Vehicle collision sensing device and method using velocity displacement measurement

申请号 JP24639095 申请日 1995-09-25 公开(公告)号 JP2972559B2 公开(公告)日 1999-11-08
申请人 ティーアールダブリュー・ヴィークル・セーフティ・システムズ・インコーポレーテッド; 发明人 JOZEFU EFU MEITSUAA; SUKOTSUTO BII JENTORII; BURAIAN KEI BURATSUKUBAAN;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 車両衝突状態を感知する装置において、 車両の衝突速度値を決定する速度決定手段と、 車両の衝突変位値を決定する変位決定手段と、 前記車両の衝突変位値と関数関係にある速度スレショルド値であって、前記車両の衝突変位値が所定の変位基準値よりも小さいときには、車両の衝突変位値を表す変位信号の第1の放物線関数によって決定され、前記車両の衝突変位値が前記変位基準値よりも大きいときには、該変位信号の第2の放物線関数によって決定される速度スレショルド値を提供するスレッショルド決定手段と、 前記速度決定手段と前記スレショルド決定手段とに動作的に結合されており、前記車両の衝突速度値が前記速度スレショルド値よりも大きいときに、車両の衝突状態を示す信号を発生する制御手段とを備えていることを 特徴
    とする車両衝突感知装置。
  • 【請求項2】 車両衝突状態を感知する装置において、 車両の衝突速度値を決定する速度決定手段と、 車両の衝突変位値を決定する変位決定手段と、 前記車両の衝突変位値と関数関係にある速度スレショルド値であって、(I)第1の変位値と第2の変位値との間では線形に増加し、(II)前記第2の変位値と第3
    の変位値との間では一定値であり、(III)前記第3
    の変位値と第4の変位値との間では線形に減少し、(I
    V)前記第4の変位値よりも大きな変位値に対しては一定値である速度スレショルド値を提供するスレッショルド決定手段と、 前記速度決定手段と前記スレショルド決定手段とに動作的に結合されており、前記車両の衝突速度値が前記速度スレショルド値よりも大きいときに、車両の衝突状態を示す信号を発生する制御手段とを備えていることを 特徴
    とする車両衝突感知装置。
  • 【請求項3】 車両の衝突状態を感知する装置において、 車両の加速度を感知して、衝突加速度を示す衝突加速度信号を提供する加速度感知手段と、 前記衝突加速度信号を積分して、衝突速度を示す衝突速度信号を提供する速度決定手段と、 前記衝突速度信号を積分して、衝突変位を示す衝突変位信号を提供する変位決定手段と、 前記衝突変位と関数関係にある値を有する速度スレショルド値であって、前記衝突変位信号が所定の変位基準値よりも小さいときには該衝突変位信号の第1の放物線関数によって決定され、前記衝突変位信号が該変位基準値よりも大きいときには該衝突変位信号の第2の放物線関数によって決定される速度スレショルド値を提供するスレショルド決定手段と、 前記衝突速度信号と前記速度スレショルド値とを比較して、前記衝突速度信号が前記速度スレショルド値よりも大きいときに、付勢信号を提供する手段とを備えていることを特徴とする車両衝突感知装置。
  • 【請求項4】 車両の衝突状態を感知する装置において、 車両の加速度を感知して、衝突加速度を示す衝突加速度信号を提供する加速度感知手段と、 前記衝突加速度信号を積分して、衝突速度を示す衝突速度信号を提供する速度決定手段と、 前記衝突速度信号を積分して、衝突変位を示す衝突変位信号を提供する変位決定手段と、 前記衝突変位と関数関係にある値を有する速度スレショルド値であって、(I)第1の変位値と第2の変位値との間では線形に増加し、(II)前記第2の変位値と第3の変位値との間では一定値であり、(III)前記第3の変位値と第4の変位値との間では線形に減少し、
    (IV)前記第4の変位値よりも大きな変位値に対しては一定値である速度スレショルド値を提供するスレッショルド決定手段と、 前記衝突速度信号と前記速度スレショルド値とを比較して、前記衝突速度信号が前記速度スレショルド信号よりも大きいときに、付勢信号を提供する手段とを備えていることを特徴とする車両衝突感知装置。
  • 【請求項5】 請求項3又は4記載の車両衝突感知装賃において、該装置はさらに、車両の側面方向の加速度を感知するように前記加速度感知手段を設置する手段を備えていることを特徴とする車両衝突感知装置。
  • 【請求項6】 請求項5記載の車両衝突感知装置において、該装置はさらに、側面衝撃の間に搭乗者を拘束する付勢可能な拘束手段を備えていることを特徴とする車両衝突感知装置。
  • 【請求項7】 請求項6記載の車両衝突感知装置において、前記拘束手段はエアバッグを含むことを特徴とする車両衝突感知装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の技術分野】本発明は、車両の搭乗者の拘束システムに関し、更に詳しくは、速度変位測定法(metr
    ic)を用いて車両衝突を感知する方法及び装置に関する。

