The composition of the recombinant papilloma virus vaccine

申请号 JP52890698 申请日 1997-12-16 公开(公告)号 JP2001507352A 公开(公告)日 2001-06-05
申请人 メルク エンド カンパニー インコーポレーテッド; 发明人 グプタ,スニル・ケイ; マーク,ジヨージ・イー,ザ・サード;
摘要 (57)【要約】 パピローマウイルスの組換え初期(E)及び後期(L)タンパク質及び 酸化 マンナンを含むワクチン組成物、並びに前記組成物の製造及び使用方法を提供する。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 1. 組換えパピローマウイルス様粒子、組換えパピローマウイルスEタンパク質及び酸化マンナンを含む混合物を動物に投与することからなる動物のパピローマウイルスよる感染を予防する方法。 2. 酸化マンナン、組換えパピローマウイルス様粒子及び組換えパピローマウイルスEタンパク質を含む免疫原性組成物。 3. 酸化マンナン、組換えパピローマウイルス様粒子及び組換えパピローマウイルスEタンパク質を含むワクチン。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 組換えパピローマウイルスワクチンの組成物 発明の分野バピローマウイルスの組換え初期(E)及び後期(L)タンパク質及び酸化マンナンを含むワクチン組成物、並びに前記組成物の製造及び使用方法が提供される。 発明の背景本発明は、ワクチン開発のための候補タンパク質抗原に対する強な細胞性及び体液性免疫応答を引き出すために使用され得る新規技術を同定する。 酸化アルミニウムは通常候補抗原に対する強力な抗体応答を引き出し、細胞性免疫応答ならば殆ど引き出さない。 Apostolopoulosらは、マウスを酸化マンナン(ox−マンナン)にコンジュゲートしたムチン1(MUC1)抗原で免疫化したとき動物においてMUC1抗原に対する強力な細胞性免疫応答が誘導されることを立証した。 これらの研究は以下の参考文献に記載されている:i)「マンナンにコンジュゲートしたペプチドで免疫化後のマウスにおける抗ペプチド特異的抗体の産生(Production of anti−peptide specific antibody in mice following immunization with peptides conjugate d to mannan)」,Okawa,Y,Howard,C. R. 及びS teward,M. W. ,J. Immunol. Methods149:127 −131,1992. Department of clinical sci ences,London School of Hygiene and T ropicalMedicine,London,U. K. ;ii)Apost olopoulos,V. ,Pietersz,G. A. ,Loveland, B. E. ,Sandrin,M. S. 及びMcKenzie,I. F. ,Pro c. Natl. Acad. Sci,USA,92:10128−10132(1 995). The Autsin Research Institute,S tudly Road,Heidelberg 3084,Victoria, Australia;及びiii)Apostolopoulos,V. ,Lo veland,B. E. ,Pietersz,G. A. 及びMcKenzie, I. F. , J. Immunol. ,155:5089−5094(1995). The A utsin Research Institute,Studly Road ,Heidelberg 3084,Victoria,Australia。 しかしながら、ox−マンナンの、感染因子に対するワクチン開発におけるアジュバントまたは免疫調節物質としての有用性は評価されていなかった。 抗原を酸化もしくは還元マンナンにコンジュゲートすると、候補抗原に対する強い細胞性及び体液性応答を引き出すと思われる。 明礬は良好な体液性免疫応答を引き出し、細胞性免疫応答ならば殆ど引き出さないアジュバントとして使用されてきた。 