Photoelectric sensor

申请号 JP2012259102 申请日 2012-11-27 公开(公告)号 JP2014107698A 公开(公告)日 2014-06-09
申请人 Keyence Corp; 株式会社キーエンス; 发明人 UOZUMI TOYOICHI; YAMAZAKI KENTARO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a photoelectric sensor that allows an intuitive sensitivity adjustment and a ready awareness of an adjustment state while ensuring a wide dynamic range.SOLUTION: The photoelectric sensor includes: light projection means for generating pulsed detection light L1; a light receiving element for receiving the detection light L1 and generating a light reception signal depending on the amount of light received; a light reception circuit 5 for amplifying the light reception signal and superimposing the light reception signal on a reference level to generate a determinate light reception signal; signal strength adjustment means having a trimmer resistor 51 that is a variable resistor connected to the light reception circuit 5 and has a resistance value R3 changing with rotational position of an operating element, wherein the trimmer resistor 51 changes the light reception signal component of the determinate light reception signal with the resistance value R3; determination means for generating a determination signal on the basis of a result of comparison of the determinate light reception signal with a determination threshold; margin calculation means for computing a margin M by a ratio of the light reception signal component of the determinate light reception signal to a difference between the determination threshold and the reference level; and margin display means for displaying the margin M.
权利要求
  • 投光素子及び駆動回路を有し、上記駆動回路が上記投光素子を駆動することによってパルス状の検出光を生成する投光手段と、
    上記検出光を受光し、その受光量に応じた受光信号を生成する受光素子と、
    上記受光信号を増幅し、基準レベルに上記受光信号が重畳された判定用受光信号を生成する受光回路と、
    操作子、並びに、上記駆動回路及び上記受光回路の少なくともいずれか一方に接続された可変抵抗器であって、上記操作子の回転位置に応じて抵抗値が変化する可変抵抗器を有し、上記可変抵抗器が上記抵抗値に応じて上記判定用受光信号の上記受光信号成分を変化させる信号強度調整手段と、
    上記判定用受光信号及び判定用閾値の比較結果に基づいて、判定信号を生成する判定手段と、
    上記判定用受光信号の上記受光信号成分と、上記判定用閾値及び上記基準レベルの差分との比からなる余裕度を求める余裕度算出手段と、
    上記余裕度を表示する余裕度表示手段とを備えたことを特徴とする光電センサ。
  • 上記信号強度調整手段は、上記回転位置に対する上記余裕度の対応関係を示す特性線が下に凸となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光電センサ。
  • 上記信号強度調整手段は、上記回転位置に応じて、上記判定用受光信号の上記受光信号成分に加え、上記判定用閾値及び上記基準レベルの少なくともいずれか一方を変化させることにより、上記判定用閾値及び上記基準レベルの差分を変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の光電センサ。
  • さらに、上記検出光の非投光時における上記判定用受光信号を上記基準レベルとして保持する基準受光量記憶手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光電センサ。
  • 上記信号強度調整手段は、上記可変抵抗器の抵抗値に基づいて、上記判定用受光信号をオフセットさせる受光量オフセット手段からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光電センサ。
  • 上記受光回路は、オペアンプを用いた反転増幅回路からなり、
    上記受光量オフセット手段は、上記オペアンプの反転入力端子に定電流を供給する電源回路からなることを特徴とする請求項5に記載の光電センサ。
  • 上記信号強度調整手段は、上記可変抵抗器の抵抗値に基づいて、上記投光素子の発光量を変化させることにより、上記回転位置に対する上記余裕度の対応関係を示す特性線を下に凸の形状にする発光量調整手段からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光電センサ。
  • 上記投光手段、上記受光素子、上記受光回路及び上記信号強度調整手段を収容し、上記検出光を投受光するための投受光窓、上記操作子及び上記余裕度表示手段が配設された筐体を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の光電センサ。
  • 说明书全文

    本発明は、光電センサに係り、さらに詳しくは、検出光を受光して判定信号を生成する光電センサの改良に関する。

    光電センサは、検出光を生成する投光部と、検出光を受光する受光部と、投受光のタイミングを制御し、受光量に基づいて、検出対象物の有無を示す判定信号を生成する制御部により構成される。 この様な光電センサには、投光部及び受光部が同一の筐体に配設された一体型のものと、別個の筐体にそれぞれ配設されたセパレート型のものがある。 また、検出光を検出対象物によって遮断させる透過方式のものと、検出対象物によって反射された検出光を受光する反射方式のものがある。

    判定信号は、検出光の投光時における受光量を予め定められた判定閾値と比較した比較結果に基づいて生成される。 例えば、透過方式の光電センサでは、受光量が判定閾値を下回れば、検出対象物が存在すると判定される。 一方、反射方式の光電センサでは、受光量が判定閾値を上回れば、検出対象物が存在すると判定される。

    従来の光電センサには、受光量や判定閾値を表示し、判定閾値を変更することによって感度調整を行うことができるものがある(例えば、特許文献1)。 また、受光量が判定閾値に対しどの程度のマージンがあるのかを示す余裕度(margin)を求めて表示するものもある(例えば、特許文献2)。 この特許文献2には、回転操作子を操作することによって判定閾値を変化させることが記載されている。

