Communication module for moving means

申请号 JP6915894 申请日 1994-04-07 公开(公告)号 JPH07283634A 公开(公告)日 1995-10-27
申请人 Murata Mfg Co Ltd; 株式会社村田製作所; 发明人 ISHIKAWA YOHEI; TANIZAKI TORU;
摘要 PURPOSE: To provide the thin communication module for moving means which is set to a moving means without changing the appearance of the moving means.
CONSTITUTION: A radar head 1 for vehicle is provided with a millimeter wave integrated circuit part and a plane antenna part and has a plane-plate shape. The radar head 1 is set to a vehicle discrimination number plate attaching part 81a of a front bumper 81 of a vehicle 80 so that a slot antenna 33 is directed to the front of the vehicle 80. Materials through which a millimeter wave is transmitted with a small loss are used as materials of a number plate 70.
COPYRIGHT: (C)1995,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 平行配置された2枚の導電体平板と、この2枚の導電体平板の間に配設された誘電体ストリップ及び電気機能素子とで構成されたミリ波集積回路部と、 平行配置された2枚の導電体平板と、この2枚の導電体平板の間に配設された誘電体ストリップと、この2枚の導電体平板の一方に設けたスロットとで構成された平面アンテナ部とを備え、 少なくとも前記ミリ波集積回路部を構成する2枚の導電体平板の一方と、前記平面アンテナ部を構成する2枚の導電体平板の一方とが同一平面内に一体化して配置された状態で、ミリ波を低損失で透過させることができる材料からなる識別プレート背面又は内部に配設されていること、 を特徴とする移動手段用通信モジュール。
  • 【請求項2】 平行配置された2枚の導電体平板の間に配設された誘電体ストリップ及び電気機能素子を有するミリ波集積回路部と、 前記平行配置された2枚の導電体平板の間に配設された誘電体ストリップと、この2枚の導電体平板の一方に設けたスロットとを有する平面アンテナ部とを備え、 ミリ波を低損失で透過させることができる材料からなる識別プレート背面又は内部に配設されていること、 を特徴とする移動手段用通信モジュール。
  • 【請求項3】 導電体平板に段差を設けて平面アンテナ部を厚み方向に非対称構造にし、誘電体ストリップを伝搬するミリ波を漏洩放射することを特徴とする請求項1
    または2記載の移動手段用通信モジュール。
  • 【請求項4】 平面アンテナ部が、漏洩放射されたミリ波の放射方向を所定の方向に偏向する偏向手段を有することを特徴とする請求項1,2または3記載の移動手段用通信モジュール。
  • 【請求項5】 識別プレートが車輌識別ナンバープレートであることを特徴とする請求項1,2,3または4記載の移動手段用通信モジュール。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、移動手段用通信モジュール、特に移動手段(例えば、車輌や船舶等)の相互間距離や前方(あるいは後方)を走行している他の移動手段との相対速度等を計測したり、移動手段相互間通信に使用される移動手段用通信モジュールに関する。

    【0002】

    【発明の背景と課題】例えば、移動手段として車輌を考えた場合、車間距離や前方(あるいは後方)の走行車輌との相対速度等を計測したり、車輌間通信に使用される車載用通信モジュールは、車輌の前部(あるいは後部)
    に取り付けられる。 この通信モジュールは、例えば、ガン発振器、サーキュレータ、方向性結合器、ミキサ、アンテナにて構成される。 そして、高性能の通信システムには、システムのS/N比(single−to−no
    ise ratio)又はC/N比(carrier−
    to−noise ratio)及び他の通信システムへの影響を抑える目的で高い指向性と大きな利得を受けることができるアンテナが必要である。 このため、面積が広く、かつ、奥行き寸法の大きいアンテナが要求される。 従って、通信モジュールが車輌の前部(あるいは後部)を占有する面積は広くなるため、単に通信モジュールを車輌に取り付けただけでは車輌の外観を著しく変更することになり、車輌デザイン上好ましくない。

    【0003】そこで、本発明は、移動手段の外観を殆ど変更することなく、移動手段に装着することができる薄型の移動手段用通信モジュールを提供することにある。

    【0004】

    【課題を解決するための手段と作用】以上の課題を解決するため、本発明に係る移動手段用通信モジュールは、
    (a)平行配置された2枚の導電体平板と、この2枚の導電体平板の間に配設された誘電体ストリップ及び電気機能素子とで構成されたミリ波集積回路部と、(b)平行配置された2枚の導電体平板と、この2枚の導電体平板の間に配設された誘電体ストリップと、この2枚の導電体平板の一方に設けたスロットとで構成された平面アンテナ部とを備え、(c)少なくとも前記ミリ波集積回路部を構成する2枚の導電体平板の一方と、前記平面アンテナ部を構成する2枚の導電体平板の一方とが同一平面内に一体化して配置された状態で、ミリ波を低損失で透過させることができる材料からなる識別プレート背面又は内部に配設されていること、を特徴とする。