パピローマウイルス抗原に対する体液性及び細胞性免疫応答を引き出すことができるアジュバントを必要とする、ヒトパピローマウイルスに対するワクチンを開発することが有用である。 本明細書では、ワタオウサギパピローマウイルスモデルで感染因子に対する防御免疫応答を引き出す際のox−マンナンの有用性を記載する。 ヒトパピローマウイルス(HPV)はエンベロープを持たない二本鎖DNAウイルスであり、75以上のタイプが同定されている。 HPVに感染すると生殖器コンジローマ及び頸部腫瘍物が生じ得、HP V感染は頸部癌の90%ほどに関係し得る。 パピローマウイルスは増殖性感染に関して種特異的であり、動物がHPV感染しても病気にならない。 このため、候補ワクチンの予備テストは動物パピローマウイルスモデルで実施しなければならない。 ワタオウサギパピローマウイルス(CRPV)が最初に同定されたパピローマウイルスであり、癌に関係した最初のDNAウイルスでもあった。 L1はウイルスキャプシドのメジャー成分であり、L1をバキュロウイルスまたは酵母において発現させるとウイルス様粒子(VLP)が形成される。 動物をメジャーキャプシドタンパク質(L1)VLPで免疫化すると、ウイルスキャプシドタンパク質がVLPまたはビリオンに組立てられたとき形成されるコンホメーション依存エピトープを認識する中和抗体が生成される。 感染性CPRVによるチャレンジに対してVLPのみの予防接種は有効であるが、感染してしまっている状態においては効果を示さない。 酸化マンナンのワクチン開発及び免疫療法のための担体として有用性を評価する研究において、本発明者らは酸化マンナンを大腸菌で発現させたCRPV初期タンパク質(E−タンパク質)抗原にコンジュゲートし、その有効性を感染してしまった状態において評価した。 パピローマウイルス感染はヒト、ヒツジ、イヌ、ネコ、家兎、サル、ヘビ及びウシを含めた各種動物で起こる。 パピローマウイルスは上皮細胞を冒し、通常感染部位で良性上皮または線維上皮腫瘍を誘発する。 パピローマウイルスは種特異的感染因子であり、ヒトパピローマウイルスはヒト以外の動物を感染させ得ない。 パピローマウイルスは、感染させる宿主に基づいて別個のグループに分類され得る。 ヒトパピローマウイルス(HPV)は更にDNA配列の相同に基づいて7 0以上のタイプに分類される(参考のために、Papillomaviruse s and Human Cancer,H.Pfister編,CRC Pr ess,Inc.,1990)。 パピローマウイルスのタイプは、1つのタイプのパピローマウイルス感染に対する中和免疫は他のタイプのパピローマウイルスに対する免疫を付与しない点でタイプ特異性の免疫原であると考えられる。 ヒトにおいて、HPVタイプが異なると別の病気が引き起こされる。 HPVタイプ1、2、3、4、7、10及び26〜2 9は正常なヒト及び免疫低下したヒトにおいて良性のいぼを引き起こす。 HPV タイプ5、8、9、12、14、15、17、19〜25、36及び46〜50 は免疫低下したヒトにおいて扁平な病巣を引き起こす。 HPVタイプ6、11、 34、39、41〜44及び51〜55は生殖器系または呼吸器系粘膜の非悪性コンジローマを引き起こす。 HPVタイプ16及び18は生殖器系粘膜の上皮異形成を引き起こし、頸部、膣、外陰部及び肛門管のin situ及び浸潤性癌腫の大部分に関係している。 HPV6及びHPV11はすべてのコンジローマ( 生殖器いぼ)及び喉頭乳頭腫の90%以上に対する原因因子である。 動物での免疫学的研究で、パピローマウイルス抗原に対する中和抗体が産生されると同類抗体による感染が妨げられることが判明した。 パピローマウイルスをインビトロで培養することに伴う困難のため、有効なパピローマウイルスワクチンはゆっくりとしか開発されていない。 有効なHPVワクチンの開発は適当な動物モデルが存在しないために特にゆっくりであった。 パピローマウイルスの抗体による中和はタイプ特異的であり、ウイルスの表面上のコンホメーションエピトープに依存すると考えられる。 パピローマウイルスは、最高8つの初期及び2つの後期タンパク質をコードする小さく(50〜60nm)、エンベロープを持たない正二十面体DNAウイルスである。 このウイルスゲノムのオープンリーディングフレーム(ORF)はE1 〜E7及びL1及びL2[ここで、Eは初期、Lは後期を指す]と呼ばれる。 