    しかしながら、この種の光電センサでは、検出対象物が存在しているか否かのいずれかにおいて、受光強度を示す受光信号を増幅するための増幅回路が飽和するような状態で使用する場合に、判定閾値を適切に定めることができず、判定精度が低下してしまうという問題があった。 例えば、反射方式の光電センサでは、検出対象物までの距離が規定値よりも近い場合に、受光量が飽和してしまうことがあった。 また、検出対象物が存在するときと存在しないときとで受光量の差が小さい場合に、信号ノイズや外乱光の影響を受け易く、判定精度が低いという問題もあった。

    一方、受光部の受光感度や投光部の発光量を調整することにより、受光信号の増幅回路が飽和するのを防止し、判定精度の低下を抑制することができる光電センサが知られている。 受光感度の調整は、増幅回路の増幅率を変化させることによって行われる。 例えば、増幅率の調整は、トリマ抵抗器の抵抗値を変化させることによって行われる。 トリマ抵抗器は、ユーザによって操作される操作子の回転位置に応じて抵抗値が変化する可変抵抗器である。

    特開平9−252242号公報

    特開2006−292702号公報

    トリマ抵抗器を用いて受光感度の調整を行う従来の光電センサには、基準レベルに受光信号が重畳された判定用受光信号と閾値レベルを示すレベル信号とを比較するアナログ回路を用いて判定信号を生成するものが多い。 また、この種の光電センサでは、広いダイナミックレンジを確保するために判定用受光信号の基準レベルを変化させて感度調整を行うことが多い。 このため、判定用受光信号の信号レベルや閾値レベルを表示したとしても、感度調整が適切であるか否かといった調整状態の把握が容易とはならない。

    また、閾値レベルを変化させることによって受光感度の調整を行う光電センサは、基準レベルを変化させて受光感度の調整を行う光電センサに比べ、ダイナミックレンジが狭い。 このため、この種の光電センサでは、検出レンジの異なる複数の検出モードを切替可能とし、或いは、閾値レベルとは異なる受光パラメータ、例えば、受光回路の増幅率を調整する機能を設けることにより、ダイナミックレンジを広くしている。 しかしながら、閾値レベルの調整処理とダイナミックレンジを補うための受光パラメータの調整処理とは、別個の処理であることから、直感的な調整ができなかった。

    本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、広いダイナミックレンジを確保しつつ直感的な感度調整を可能とするとともに、調整の状態を容易に把握することができる光電センサを提供することを目的とする。 特に、可変抵抗器の操作子を回転させることによって、直感的な感度調整が可能な光電センサを提供することを目的とする。

    第1の本発明による光電センサは、投光素子及び駆動回路を有し、上記駆動回路が上記投光素子を駆動することによってパルス状の検出光を生成する投光手段と、上記検出光を受光し、その受光量に応じた受光信号を生成する受光素子と、上記受光信号を増幅し、基準レベルに上記受光信号が重畳された判定用受光信号を生成する受光回路と、操作子、並びに、上記駆動回路及び上記受光回路の少なくともいずれか一方に接続された可変抵抗器であって、上記操作子の回転位置に応じて抵抗値が変化する可変抵抗器を有し、上記可変抵抗器が上記抵抗値に応じて上記判定用受光信号の上記受光信号成分を変化させる信号強度調整手段と、上記判定用受光信号及び判定用閾値の比較結果に基づいて、判定信号を生成する判定手段と、上記判定用受光信号の上記受光信号成分と、上記判定用閾値及び上記基準レベルの差分との比からなる余裕度を求める余裕度算出手段と、上記余裕度を表示する余裕度表示手段とを備えて構成される。

    この様な構成によれば、可変抵抗器の操作子を回転させることにより、操作子の回転位置に応じて判定用受光信号の受光信号成分が変化するので、判定用受光信号が判定用閾値に対しどの程度のマージンがあるのかを示す余裕度を調整することができる。 この様な余裕度を余裕度表示手段において表示することにより、検出対象物の有無を正しく判定することができる動作状態にあるか否かを容易に把握することができるとともに、動作状態に応じて余裕度を調整することができる。 特に、可変抵抗器の操作子を回転させることによって直感的な感度調整を可能とするとともに、調整の状態を容易に把握することができる。 また、判定用受光信号の受光信号成分を変化させるので、広いダイナミックレンジを確保することができる。

    第2の本発明による光電センサは、上記構成に加え、上記信号強度調整手段が、上記回転位置に対する上記余裕度の対応関係を示す特性線が下に凸となるように構成される。 この様な構成によれば、操作子の回転位置に対する余裕度の対応関係を示す特性線が下に凸となるように余裕度を変化させることにより、余裕度の調整作業を容易化することができる。 例えば、余裕度が大きい値である場合に、可変抵抗器の操作子に対し少ない回転度で余裕度を大きく変化させることができ、余裕度の調整を簡便に行うことができる。 また、余裕度が小さい値である場合には、十分な回転角度で余裕度を微調整することができ、余裕度の調整を精度良く行うことができる。

