Detonator for detonation-controlled shell

申请号 JP2005019466 申请日 2005-01-27 公开(公告)号 JP2005214619A 公开(公告)日 2005-08-11
申请人 Lucent Technol Inc; ルーセント テクノロジーズ インコーポレーテッド; 发明人 BISHOP DAVID JOHN; SHEA HERBERT R; WEISS DONALD;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a detonator for detonation-controlled shells, which significantly reduces in size of a shell detonating system and improves the safety. SOLUTION: The shell detonator is described as using electric, mechanical and optical devices. The shell detonator comprises a controller which controls an optical switch and a laser which explodes an ammunition of the shell. In another embodiment, the shell detonator comprises an accelerometer and/or a rotation detector which detect(s) that the shell has been launched, a photodetector which detects proper operations of the laser, and an attitude sensor which detects whether the optical switch is in a correct attitude or not. In another embodiment, the shell detonator comprises a micro lens which focuses laser light signals on an ignition device. In still another embodiment, the ammunition is exploded either by ignition (combustion) of the ignition device or by a shock wave therefrom. The shell detonator can attain the significant reduction in size and the improved performance and safety. COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI
权利要求
  • 発射された砲弾の弾薬を点火する起爆装置であって、
    制御可能な光パワーレベルを有するレーザー、
    該起爆装置が、発射前段階にあるときにレーザー光信号が該弾薬に当たるのを防止するための第1の姿勢をとり、装備信号に応答して、該レーザー光信号の遮蔽を解除して該レーザーが該弾薬に当たることを可能とする第2の姿勢を確立する光スイッチデバイス、及び 該砲弾が発射された時を特定し、該装備信号を該光スイッチデバイスに送り、及び該レーザーのパワーレベルを該弾薬が起爆するレベルまで増大させる制御ユニットからなる起爆装置。
  • 請求項1記載の起爆装置であって、さらに、
    該砲弾が発射されたことを検出する加速度計からなり、
    該制御ユニットが該装備信号を送るために加速度計の信号に応答する起爆装置。
  • 請求項1記載の起爆装置であって、さらに、
    該レーザーからの光信号を検出する光検出器からなり、
    発射前段階において、該光スイッチデバイスが該レーザーからの信号を該光検出器の方向に向け、
    該制御ユニットが、該光スイッチデバイスが発射前段階にあることを確認し、該レーザーからの光信号を低パワーレベルにセットし、該砲弾の起爆を防止するために該光検出器からの第1の信号に応答する起爆装置。
  • 請求項1記載の起爆装置であって、さらに、
    該光スイッチの姿勢を検出する姿勢センサからなり、
    発射前の安全なスイッチ姿勢を確保するために、該制御ユニットが、該光スイッチデバイスが発射前段階にあることを確認する該姿勢センサからの信号に応答する起爆装置。
  • 請求項1記載の起爆装置であって、さらに、該弾薬の前面に位置し、高パワーレベルのレーザーによって点火され、該弾薬の爆発を引き起こす点火器からなる起爆装置。
  • 請求項5記載の起爆装置において、該弾薬の該爆発が、該点火器の点火又は該点火器からの衝撃波のいずれかによって引き起こされる起爆装置。
  • 請求項5記載の起爆装置において、マイクロレンズを用いて該レーザー光信号を該点火器に集光する起爆装置。
  • 請求項1記載の起爆装置において、マイクロレンズを用いて該レーザー光信号を該弾薬に集光する起爆装置。
  • 請求項1記載の起爆装置において、該制御ユニットが発射制御プログラム及び/又はデータを外部ソースから受信する起爆装置。
  • 請求項1記載の起爆装置であって、さらに、
    該砲弾が発射されたことを検知する回転検出器を含み、
    該制御ユニットが該装備信号を送信するために回転制御信号に応答する起爆装置。
  • 弾薬を点火するための起爆装置であって、
    パワーレベルが調節可能なレーザー、
    該レーザーからの光信号を検出する光検出器、
    光スイッチデバイスであって、発射前段階において、該レーザー光信号が該弾薬に当たるのを防止し該レーザー信号を該光検出器の方へ向けるとともに、該起爆装置の所定の加速及び装備信号を受けて、該レーザー光信号が該弾薬に当たることを可能とする完全装備段階を確立する光スイッチデバイス、
    該光スイッチの姿勢センサ、及び 制御ユニットであって、該光スイッチデバイスが発射前段階にあることを確認し該レーザー光信号を低パワーレベルにセットする該光センサからの及び/又は該姿勢センサからの第1の信号に応答し、及び、該装備信号を該光スイッチデバイスに送信し該レーザー光信号が高パワーレベルに達することを可能とする加速度計の信号又はタイミング情報に応答する制御ユニットからなり、
    該光スイッチデバイスが装備段階を確立するとき、該増大されたレーザー光パワーレベルが弾薬の爆発を引き起こす起爆装置。
  • 说明书全文

