Radio tag, radio tag posture sensing device, and radio tag posture sensing system

申请号 JP2004113270 申请日 2004-04-07 公开(公告)号 JP2005300219A 公开(公告)日 2005-10-27
申请人 Fuji Photo Film Co Ltd; 富士写真フイルム株式会社; 发明人 INUI FUYUKI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a system automatically sensing the posture of articles provided with radio tags. SOLUTION: A radio tag posture sensing device 50 comprises a directional antenna 52 transmitting and receiving radio signals between radio tags 20; an interrogator 70 which measures signal strength of radio signal received from radio tag 20 with directional antenna 52; and a sensing part 90 for sensing the posture of the radio tags on the basis of the signal strength measured with the interrogator 70. The radio tags 20 is provided with an antenna 22 having single directivity. By detecting the posture of the directional antenna 22 of the radio tags 20 against the directional antenna 52 of the radio tag posture sensing device 50 on the basis of the signal intensity of the radio signal received from the radio tags 20, the posture of an article 1 provided with a radio tag 20 can be automatically detected. COPYRIGHT: (C)2006,JPO&NCIPI
权利要求
  • 無線タグとの間で無線信号を送受信する指向性アンテナと、
    前記指向性アンテナにより前記無線タグから受信された前記無線信号の信号強度を測定する質問器と、
    前記質問器により測定された前記信号強度に基づいて前記無線タグの姿勢を検知する検知部と、
    を備えることを特徴とする無線タグ姿勢検知装置。
  • 指向方向及び又は偏波面方向が互いに異なる複数の前記指向性アンテナを備え、
    前記検知部は、前記複数の指向性アンテナを介して得られる前記信号強度を比較して前記無線タグの姿勢を検知することを特徴とする請求項1に記載の無線タグ姿勢検知装置。
  • 前記指向性アンテナの指向方向及び又は偏波面方向と前記無線タグの姿勢とを相対的に変化させる方向変化部を更に備え、
    前記検知部は、前記方向変化部の動作に伴う前記信号強度の変化に基づいて前記無線タグの姿勢を検知することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線タグ姿勢検知装置。
  • 前記方向変化部は、前記指向性アンテナの前記指向方向及び又は偏波面方向を機械的又は電子的に変化させることを特徴とする請求項3に記載の無線タグ姿勢検知装置。
  • 前記指向性アンテナよりも広い指向性を有するアンテナを更に備えることを特徴とする請求項1乃至4の一つに記載の無線タグ姿勢検知装置。
  • 前記質問器は、前記検知部により検知された前記無線タグの前記姿勢に関する姿勢情報を前記無線タグに書き込むことを特徴とする請求項1乃至5の一つに記載の無線タグ姿勢検知装置。
  • 前記質問器は、前記無線タグから前記姿勢情報を読み出し、
    前記姿勢情報に基づいて前記無線タグに対する処理が変更されることを特徴とする請求項6に記載の無線タグ姿勢検知装置。
  • 単一指向性を有するアンテナを備えることを特徴とする無線タグ。
  • 前記アンテナの指向方向を外部から視認可能とする表示部を更に備えることを特徴とする請求項8に記載の無線タグ。
  • 前記アンテナはログペリオディックアンテナであることを特徴とする請求項8又は9に記載の無線タグ。
  • 請求項1乃至7の一つに記載の無線タグ姿勢検知装置と、
    請求項8乃至10の一つに記載の無線タグと、
    を備えることを特徴とする無線タグ姿勢検知システム。
  • 说明书全文

    本発明は、無線タグ及びそれを利用する装置及びシステムに係り、特に無線タグを備える物品の姿勢を検知するための無線タグ姿勢検知システム並びにそれに用いられる無線タグ及び無線タグ姿勢検知装置に関する。

    従来、流通過程にある物品に無線タグを取り付け、指向性アンテナを備える無線タグ検索装置を用いて物品の位置を検索する方法が提案されている(特許文献1参照)。 また従来、無線タグからの応答信号の位相差によって物品の位置を特定する方法が提案されている(特許文献2参照)。