    第3の本発明による光電センサは、上記構成に加え、上記信号強度調整手段が、上記回転位置に応じて、上記判定用受光信号の上記受光信号成分に加え、上記判定用閾値及び上記基準レベルの少なくともいずれか一方を変化させることにより、上記判定用閾値及び上記基準レベルの差分を変化させるように構成される。 この様な構成によれば、閾値レベルや基準レベルといった受光パラメータを変化させることにより、操作子の回転位置に対する余裕度の対応関係を示す特性線を下に凸の形状にすることができる。

    第4の本発明による光電センサは、上記構成に加え、さらに、上記検出光の非投光時における上記判定用受光信号を上記基準レベルとして保持する基準受光量記憶手段を備えて構成される。 この様な構成によれば、検出光の投光時における判定用受光信号と、非投光時の基準レベルとから判定用受光信号の受光信号成分を得ることができる。

    第5の本発明による光電センサは、上記構成に加え、上記信号強度調整手段が、上記可変抵抗器の抵抗値に基づいて、上記判定用受光信号をオフセットさせる受光量オフセット手段からなるように構成される。

    この様な構成によれば、判定用受光信号をオフセットさせることにより、検出光の投光時における判定用受光信号の受光信号成分だけでなく、非投光時の判定用受光信号に係る基準レベルも変化させることができる。 このため、簡素な構成によって、操作子の回転位置に対する余裕度の対応関係を示す特性線を下に凸の形状にすることができる。

    第6の本発明による光電センサは、上記構成に加え、上記受光回路が、オペアンプを用いた反転増幅回路からなり、上記受光量オフセット手段が、上記オペアンプの反転入端子に定電流を供給する電源回路からなるように構成される。

    この様な構成によれば、オペアンプの反転入力端子に定電流を供給することにより、定電流が仮想接地された反転入力端子から帰還経路を経て出力端子へ流れるので、オペアンプによって増幅された判定用受光信号をオフセットさせることができる。

    第7の本発明による光電センサは、上記構成に加え、上記信号強度調整手段が、上記可変抵抗器の抵抗値に基づいて、上記投光素子の発光量を変化させることにより、上記回転位置に対する上記余裕度の対応関係を示す特性線を下に凸の形状にする発光量調整手段からなるように構成される。 この様な構成によれば、投光素子の発光量を変化させることにより、操作子の回転位置に対する余裕度の対応関係を示す特性線を下に凸の形状にすることができる。

    第8の本発明による光電センサは、上記構成に加え、上記投光手段、上記受光素子、上記受光回路及び上記信号強度調整手段を収容し、上記検出光を投受光するための投受光窓、上記操作子及び上記余裕度表示手段が配設された筐体を備えて構成される。

    この様な構成によれば、余裕度を表示し、可変抵抗器の操作子を回転させることによって当該余裕度を調整することができ、また、余裕度の調整作業が容易な一体型の光電センサを実現することができる。

    本発明による光電センサでは、広いダイナミックレンジを確保しつつ直感的な感度調整を可能とするとともに、調整の状態を容易に把握することができる。 特に、可変抵抗器の操作子を回転させることによって、直感的な感度調整が可能な光電センサを提供することができる。

    本発明の実施の形態1による光電センサの一構成例を示した外観図であり、一体型で反射方式の光電センサ1が示されている。

    図1の光電センサ1の構成例を示したブロック図である。

    図2の検知制御部22の構成例を示したブロック図である。

    図2の受光回路5の構成例を示した図である。

    図2の光電センサ1の動作の一例を示した図であり、投光パルスの強度波形及び判定用受光信号の電圧波形が示されている。

    図2の光電センサ1の動作の一例を示した図であり、判定用受光信号の電圧波形と、基準電圧Vref、検知電圧Vs及び閾値電圧Vtが示されている。

    図2の光電センサ1の動作の一例を示した図であり、トリマ抵抗器51の抵抗値R3が異なる場合の判定用受光信号の電圧波形が示されている。

    図4の受光回路5の動作の一例を模式的に示した説明図であり、入力電圧Vinの信号成分Vins及び抵抗値R3に対する出力電圧Voutの特性が示されている。

    図2の光電センサ1の動作の一例を模式的に示した説明図であり、抵抗値R3に対する余裕度Mの特性線が示されている。

    図2の光電センサ1における余裕度の表示処理の一例を示したフローチャートである。

    本発明の実施の形態2による光電センサ1の一構成例を示したブロック図である。

    図11の受光回路5の構成例を示した図である。

    図11の光電センサ1の動作の一例を模式的に示した説明図であり、トリマ抵抗器33の抵抗値R3に対する発光強度Iの特性線が示されている。

    実施の形態1.
    <光電センサ1>
    図1は、本発明の実施の形態1による光電センサの一構成例を示した外観図であり、一体型で反射方式の光電センサ1が示されている。 図中には、光電センサ1を側面から見た図を中心として、筐体10の正面パネル10b、上面パネル10a及び底面パネル10cが示されている。 光電センサ1は、検出光L1を検出対象物に照射し、検出対象物による反射光L2を受光して検出対象物の有無を示す判定信号を生成する検出スイッチである。 検出光L1には、可視光線又は赤外線が用いられる。

