【発明の詳細な説明】 【0001】 【技術分野】 本発明は、コード化された商品の位置を検出するため、特に所定の領域内でコード化された商品の位置を検出するためのシステムおよび方法に関する。 【0002】 【背景技術】 指定領域内で適切にタグが付けられた商品の位置を検出するためには、多岐に渡る技法が利用されてきた。 しかしながら、これらのアプローチの大部分は、リーダ/基地装置を基準にしてタグが付けられた商品の範囲および関係を求めるために、信号強度、到着角度、到着時間、またはこれらのパラメータの組み合わせを考慮する複雑な技術を利用する。 このようなシステムは非常に高い精度となることができるが、それらは相対的に複雑かつ高価となる傾向があり、このような精度が必要とされていない、あるいはこのような費用に耐えられない多くの用途もある。 従って、相対的に安価となるさらに簡略でさらに精度が低い位置検出システムに対するニーズがある。 【0003】 既存の無線周波数識別システムは、トランスポンダまたは識別対象の商品に付けられるタグ、およびリーダの動作範囲内に存在するタグと通信する質問器またはリーダを含む。 この既存システムは、同時に存在し、リーダの範囲内にある可能性が有るタグのそれぞれを識別することができる。 【0004】 しかしながら、既存システムは、有る特定のタグつき商品がリーダの動作範囲内のどこにあるのかを決定することはできない。 結果的に、所定領域内でタグ付き商品を識別し、位置を検出するための簡略かつ安価な方法に対するニーズがある。 【0005】 それゆえに、本発明は、それぞれがタグをその中で識別することができるそれぞれのカバレージエリアを有する少なくとも第1リーダおよび第2リーダを備え、その場合前記第1リーダのカバレージエリアは、前記第2リーダのカバレージエリアの少なくとも一部とオーバーラップする。 プロセッサは、前記第1リーダおよび第2リーダのカバレージエリアのオーバーラップの中に位置しているタグを識別するために、前記第1リーダおよび第2リーダに応答する。 【0006】 複数のリーダの内のリーダのカバレージエリアを含む所定の範囲内でコード化された商品の位置を検出する方法は、複数のリーダの各1つのそれぞれのカバレージエリア内に存在するコード化商品を識別するステップと、複数のリーダの各1つからのコード化された商品の識別を組み合わせるステップと、前記組み合わされたコード化商品識別に位置検出ルールセットを適用するステップと、前記セットの位置検出ルールセットに従って所定の領域内の場所に前記コード化商品のそれぞれを識別するステップを含む。 【0007】 【発明を実施するための最良の形態】 好ましい実施形態の以下に示す説明は、本明細書で参照されている図面と関連して読まれると、さらに容易に理解されるだろう。 【0008】 図1では、リーダ10,20,30は、線形アレイまたは配列を取り、所定の領域をカバーするそれぞれのカバレージエリア12,22,32を有する。 この領域はゾーンZ10,Z12,Z20A−Z20B、Z123、Z23およびZ 30を備える。 リーダ10の前記カバレージエリア12は、リーダ10の読取りアンテナのアンテナビームパターンに相当する。 つまりこのエリア12内で発信する伝送済みの信号はリーダ10によって受信され、検出されるだろう。 同様に、カバレージエリア22は、リーダ20のアンテナビームパターンに相当し、リーダ30のアンテナビームパターンに相当する。 【0009】 図1のシステムは、車、トラック等の自動車のレンタル用に活用されている設備という状況で説明されるが、本発明のこのような用途が単に例示的であり、それが応用できる多くの異なる環境があることが理解されるだろう。 例えば、位置が突き止められる各車両は、コード化された商品または無線周波数識別信号を伝送するタグを含む。 前記タグがある特定のリーダのカバレージエリアの範囲内にある場合には、そのリーダは、そのタグをそのカバレージエリア内に存在すると識別するだろう。 その結果、リーダ10は、ゾーンZ10、Z12、およびZ1 23を含むそのカバレージエリア12内に存在する各コード化された商品を検出し、識別するだろう。 リーダ20は、ゾーンZ12、Z20A、Z20B、Z1 23およびZ23を含むそのカバレージエリア22内に存在する各コード化商品を検出し、識別するだろう。 リーダ30は、ゾーンZ123、Z23およびZ3 0を含むそのカバレージエリア30内に存在する各コード化された商品を検出し、識別するだろう。 【0010】 車両レンタル設備という状況において、レンタルの顧客により返却中の車両5 0は、ゾーンZ10などの受取りエリアに残されるだろう。 