Orthodontic bracket

申请号 JP52199198 申请日 1997-11-12 公开(公告)号 JP2001503305A 公开(公告)日 2001-03-13
申请人 ヴードーリス,ジョン,シー.; 发明人 ヴードーリス,ジョン,シー.;
摘要 (57)【要約】 一実施形態において、予備係合歯列矯正ブラケットは、歯に取り付けるための舌側表面と、一対の横に離隔して配置された歯茎側結合翼と、一対の横に離隔して配置された咬合側結合翼とを有する本体を備える。 該歯茎側および咬合側結合翼は本体の唇側表面から突出する。 アーチワイヤスロットが該本体を横断して、かつ対向する近心側端部および遠心側端部における該歯茎側結合翼と該咬合側結合翼の間に延びてアーチワイヤを収容する。 ピボットピンが、本体の対向する近心側端部および遠心側端部における一対の翼の間に延びている。 シャッターが本体に対して、アーチワイヤをアーチワイヤスロットに配置および除去するのが容易である開 位置 と、アーチワイヤをアーチワイヤスロットに配置および除去するのが阻止される閉位置との間を移動可能である。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 1. 歯にアーチワイヤを取り付ける自己係合歯列矯正ブラケットであって、 歯に取り付けるための基体を有し、該基体は咬合−歯茎方向に延びる開口、舌側の垂直スロット、一対の横に離隔して配置された歯茎側結合翼と、一対の横に離隔して配置された咬合側結合翼とを有する、本体であって、該歯茎側結合翼および咬合側結合翼は該本体の唇側表面から突出し、該咬合側結合翼は該咬合側結合翼を介して揺動シャッターの2つのアーム部材を受容するための2つの垂直溝を画成している、本体、 該本体を横断し該本体の対向する近心側および遠心側における該歯茎側結合翼と咬合側結合翼の間に近心−遠心方向に延びてアーチワイヤを収容するアーチワイヤスロット、 該本体に対して、該舌側垂直スロット内に活動可能に受容された舌側案内棒および該垂直溝内に活動可能に受容された2つの横に離隔して配置された弾性アーム部材とを備える揺動シャッターであって、該揺動シャッターは該アーチワイヤを該アーチワイヤスロットに配置および除去するのが容易である開位置と、該アーチワイヤを該アーチワイヤスロットに配置および除去するのが阻止される閉位置との間を移動可能である揺動シャッター、および 該アームを該閉位置に解放可能に保持する保持手段、を備えることを特徴とする自己係合歯列矯正ブラケット。 2. 歯にアーチワイヤを取り付ける自己係合歯列矯正ブラケットであって、 歯に取り付けるための基体を有し、該基体は咬合−歯茎方向に延びる開口、舌側の垂直スロット、一対の横に離隔して配置された歯茎側結合翼と、一対の横に離隔して配置された咬合側結合翼とを有する、本体であって、該歯茎側結合翼および咬合側結合翼は該本体の唇側表面から突出し、該歯茎側結合翼は該歯茎側結合翼を介して揺動シャッターの2つのアーム部材を受容するための2つの垂直溝を画成している、本体、 該本体を横断し該本体の対向する近心側および遠心側における該歯茎側結合翼と咬合側結合翼の間に近心−遠心方向に延びてアーチワイヤを収容するアーチワイヤスロット、 該本体に対して、該舌側垂直スロット内に活動可能に受容された舌側案内棒および該垂直溝内に活動可能に受容された2つの横に離隔して配置された弾性アーム部材とを備える揺動シャッターであって、該揺動シャッターは該アーチワイヤを該アーチワイヤスロットに配置および除去するのが容易である開位置と、該アーチワイヤを該アーチワイヤスロットに配置および除去するのが阻止される閉位置との間を移動可能である揺動シャッター、および 該アームを該閉位置に解放可能に保持する保持手段、を備えることを特徴とする自己係合歯列矯正ブラケット。 3. 前記維持手段が前記歯茎側結合翼の歯茎側壁に形成されたドーム形ノッチであることを特徴とする請求の範囲第1項記載の自己係合歯列矯正ブラケット。 4. 前記ノッチが、シャッターが閉位置にあるときにアーム部材の唇側部分を収容することを特徴とする請求の範囲第3項記載の自己係合歯列矯正ブラケット。 5. 前記維持手段が前記咬合側結合翼の咬合側壁に形成されたドーム形ノッチであることを特徴とする請求の範囲第2項記載の自己係合歯列矯正ブラケット。 6. 前記ノッチが、シャッターが閉位置にあるときにアーム部材の唇側部分を収容することを特徴とする請求の範囲第5項記載の自己係合歯列矯正ブラケット。 7. 前記舌側案内棒が、上部垂直端部セクション、テーパ領域および広げられた強化用下部セクションを備える請求の範囲第1項または第2項記載の自己係合歯列矯正ブラケット。 8. 前記舌側案内棒が、その上に形成された複数の突出部材を備え、前記本体がその上に形成された前記突出部材を解放可能に受容するための相補的凹部であることを特徴とする請求の範囲第1項または第2項記載の自己係合歯列矯正ブラケット。 9. 前記本体が、さらに、アーチワイヤスロットの上方または下方に配置され、 シャッターが開位置にあるときアームを維持するための休止溝を画成することを特徴とする請求の範囲第1項または第2項記載の自己係合歯列矯正ブラケット。 10. 前記案内棒が弾性ステンレス鋼、ニッケルまたはチタンの合金または他の屈曲性材料であることを特徴とする請求の範囲第7項記載の自己係合歯列矯正ブラケット。 11. 前記アームが歯茎側端部において水平コネクタによって結合されていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の自己係合歯列矯正ブラケット。 12. 前記アームが咬合側端部において水平コネクタによって結合されていることを特徴とする請求の範囲第2項記載の自己係合歯列矯正ブラケット。 13. 前記咬合側結合翼がアーム部材の唇側へのねじりを防止することを特徴とする請求の範囲第1項記載の自己係合歯列矯正ブラケット。 14. 前記歯茎側結合翼がアーム部材の唇側へのねじりを防止することを特徴とする請求の範囲第2項記載の自己係合歯列矯正ブラケット。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 歯列矯正ブラケット技術分野 本発明は一般に予備係合用歯列矯正ブラケットに関し、特に予備係合用双子( ツイン)歯列矯正ブラケットおよび一組のマルチブラケット装置を形成する複数の歯列矯正ブラケットに関する。 背景技術確立された歯列矯正技術によれば、弾性、エラストマー性または金属性結紮糸を用いてブラケットにアーチワイヤを結紮できることが知られている。 双子の端と端を接した支持歯列矯正ブラケットにおいて、弾性結紮糸は歯茎側結合翼および咬合側結合翼のそれぞれのアンダーカットの周りに伸張されてアーチワイヤを該ブラケットの近心側端部および遠心側端部にかけるようにしている。 結紮手順は、適当な歯列矯正器具を用いて弾性またはエラストマー性結紮糸を結合翼の周りに注意深く伸張する(または金属製結紮糸を包みかつ捻る)ことを含む。 この時間のかかる手順により待合い時間が長くなることが見出されている。 さらに、弾性結紮糸は時間が経つと弾性を失い劣化することが知られている。 また、弾性結紮糸および金属製結紮糸はブラケットの領域で食物粒子が詰まること、これらを掃除することは患者には困難であること、およびアーチワイヤに対する摩擦の程度が増すことが知られている。 最後に、ブラケットの周りに鋭い金属製結紮糸を使用すると臨床家が感染性細菌あるいはB型肝炎ウィルスまたはおそらく特に血中のHIVウィルスに不必要にさらされる可能性がある。 弾性結紮糸のこれらの欠点を克服するよう努した結果、予備係合用歯列矯正ブラケットの分野において一定の進展がなされた。 米国特許第4,144,642号、同第4,248,588号、同第4,698,017号、同第3,772,787 号、同第4,786,242号、同第4,559,012号、同第4,561,844号、4,655,708号、同第4,077,126号、同第4,419,078号、4,634,661号、同第4,197,642号および同第4,712,999号には予備係合用ブラケットのデザインが示されている。 これらの従来の装置では弾性結紮糸に付随する欠点のいくつかが克服されている。 例えば、予備係合用ブラケットは臨床家が鋭い結紮糸にさらされるのを防止または少なくとも減少させることにより、有害細菌またはウィルスに感染する問題を軽減する。 さらに、予備係合用歯列矯正ブラケットは連続的な低偏向差アーチワイヤ接触を丸いアーチワイヤと矩形状アーチワイヤの双方に対して別個に少なくとも2つの異なる接触レベルで可能にするが、これは劣化する弾性、エラストマー性または剛性の、高偏向の金属製結紮糸を用いた場合は不可能である。 しかしながら、従来既知の予備係合用歯列矯正ブラケットはたいてい、臨床家が必要とする信頼性および操作のし易さに欠ける。 さらに、大多数の予備係合用歯列矯正ブラケットは3個または数個の結合翼を持つ単一のデザインである。 従って、本発明の目的は、従来の歯列矯正ブラケットに付随する上述の欠点の少なくとも一つを克服または緩和する、新規な予備係合用双子歯列矯正ブラケットを提供することである。 発明の要約本発明の一つの観点に従えば、歯にアーチワイヤを取り付ける予備係合用歯列矯正ブラケットであって、 歯に取り付けるための舌側表面と、一対の横に離隔して配置された歯茎側結合翼と、一対の横に離隔して配置された咬合側結合翼とを有する本体であって、該歯茎および咬合側結合翼は該本体の唇側表面から突出し、該本体の対向する近心側端部および遠心側端部における該歯茎側結合翼と該咬合側結合翼の双方は該本体の翼間領域により分離されている本体、 該本体を横断し該本体の対向する近心側端部および遠心側端部における該歯茎側結合翼と咬合側結合翼の間に近心−遠心方向に延びてアーチワイヤを収容するアーチワイヤスロットであって、該翼間領域により遮断されているアーチワイヤスロット、 該本体に対して、該アーチワイヤを該アーチワイヤスロットに配置および除去するのが容易である開位置と、該アーチワイヤを該アーチワイヤスロットに配置および除去するのが阻止される閉位置との間を移動可能である揺動シャッター、 および 該揺動シャッターに担持されかつ該揺動シャッターが該閉位置にあるとき該アーチワイヤスロット内のアーチワイヤと係合可能である偏心(バイアス)手段であって、該アーチワイヤを該アーチワイヤスロット内に弾性的に付勢して連続的矯正力を働かせる偏心手段、を備える予備係合用歯列矯正ブラケットが提供される。 一つの実施形態では、該偏心手段は揺動シャッターに固着された板バネの形態である。 板バネは近心ー−遠心方向にあるいは咬合−歯茎方向に延びていてもよい。 他の実施形態では、揺動シャッターは弾性材料から形成され、揺動シャッターが閉位置にあるときアーチワイヤを偏心する偏心手段を構成する。 本発明の他の観点に従えば、歯にアーチワイヤを取り付ける予備係合用歯列矯正ブラケットであって、 歯に取り付けるための舌側表面と、一対の横に離隔して配置された歯茎側結合翼と、一対の横に離隔して配置された咬合側結合翼とを有する本体であって、該歯茎および咬合側結合翼は該本体の唇側表面から突出し、該本体の対向する近心側端部および遠心側端部における該歯茎側結合翼と該咬合側結合翼の双方は該本体の翼間領域により分離されている本体、 該本体を横断し該本体の対向する近心側端部および遠心側端部における該歯茎側結合翼と咬合側結合翼の間に近心−遠心方向に延びてアーチワイヤを収容するアーチワイヤスロットであって、該翼間領域により遮断されているアーチワイヤスロット、 該本体に対して、該アーチワイヤを該アーチワイヤスロットに配置および除去するのが容易である開位置と、該アーチワイヤを該アーチワイヤスロットに配置および除去するのが阻止される閉位置との間を移動可能である揺動シャッター、 および 該揺動シャッターが該閉位置にあるとき該アーチワイヤスロット内のアーチワイヤと係合可能であり、該アーチワイヤを該アーチワイヤスロットに向けて付勢して連続的矯正力を働かせる偏心手段、を備える予備係合用歯列矯正ブラケットが提供される。 一つの実施形態では、該偏心手段は、アーチワイヤスロットに沿って近心−遠心方向に延び本体に固着されている弾性バネ部材の形態である。 このバネ部材は少なくとも1つの自由端を持ち、アーチワイヤスロットの内または外のいずれかでアーチワイヤに係合するように寸法決めされていてもよい。 他の実施形態では、弾性バネ部材は咬合−歯茎方向に延び、翼間領域においてアーチワイヤスロットを横断し、本体にその一端に隣接して固着されている。 他の実施形態では、該偏心手段はアーチワイヤスロットに隣接する本体内の磁化されたエレメントの形態であり、アーチワイヤに反発磁力を与えてアーチワイヤを揺動シャッターに向けて偏心させる。 さらに他の実施形態では、該偏心手段はアーチワイヤスロットの対向する近心および遠心側端部に隣接する本体に収容され、アーチワイヤを揺動シャッタに向けて付勢する、一対のバネ負荷ピストンの形態である。 