    特開2002−271229号公報

    特開2003−101550号公報

    しかしながら、これらの方法では、無線タグが取り付けられた物品の姿勢を検知することはできない。 例えば玉掛けのためのアイボルトが備えられている重量物のように、その置かれる方向性が重要な物品の姿勢を一定に保ったり揃えたりするためには、従来は作業者の目視に頼るか画像認識システムを用いるなど無線タグとは無関係な対策を別に講じる必要がある。

    また、従来の無線タグは、単純なループアンテナを備えるのが一般的であり、無線タグの姿勢検知のためにそのアンテナの指向性を利用することには配慮されていない。

    本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、無線タグを備える物品の姿勢を検知することができる無線タグ姿勢検知システム並びにそれに用いられる無線タグ及び無線タグ姿勢検知装置を提供することを目的とする。

    前記目的を達成するために、本発明に係る無線タグ姿勢検知装置は、無線タグとの間で無線信号を送受信する指向性アンテナと、前記指向性アンテナにより前記無線タグから受信された前記無線信号の信号強度を測定する質問器と、前記質問器により測定された前記信号強度に基づいて前記無線タグの姿勢を検知する検知部と、を備えることを特徴とする。

    好ましくは、前記無線タグ姿勢検知装置は、指向方向及び又は偏波面方向が互いに異なる複数の前記指向性アンテナを備え、前記検知部は、前記複数の指向性アンテナを介して得られる前記信号強度を比較して前記無線タグの姿勢を検知する。

    また好ましくは、前記無線タグ姿勢検知装置は、前記指向性アンテナの指向方向及び又は偏波面方向と前記無線タグの姿勢とを相対的に変化させる方向変化部を更に備え、前記検知部は、前記方向変化部の動作に伴う前記信号強度の変化に基づいて前記無線タグの姿勢を検知する。 好ましくは、前記方向変化部は、前記指向性アンテナの前記指向方向及び又は偏波面方向を機械的又は電子的に変化させる。

    また好ましくは、前記無線タグ姿勢検知装置は、前記指向性アンテナよりも広い指向性を有するアンテナを更に備える。

    また好ましくは、前記質問器は、前記検知部により検知された前記無線タグの前記姿勢に関する姿勢情報を前記無線タグに書き込む。

    また好ましくは、前記質問器は、前記無線タグから前記姿勢情報を読み出し、前記姿勢情報に基づいて前記無線タグに対する処理が変更される。

    本発明に係る無線タグは、単一指向性を有するアンテナを備えることを特徴とする。

    好ましくは、前記無線タグは、前記アンテナの指向方向を外部から視認可能とする表示部を更に備える。

    また好ましくは、前記アンテナはログペリオディックアンテナである。

    本発明に係る無線タグ姿勢検知システムは、上記の無線タグ姿勢検知装置と、上記の無線タグと、を備えることを特徴とする。

    本発明によれば、無線タグから受信された無線信号の信号強度に基づいて、無線タグ姿勢検知装置の指向性アンテナに対する無線タグの指向性アンテナの姿勢を検知することにより、無線タグを備える物品の姿勢を自動的に検知することができる。

    以下、添付図面に従って本発明に係る無線タグ、無線タグ姿勢検知装置及び無線タグ姿勢検知システムの好ましい実施の形態について詳説する。

    図1は、本発明の実施の形態による無線タグ姿勢検知システム10の概略構成図である。 無線タグ姿勢検知システム10は、主として、姿勢検知の対象となる物品1に備えられる無線タグ20と、無線タグ20と無線通信を行うことによって無線タグ20の姿勢を検知することで、無線タグ20が備えられている物品1の姿勢を検知する無線タグ姿勢検知装置50と、から成る。 無線タグ20及び無線タグ姿勢検知装置50は、従来の無線タグ及びそれを利用する装置と同様に、例えば無線タグ20のID情報や物品1に関する情報を互いに送受信するなどの機能も備える。

    図2(a)は無線タグ20の外観を示す模式図であり、図2(b)は無線タグ20の内部構造を示す模式図である。 図2に示すように、無線タグ20は、指向性アンテナ22と、指向性アンテナ22に接続されているICチップ30とを備え、無線タグ20の外装部には、指向性アンテナ22の指向方向を外部から視認可能とする表示部24が設けられている。 指向性アンテナ22は、例えば図2(b)に示すログペリオディックアンテナのような、平面的で単一指向性を有するループ状アンテナであることが好ましいが、例えば八木・宇田アンテナのような他の原理による単一指向性アンテナであっても好ましい。 なお、どのような原理のアンテナであっても理想的に等方性ではあり得ず何らかの指向性を必ず持っているので、単一指向性アンテナではなくても指向性アンテナ22として用いることができる。