L 1及びL2はウイルスキャプシドタンパク質をコードする。 初期(E)遺伝子はウイルス複製及び細胞形質転換のような機能に関係している。 L1タンパク質は、55〜60kDaの分子量を有するメジャーキャプシドタンパク質である。 L2タンパク質は、55〜60kDaの予想分子量及びポリアクリルアミドゲル電気泳動で測定して75〜100kDaの見かけ分子量を有するマイナーキャプシドタンパク質である。 免疫学的データから、全部ではないが多くのL2タンパク質はL1タンパク質の内部にあると示唆される。 L2タンパク質は異なるパピローマウイルスの中で高度に保存されている(特にC−末端の10塩基性アミノ酸)。 L1 ORFは異なるパピローマウイルスの中で高度に保存されている。 L1及びL2遺伝子は、動物においてパヒローマウイルス感染を予防するためのワクチンを作成するために使用されている。 Zhouら(1 991,1992)は、HPVタイプ16 L1及びL2遺伝子をワクチンウイルスベクターにクローン化し、CV−1哺乳動物細胞を組換えベクターで感染させてウイルス様粒子(VLP)を生成した。 細菌誘導の組換えウシパピローマウイルスL1及びL2を作成した。 組換え細菌タンパク質に対する中和血清は、多分天然タンパク質と細菌誘導タンパク質のコンホメーションの違いのために低レベルで天然ウイルスと交差反応した。 HPV6 L1、HPV11 L1、HPV16 L1、HPV18 L1、 HPV31 L1またはHPV16 L2ORFを発現する組換えバキュロウイルスは昆虫SF9細胞を感染させ、L1及びL2タンパク質を産生するために使用されている。 ウエスタンブロット分析で、バキュロウイルス誘導L1及びL2 タンパク質はHPV16に対する抗体と反応したことが判明した。 バキュロウイルス誘導L1はVLPを形成する。 Carterら(1991)は、HPV16 L1及びHPV16 L2タンパク質がサッカロミセス・セレビシエの組換え菌株により産生されることを立証した。 Carterらはまた、HPV6b L1及びL2タンパク質の産生を立証した。 HPV6b L1 タンパク質は完全長L1タンパク質でなかった。 組換えタンパク質は細胞内及び分泌タンパク質として産生された。 組換えL1及びL2タンパク質は天然タンパク質と同等の分子量を有していた。 タンパク質を細胞内で発現させると、大部分のタンパク質が細胞を変性剤の非存在下で溶解させたときには不溶性であることが判明した。 この不溶性によりタンパク質の精製が促進され得るが、不溶性のためにタンパク質の天然エピトープの分析が妨げられる。 酵母から分泌された組換えタンパク質が酵母由来の炭水化物を含むことが判明している。 これらのN−結合オリゴサッカライドが存在すると天然エピトープが隠される恐れがある。 更に、分泌された組換えタンパク質は例えば分泌リーダー配列の保持のような他の修飾を含み得る。 組換え酵母の培養により任意の種及びタイプのパピローマウイルスタンパク質を大量産生する方法を開発することは有用である。 天然タンパク質の免疫付与特性、例えば天然タンパク質のコンホメーションを有するパピローマウイルスタンパク質を大量産生することは有用である。 本発明は、天然パピローマウイルスタンパク質の免疫付与特性を有する組換えパピローマウイルスタンパク質、並びに前記タンパク質の製造及び使用方法に関する。 本発明は、パピローマウイルス感染に対する予防用及び治療用ワクチンの製造に関する。 本発明の組換え後期タンパク質はウイルス様粒子を形成し得る。 これらのVLPは免疫原性であり、動物モデルでいぼの形成を防止する。 また、 組換えE−タンパク質は大腸菌において産生され、これらのタンパク質により細胞性免疫応答が引き出される。 本発明はワタオウサギパピローマウイルス(CR PV)及びHPVタイプ6(サブタイプ6a)をモデルシステムとして使用する。 発明の要旨パピローマウイルスの組換えた、酸化マンナンに付加させた初期(E)タンパク質及び後期(L)タンパク質、及び酸化マンナンを含むワクチン組成物、並びに前記組成物の製造及び使用方法が提供される。 図面の簡単な説明図は、CRPV感染により、コントロール動物のすべてのチャレンジ部位でいぼが生じたことを示す。 