    【0002】

    【従来の技術】車両衝突の発生を検出しその検出された衝突に応答して安全拘束具を付勢する車両安全拘束システムは、この技術分野において知られている。 このようなシステムは、しばしば、車両に設置された加速度計を含んでおり、マイクロコンピュータなどのコントローラが、該加速度計の出をモニタする。 コントローラは、
    加速度計出力に基づいて、安全拘束具を付勢すべきである拡開(deployment)衝突イベントと安全拘束具を付勢すべきでない非拡開衝突イベントとを区別するのに用いられるアルゴリズムを含んでいる。 これらのアルゴリズムは、「衝突測定法(crash metr
    ics)」として知られている。 ある既知の衝突測定法においては、加速度に基づいて、衝突速度を時間の関数として、又は、衝突変位を時間の関数としてモニタする。 衝突速度又は衝突変位が関連するスレショルド値を超える場合には、拘束具が付勢される。 固定されたスレショルド値又は時間の関数として変動するスレショルド値を用いることが知られている。

    【0003】

    【発明の概要】本発明によれば、衝突速度測定法を用いて車両衝突を感知する方法及び装置が提供される。 衝突速度は、衝突変位の関数として変動する可変の速度スレショルド値と比較される。 本発明による装置は、衝突速度値を決定する手段と衝突変位値を決定する手段とを備えている。 スレショルド決定手段が、前記衝突変位値と関数関係をもつ速度スレショルド値を決定する。 この装置は、更に、前記速度決定手段と前記スレショルド決定手段とに動作的に接続されており、前記衝突速度値が前記速度スレショルド値よりも大きなときには、車両衝突条件を示す信号を提供する制御手段を備えている。

    【0004】本発明の好適実施例によれば、衝突速度値は、車両上に設置された加速度計によって提供される衝突加速度信号に応答して決定される。 側面衝撃を感知するためには、加速度計は、感度軸が車両の側方の加速度を感知するように方向付けられて、車両上に設置されている。 この構成では、エアバッグが車両に設置され、車両の搭乗者の側方の移動を拘束する。 可変のスレショルド値は、本発明のある実施例によれば、衝突変位の放物関数として決定される。 この可変スレショルド値は、別の実施例によれば、(i)第1の変位値と第2の変位値との間では線形に増加し、(ii)前記第2の変位値と第3の変位値との間では一定値であり、(iii)前記第3
    の変位値と第4の変位値との間では線形に減少し、(i
    v)前記第4の変位値よりも大きな変位値に対しては一定値である、関数に従って決定される。

    【0005】本発明による車両衝突条件感知方法は、車両加速度を感知するステップと、前記感知された加速度から衝突速度値を決定するステップと、前記決定された衝突速度値から衝突変位値を決定するステップと、を含んでいる。 速度スレショルド値は、前記決定された変位値に応答して決定される。 この方法は、更に、前記決定された速度値と前記決定された速度スレショルド値とを比較するステップと、前記比較するステップが前記決定された速度値が前記決定された速度スレショルド値よりも大きいことを示すときは、付勢信号を提供するステップと、を含んでいる。

    【0006】

    【発明の実施の態様】図1には、本発明による側面拘束システム10が車両ドア12内に設置された状態が示されている。 側面拘束システム10は、エアバッグ・アセンブリ16に動作的に接続されているコントローラ14
    を備えており、該コントローラは好ましくはマイクロコンピュータで構成される。 エアバッグ・アセンブリ16
    は、車両ドア12の内部の内装パネル17に接触して設置されている。 当業者であれば、エアバッグ・アセンブリ16は、ドア・アーム・レスト(図示せず)や搭乗者のシート(図示せず)の側面などの他の位置に設置することができることを、容易に理解するであろう。 エアバッグ・アセンブリ16は、エアバッグ・ハウジング20
    の内部に収納されている。 カバー22が、エアバッグ・
    ハウジング20の1つの側面を形成し、収納されたエアバッグ18を覆っている。 カバー22は、エアバッグ1
    8の膨張の際に容易に開くように設計されている。