    図3は、無線タグ20のブロック図である。 指向性アンテナ22により受信された無線信号は、送受信信号を分波するバンドパスフィルタであるダイプレクサ32により分波され、復調部34により復調され符号復号部36により復号化される。 CPU38は、復号化された信号をコマンドとして読み取り、メモリ40に記憶させる。 CPU38が発する応答信号は、符号復号部36により符号化され変調部42により変調され、ダイプレクサ32を介して指向性アンテナ22から送信される。 電源ブロック44は、ダイプレクサ32を介して入する無線信号から電力を生成し、ICチップ30の各部へ電力を供給する。

    図4は、無線タグ20が備えられている物品1の姿勢を説明する模式図であり、(a)は物品1の好ましい姿勢の例を示し、(b)及び(c)は物品1の好ましくない姿勢の例を示す。 例えば物品1が玉掛けのためのアイボルト2が備えられている重量物である場合、フック3をアイボルト2に掛けやすいように、物品1の姿勢を調整する必要がある。 そこで、物品1の好ましい姿勢の方向を表示部24が指し示すように物品1の表面に無線タグ20を貼付しておき、無線タグ20の指向性アンテナ22の指向方向及び偏波面方向(即ち無線タグ20の姿勢)を後述するように無線タグ姿勢検知装置50により検知することで、無線タグ20(及びそれが備えられている物品1)の姿勢を自動的に検知することができる。 更に、無線タグ20の表示部24は、従来の荷札と同様に、物品1の姿勢について作業者の注意を喚起することができる。 なお、物品1の好ましい姿勢の方向が物品1の外形により明らかな場合など、作業者からの視認性を表示部24により高める必要がない場合は、無線タグ20の姿勢と物品1の好ましい姿勢の方向とが所定の関係にあるだけで十分であり、無線タグ20が表示部24を備えていなくても良く、無線タグ20が物品1の内部に取り付けられたり埋め込まれたりしていても良い。

    次に、無線タグ姿勢検知装置50について、図1を参照して説明する。 無線タグ姿勢検知装置50は、主として、ターンテーブル62上に載置された物品1に備えられている無線タグ20との間で無線信号を送受信する指向性アンテナ52X、52Y及び52Zと、各アンテナを介して無線タグ20との間で信号を入出力する質問器70と、各アンテナのうち使用するアンテナを選択すると共に指向性アンテナ52X、52Y及び52Zの指向方向及び偏波面方向と物品1の姿勢(即ちそれに備えられている無線タグ20の姿勢)とを相対的に変化させながら、質問器70により無線タグ20から受信された無線信号の信号強度に基づいて、無線タグ20(及びそれが備えられている物品1)の姿勢を検知する方向検知部90と、から成る。

    指向性アンテナ52X、52Y及び52Z(以下、X軸アンテナ52X、Y軸アンテナ52Y及びZ軸アンテナ52Zとも呼ぶ)は、ターンテーブル62上に載置された物品1に備えられている無線タグ20が位置する確率が最も高い点(以下、対象点と呼ぶ)を原点とするXYZ直交座標系の各軸上に設けられ、初期状態では各軸に沿って対象点方向に向いた指向性を有している。 X軸アンテナ52Xは、X軸アンテナ52Xを軸回転させることによってX軸アンテナ52Xの指向方向を変えずに偏波面方向だけを回転させる偏波面方向ローテータ54Xと、X軸アンテナ52X及び偏波面方向ローテータ54XをXY平面に沿って回転させることによってX軸アンテナ52Xの指向方向を回転させる指向方向ローテータ56Xと、を備える。 同様に、Y軸アンテナ52Yは、Y軸アンテナ52Yを軸回転させる偏波面方向ローテータ54Yと、Y軸アンテナ52Y及び偏波面方向ローテータ54YをXY平面に沿って回転させる指向方向ローテータ56Yと、を備える。 また同様に、Z軸アンテナ52Zは、Z軸アンテナ52Zを軸回転させる偏波面方向ローテータ54Zと、Z軸アンテナ52Z及び偏波面方向ローテータ54ZをXZ平面に沿って回転させる指向方向ローテータ56Zと、を備える。