    本発明は一般に、起爆制御された砲弾の起爆装置、より詳しくは、レーザー及び光スイッチを用いて砲弾を起爆させるための起爆装置に関する。

    起爆システムは、軍儒品、カートリッジ又は重砲の主装填(軍事用砲弾の2次装填)(以下、総称して砲弾という)を所望の時間又は位置で爆発させるためのものである。 起爆器は砲弾の偶発的爆発を防止する基本的な安全装置としての役割を果たし、砲弾の取り扱いを安全にする。 起爆システムにおいては様々な技術が用いられている。 ここでは、起爆器とは、砲身から砲弾が発射される直前に、起爆器が砲弾の2次装填の爆発を所望の時間及び/又は位置で開始するようにタイミングや類似のデータが読み込まれるといったように「プログラム可能」なものである。 そのような起爆システムの1つの一般的な手法は、コンデンサを充電し、そして細い導線から所望の時間でそれを放電し、主爆薬を点火するための充分な局部的予熱又は発火を与えるというものである。 基板上の電子又は機械デバイスが放電のタイミングを制御する。 起爆器は一般に、起爆器が規模及び時間の加速に曝されるまで砲身内にただ配置されて爆発を防止する「g−スイッチ」を組み込んでいる。 マイクロマシンスイッチ(MENS)を基にしたg−スイッチの製作にはさらなる労が費やされている。

    従来の起爆システムによってなされた進歩にもかかわらず、砲弾起爆システム全体に対する大幅な小型化並びに性能及び安全性向上への要求は未だに存在する。

    本発明によると、砲弾起爆装置は電気、機械及び光デバイスを用いるものとして記載される。 砲弾起爆装置は光スイッチを制御する制御器及び砲弾の弾薬を(直接的又は間接的に)爆発させるレーザーを含む。 その砲弾起爆装置によって大幅な小型化並びに性能及び安全性の向上が図られた。

    全体として、本発明が開示するものは、砲弾の弾薬を点火するための起爆装置であって、
    調節可能な光パワーレベルを有するレーザー、
    起爆装置が発射前段階にあるときにレーザー光信号が弾薬に当たるのを防止する第1の姿勢を有し、及び、装備信号に応答して、レーザー光信号の遮断を解除してそれが弾薬に当たるようにする第2の姿勢を設定する光スイッチデバイス、及び 砲弾が発射された時を特定し、装備信号を光スイッチデバイスに送り、レーザーのパワーレベルを、弾薬を爆発させるレベルまで増加するための制御ユニットからなる起爆装置である。

    他の実施形態は、砲弾が発射されたことを検知する加速度計及び/又は回転検出器、及びレーザーの適切な動作を検知する光検出器を含む。 さらに他の実施形態では、弾薬が点火装置の点火(燃焼)又は点火装置からの衝撃波いずれかによって起爆される。 ここで、点火装置は起爆器の部分である小(1次)爆薬又は火工品の装填物である。 他の実施形態はレーザー光信号を点火装置に集光するマイクロレンズを含む。

    本発明は、付随する図面と照らし合わせて読まれる以下の詳細な説明を考察することによってより完全に理解されるものである。
    以下の記載において、異なる図面における同じ符号は同じ要素を表すものである。 さらに、符号において、上一桁はその数字が示す図面において初めて登場するものである(例えば、101は図1で初めて登場するものである)。