    この光電センサ1は、受光感度の調整可能な光電センサであり、伝送ケーブル14が接続された筐体10を備えて構成されている。 筐体10には、その上面パネル10aに表示部13が配設され、正面パネル10bには、トリマ操作部12及びLED表示灯15が配設され、底面パネル10cには、投受光窓11が配設されている。

    投受光窓11は、検出光L1を出射し、反射光L2を入射させるための光学的な開口部である。 トリマ操作部12は、ユーザによって操作される操作子からなり、操作子の回転位置に応じて抵抗値が変化するトリマ抵抗器を構成している。 筐体10は、検出光L1の投光部、反射光L2の受光素子、受光回路及び上記トリマ抵抗器等を収容している。

    この光電センサ1では、トリマ操作部12が、受光感度を調整するための感度調整用の操作部であり、ねじ回し等の工具を用いることにより、所定の回転角度だけ回転させることができる。 例えば、右に回すことにより、受光感度を上げることができ、左に回すことにより、受光感度を下げることができる。

    表示部13は、受光量や余裕度を数値で表示するための表示装置である。 例えば、表示部13は、3桁の7セグメントLED(発光ダイオード)により構成される。 光電センサ1は、3桁の数値表示が可能な液晶表示器、或いは、有機EL(エレクトロルミネセンス)表示器を表示部13として備えるものであっても良い。

    伝送ケーブル14は、外部機器から電源を供給するための電源線と、判定信号を外部機器へ出力するため信号線により構成され、筐体10の背面側に設けられた接続部に取り付けられている。 LED表示灯15は、判定信号の出力状態を表示するための表示装置である。

    この光電センサ1では、受光感度を調整することにより、受光信号の増幅回路が飽和するのを防止し、判定精度の低下を抑制することができる。 例えば、検出対象物までの距離が規定値よりも近くて受光量が飽和する可能性があれば、受光感度を下げることにより、受光量の飽和を防止することができる。 また、検出対象物が存在するときと存在しないときとで受光量の差が小さい場合には、受光感度を上げることにより、信号ノイズや外乱光の影響を受けにくくすることができる。

    図2は、図1の光電センサ1の構成例を示したブロック図である。 この光電センサ1は、CPU2、投光部3、受光素子4、受光回路5、アナログデジタル変換部6、トリマ操作部12及び表示部13により構成される。 投光部3は、検出光L1を生成する投光素子31と、投光素子31を所定の発光強度で点灯させるための駆動回路32からなる。 例えば、投光素子31には、LEDなどの発光素子が用いられる。

    受光素子4は、反射光L2を受光し、その受光量に応じた受光信号を生成して受光回路5へ出力する。 例えば、受光素子4は、PD(フォトダイオード)からなり、受光強度に応じて電流が変化する受光信号を生成する。

    受光回路5は、受光信号を所定の増幅率で増幅し、所定の基準レベルに受光信号が重畳された判定用受光信号を生成してアナログデジタル変換部6へ出力する。 受光回路5の増幅率は、トリマ操作部12を操作して、トリマ抵抗器の抵抗値を変化させることにより、調整することができる。 この様に受光回路5の増幅率を変化させることにより、受光感度の調整が行われる。

    アナログデジタル変換部6は、判定用受光信号をデジタル信号に変換し、CPU2へ出力するコンバータ回路である。 CPU2は、投光部3や表示部13を制御し、判定用受光信号に基づいて判定信号を生成する制御部であり、タイミング制御部21及び検知制御部22を備えて構成される。

    タイミング制御部21は、検出光L1の投光タイミングや反射光L2の受光タイミングを制御する。 検知制御部22は、検出光L1の投光時における判定用受光信号の電圧レベルに基づいて、判定信号を生成する。 また、検知制御部22は、検出光L1の投光時における判定用受光信号の電圧レベルと、検出光L1の非投光時における判定用受光信号の電圧レベルとから余裕度を求め、求めた余裕度を表示部13に表示するための表示データを生成する。

    <検知制御部22>
    図3は、図2の検知制御部22の構成例を示したブロック図である。 この検知制御部22は、判定閾値記憶部40、比較部41、判定信号生成部42、基準受光量記憶部43、第1差分演算部44、第2差分演算部45及び余裕度算出部46により構成される。 判定閾値記憶部40には、検出対象物の有無を判定するための判定用閾値が保持される。 例えば、所定の電圧レベルからなる閾値電圧Vtが判定用閾値として保持される。

    比較部41は、検出光L1の投光時に得られた受光量データを判定閾値と比較し、その比較結果を判定信号生成部42へ出力する。 具体的には、検出光L1の投光時における判定用受光信号の電圧レベルを検知電圧Vsとすれば、この検知電圧Vsが閾値電圧Vtと比較される。 判定信号生成部42は、比較部41の比較結果に基づいて、判定信号を生成する。 例えば、検知電圧Vsが閾値電圧Vtよりも低いか否かに応じて、電圧レベルが異なる信号が判定信号として生成される。