乳頭腫の発生が、V LPを酸化マンナンにコンジュゲートしたE−タンパク質と一緒に用いて免疫化した第4群の動物の3/3で>90%抑制された。 対照的に、RIBI中のVL P+E−タンパク質混合物を用いて免疫化した第1群の動物の3/5のみ及びR IBI中のVLP+Ox−mann−E−タンパク質混合物を用いて免疫化した第2群の動物の2/4のみで乳頭腫の発生が>90%抑制された。 上記した結果から、家兎をL1/L2 VLPと一緒に酸化マンナンにコンジュゲートしたE −タンパク質カクテルを用いて免疫化するとCRPV感染細胞のいぼの発生が有意に抑制されることが示唆される。 図1:家兎をL1/L2 VLPと一緒にE−タンパク質カクテルで免疫化するとCRPV誘導の乳頭腫発生が抑制される。 図2:CRPV誘導の乳頭腫発生に対する組成物の比較。 発明の詳細な説明バピローマウイルスの組換え初期(E)及び後期(L)タンパク質及び酸化マンナンを含むワクチン組成物、並びに前記組成物の製造及び使用方法が提供される。 本発明は、ワクチン開発のために候補タンパク質抗原に対する強力な細胞性及び体液性免疫応答を引き出すために使用され得る新規技術を同定する。 水酸化アルミニウムは通常候補抗原に対する強力な抗体応答を引き出し、細胞性免疫応答ならば弱々しい。 Apostolopoulosらは、酸化マンナン(ox−マンナン)にコンジュゲートしたムチン1(MUC1)抗原でマウスを免疫化すると動物においてMUC1抗原に対する強力な細胞性免疫応答が誘導されることを立証した。 しかしながら、ox−マンナンの感染因子に対するワクチン開発におけるアジュバントまたは免疫調節物質としての有用性は評価されていない。 抗原を酸化もしくは還元マンナンにコンジュゲートすると、候補抗原に対する強い細胞性及び体液性応答を引き出すと思われる。 明礬は良好な体液性免疫応答を引き出し、細胞性免疫応答のときには殆ど引き出さないアジュバントとして使用されてきた。 ヒトパピローマウイルスに対するワクチンは、パピローマウイルス抗原に対する体液性及び細胞性免疫応答を引き出すことができるアジュバントを必要とする。 本明細書では、ワタオウサギパピローマウイルスモデルで感染因子に対する防御免疫応答を引き出す際のox−マンナンの有用性を記載する。 酸化マンナンのワクチン開発及び免疫療法のための担体としての有用性を評価する研究において、本発明者らは酸化マンナンを大腸菌発現の組換えCRPV初期タンパク質(E−タンパク質)抗原にコンジュゲートし、その有効性を感染してしまっている状態で評価した。 パピローマウイルス(PV)感染の予防、キャラクタライゼーション、検出及び治療のための方法、組成物及びプロセスを提供する。 本発明の方法は、酵母における組換えL1、組換えL2、または組換えL1とL2タンパタ質の産生に基づく。 組換えタンパク質は天然PVのコンホメーション中和エピトープを模擬することができる。 組換えL1タンパク質または組換えL1とL2タンパク質はウイルス様粒子(VLP)を形成することもできる。 本発明の組成物には、L1、 L2、またはL1とL2タンパク質をコードする組換えDNA分子、単独でまたは他の組換えタンパク質と組合わされる組換えタンパク質、少なくとも1つの組換えタンパク質を含むVLP、組換えタンパク質の断片、組換えタンパク質を含む医薬組成物、組換えタンパク質を含むワクチン組成物、組換えタンパク質またはVLP に対する抗体、少なくとも1つの組換えタンパク質を含む免疫原性組成物、及び組換えDNA分子または組換えタンパク質を含む診断キットが含まれるが、これらに限定されない。 本発明のプロセスには、適当な酵母宿主細胞を組換えDNA 分子で形質転換し、組換えタンパク質をコードするDNAを発現し得る条件下で形質転換した酵母を培養し、組換えタンパク質を精製することからなる組換えタンパク質の産生方法が含まれるが、これに限定されない。 本発明のプロセスには、組換えタンパク質、組換えタンパク質組成物またはVLPを動物(非限定的に、ヒトを含む)に投与することも含まれる。 適当な宿主細胞には、Saccha romyces、Pichia、Kluyvermyces、Schizosa ccharomyces及びHansenula属の酵母菌株が含まれるが、これらに限定されない。 