    【0005】ミリ波を低損失で透過させることができる材料としては、PC(ポリカーボネート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、FRPP(繊維強化ポリプロピレン)、ABS等の樹脂が使用される。 以上の構成において、移動手段の前部(あるいは後部)に装着された移動手段用通信モジュールをレーダとして使用する場合、ミリ波集積回路部から伝搬してきたミリ波は、平面アンテナ部から放射され、識別プレートを透過してその一部が前方(あるいは後方)を走行する移動手段に達した後、この走行移動手段によって反射され再び識別プレートを透過して平面アンテナ部に入射する。

    【0006】また、この移動手段用通信モジュールを移動手段相互間通信に使用する場合、送信時には通信情報をミリ波集積回路部においてミリ波に変換し、このミリ波を平面アンテナ部から放射し、識別プレートを透過させて前方(あるいは後方)を走行する移動手段の通信モジュールのアンテナ部に送信する。 逆に、受信時には、
    前方(あるいは後方)を走行する移動手段の通信モジュールのアンテナ部から放射されたミリ波(通信情報)
    が、識別プレートを透過して平面アンテナ部に達するので、これを受信する。 ここに、移動手段用通信モジュールは、送信及び受信の両方可能なシステムに限るものではなく、送信あるいは受信のいずれか一方のみが可能なシステムも含む。

    【0007】そして、少なくともミリ波集積回路部を構成する2枚の導電体平板の一方と、平面アンテナ部を構成する2枚の導電体平板の一方とが同一平面内に一体化して配置されているため、移動手段用通信モジュールは平板状の薄いものになる。 しかも、この移動手段用通信モジュールは、識別プレートの背面または内部に配設されるため移動手段表面には殆ど露出しない。

    【0008】また、本発明に係る移動手段用通信モジュールは、(d)平行配置された2枚の導電体平板の間に配設された誘電体ストリップ及び電気機能素子を有するミリ波集積回路部と、(e)前記平行配置された2枚の導電体平板の間に配設された誘電体ストリップと、この2枚の導電体平板の一方に設けたスロットとを有する平面アンテナ部とを備え、(f)ミリ波を低損失で透過させることができる材料からなる識別プレート背面又は内部に配設されていること、を特徴とする。

    【0009】以上の構成において、構成品数がより少なくなり、そのぶん製造コストも安価になる。 また、本発明に係る移動手段用通信モジュールは、導電体平板に段差を設けて平面アンテナ部を厚み方向に非対称構造にし、誘電体ストリップを伝搬するミリ波を漏洩放射することを特徴とする。 以上の構成において、良好なインピーダンス整合が行われ、より広い帯域で放射効率がアップする。

    【0010】また、本発明に係る移動手段用通信モジュールは、平面アンテナ部が漏洩放射されたミリ波の放射方向を所定の方向に偏向する偏向手段を有することを特徴とする。 以上の構成において、漏洩放射されたミリ波を同一方向に偏向し、実質的に一様な電界分布で、かつ殆ど残留電がない状態でミリ波が放射される。

    【0011】

    【実施例】以下、本発明に係る移動手段用通信モジュールの一実施例について添付図面を参照して説明する。 本実施例は、移動手段用通信モジュールとして、車間距離や前方(あるいは後方)の走行車輌との相対速度等を計測する車載用レーダヘッドの場合について説明する。

    【0012】図1及び図2は車載用レーダヘッド1の構造を示すものである。 レーダヘッド1はミリ波集積回路部2と平面アンテナ部3を備え、平板形状をしている。
    ミリ波集積回路部2は、非放射性誘電体線路(Nonr
    adiative Dielectric Waveg
    uide、以下NRDガイドとする)20と一群のNR
    Dガイド電気機能素子、すなわち、FM変調機能付ガン発振器21、サーキュレータ22,23、方向性結合器24a,24b,25、ミキサ26、無反射終端器27
    にて構成されている。

