Evaluation of the move

申请号 JP2002504165 申请日 2001-06-14 公开(公告)号 JP4886154B2 公开(公告)日 2012-02-29
申请人 インテレクチュアル・ベンチャーズ・ホールディング 9・エルエルシーIntellectual Ventures Holding 9 LLC; 发明人 フランティ、タピオ; メヘネン、ペトリ;
摘要 A mobile transceiver and a method of detecting movement of the mobile transceiver in a radio system. The radio system includes at least one base station and terminals. The movement of the mobile transceiver is measured by at least one acceleration sensor (114-116) to take the movement of the mobile transceiver onto account in the operation of the radio system.
权利要求
  • 1以上の基地局(1)と、端末(2−4)とを含んでいる無線システム内における移動トランシーバの移動を、前記無線システムの動作において前記移動トランシーバの移動を考慮するために検出する方法において、
    1以上の加速度センサ(114−116)によって移動トランシーバ(2−4)の加速度を測定することと、
    前記加速度を積分することによって前記移動トランシーバの速度を決定することと、
    データ伝送に対して使用された周波数におけるドップラー現象によって生じる周波数シフトを前記移動トランシーバ(2−4)の速度から決定することと、
    前記周波数シフトに基づき、前記移動トランシーバにより受信された信号のサンプリング周波数を決定することと、
    を含む方法。
  • 前記加速度の振幅および周波数によって1以上の状態を区別することをさらに含み、前記1以上の状態は、静止、歩行、およびランニングを含む請求項1記載の方法。
  • 前記ドップラー現象に関連したコヒーレンス時間を前記移動トランシーバ(2−4)の速度から決定することをさらに含み、前記コヒーレンス時間は、チャンネル変化が小さく、かつチャンネルで送信されたシンボルがチャンネル干渉をほとんど有さない時間である請求項1記載の方法。
  • 前記チャンネルは、シンボル持続期間が前記コヒーレンス時間より短い場合、遅いフェーディングチャンネルとして特徴付けられる請求項3記載の方法。
  • 前記移動トランシーバの送信パワーが調節されるとき前記移動トランシーバ(2−4)の速度を考慮に入れることをさらに含む請求項1記載の方法。
  • インパルス応答特性の測定周波数を前記移動トランシーバ(2−4)の速度から決定することをさらに含む請求項1記載の方法。
  • 前記移動トランシーバ(2−4)の速度にしたがってインパルス応答特性の測定の正確度を最適化することをさらに含む請求項1記載の方法。
  • 前記移動トランシーバ(2−4)の動きを3つの異なった空間ディメンションで測定するために3以上の加速度センサ(114−116)を使用することをさらに含む請求項1記載の方法。
  • 2以上の加速度センサ(114−116)により前記移動トランシーバ(2−4)の動きを少なくとも2次元で測定することをさらに含む請求項1記載の方法。
  • 前記移動トランシーバ(2−4)は移動局を含む請求項1記載の方法。
  • 1以上の基地局と、端末とを含んでいる無線システムにおける移動トランシーバにおいて、前記移動トランシーバは1以上の加速度センサを含み、
    前記移動トランシーバ(2−4)は、
    前記1以上の加速度センサ(114−116)により加速度を測定し、
    前記加速度を積分することによって速度を決定し、
    データ伝送に対して使用された周波数におけるドップラー現象によって生じる周波数シフトを前記移動トランシーバ(2−4)の速度から決定し、かつ、
    前記周波数シフトにしたがって、前記移動トランシーバにより受信された信号のサンプリング周波数を決定する、
    ように構成されている移動トランシーバ。
  • 前記移動トランシーバ(2−4)は、さらに、前記加速度の振幅および周波数によって1以上の状態を区別するように構成され、前記1以上の状態は、静止、歩行、およびランニングを含む請求項11記載の移動トランシーバ。
  • さらに、ドップラー現象に関連したコヒーレンス時間を前記移動トランシーバ(2−4)の速度から決定するように構成され、前記コヒーレンス時間は、チャンネル変化が小さく、かつチャンネルで送信されたシンボルがチャンネル干渉をほとんど有さない時間である請求項11記載の移動トランシーバ。
  • さらに、シンボル持続期間が前記コヒーレンス時間より短い場合、チャンネルを遅いフェーディングチャンネルとして特徴付けるように構成されている請求項13記載の移動トランシーバ。
