着しているとの判定を行うように構成することで、雪が付着しているとの誤検知をより一層良好に防止することができる。

    本発明に係る車両用物体検出装置で使用される超音波センサの断面図。

    本発明に係る車両用物体検出装置の概略図。

    本発明に係る車両用物体検出装置のブロック図。

    本発明の実施例1に係り、図3の制御回路によって実行される物体又は雪付着検出プログラムを示すフローチャート。

    超音波センサの送受信に基づく各種波形を例示する説明図。

    超音波センサの周辺位置に雪が付着した状態を示す説明図。

    表示器の一例を示す正面図。

    本発明の実施例2に係り、図3の制御回路によって実行される物体又は雪付着検出プログラムを示すフローチャート。

    本発明の実施例3に係り、図3の制御回路によって実行される物体又は雪付着検出プログラムを示すフローチャート。

    本発明の実施例4に係り、図3の制御回路によって実行される物体又は雪付着検出プログラムを示すフローチャート。

    本発明の実施例5に係り、図3の制御回路によって実行される物体又は雪付着検出プログラムの要部を示すフローチャート。

    以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。

    図1は、本発明に係る車両用物体検出装置1(図2、図3参照)で使用される超音波センサユニット(以下、単に超音波センサという)10を示す。 超音波センサ10は、例えば圧電効果により圧電セラミック振動子を振動させて超音波を発射し、また圧電セラミック振動子に入射した超音波の振動を電気信号に変換する送受信兼用型のものであり、超音波マイク11、ケース12、制御基板13などを含んで構成されている。

    超音波マイク(マイクロフォン)11には、上記した圧電セラミック振動子が組み込まれている。 超音波マイク11は、クッション材14を介してケース12に収容されている。

    ケース12は、コネクタ一体型のものであり、図示を省略するばね部材により鍔部を有する円環状のベゼル15を介して車両のバンパBPに一体的に組み付けられるようになっている。 ケース12は、超音波マイク11、制御基板13、充填材(例えばウレタン)等を収容した状態でカバー17により封止されている。

    制御基板13は、図2に示すように、送波回路13a、受波回路13b、波形整形回路13c、距離演算回路13d及び通信回路13eを備えている。 送波回路13aは、超音波を発信する回路であり、例えば約66.7kHzの超音波信号を発振する発振回路と、上記した圧電セラミック振動子を駆動する駆動回路とを含んで構成されている。

    受波回路13bは、送波回路13aが発信した発射波に基づく反射波を受信する回路であり、例えばオペアンプを用いた検出回路を含んで構成されている。 波形整形回路13cは、受波回路13bからの検出信号を整えるための回路であり、例えば整流回路、平滑回路、フィルタ回路、レベル判定回路などを含んで構成されている。

    距離演算回路13dは、波形整形回路13cで得られた反射波の波形に基づいて発射波が反射して戻って来るまでの時間を計測し、その時間に基づいて物体までの距離を演算し、あるいは残響波の長さを演算する回路である。 通信回路13eは、距離演算回路13dで演算された距離を表す検出信号(例えばシリアル信号)をECU20に送信する回路である。

    上記した超音波センサ10は、図3に示すように、車両の前後に設けられたバンパBPの各コーナ位置と、後方バンパBPのセンタ位置(左右寄り2箇所)とに配置されている。 具体的には、超音波センサ10が、それぞれ左前方位置のFLコーナセンサ10a、右前方位置のFRコーナセンサ10b、左後方位置のRLコーナセンサ10c、右後方位置のRRコーナセンサ10d、後方左寄りセンタ位置のRLCセンタセンサ10e、後方右寄りセンタ位置のRRCセンタセンサ10fとして設けられている。

    この場合、各センサ10a〜10fの感知範囲は、いずれも自身が発信した発射波に基づく反射波は受信するが、自身以外の他センサから発信された発射波は受信しないように設定されている。

    各センサ10a〜10fには、電源用、GND用、通信用の信号線(inとout)を接続するための端子(例えば6個)が設けられている。 そして、FLコーナセンサ10aの各端子は、信号線を介してECU20の対応端子に接続されるとともに、信号線を介してFRコーナセンサ10bの対応端子に接続されている。

    同様に、RLコーナセンサ10cの各端子は、信号線を介してECU20の対応端子に接続されるとともに、信号線を介してRLCセンタセンサ10eの対応端子に接続されている。 順次、RLCセンタセンサ10eの各端子はRRCセンタセンサ10fの対応端子に接続され、RRCセンタセンサ10fの各端子はRRコーナセンサ10dの対応端子に接続されている。