本発明のさらに別の観点に従えば、歯にアーチワイヤを取り付ける予備係合用歯列矯正ブラケットであって、 歯に取り付けるための舌側表面と、一対の横に離隔して配置された歯茎側結合翼と、一対の横に離隔して配置された咬合側結合翼とを有する本体であって、該歯茎および咬合側結合翼は該本体の唇側表面から突出し、該本体の対向する近心側端部および遠心側端部における該歯茎側結合翼と該咬合側結合翼の双方は該本体の翼間領域により分離されている本体、 該本体を横断し該本体の対向する近心側端部および遠心側端部における該歯茎側結合翼と咬合側結合翼の間に近心−遠心方向に延びてアーチワイヤを収容するアーチワイヤスロットであって、該翼間領域により遮断されているアーチワイヤスロット、および 該本体に対して、該アーチワイヤを該アーチワイヤスロットに配置および除去するのが容易である開位置と、該アーチワイヤを該アーチワイヤスロットに配置および除去するのが阻止される閉位置との間の少なくとも1つのピボットピンの周りに旋回可能な揺動シャッター、を備える予備係合用歯列矯正ブラケットが提供される。 一つの実施形態では、該歯列矯正ブラケットは2対のうちの一方の対の翼の間に延びる1つのピボットピンを備え、揺動シャッターはその一端に該ピボットピンを包囲する単一のループを備える。 他の実施形態では、該歯列矯正ブラケットは一対のピボットピンを備え、それぞれが該2対の内の一方の対のそれぞれの翼により収容される。 この場合、揺動シャッターは一対の横に離隔して配置されピボットピンを包囲する単一ループを備える。 好適には、揺動シャッターはその上にマーカーを備え、揺動シャッターが閉位置にあるとき、アーチワイヤスロットの一般に中心を同定する。 また、歯列矯正ブラケットは本体、アーチワイヤスロット、揺動シャッターおよびアーチワイヤの1つまたは2つ以上に潤滑剤またはシール剤をさらに備えているのが好ましい。 本発明のさらに別の観点に従えば、近心−遠心方向に延びるアーチワイヤスロットを形成し、歯に固着されたとき、歯茎表面および咬合表面が食物残滓およびプラークを近心方向および遠心方向に逸らせる、歯列矯正ブラケット用本体が提供される。 本発明のさらにまた別の観点に従えば、患者の歯に取り付けられるべき複数の歯列矯正ブラケットを備える一組の歯列矯正器(マルチブラケット装置)であって、該歯列矯正器は、該患者の中央および側方歯列および第一および第二臼歯に取り付けられるべき自己係合双子歯列矯正ブラケットと、該患者の犬歯および小臼歯に取り付けられるべき単一歯列矯正ブラケットとを備える、歯列矯正器が提供される。 本発明の他の観点に従えば、歯にアーチワイヤを取り付ける自己係合歯列矯正ブラケットであって、 歯に取り付けるための基体を有し、該基体は咬合−歯茎方向に延びる開口、舌側の垂直スロット、一対の横に離隔して配置された歯茎側結合翼と、一対の横に離隔して配置された咬合側結合翼とを有する、本体であって、該歯茎側結合翼および咬合側結合翼は該本体の唇側表面から突出し、該咬合側結合翼は該咬合側結合翼を介して揺動シャッターの2つのアーム部材を受容するための2つの垂直溝を画成している、本体、 該本体を横断し該本体の対向する近心側および遠心側における該歯茎側結合翼と咬合側結合翼の間に近心−遠心方向に延びてアーチワイヤを収容するアーチワイヤスロット、 該本体に対して、該舌側垂直スロット内に活動可能に受容された舌側案内棒および該垂直溝内に活動可能に受容された2つの横に離隔して配置された弾性アーム部材とを備える揺動シャッターであって、該揺動シャッターは該アーチワイヤを該アーチワイヤスロットに配置および除去するのが容易である開位置と、該アーチワイヤを該アーチワイヤスロットに配置および除去するのが阻止される閉位置との間を移動可能である揺動シャッター、および 該アームを該閉位置に解放可能に保持する保持手段、を備える、自己係合歯列矯正ブラケット。 本発明の利点は、歯列矯正ブラケットが、処置の進行を推進しつつ予測可能性および歯の運動の正確なコントロールを与えることである。 本発明の歯列矯正ブラケットは対称性デザインのため美的で心地よく、従来の歯列矯正ブラケットよりもより衛生的である。 図面の簡単な説明本発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながらさらに詳細に説明する。 添付図面において、 第1図は、本発明の予備係合用双子歯列矯正ブラケットの斜視図である。 第2a図は、第1図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第2b図は、開位置にある、第1図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第3a図および第3b図は、本発明の第1図の歯列矯正ブラケットが取り付けられる切歯部分の咬合図であり、歯の運動中、偏向モーメントが低いことを示す。 第4図は、歯の上に位置された第1図に示す型の歯列矯正ブラケットの正面図である。 第5図は、本発明に従う予備係合用双子歯列矯正ブラケットの別の実施形態の斜視図である。 第6図は、本発明に従う予備係合用双子歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態の斜視図である。 第7図は、線7−7に沿う第6図の断面図である。 第8図は、第6図の歯列矯正ブラケットの正面斜め横の斜視図である。 第9a図および第9b図は、線9−9に沿う第8図の断面図であり、シャッターはそれぞれ閉位置および開位置にある。 第10図は、第8図の歯列矯正ブラケットの、ピボットピンを省略した部分拡大断面図である。 第11a図および第11b図は、それぞれ第6図の歯列矯正ブラケットの部分を形成するシャッターの斜視図および正面図である。 第12図は、活動可能なシャッターを持つ、本発明の歯列矯正ブラケットの別の実施形態の正面図である。 第13図は、第12図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第14図は、シャッターの開位置への移動を示す歯列矯正ブラケットの第12図同様の正面図である。 第15図は、シャッターが開位置にある第14図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第16a図は、開位置にある滑動可能なシャッターを持つ、本発明に従う歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態の斜視図である。 第16b図は、第16a図示す歯列矯正ブラケットの側面図である。 第17a図は、シャッターが閉位置にある第16a図の歯列矯正ブラケットの斜視図である。 第17b図は、第17a図に示す歯列矯正ブラケットの側面図である。 第18図は、本発明の歯列矯正ブラケットの他の実施形態の正面図である。 第19図は、第18図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第20図は、第18図の歯列矯正ブラケットの頂面図である。 第21図は、本発明に従う歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態の正面斜め横の部分展開斜視図である。 第22図は、閉位置にある歯列矯正ブラケットの第21図と同様の正面斜め横の斜視図である。 第23図は、アーチワイヤを収容する第22図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第24図は、開位置にある第22図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第25図は、弾性的に偏心された揺動シャッターを持つ、本発明に従う歯列矯正ブラケットのさらなる実施形態の正面図である。 第26図は、開位置にある第25図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第27図は、閉位置にある第25図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第28図は、本発明に従う歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態の正面斜め横の展開斜視図である。 第29図は、閉位置にある第28図の歯列矯正ブラケットの正面斜め横の斜視図である。 第30a図は、開位置にある第29図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第30b図は、閉位置にある第29図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第31図は、開位置にある第29図の歯列矯正ブラケットの正面斜め横の斜視図である。 第32図は、本発明に従う歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態の正面図である。 第33図は、第32図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第34図は、第32図の歯列矯正ブラケットの咬合図である。 第35図は、第32図の歯列矯正ブラケットのシャッター形成部分の側面図である。 第36図は、第35図のシャッターの正面図である。 第37図は、本発明に従う歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態の正面斜め横の斜視図である。 第38図は、閉位置にある、本発明に従う歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態の正面図である。 第39図は、開位置にある第38図の歯列矯正ブラケットの正面図である。 第40図は、丸いアーチワイヤを収容する第38図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第41a図は、第38図の歯列矯正ブラケットとともに用いるピボットピンおよびシャッターの別の実施形態の断面図である。 第41b図は、丸いアーチワイヤを収容する第39図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第42図は、閉位置にある、本発明に従う歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態の正面図である。 第43図は、開位置にある第42図の歯列矯正ブラケットの正面図である。 第44図は、丸いアーチワイヤを収容する第42図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第45図は、丸いアーチワイヤを収容する第43図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第45a図は、第42図の歯列矯正ブラケットと一緒に用いるシャッターの別の実施形態の正面図である。 第46図は、閉位置にある、本発明に従う歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態の正面図である。 第47図は、閉位置にある、本発明に従う歯列矯正ブラケットの更に別の実施形態の正面図である。 第48図は、第28図ないし第31図に示されるものと同様の、本発明に従う歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態の正面斜め横の展開斜視図である。 第49図は、閉位置にある第48図の歯列矯正ブラケットの正面斜め横の斜視図である。 第50図は、閉位置にある第49図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第51図は、閉位置にある第49図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第52図は、開位置にある第49図の歯列矯正ブラケットの正面斜め横の斜視図である。 第53図は、第12図ないし第15図に示されるものと同様の、滑動可能シャッターを有する本発明に従う歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態の正面図である。 第54図は、第53図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第55図は、シャッターが開位置にある第53図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第56図は、第25図ないし第27図に示されるものと同様の、弾性的に偏心された揺動シャッターを持つ、本発明に従う歯列矯正ブラケットのさらなる実施形態の正面図である。 