  • 前記移動トランシーバは、さらに、インパルス応答特性の測定周波数を前記移動トランシーバ(2−4)の速度から決定するように構成されている請求項11または12記載の移動トランシーバ。
  • 前記移動トランシーバ(2−4)は、さらに、その送信パワーが調節されるとき、その移動トランシーバ(2−4)の速度を考慮に入れるように構成されている請求項11または12記載の移動トランシーバ。
  • 前記移動トランシーバ(2−4)は、さらに、それの速度にしたがってインパルス応答特性の測定の正確度を最適化するように構成されている請求項11または12記載の移動トランシーバ。
  • 前記移動トランシーバ(2−4)はその動きを3つの異なった空間ディメンションで測定するために構成された3以上の加速度センサ(114−116)を含んでいる請求項11記載の移動トランシーバ。
  • 前記移動トランシーバ(2−4)は、さらに、2以上の加速度センサ(114−116)によりその移動トランシーバ(2−4)の動きを少なくとも2次元で測定するように構成されている請求項11記載の移動トランシーバ。
  • 前記移動トランシーバ(2−4)は移動局を含む請求項11記載の移動トランシーバ。
  • 有限インパルス応答特性(FIR)フィルタをさらに含む、請求項11に記載の移動トランシーバ。
  • 前記FIRフィルタの長さは、移動トランシーバの速度に基づいて変更される請求項21に記載の移動トランシーバ。
  • 前記FIRフィルタは、M個のタップを含む請求項21に記載の移動トランシーバ。
  • P個のタップを使用して前記FIRフィルタの出力を決定し、P<Mである請求項23に記載の移動トランシーバ。
  • 前記移動トランシーバは、ドップラー周波数シフトを考慮するように構成されたサンプリング手段をさらに含み、前記ドップラー周波数シフトは前記移動トランシーバの速度に基づいている請求項11に記載の移動トランシーバ。
  • 前記サンプリング手段は、前記ドップラー周波数シフトに基づいてサンプリング周波数を変更するように構成されている請求項25に記載の移動トランシーバ。
  • 前記サンプリング手段は、アナログデジタル変換器である請求項25に記載の移動トランシーバ。
  • 前記ドップラー周波数シフトに基づいて前記移動トランシーバのファクタを変更する調節手段をさらに含み、移動トランシーバのファクタは、ソースコーディング、チャンネルコーディング、パワー制御、または移動トランシーバのデータ伝送速度である請求項25に記載の移動トランシーバ。
  • 前記サンプリング手段は、チャンネルのシンボル持続期間およびチャンネルのコヒーレンス時間を決定するように構成されている請求項25に記載の移動トランシーバ。
  • 前記サンプリング手段は、チャンネルのシンボル持続期間に対するチャンネルのコヒーレンス時間の比を決定するように構成されている請求項29に記載の移動トランシーバ。
  • 前記比が1より大きい場合、前記チャンネルを遅いフェーディングチャンネルとして特徴付けることをさらに含む請求項30に記載の移動トランシーバ。
  • 前記比が1未満の場合、前記チャンネルを速いフェーディングチャンネルとして特徴付けることをさらに含む請求項30に記載の移動トランシーバ。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、一般に、無線システム内の移動トランシーバの移動状態を検出する方法に関する。
    【0002】
    【従来の技術】
    GSM(移動通信用グローバルシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、CDMA2000、PDC(パーソナル・デジタル・セルラー)等の無線システムにおいては、移動端末の動きは通常、測定される方法はないが、無線システム全体の動作は、データ伝送接続が全ての状況で設定されるように設計されている。 その場合、動作は、日中に都市内の2以上の基地局のカバレージエリアの境界を端末があたかも非常に高速で常時移動したかのように行われる。 その結果、基地局のローディングおよび干渉レベルは高く、チャンネルは可能な限り多く変化する。 端末の実際の移動が必要とするものよりはるかに頻繁な測定およびシグナリング動作が行われるために、これはリソースおよび電を浪費し、干渉レベルを高める。
    【0003】
    【発明が解決しようとする課題】
    本発明の目的は、移動の評価を改善し、その動きに無線システムの動作を調節することである。
    【0004】
    【課題を解決するための手段】
    これは、1以上の基地局と、端末とを含む無線システム内の移動トランシーバの移動を検出する方法により行われる。 この方法はさらに、無線システムの動作において移動トランシーバの動きを考慮するために1以上の加速度センサによる移動トランシーバの移動の測定を含んでいる。
    【0005】
    本発明はまた、1以上の基地局と、端末とを含む無線システム内の移動トランシーバに関する。 移動トランシーバはさらに、無線システムの動作において移動トランシーバの動きを考慮するために1以上の加速度センサによりその動きを測定するように構成されている。