    無線タグ姿勢検知装置50は、指向性アンテナ52X、52Y及び52Zの他に、各指向性アンテナよりも広い指向性を有する広指向性アンテナ58を備える。 広指向性アンテナ58は、無線タグ20の指向性アンテナ22の指向方向及び偏波面方向に関わらず、無線タグ20との通信を保つと共に無線タグ20へ電力を供給する。 広指向性アンテナ58は、ターンテーブル62上の無線タグ20が存在し得る空間全体を覆うように、大型であったり複数のアンテナの複合体であったりすると好ましい。 また、広指向性アンテナ58は、円偏波アンテナであると更に好ましい。

    指向性アンテナ52X、52Y及び52Zは、アンテナ切替器60を介して選択的に質問器70に接続される。 広指向性アンテナ58はアンテナ切替器60を介して質問器70に接続されていて、この接続は必要に応じて切断可能である。 広指向性アンテナ58は、アンテナ切替器60を介さずに質問器70に常時接続されていても良い。

    質問器70のCPU72から出力されたコマンドは、変調部74により変調及び周波数変換され増幅部76により増幅された後、混合器78により電力搬送波と混合され、ダイプレクサ80及びアンテナ切替器60を介して指向性アンテナ52X、52Y及び52Zの一つ及び又は広指向性アンテナ58から無線信号として送信される。 また、指向性アンテナ52X、52Y及び52Z並びに広指向性アンテナ58により受信された無線信号は、アンテナ切替器60及びダイプレクサ80を介してローノイズアンプ82に入力されて増幅された後、復調部84により周波数変換及び復調され、CPU72により応答信号として読み取られる。

    方向検知部90は、主として、偏波面方向ローテータ54X及び指向方向ローテータ56Xを駆動することによってX軸アンテナ52Xの指向方向及び偏波面方向を制御するX軸アンテナ方向制御部92Xと、偏波面方向ローテータ54Y及び指向方向ローテータ56Yを駆動することによってY軸アンテナ52Yの指向方向及び偏波面方向を制御するY軸アンテナ方向制御部92Yと、偏波面方向ローテータ54Z及び指向方向ローテータ56Zを駆動することによってZ軸アンテナ52Zの指向方向及び偏波面方向を制御するZ軸アンテナ方向制御部92Zと、ターンテーブル62を駆動することによって物品1(及びそれに備えられている無線タグ20)の向きを制御するターンテーブル方向制御部92Tと、アンテナ切替器60を制御することによって使用アンテナを選択するアンテナ切替制御部94と、各制御部を制御するCPU96と、から成る。

    CPU96は、使用するアンテナ並びにその指向方向及び偏波面方向を各制御部を介して変えながら、質問器70により無線タグ20から受信された無線信号の信号強度を表す情報をCPU72から受け取り、その情報に基づいて無線タグ20(及びそれが備えられている物品1)の姿勢を検知する。 CPU72は、無線タグ20から受信された無線信号の信号強度を表す情報を取得するために、例えば、ローノイズアンプ82の入力信号又は出力信号の電圧を測定することなどによって信号強度を直接的に測定しても良いし、復調部84により復調された応答信号のエラーレートを測定することによって信号強度を間接的に測定しても良い。

    図5は、本実施の形態による無線タグ姿勢検知装置50による物品1の姿勢検知のフローチャートであり、(a)はメインフローを示し、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)はそれぞれサブルーチンを示す。 なお、同様の工程には同様の符号を付し、重複する説明は省略する。 物品1の姿勢検知の処理が開始されると(S100)、X軸アンテナ回転(S200X)、Y軸アンテナ回転(S200Y)及びZ軸アンテナ回転(S200Z)が順次行われ、各工程で得られた無線タグ20から受信された無線信号の信号強度を表す情報に基づいて物品1の姿勢が検知される(S300)。 次に、検知された物品1の姿勢が所定の姿勢であるか否かが判定され(S400)、正しい場合は正常処理が継続され(S500)、処理が終了される(S700)。 S400において否と判定された場合、物品1の廃棄や姿勢の変更などの所定の処理が実施され(S600)、処理が終了される(S700)。