第57図は、開位置にある第56図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第58図は、閉位置にある第56図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第59図は、第32図ないし第36図に示されるものと同様の、本発明に従う歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態の正面図である。 第60a図は、第59図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第60b図は、開位置にある第59図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第61図は、第59図の歯列矯正ブラケットのシャッター形成部分の側面図である。 第62図は、第61図のシャッターの正面図である。 第63図は、シャッターを取り外した、本発明に従う歯列矯正ブラケットのさらなる実施形態の正面図である。 第64図はシャッターを取り付けた第63図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第65図は、シャッターを取り付けた第63図の歯列矯正ブラケットの正面図である。 第66図は、第65図の歯列矯正ブラケットの頂面図である。 第67図は、シャッターが開位置にある、第64図と同様の、第63図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第68図は、第63図の歯列矯正ブラケットの正面斜め横の斜視図である。 第69図は、第63図の歯列矯正ブラケットの別の実施形態の側面図である。 第70図は、第63図の歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態の側面図である。 第71図は、第70図のシャッターの背面図である。 第72図は、第63図の歯列矯正ブラケットとともに用いるシャッターのさらに別の実施形態の側面図である。 第73図は、第72図のシャッターの背面図である。 第74図は、本発明に従う歯列矯正ブラケットの更に別の実施形態の正面図である。 第75図は、閉位置にある第74図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第76図は、開位置にある第75図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第77図は、第76図の断面図である。 第78図は、第74図の歯列矯正ブラケットに用いるシャッターの斜視図である。 第79図は、本発明に従う歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態の正面図である。 第80図は、第79図の歯列矯正ブラケットの斜視図である。 第81図は、第79図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第82図は、より大きなアーチワイヤを収容する、第79図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第83図は、本発明に従う歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態の正面図である。 第84図は、閉位置にあり、アーチワイヤを収容する、第83図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第85図は、シャッターを最初に解放した状態を示す、第83図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第86図は、シャッターのさらなる移動を示す、第83図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第87図は、シャッターが完全な開位置にある、第83図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第88図は、本発明に従う歯列矯正ブラケットのさらなる実施形態の正面図である。 第89図は、第88図の歯列矯正ブラケットの部品形成部分の斜視図である。 第90図は、第89図の部品の別の実施形態の斜視図である。 第91a図および第91b図は、それぞれ歯列矯正具の実施形態の側面図である。 第92a図は、本発明に従う歯列矯正ブラケットの別の実施形態の正面図である。 第92b図は、第92a図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第92c図は、第92a図の歯列矯正ブラケット頂面図である。 第92d図は、第92a図の歯列矯正ブラケットの別の側面図である。 第93図は、本発明に従う歯列矯正ブラケットの別の実施形態の部分の斜視図である。 第94図は、本発明に従う歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態の正面図である。 第95図は、本発明に従う歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態の側面図である。 第96a図および第96b図は、それぞれ、本発明に従う歯列矯正ブラケットの別の実施態様の正面図および断面図である。 第97a図ないし第97c図は、それぞれ、本発明に従う歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態の正面図、側面図および頂面図である。 第98a図および第98b図は、それぞれ、本発明に従う歯列矯正ブラケットの他の実施形態の正面図および断面図である。 第98c図および第98d図は、それぞれ、本発明に従う歯列矯正ブラケットの別の実施形態の正面図および側面図である。 第99a図および第99b図は、それぞれ、本発明に従う歯列矯正ブラケットの別の実施形態の正面図および側面図である。 第100a図ないし第100c図は、それぞれ、本発明に従う歯列矯正ブラケットの別の実施形態の正面図、側面図および頂面図である。 第100d図は、第100a図の歯列矯正ブラケットのための揺動シャッター保持具の別の実施形態の断面図である。 第101a図ないし第100c図は、それぞれ、本発明に従う歯列矯正ブラケットの別の実施形態の正面図、側面図および頂面図である。 第101d図は、折り曲げられていない状態の、第101a図の歯列矯正ブラケットに用いる揺動シャッターの平面図である。 第102図および第103図は、それぞれ、本発明に従う歯列矯正ブラケットの別の実施形態の正面図および側面図である。 第104図は、歯列矯正ブラケットのための本体の別の実施形態の正面図である。 第105図および第106図は、それぞれ、本発明による歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態の正面図および側面図である。 第107A図は、本発明に従う自己係合相互作用双子歯列矯正ブラケットの3/4斜視図である。 第107B図は、第107A図の歯列矯正ブラケットの側面図である。 第107C図は、第107A図の歯列矯正ブラケットの正面図である。 第107D図は、第107A図の歯列矯正ブラケットの頂面または咬合図である。 第107E図は、第107A図の歯列矯正ブラケットに挿入されるアームまたはシャッターの平坦状態の頂面図である。 第107F図は、第107A図の歯列矯正ブラケットに挿入される折り曲げられた形のアームの正面図である。 第107G図は、第107A図の歯列矯正ブラケットに挿入される折り曲げられた形のアームの側面図である。 好適な実施形態の詳細な説明 第1図および第2図を参照すると、予備係合双子歯列矯正ブラケットが示されており、全体を符号10で示されている。 分かるように、歯列矯正ブラケット10は本体12およびこれに取り付けられた舌側載置パッド14を備える。 載置パッド14は歯に取り付けられる舌側表面を持つ。 一対の横に離隔して配置された歯茎側結合翼16および一対の横に離隔して配置された咬合側結合翼18が本体12の唇側表面から延びている。 歯茎側結合翼16および咬合側結合翼18は舌側に湾曲している。 アーチワイヤスロット20が近心−遠心方向に本体を貫通して、かつ、本体の対向する近心側および遠心側で歯茎側結合翼および咬合側結合翼の間に延び、唇側に開いてアーチワイヤを受容する。 アーチワイヤスロット20は本体の翼間領域12'により遮断されている。 アーチワイヤスロット20の近心側端部および遠心側端部の歯茎側壁に形成された、V−字状偏向ノッチが延びてアーチワイヤスロットの上方に近心および遠心傾斜偏向面24を画成している。 支え溝26 がアーチワイヤスロット20の下方の翼15の唇側表面に形成されている。 弾性ステンレス鋼製のシャッター30が咬合側結合翼18上に旋回可能に載置され、アーチワイヤスロット20に対するアクセスが阻止される閉位置と、アーチワイヤスロットに対するアクセスが許容される開位置との間を移動可能である(第2a 図および第2b図参照)。 シャッター30の一方の端部30aは咬合側結合翼18により画成されるアンダーカット34内に収容される。 アンダーカット34に収容されるシャッター30の端部30aは開いたD字に似ており、シャッターが、開位置と閉位置の間を移動する間中、アンダーカット34内に留まる形状に構成されている。シャッター30が開位置と閉位置の間を移動するにつれて、シャッターの端部30aはアンダーカット34内を移動する。開口30bがシャッター30に形成されており、シャッターが開くのを容易にする道具となっている。シャッター30は咬合側結合翼18の周りに唇側および歯茎側に湾曲しており、さらにアーチワイヤスロット20に向けて舌側に湾曲している。シャッターが閉位置にあり、アーチワイヤにより唇側に向けて力がシャッター30にかかると、シャッター30の歯茎側端部36が偏向表面24に接触するので、シャッターがアーチワイヤスロット20から事故により外れることが防止される。同時にシャッター30の舌側表面38がアーチワイヤ22に接触してこれを連続的にアーチワイヤスロット20内へと付勢する。シャッター30が旋回、移動してアーチワイヤスロット20から外れると、歯茎側端部36が支え溝26により収容されてシャッターを開位置に保持する。もっとも、これは第2b図に点線で示すように必ずしも必要ではない。これは、圧縮されたシャッター30が開くと、シャッターが旋回し、咬合側アンダーカット34 内を移動するにつれて咬合側結合翼18の上に曲がって、シャッターを開いたままに維持する。シャッター30は、シャッターの歯茎側端部36がアーチワイヤスロット20内に入り舌側表面38がアーチワイヤ22と接触するまで指でシャッターを単に押すだけで閉じることができる。シャッター30の開口は、開口30bに1つまたは2つの先の尖った結紮糸誘導器を挿入し、咬合側に向けて本体12の翼間領域12' にあるシャッターに力を掛けることよって行うことができる。シャッター30のデザインは矩形状アーチワイヤ22が据え付けられるとアーチワイヤ22の矩形状断面形状に依存してアーチワイヤスロット20にトルクがかかるように設計される。シャッター30によってアーチワイヤ22を連続的に能動着座すなわち偏心すると歯の移動が正確になる。さて、第3a図および第3b図を参照すると、歯列矯正ブラケット10を載せた歯40が示されている。第3a図では歯40は元の回転された位置に示されているが、第3b図では歯は最終的な“まっすぐな”位置に示されている。第3a図および第3b図における符号AおよびBは、歯列矯正ブラケット10およびアーチワイヤ上のシャッター30によりかけられる一組の力を結合した合成ベクトルを示す。分かるように、第3a図のアーチワイヤ22はシャッター30を唇側の右側に偏向させ、患者の不快感が少なく第3b図に示すように、シャッターが徐々にアーチワイヤスロット20内に着座するまで最初に歯40にかけられた力とモーメントを減少する。第4図を参照すると、歯列矯正ブラケット10が歯40上に示されている。歯列矯正ブラケット10の咬合端部は切り込み端部に並行であり、かつアーチワイヤスロットに並行であるのが好ましい。歯列矯正ブラケット10上の2つの刻線44は歯40 の長軸46を歯列矯正ブラケットの理想的配置として描いている。また、載置パッド14の舌側外表面は張っているか、あるいは偏心されていて、歯列矯正ブラケット10を歯の長軸に対して整合配置するのに役立つ。大きい臼歯に対しては大きいブラケットを用いることができる。第5図を参照すると、歯列矯正ブラケットの別の実施形態が示されており、全体が符号10aで示されている。この実施形態では、第一の実施形態の部品と同じものには同じ符号を用い、明りようにするために添え字“a”を付してある。分かるように、シャッター24aは咬合側結合翼18aにより匪成されるアンダーカット34aに受容される。シャッター30aは開口51が形成されており、道具を受容し、道具を用いてシャッターが閉位置から開位置に旋回するのを容易にしている。