    基準受光量記憶部43には、検出光L1の非投光時に得られた受光量データが基準レベルとして保持される。 例えば、検出光L1の非投光時における判定用受光信号の電圧レベルを基準電圧Vbとすれば、この基準電圧Vbが基準レベルとして保持される。 第1差分演算部44は、検出光L1の投光時に得られた受光量データと基準レベルとの第1差分Sを求める。 具体的には、検出光L1の投光時における判定用受光信号の電圧レベル、すなわち、検知電圧Vsと基準電圧Vbとの電圧差分が第1差分Sとして求められる。 この第1差分Sは、判定用受光信号の受光信号成分である。

    第2差分演算部45は、判定用閾値及び基準受光量の第2差分Bを求める。 具体的には、閾値電圧Vtと基準電圧Vbとの電圧差分が第2差分Bとして求められる。 余裕度算出部46は、第1差分S及び第2差分Bの比からなる余裕度Mを求め、表示部13に数値表示するための表示データを生成する。

    余裕度Mは、受光量が判定閾値に対しどの程度のマージンがあるのかを示す物理量であり、判定出力の安定度を客観的に評価するのに用いることができる。 この余裕度Mは、M=(S/B)×100(%)により求められる。

    <受光回路5>
    図4は、図2の受光回路5の構成例を示した図である。 受光回路5は、オペアンプ50、トリマ抵抗器51及び受光量オフセット部52を備えて構成され、トリマ操作部12を操作してトリマ抵抗器51の抵抗値R3を変化させることにより、増幅率を調整するとともに、判定用受光信号を所定量だけオフセットさせることができる。 トリマ抵抗器51及び受光量オフセット部52は、信号強度調整手段である。

    オペアンプ50は、入力電圧Vinを差動増幅し、出力電圧Voutとして出力する演算増幅器である。 この受光回路5は、オペアンプ50を備えた反転増幅回路であり、コンデンサC1及び抵抗素子r1(抵抗値R1)を介し、受光信号が入力電圧Vinとしてオペアンプ50の反転入力端子に入力され、オペアンプ50の非反転入力端子には、所定の参照電圧Vrefが印加されている。 判定用受光信号は、オペアンプ50の出力端子から出力電圧Voutとして出力される。 コンデンサC1は、受光信号のバイアス成分を遮断するための容量素子である。

    入力電圧Vinや出力電圧Voutは、便宜上、直流成分と信号成分とに分けて説明されることが多い。 そこで、入力電圧Vinを直流成分Vinb及び信号成分Vinsに分けて表現すれば、コンデンサC1は直流成分Vinbを遮断し、信号成分Vinsに応じた信号がVoutとして出力される。 後述する図12の受光回路5を用いて説明すれば、オペアンプ50の非反転入力端子には参照電圧Vrefが印加されていることから、仮想接地により反転入力端子の電圧も参照電圧Vrefと同じ電圧になる。

    ここで、コンデンサC1により直流成分は遮断されており、オペアンプ50の反転入力端子の入力インピーダンスが極めて高いことから、抵抗素子r1、r2(抵抗値R2)に対して、直流成分の電流は流れる余地がないため、結果的に反転入力端子の電圧Vrefと出力電圧Voutの直流成分Voutbは同じ電圧になる。 一方、コンデンサC1は、入力電圧Vinの信号成分Vinsに対しては短絡とみなせることから、入力電圧Vinの信号成分Vinsは、−(R2/R1)倍に増幅される。 つまり、図12に示す受光回路5により、入力電圧Vin(直流成分Vinb及び信号成分Vinsの和)は、出力電圧Vout=Vref−(R2/R1)×Vinsに変換される。

    図4の受光回路5に戻って説明を続ければ、オペアンプ50の出力の一部を反転入力端子へ帰還させる帰還経路には、抵抗素子r2及びトリマ抵抗器51が設けられている。 抵抗素子r2は、増幅率の下限値を調整するための抵抗素子である。

    トリマ抵抗器51は、ユーザによって操作される操作子の回転位置に応じて抵抗値R3が変化する可変抵抗器である。 具体的には、抵抗体を露出させた固定抵抗器と、固定抵抗器の端子間に配置され、トリマ操作部12の操作子に連結されたスライダ(可動端子)とを備え、操作子の回転に連動してスライダが固定抵抗器上を移動する。

    抵抗値R3は、操作子の回転角度に対し直線的に変化する。 抵抗素子r2及びトリマ抵抗器51は、直列に接続されている。 また、上記帰還経路には、出力を安定させるためのコンデンサC2が並列に接続されている。

    受光量オフセット部52は、トリマ抵抗器51の抵抗値R3に基づいて、判定用受光信号をオフセットさせることにより、抵抗値R3に対する余裕度Mの特性線が下に凸となるように、余裕度Mを変化させる。 この受光量オフセット部52は、直流電源Vcc及び抵抗素子R4からなり、オペアンプ50の反転入力端子が仮想接地により参照電圧Vrefと同じ電圧になっていることから、定電流I4=(Vcc−Vref)/R4を供給する電源回路となっている。

    受光量オフセット部52から供給される定電流I4は、コンデンサC1により直流成分が遮断される上、オペアンプ50の反転入力端子の入力インピーダンスが極めて高いことから、抵抗素子r2及びトリマ抵抗器51を通る経路しか流れることができず、出力電圧Voutの直流成分Voutbは、Vref−(R2+R3)×I4となり、受光量オフセット部52がないときに比べ、−(R2+R3)×I4だけシフトする。

