Appreciation for firearms

申请号 JP45949696 申请日 1996-04-26 公开(公告)号 JP3030657U 公开(公告)日 1996-11-01
申请人 有限会社フジ商事ケンジー長野; 发明人 健二 藤森;
摘要 (57)【要約】 【課題】 処理コストの増加を来すことなく、しかも鑑賞用銃器としての価値を低下させることのない確実な銃器類の加工処理方法を実現し、鑑賞用価値が高いとともに安全で悪用されることのない新規の鑑賞用銃器を提供する。 【解決手段】 銃身10の薬室12の側面には、薬室1
2の壁面を穿孔することにより開口部13が形成され、
また、銃筒部11及び薬室12の内部には鉄棒で構成された金属軸14が挿入される。 支持枠33Aの根元部分には、その内側から切込部33aが穿設されている。 また、支持枠33Bにおける左記切込部33aの形成 位置 よりもやや下方には切断部33bが形成されている。
权利要求 【実用新案登録請求の範囲】
  • 【請求項1】 銃身に設けられた薬室の壁面を穿孔して開口部を設け、前記銃身に金属軸を挿入し、前記開口部において前記銃身と前記金属軸とを溶接したことを特徴とする鑑賞用銃器。
  • 【請求項2】 請求項1において、前記金属軸の端部を前記銃身の放弾開口の内側に配置し、前記銃身の内部において前記銃身と前記金属軸とを溶接したことを特徴とする鑑賞用銃器。
  • 【請求項3】 請求項1において、前記銃身を支持するフレームの支持部と、グリップパネルを取り付けるように構成された前記フレームの把持部との境界部分に、切欠部及び/又は切断部を設けたことを特徴とする鑑賞用銃器。
  • 【請求項4】 請求項3において、前記切欠部及び/又は前記切断部は前記グリップパネルによって被覆される部分に限定して形成されていることを特徴とする鑑賞用銃器。
  • 【請求項5】 請求項3において、前記把持部は、前方部及び後方部にそれぞれ設けられた2つの支持枠から構成され、前記切欠部及び/又は前記切断部は前記支持枠のそれぞれに形成されていることを特徴とする鑑賞用銃器。
  • 【請求項6】 請求項1において、前記銃身を支持するフレームの支持部における前記薬室の後方に位置する部分に、前記フレームを左右に分割する切込部及び/又は切断部を設けたことを特徴とする鑑賞用銃器。
  • 【請求項7】 請求項2において、前記銃身を支持するフレームの支持部と、グリップパネルを取り付けるように構成された前記フレームの把持部との境界部分に、切欠部及び/又は切断部を設けたことを特徴とする鑑賞用銃器。
  • 【請求項8】 請求項4において、前記把持部は、前方部及び後方部にそれぞれ設けられた2つの支持枠から構成され、前記切欠部及び/又は前記切断部は前記支持枠のそれぞれに形成されていることを特徴とする鑑賞用銃器。
  • 说明书全文

    【考案の詳細な説明】

    【0001】

    【考案の属する技術分野】

    本考案は鑑賞用銃器に係り、特に、銃器類を加工することにより銃器として使 用不能にするとともに、部品を改造しても実弾を発射することができないように 処理する技術に関する。

    【0002】

    【従来の技術】

    従来、拳銃、ライフル銃等の銃器類は複数の国で製造されているが、公安上の 理由により厳しい規制を敷く国々が多い。 例えば日本国では銃器類の輸入は原則 として禁止されており、国の特別の許可がなければ国内に持ち込むことはできな い。

    【0003】 一方、上記の銃器類を鑑賞用として所持する需要が存在する。 銃器類に関する 雑誌も刊行されており、実銃器を模造した銃器が製造、販売されている。 また、 これらの模造した銃器とは異なり、実際の銃器を加工して銃器として使用不能に した鑑賞用銃器もあり、このような銃器を許容する国々では実際に取引が行われ ている。

    【0004】

    【考案が解決しようとする課題】

    上記のように実際の銃器を加工することにより鑑賞用銃器を形成する場合、特 に日本国のように銃規制の厳しい国においては、銃器を使用不能にするとともに その部品が銃器の製造に利用されないように加工する必要がある。 もっとも、こ のような加工技術は、銃規制の有無には関わりなく、鑑賞用銃器が悪用されない ようにするためにも、非常に重要なものである。