    本発明の好ましい実施形態は従属請求項に開示されている。
    【0006】
    本発明の方法およびシステムにはいくつかの利点を有している。 本発明によれば、移動トランシーバの電力消費量を減少させ、無線ネットワーク容量を増加させ、データ伝送の品質を改善することが可能である。
    【0007】
    【発明の実施の形態】
    以下、添付図面を参照として好ましい実施形態により本発明をさらに詳細に説明する。
    本発明の解決方法は、とくに無線システムの移動トランシーバに適応する。
    はじめに、図1によって無線システムを説明する。 典型的なデジタル無線システムは、基地局1 と、移動トランシーバ装置2 乃至4 と、基地局制御装置5 とを含んでいる。 基地局1 は信号6 乃至8 を使用して移動トランシーバ装置2 乃至4 と通信する。 基地局1 は、デジタル伝送リンク9 によって基地局制御装置5 に接続される。 移動トランシーバ装置2 乃至4 は、たとえば移動極のような端末である。 基地局1 と移動トランシーバ装置2 乃至4 との間の信号6 乃至8 には、たとえば、加入者によって生成されたスピーチまたはデータ情報あるいは無線システムにより生成された制御情報のようなデジタル化された情報が含まれている。
    【0008】
    図2は、移動トランシーバを示すブロック図である。 このトランシーバは、送受信用のアンテナ100 を含んでいる。 信号が受信されたとき、その信号はアンテナ100 からデュプレックスフィルタ102 に転送され、このデュプレックスフィルタ102 が受信回路と送信回路とを分離する。 デュプレックスフィルタ102 は受信した信号を受信側の無線周波数ブロック104 に送り、受信された無線周波数信号はここでベースバンドに変換される。 アナログベースバンド信号は無線周波数ブロック104 からアナログデジタル変換器106 に転送され、このアナログデジタル変換器106 はアナログ信号をデジタル信号に変換する。 デジタル信号はさらにA/D変換器106 から信号処理ブロック108 に転送し、この信号処理ブロック108 において信号はたとえば濾波され、復号され、復調されることができる。 信号は、信号処理ブロック108 からトランシーバの別のブロックに送られることが多い。 これら別のブロックは本発明とは無関係であり、したがってここには示されていない。
    【0009】
    信号が送信されたとき、それは信号処理ブロック108 に到着し、この信号処理ブロック108 において、送信されるべき信号はたとえば濾波され、符号化され、あるいは変調され、デジタル信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換器110 にさらに供給することができる。 アナログ信号は、無線周波数ブロック112 内に含まれるミキサにおいて無線周波数信号に変換される。 無線周波数信号は、さらにデュプレックスフィルタ102 に導かれて、それは無線周波数信号をアンテナ100 に導き、アンテナ100 は信号をその環境中に電磁放射線として放射する。
    【0010】
    信号処理ブロック108 は、たとえば本質的に知られている方法でインパルス応答特性を測定する。 本発明の解決方法においては、インパルス応答特性の測定周波数はトランシーバの動きに依存する。 この動きは1以上の加速度センサ114 乃至116 によって測定される。 加速度センサは、通常その出力極における加速度に対応した電気信号を生成する電気機械変換器である。 加速度センサの動作は、たとえば、電荷分布の変化がその結晶に与えられる力に匹敵する圧電性結晶に基づいている。 加速度センサは、ここにおいて参考文献とされている文献[Understanding Smart Sensors,Frank Randy,Artech House Inc.,1996(ISBN 0-89006-824-0)]にさらに詳細に記載されている。
    【0011】
    同じセンサに統合されることのできるいくつかの加速度センサを使用することにより、動きは2以上のディメンションで測定されることができる。 異なったディメンションの方向にある3以上の加速度センサを使用することにより、端末の状態は3次元的に測定されることができる。 加速度センサ114 乃至116 により測定された加速度信号はデジタル信号処理ブロック108 中に供給され、このデジタル信号処理ブロック108 においてインパルス応答特性の測定周波数は、たとえば、加速度情報および、またはその加速度情報から計算された速度にしたがって制御される。 測定された加速度または速度が高ければ、それだけ一層頻繁にインパルス応答特性が測定される。 測定された加速度または速度が低ければ、インパルス応答特性が測定された頻度はそれだけ一層低くなる。
    【0012】
    加速度に加えて、あるいはその代わりに、端末の速度が加速度を積分することによって測定されることができる。 数学的に表すと、速度vは以下のように加速度aの積分として得られる:
    【数1】