    ECU(Electronic Control Unit)20は、通信回路21F,21R、電源回路22、ブザー駆動回路23F,23R、表示駆動回路24及び各種インターフェース(I/F)回路25〜27、及びこれらが接続される制御回路28を備えている。

    通信回路21Fは、FLコーナセンサ10a及びFRコーナセンサ10bからの距離を表す検出信号をそれぞれ制御回路28に入力する。 通信回路21Rは、RLコーナセンサ10c、RRコーナセンサ10d、RLCセンタセンサ10e及びRRCセンタセンサ10fからの距離を表す検出信号等をそれぞれ制御回路28に入力する。

    電源回路22は、バッテリBの電圧(12V)を定電圧(5V)化する機能を有し、メインスイッチMA及びイグニッションスイッチIGを介してバッテリBに接続されている。 ブザー駆動回路23F,23Rは、それぞれ車室内の例えば前後に設けられたブザー31,32(報知手段)に駆動電流を流す。 表示駆動回路24は、車室内の操作パネルに設けられた表示器33(報知手段)に駆動電流を流す。 なお、表示器33は、例えば図7に示すように、各センサ10a〜10fの位置に対応して配置された表示灯33a〜33fと、雪付着有りを示す表示灯33gとを含んで構成されている。 なお、雪付着有りを示す表示灯33gは、図7に示す態様のものに限らず、例えば雪の結晶マークを表す意匠図柄等に適宜変更可能である。

    インターフェース(I/F)回路25は、シフトレンジがR(リバース)レンジに切り替えられたとき、その切り替えを表す検出信号を制御回路28に入力する。 インターフェース(I/F)回路26は、シフトレンジがP(パーキング)レンジに切り替えられたとき、その切り替えを表す検出信号を制御回路28に入力する。 インターフェース(I/F)回路27は、車速センサ34により検出された車速を表す検出信号を制御回路28に入力する。 なお、車両によってはP(パーキング)レンジ信号が取れない場合もあるため、パーキングブレーキスイッチPKBのオン信号で代用してもよい。

    制御回路28(第1及び第2判定手段、報知手段)は、CPU,ROM,RAM,フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ(記憶手段),I/O,A/D変換部,D/A変換部などを主要構成部としており、メインスイッチMA及びイグニッションスイッチIGのオン後の所定時間毎にROM等に記憶されている図4の物体又は雪付着検出プログラムを繰り返し実行し、その実行に応じた駆動信号をブザー駆動回路23F,23R及び表示駆動回路24に出力する。

    次に、上記のように構成された実施例1の作動について説明する。 運転者がメインスイッチMA及びイグニッションスイッチIGをオンすると、制御回路28は、図4の物体又は雪付着検出プログラムの実行を開始する。

    このプログラムの実行において、制御回路28は、初期化処理を行った後(S1)、車速センサ34の検出信号に基づいて車速を判定する(S2)。 本実施例1では、車速が予め定められた低速状態(第1の作動条件)、例えば15km/h未満にあるとき物体の検出(第1の判定)を行う一方で、車速が予め定められた高速状態(第2の作動条件)、例えば15km/h以上、30km/h未満にあるとき雪付着の判定(第2の判定手段)を行うようにしている。

    最初に、制御回路28が物体の検出を行う場合(車速が15km/h未満の場合)について説明する。 この場合、制御回路28は、各コーナセンサ10a〜10dの検出信号を入力し、さらにシフトレンジがRレンジに切り替えられたときは、各コーナセンサ10a〜10dの検出信号に加えて各センタセンサ10e,10fの検出信号を入力する(S2:低速、S7)。

    制御回路28は、各センサ10a〜10d等が正常に作動していると判断した場合には(S8:正常)、各センサ10a〜10d等の検出信号に基づいて物体検出処理を実行する(S9)。 具体的には、制御回路28は、例えば図5(a)に示すように、センサ10a〜10d等のいずれもが自身の発信した発射波U1に基づく反射波を受信しない場合には前後ブザー31,32及び表示器33を駆動停止状態に保持する(S11)。

    これに対して、制御回路28は、例えば図5(b)に示すように、センサ10a〜10d等の少なくともいずれか一つにおいて自身が送信した発射波U1に基づく反射波U1'を受信した場合には、自車両と物体との位置関係に応じてブザー31,32の吹鳴態様(断続音、速い断続音、連続音)と、表示灯33a〜33fの表示態様(点滅、点灯)とを決定し、その決定を実行すべくブザー駆動回路23F,23Rと表示駆動回路24に対して駆動信号を出力する(S11)。

    なお、制御回路28は、センサ10a〜10d等が正常に作動していないと判定した場合には(S8:異常)、S9の物体検出処理を実行することなく、センサ異常判定処理(例えばダイアグへの書き込み等)を実行する(S10)。