    【0005】 従来の銃器類の加工処理方法においては、銃器の各部品をそれぞれ利用不能に するために細かな加工を施す必要があり、しかも、銃身やフレームという銃器の 基本的な部品においてはかなりの加工を施さないと、鑑賞用銃器を再改造するこ とにより実弾を発射できるように構成できる場合があり、そのため、鑑賞用銃器 の加工処理コストが高くなるという問題点がある。

    【0006】 また、銃身やフレームを大きく改造することにより、外観や所持した際の感覚 がそれと判る程度まで変化するので、鑑賞用銃器としての価値を低下させるとい う問題点もある。

    【0007】 そこで本考案は上記問題点を解決するものであり、その課題は、処理コストの 増加を来すことなく、しかも鑑賞用銃器としての価値を低下させることのない確 実な銃器類の加工処理方法を用いて、鑑賞用価値が高いとともに安全で悪用され ることのない新規の鑑賞用銃器を提供することにある。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】

    上記課題を解決するために本考案が講じた手段は、銃身に設けられた薬室の壁 面を穿孔して開口部を設け、前記銃身に金属軸を挿入し、前記開口部において前 記銃身と前記金属軸とを溶接したことを特徴とする鑑賞用銃器である。

    【0009】 この手段によれば、開口部の形成により薬室の使用を不能にするとともに、金 属軸を銃身に対して確実に固着することができ、しかも、金属軸を取り外す等の 改造を行っても、薬室の溶接部分の存在により銃の部品としての再利用を確実に 防止することができる。 しかも開口部を介しての溶接は容易であり、加工コスト も低減できる。

    【0010】 ここで、前記金属軸の端部を前記銃身の放弾開口の内側に配置し、前記銃身の 内部において前記銃身と前記金属軸とを溶接することが好ましい。

    【0011】 この手段によれば、金属軸の端部を銃身の内側に配置するので金属軸が外観上 表れることがなく、しかも、金属軸をむりやり除去しても銃身の内面に溶接跡が 残るので、実銃として使用することは殆ど不可能になる。

    【0012】 また、前記銃身を支持するフレームの支持部と、グリップパネルを取り付ける ように構成された前記フレームの把持部との境界部分に、切欠部及び/又は切断 部を設けることが好ましい。

    【0013】 この手段によれば、切欠部及び/又は切断部を形成するによりフレームにおけ る支持部と把持部との境界部分の強度を低下させることができるので、実弾の発 射によって当該境界部分が破断するように構成でき、このような僅かな加工部位 によって確実に実銃への改造を防止することができる。

    【0014】 この場合には、前記切欠部及び/又は前記切断部は前記グリップパネルによっ て被覆される部分に限定して形成されていることが望ましい。

    【0015】 この手段によれば、切欠部及び/又は切断部は前記グリップパネルで完全に被 覆されるため、加工処理をしても鑑賞用銃器としての価値を低下させることがな い。

    【0016】 また、前記把持部は、前方部及び後方部にそれぞれ設けられた2つの支持枠か ら構成され、前記切欠部及び/又は前記切断部は前記支持枠のそれぞれに形成さ れていることが望ましい。

    【0017】 この手段によれば、フレームの把持部を構成する前後2つの支持枠のそれぞれ に切欠部及び/又は切断部を設けることによって、フレームの支持部と把持部と の境界部分の強度をより確実に低下させることができる。

    【0018】 また、前記銃身を支持するフレームの支持部における記薬室の後方に位置する 部分に、前記フレームを左右に分割する切欠部及び/又は切断部を設けることが 望ましい。

    【0019】 この手段によれば、薬室の後方のフレームの支持部に切欠部及び/又は切断部 を設けることによって、実弾の発射時の衝撃を直接受けるとともにフレームの把 持部への接続をする部分の強度を低下させているため、実弾の発射時においてよ り確実にフレームを破壊することができる。

    【0020】

    【考案の実施の形態】

    次に、添付図面を参照して本考案に係る鑑賞用銃器の実施形態について説明す る。

    【0021】 図1は銃器類の一種である拳銃の主要構成部品の概要を示す分解斜視図であり 、より小さな多数の部品は省略されている。 ここで、銃身10は、弾道を定める ための銃筒部11と、この銃筒部11の後方に連結された薬室12とから構成さ れている。 この銃身10は銃弾の装填、排出のための細かな機構は省略して示さ れている。

    【0022】 スライド部材20は銃身に対して銃弾の装填、排出を行うための部材である。 フレーム30は、銃身10及びスライド部材20を装着するように構成され、銃 身10を固定するための前方支持部31と、この前方支持部31の後方に配置さ れ、スライド部材20を係合する後方支持部32と、後方支持部32の下方に延 伸して形成された把持フレーム部33とを有する。