    物品1が例えばデコレーションケーキを包装した箱のように転倒が許されない物品である場合、S400において物品1が転倒していると判定された場合には、質問器70により無線タグ20に転倒履歴が書き込まれても良く、転倒履歴が書き込まれた無線タグ20が備えられている物品1は廃棄されたり廉価品扱いとされたりする。 更に、S100の次に質問器70により無線タグ20から転倒履歴を読み出す工程を設け、転倒履歴が書き込まれた無線タグ20(及びそれが備えられている物品1)については以降の処理を変更することとしても良い。

    また、物品1が例えば玉掛けのためのアイボルト2が備えられている重量物のようにその置かれる方向性が重要な物品である場合、S400において否と判定された場合には、作業員に物品1の姿勢を所定の姿勢に変更するよう警告しても良いし、例えばターンテーブル62やロボットアーム(不図示)による物品1の姿勢の自動変更と姿勢検知処理とをS400において正と判断されるまで繰り返しても良い。

    X軸アンテナ回転(S200X)(図5(b)参照)においては、アンテナ切替器60によりX軸アンテナ52Xが質問器70に接続され(S210X)、X軸アンテナ52Xの指向方向回転(S220)及び偏波面方向回転(S240)が順次行われる。 Y軸アンテナ回転(S200Y)及びZ軸アンテナ回転(S200Z)(図5(c)及び(d)参照)の処理は、X軸アンテナ回転(S200X)の処理と同様である。

    アンテナの指向方向回転(S220)(図5(e)参照)について、X軸アンテナ52Xが選択されているときを例に説明する。 まず、指向方向ローテータ56XによりX軸アンテナ52Xの指向方向が所定ステップずつ回転されながら(限度±90°)(S222)、X軸アンテナ52Xを介して無線タグ20に無線信号が送信され(S224)無線タグ20との通信が行われる(S226)。 なお、S224及びS226において、無線タグ20への無線信号の送信及び無線タグ20からの無線信号の受信の一方が広指向性アンテナ58を介して行われても良い。 次に、S226において無線タグ20から一定出力の応答があったか否かが判定され(S228)、正と判定された場合は無線タグ20と所定のデータ通信が行われる(S230)。 S228において否と判定された場合は、所定の応答なし処理が実施され(S232)、S222に処理が戻されて指向方向ローテータ56XによりX軸アンテナ52Xの指向方向が所定の1ステップ分回転され、S224以降の処理が行われる。 以上の処理により、X軸アンテナ52Xの指向方向の変化と無線タグ20から受信された無線信号の強度の変化との関係を表す情報を得ることができる。 Y軸アンテナ52Y及びZ軸アンテナ52Zが選択されているときの処理は、X軸アンテナ52Xが選択されているときの処理と同様である。

    アンテナの偏波面方向回転(S240)(図5(f)参照)について、X軸アンテナ52Xが選択されているときを例に説明する。 この処理は、S242において偏波面方向ローテータ54XによりX軸アンテナ52Xの偏波面方向が回転されること以外は、全てアンテナの指向方向回転(S220)の処理と同様である。 この処理により、X軸アンテナ52Xの偏波面方向の変化と無線タグ20から受信された無線信号の強度の変化との関係を表す情報を得ることができる。 Y軸アンテナ52Y及びZ軸アンテナ52Zが選択されているときの処理は、X軸アンテナ52Xが選択されているときの処理と同様である。

    以上の各処理によって、指向性アンテナの選択並びに指向性アンテナの指向方向及び偏波面方向の変化と無線タグ20から受信された無線信号の信号強度の変化との関係を表す情報が得られ、その情報に基づいて物品1の姿勢が検知される。

    なお、物品1の姿勢検知処理中、無線タグ20に電力を供給するために広指向性アンテナ58から電力搬送波を送信しても良い。 また、物品1の姿勢検知処理中は広指向性アンテナ58を一切用いず、広指向性アンテナ58は物品1の姿勢検知処理とは無関係に無線タグ20と通信を行うためにのみ用いても良い。