動物での免疫学的研究で、パピローマウイルスキャプシドタンパク質に対する中和抗体が産生されると同類抗体による感染が予防されることが判明した。 パピローマウイルスをインビトロで培養することに伴う困難のため、有効なパピローマウイルスワクチンはゆっくりとしか開発されていない。 有効なHPV ワクチンの開発は適当な動物モデルが存在しないために特にゆっくりであった。 パピローマウイルスの抗体による中和はタイプ特異的であり、ウイルスの表面上のコンホメーションエピトープに依存すると考えられる。 タンパク質またはVLPを含む医薬的に有用な組成物は、医薬的に許容され得る担体を混合する等の公知方法に従って製造され得る。 前記担体及び製造方法の例はRemington's Pharmaceutical Science sに記載されている。 有効投与に好適な医薬的に許容され得る組成物を形成するために、前記組成物は有効量のタンパク質またはVLPを含む。 前記組成物は1 タイプ以上のHPVに由来のタンパク質またはVLPを含み得る。 本発明の治療または診断組成物はPV感染を治療または診断するのに十分な量患者に投与される。 有効量は患者の状態、体重、性別及び年齢等の各種要因によって異ない得る。 他の要因には投与モードが含まれる。 通常、組成物は約1μg 〜約250μgの用量で投与される。 医薬組成物は、皮下、局所、経口、粘膜または筋肉内のような各種経路で患者に与えられ得る。 本発明のワクチンは、宿主において中和抗体の形成を誘導するのに必要な抗原決定基を含む組換えタンパク質またはVLPを含む。 前記ワクチンは臨床感染の危険を伴うことなく投与するのに十分に安全であり、毒性副作用を持たず、有効経路で投与することができ、安定であり、ワクチン担体と相容性である。 本発明のワクチンは、経口、非経口、皮下、粘膜または筋肉内のような各種経路で投与され得る。 投与量は患者の状態、性別、体重及び年齢、投与経路及びワクチンのPVのタイプによって異なり得る。 ワクチンはカプセル、懸濁剤、エリキシルまたは液剤のような剤型で使用され得る。 ワクチンは免疫学的に許容され得る担体とともに処方され得る。 ワクチンは治療有効量で、すなわち免疫学的防御応答を生ずるのに十分量で投与される。 治療有効量はPVのタイプにより異なり得る。 ワクチンは1回もしくは複数回投与され得る。 本発明の方法により、PV感染を予防するためのサブウイルスワクチンを製造することができる。 この方法を用いて、単価または多価PVワクチンが製造され得る。 例えば、単価HPVタイプ16は組換えHPV16 L1タンパク質、L 2タンパク質、またはL1とL2タンパク質を使用することにより製造され得る。 或いは、多価HPVワクチンは異なるHPVタイプ由来のL1、L2、またはL1とL 2タンパク質またはVLPを混合することにより製造され得る。 本発明の組換えタンパク質及びVLPは免疫原性組成物を製造する際に使用され得る。 前記組成物は適当な宿主に導入されると、宿主において免疫応答を誘導することができる。 組換えタンパク質及びVLPは抗体を作成するために使用され得る。 本明細書中、用語「抗体」はモノクローナル及びポリクローナル抗体、及び抗原またはハプテンと結合し得るその断片、例えばFv、Fab及びF(ab)2断片を含む。 本発明の組換えタンパク質、VLP及び抗体はHPV感染の血清型分類及びH PVスクリーニングのために使用され得る。 組換えタンパク質、VLP及び抗体を用いてHPVの検出及び血清型分類のために適当なキットが製造される。 前記キットは閉鎖空間内に少なくとも1つの容器を保持するのに適した区画化された担体を含む。 前記担体は更に、各種HPVタイプを検出するために好適な組換えHPV、タンパク質、VLPまたは抗−HPV抗体のような試薬を含む。 前記担体はまた標識抗原、 酵素基質等を検出するための手段を含み得る。 本発明の組換えタンパク質及びVLPは分子量及び分子サイズマーカーとしても有用である。 下記実施例に基づいて本発明を更に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。 実施例1 大腸菌におけるCRPV E1、E2、E4、E5、E6及びE7の発現完全長CRPV E1、E2、E4、E5、E6及びE7遺伝子をPCR増幅するために、CRPVの公表されている配列(Yaniv,M.