    【0007】膨張流体源24が、エアバッグ18に動作的に接続されている。 膨張流体源24は、発火可能なガスを生じる材料及び/又は加圧流体が収納された容器である。 点火装置(igniter)すなわちスキブ(s
    quib)26が、膨張流体源24に動作的に接続され、付勢された際には、エアバッグ18の膨張を実行する。 点火装置18は、コントローラ14によって制御されている。 コントローラ14は、加速度計28に動作的に接続されている。 加速度計28は、側方衝突イベント又は側面衝撃の間に生じる車両の側方加速度を示す加速度信号30を出力する。 種々のタイプの既知の加速度センサ中の任意のものを用いることができる。 加速度計2
    8は、その感度軸29が、車両の長軸と垂直になるように方向付けらている。 このように方向付けることにより、加速度計28は、車両の長軸に垂直な成分を有する衝突に対して高感度で検出できることになる。 別の実施例では、加速度計28を、車両ドア内ではなく車両の別の位置に、その感度軸が車両の長軸に垂直になるように、設置することができる。

    【0008】図2に示されるように、コントローラ14
    が、加速度計28から供給される加速度信号30をモニタしている。 コントローラ14の内部のアナログ・デジタル(A/D)変換器32が、アナログ信号である加速度信号30をデジタルの加速度信号に変換する。 変換率は既知のサンプリング規準に従って選択され、アナログ信号の加速度信号30の信頼できるデジタル出力が得られる。 それぞれのタイミングのアナログ・デジタル変換の後で、A/D変換器32は、デジタルの加速度信号3
    4を、速度決定機能すなわち速度演算回路36に提供する。 加速度信号34は、変換タイミングにおける加速度信号30のアナログ値に対応するデジタル値を有する。

    【0009】コントローラ14の速度演算回路36は、
    衝突速度値を決定し、加速度信号に応答して衝突速度信号38を出力する。 衝突速度信号38の値は、加速度信号を積分することによって決定される。 マイクロコンピュータでは、この積分は、デジタル変換された加速度信号34の値を順次加算することによって達成される。 変換器32がアナログ・デジタル変換を行うたびに、新たに変換された値が速度演算回路36に提供される。 速度演算回路36は、この新たに変換された値と、それまでに加算された値とを加算する。 加算の結果は、衝突速度を示す値を有する信号、すなわち衝突速度信号38として出力される。

    【0010】たとえば、車両がほぼ一定の速さで道路を走行している場合、すなわち、加速度も減速度も生じていない場合には、デジタルに変換された加速度信号34
    と衝突速度信号38との値は、共にゼロである。 車両が別の車両によって側面に衝突されると、この車両は、突然の加速度を有することになり、これによりアナログの加速度信号30はゼロではないある値を有することになる。 この非ゼロの加速度信号30が第1のタイミングでA/D変換器32によって変換され、変換された後のデジタル加速度信号34がa 1の値を有するものとする。
    速度演算回路36は、a 1とそれ以前の値、この場合はゼロであるが、とを加算し、a 1の値を有する衝突速度信号38を提供する。 第2のタイミングでA/D変換器32によって変換された加速度信号34が、a 2の値を有するものとすると、速度演算回路36は、a 2とそれ以前の値a 1とを加算し、(a 1 +a 2 )の値を有する衝突速度信号38を出力する。 第3のタイミングでA/D
    変換器32によって変換された加速度信号34が、a 3
    の値を有するものとすると、速度演算回路36は、a 3
    とそれ以前の値(a 1 +a 2 )とを加算し、(a 1 +a 2
    3 )の値を有する衝突速度信号38を出力する。