    ほとんどの砲弾、魚雷、大砲は主(2次)弾薬を所望の時間で起爆させる起爆器を内蔵している。 起爆器は偶発的な爆発を防止する安全のための重要な役割を果たし、砲弾の取り扱いを安全にする。 理想の起爆器とは無視できるほどの場所しかとらず、取り扱いが安全であり、かつ、正確な時間に主弾薬に点火するものである。 本発明によると、砲弾起爆装置は、起爆器の向上した安全性及び信頼性のために電気的、機械的及び光学的デバイスを用いるものとして開示される。

    図1を参照すると、本発明による砲弾起爆装置100の説明図が示され、弾薬142とともに発射され爆発する砲弾の部分を構成する。 砲弾起爆装置100は5部材を含むように示され、レーザー及び検出ユニット110、光スイッチ又はシャッター120、マイクロレンズ130、弾薬142及び「プログラム可能な」電子制御チップ150を含む。 説明すると、レーザー/検出器ユニット110はインジウムフォスファイド(InP)チップ115に実装されたレーザー111及び検出器114を含み、制御チップ150に接続される。 レーザー/検出器ユニット110は組み込み型のセルフテスト回路を含み、レーザー111及び光スイッチ120の発射前後の姿勢をテストするようにしてもよい。

    一実施形態では、光スイッチ120がMENSシャッター121(砲弾を発射するとMENSシャッター121を移動するように用いられるアクチュエーター等)及び加速度計(g−スイッチ)122を用いて構成されるようにしてもよい。 砲弾が発射されたことを検知するためにg−スイッチ122又は回転検出器を用いることができる。 MENSのg−スイッチは米国特許第6167809号及び6321654号に記載されている。 MENSのg−スイッチ122はシャッターを発射姿勢に移動するよう制御チップ150に信号を出すことができる。

    好適な実施形態において、MENSシャッター121は、同時に特許出願されたDS Greywallによる「MICROMECHANICAL LATCHING SWITCH」、シリアル番号No.10/______に記載されるように実施されるようにしてもよく、ここに参照により取り込まれている。 シャッターを移動してレーザー光の弾薬ユニット140に対する遮断を解除する(光線を弾薬ユニット140に向ける)というよりは、反射部材を傾斜させてレーザー光を弾薬ユニット140に向けて再方向調整してMENSシャッター121によって行われる光スイッチングが行われるようにしてもよい。 用いられるMENS光スイッチを傾斜させる1つの方法は、文献:表題「Monolithic MENS optical switch with amplified out-of-plane angular motion」、著者「Lopez, D.; Simon, T,; Ferry,E.; Aksyuk,V.; Klemens,F.; Cirelli,R.; Neilson,DT; Shea,H.; Sorsch,T.; Ferry,E.; Nalamasu,O.; Gammel,PL」、発行「Optical MENs, 2002. Conference Digest. 2002 IEEE/LEOS International Conference on, 20-23 Aug. 2002」における「2002年8月23日」の第165-166ページに記載されているようなMENSミラーを用いるものである。

    本実施形態において、電子制御チップ150が加速度計(g−スイッチ)122からの信号を受信し、検出器114からのレーザー光を弾薬ユニット140に対して再方向調整するMENS照準固定用ミラーへの信号を生成する。

    その最も簡単な実施形態では、光スイッチ120は内蔵された加速度計122を有する必要はない。 加速度計122は必要とされないか、あるいは光スイッチ120及び/又は起爆装置100から独立したチップ上に配置されるか、いずれも可能である。 加速度計122がない場合、電子制御チップ150は、起爆器が砲弾を爆発させる時の所望の時間及び/又は位置を決定するために発射制御ユニットから起爆器に読み込まれたタイミング又は類似のデータを用いる。 このデータを用いて、電子制御チップ150はタイマー又は他の制御プログラムを起動してレーザー111の起動/パワーレベルを制御し、及びシャッター121を移動して弾薬ユニット140の起爆を開始する。