    一方、コンデンサC1は、入力電圧Vinの信号成分Vinsに対しては短絡とみなせることから、入力電圧Vinの信号成分Vinsは、−(R2+R3)/R1倍に増幅される。 つまり、図4に示す受光回路5により、入力電圧Vin(直流成分Vinb及び信号成分Vinsの和)は、直流成分(Vref−(R2+R3)×I4)に信号成分{−(R2+R3)/R1}×Vinsが重畳されたものに変換される。 従って、出力電圧Voutは、Vout=Vref−(R2+R3)×I4−{(R2+R3)/R1}×Vinsにより表される。

    入力電圧Vinの信号成分VinsをVins=R1×I1とすれば、出力電圧Voutは、Vout=Vref−R2×(I1+I4)−R3×(I1+I4)と表すこともできる。

    入力電圧Vinの信号成分Vinsに対する出力電圧Voutの信号成分Voutsの特性は、傾きが抵抗値R3に応じて変化する右肩下がりの直線により表される。 一方、抵抗値R3に対する出力電圧Voutの直流成分Voutbの特性は、入力電圧Vinの直流成分Vinbにかかわらず、傾きがI4の値に応じて変化する右肩下がりの直線により表される。 この様な出力電圧Voutの特性により、電圧差分B=(Vt−Vref)の大きさは、抵抗値R3に対し直線的に減少することになり、余裕度Mの特性線を抵抗値R3に対し下に凸の形状にすることができる。

    <投光パルスと判定用受光信号>
    図5は、図2の光電センサ1の動作の一例を示した図であり、図中の(a)には、投光パルスの強度波形が示され、(b)には、受光回路5による増幅後の判定用受光信号の電圧波形が示されている。 検出光L1は、一定の時間間隔、すなわち、投光周期TPで投光されるパルス形状からなる。 この投光周期TPは、投光パルスのパルス幅PWに比べて十分に長い。 例えば、パルス幅PWが1〜5μsであるのに対し、投光周期TPは、25〜500μsである。

    反射光L2の受光タイミングは、検出光L1の投光周期TPやパルス幅PWに基づいて決定される。 判定用受光信号の電圧レベル(出力電圧Vout)は、投光タイミングに同期して極小となっている。

    図6は、図2の光電センサ1の動作の一例を示した図であり、受光回路5による増幅後の判定用受光信号の電圧波形と、基準電圧Vb、検知電圧Vs及び閾値電圧Vtが示されている。 判定用受光信号の電圧波形は、検出光L1の非投光時には電圧レベルが概ね一定であり、投光タイミングに同期して電圧レベルが急激に減少して極小となり、その後、非投光時の電圧レベルにまで増加している。 基準電圧Vbは、検出光L1の非投光時(時刻t nt )に取得された判定用受光信号の電圧レベルからなる。

    一方、検知電圧Vsは、検出光L1の投光時に取得された判定用受光信号の電圧レベルからなる。 例えば、検知電圧Vsは、投光中における所定の受光タイミング(時刻t )で取得された判定用受光信号の電圧レベルからなる。 電圧差分Bは、B=Vt−Vrefにより表され、電圧差分Sは、S=Vs−Vrefにより表される。 余裕度Mは、M=(S/B)×100により求められる。

    図7は、図2の光電センサ1の動作の一例を示した図であり、トリマ抵抗器51の抵抗値R3が異なる場合の判定用受光信号の電圧波形が示されている。 図中の(a)には、抵抗値R3が小さい場合が示され、(b)には、抵抗値R3が大きい場合が示されている。

    抵抗値R3が大きい場合は、抵抗値R3が小さい場合に比べ、基準電圧Vb及び検知電圧Vsの電圧レベルが低下するので、電圧差分B2は、電圧差分B1よりも小さくなる。 一方、電圧差分S2は、電圧差分S1よりも大きい。 このため、抵抗値R3に対する余裕度Mの特性線は、下に凸の形状からなり、抵抗値R3が増えるに従って単調に増加する曲線となる。

    図8は、図4の受光回路5の動作の一例を模式的に示した説明図であり、図中の(a)には、入力電圧Vinの信号成分Vinsに対する出力電圧Voutの特性が示され、(b)には、抵抗値R3に対する出力電圧Voutの特性が示されている。 この図では、縦軸が出力電圧Voutを表している。

    図中の(a)に示す信号成分Vinsに対する出力電圧Vout(直流成分に信号成分が重畳されたもの)の特性は、抵抗値R3が一定であれば増幅率も一定であることから、右肩下がりの直線形状からなる。 この特性線は、y切片がy =Vref−(R2+R3)×I4であり、傾きがk =−(R2+R3)/R1の直線からなり、傾きk が増幅率に相当する。

    図中の(b)に示す抵抗値R3に対する出力電圧Vout(直流成分に信号成分が重畳されたもの)の特性は、右肩下がりの直線形状からなる。 この特性線は、y切片がy =Vref−R2×I4−(R2/R1)×Vins=Vref−R2×I4−R2×I1であり、傾きがk =−(I1+I4)の直線からなる。 y切片y や傾きk は、入力電流I1が少なくなれば増加する。