ら,Proc. Natl.Acad.Sci.U.S.A.,82:1580−1584,19 85)に基づくPCRプライマーを使用した。 CRPV E4タンパク質の発現を増強するために、PCRを用いてCRPV E1タンパク質の最初の4個のアミノ酸コドンをE4のアミノ末端部分に融合した(E1^4)。 PCRを用いてE6及びE7遺伝子のオープンリーディングフレームをE6のカルボキシ末端でE7のアミノ末端と融合した。 すべてのPCR増幅産物をベクターpEQ30( カリフォルニア州サンジェゴに所在のQiagen, Inc.)にサブクローニングし、配列決定した。 所望タンパク質の発現を所望のE−タンパク質を発現する大腸菌SG−1300の1リッター培養物をLB培地にて37℃で8時間増殖することにより実施し、その後1mM IPTGを用いて30℃で一晩誘導した。 次いで、細胞を5000rpmで15分間遠心することにより集め、PBS500mlで洗浄し、Eタンパク質を製造業者(Qia gen,Inc.)の指示に従って精製した。 実施例2 CPRV E−タンパク質の精製 (培地1リッターからの)大腸菌培養物ペーストを、抽出緩衝液(6.0Mグアニジン塩酸塩、2mMイミダゾール、0.35mM2β−メルカプトエタノール及び0.1Mリン酸ナトリウム、pH7.4)100ml中に室温で30分間可溶化した。 可溶性画分を18000×gで30分間遠心することにより単離し、抽出緩衝液で平衡化した充填Ni樹脂8.0mlと混合した。 樹脂スラリーを室温で2時間または4℃で16時間回転させた。 非結合タンパク質を200×g で遠心して除去した。 樹脂を室温において4.0容量ずつの抽出緩衝液及び緩衝液A(8.0M尿素及び0.1Mリン酸ナトリウム、pH7.4)で洗浄した。 樹脂を緩衝液A(pH6.3)に再懸濁し、カラムに移し、4容量ずつの緩衝液B(8.0M尿素、10mMイミダゾール及び0.1Mリン酸ナトリウム、p H6.3)、緩衝液C(8.0M尿素、200mMイミダゾール及び0.1Mリン酸ナトリウム、pH6.3)、緩衝液D(8.0M尿素、500mMイミダゾール及びリン酸ナトリウム、pH5.7)、最後に緩衝液E(8.0M尿素、1 .0Mイミダゾール及び0.1Mリン酸ナトリウム、pH5.7)で順次洗浄した。 精製タンパク質を緩衝液C、D及びFに溶離させた。 タンパク質をBrad fordまたはBCAタンパク質アッセイで定量し、SDS−PAGE及びウエスタンブロッティングにより分析した。 精製タンパク質を脱イオン水で十分に透析してコンジュゲート前の尿素または他の成分(QiagenInc.マニュアル)を除去した。 実施例3 CRPV L1及びL2遺伝子のウイルス様粒子(VLP)としての発現完全長CRPV L1遺伝子及び最初の37個のコドン(111bp)を欠失させたCRPV L2遺伝子をPCR増幅するために、C RPVの公表されている配列(Yaniv,M.ら,Proc.Natl.Ac ad.Sci.U.S.A.,82,1580−1584,1985)に基づくPCRプライマーを使用した。 前記遺伝子を、バキュロウイルス発現系において同時発現させるために2カセットベクターpAcUW51(カリフォルニア州サンジェゴに所在のPharMingen Inc.)に、また酵母において発現させるために2カセットベクターpLS110(Hofmann,K.J.ら, J.Viol.,209:506−518,1995)にサブクローニングした。 CRPV L1及びL2タンパク質をコードする遺伝子を含むpAcUW51 ベクターをPharMingen Beculogold発現キットを用いてS F9細胞にトランスフェクションした。 このトランスフェクション由来の上清を、5日間増殖させたSf9細胞の大量培養物(1リッター)を感染させるために使用し、細胞を収集し、L1/L2 VLPを精製した。 CRPV L1及びL2タンパク質をコードする遺伝子を含有するpLS11 0ベクターを、標準のスフェロプラスト形質転換プロトコルを用いて酵母に形質転換した。 ポジティブクローンを同定し、大規模培養物を増殖させた。 L1/L2 VLPを発現する酵母の培養物200m lを30℃で2日間増殖させた。次いで、この培養物200mlを用いて、30 ℃で5日間増殖させた誘導培地(2%酵母抽出物、1%大豆ペプトン、1.6% グルコース及び4%ガラクトース)1Lを接種した。