    【0013】NRDガイド20は、概略、導電体ベース板5、誘電体ストリップ20a,20b,20c,20
    d,20e,20f,20g,20h,20i及び導電体平板6からなる。 誘電体ストリップ20a〜20iの材料としては、低損失な材料であるフッ素樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂等が使用される。 導電体ベース板5と導電体平板6には、それぞれねじ穴51、
    68が設けられている。 導電体ベース板5と導電体平板6は、導電体ベース板5の外周部に配設された導電体スペーサ7にて一定の間隔を確保した状態で、ねじ穴5
    1,68にねじを螺着させてねじ留めすることにより平行配置される。 導電体ベース板5と導電体平板6の間には、誘電体ストリップ20a〜20i及び一群のNRD
    ガイド電気機能素子21〜27が挿入されている。

    【0014】FM変調機能付ガン発振器21は誘電体ストリップ20aを介してサーキュレータ22に連結している。 サーキュレータ22に連結している誘電体ストリップ20bは、その終端部に無反射終端器27が連結している。 サーキュレータ22は誘電体ストリップ20c
    を介して方向性結合器24aに連結している。 この方向性結合器24aによって信号線路は2本に分かれ、一方は誘電体ストリップ20dを介して方向性結合器25に連結すると共に、他方は誘電体ストリップ20gを介して方向性結合器24bに連結している。 誘電体ストリップ20gはその両終端部に無反射終端器27が連結している。 方向性結合器25は後述の平面アンテナ部3の誘電体ストリップ30aに連結している。 方向性結合器2
    4bは誘電体ストリップ20fを介してサーキュレータ23に連結すると共に、誘電体ストリップ20hを介してミキサ26に連結している。 サーキュレータ23は誘電体ストリップ20eを介して後述の平面アンテナ部3
    の誘電体ストリップ30bに連結している。 サーキュレータ23に連結している誘電体ストリップ20iはその終端部に無反射終端器27が連結している。

    【0015】また、FM変調機能付ガン発振器21及びミキサ26には、それぞれ信号線が接続され、その終端部は導電体ベース板5を貫通して導電体ベース板5の裏側に導出し、例えば車輌本体に内蔵されたそれぞれの信号処理部に接続される。 そして、FM変調機能付ガン発振器21を駆動する周波数制御信号及びミキサ26から出力される中間周波数信号は、これらの信号線を利用して伝送される。 なお、FM変調機能付ガン発振器21、
    サーキュレータ22,23、方向性結合器24a,24
    b,25、ミキサ26、無反射終端器27は周知のものであり、詳細な説明は省略する。

    【0016】平面アンテナ部3は、NRDガイド30とスロットアンテナ33にて構成され、導電体スペーサ7
    に設けられた仕切り導体50によってミリ波集積回路部2と隔てられている。 NRDガイド30は、概略、導電体ベース板5、誘電体ストリップ30a,30b、導電体平板6からなる。 すなわち、ミリ波集積回路部2のN
    RDガイド20と平面アンテナ部3のNRDガイド30
    は、導電体ベース板5と導電体平板6を共有している。
    誘電体ストリップ30a,30bはそれぞれ導電体ベース板5と導電体平板6の間に挿入されている。 誘電体ストリップ30a,30bの材料としては、低損失な材料であるフッ素樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂等が使用される。

    【0017】導電体ベース板5には、誘電体ストリップ30a,30bから所定距離だけ離れ、かつ誘電体ストリップ30a,30bによって伝搬されるミリ波による電界強度が比較的高い位置に、それぞれミリ波を放射するための段差S1,S2が設けられており、この部分において平面アンテナ部3は厚み方向に非対称構造になっている。

    【0018】さらに、離れた位置に、ミリ波の放射方向を誘電体ストリップ30a,30bの長手方向と垂直な方向に偏向するための誘電体プリズム34a,34bがそれぞれ設けられている(図3参照)。 誘電体プリズム34a,34bにはフッ素樹脂等の誘電体材料が使用される。 誘電体プリズム34a,34bは誘電体ストリップ30a,30bに対向している側の面がのこぎり波又は三波形状になっており、反対側の面が誘電体ストリップ30a,30bに対して平行な平面になっている。

    【0019】図4に示すように、導電体平板6には格子状にスロット32が形成され、このスロット32が形成された略矩形状部分がスロットアンテナ33として機能する。 なお、スロット32を形成することによって導電体平板6から分離した小片6aは、導電体平板6の手前側の面に設けた保護膜(図示せず)に接合させることにより保持される。 この保護膜は、ミリ波を低損失で透過させることができる材料からなる。