    【0023】 フレーム30の把持フレーム部33の両側には、合成樹脂で成形された左右一 対のグリップパネル41,42がネジ止めされるように構成されている。 また、 把持フレーム部33の底端からは複数の銃弾を装填したマガジン43が装着可能 に構成されている。

    【0024】 上記のような構成の拳銃において、本実施形態の加工処理は、図示した部品だ けでなく図示しない多数の部品の多くに研磨や切断加工を施すことにより使用不 能にするものである。 図示しない多数の部品についてはその詳細を省略するが、 それらの部品の加工処理は、主として当該部品を他の拳銃の構成部品として使用 できないようにするものであり、当該拳銃自体の使用を必ずしも不能にすること にはならない場合が多い。 というのは、これらの部品が加工されていても、その 部品を交換すれば済むからである。

    【0025】 本実施形態において最も重要な加工処理として銃身の加工がある。 銃身10に は銃弾を発射するための薬室12があり、さらに銃弾を前方に導く銃筒部11が あるからである。 銃身10の薬室12の側面には、薬室12の壁面を穿孔するこ とにより開口部13が形成され、また、銃筒部11及び薬室12の内部には鉄棒 で構成された金属軸14が挿入される。 この様子は図2に示されている。

    【0026】 金属軸14を挿入すると、その先端は薬室12の内部に届き、その後端は、銃 筒部11の先端にある放弾開口11aよりも僅かに内側に配置される。 このよう に放弾開口11aから薬室12の内部にまで届くように金属軸14は予め所定の 長さに加工される。 金属軸14における薬室12の内部に挿通された部分は、薬 室12の壁面に設けられた開口部13の開口縁部に対して溶接によって固着され る。

    【0027】 上記加工処理においては、薬室12に開口部13を穿孔することにより、銃身 としての使用は殆ど不可能になる。 薬室12は銃身のうち最も重要な部分であっ て、この部分の強度が得られなければ銃器として構成することはできず、例え開 口部13を何らかの手段にて閉鎖しても、銃弾の発射時の高圧に耐えることは困 難であるからである。

    【0028】 また、銃身10の内部に金属軸14を挿通して溶接することにより、簡単に銃 身10として改造することはできなくなるとともに、溶接部分を切断しても当該 部分の切断により銃身10は元の強度を保持することができない。 本実施形態で は上記開口部13の開口縁部にて溶接することにより、仮に金属軸14を除去で きたとしても薬室12に重大な障害を与えることとなるので、なおさら改造を困 難にしている。

    【0029】 上記金属軸14は、上述した開口部13の部分以外にも、種々の追加の溶接部 分を設けることができる。 その中で最も有効な部位は放弾開口11a(の内側) であり、この部分に金属軸14の後端を溶接することによって、銃筒部11から の金属軸14の取り出しを不可能にすることができるとともに、仮に金属軸14 を取り外しても、銃筒部11の壁面の内面上に溶接跡が残るので、銃身として使 用することは極めて困難である。

    【0030】 銃身10と金属軸14との溶接は、その他の部分、例えば薬室12の後部開口 12aにて行うことも可能である。 さらに、その他の銃身10の壁面を穿孔して 適宜に溶接することも可能である。

    【0031】 上述の薬室12に穿孔された開口部13としては、図1及び図2に示すように 薬室12の側壁に形成する場合に限定されるものではなく、銃器には本来的に存 在しない新たな開口部を形成したものであれば薬室12のどの部分に形成しても よい。

    【0032】 例えば、図3に示すように薬室12の底面部に開口部13を形成してもよい。 この場合、開口部13は拳銃を組立てた場合に完全に外部から見えない部位に形 成されたこととなるため、鑑賞用銃器としての価値を高めることができる。 この 鑑賞用銃器としての価値は、銃筒部11において、金属軸14の後端が放弾開口 11aよりも内側に配置されるように構成し、金属軸14の後端と銃筒部11の 内面とを溶接することによっても向上させることができる。

    【0033】 なお、上記のように外部から見えない位置に形成することによって鑑賞用銃器 としての価値を高めるという点に関しては、開口部13の形成位置は、種々の銃 器の構造によって様々の位置を取りうる。