    ここでt

    0

    は測定の開始時間であり、t

    1

    は測定の終了時間であり、すなわちt

    1

    とt

    0

    との間の時間インターバルは測定時間ウインドウである。 速度vの測定は以下のようにディスクリートな形態で表されることができる。


    【0013】


    【数2】


    ここでMは測定時間ウインドウにおける測定の瞬間の数であり、a

    i

    は各測定時間における加速度であり、Δt

    i

    は2つの測定瞬間の間の時間である。 記載されている解決方法において、インパルス応答特性の測定周波数は、端末速度が増加するにつれて増加する。 対応的に、インパルス応答特性の測定周波数は、端末の速度が減少するにしたがって減少する。


    【0014】


    移動トランシーバは高度にロードされた基地局のカバレージエリアの境界において常に非常に高い速度で移動してはいないので、移動トランシーバの電力消費量は、インパルス応答特性の測定周波数を減少することにより大幅に減少されることができる。 電力消費量は最大で、移動トランシーバがその動きを考慮しない場合の電力消費量の1/3000未満に減少されることができる。 加入者端末において、電力消費量の減少は待機および通話の両モードにおいて電池の充電インターバルが長くなることを意味する。 移動トランシーバの移動がインパルス応答特性の可能な最高の測定周波数を必要とした場合、測定周波数は、たとえば100Hzであることができる。 他方において、トランシーバが少なくともほとんど静止している場合、インパルス応答特性はたとえば1Hzの周波数で測定されることができる。 したがって、記載されている例によると、インパルス応答特性測定周波数は100分の1に少されることができる。 与えられた測定周波数だけがその動作を例示し、インパルス応答特性の測定周波数に対する本発明の解決方法の影響の考えを示す。 記載されている解決方法は、上述された測定周波数および与えられた測定周波数の割合のいずれにも制限されない。 最も簡単には、インパルス応答特性は2つの周波数で測定されることができる。 その場合、移動トランシーバが静止しているか、あるいはゆっくり移動している(10km/時未満の人間の歩行のペースで)場合には、低い測定周波数が使用される。 その他の場合は、高い測定周波数が使用される。 重要なのは測定周波数ではなく、低いインパルス応答特性測定周波数が高いインパルス応答特性測定周波数より低くなければならないことである。


    【0015】


    インパルス応答特性に関する情報はたとえば以下の方法で使用される。 端末がデータ伝送接続によって通信している単一または複数の基地局は、インパルス応答特性測定によってサーチされる。 サーチは1以上の基地局からのインパルス応答特性を測定し、最高の信号対干渉比SNRまたは最高の信号対雑音比SNRを有する1以上の基地局を選択することによって行われる。 インパルス応答特性測定は、可能なハンドオーバーのために隣接した基地局のリストを更新するために使用される。 インパルス応答特性測定はまた端末と基地局との間のタイミング同期のために使用される。 さらに、端末の開始送信パワーはインパルス応答特性測定により接続設定のはじめに決定される。