    また、指向性アンテナ52X、52Y及び52Zを回転させる代わりに、例えばターンテーブル62などにより物品1を回転させても良い。 また、物品1を回転させる必要がない場合は、ターンテーブル62は不要である。

    また、物品1の姿勢を細かく検知する必要がない場合は、指向性アンテナ52X、52Y及び52Zの指向方向回転及び又は偏波面方向回転の工程及びそのための機構を省略しても良い。 更に、指向性アンテナの数を最低一つにまで減らしても良く、それでも物品1の姿勢が所定方向にあるか否かを判定することは可能である。

    図6は、本発明の第二の実施の形態による無線タグ姿勢検知装置150の概略構成図である。 図6において、図1に示す無線タグ姿勢検知装置50と同じ又は類似の構成要素については、同様の符号を付しその説明は省略する。 無線タグ姿勢検知装置150は、指向性アンテナ並びにその指向方向及び偏波面方向を回転させる手段として、アンテナアレイ152X、152Y及び152Z並びに方向制御回路155X、155Y及び155Zを備える。

    図7は、アンテナアレイ152X及び方向制御回路155Xのブロック図である。 アンテナアレイ152Y及び152Z並びに方向制御回路155Y及び155Zは、アンテナアレイ152X及び方向制御回路155Xと同様の構成を有する。 アンテナアレイ152Xは、平面状に一定間隔で配列された複数のアンテナ素子を有している。 方向制御回路155Xは、各アンテナ素子に対して重み付けや位相差付けして信号を送受信することにより、アンテナアレイ152Xの指向方向及び偏波面方向を任意に変化させることができる。

    以上のように構成された無線タグ姿勢検知装置150による物品1の姿勢検知処理は、アンテナを機械的に回転させずにアンテナの指向方向及び偏波面方向を電子的に回転させること以外は、図5で説明した処理と同様である。 更に、無線タグ姿勢検知装置150においては、各アンテナアレイについて指向性を広げたり円偏波にしたりする制御が方向制御回路により電子的に可能である。 そこで、例えばX軸アンテナ回転工程において、アンテナアレイ152X及び方向制御回路155Xには指向性アンテナ52X、偏波面方向ローテータ54X及び指向方向ローテータ56Xと同様の動作をさせ、アンテナアレイ152Y及び方向制御回路155Y及び又はアンテナアレイ152Z及び方向制御回路155Zには広指向性アンテナ58と同様の動作をさせても良い。 また、物品1の姿勢検知処理中以外は、アンテナアレイの全てについて指向性を広げたり円偏波にしたりしても良い。

    図1は本発明に係る無線タグ姿勢検知システムの実施の形態を示す概略構成図である。

    図2は無線タグの外観及び内部構造を示す模式図である。

    図3は無線タグのブロック図である。

    図4は無線タグが備えられている物品の姿勢を説明する模式図である。

    図5は無線タグ姿勢検知装置が動作する際の制御の実施の形態を示すフローチャートである。

    図6は無線タグ姿勢検知装置の第二の実施の形態を示す概略構成図である。

    図7はアンテナアレイ及び方向制御回路のブロック図である。

    符号の説明

    1…物品、2…アイボルト、3…フック、10…無線タグ姿勢検知システム、20…無線タグ、22…指向性アンテナ、24…表示部、30…ICチップ、32…ダイプレクサ、34…復調部、36…符号復号部、38…CPU、40…メモリ、42…変調部、44…電源ブロック、50…無線タグ姿勢検知装置、52X,52Y,52Z…指向性アンテナ、54X,54Y,54Z…偏波面方向ローテータ、56X,56Y,56Z…指向方向ローテータ、58…広指向性アンテナ、60…アンテナ切替器、62…ターンテーブル、70…質問器、72…CPU、74…変調部、76…増幅部、78…混合器、80…ダイプレクサ、82…ローノイズアンプ、84…復調部、90…方向検知部、92X…X軸アンテナ方向制御部、92Y…Y軸アンテナ方向制御部、92Z…Z軸アンテナ方向制御部、92T…ターンテーブル方向制御部、94…アンテナ切替制御部、96…CPU、150…無線タグ姿勢検知装置、152X,152Y,152Z…アンテナアレイ、155X,155Y,155Z…方向制御回路

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