    次に、制御回路28が雪付着の判定を行う場合(車速が例えば15km/h以上、30km/h未満の場合)について説明する。 この場合、制御回路28は、各センサ10a〜10fの検出信号を入力する(S2:高速、S3:YES、S4)。

    ステップS4の処理後、制御回路28は、例えば図5(c)に示すように、センサ10a〜10fの少なくともいずれか一つにおいて自身が受信した残響波U2の長さが閾値T1(設定値)以上である場合には、その残響波U2を受信したセンサの周辺位置に雪が付着していると判定する(S5:YES、S6)。

    ここで、超音波センサ10に雪が付着している場合においては、発射波U1が物体に反射したときに得られる反射波U1'(図5(b)参照)の出力よりも大きい出力を有する波形が検出され、結果として、残響波U2の長さが閾値T1(設定値)以上で、出力が所定の大きさ以上の雪付着判定エリア内(図5(a)参照)に波形が達することとなる。

    ステップS6の処理後、制御回路28は、雪が付着していると判定したセンサ位置に対応するブザー31,32が例えば連続音を発し、また表示灯33gと、表示灯33a〜33fのうち対応するセンサ位置にあるものが例えば点滅するように、ブザー駆動回路23F,23R及び表示駆動回路24に駆動信号を出力する(S11)。 例えば図6、図7に示すように、RLコーナセンサ10cに雪が付着している場合には、後ブザー32が連続音を発するようにブザー駆動回路23Rに駆動信号を出力するとともに、表示灯33c,33gが点滅するように表示駆動回路24に駆動信号を出力する。

    なお、車速が30km/h以上の高速である場合(S3:NO)には、センサ10a〜10fにより検出されるノイズ成分が多くなるため、ステップS4以降の処理を実施することなくステップS2に戻る。 また、センサ10a〜10fの全てにおいて残響波U2の長さが閾値T1未満である場合には、ステップS6以降の処理を実施することなくステップS2に戻る。

    以上の説明からも明らかなように、上記実施例1によれば、超音波センサ10が、それぞれ自身が発信した発射波に基づく反射波は受信するが、自身以外の他センサから発信された発射波は受信しないように設定されている。

    これにより、物体の検出時において超音波センサ10の相互間で直接波を受信する構成で起こりやすい誤検知を良好に防止することができる。

    また、上記実施例1では、図4におけるステップS2の判定条件(第1の作動条件)を満たすとき、制御回路28によるステップS7〜S9の処理の実行(第1の判定手段)により超音波センサ10の送受信に基づいて自車両周辺の物体の有無が判定される一方、ステップS2、S3の判定条件(第2の作動条件)を満たすとき、制御回路28によるステップS4〜S6の処理の実行(第2の判定手段)により超音波センサ10が受信した残響波U2の長さが閾値T1(設定値)以上である場合にはその残響波U2を受信した超音波センサ10の周辺位置に雪が付着していると判定される。

    これにより、超音波センサ10による物体の有無の検出タイミングと、雪付着の有無の判定タイミングとの棲み分けを図ることができ、しかも残響波U2の長さの変化に着目することで、雪付着の有無の判定をシンプルとしつつ、その精度を高めることができる。

    上記実施例1では、残響波U2の長さが長くなる(残響が延びる)ことにより雪が付着していると判定するように構成したが、これに加えて又は代えて、例えば残響を判定する期間を設定し、その期間中に残響の占める割合が所定の比率(例えば70%以上)であれば雪が付着していると判定するようにしてもよい。 これによっても、雪が付着しているとの誤検知を良好に防止することができる。

    上記実施例1では、図4のステップS2、S3の処理の実行により車速が予め定められた高速状態にあるときに雪付着の有無の判定を行うように構成したが、これに代えて、例えば図8に示すように、シフトレンジがP(パーキング)レンジに切り替えられたとき(S21:YES、第2の作動条件)、ステップS4以降の処理すなわち雪付着の有無の判定処理が実行され、シフトレンジがP(パーキング)レンジ以外であって車速が予め定められた低速状態(例えば15km/h未満)にあるとき(S21:NO、S2:低速)、ステップS7以降の処理すなわち物体有無の検出処理が実行されるように構成してもよい。 その他の構成は上記実施例1と同じである。

    この実施例2によっても、雪付着の有無の判定の精度を高めつつ、超音波センサ10による物体の有無の検出タイミングと、雪付着の有無の判定タイミングとの棲み分けを図ることができる。