    【0011】コントローラ14は、ゼロ・リターン(ゼロ帰還)回路39を含んでいる。 このゼロ・リターン回路39は、加速度信号がゼロになるときに、タイマを使用せずに衝突速度信号38をゼロにリセットする。 本発明の一実施例によれば、ゼロ・リターン回路39は、速度信号から小さな値の定数を反復的に減算して、衝突速度信号38を徐々にゼロまで減少させる。 衝突速度信号38がゼロに達した際には、ゼロ・リターン回路は、減算を停止する。 別の実施例では、ゼロ・リターン回路3
    9は、決定された速度信号の値の僅かな割合を該速度信号から減算する。 速度信号の値が所定の値まで減少してからは、速度信号からある定数を減算して、ゼロに達するまでその減算を反復実行する。 この後者の実施例においては、前者の実施例とほとんど同様に機能するが、衝突速度信号38の更新された値は、所定の値に至るまでは指数関数的に、その後では線形に、値がゼロになるまでゼロに収束していく。 これ以外のゼロ・リターン回路の構成を用いることもできることは言うまでもない。 ゼロ・リターン回路39を用いたことの目的は、加速度が累算されてその結果エアバッグが不所望に拡開しないようにすることである。 ゼロ・リターン回路39により、
    真の車両衝突状態が示されない、すなわち「古い」加速度値の影響を除去することができる。

    【0012】衝突速度信号38は、変位決定回路40に提供される。 変位決定回路40は、衝突速度信号38を積分することによって衝突変位の値を決定し、衝突変位信号42を出力する。 マイクロコンピュータでは、この積分は、衝突速度信号38を時間経過にしたがって加算することによって達成される。 変位決定回路40は、それに関連して、所定の衝突速度信号38がゼロになる際に衝突変位信号の値を徐々にゼロに戻すためのゼロ・リターン(ゼロ帰還)回路41を有している。

    【0013】通常は、車両が道路上を移動しているときには、衝突速度信号38と衝突変位信号42とは、共に値はゼロである。 加速度計28から加速度信号30が出力されると、速度決定回路40が速度値V 1を決定する。 この際に、変位決定回路40が、V 1とそれ以前の値(この場合はゼロ)とを加算し、V 1の値を有する更新された衝突変位信号42を出力する。 速度決定回路3
    6による次のタイミングでの衝突速度信号38の値がV
    2であれば、変位決定回路40は、V と衝突変位信号42のそれ以前の値(V 1 )とを加算し、(V 1 +V 2
    の値を有する更新された衝突変位信号42を出力する。
    同様にして、その次のタイミングでの衝突速度信号38
    の値がV 3である場合には、変位決定回路40は、V 3と衝突変位信号42のそれ以前の値とを加算し、(V 1
    2 +V 3 )の値を有する更新された衝突変位信号42を出力する。 速度信号38をゼロに戻す場合は、ゼロ・リターン回路41は、所定の衝突変位信号42を、ゼロ・
    リターン回路39に関連して上記に説明したように、徐々にゼロに戻す。 これによって、変位の累積による影響が除去される。

    【0014】衝突変位信号42が、速度スレショルド決定回路44に提供される。 速度スレショルド決定回路4
    4は、衝突変位信号42の値と関数関係を有する速度スレショルド信号46を提供する。 衝突変位信号42の値と速度スレショルド信号46の値との間の種々の関数関係が、本発明ではあらかじめ考慮されている。 この関数関係は、それぞれの車両のプラットフォームに対して、
    経験的に決定されることが好ましい。 速度スレショルド信号46は、比較器48の一方の入力へ供給され、一方、衝突速度信号38が比較器48の他方の入力に供給されている。 比較器48は、衝突速度信号38の値と速度スレショルド信号46の値とを比較する。 衝突速度信号38の値が速度スレショルド信号46の値よりも小さいときには、比較器48の出力信号50が低レベルであり、これにより、非拡開衝突状態すなわち非衝突イベントを示している。 衝突速度信号38の値が速度スレショルド信号46の値よりも大きいときには、比較器48の出力信号50が高レベルであり、これは拡開衝突状態を示している。

    【0015】コントローラ14は、エアバッグ・アセンブリ16に付勢信号すなわち比較器48の出力信号50
    を提供して、バッグの拡開を制御する。 比較器48の出力信号50は、トランジスタ52のベースに接続されており、トランジスタ52のエミッタは接地され、コレクタはスキブ26の一端に接続されている。 スキブ26の他端は、ダイオード54を介してバッテリ(電源)に接続されている。 衝突条件がエアバッグ16の拡開を要求するときには、出力信号50は高レベルであり、これにより、トランジスタ52をオンして十分な電流をスキブ26に流し、スキブ26をトリガさせる。 コンデンサ5
    6がグランドとダイオード54のカソードとの間に接続されている。 コンデンサ56は、この技術分野では公知なように、車両のバッテリが車両の衝突の間に万一断絶された場合でも、スキブ26に十分な電流が与えられるように、バックアップ電源として機能する。