    【0020】以上の構成のレーダヘッド1は、ミリ波の放射方向には薄型化でき、かつ、放射方向に対して垂直な方向には広い放射面積が確保できる。 次に、このレーダヘッド1の作用について説明する。 レーダヘッド1において、ミリ波集積回路部2のNRDガイド20と平面アンテナ部3のNRDガイド30は、電気的、機械的に整合性がよい。 従って、ミリ波集積回路部2のFM変調機能付ガン発振器21から出射したミリ波は、誘電体ストリップ20a、サーキュレータ22、誘電体ストリップ20c、方向性結合器24a、誘電体ストリップ20
    dを順に伝搬して方向性結合器25に導かれる。 この方向性結合器25において、誘電体ストリップ30aへ導かれるミリ波と誘電体ストリップ30bへ導かれるミリ波に分波される。 前者のミリ波と後者のミリ波との間には90度の位相差が生じる。

    【0021】誘電体ストリップ30aへ導かれたミリ波は、段差S1の存在により誘電体ストリップ30aから漏洩放射された後、誘電体プリズム34aによって誘電体ストリップ30aの長手方向と垂直な方向となるように偏向され、導電体平板6に形成されたスロットアンテナ33に入射する。 一方、誘電体ストリップ30bへ導かれたミリ波は、段差S2の存在により誘電体ストリップ30bから漏洩放射された後、誘電体プリズム34b
    によって誘電体ストリップ30bの長手方向と垂直な方向となるように偏向され、導電体平板6に形成されたスロットアンテナ33に入射する。 これらスロットアンテナ33に入射した二つのミリ波は、相互間に90度の位相差を有しているので、左旋回又は右旋回の円偏波としてスロットアンテナ33のスロット32から放射される。

    【0022】円偏波の効果は、車載用レーダヘッドとして使用した場合、統一した偏波面を有する円偏波とすることにより、他の車輌から反射したミリ波と対向車輌のレーダヘッドから放射されたミリ波の偏波面が逆旋となり、他の車輌から反射したミリ波のみを受信し、対向車輌から放射されたミリ波の電磁干渉を防止することができる。

    【0023】一方、スロットアンテナ33のスロット3
    2から平面アンテナ部3内に入射したミリ波は誘電体ストリップ30aと30bで受信され、ミリ波集積回路部2の方向性結合器25、誘電体ストリップ20e、サーキュレータ23、誘電体ストリップ20f、方向性結合器24bに順に導かれる。 方向性結合器24bには、F
    M変調機能付ガン発振器21から出射したミリ波の一部が方向性結合器24aによって誘電体ストリップ20g
    を伝搬して導かれており、このミリ波と前記平面アンテナ部3内に入射してミキサ26に導かれたミリ波とが混合されて中間周波数信号とされる。

    【0024】次に、レーダヘッド1の車輌への装着について説明する。 図5に示すように、レーダヘッド1は、
    車輌80の前部バンパー81の車輌識別ナンバープレート取付け部分81aに、スロットアンテナ33が車輌8
    0の前方を向くように装着される。 さらに、車輌識別ナンバープレート70が、導電体平板6に設けた穴67及び車輌識別ナンバープレート70に設けた穴71にビスを挿入してビス留めすることによりレーダヘッド1の表面に装着される。 このとき、スロットアンテナ33の面が略垂直方向になるように、かつ、レーダヘッド1が車輌識別ナンバープレート70の外周より内側に配設されるように設定される。 従って、レーダヘッド1は車輌識別ナンバープレート70の背面に位置し、車輌80の表面には殆ど露出しないので、車輌80の外観は殆ど変わらない。

    【0025】車輌識別ナンバープレート70の材料としては、ミリ波を低損失で透過させることができる材料が使用される。 具体的にはPC(ポリカーボネート)、P
    BT(ポリブチレンテレフタレート)、FRPP(繊維強化ポリプロピレン)、ABS等の樹脂が使用される。
    図6は以上の構成からなるレーダヘッド1の等価電気回路図である。 図4を参照しながら、車輌80に装着されたレーダヘッド1の作用について説明する。

    【0026】周波数制御信号に基づいてFM変調機能付ガン発振器21から出射したミリ波は、サーキュレータ22、方向性結合器24a、方向性結合器25、誘電体ストリップ30a,30bを介して、スロットアンテナ33のスロット32から車輌80の前方向に放射される。 放射されたミリ波は車輌識別ナンバープレート70
    を透過して、その一部が前方を走行する車輌に達した後、この車輌によって反射される。 反射したミリ波は再び車輌識別ナンバープレート70を透過してスロット3
    2から平面アンテナ部3の内に入射し、誘電体ストリップ30a,30bで受信された後、方向性結合器25、
    サーキュレータ23、ミキサ26を介して中間周波数信号として車輌80の内部に搭載された信号処理部に伝送される。 この信号処理部では、伝送された中間周波数信号に基づいて車間距離等を算出し、その結果を車輌80
    に設置した液晶画像装置等に表示する。