    また、上記実施例1と実施例2とを統合し、例えば図9に示すように、シフトレンジがP(パーキング)レンジに切り替えられたとき(S21:YES)、又はシフトレンジがP(パーキング)レンジ以外であって車速が予め定められた高速状態(例えば15km/h以上、30km/h未満)にあるとき(S21:NO、S2:高速、S3:YES)、ステップS4以降の処理すなわち雪付着の有無の判定処理が実行されるように構成してもよい。 その他の構成は上記実施例1と同じである。

    この実施例3によっても、雪付着の有無の判定の精度を高めつつ、超音波センサ10による物体の有無の検出タイミングと、雪付着の有無の判定タイミングとの棲み分けを図ることができる。

    上記実施例2、3では、ステップS5、S6の処理の実行により、センサ10a〜10fの少なくともいずれか一つにおいて自身が受信した残響波U2の長さが閾値T1以上である場合に、その残響波U2を受信したセンサの周辺位置に雪が付着していると判定するように構成したが、これに加えて、例えば図10に示すように、残響波U2の長さが制御回路28のメモリに記憶されていたものと略同じである場合には、その残響波U2を受信したセンサの周辺位置に雪が付着していないと判定するように構成してもよい。 つまり、残響波U2の長さが閾値T1以上であって、しかもその残響波U2の長さがメモリに記憶されていたものと異なる長さである場合に限り、雪が付着していると判定するように構成することもできる。 その他の構成は上記実施例1と同じである。

    自宅の駐車場が例えば簡易な屋根付き仕様とされている場合、その駐車場での駐車中に雪が積もることがある。 この場合、上記実施例2、3では、ステップS21、S4及びS5の処理の実行により自車両が始動する前のP(パーキング)レンジに切り替えられている状態で、上記残響波U2の長さが閾値T1以上であるかが判定されるように構成されていた。

    ただし、超音波センサ10が雪以外の物を検出した結果、上記残響波U2の長さが閾値T1以上であると判定される場合もあり得る。 したがって、この実施例4では、自車両の駐車時における物体検出処理(S9)の実行後に、その駐車時に検出された残響波U2の長さをメモリに記憶しておき(S23)、自車両の始動時におけるステップS5の処理後に、メモリに記憶された残響波U2の長さと始動時に検出された残響波U2の長さとが略同じであるか否かを判定し(S22)、両者が略同じであると判定した場合には(S22:YES)、雪以外の付着物、物体等が原因で残響波U2の長さが閾値T1以上になったものと推定して、超音波センサ10の周辺位置に雪が付着していると判定しないように構成した。

    この実施例4によれば、上記実施例2、3の効果に加えて、雪が付着しているとの誤検知を良好に防止することができる。

    上記実施例4のように車両の周りの物体を検出したときに、あたかも残響が延びたような判定を行う場合には、車両の近くに壁のような大きな物体が存在することが多い。 この場合、その物体からの反射波については他センサも受信していると想定されるため、他センサの受信状態を同時に確認し、他センサが受信していないことを条件として、雪が付着していると判定するようにしてもよい。 例えば、RLコーナセンサ10cが受信した残響波U2の長さが長くなった場合、RLコーナセンサ10cによる検出信号と略同時にRLCセンタセンサ10eによる検出信号を確認し、RLCセンタセンサ10eが物体を検出していなければ雪が付着していると判定し、RLCセンタセンサ10eが物体を検出していれば物体からの反射波を検出したものと判断することができる。

    上記実施例1〜3ではステップS5の判定結果により、実施例4ではステップS5及びS22の判定結果により、超音波センサ10の周辺位置に雪が付着しているか否かを判定するように構成したが、これに加えて、例えば図1の破線で示すようにECU20とナビゲーション装置40とを通信線を介して通信可能に接続し、例えば図11に示すように、ナビゲーション装置40を通じて得られる外部の情報を参照して、超音波センサ10の周辺位置に雪が付着しているか否かを判定するように構成してもよい。 その他の構成は上記実施例1と同じである。

    この実施例5において、制御回路28は、ステップS5の処理の実行後、ナビゲーション装置40から自車両の現在位置情報と天気情報を取得し(S24)、自車両が降雪地域にあると判定した場合(好ましくはさらに降雪の可能性が高いと判定した場合)に(S25:YES)、超音波センサ10の周辺位置に雪が付着しているとの判定を行う(S6)。

    この実施例5によれば、雪が付着しているとの誤検知をより一層良好に防止することができる。

    1 車両用物体検出装置10(10a〜10f) 超音波センサ(超音波センサユニット)
    20 ECU
    28 制御回路(第1及び第2判定手段、報知手段、記憶手段)
    31,32 ブザー(報知手段)
    33(33a〜33g) 表示器(報知手段)
    40 ナビゲーション装置U1 発射波U1' 反射波U2 残響波

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