    【0016】図3を参照すると、速度スレショルド信号46と衝突変位信号42との間の関数関係が示されている。 速度スレショルド信号46の値(V Tで示す)が縦軸上に示され、衝突変位信号42の値(Xで示す)が横軸上に示されている。 衝突変位信号がゼロ、すなわち変位ゼロでは、速度スレショルド信号46はV T0の初期値を有し、この値は車両に関連して経験的に決定される。
    変位の値がゼロからX 1では、速度スレショルド値V
    Tは、変位の値Xと共に線形に増加する。 これによって、システムは、車両エアバッグ16の急速な拡開を要求する急速進展型の衝突状態を検出することが可能になる。 X 1とX 2との間の変位の値に対しては一定の速度スレショルド値V Tが提供され、従来型の車両衝突状態の検出が可能になる。 X 2とX 3との間の変位の値に対しては、速度スレショルドV Tは変位の関数として線形に減少する。 これによって、システムは、緩慢進展型の衝突状態を検出することが可能になる。 速度スレショルドV
    Tは、変位がX 3に等しいか、またはそれを超えるときに一定の値に設定される。

    【0017】図4を参照すると、速度スレショルドと変位との間の関数関係の別の例が図解されている。 また、
    変位の関数としての4つの異なる衝突イベントに対する速度の値が図解されている。 縦軸は衝突速度であり、横軸は衝突変位Xである。 101〜104の線はそれぞれ、1)ドア12への50KPH(km/時)での衝突、2)ドア12への26KPHでの衝突、3)ドア1
    2への17KPHでの衝突、4)ドア12をそれた、すなわちドア12に直接ではなく車両の側面への、50K
    PHでの衝突、を表している。 それぞれの線は、衝突速度と衝突変位とがそれに伴う衝突状態についてどのように関連しているかを示すものである。 線110は、衝突変位信号42の値の関数として速度スレショルド信号4
    6の値を表している。 X 1よりも小さいか等しい衝突変位値に対しては、速度スレショルド信号46は第1の反転した放物線関係を有する。 X 1よりも大きな衝突変位値に対しては、速度スレショルド信号46は第2の反転した放物線関係を有する。

    【0018】0からX 1までのXに対する速度スレショルド信号46の第1の反転した放物線関係の形状によって、システムは、急速型の拡開衝突において必要であるように、それほどの変位が生じる前に衝突を検出することが可能になる。 たとえば、50KPHの衝突は、システムに、変位X 2で車両エアバッグ16を付勢させることになる。 X 1よりも大きい変位に対する速度スレショルド信号46の第2の反転した放物線関係の形状によって、システムは、緩慢型の拡開衝突の間に生じ得るように、より大きな変位を有する衝突状態を検出することが可能になる。 たとえば、50KPHのドアから外れた衝突状態は、システムに、変位X 3で車両エアバッグ16
    を付勢させることになる。 第2の反転した放物線関係によって提供される速度スレショルド信号46の変動がなければ(たとえば、一定の速度スレショルドでは)、このようなドアから外れた衝突状態は、更に大きな変位が生じるまで検出されない可能性があるが、本発明においては検出することができる。

    【0019】当業者であれば、図3及び図4に関して記載されている速度スレショルド信号46と衝突変位信号42との間の関数関係は唯一のものではないことを理解するであろう。 これらの特定の関数関係に関する記述は、それらの関数関係に本発明を限定することを全く意図していない。 関心の対照である車両のプラットフォームを経験的にテストして所望の拡開条件を予め決定することによって、スレショルド関数もまた決定することができる。 スレショルド値は、変位の関数の方程式、または、スレショルドと変位とに関する予め記憶された値を有するルックアップテーブルを用いることによって決定することができる。