    【0027】なお、本発明に係る移動手段用通信モジュールは前記実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に変形することができる。 前記実施例は、車輌用通信モジュールの場合を説明したが、必ずしもこれに限定する必要はなく、船舶等の通信モジュールであってもよい。 ミリ波集積回路部と平面アンテナ部の位置関係、サイズ等は任意であり、仕様に合わせて種々のものが採用される。

    【0028】また、前記実施例では、導電体ベース板5
    と導電体平板6はそれぞれ一枚ものにて製作したが、いずれか一方をミリ波集積回路部と平面アンテナ部に2分割して製作してもよい。 また、移動手段用通信モジュールを識別プレートに内蔵したり、移動手段用通信モジュールと識別プレートを一体で製造したり、あるいは、移動手段用通信モジュールを移動手段後部の識別プレートにも設けてもよい。

    【0029】さらに、アンテナレドームの表面に識別文字やナンバー文字等を印刷またはプレス等によって形成し、アンテナレドームに識別プレートとしての機能も持たせるようにしてもよい。 ここに、アンテナレドームとは移動手段用通信モジュールを雨、、氷等から守るための誘電体保護部材であり、その材料としては薄くて耐候性の優れたものが要求される。 具体的には、PC,P
    BT,FRPP,ABS等の樹脂が使用される。

    【0030】また、移動手段用通信モジュールは、前記実施例のレーダとしての機能の他に移動手段相互間の通信機能も有している。

    【0031】

    【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明によれば、ミリ波集積回路部と平面アンテナ部が、平行配置された2枚の導電体平板とこの2枚の導電体平板の間に配設された誘電体ストリップにて構成された非放射性誘電体線路をそれぞれ有するので、ミリ波集積回路部と平面アンテナ部の整合性がよい移動手段用通信モジュールが得られる。 そして、少なくともミリ波集積回路部を構成する2枚の導電体平板の一方と、平面アンテナ部を構成する2枚の導電体平板の一方とが同一平面内に一体化して配置されているので、平板状の薄い移動手段用通信モジュールになる。 しかも、この移動手段用通信モジュールは、識別プレートの背面または内部に配設されるので移動手段表面には殆ど露出せず、移動手段の外観は殆ど変わらない。 この結果、移動手段の外観を殆ど変更することなく、移動手段に装着することができる。

    【0032】さらに、形状が平板状で、かつ、構造が簡素であるので、生産性が良く、製造コストも安価なものができる。 また、本発明によれば、導電体平板に段差を設けて平面アンテナ部を厚み方向に非対称構造にし、誘電体ストリップを伝搬するミリ波を漏洩放射することによって、インピーダンス整合を改善し、より広い帯域で放射効率をアップさせることができる。

    【0033】また、本発明によれば、平面アンテナ部が漏洩放射されたミリ波の放射方向を所定の方向に偏向する偏向手段を有することによって、漏洩放射されたミリ波を同一方向に偏向し、実質的に一様な電界分布で、かつ殆ど残留電力がない状態でミリ波を放射することができる。 特に、ミリ波の放射方向には薄型化でき、かつ、
    放射方向に対して垂直な方向には広い放射面積を確保できるので、この移動手段用通信モジュールを車輌識別ナンバープレートの背面又は内部に配設された車載用レーダヘッドとして使用する場合は最適である。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明に係る移動手段用通信モジュールの一実施例を示す組立て斜視図。

    【図2】ミリ波集積回路部と平面アンテナ部の内部拡大平面図。

    【図3】図2のIII−III断面図。

    【図4】図1に示した移動手段用通信モジュールに使用される導電体平板の拡大平面図。

    【図5】図1に示した移動手段用通信モジュールを車輌に装着した状態を示す斜視図。

    【図6】図1に示した移動手段用通信モジュールの等価電気回路図。

    【符号の説明】

    1…車載用レーダヘッド(移動手段用通信モジュール) 2…ミリ波集積回路部 3…平面アンテナ部 5…導電体ベース板 6…導電体平板 20…NRDガイド 20a〜20i…誘電体ストリップ 21…FM変調機能付ガン発振器 22,23…サーキュレータ 24a,24b,25…方向性結合器 26…ミキサ 27…無反射終端器 30…NRDガイド 30a,30b…誘電体ストリップ 32…スロット 33…スロットアンテナ 34a,34b…誘電体プリズム(偏向手段) 70…車輌識別ナンバープレート 80…車輌 S1,S2…段差

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 6識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01Q 23/00 H04B 1/38

    QQ群二维码
    意见反馈