返却され、処理された車両52は、現在、ゾーンZ12などの待機サービス中である。 例えば、車両54は、保守中であり、ゾーンZ123などのサービスベイに位置検出されている。 しかも、保守を受けた別の車両56は、現在、ゾーンZ123などの洗車エリア内にあり、次の貸出し者のために準備されている。 【0011】 最後に、磨かれた清潔な車両58は、車両がレンタル顧客によってピックアップされ、運び去られるゾーンZ30などの停車エリア内に駐車される。 【0012】 説明されたような車両設備などの所定領域内には、複数のゾーンがある。 幾つかのゾーンは複数のリーダ10,20,30の各々独自のものであり、他のゾーンはリーダ10,20,30の間でオーバーラップするカバレージの領域である。 例えば、ゾーンZ10内に存在するコード化された商品は、リーダ10によってだけ識別され、ゾーンZ30内に存在するものは、リーダ30によってだけ識別されるだろう。 ゾーンZ12内に存在するコード化された商品52は、リーダ10とリーダ20の両方によって識別され、ゾーンZ23内に存在するコード化された商品56は、リーダ20とリーダ30の両方によって識別されるだろう。 さらに、ゾーンZ123に存在するコード化された商品54は、3つすべてのリーダのオーバーラップするカバレージの1つのエリアに存在するため、リーダ1 0、リーダ20およびリーダ30によって識別されるだろう。 【0013】 本発明に従った前記位置検出システムは、図1に示され、ちょうど説明されたように、各カバレージエリアの少なくとも一部が複数のリーダの少なくとも別のものの一部とオーバーラップする、それぞれのカバレージエリアを有する複数のリーダユニットを含む。 図1に図示されているように3つのリーダを利用するシステムの場合、各リーダのカバレージエリアは1つまたは複数のそれ以外のリーダのカバレージエリアとオーバーラップする、入手された最小5つの位置検出ゾーン、および最小7つの位置検出ジーンがある。 数学的には、数Nのリーダのアレイ内では、位置検出ゾーンの最小数は、等式2N−1によって与えられる。 【0014】 図2を参照すると、複数のコード化された商品またはタブ60−1から60− Mが示されている。 60−1として識別されているタグ#1は、一意のタグ識別情報がプログラミングされているプロセッサ62−1を含む。 プロセッサ62− 1は、定期的に、そのタブ識別情報を、その中でそれが変調され、アンテナ66 −1を解してタグから伝送されるRF変調器/送信機64−1に供給する。 タグ60−1のアンテナ66−1から伝送されるRF信号68−1がリーダ10に到達し、それにより検出されるほど十分な信号強度である場合、タグ60−1は、 リーダ10の範囲内にある、あるいはリーダ10のカバレージエリアの範囲内にあると言われる。 リーダ10は、そのRF受信機/復調器72に結合されるそのアンテナ70でタグ識別情報を含む無線周波数信号を受信する。 それにより受信されたタグ識別データは、検出され、復調され、リーダ10のプロセッサ74に適用され、そこではそれは適切にフォーマットされ、将来使用するために記憶される。 タグ60−2,60−3(図示されていない)等は、同様に動作する。 【0015】 同様に、タグ60−Mもそのアンテナ66−Mから、そのプロセッサ62−M によって生成され、そのRF変調器送信機64−Mによって、変調、伝送される前記タグ識別データ信号を伝送する。 図2に表象的に示されているように、ぎざぎざ線によって示されているRF信号68−Mは、リーダ10のアンテナ70ほど遠くまで達しないため、タグ60−Mは、そのカバレージエリア内にあるとしてリーダ10によって検出され、識別されないだろう。 しかしながら、タグ60 −Mがそのカバレージエリア内にあるのであれば、その識別データ信号はアンテナ70で受信され、RF受信機復調器72を通して処理され、リーダ10のプロセッサ74に適用され、そこではそれはフォーマットされ、将来の使用に備えて記憶される。 【0016】 定期的に、リーダ10はデータバス78を介してシステムプロセッサ40によって調べられ、あるいはポーリングされる。 リーダ10は入出力(I/O)装置76により識別されるようにポーリングされると、プロセッサ74内に記憶されている前記タグ識別データがI/O装置76に対し作成され、データバス78を介してシステムプロセッサ40に通信される。 図1に図示されているように、リーダ10,20,30のそれぞれは、各リーダにより検出され、識別されるコード化された商品のしるしを通信するためにデータバス78を介してシステムプロセッサ40に結合される。 