中空垂直スロット52が翼間領域12'の本体12aに設けられている。この中空スロット52により歯列矯正ブラケット10aは従来の歯列矯正ブラケットよりも大きく歯の傾斜、トルクの制御および過剰矯正をすることができる。第6図ないし第10図を参照すると、予備係合双子歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態が示され、全体が符号110で示されている。分かるように、歯列矯正ブラケット110は本体112およびこれに取り付けられた舌側載置パッド114を備える。載置パッド114は歯に取り付けられるべき舌側表面を有する。一対の横に離隔して配置された歯茎側結合翼116および一対の横に離隔して配置された咬合側結合翼118が本体112の唇側表面から延びている。歯茎側結合翼116および咬合側結合翼118は舌側に湾曲している。平横棒117が本体112の翼間領域112'を貫通して延び、咬合側結合翼118を相互に結合している。ボールフック119が歯茎側結合翼116の一方から延びている。歯茎側結合翼116の間の翼間領域112'における本体の歯茎側表面115は凸面であり、一般に半楕円状である。翼間領域112における本体の唇側表面はノッチ150 が形成されている。歯茎側結合翼116は符号121で示すように傾斜している。アーチワイヤスロット120が近心−遠心方向に本体112を貫通して、かつ、本体の対向する近心側および遠心側で歯茎側結合翼および咬合側結合翼の間に延び、唇側に開いてアーチワイヤ122を受容する。アーチワイヤスロット120の咬合側壁は、連続しており、咬合側結合翼118および横棒117により構成されている。アーチワイヤスロット120の咬合側壁はノッチが形成され、2つの偏向表面124および126をそれぞれ画成している。偏向表面124は唇側傾斜面により構成され、一方偏向表面126は舌側傾斜面により構成されている。第7図および第10図を見ると、分かるように、湾曲溝128が本体の歯茎側結合翼116および翼間領域112'に形成され、近心−遠心方向に延びている。この溝12 8は本体112の歯茎側表面の上方に離隔して配置され、ピボットピン130を収容する。ピボットピン130はロウ付け、半田付け、溶接その他の適当な手段により歯茎側結合翼116に接合される。正面が逆T字状のシャッター132が翼間領域112' のピボットピン130上に載置され、アーチワイヤスロット120へのアクセスが阻止される閉位置とアーチワイヤスロット120へのアクセスが許容される開位置との間で移動可能である。第11a図および第11b図を参照すると、シャッター132がよりよく説明されている。分かるように、シャッター132は舌側に湾曲した直立ステム134と該ステムの咬合側端部の横アーム136とを備える。シャッターの縁部はステム134と横アーム136の間の交点で湾曲してシャッターを強化している。ステム134は歯茎側端部で自身の上に覆い被さっており、終端がピボットピン130を部分的に包囲する開いたD字状カップ138となっており、該ピボットピンの咬合側の翼間領域1 12'に形成されたアンダーカット139内に収容され、シャッターを歯列矯正ブラケット110に固着する。一般に三角形状の開口140がステム134に形成されていて、シャッター132を閉位置から開位置に旋回するのを容易にする道具を受容する。シャッターの横アーム136の咬合側部分は側面から見ると一般に凸状であり、 アーチワイヤスロット120に収容される寸法に形成されている。横アーム136の咬合側縁部142はわずかに凹んでいる。アーチワイヤスロット120は矩形断面アーチワイヤ122の円形断面に適合するように設計されている。アーチワイヤ122がアーチワイヤスロット内に位置し、かつシャッターが閉じているときは、シャッター132の舌側表面がアーチワイヤに接触してこれを本体112に対して連続的に付勢する(第9a図参照)。偏向表面126は、アーチワイヤ122により唇側に向けてアーチワイヤに力がかかるときにシャッター132が事故によりアーチワイヤスロット120から外れることを防止する。シャッター132を開きたいときは、開口140に道具を挿入してノッチ150により適合される。この道具は、横アーム136の咬合側縁部142が偏向表面126を越えるのに十分な力で、およびカップ138が回転してアンダーカット139内に入りシャッター13 2が開くのに十分な力で、シャッターを旋回するのに用いることができる。シャッター132の旋回運動中、本体112の凸状翼間歯茎側表面115があることと、最初は圧縮されていたシャッター132がピボットピン130の周りに旋回するにつれて、シャッターが凸状表面115の上方に曲がり、シャッターの端部が第9b図に示すようにノッチ内に入ることとにより、シャッターが開位置に維持される。ピボットピン130の咬合側アンダーカット139はシャッター132に十分な空隙を与えて自由に旋回回転するようにしている。シャッター132はD字状カップ138を有しピボットピン130を包囲すると説明したが、シャッターはそれ自身の周りにカールして歯茎側結合翼同士の間でピボットピン130を実質的に包囲するようにしてもよい。また、ピボットピンは湾曲スロット内に収容され、歯列矯正ブラケットに接合されていると説明したが、 当業者には明らかなように、ピボットピンは歯茎側結合翼と一体に形成しこれらの間に延びているようにしてもよい。翼間領域の本体の歯茎側表面は半楕円状であると説明したが、他の表面形状も適していることは明らかである。また、ピボットピンは歯茎側結合翼と本体を貫通して延びている溝内に収容されていると説明したが、ピボットピンは翼間領域112'の歯茎側結合翼の間にのみ延びていて、歯茎側結合翼へのアクセスがより容易になるようにしてもよい。また、シャッターは歯茎側結合翼の間に延びているピボットピンの周りに旋回するように図示したが、ピボットピンは咬合側結合翼の間に延びていてもよい。第12図ないし第15図を参照すると、歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態が示されており、全体が符号220で示されている。分かるように、歯列矯正ブラケット220は本体222および揺動シャッター224を備える。説明のために、歯列矯正ブラケット220は上顎歯用に構成されているが、歯列矯正ブラケット220は下顎歯にも使用できることが理解できる。本体222は、歯または歯に取り付けることができるパッドに直接取り付けるように適合された舌側歯取り付け表面228を有する舌側載置パッド226を備える。一対の横に離隔して配置された咬合側結合翼234および一対の横に離隔して配置された歯茎側結合翼236が本体222の唇側表面から延びている。各結合翼234、236は舌側に湾曲して結紮糸を受容するアンダーカット238を画成している。アーチワイヤスロット240が近心−遠心方向に本体222を貫通して、かつ、本体の対向する近心側および遠心側で咬合側結合翼および歯茎側結合翼の間に延びている。アーチワイヤスロット240はアーチワイヤ242を収容する。アーチワイヤスロット240 は一対の対向表面をその近心側端部および遠心側端部に有する。逆V字状偏向ノッチ248がアーチワイヤスロット上方の歯茎側結合翼236設けられている。偏向ノッチ248は閉位置の揺動シャッター224の歯茎側縁部250を受容するように設けられている。揺動シャッター224は本体222の対向する近心側端部および遠心側端部の咬合側結合翼および歯茎側結合翼の間に、かつアーチワイヤスロット240を横断して延びている。揺動シャッター224は254で示すように折り曲げられた本体252を有し、一対の相対的傾斜部分256、258を提供する。シャッター本体252の咬合側縁部260は切り欠き部262が設けられ(第12図および第14図に示されている)、一対の下向き突出アーム264、266を画成し、これらはシャッター224が閉位置にあるとき、咬合側結合翼234のそれぞれの上にある。開口267がシャッター224の中心に位置していて揺動シャッターの運動を容易にする道具を収容する。揺動シャッター224はアーム264に形成された(図示しない)開口を通過する偏心ピボットピン268により歯列矯正ブラケット220上に保持され、咬合側結合翼23 4に固着される。シャッター224はかくして、一般に咬合側−歯茎側面においてピン268の周りに第14図の矢印269で示すように滑動することが可能である。くぼみ272がアーム266に形成され、対応する小さなくぼみ274が下にある咬合側結合翼234に形成される。アーム266は咬合側結合翼234の周りを通過し、咬合側結合翼234の側に形成されたスロット280内に受容される保持プレート278を有する、頬側に延びている戻し部276を備えている。くぼみ272は小さなくぼみ274と協働してシャッター224がピボットピン268の周りに旋回運動するのを阻止し、揺動シャッター224を閉位置に保持する戻り止めを形成する。保持プレート278はスロット280と協働し、シャッターは、閉位置にあり、アーチワイヤにより唇側に向けて力がシャッターにかかるときは、偏向ノッチ248と協働して揺動シャッターの唇側への移動を阻止して、揺動シャッター2 24がアーチワイヤ242をアーチワイヤスロット240内に保持する。揺動シャッター224を開くには、くぼみ272および小さいくぼみ274により提供された戻り止めを単に克服し、揺動シャッター224をピボットピン268の周りに回転することが必要とされるだけである。アーチワイヤスロット240へのアクセスがかくして得られる。同様に、揺動シャッター224を閉じるには、単に揺動シャッターをピボットピン268の周りに旋回して歯茎側縁部250が偏向ノッチ248と係合し、くぼみ272が小さいくぼみ274と係合するようにすることが必要とされるだけである。揺動シャッター224はかくして固持され、アーチワイヤ242と協働して必要とされる力をアーチワイヤスロット内のアーチワイヤにかける。歯列矯正ブラケットの別の実施形態は第16a図〜第17b図に示され、全体が符号220aにより示される。この実施形態では、前述の部品と同じ部品は同じ符号で示し添え字“a”を明りようにするために付している。分かるように、揺動シャッター224aは中央に位置したピボットピン268aにより、歯茎側結合翼236a同士の間に延びるボス290に旋回可能に固着されている。揺動シャッター224aの一方の端部292はアーチ形をしており、シャッター224aは一般に半円形の外観を与えられている。偏向ノッチ248aがアーチワイヤスロット24 0aに隣接する咬合側結合翼234aに形成されている。咬合側結合翼234aの唇側表面は唇側に突出していて、揺動シャッター224aのアーチ形縁部292が偏向ノッチ248 aと整列している。小さいくぼみ(図示しない)が歯茎側結合翼236aのそれぞれに形成され、揺動シャッター224aに形成されたくぼみ272aと対応している。これらの小さいくぼみとくぼみ272aは、揺動シャッター224aが開位置または閉位置のいずれかにあるとき、協働して揺動シャッターをその位置に維持する。該シャッターに開口267aが設けられている場合は、道具を受容してシャッター224aの運動を容易にする。揺動シャッター224aはピボットピン268aの周りに旋回し、くぼみ272aと小さいくぼみにより提供された戻り止めを克服することにより、アーチ形縁部292が第17a図および第17b図に示すようにノッチ248aと係合するようにすることができる。この位置で揺動シャッター224aはアーチワイヤがアーチワイヤスロット240aから外れるのを阻止するのに有効である。揺動シャッター224aは揺動シャッターをピボットピン268aの周りに回転してアーチワイヤスロット240aが第16a図に示すようにアクセスできるようにすることにより、開位置に容易に移動できる。歯列矯正ブラケット220'の別の構成が第18図ないし第20図に示される。この実施形態では、同じ符号が第12図ないし第15図の実施形態の部品と同じ部品を示すのに用いられるが、明りようにするために添え字“'”が添えられている。この実施形態では、揺動シャッター224'は解放されており、一般にC字型をしており、一対のアーム264'および266'を持つ。前述の実施形態と同様に、揺動シャッター224'はピボットピン268'により、歯茎側結合翼同士の間に延びるボス290'に旋回可能に固着されている。小さいくぼみ274'が歯茎側結合翼236'の双方に設けられている。アーム264'および266'上のくぼみ272'は小さいくぼみ274'と協働して、くぼみと小さいくぼみとの間に戻り止めが形成され、揺動シャッター224'を開位置に維持する。ノッチ248'は偏向表面を画成して揺動シャッター224'の唇側への運動を阻止し、さらに揺動シャッター224'が閉位置にありアーチワイヤにより唇側に向けて力がシャッターにかかるときにアーチワイヤスロットからシャッターが外れることを阻止する。