    特に、出力電圧Voutの直流成分Voutbは、I1=0として得られ、直流成分Voutbの特性は、y切片がy =Vref−R2×I4であり、傾きがk =−I4の直線からなる。

    出力電圧Voutが検知電圧Vsに相当し、出力電圧Voutの直流成分Voutbが基準電圧Vbに相当する。 つまり、検知電圧Vs及び基準電圧Vbは、抵抗値R3が増えるに従って直線的に減少するのに対し、閾値電圧Vtは一定である。

    このため、電圧差分Sの大きさは、{(R2+R3)/R1}×Vinsで表されることから、抵抗値R3が増えるに従って直線的に増加する。 これに対し、基準電圧Vb=Vref−(R2+R3)×I4が、設定可能な抵抗値R3に対し、Vb>閾値電圧VtとなるようにVtが設定されていれば、電圧差分Bの大きさは、Vref−Vt−(R2+R3)×I4で表されることから、抵抗値R3が増えるに従って直線的に減少する。 従って、(S/B)×100で定義される余裕度Mは、抵抗値R3が増えるに従って被除数が直線的に増加するのに対し、抵抗値R3が増えるに従って除数は直線的に減少するため、抵抗値R3が増えるに従ってその傾きが増加する形状、すなわち、抵抗値R3に対して下に凸で単調に増加する形状となる。

    図9は、図2の光電センサ1の動作の一例を模式的に示した説明図であり、抵抗値R3に対する余裕度Mの特性線が示されている。 図8に示した出力電圧Voutの特性により、抵抗値R3に対する余裕度Mの特性線は、下に凸で単調に増加する形状からなる。

    この光電センサ1における余裕度Mの調整は、基準値が100であること、すなわち、検知電圧Vsが閾値電圧Vtと一致する場合の余裕度Mが基準値100であることを考慮すれば、検出対象物が存在する場合に余裕度Mが100+αとなり、存在しない場合には、余裕度Mが100−αとなるように行われる。 この様な余裕度Mの調整により、光電センサ1の適切な検知動作が達成される。 このため、調整された感度の大小にかかわらず、すなわち、抵抗値R3の大小にかかわらず、トリマ操作部12の回転角度に対する余裕度Mの変動比率が一定に近いほど、自然な変化に感じられ、余裕度Mの調整が容易なものとなる。

    上述した通り、余裕度Mは、抵抗値R3が増えるに従ってその傾きが増加する形状、すなわち、抵抗値R3に対して下に凸で単調に増加する形状となる。 このため、抵抗値R3が小さい値である場合に、トリマ操作部12に対する回転角度に相当する抵抗値R3の変化(r 31 〜r 32 )に対する余裕度Mの変化比率と、抵抗値R3が大きい値である場合に、トリマ操作部12に対する回転角度に相当する抵抗値R3の変化(r 33 〜r 34 )に対する余裕度Mの変化比率とが近づくことになり、余裕度Mの調整が容易なものとなる。

    具体的に説明すれば、抵抗値R3に対する余裕度Mの特性線が直線形状からなる場合は、余裕度Mが大きい値であるのか、或いは、小さい値であるのかにかかわらず、トリマ操作部12の回転角度に対する余裕度Mの変化量が同じになってしまうという問題があった。 すなわち、余裕度Mが比較的に大きい値である場合に余裕度Mを大きく変化させようとすれば、トリマ操作部12の回転角度を多くしなければならず、余裕度Mの調整が容易ではないという問題があった。 また、余裕度Mが比較的に小さい値である場合に余裕度Mを微調整しようとすれば、トリマ操作部12の回転角度を少なくしなければならず、余裕度Mの調整を精度良く行うことができないという問題があった。

    これに対し、本実施の形態の光電センサ1によれば、余裕度Mの調整作業を容易化することができる。 特に、余裕度Mが大きい値である場合に、トリマ操作部12に対し少ない回転角度で余裕度Mを大きく変化させることができ、余裕度Mの調整を簡便に行うことができる。 一方、余裕度Mが小さい値である場合には、十分な回転角度で余裕度Mを微調整することができ、余裕度Mの調整を精度良く行うことができる。

    図10のステップS101〜S110は、図2の光電センサ1における余裕度の表示処理の一例を示したフローチャートである。 まず、検知制御部22は、検出光L1の非投光時における受光量を取得し、基準受光量として記憶する(ステップS101,S102)。 検知制御部22は、基準受光量と判定閾値とから電圧差分Bを算出する(ステップS103)。

    次に、検知制御部22は、検出光L1の投光が開始されれば、投光停止までの間における所定の受光タイミングで受光量を取得し、検知受光量として記憶する(ステップS104〜S107)。 検知制御部22は、基準受光量と検知受光量とから電圧差分Sを算出し(ステップS108)、電圧差分S及びBの比から余裕度Mを算出し、表示部13に表示してこの処理を終了する(ステップS109,S110)。 この様な余裕度Mの表示処理は、投光周期TPごとに繰り返される。