例えば、デスクトップコンピュータであるシステムプロセッサ40がリーダ10,20,30から受信されるタグ識別データを処理する方法は、図3と図4に関して説明されるだろう。 【0017】 図3に関して、それぞれリーダ#1,#2,#3としてプロセッサに知られているリーダ10,20,30により検出されるタグのリスト110をそのメモリ42の中で作成するために各リーダにより検出された識別データを結合する。 例えば、リーダ#1は、そのカバレージエリア内にあるとして車両(コード化された商品)50,52,54を検出したが、そのカバレージエリア内のどこに任意のこのような車両が位置する可能性があるのかを決定することができない。 同様に、リーダ#2は、車両52、54、および56を検出し、識別したが、そのカバレージエリア内のどこにそれらの車両が位置しているのかを決定することができない。 同様に、リーダ#3は、車両54、56および58を検出し、識別したが、そのカバレージエリア内のどこにこれらの車両が位置しているのかを決定できない。 システムプロセッサ40は、リーダ10,20,30(リーダ#1,# 2,#3)から通信されたタグ識別データを含むリスト110が、記憶されるメモリ42を含む。 【0018】 プロセッサ40の前記メモリ42も、その中に、位置検出ルールセット112 の印「X」により示されているように、ある特定の1台または複数台のリーダによるタグの識別の存在および不在という点で、所定領域(例えば、車両レンタル設備内にある多様なサービスエリア)内の位置検出ゾーン間の相関を定める位置検出ルールのセット112を記憶している。 タグがリーダ#1によって識別され、リーダ#2と#3により識別されない場合には、それはゾーンZ10内に位置する。 タグがリーダ#1および“2により存在するとして識別されるが、リーダ#3により存在するとして識別されない場合には、それはゾーンZ12内にある。タグがリーダ#1、#2および#3によって存在しているとして識別される場合には、それはゾーンZ123位置している等である。ここに使用されている車両レンタル設備の特定の図の中では、リーダ20だけのカバレージエリア内にあるため、単一のゾーンであるゾーンZ20Aおよびゾーン20Bは使用されていないが、それらが別の用途できないだろう理由はない。 【0019】 システムデータプロセッサ40によって位置検出ルールセット12がリスト1 10の識別データに適用される結果、ゾーンごとのタグ場所のリスト114が生成されることになる。 【0020】 図3のゾーンリスト114ごとの場所を図1の車両50から58のタグ場所と比較することによって、人は、本発明の位置検出システムが、それがその中に存在するゾーン内で適切に各車両の位置を突き止め、ゾーンが存在するより少ない数のリーダを使用してそれを行ったことが分かる。 実際に、本発明の特定の優位点とは、それがリーダの数より大きい多くの位置検出ゾーンを経済的に入手するように単純なリーダを利用するという点である。 実際には、リーダの数が増加するに従って、考えられる位置検出ゾーンの数ははるかに早い速度で増加する。 【0021】 図4のフロー図においては、ステップ120は、リーダによるタグの読取りである。 タグがリーダの読取り時間間隔、例えば2分の1秒毎未満という間隔で識別情報を定期的に伝送するように設計されているという点で、前記リーダは定められた読取り時間間隔、例えば、1秒という時間期間中にタグからの伝送を待機する読取専用装置である場合があることが注記される。 他方、リーダは、その識別情報信号の、そこに存在するタグにより応答を開始するだろうそのカバレージエリア内に調査信号を伝送するだろう送信機と受信機を含むだろう。 ブロック1 22でどちらのケースでも、前記リーダはリストの中にそのカバレージエリア内に存在するタグを識別するタグ識別情報を記憶する。 すべてのタグが読み取られている場合、決定ブロック124から従われる出口経路は「ノー」、追加タグが調べられ、および/または読み取られる。 リーダが受信専用リーダである実施形態においては、「すべてのタグが読み取られたか」の決定が、前記リーダの読取り時間間隔または傾聴間隔の期間のタイミング関数である。 リーダが調査信号を伝送する場合、それはそこでのその存在を示す信号をそのカバレージエリア内に存在するタグから受信し直し、それからリーダは、それが考えられるタグのシーケンス全体を通過し、そのカバレージエリア内に存在するすべてのタグのリストを作成するまで、タグごとにタグを調査し続ける。 決定ブロック124からの「 イエス」出口で、システムプロセッサは、プロセッサ内で作成されるリスト11 0に、リーダ内で作成されるリストからタグ識別データを転送するためにリーダ126をポーリングされるだろう。 