    しかしながら、加速度計122は余剰の安全措置を提供し、砲弾が発射される積極的表示を提供するので、起爆装置100が加速度計122を含まない場合は安全性に劣る。 砲弾の発射を検知して電子制御チップ150に信号を送りレーザー111のパワーレベルを増加して弾薬ユニット140を点火するために加速度計122の機械的動作が用いられるので、余剰性が与えられる。 追加的な安全対策として、回転センサ123を起爆装置100に内蔵して砲弾が発射された時に起こる回転を検出し電子制御チップ150に信号を送るようにすることもできる。 この回転センサ123は、砲弾がいかなる重力、例えば落下等の砲弾の発射によらないもの、によっても起爆しないという追加的な安全策を提供するものである。

    弾薬ユニット140は弾薬142を単独で又は反応性ナノ技術(Reactive Nano Technologies : RNT)フォイル141を(主装填)として含んでもよい。 RNTフォイル141は集光したレーザーによって簡単に点火される高エネルギー・ナノ金属材料である。 なお、集光したレーザーによって点火される他の種類の発火性又は爆発性のデバイスをRNTフォイル141の代替とすることもできる。 砲弾が弾薬142を含むがRNTフォイル141を含まない場合、レーザー111のパワーは弾薬142を直接点火するのに充分なものでなくてはならない。 弾薬ユニット140がRNTフォイル141を含む場合、レーザー111はRNTフォイル141を点火し、それにより弾薬142を点火する。 RNTフォイル141が用いられる場合、それは砲弾起爆装置100の部分として装備されるが、弾薬142は砲弾起爆装置100の部分としては含まれない。

    図1は発射前段階における砲弾起爆装置100を示すものである。 発射段階及び砲弾が砲身から発射される直前の段階において、制御器150はタイミング又は類似のデータを、データ入力用リード線117を介して受信する。 このデータは制御器150をプログラムして砲弾起爆装置100の静止試験を行い、砲弾の弾薬140の所望の時間及び/又は場所での爆発を制御する。 なお、発射前段階において、制御器150はデータ用リード線の1つでの信号によってオンされる内蔵バッテリ151によって、又はデータ用リード線の1つを介して充電されるコンデンサ152によって電源が入るようにしてもよい。

    図1から3を併せて参照して、砲撃用装置に用いる本発明の砲弾起爆装置100の動作シーケンスが記述される。 光スイッチ120が加速度計122を含むMENSシャッターを用いて備えられるものとして記述される。 ステップ310において、(図1の起爆装置100を内蔵する)砲弾が砲身内に配置され砲撃発射制御ユニット(図示せず)からのデータ用リード線に結合される。 ステップ302において、コンデンサ152が充電され又は起爆装置100を動作させるための電力を供給するために内部バッテリがオンされる。 そして、制御器150が発射制御プログラム及び/又はデータを、データ用リード線117を介して砲撃発射制御ユニットから公知の方法で受信する。

    ステップ303において、制御器150はMENSシャッター120の姿勢が閉じる(遮蔽する)ための姿勢にあるかどうかをチェックするためにセルフテストを行い、これによりレーザー光が弾薬ユニット140に到達しないようにする。 MENSシャッターの姿勢が機械的姿勢センサを用いて判定されるようにしてもよい。 MENSシャッターの姿勢が正しくない場合にはステップ306において、砲弾が発射されるのを防ぐためにその手順を中止するとともに中止信号が発射制御ユニットに返送される。 姿勢が正しい場合にはステップ304において、制御器150が、シャッター120から検出器114上に反射されるレーザー111から低パワーパルス(1mW以下)を検出することによってレーザー111及び検出器114の動作をチェックする。 ステップ305において、MENSシャッターの姿勢が安全でないと判定された場合、ステップ306において、中止信号が発射制御ユニットへ返送され砲弾が発射されるのを防ぐ。 なお、低パワーレーザーパルスはシャッターが開いていたとしても弾薬を点火できない程の低いパワーのものである。