シャッターを開位置から閉位置に移動させるためには、くぼみ272'と小さいくぼみ274'により与えられた戻り止めを克服し、そして揺動シャッター224'をピボットピン268'の周りに旋回させることが必要である。第12図ないし第20図に示す歯列矯正ブラケットの実施形態では、揺動シャッターの開位置および閉位置の間の運動が単に揺動シャッターをピボットピンの周りに回転するだけで得られるため、揺動シャッターは本体に束縛されたままであるが、同時に閉位置および/または開位置では、くぼみと小さいくぼみとの間に形成された戻り止めの作用により、固着保持される。歯列矯正ブラケットのさらなる実施形態が第21図ないし第24図に示され、図中、同じ符号が第12図ないし第15図の実施形態の部品と同じ部品を示すのに用いられるが、明りようにするために添え字“c”が添えられている。分かるように、 円形トラック500が歯列矯正ブラケット220cの近心側、遠心側、咬合側および歯茎側に形成されている。円形トラック500は咬合側結合翼234cおよび歯茎側結合翼236cをそれぞれ通過してアーチワイヤスロット240cと交差する。穴501が円形トラック500に、歯茎側結合翼236cの近心側および遠心側でアーチワイヤスロット240cのやや上方に形成されている。アーチワイヤスロット240cは咬合側に偏心されているため歯茎側結合翼236cは咬合側結合翼234cよりも長い。トラック500は一端に円形突起504を有する部分円形クリップ502の形のシャッターを受容する。クリップ502はトラック500内を滑動可能であるば、該トラックに対して摩擦把持を提供して不意の運動を阻止している。円形突起504は穴501の一つにより収容されてクリップ502を閉位置または開位置のいずれかに保持する。クリップ502はトラック500内で回転してアーチワイヤスロット240cへのアクセスが得られる開位置(第24図)とアクセスが阻止される閉位置(第22図および第23図)との間で回転することができる。第22図から分かるように、アーチワイヤスロット240cが偏心されていることにより、クリップ502がアーチワイヤスロット240cの上にありアーチワイヤスロット内にアーチワイヤを保持することができる。クリップ502をほぼ180度回転するとクリップが第24図に示す位置に移動し、その位置でアーチワイヤスロット240cが開きアーチワイヤへのアクセスが得られる。円形突起504によりクリップ502が開位置と閉位置の間で回転するのが容易となり、クリップとトラック500の間の摩擦と突起504と穴501の協働とによりクリップ502が所望の位置に保持される。歯列矯正ブラケット220bのさらなる実施形態が第25図ないし第27図に示され、 図中、同じ符号が第12図ないし第15図の実施形態の部品と同じ部品を示すのに用いられるが、明りようにするために添え字“b”が添えられている。分かるように、シャッター224bは咬合側結合ウィング234のそれぞれにスロット510が形成されている。 U字状ストラップ512がシャッター224bの唇側面に固着され、案内スロット514および各スロット510の基部のワッシャ515を通って延びている。コイルバネ516がシャッター224bの下方の各スロット内に配置され、ストラップ512の各アーム512aを包囲している。アーム512aはコイルバネ516のやや上方で符号518 で示すようにアーチワイヤスロット240bに向けて折り曲げられている。バネ51 6によりシャッター224bが閉位置に偏心され、その位置でシャッター224bの歯茎側縁部250bがノッチ248bと係合する。シャッター224bの唇側表面はスロットに形成された相補的凹部522と協働するウェッジ520を担持する。ウェッジ520はシャッター224bを開位置に維持し、ストラップ512の屈曲部512bに力をかけることにより解放されてシャッター224bがバネ516の作用の下で解放されるようにできる。シャッター224bはかくして閉位置に維持されてアーチワイヤスロット240b内アーチワイヤ242bの唇側への運動に抵抗する。バネ負荷シャッター224bは、また、同様にして2つの単一歯列矯正ブラケットまたは3翼歯列矯正ブラケットにも応用できる。さらなる実施形態である歯列矯正ブラケット220dが第28図ないし第31図に示され、図中、同じ符号が第12図ないし第15図の実施形態の部品と同じ部品を示すのに用いられるが、明りようにするために添え字“d”が添えられている。この実施形態であh、溝530が本体222dの近心側および遠心側に形成されている。各溝530は歯茎側結合翼236dおよび咬合側結合翼234dを通して延びている。溝5 30の終端は歯茎側結結合翼237dの盲穴532である。盲穴534もアーチワイヤスロット240dに隣接する咬合側結合翼236dの溝530に形成されている(第31図参照)。咬合側結合翼236dはの咬合側表面は下部を切り取られて咬合側結合翼同士の間に近心−遠心方向に延びる横溝536を形成している。一般にU字型クリップ538の形のシャッター224dは一対の外側アーム540が形成されており、これは横屈曲部542と相互に結合されている。アーム540の端部は内向きの突起544が形成されているが、これは穴532または534内で受容されるためである。支持アーム546が横屈曲部542に固着され、かつ曲げられて一対の垂直アーム546bおよび546cの間に水平アーム546aを提供している。一方の垂直アーム54 6cは本体220dの垂直スロット548内に受容され、クリップ538が開位置と閉位置の間を運動するときにその整列を維持する。スロット548は本体222dの翼間領域に位置しているため支持が均一になる。クリップ538は歯列矯正ブラケット上に組み立てられているのでアーム540はそれぞれの溝530内に受容される。突起544盲穴534内に受領されるのでアーチワイヤスロット240dは、第30a図に示すようにアーチワイヤを受領するために開く。第30b図に示すように、アーチワイヤ242dをアーチワイヤスロット240d内に挿入すると、クリップ538を溝530に沿って突起544が盲穴532内に受容されるまで進めることができる。この位置では、横屈曲部542が横溝536内に受容されてクリップ538がさらに固着される。垂直アーム546cおよびスロット548はクリップ538を滑動運動中に案内・整列してクリップと歯列矯正ブラケットの間の相対運動を容易にする。さらなる実施形態である歯列矯正ブラケット220eが第32図ないし第36図に示される。この実施形態では、同じ符号が第12図ないし第15図の実施形態の部品と同じ部品を示すのに用いられるが、明りようにするために添え字“e”が添えられている。第32図ないし第36図の実施形態において、溝560は咬合側結合翼234eのみに形成されている。シャッター244eは側面フランジ562を備え、該フランジは内向きの突起564を有し溝560と係合する。シャッター224eは一対の舌側に角張った咬合側アーム564eおよび266eおよびシャッター224e内の一対のスリット568により部分的に画成される、中央に位置した歯茎側アーム566とを有する。歯茎側アーム566は符号569で示すように唇方向に反り返っているため、アーチワイヤスロット240eの近心側端部および遠心側端部で唇側ノッチ3483と係合して、 アーチワイヤにより唇側に向けて力がシャッターにかかるときシャッター224eの唇側への運動を阻止する。突起570がシャッター224eの両側に設けられていてハンドルを形成しているので、シャッター224eが開位置と閉位置との間を滑動運動するのが容易になる。また、そのため、滑動シャッターが歯列矯正ブラケット22 0eに設けられてアーチワイヤをアーチワイヤスロット240e内に維持している。第37図に示すさらなる実施形態では、“スピード”(SPEED)の商品名で販売されている公知の歯列矯正ブラケット220fが示されているが、これは一対の咬合側結合翼234fをシャッター224fの下方に持ち、一対の歯茎側結合翼をシャッター22 4fの上方に持つ。歯茎側結合翼はさらに離隔して配置して歯列矯正ブラケットをより対称的にしてもよい。第38図ないし第41図を参照すると、歯列矯正ブラケットのさらなる実施形態が示されている。この実施形態では、同じ符号が第12図ないし第15図の実施形態の部品と同じ部品を示すのに用いられるが、明りようにするために“1000”が足されている。分かるように、歯列矯正ブラケット1220は、その内容が引用によりここに導入される、本出願人の米国特許第5,474,445号(1995年12月12日発行)に開示されている歯列矯正ブラケットの一つと類似している。この実施形態では、 突起1001が翼間領域の本体1222の歯茎側表面1003上に形成されている。シャッター1224は全体的に十字状に類似しており、歯茎側アーム1005を有し、該アームには倒立した犬小屋の形状の開口が1267が形成されているため突起1001を収容しシャッター1224を閉位置に維持する。開口1267の形状によって道具が開口に入ることができ、そのため該道具を用いてシャッター1224に唇方向の力をかけてシャッター1224を突起1001から解放することができる。シャッター1224の近心側アーム1007および遠心側アーム1009は舌側にアーチワイヤスロット1240内に湾曲している。アーム1007および1009は弾力性であり、アーチワイヤスロット1240内に収容された目一杯の寸法の矩形状アーチワイヤと接触しアーチワイヤ1242にアーチワイヤスロット1240の基部へ運動させるバイアスがかかると、幾分平坦になる。このようにして、アーチワイヤに、丸い場合でも矩形状の場合でも(該アーチワイヤが比較的小さな断面寸法の場合でさえも)連続的回転動作とトルクがかかって、歯列矯正ブラケット1220を介して歯に連続的に力がかかる。シャッター1224の咬合側アーム1101は唇側に湾曲して単一ループを画成してピボットピン1013を包囲してシャッターを歯列矯正ブラケットに固着し、かつシャッターに連続的、平滑な舌側表面を提供する。第41a図はシャッターおよびピボットピンのデザインの別の実施形態を示す。この実施形態では、ちいさいくぼみ1013aがピボットピン1013に形成され、くぼみ1224aが設けられている場合はシャッター1224に形成される。くぼみ1224aおよびちいさいくぼみはシャッターがHei位置にあるときに協働してさらなる固着を与え、シャッターが事故で解放されるのを阻止する。上述の構成と同様の歯列矯正ブラケット2220の構成が第42図ないし第45図に示されている。この実施形態では、同じ符号が第12図ないし第15図の実施形態の部品と同じ部品を示すのに用いられるが、明りようにするために“2000”が足されている。分かるように、歯列矯正ブラケット2000も全体的に十字状に類似するシャッター1224を有する。シャッター2224の歯茎側アーム2005は犬小屋の形状の開口が2267が形成されているため突起2001を収容しシャッター2224を閉位置に維持する。前述の実施形態とは異なり、シャッター2224上の近心側アーム2007および遠心側アーム2009は比較的堅い。リボン700の形のバネ部材がシャッター2224の舌側表面に配置され、近心一遠心方向に延びている。リボン700は一対の凸状の舌側に延びている構造702を与えるように構成され、該構造702は本体2222の対向する近心側および遠心側で咬合側結語翼および歯茎側結合翼と整列し、かくしてアーチワイヤスロット2240内に配置されたアーチワイヤを支承する。リボン700 の中央部704はシャッター2224に固着され、該リボンの横の両端706はシャッター2224の舌側表面の上を水平に自由に滑動し、それによって構造702が屈曲できる。このようにして、異なる厚さのアーチワイヤ2242が歯列矯正ブラケット2220に収容されるが依然として歯列矯正ブラケットを介して連続的力が歯にかかることを確実にすることができる。第45a図は、歯列矯正ブラケット2220と一緒に用いるリボン700'の別の実施形態を示す。この実施形態では、リボン700'は一方の端部に隣接するシャッター2224の咬合側アーム2011の舌側表面に固着され歯茎側−咬合側方向に延びている。リボン700'の他方の端部706'は点線710で示すようにシャッター2224の舌側表面に対して自由に滑動する。つまみ700'はシャッターが閉位置にあるときアーチワイヤスロット2240内に入ってアーチワイヤスロット内のアーチワイヤ22 42を偏心する凸状表面702'を与える。第46図および第47図は、第38図ないし第41図に示したものと同様の歯列矯正ブラケットの別の実施形態を示す。これらの実施形態では、同じ符号が第38図ないし第41図の実施形態の部品と同じ部品を示すのに用いられるが、明りようにするために“'”が足されている。第46図の実施形態では、シャッター1224'は短い近心側アーム1007'および短い遠心側アーム1009'を有し、これらは舌側に湾曲してアーチワイヤスロット1240'に入り、アーチワイヤスロット1240'に収容されたアーチワイヤ1242'にバイアスをかける。