    【0020】図5には、コントローラ14によって行われる制御プロセスのフローチャートが示されている。 本発明の好適実施例によれば、コントローラ14は、図5
    に示された制御プロセスを実行するようにプログラムされたマイクロコンピュータである。 制御プロセスは、ステップ70において開始されるが、開始時にコントローラ14は、内部レジスタ、メモリ位置、及びフラグを初期値に設定する。 ステップ72では、コントローラ14
    は、加速度センサ28によって提供されるアナログの加速度信号30をサンプリングする。 ステップ72でのサンプリング時間は、加速度信号30のアナログ・デジタル変換の時間に対応する。

    【0021】プロセスは、次に、ステップ74に進み、
    そこでは、コントローラ14が、加速度信号を積分することによって、すなわち、サンプリングされた加速度値とそれまでの所定の加速度値とを加算することによって、衝突速度を決定する。 それまでの所定の衝突速度がV oldであり現在のサンプリングされた加速度値がa 1であれば、ステップ74において、V oldとa 1とが加算される。 ステップ74ではまた、衝突速度の値から小さな値のリセット定数Cが減算される。 定数Cは、衝突速度をゼロに戻すようにするためのものである。 これが上述したゼロ・リターン回路の機能によって実行される。 加速度値がゼロになるときには、衝突速度値は、それが実際にゼロになるまで、各サイクルで定数Cだけ減算される。 速度値は、ゼロよりも小さくなることはできない。

    【0022】プロセスは、次にステップ76に進み、そこでは、衝突速度値がゼロよりも大きいかどうかが決定される。 この決定が否定的なものである場合には、プロセスはステップ78に進む。 ステップ78では、すべての変数を初期値にリセットすることによって、制御プロセスをリセットする。 ステップ78からは、プロセスは、ステップ72に戻る。 ステップ76での決定が肯定的である場合には、プロセスは、ステップ80に進む。
    ステップ80では、衝突速度の値を積分することによって衝突変位値を決定する。 上述のように、この積分は、
    加算によって行われる。

    【0023】ステップ80で衝突変位値を決定した後で、制御プロセスはステップ82に進み、そこでは、速度スレショルドV Tが決定される。 衝突変位と速度スレショルドV Tとの間の関数関係は、予め決定されている。 図3及び図4が、衝突変位と速度スレショルドとの間の可能性のある関係を、本発明の2つの実施例に関して図解している。 コントローラ14は、メモリ内に1つの所定の関数関係を記憶しており、それを用いて、ステップ82で速度スレショルドV Tを決定する。 この関数関係は、方程式とルックアップ・テーブルに記憶された値とのどちらかの形態をとる。 制御プロセスは、次にステップ84に進む。 ステップ84では、コントローラ1
    4は、ステップ76で決定された衝突速度値を、ステップ82で決定された速度スレショルド値V Tと比較する。 車両エアバッグ16の拡開を要求する衝突状態は、
    速度スレショルド値V Tよりも大きい衝突速度値となった場合である。 そのような衝突条件が得られると、プロセスは、ステップ86に進み、そこで、エアバッグ16
    が拡開される。 しかし、ステップ84が、衝突速度値が速度スレショルド値V Tよりも小さいと決定した場合には、プロセスは、ステップ72に戻る。

    【0024】本発明の以上の説明から、当業者であれば、改良、変更、及び修正を認識することができるであろう。 たとえば、本発明は、側面衝撃の検出に関して説明されてきたが、本発明はまた、前方からの又は後方からの衝撃の検出にも応用できる。 このような改良、変更、及び修正が可能であることは当業者にとって明らかであろう。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の一実施例を示す概略ブロック図である。

    【図2】図1に示された実施例の一部分を更に詳細に示す概略ブロック図である。

    【図3】本発明に用いられる、衝突変位と衝突速度スレショルド値との関係の一例を表すグラフである。

    【図4】本発明に用いられる、衝突変位と衝突速度スレショルド値との関係の別の例を表すグラフである。

    【図5】本発明による制御プロセスを示すフローチャートである。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョゼフ・エフ・メイツァー アメリカ合衆国ミシガン州48094,ワシ ントン,ウィンストン 58471 (72)発明者 スコット・ビー・ジェントリー アメリカ合衆国ミシガン州48065,ロメ オ,ヒップ・ロード 77221 (72)発明者 ブライアン・ケイ・ブラックバーン アメリカ合衆国ミシガン州48063,ロチ ェスター,グレンデール 124 (56)参考文献 特開 平7−69171(JP,A) 特開 平5−147497(JP,A) 特開 平5−69791(JP,A)

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