    【0016】


    移動トランシーバの速度が加速度を積分することによって測定されたとき、形成された速度評価は移動トランシーバの送信パワーを制御するために使用されることができる。 その場合、たとえば、電力制御のステップの大きさが最適化されることができる。 電力制御のステップの大きさは、行われることのできる最も小さい電力変化である。 これは、ここにおいて参考文献とされている文献(T.Frantti,Fuzzy Power Control for Mobile Radio Systems,European Symposium on Applications of Intelligent Technologies,Aachen,Germany,1997 および AJViterbi,CDMA-Principles of Spread Spectrum Communications,Addison Wesley,1995)にさらに詳細に説明されている。 電力制御に対するしきい値はまた、速度が予め定められた速度しきい値を越えたとき、速度が予め定められた限界より低いときとは異なって電力が制御されるように速度によって変更されることができる。 1以上のこのようなしきい値が使用されてもよい。 速度しきい値の代わりに、電力制御はまたスライド方式で、すなわち速度に応じてコンスタントに変更されることができる。 さらに、速度は、インパルス応答特性の測定の正確度を決定するために、すなわちFIRフィルタ(有限インパルス応答特性)の長さを最適化するために使用されることができる。


    【0017】


    以下、図3を参照してFIRフィルタをさらに詳細に説明する。 FIRフィルタは遅延手段300 、タップ302 および加算器304 を含んでいる。 FIRフィルタのタップ302 はインパルス応答特性の加重係数である。 その係数が正しい場合、チャンネルによって発生された歪みはその最小値に減少する。 それらの最も簡単なものでは、タップ係数は1またはゼロのいずれかである。 入来信号x(t)は各遅延手段300 において遅延され、遅延された信号は加算器304 において合計される。 最も簡単には、FIRフィルタは、各レジスタ素子の内容が加算され、タップ係数により加重された転送レジスタである。 時間平面において、FIRフィルタの出力y(t)は次式によって表されることができる:


    【数3】


    ここでh(k)はインパルス応答特性のタップ係数であり、kは0Mから1までのインデックスであり、Mはタップの数であり、tは時間であり、x(t)はモーメントtにおける信号値であり、y(t)は受信された信号の信号推定値である。


    【0018】


    チャンネル歪みがそれ程大きくない場合、インパルス応答特性に関する正確な情報は必要ない。 その場合、FIRフィルタのM個のタップ全てを測定または規定する必要はなく、P個のタップで十分であり、ここでPはMより小さい、すなわちP<Mであり、信号推定値を規定するために使用される。 不確定のタップは値0を受取る。


    【0019】


    移動トランシーバの速度が測定されたとき、信頼性の高い情報はまた、受取られた信号の周波数シフトに対するドップラー現象の影響から形成されることができる。 1つの信号の成分iに対してドップラー現象によって発生させられた周波数シフトΔf

    i

    は以下のように数学的に表されることができる:


    【数4】


    ここでiは信号成分のインデックスであり、λは信号波長であり、vはトランシーバの速度であり、α

    i

    はトランシーバの移動方向と到着した信号の方向との間の度である。 受信された信号の周波数シフトΔfはまた受信されたシンボルの持続期間を変化させ、この期間はデータ伝送において考慮されなければならない。 伝送において、シンボルの持続期間は、ドップラー現象の影響にしたがって増加または減少のいずれかを生じる。


    【0020】


    受信された信号は、ドップラー現象のために生じた最大周波数シフトΔfに比例してナイキスト周波数でサンプリングされなければならない(図2におけるブロック106 )。 示されている解決方法では、サンプリング周波数は周波数シフトΔfにしたがって変化されることができる。 サンプリング周波数は、周波数シフトが増加したときに増加され、周波数シフトが減少したときに減少される。


    【0021】


    K個の信号成分の全てが通過したとき、iは1乃至K(i=1,…,K)であり、ここでKは信号成分の所望の数であり、ドップラー拡散の電力密度スペクトルを形成することが可能である。 異なった信号成分が等方的に散乱しており、全ての方向[0°,360°]間で等しく拡散して受信機に到達すると仮定した場合、U形の電力密度曲線が得られる。 ドップラー拡散の帯域幅f