第47図の実施形態では、シャッター1224'は長い近心側アーム1007'および長い遠心側アーム1009'を有し、これらは舌側に湾曲してアーチワイヤスロット1240'に入り、アーチワイヤスロット1240'に収容されたアーチワイヤ1242'にバイアスをかける。第48図ないし第52図を参照すると、さらに別の実施形態である歯列矯正ブラケット3220dが第28図ないし第31図に示すものと同様に示されている。この実施形態では、同じ符号が第28図ないし第31図の実施形態の部品と同じ部品を示すのに用いられるが、明りようにするために“3000”が足されている。分かるように、 歯列矯正ブラケット3220dは変形して連続的着座動作バイアスをアーチワイヤスロット内に収容されるアーチワイヤにかけるようにすることができる。この構成では、弾性シム720の形のバネ部材が支持アーム3546の垂直アーム3546bに取り付けられている。このシム720はかくして水平アーム3546aの唇側縁部から舌側に突出し、舌側垂直アーム3546cから離隔するように構成されている。シム720は舌側にアーチワイヤスロット3240dに向けられた屈曲部を有し、一般に、アーチワイヤスロット3240dの方向に、凸状の表面722を呈示している。シム720の歯茎側縁部724は唇側に反り返っている。アーム3540がスロット3530内で滑動してクリップ3538を第49図に示す閉位置に移動すると、シム720の凸状表面722がアーチワイヤ3242dと係合してアーチワイヤに対して連続的バイアス動作を与える(第50図から最もよく分かる)。第51図に示されるように、シム720の弾性のおかげで、歯列矯正ブラケット3220dは、アーチワイヤに対する連続的作用を維持したまま、異なる寸法および形状のアーチワイヤを収容することができる。第53図ないし第55図を参照すると、さらに別の実施形態である歯列矯正ブラケット4220が第12図ないし第15図に示すものと同様に示されている。この実施形態では、同じ符号が第12図ないし第15図の実施形態の部品と同じ部品を示すのに用いられるが、明りようにするために“4000”が足されている。分かるように、歯列矯正ブラケット4220dは変形して連続的着座動作バイアスをアーチワイヤスロット内に収容されるアーチワイヤにかけるようにすることができる。この実施形態では、弾性シム730の形のバネ部材が、本体4220の翼間領域に隣接するシャッター4224の舌側表面に固着される。シム730はシャッター4334と一体に形成されアーム4264および4266の間でシャッターの咬合側縁部4360の周りに舌側に折り曲げられている。シム730は舌側に湾曲してシャッター4224から離隔して配置された一般に凸状の表面732を呈示し、その端部734は反り返ってシャッター4224の舌側表面と係合した平滑なリップを形成している。シム730の端部734は、アーチワイヤスロット4340内のアーチワイヤ4242と接触したために凸状表面731が平坦になったときにシャッター4224に対して自由に滑動する。シム730はかくしてシャッター4224が閉位置にあるとき、アーチワイヤスロット4240内のアーチワイヤ42 42の形状が異なっていても連続的に矯正力を及ぼすことができる。第56図ないし第58図を参照すると、さらに別の実施形態である歯列矯正ブラケット5220bが第25図ないし第27図に示すものと同様に示されている。この実施形態では、同じ符号が第25図ないし第27図の実施形態の部品と同じ部品を示すのに用いられるが、明りようにするために“5000”が足されている。分かるように、歯列矯正ブラケット5220dは変形して連続的着座動作バイアスをアーチワイヤスロット内に収容されるアーチワイヤにかけるようにすることができる。図示の実施形態では、弾性シム740の形のバネ部材が、アーチワイヤスロット524 0b内のシャッター5224bの舌側表面に形成される。シム740はシャッター5224bが閉位置にあるときアーチワイヤ5242bと係合する凸状舌側表面742を形成されている。シム740はその咬合側端部のみに隣接してシャッター5224bに固着されているため、シム740の歯茎側端部744はシャッター5224bに対して自由に滑動する。このようにして、シム740は屈曲して、アーチワイヤスロット5240bに収容された、 寸法および形状が異なるアーチワイヤ5242bを収容して該アーチワイヤのワイヤに連続的作用を与えることができる。第59図ないし第62図を参照すると、さらに別の実施形態である歯列矯正ブラケット6220eが第32図ないし第36図に示すものと同様に示されている。この実施形態では、同じ符号が第32図ないし第36図の実施形態の部品と同じ部品を示すのに用いられるが、明りようにするために“6000”が足されている。分かるように、 歯列矯正ブラケット6220eは変形して連続的着座動作バイアスをアーチワイヤスロット内に収容されるアーチワイヤにかけるようにすることができる。図示の実施形態では、シム750の形のバネ部材が、シャッター6224bの舌側表面に固着され、アーチワイヤスロット6240eに向いた凸状表面752を停止て上述と同様の方法でアーチワイヤ6242bと係合してアーチワイヤのワイヤに連続的作用を与える。該シムの歯茎側縁部754はシャッター6224eの舌側表面に対して自由に滑動する。連続的に作用する歯列矯正ブラケットはワイルドマンに付与された米国特許第5,094,614号(該内容は引用によりここに導入される)に示されているもののような自己揺動性唇ブラケットを備えていてもよい。第63図ないし第71図に示すように、歯列矯正ブラケット7220はアーチワイヤスロット7240を持つ一対の翼7242 を有し、アーチワイヤ7242を受容する。シャッター7224は、本体7222の対向する近心側および遠心側に配置された歯茎側結合翼および咬合側結合翼の間に配置され、揺動バネ7324により包囲された中心本体部分7322中心本体部分7322を備える。シャッター本体7322の近心側および遠心側縁部はそれぞれの溝7326内に受容されるので、シャッター7224は開位置と閉位置との間を滑動することができる。溝7326は終端が咬合側翼7234および歯茎側翼7236において段部7330となっているアンダーカット7328を有する。段部7330はバネ7324の一端を受容する。他端は咬合側尾部として形成されている。弾性シム760の形のバネ部材が尾部7332に保持バネ7324から離隔するように固着されている。舌側段部7235がシム760を舌側面から収容する。シム760はかくしてシャッターが閉位置にあるときアーチワイヤスロット7240内のアーチワイヤ7242と弾性的に係合して第66図に示すように対して連続的バイアス作用を与える。段部7330はシャッター7224を閉位置に維持し、弾性シム760はアーチワイヤ7242に対して偏心される。第67図に示すように、シム760は別体構造として尾部7332に固着してもよい。あるいは、第69図に示すように、シム760は本体7322を包囲するライナー層7334の尾部7332上に形成してもよい。バネ7324は本体7322の上縁部の上に延び、シム760の上縁部の上方に終端がある。シム760はかくして自由に屈曲して、連続的作用をアーチワイヤに与えつつ寸法および配置の異なるアーチワイヤを収容する。同様に、第70図に示すように、シム760はその上縁部でバネ7324に固着し、該つまみのない下端が、シム760が屈曲するとシャッターに対して滑動するようにしてもよい。シム760の別の構成が第72図および第73図に示されている。この実施形態では、弾性シム760はバネ7324の外層の舌側面に画成されている。シム760の3つの側面が、バネの外装の舌側面に刻み込まれたスロット764により画成されてシム760 の周縁を画成している。得られたシムはアーチワイヤと係合する内向きに凸状の表面762を画成する。もちろん、そのようなシム760は7324と一体に形成して製造を容易にしてもよい。既存の歯列矯正ブラケット7220'のさらなる変形が第74図ないし第78図に示されており、この変形例では、ダモン(Damon)・ブラケットとして知られ、その内容がここに導入される米国特許第5,439,378号に記載されている歯列矯正ブラケットが弾性シム770の形のバネ部材をシャッター7224'の舌側表面上に設けている。シャッター7224'は咬合側に延びていて、この実施形態ではシャッター7224'の連続延長部がそれ自身の上に曲げ戻して形成されるシム770を収容する。シム770はシャッター7224'が閉位置にあるときアーチワイヤスロット724 0'に入る凸状表面772を呈している。シム770の一端部744はシャッター7224'に対して自由に滑動する。このようにして、シム770は屈曲してアーチワイヤスロット7240'内に収容された寸法および形状の異なるアーチワイヤ7242'を収容して連続的作用を該アーチワイヤに与えることができる。当業者には理解されるように、第38図ないし第78図に示した実施形態において、バネ部材は別体の部材として形成してその歯茎側または咬合側の端部のいずれかに隣接するシャッターに取り付けて、アーチワイヤスロット内に延在し、アーチワイヤを偏心させるようにすることもできる。あるいはまた、バネ部材は、シャッターの一部分をその一縁部の周りに折り曲げることによりシャッターと一体に形成してもよい。部値部材がシャッターと一体に形成するべきであるならば、 シャッターの連続延長部を典型的にはシャッターの歯茎側または咬合側の縁部のいずれかの周りに折り曲げて、アーチワイヤスロット内に延在してアーチワイヤを偏心させるように構成される。第79図ないし第82図を参照すると、さらに別の実施形態である歯列矯正ブラケット8220が第16a図ないし第17a図に示されているものと同様に示されている。この実施形態では、同じ符号が第16a図ないし第17a図の実施形態の部品と同じ部品を示すのに用いられるが、明りょうにするために“8000”が足されている。分かるように、弾性揺動シャッター8224aは中央に位置したピボットピン8268aにより、歯茎側結合翼8236a同士の間に延びるボス8290に旋回可能に固着されている。ボス8290は本体8222aの舌側に傾斜した唇側表面上に配置されている。従って、 シャッター8224aは傾斜している。揺動シャッター8224aの一端部8292はアーチ形をしており、シャッターは一般に半円形の外観を与えられている。偏向ノッチ82 48aがアーチワイヤスロット8240aに隣接する咬合側結合翼8234aに形成されている。 (図示しない)小さいくぼみが歯茎側結合翼8236aのそれぞれに形成され、対応するくぼみ8272aが揺動シャッター8224a上に形成されている。これらの小さいくぼみとくぼみ8272aは、揺動シャッター8224aが開位置または閉位置のいずれかにあるとき、協働して揺動シャッターをその位置に維持する。該シャッター82 24aに開口8267aが設けられていて道具を受容し、シャッター8224aの運動を容易にする。揺動シャッター8224aはピボットピン8268aの周りに旋回し、くぼみ8272 aと小さいくぼみにより提供された戻り止めを克服することにより、第81図に示すようにシャッター8224aがアーチワイヤスロット8240a内のアーチワイヤ8242a と係合されるようにすることができる。この位置で揺動シャッター8224aはアーチワイヤ8242がアーチワイヤスロット8240aから外れるのを阻止するのに有効であり、アーチワイヤに連続的作用を与える。揺動シャッター8224aは揺動シャッターをピボットピン8268aの周りに回転して開位置に容易に移動でき、アーチワイヤスロット8240aがアクセスできるようになる。第82図から分かるように、大きなアーチワイヤ8242がアーチワイヤスロット8240aにより収容されるときは、 シャッター8224aは屈曲してアーチワイヤを収容するが、依然としてアーチワイヤには連続的作用が与えられる。偏向ノッチ8248aとシャッター8240aの角度をつけた配向とによりシャッター8224aはアーチワイヤスロット8240aから唇側に運動することを阻止される。別の実施形態である、別のシャッター構造を用いる歯列矯正ブラケット9220が第83図ないし第87図に示されている。この実施形態では、同じ符号が第12図ないし第15図の実施形態の部品と同じ部品を示すのに用いられるが、明りょうにするために添え字“9000”が添えられている。第83図ないし第87図に示すように、シャッター9224は旋回可能であり、ワイヤ9001を折り曲げて一般に十字状の外郭に形成される。ワイヤ9001は反り返って反対方向に向いた尾部9003および9005を形成する対向端部を有する。尾部9003、9005は共通の軸線に平行に延びているが、 相互に偏心している。尾部9003、9005のそれぞれが、咬合側結合翼9234のそれぞれに形成された各穴9007に受容される。尾部9003、9005は各穴内で自由回転するので、シャッター92 24は旋回運動が可能である。ワイヤ9001は一対の反対方向に向いたアーム9009、9011を画成し、これらはアーチワイヤスロット9240を横断して延びている。