    姿勢が安全である場合にはステップ307において、セルフテストが許可され砲弾が発射可能であることが発射制御ユニットに通知される。 データ復号を確認し砲弾起爆装置100を校正するために、この情報は発射前段階でのトークバック段階において発射制御ユニットに返信される。 ステップ301から307によって発射前段階が完了する。

    ステップ308において砲弾は発射され、ステップ309において急速な砲弾の加速によって加速度計(g−スイッチ)122がMENSシャッター121を半装備姿勢に移動させる。 ステップ310において、分離センサ(例えば、タイマーや衝撃センサ等)がいつ起爆を開始するかを決定する。 即ち、起爆器は制御器150によって発射からある時間経過後に爆発するようにプログラムされていてもよいし、例えば、壁や戦車に当たった時を検知する追加の衝撃センサや、近接センサ、高度計など、いつ起爆器を起爆するかを決める他の手段を装備してもよい。

    ステップ311において、MENSシャッターは完全装備段階に入る。 これは、MENSシャッターの姿勢を制御器150からのシャッター制御信号に電気的又は温度的に応答して再移動させることによってなされる。 シャッター制御信号は所定のプログラムされた時間が経過した後又は衝撃センサの信号に応答して印加される。 そして、砲弾は起爆準備され、ステップ312においてレーザー111のパワーが最大値まで上昇する。 完全装備段階のステップ313において、MENSシャッター121は、RNTフォイル141に衝撃を与えて点火するレーザー111の光を開放し又は再方向調整する。 ステップ314において、点火されたRNTフォイル141は1000℃以上に急速に加熱し、主爆薬(又は火工品)の装填物142(図2における201)を点火する。 また、代替の設計において、弾薬ユニット140はRNTフォイル141を有さず、レーザー111が直接主弾薬142を点火する。

    砲弾起爆装置100はレーザー111を含む空間的に構成されたチップ(110、130)を含む統合されたシステムとして、統合された検出器114及びマイクロマシン化されたレンズ130とともに装備されるようにしてもよい。 このレーザー/検出器/レンズのチップ(110及び130)はインジウムフォスファイド(InP)チップとして装備されるようにしてもよい。 レーザー/検出器/レンズのチップ及び(光シャッター/スイッチ及び加速度計g−スイッチを含む)MENSユニット120は一般的な「マイクロ」コアユニットにまとめてもよい。 爆発力のある積層された薄膜であるナノメタルフォイル141がマイクロコアユニットに装着される。 RNTフォイル141の感度は、砲弾が悪条件下で安全にかつ高い信頼性で動作するように選択される。

    RNTフォイル(又は火工品若しくは弾薬)141は表面の安定化と保護のためにガラスでカプセル化するようにしてもよい。 ガラスはスピン・オン(spin-on)又はソル・ジェル(sol-gel)のようなガラスでよい。 ガラス製の封体部がナノメタルを熱や化学的影響から保護する。 その一方、ガラスはレーザーパルスに簡単に貫通され、そのレーザーパルスの熱がガラスのカプセル化による「オーブン」のような空洞内に蓄えられ爆発が急速かつ確実に起こり得る。 従って、ガラスコーティングはフォイルを酸化や汚染から保護するとともに爆発力をより強力にする。 従って、集光されたレーザーパルスからの熱が、RNTフォイル141において1000℃以上に急速に加熱する反応を開始させ、弾薬142を急速かつ確実に爆発させる。

    なお、RNTフォイル141は点火時に熱を生成するが衝撃波は生成しない。 多くの火器兵器は爆発連鎖物を点火するために拡散ガスの衝撃波を必要とする。 他の特徴によると、本発明の砲弾起爆装置100は、アジ化銀(silver azide)やアジ化鉛(lead azide)のように点火されたRNTフォイル141の熱によって点火され主弾薬142における爆発を開始するのに必要な衝撃波を生成する発火性化合物のコーティング143の薄層をRNTフォイル141に積層して構成される。 薄い起爆層143をRNTフォイル141上に、例えば、スパッタ又は塗布してもよい。 この方法はレーザーによるRNTフォイル141の点火に従来の弾薬を点火するために用いられる衝撃波の発生を組み合わせたものである。