    本実施の形態によれば、余裕度Mが表示部13上に表示され、トリマ抵抗器51のトリマ操作部12を操作することによって当該余裕度Mを調整することができる。 このため、検出対象物の有無を正しく判定することができる動作状態にあるか否かを容易に識別することができるとともに、動作状態に応じて余裕度Mを調整することができる。 特に、トリマ操作部12を回転させることによって直感的な感度調整を可能とするとともに、調整の状態を容易に把握することができる。 また、判定用受光信号の受光信号成分を変化させるので、広いダイナミックレンジを確保することができる。

    また、トリマ操作部12の回転位置に対する特性線が下に凸となるように余裕度Mを変化させることにより、余裕度Mの調整作業を容易化することができる。 例えば、余裕度Mが大きい値である場合に、トリマ操作部12に対し少ない回転角度で余裕度Mを大きく変化させることができ、余裕度Mの調整を簡便に行うことができる。 また、余裕度Mが小さい値である場合には、トリマ操作部12に対し十分な回転角度で余裕度Mを微調整することができ、余裕度Mの調整を精度良く行うことができる。

    また、判定用受光信号をオフセットさせることにより、電圧差分Sだけでなく、電圧差分Bも変化することから、簡素な構成によって、抵抗値R3に対する余裕度Mの特性線を下に凸の形状にすることができる。

    実施の形態2.
    実施の形態1では、トリマ操作部12を操作することによって受光感度の調整が可能な光電センサ1に本発明を適用する場合の例について説明した。 これに対し、本実施の形態では、トリマ操作部12を操作することによって投光部3の発光強度Iを調整することができる光電センサ1に本発明を適用する場合について説明する。

    図11は、本発明の実施の形態2による光電センサ1の一構成例を示したブロック図である。 この光電センサ1は、図2の光電センサ1と比較すれば、投光部3が、トリマ操作部12の回転位置に応じて抵抗値R3が変化するトリマ抵抗器33を備えている点で異なる。

    駆動回路32は、トリマ抵抗器33の抵抗値R3に基づいて、投光素子31の発光量を変化させる発光量調整部である。 この駆動回路32では、抵抗値R3に応じて発光強度Iを増加させることにより、抵抗値R3に対する余裕度Mの特性線を下に凸の形状にする信号強度調整が行われる。

    図12は、図11の受光回路5の構成例を示した図である。 この受光回路5は、図4の受光回路5と比較すれば、トリマ抵抗器51及び受光量オフセット部52を備えていない点で異なる。 この受光回路5は、増幅率が固定の反転増幅回路からなる。 増幅率は、R2/R1により表される。

    図13は、図11の光電センサ1の動作の一例を模式的に示した説明図であり、トリマ抵抗器33の抵抗値R3に対する発光強度Iの特性線が示されている。 抵抗値R3に対する発光強度Iの特性線は、下に凸で単調に増加する形状の曲線からなる。

    このため、余裕度Mが大きい値である場合に、トリマ操作部12に対する少ない回転角度に相当する抵抗値R3の変化(x 〜x )に対し、発光強度Iを大きく変化(I 〜I )させることができる。

    一方、余裕度Mが小さい値である場合には、トリマ操作部12に対する十分な回転角度に相当する抵抗値R3の変化(x 〜x )で、発光強度Iを微調整(I 〜I )することができる。 この様な構成によっても、トリマ抵抗器33の抵抗値R3に対する特性線が下に凸となるように余裕度Mを変化させることにより、余裕度Mの調整作業を容易化することができる。

    なお、実施の形態1及び2では、トリマ操作部12の回転位置に対する余裕度Mの対応関係を示す特性線が下に凸となるように構成される場合の例について説明したが、本発明は、信号強度調整手段の構成をこれに限定するものではない。 例えば、信号強度調整手段は、トリマ操作部12の回転位置に対する余裕度Mの対応関係を示す特性線が右肩上がりの直線形状となるように構成されるものも本発明には含まれる。

    また、実施の形態1では、信号強度調整手段が、トリマ操作部12の回転位置に応じて、判定用受光信号の受光信号成分に加え、基準レベルを変化させることにより、判定用閾値及び基準レベルの差分を変化させる場合の例について説明した。 しかしながら、本発明は、トリマ操作部12の回転位置に応じて、判定用受光信号の受光信号成分に加え、判定用閾値及び基準レベルの両方を変化させることにより、判定用閾値及び基準レベルの差分を変化させるような構成であっても良い。

    1 光電センサ10 筐体10a 上面パネル10b 正面パネル10c 底面パネル11 投受光窓12 トリマ操作部13 表示部14 伝送ケーブル15 LED表示灯2 CPU
    21 タイミング制御部22 検知制御部3 投光部31 投光素子32 駆動回路33 発光量調整用のトリマ抵抗器4 受光素子5 受光量増幅部40 判定閾値記憶部41 比較部42 判定信号生成部43 基準受光量記憶部44 第1差分演算部45 第2差分演算部46 余裕度算出部50 オペアンプ51 受光感度調整用のトリマ抵抗器52 受光量オフセット部L1 検出光L2 反射光

    QQ群二维码
    意见反馈