水平凹部9013がアーチワイヤスロット9240に隣接する歯茎側結合翼9236のそれぞれに形成され、シャッター9224がアーチワイヤスロット9240に向かって旋回運動するのを制限する当接面を提供している。アーム9009、9011の間のワイヤ9001は第84図から最もよく分かるように、後方に突出するフック9015に形成されており、溝9017内に受容される。延長部9019が本体9222の歯茎側表面上に形成され、シャッター9224が閉位置にあるときフック9015を通過して、フック9015と本体9222の間の摩擦填めを提供する。第84図に示すように、フック9015はアーチワイヤ9242に対抗してシャッター92 24を維持するので、歯列矯正ブラケット9220のアーチワイヤと本体9222の間の相対運動が阻止される。アーチワイヤ9242を解放するには、シャッター9224を偏心尾部9003、9005の周りに旋回させてフック9015を延長部9019から解放する。シャッター9224が回転すると、尾部9003、9005の回転軸が偏心していることにより、 ワイヤ9001が屈曲するため捻り抵抗を生じ、シャッター9224が閉位置に戻ろうとする。この運動はシャッター9224が中心を越えてシャッター9224が第87図に示す開位置に偏心されるときまで妨害される。このようにして、シャッター9224は、 それが閉位置に向けて移動するときは弾性的に偏心されるが、他のときには安定な、開位置に留まる。さらなる実施形態である、シャッター9224'用ワイヤを用いた歯列矯正ブラケット9220'が第88図および第89図に示されており、図中、前述の実施形態と同じ部品は同じ符号を用いて示されているが、明りようにするため、添え字“ '” が添えられている。この実施形態では、シャッター9224'は反対方向に向いた尾部9003'、9005'を有するワイヤ9001'から形成される。尾部9003'、9005'のそれぞれが共通軸線に平行に整列した穴9007'内に旋回可能に受容されているので、シャッター9224'は自由に旋回運動できる。これらの穴は第83図に示すように、偏心していてもよい。アーム9009'、9011'の間のワイヤ9001'は細長いU字状突起9020として形成されており、揺動クリップ9022内に受容される。第89図から最もよく分かるように、揺動クリップ9022は一般にU字状であり、蛇行するリムの終端が外側に拡大した端部9024となっている。突起9020は拡大端部9024同士の間に受容されてリムを広げるように強制されるが、ついでリム間に弾性的に安定維持される。あるいはまた、揺動クリップ9022は、第90図に示すように一般に円形断面を持つようにしてもよいが、第89図に示すクリップ9022により突起9020の挿入が容易になると考えられる。また、揺動クリップ9022がシャッター9224'を閉位置に維持するとき、シャッター9224'はアーチワイヤスロット9240'内にアーチワイヤ9242'を維持する。第91a図および第91b図を参照すると、歯列矯正ブラケット900は歯列矯正ブラケットのシャッターの開閉に適しているものとして示されている。分かるように、各歯列矯正道具900は中心本体部902、本体部分の一方の端部における、シャッターを開くための鼻形部分904、および本体部分902の他方の端部における、アーチワイヤを把持しこれを舌側へアーチワイヤスロット内に案内してシャッターを閉じるのを容易にする、一般に正方形の畝状分岐形状部分906を備える。該分岐形状部分は該ブラケットの外側を近心−遠心方向に開く。使用時、鼻形部分904 をシャッターの開口に挿入して該シャッターに道具900を用いて力をかけ該シャッターを所望の方法で運動させる。第91a図に示す実施形態では、分岐形状部分9 06は本体902と整列しているが、第91b図に示す実施形態では、分岐形状部分906 は本体部分に直角である。他の角度を本体部分902と分岐部分906の間に持たせてももちろん適している。また、鼻形部分904の形状はシャッターの開口を補完するように変えることができる。第92a図ないし第92c図を参照すると、歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態が示されており、全体を符号10010で示されている。歯列矯正ブラケット10010 は本体10012および該本体に取り付けられた舌側載置パッド10014とを備える。載置パッド10014は歯に取り付けられる舌側表面10015を持つ。一対の歯茎側結合翼10016および一対の咬合側結合翼10018が本体10012の唇側表面から延びている。歯茎側結合翼10016および咬合側結合翼10018は舌側に湾曲している。本体の対抗する近心側および遠心側における歯茎側結合翼10016および咬合側結合翼10018の双方とも本体10012の翼間領域によって遮断されている。アーチワイヤスロット1 0020が近心−遠心方向に本体をその対向する近心側および遠心側における歯茎側結合翼および咬合側結合翼の間で貫通して、かつ、、唇側に開いてアーチワイヤ10022を受容する。アーチワイヤスロット10020は翼間領域10019において近心−遠心方向に遮断されている。揺動シャッター10024 は歯茎側結合翼および咬合側結合翼の凹部10026により収容され、アーチワイヤがアーチワイヤスロット内へ揺動されてアーチワイヤスロット10020へのアクセスと解放が阻止される閉位置と、アーチワイヤスロットへのアクセスが許容される開位置との間を運動可能である。アーチワイヤスロット10020内には、一般に矩形状の、例えばニッケル−チタンまたはバネ用ステンレス鋼のような適当な材料から形成された弾性バネ部材の形のスロットアクチベーターがある。バネ部材10032はアーチワイヤスロットに沿って遠心−近心方向に延びている。バネ部材10032はアーチワイヤスロット100 20の舌側壁に例えば溶接10036または(図示しない)スリーブにより固着されている中心部分10034を有する。バネ部材10032の他方の端部は唇側に揺動シャッター10024に向けて湾曲して突出した近心側翼10038および遠心翼10040を画成している。バネ部材10032の近心側翼10038および遠心側翼10040はアーチワイヤスロット10020内に延びているが、アーチワイヤスロット10020の舌側壁から始まってアーチワイヤスロットの深さのほぼ3分の1ないし2分の1に等しい距離延びている。本体10012に形成されたアーチワイヤスロット10020は従来の歯列矯正ブラケットよりもややふかく、バネ部材10032の中央部分10034の厚みを収容する。使用時、アーチワイヤ10022がアーチワイヤスロット10020内に置かれ、揺動シャッター10024が閉じられると、バネ部材10032の近心側翼10038および遠心側翼1 0040がアーチワイヤ10022に接触してこれを揺動シャッター10024の方に偏心する。第92b図および第92c図に示されるように、小さな丸いアーチワイヤを用いたときは、アーチワイヤ10022はバネ部材10032によって偏心されて、アーチワイヤは揺動シャッターに向けて制御され、かつ着座させられる。最初の措置の間、アーチワイヤ10022がこのように偏心されると、最初の歯の移動が生じて歯の正確な回転矯正および内外(水平面)移動が生じる。措置の途中では、アーチワイヤがこのように偏心されると、歯が引っ張り力によりまっすぐなアーチワイヤに沿って滑動する際に、体側への歯の移動を妨げる、歯の回転が制御および支持される。第92d図は、措置の終わりに使用される、大きな矩形状アーチワイヤ10022をアーチワイヤスロット10020内に収容する歯列矯正ブラケット10010を示す。この場合、バネ部材10032の唇側に湾曲した近心側結合翼10038および遠心側結合翼1004 0がアーチワイヤにより部分的に平坦化されているが、アーチワイヤに引き続き作用してこれを揺動シャッター10024に向けて偏心する。このようにアーチワイヤが偏心されると、アーチワイヤには揺動シャッター10024に抗する力がかかり、歯根および歯冠に所望のルートトルクが生じる。第93図を参照すると、歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態が示され、全体が符号10110で示されている。この実施形態では、スロットアクチベーターは一般に矩形状の、バネ用ステンレス鋼性の、凸状弾性バネ部材10132の形である。バネ部材10132の近心側端部10138および遠心側端部10140は平坦化されている。バネ部材10132の遠心側端部10140はアーチワイヤスロット10120の舌側壁に溶接10136により固着されているが、一方バネ部材10132の近心側端部10138は自由である。バネ部材10132の遠心側端部は本体に取り付けられて図示されているが、当業者には明らかなように、バネ部材の近心側端部は本体に固着し、バネ部材10132 の遠心側端部は自由であってもよい。バネ部材10132の長さはアーチワイヤスロット10120の長さよりも短いので、アーチワイヤスロットに収容された大きな矩形状アーチワイヤによりバネ部材10132が平坦化されたときでも、バネ部材の自由端は、アーチワイヤスロット内に留まる。歯列矯正ブラケット10110は前述の実施形態と同様に機能する。小さな丸いアーチワイヤがアーチワイヤスロット10120内に置かれ、(図示しない)揺動シャッターが閉じられると、凸状バネ部材10132によりアーチワイヤ10122が揺動シャッターに向けて偏心する。大きな矩形状アーチワイヤ10122がアーチワイヤスロット10120内に置かれると、バネ部材は部分的にのみ平坦化されアーチワイヤを揺動シャッターに向けて偏心する。第94図を参照すると、歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態が示され、 全体が符号10210で示されている。この実施形態では、スロットアクチベーターはバネ部材10232が咬合側結合翼10218および歯茎側結合翼10216の間の翼間領域1 0219において咬合側−歯茎側方向に延びるように配向されている以外は前述の実施形態に示されるものと同様である。バネ部材10132の咬合側端部は溶接10236により本体に固着されているが、一方バネ部材の歯茎側端部10252は自由である。バネ部材10232は本体に固着されているものとして図示されているが、当業者には明らかなように、バネ部材10232の歯茎側端部が本体に固着され、バネ部材の咬合側端部が自由であってもよい。第95図は本発明の歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態を示す。この実施形態では、歯列矯正ブラケット10310は磁化棒10360と、本体10312の、アーチワイヤスロット10320を画成する、舌側および歯茎側壁に形成された凹部10364内に挿入された磁化棒10360および10362とを備える。磁化棒10360および10362は、アーチワイヤスロット10320内にそれらにより同じ極性の磁界が与えられるように配向される。アーチワイヤスロット内に収容されるべきアーチワイヤ10322は磁化棒10360および10362と同じ極性に磁化されるため、アーチワイヤはアーチワイヤスロット内で唇側に咬合側に揺動シャッター10324に向けて反発・偏心される。所望により、揺動シャッターはアーチワイヤがそれを磁気吸引するように反対の極性に磁化してもよい。第96a図および第96b図を参照すると、歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態が示され、全体が符号10410で示されている。この実施形態では、スロットアクチベーター10430は、一対のバネ負荷ピストン10470の形であり、これらは、アーチワイヤスロット10420内に延び、咬合側結合翼10418と歯茎側結合翼10416との間で、アーチワイヤスロットの対抗する近心側端部および遠心側端部に位置する。各バネ負荷ピストン10470は唇側に延びているピストンヘッド10472を備え、 アーチワイヤスロット10422内でアーチワイヤ10422に接触する。コイルバネ1047 4が本体10412を貫通して形成された穴10476内に収容されており、載置パッド104 14とピストンヘッド10472の背部との間に作用して該ピストンヘッドを揺動シャッター10424の方向に偏心する。ピストンヘッド10472はアーチワイヤスロットの縦の寸法のほぼ3分の1ないし2分の1を満たす大きさに構成されているので、アーチワイヤがピストンヘッドの背後で滑って上下することが防止される。第97a図ないし第97c図を参照すると、歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態が示され、全体が符号10510で示されている。この実施形態では、スロットアクチベーターは一般に矩形状の、ステンレス鋼製バネ部材10532であり、アーチワイヤスロット10520の外部に配置されている。