    D

    は、電力密度スペクトルから、あるいは直接最大周波数シフトから評価されることができる。 帯域幅の逆数は遅延拡散T

    C

    を示し、T

    C

    =1/(2・f

    D )であり、ここで帯域幅f

    D

    はf

    D

    =(v/c)・f

    C

    であり、f

    C

    は搬送波の周波数である。 コヒーレンス時間、すなわち、チャンネル変化が小さく、そのチャンネルで送信されたシンボルがチャンネル干渉をほとんど含まれない時間は、遅延拡散から、あるいは直接ドップラー拡散の帯域幅から決定されることができる。 ドップラー拡散はドップラー

    拡散=2・(v/c)・f

    C

    =β

    d

    である。 コヒーレンス時間T

    C

    =1/β

    d

    である。 シンボルの持続期間がコヒーレンス時間より短い場合、そのチャンネルは遅いフェーディングチャンネルである。 シンボル持続期間がコヒーレンス時間より長い場合、そのチャンネルは速いフェーディングチャンネルである。 コヒーレンス時間T

    C

    がドップラー現象により変化したことが検出されたとき、示されている解決方法では、ドップラー現象の影響が減少または除去されるように、ソースコーディング、チャンネルコーディング、パワー制御またはデータ伝送速度が変更されることができる。 シンボルの持続期間に対するコヒーレンス時間の比が、そのチャンネルを遅いフェーディングまたは速いフェーディングチャンネルとして規定する。


    【0022】


    各移動に関連したコンテキスト識別はまた、1つの加速度センサによってでも行われることができるが、複数の加速度センサによって行われることができることが好ましい。 これは図4のAおよびBに示されており、ここで垂直軸はセンサ加速度に対応した出力電圧UをボルトVで表し、平軸は時間Tに対応したサンプルの数Nを表している。 図4のAおよびBの両者において、同じサンプリング周波数が使用されている。 コンテキスト識別によって、上述した状態で発生された加速度信号の性質に基づいて、静止、歩いている、走っている、ならびに車中に座っている等を互いに識別することができる。 図4のAは、異なった方向で測定する3個のセンサの加速度曲線を、ユーザが通常の歩行速度で歩く時間の関数として示し、すなわち水平軸上の50サンプルはほぼ1秒に対応している。 センサは、歩行しているユーザが携帯する端末に取付けられている。 歩行およびランニングは規則的で検出可能な加速度をアップおよびダウン方向において発生する。 歩行およびランニングは、加速度信号の振幅および周波数に基づいて別の状態ならびに互いから区別されることができる。 ユーザが静止している場合、通常加速度は何等発生しないか、あるいは、たとえばそのユーザが方向転換し、彼の頭の向きを変える等の検出可能で、地面に関するその実際の動きとは区別されることができるものによって加速度が発生する。 図4のBは、ユーザが端末として使用された電話に出た状況を示している。 この電話はまで持ち上げられ、このことは異なったディメンションの方向に典型的な加速度曲線を発生させる。 車の場合には、端末速度はたとえばスタート、ストップおよびカーブ加速から決定されることができる。 コンテキスト識別は、ここにおいて参考文献とされている文献(E.Tuulari,Context Aware Hand Held Devices,VTT Publications,200)にさらに詳細に記載されている。


    【0023】


    加速度センサは端末回路またはフレーム中に統合されることができ、加速度情報は端末中のプロセッサによって、あるいは信号処理ブロック(図1のブロック108 )内の分離したプロセッサ処理されることができる。


    【0024】


    本発明は添付図面による例を参照として上述されたが、本発明がそれに限定されず、添付された請求の範囲に開示されている発明概念の範囲内の種々の方法で修正されてもよいことは明らかである。


    【図面の簡単な説明】


    【図1】 無線システムを示すブロック図。


    【図2】 トランシーバを示すブロック図。


    【図3】 FIRフィルタのブロック図。


    【図4】 異なったディメンションの方向に歩いたことにより生じた加速度と、電話に出たときの加速度とを示すグラフ。

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