    本発明の砲弾起爆装置100は安全性に関する多くの独自の特徴を組み込んでいる。
    (a)一実施形態においては、MENSユニット120が可動のシャッター、シャッター姿勢センサ及び加速度計スイッチを含む。 なお、その最も単純な実施形態では、MENSユニット121のみが可動のシャッターである。 このシャッターは、最初は閉じた姿勢にありいかなる光もRNTフォイル141に到達しないように遮断する。 制御器150はデータ及び電力を受け取り、レーザー111は、シャッター121によって検出器114上に反射又は通過された低パワー信号を出力する。 低パワーモードで動作するとき、レーザー111の強度はRNTフォイル141を点火するには弱いレベルに設定される。 これにより、シャッター121が偶発的に開放されてしまったとしても、RNTフォイル141を点火することはできない。 検出器114から及びシャッター姿勢センサからの信号が装置の正しい動作を確認するために用いられる(セルフテスト)。 この情報が制御器150によって復号されたデータに従って発射制御ユニットに返送される。

    (b)砲弾が発射される時、MENS加速度計122は急速な加速によって逆行することなく移動される。 その後に限り、MENSシャッター121は、所定のプログラムされた時間が経過した後又は衝撃センサから信号が受信された後に印加される制御器150からの制御信号に応答して移動され得る。 従って、MENSシャッター121が充分な時間にわたって充分な加速に曝されなければ、砲弾起爆装置100はRNTフォイル141又は弾薬142を点火することができない。 これにより、砲弾起爆装置100は発射前に起爆されることはない。

    (c)MENSシャッター121が完全装備段階になると、レーザー111のパワーは最大値まで上昇させられる。 レーザーの放射によってRNTフォイル141が点火され、RNTフォイルは1000℃以上にまで加熱され、弾薬を点火する。 RNTフォイル141及び弾薬142を制御器150の電気信号から分離することによって、本発明の砲弾起爆装置100は静電気又は電気的誤動作による暴発から守られる。 レーザー111は光アイソレータのように動作し、偶発的電気的点火を防止する。

    さらに簡易な実施形態では、本発明の砲弾起爆装置100はレーザー111、MENSシャッター121、RNTフォイル141及び制御器150だけを含む。 この構成において、制御器150はレーザー111が動作しているか否か若しくはそれがどのパワーレベルかを判定できず又はMENSシャッター121が正しい姿勢にあるかを電気的に判定できないので、安全性に関する特徴は減殺される。 さらに、マイクロレンズ130を用いないので、レーザー111はRNTフォイル142を点火するために充分な集光されないパワーを有していなければならない。

    本発明の砲弾起爆装置100の「集積回路」型の実施形態によって、非常に小型な約1〜4ミリ立法メートルのモノリシックな立方体とすることができる。 そのようなモノリシックな立方体は、電源供給及びトリガメカニズムのための全ての制御系、電子系、雷管及び有線伝送の設備を通常の手段によって含むものである。 マイクロマシン技術及び高度なパッキング技術に組み合わされたナノ技術材料によって、性能と信頼性を向上しつつも、この劇的な小型化が可能となった。

    当業者であれば本発明の様々な変更例を思いつくであろう。 しかし、技術の高度化に要する原理とそれと同等なものに基本的に依存する本明細書の特定の教示からの全ての変更は、明細書及び特許請求の範囲に記載される本発明の範疇であると適正に解釈される。

    図1は、本発明において、発射前段階における砲弾起爆装置を示す図である。

    図2は発射後及び起爆段階における砲弾起爆装置を示す図である。

    図3は本起爆装置の動作シーケンスを記載するフローチャートである。

    符号の説明

    100 砲弾起爆装置110 検出ユニット111 レーザー114 検出器115 InPチップ120 光スイッチ121 シャッター122 加速度計130 マイクロレンズ140 弾薬ユニット141 RNTフォイル142 弾薬
    143 コーティング150 制御器151 内蔵バッテリ152 コンデンサ

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