ブロック128で、すべてのリーダがポーリングされなかった場合、プロセッサは、すべてのリーダがポーリングされるまで循環する。 ブロック130で、すべてのリーダがポーリングされると、つまり決定ブロック128から「イエス」で終了すると、プロセッサは、それらを識別したリーダに従って識別されたすべてのタグのリスト110を作成した。 それから、プロセッサ132は、図3に関して前述されたように位置検出ルール112を適用し、やはり図3に関して説明されたようにゾーン114ごとにタグ場所を作成する134。 ゾーンごとにタグ位置は、コンピュータモニタ上でのように、あるいはプリンタからの印刷された記録によってのように、報告されてよい。 【0022】 このように説明されたように、本発明に従ったシステムは、所定の領域内に存在する複数のコード化された商品を識別し、リーダの数を超える領域内の多くのゾーン内でそれらの商品の位置を検出することができる。 各リーダのカバレージエリアが、少なくとも部分的に、少なくとも1つのそれ以外のリーダのカバレージエリアとオーバーラップする第1実施形態においてのように3台のリーダを使用する場合、5つと7つの間の別個の異なるゾーンが得られてよい。 図1の実施形態においては、3台のリーダが線形アレイの中に配列され、少なくとも6つの一意のゾーンが使用可能であったけれども、ゾーンの内の5つだけが車両レンタル設備例で活用された。 【0023】 図5の中の実施形態においては、5台のリーダ210,220,230,24 0,250を利用するシステムが、通常、例えば、フェンス260により画定されるような所定の領域200の周辺部の回りに、二次元アレイで配列される。 この所定領域は、例えば、動物などの可動展示(exhibits)を含むワイルドゲームまたはサファリパークなどの娯楽施設200であってよい。 前記展示は、顧客が車両内または路面電車内のどちらかで動いてよい所定領域内で動き回るだろう。 図5に関連して説明される例においては、前記タグは、娯楽展示物、つまり周辺フェンス260により画定される領域の制限内にある動物と、あるいは労働者または車両または施設の運営および/または整備のために利用されている装置または物体と関連付けられている。 前記タグは、訪問者または顧客、その車両またはカメラやテープレコーダ、またはその使用のためのそれ以外の物体とも関連付けられるだろう。 【0024】 図5に関して、特定のリーダのカバレージエリアのサイズが、リーダのアンテナ構成を変えることによって、またはその受信機の感度を変えることによって得られる可能性があるように、変化してよいことを注記することが重要である。 例えば、リーダ210は、フェンス260を通ってエントランスゲート262の近隣でエントランスエリアゾーンA1などの相対的に狭い面積をカバーする。 対照的に、リーダ220は、A2と称されている内部ゾーン内のはるかに大きな面積をカバーするカバレージエリア222を有する。 この娯楽施設200の状況においては、内部フェンス264、266、268、270、272、274および276がA1、A2、A3およびA4と称されている複数の内部エリアを画定する。 内部エリアA2は、例えば、ゾーンA2に存在する動物、車両または路面電車交通または道路280上での類似物に加えてモニタすることができるリーダ2 20と230によってモニタされる。 内部エリアA2は、例えば、湖または小池290およびリーダ229のアンテナパターン222およびリーダ230のアンテナパターン232の両方によってカバーされるゾーンを含むことがあるが、任意の他のリーダによってではなく、その水特徴の近隣でタグ付きの動物をモニタするのにも使用できるだろう。 【0025】 同様に、リーダ210と220のカバレージエリア212と222、およびリーダ220と240のカバレージエリア222と242、およびリーダ240と230のカバレージエリア242と232のオーバーラップするエリアが、二重内部フェンス264から274の間のエリア内で、労働者やサービストラックなどのタグ付き商品を識別することができる。 その他のエリア、モニタされるおそらくさらに小さいエリアは、道路280が内部エリアA2とA3の間を通過する二重ゲート284を含む。 リーダ220,230,240の前記オーバーラップするカバレージパターン222,232,242により形成されるこのゾーンは、ゲート284のゾーンを画定する。 従って、ゲート284を通過する交通機関は、そのゾーン内のタグの存在および不在という点でモニタされてよい。 同様に、リーダ210、240および250のカバレージエリアのアンテナパターンのオーバーラップするカバレージのエリアは、その中に位置している動物に対して注意したなんらかの特定の態様が実行される、内部エリアA3とA4内のエリアを含む。 