遠心して細胞を収集し、L 1/L2 VLPを精製した。 実施例4 マンナンのE−タンパク質へのコンジュゲーション大腸菌発現させたCRPV E−タンパタ質をNiカラムを用いるアフィニティークロマトグラフィーにより精製し、脱イオン水を用いて十分に透析した。 C RPV E−タンパク質を混合し(E1、E2、E6^7各150ug;E1^ 4 100ug及びE5 50ug/投与量)、凍結乾燥した。 (サッカロミセス、SIGMA Chemical Co.から精製した)マンナン14mgを0.1Mリン酸緩衝液(pH6.0)1.0mlに溶解し、0.1M過ヨウ素酸ナトリウム20ulと混合し、4℃で1時間インキュベートした。エタンジオール20ulを添加し、4℃で更に30分間インキュベートし、混合物を重炭酸塩緩衝液(pH8.0)で平衡化したPD−10カラムに流した( Apostolopoulos,v.ら,Proc.Natl.Acad.Sc i.USA,92:10128−10132,1995)。空隙容量に溶離した酸化マンナンを凍結乾燥したE−タンパク質混合物と混合し、室温で一晩インキュベートし、使用した。 実施例5 マンナンのE−タンパク質へのコンジュゲーション大腸菌発現させたCRPV E−タンパク質をNiカラムを用いるアフィニティークロマトグラフィーにより精製し、脱イオン水を用いて十分に透析した。 C RPV E−タンパク質を混合し(E1、E2、E6^7各150ug;E1^ 4 100ug及びE5 50ug/投与量)、凍結乾燥した。 (サッカロミセス、SIGMAから精製した)マンナン14mgを0.1Mリン酸緩衝液(pH 6.0)1.0mlに溶解し、0.1M過ヨウ素酸ナトリウム20ulと混合し、4℃で1時間インキュベートした。エタンジオール20ulを添加し、4℃で更に30分間インキュベートし、混合物を重炭酸塩緩衝液(0.02M,pH8 .0)で平衡化したPD−10カラムに流した。空隙容量に溶離した酸化マンナンを凍結乾燥したE−タンパク質混合物と混合し、 室温で一晩インキュベートした。 実施例6 Ox−マンナン−E−タンパク質ワクチンのCRPVモデルでの評価 5羽の家兎を、RIBI中の酵母−誘導L1/L2 VLP25ugとE1、 E2、E1^4、E6^7各150ug及びE5 CRPV E−タンパク質5 0gを用いて免疫化した(第1群)。 4羽の家兎を、E−タンパク質を酸化多糖類マンナンにコンジュゲートした(Ox−mann−E−タンパク質)以外は同一混合物を用いて免疫化した(第2群)。 3羽の家兎にRIBIのみ(第3群) 、またはRIBIなしでL1/L2 VLP+Ox−mann−E−タンパク質のみ(第4群)を与えた。各家兎に対して所望の組成物を、各後肢に0.3ml ずつ筋肉内注射し、6ヶ所に0.05mlずつ皮内注射し、頸に0.1ml皮下注射した。最初の免疫化から4日目に家兎にワタオウサギパピローマウイルス( CRPV)で感染させ、21日目及び42日目に同一組成物中の同一量の抗原を用いて追加刺激した。後感染から35日目及び47日目に乳頭腫の大きさを測定した。 実施例7 結果 CRPV感染により、コントロール動物のすべてのチャレンジ部位でいぼが生じた。乳頭腫の発生が、RIBIなしでVLP+Ox−mann−E−タンパク質混合物を用いて免疫化した第4群の動物の3/3で>90%抑制された。対照的に、RIBI中のVLP+E−タンパク質混合物を用いて免疫化した第1群の動物の3/5のみ及びRIBI中のVLP+Ox−mann−E−タンパク質混合物を用いて免疫化した第2群の動物の2/4のみで乳頭腫の発生が>90%抑制された。第1群の残りの2羽の家兎では乳頭腫の発生の抑制率は80%であり、第2群の残りの2羽の家兎では乳頭腫の発生の抑制率は10〜50%であった。上記した結果から、家兎をRIBI中のL1/L2 VLPと一緒にE−タンパク質カクテルを用いて免疫化するといぼの発生が有意に(80〜90%)抑制されることが示唆される。興味深いことに、VLPと酸化マンナンにコンジュゲートしたE−タンパク質カクテルを含む組成物を用いて免疫化した動物でもいぼの発生が同様に抑制されることが観察された(図1)。

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