    【0034】 本実施形態における他の重要な加工処理として、フレーム30に対する加工が ある。 本実施形態においては、フレーム30の後方支持部32(組み立てられた 拳銃において、上記薬室12の後方に配置される部分である。)の左右の側面部 を相互に連結している架橋部に縦溝32aを形成している。 このことによってフ レーム30の左右の壁面間の強度を低下させ、実弾の発射によってフレーム30 が破壊されるようにしている。

    【0035】 フレーム30のより重要な加工部位は、上記後方支持部32から下方に伸びる 把持フレーム部33である。 図1及び図4に示すように、この把持フレーム部3 3は通常前方と後方にそれぞれ支持枠33A,33Bを備えている。 支持枠33 Aの根元部分には、その内側から切込部33aが穿設されている。 また、支持枠 33Bにおける左記切込部33aの形成位置よりもやや下方には切断部33bが 形成されている。

    【0036】 切込部33aは、支持枠33Aの根元部分の強度を落とすために形成されたも のであり、また、切断部33bは支持枠33Bの強度を落とすために形成された ものであり、これらは銃弾の発射によって後方支持部32と把持フレーム部33 との間(両者の境界部分)が破断するように構成されている。

    【0037】 上記支持枠33Aの前面は図示しない引き金に対向する面として露出している が、切込部33aは支持枠33Aの内側にのみ形成されているので外見上表れる ことはない。 また、支持枠33Bの背面は図1に示すグリップパネル41、42 によって被覆されるため、切断部33bも外見上は表れない。 したがって、これ らの加工によっても何ら外観の変更を来すことがなく、鑑賞的価値を低減させる ことがない。

    【0038】 図5は上記実施形態の変形例を示すものであり、図1に示すグリップパネル4 1,42とは異なりグリップパネルが支持部33Bの背面を覆い隠さないように 構成されている拳銃において、切断部33bを形成することなく、切込部33c を形成した例を示すものである。 この場合は図4に示すような切断部を形成する と、グリップ部の背面に切断部が表れてしまうため、支持部33Bを内側から切 り込んだ切込部33cを形成したのである。

    【0039】 図5に示す加工態様でフレーム30の充分な強度低下を得ることができる場合 はよいが、フレーム構造によっては、上記切込部33a,33bのみでは強度を 充分に低下させることができない場合がある。 このような場合には、さらに切込 部の数を増やすことによって強度を低下させることができる。 この追加の切込部 は支持枠33Bに形成することも可能であるが、例えば、図5の切込部32bの ように後方支持部32の最下部に内側から形成してもよい。 このとき、切込部3 2bをグリップパネルに被覆されるように構成することが望ましいのは言うまで もない。

    【0040】 上記のように、把持フレーム部33の前方側の支持枠33Aと後方側の支持枠 33Bの双方にそれぞれ切込部或いは切断部を設けることにより、把持フレーム 部33の強度を大きく低下させることができ、例えば実弾を発射しようとすると 切込部及び/又は切断部を設けた部分が破断し、同時に上方へ弾丸が逸れるよう に構成することができるので、悪用を防止することができる。

    【0041】 上記切込部32b,33a,33c又は切断部33bは、いずれも後方支持部 32と把持フレーム部33との境界部分に形成されており、実弾の発射によって 前方支持部31及び後方支持部32と、把持フレーム部33との間に破断が生じ て、銃として使用できなくなるように構成したものであり、同様の作用を果たす 可能性のあるものであれば、形成部位及びそのサイズは銃器類の種類によって種 々に設定できるものである。

    【0042】

    【考案の効果】

    以上説明したように本考案によれば、開口部の形成により薬室の使用を不能に するとともに、金属軸を銃身に対して確実に固着することができ、しかも、金属 軸を取り外す等の改造を行っても、薬室の溶接部分の存在により銃の部品として の再利用を確実に防止することができる。 しかも開口部を介しての溶接は容易で あり、加工コストも低減できる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本考案に係る銃器類の加工処理方法及び銃器の実施形態を示す主要部品の分解斜視図である。

    【図2】同実施形態における銃身の加工方法を示す分解斜視図である。

    【図3】同実施形態と一部相違する銃身の断面構造を示す縦断面図である。

    【図4】同実施形態のフレームの構造を示す側面図である。

    【図5】同実施形態とは異なるフレームの構造を示す側面図である。

    【符号の説明】

    10 銃身 11 銃筒部 11a 放弾開口 12 薬室 12a 後方開口 13 開口部 14 金属軸 30 フレーム 31 前方支持部 32 後方支持部 32a 切込部 33 把持フレーム部 33A,33B 支持枠 33a,33c 切込部 33b 切断部 41,42 グリップパネル

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