例えば、給餌ステーションが、給餌ステーションでの動物の存在、従ってその給餌習慣がモニタできるように、この特定のカバレージゾーンの中に位置していることがある。 同様に、多様なオーバーラップカバレージゾーンが、ゲート288を通る交通機関バックアップ待機出口が、リーダ210と250のカバレージエリア212と252内のゾーンでモニタされる可能性がある道路280 の一部を含む、ゲート282、286および288の近隣の道路280上の交通機関をモニタするだろう。 【0026】 一般的に楕円形のビームパターンまたはカバレージエリアが示されているが、 それ以外の形状が、当業者に既知であるように各リーダのアンテナを適切に構成することにより得られ得ることが注記される。 これらのカバレージエリアは、通常、娯楽施設200の所定の領域を画定するが、それらのカバレージエリア内にある周辺フェンス260の外側のエリアだけではなく、リーダ210−250のカバレージエリアの外側にある施設のエリアがあるのは受け入れることができる場合もあれば、できない場合もあるが、リーダおよび施設の設計において、このようなニーズは容易に考慮に入れることができる。 【0027】 娯楽施設システム200の動作は、図1のシステムに関係して前記に述べられた動作に類似している。 リーダ210から250のそれぞれが、そのアンテナビームパターンカバレージエリア12,222,232,242,252それぞれ内に存在するそれらのコード化された商品(タグ)を識別し、その識別情報を蓄積する。 前記リーダのそれぞれは、それが蓄積した前記タグ識別情報を、データバス204を介してシステムプロセッサ206に通信する。 それから、各リーダにより識別され、データバス204を介してプロセッサ206に通信されるタグのしるしは、すべて図3と図4に関連して前述されたように、位置検出ルールのセットに従ってそれぞれのリーダアンテナパターンにより画定されるオーバーラップゾーンのそれぞれの中にあるそれらのコード化された商品を識別するために処理される。 プロセッサ240は、例えばコンピュータモニタなどのディスプレイデバイス207のビジュアルディスプレイによって、あるいはプリンタ208 によって作成される印刷レポートによってなど、ゾーンごとのコード化された商品(タグ付き商品)に関するレポートを提供する。 【0028】 図5の実施形態においては、5台のリーダユニットが、15のゾーン、つまりリーダの数よりはるかに大きい多くのゾーンを有するシステムを入手するために利用され、それが本発明の節約に貢献する。 各リーダユニットのカバレージエリアの一部が、少なくとも1つのそれ以外のリーダユニットのカバレージエリアの少なくとも一部とオーバーラップするタグ位置検出システム内において、N台のリーダによって達成可能なゾーンの最小数は(2N−1)であることが注記される。 5台のリーダ(N=5)を利用するシステムにおいては、(2N−1)の最小数=9ゾーンであり、最大31のゾーンが達成されてよい。 一般的には、N台のリーダで達成可能なゾーンの最大数は、一度に取られるM個の事柄とN個の事柄の組み合わせの合計であり、Mは1からNになる。 【0029】 ここまで説明された実施形態においては、私たちは、線形(一次元)である、 あるいは所定領域(二次元)回りで周縁であるリーダユニットの配列またはアレイを説明してきたが、本発明は、後述されるように時間などの非物理的な次元だけではなく、三次元にも適用してよい。 【0030】 図6においては、例示的なタグ位置検出システム300が、時間においてだけではなく、2階建て施設内においてのような3つの物理的な寸法で画定される複数のゾーン内でもコード化された商品を識別し、位置を検出する。 施設の1階3 02へのアクセスは、ドア304を介して獲得され、2階308へのアクセスは1階302からの階段によってである。 1階302の壁または天井に取り付けられているリーダ310は、それに出入り口304を含むカバレージエリアを与えるアンテナビーム312を有する。 2階の壁または天井に取り付けられているリーダ320は、階段306を含むカバレージエリアを提供するアンテナビーム3 22を有する。 リーダ330は、階308が、コード化された商品とリーダ33 0の間でなど無線周波数信号の伝送に透明であるため、1階302だけではなく2階308を含むカバレージエリアを提供するアンテナビーム332を有する。 また、ドア304に近接する1階302のゾーン内のリーダ310と330の空間的なオーバーラップのゾーン、および階段306の下部のリーダ320と33 0の空間的なオーバーラップのゾーンもあることに注意する。 【0031】 動作中、タグ付きの対象(例えば、タグつきの人物または承認)がドア304 を通って入る場合、それは1階302に入ったとしてリーダ310により識別され、それが1階302に移動したときにはリーダ330のカバレージエリア内にも入るだろう。 これまで説明されてきたように、システム300は、リーダ31 0またはリーダ330、あるいはリーダ310と330によって識別されるが、 リーダ320によって識別されなかったとき、1階にあるとして、つまり階段上にはなかったとしてタグ付きの対象を識別する。 タグ付きの対象が2階に移動するとき、それはそれがリーダ330によってだけ識別されるゾーンから階段30 6の底部近くのリーダ320と330の間の空間的なオーバーラップのゾーンの中に通過し、それからそれは空間的なオーバーラップのその領域の中から、リーダ320だけのカバレージエリア内の領域の中にオーバーラップする。 従って、 リーダ330による、それから同時にリーダ330と320による、それからリーダ320だけによる検出の時間的な順序が、前記対象が階段306を上ったという位置検出ルールを提供する。 それ以降、前記対象がリーダ330により検出される場合、位置検出ルールのセットの時間的および物理的な態様の組み合わせが、2階308にあるとして前記対象を識別する。 【0032】 対象が指定時にリーダ330だけにより、その対象が1階302または2階3 08のどちらかにある可能性あるとして識別されるとき、不明瞭さがある。 しかしながら、その不明瞭さは、前述されたように階段306を介して1階から2階へ通過する順序を決める時間的な位置検出ルールによって、あるいは、前記対象が2階308から1階302へ移動する場合に逆の順序によって解決される。 その結果、本発明は、3次元の物理的な空間内で、および時間内に、複数のセンサのそれぞれによって識別されているコード化された商品に位置検出ルールのセットを適用するプロセッサによって、コード化された商品を識別し、位置を検出する。 【0033】 本発明は、前記例示的な実施形態という点で説明されてきたが、以下に続く請求項により確定されるような本発明の適用範囲および精神の範囲内の変動は、当業者には明らかとなるだろう。 例えば、図7に関して、4台のリーダのアレイ4 10は、4台の中心に位置しているリーダ410の総計されたカバレージエリア41、414、416および418によって画定されている所定の領域内に位置していると示されている。 これらのリーダは、前記エリア内の建物または柱の上に設置されることがあり、それらが前記カバレージエリアの地理的な中心に位置する必要はない。 実際には、前記カバレージエリアは、中心に位置しているリーダ410の場所に関してきわめて非対称であってよい。 さらに、4台のリーダ4 10は、そのそれぞれのカバレージエリア412,414,416,418内のコード化された商品にそれぞれの調査信号を伝送する種類である。 こらの調査信号は、それらのカバレージエリア内のコード化された商品によって受信され、それぞれのリーダにより受信される識別信号と応答するためにコード化された商品を開始し、そのリーダによって識別されるコード化された商品のリストに追加される。 それぞれのこのようなリーダは、範囲内、つまりそのカバレージエリア内のすべての考えられるコード化された商品に関して調査するために、コード化された商品を識別する、考えられる数の順序で数ごとに調査信号を伝送するだろう。 各リーダは、応答するコード化された商品の番号の識別する番号を記録し、それはそのカバレージエリア内に存在するとして識別する。 この順序付けは、非常に急速に実行されてよく、およそ数秒内で完了されてよい。 4台のリーダを利用する図7の代替実施形態においては、コード化された商品の位置が突き止められてよい8つのゾーンがある。 4台のリーダユニットのオーバーラップするアンテナビームパターンにより入手されてよい独立したゾーンの数は、最小7つと最大15のゾーンの間である。 【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の装置の実施形態の部分的にブロック形式の概略図である。 【図2】 本発明のコード化された商品およびリーダの実施形態の概略ブロック図である。 【図3】 本発明の方法の実施形態のフロー図である。 【図4】 図3に示されている方法を含む、本発明の方法のフロー図である。 【図5】 本発明の例示的な実施形態の概略図である。 【図6】 本発明の追加の例示的な実施形態の概略図である。 【図7】 本発明のリーダのアレイの実施形態である。 |