バネ部材10532は、本体10512の舌側壁に沿って近心側−遠心側に走行し、本体10512と舌側載置パッド10514との間に捕捉される中央部分10534を備える。唇側に延びている翼10538および10540 がバネ部材10532の近心側端部および遠心側端部に設けられており、アーチワイヤスロットの外側で本体10512の近心側および遠心側近傍でアーチワイヤスロット10520に沿って延びるアーチワイヤ10522と接触する。かくして、この実施形態のバネ部材10532はアーチワイヤスロット10520の外部にあるが、依然としてアーチワイヤスロット内のアーチワイヤ10522を唇側に揺動シャッター10524に向けて偏心する。唇側に延びている翼10538および10540は横の角度が90度より大きい角度でアーチワイヤと接触するので、大きな矩形状アーチワイヤがアーチワイヤスロット10520に収容されても唇側翼の平坦化が容易になる。この実施形態では、揺動シャッター10524は一方の端部に隣接して単一ループを備え、咬合側結合翼10518同士の間に延びるピボットピン10580を包囲している。穴10582が揺動シャッター10524に設けられており、歯列矯正ブラケットの翼間領域において本体の歯茎側表面から上方に延びている一対の離隔して設けられた突起10584と協働する。各突起10584はヘッド10586と該ヘッドを本体の歯茎側表面の上方に支持する、下部を切り取ったステム10588とを備える。突起10584は穴10582の直径よりもわずかに大きい距離離隔されているので、ヘッド10586は穴に適合させるにはヘッド10586を相互に圧縮する必要がある。下部を切り取ったステム10588により、ヘッドが穴10582を通過しそれにより一旦シャッター10524がその場で閉位置に揺動されると、突起10584がそれらの最初の位置に跳ね返ることができる。第98a図および第98b図を参照すると、歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態が示され、全体が符号10610で示されている。歯列矯正ブラケットはバネ部材10632の端部10638および10640が近心側−遠心側方向にアーチワイヤスロット1 0620を越えて延びており、アーチワイヤ10622とアーチワイヤスロットの外部であるが本体10612の近心側および遠心側近傍で接触する以外は、第92a図ないし第92d図に示すものと同様である。第98c図および第98d図は、第98a図および第98b図に示すものと同様の歯列矯正ブラケット10610'の別の実施形態を示す。この実施形態では、歯茎側結合翼の一方10616'が両側に一対の溝10625を形成されているため、結合翼上に上方に延びるフックを備える必要がない。第99a図および第99b図はさらに別の実施形態である歯列矯正ブラケット10710 を示す。分かるように、歯列矯正ブラケットは、第94図に示したものと同様の、 咬合側−歯茎側方向に延びるスロットアクチベーターを備え、該スロットアクチベーターは咬合側結合翼10718および歯茎側結合翼10716の間の翼間領域10719に配置されている。このスロットアクチベーターは湾曲したバネ部材10732の形をしている。該バネ部材は歯列矯正ブラケットの本体10712に形成された垂直スロット10741を通過するが、この垂直スロットはアーチワイヤスロット10720の舌側であり、アーチワイヤスロットに開いている。バネ部材10732の咬合側端部10738 は本体の咬合側表面に例えば溶接のような手段で固着されている。バネ部材1073 2の歯茎側端部10740は自由であるため、点線10745で示されるように、アーチワイヤスロット10720内のアーチワイヤ10722によりバネ部材が平坦化されたときに、バネ部材の自由端が移動することができる。第100a図ないし第100c図を参照すると、歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態が示され、全体が符号10810で示されている。歯列矯正ブラケット10810は第97a図ないし第97c図に示すものと同様であり、一端に咬合側結合翼10818の間に延びるピボットピン10880を包囲している単一ループを有する旋回可能揺動シャッター10824を備えている。該揺動シャッターの歯茎側端部は咬合側に湾曲して翼間領域10819の本体10812の歯茎側表面に形成された膨らんだリップ10875の上に素早くかぶさり、揺動シャッターを閉じた状態に維持する。マーカー10879も開口の下方の揺動シャッターの唇側表面上に設けられている。このマーカーによりアーチワイヤスロット10820の中心を特定して、歯列矯正ブラケットを歯の長軸の中心に適切に配置するのが容易になる。マーカー10879はもちろん揺動シャッター10824の任意の適当な場所に設けてアーチワイヤスロットの位置を特定するようにしてもよい。この特定の実施形態では、マーカーは揺動シャッターの唇側表面上の着色された円の形である。しかしながら、マーカーは例えば揺動シャッタ一上のエンボスまたは押し下げられた領域あるいはレーザーマーキングのような他の任意の適当な形であってもよい。この実施形態では、スロットアクチベーターは一対のバネ部材10832の形である。該バネ部材は本体10812の近心側および遠心側に沿って唇側に延び、アーチワイヤスロットの外部であるが本体10812の近心側および遠心側近傍で、アーチワイヤスロット10820に収容されたアーチワイヤ10822に接触する。バネ部材1083 2は溶接により本体に固着され、90度より大きい側角で接触するので、大きな矩形上アーチワイヤがアーチワイヤスロットに収容されてもバネ部材10832の平坦化が容易になる。第100d図に示す実施態様では、翼間領域における本体10812'の歯茎側表面上の揺動シャッター10824'およびリップ10875'の形状は第100a図ないし第100c図に示すものからわずかに変形されている。この特定の構成では、揺動シャッター10824'の歯茎側の端部およびリップ10875'は相互に素早くかぶさるウェッジとして構成されていて、揺動シャッターを閉じた状態に維持する。揺動シャッター10824'の開口10877'は揺動シャッターがリップ10875の上に旋回するのを容易にする道具を収容するので、揺動シャッターは開いた状態に旋回することができる。第101a図ないし第10d図を参照すると、歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態が示され、全体が符号10910で示されている。この実施形態では、歯列矯正ブラケットは、第98a図および98b図に示されるものと同様のバネ部材19832の形をしたスロットアクチベーターを備える。揺動シャッター10924は、しかしながら、異なる構成のものであってもよい。特に揺動シャッター10924は一般に正面図がT字状であり、一般に相互に重なる一対のシャッターエレメント10981により構成され、該シャッターエレメントの一方の上に一体に形成されかつ該シャッターエレメントの他方の上に折り畳まれている、フラップ10983により近接して維持されていてもよい。該揺動シャッターは咬合側結合翼10918同士の間に延びかつその凹部10997に収容されるピボットピン10980の周りに旋回可能である。バネ10985がピボットピン1980に溶接されており、シャッターエレメント10981 同士の間に捕捉される。閉じた状態では、揺動シャッターはバネ10985により偏心され、ピボットピン1 0980に作用し、歯茎側結合翼10916の咬合側表面に形成されたノッチ10987に入る。揺動シャッター10924を解放し、これを開いた状態に運動させることが望まれるときは、揺動シャッターに咬合側に向けられた力をかけてバネ19985を圧縮し揺動シャッターを咬合側に運動させ、揺動シャッターの歯茎側端部がノッチ1098 7をクリアして旋回して開いた状態になる必要がある。揺動シャッターを閉じることは上述の工程を逆に行うことにより達成される。第102図および第103図を参照すると、歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態が示され、全体が符号20010で示されている。この実施形態では、歯列矯正ブラケットは、一端に単一ループを有する揺動シャッターを備え、咬合側結合翼20 018同士の間に延びるピボットピン10080を包囲する。揺動シャッター20024はピボットピン20080の周りに開位置と閉位置との間を旋回可能である。揺動機構が歯列矯正ブラケットに設けられていて、揺動シャッター20024が閉じた状態に維持される。揺動機構は、揺動シャッターの自由端部から延びているL字状アーム20025を備える。ウェッジ20027が自由端部に隣接して揺動シャッター上に設けられている。該L字状アームおよびウェッジによりチャンネル20029が画成される。逆U字状ストップ20031が翼間領域の本体20012に設けられている。ストップ20 031は、揺動シャッター20024が閉じた状態のときチャンネル20029により収容される。この状態では、揺動シャッターの弾性のためにウェッジ20027がストップ2 0031と当接して揺動シャッターを閉じた状態に維持する。揺動シャッターを開くには、咬合側に向けられた力をL字状アームにかけて揺動シャッターを屈曲させてウェッジ20027をストップ20031を越えて滑動させると、揺動シャッターが旋回して開いた状態になるようにできる。第104図を参照すると、歯列矯正ブラケット用の本体のさらに別の実施形態が示され、全体が符号20112で示されている。この実施形態では、本体20112および載置パッド(図示しない)が食物残滓およびプラークを近心側−遠心側方向に歯列矯正ブラケットから遠ざかるように矢印20113の方向に偏向される。詳しくいうと、該本体の歯茎側表面は丸みを帯び、一般に卵形をしている。本体20112の咬合側表面は波状起伏を有し、かつその上に一対の湾曲した側面20117を画成する中央構造20115を有する。この本体のデザインは上述の歯列矯正ブラケットのいずれと一緒に用いてもよい。第105図および第106図を参照すると歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態が示され、全体が符号20210で示されている。この実施形態では、各歯茎側結合翼20216がバネ負荷ピストン20292を有している。ピストンヘッド20293が歯茎側結合翼の外側へ翼間領域20219内に延び、揺動シャッター20224のための保持器を構成して揺動シャッターを閉じた状態に維持する。バネはブラケットの側面に配置されたストップ20225によりシールされる。ピストン20291は歯茎側結合翼内に偏心して揺動シャッター20224が開いた状態に成るようにすることが必要である。理解されるように、第38図ないし第47図、第97a図ないし第97c図、および第10 0a図ないし第103図に示した実施形態と同様に、揺動シャッター20224は咬合側結合翼同士の間に延びるピボットピンを包囲する単一ループを備える。ピボットピンは咬合側結合翼同士の間に延びているものとして図示したが、当業者には理解されるように、該ピボットピンは歯茎側結合翼同士の間に延びていてもよい。また、揺動シャッターは横に離隔して配置された単一ループを備え、横に離隔して配置された近心側および遠心側位置においてピボットピンを包囲するようにしてもよい。所望により、潤滑剤またはシール剤を前述の歯列矯正ブラケットの本体、シャッターおよび/またはアーチワイヤに適用してもよい。上述の歯列矯正ブラケットはセラミック、プラスチック、その他の化粧品材料のような任意の適当な材料で形成することができる。適当であれば、アーチワイヤスロットは歯列矯正ブラケットの本体により収容される金属製インサートにより構成してもよい。同様に、第99a図および第99b図に示す実施形態の場合、バネ部材10732を収容する垂直スロットも歯列矯正ブラケットのセラミック本体に収容される金属製インサートにより画成してもよい。歯列矯正ブラケットを用いてマルチブラケット装置を形成する場合は、ここに図示したタイプのうちの一つの予備係合用双子歯列矯正ブラケットを用い、中央および横の歯列および第1および第2臼歯に取り付けること、および単一の歯列矯正ブラケットを(図示しない)翼なしに用い、犬歯および小臼歯に適用することが好ましい。このシステムの歯列矯正ブラケットは犬歯および小臼歯の継続冠に接着するのが容易である。また、単一歯列矯正ブラケットはブラケット間距離をより大きくできるので後部中側領域、犬歯および小臼歯におけるアーチワイヤの適応性がより大きくなる。しかしながら、予備係合用双子歯列矯正ブラケットを中央および横の歯列並びに第1および第2臼歯に用いても回転の制御がより良くなる。第107A図ないし第107G図を参照すると、歯列矯正ブラケットのさらに別の実施形態が示されており、全体を符号10で示されている。分かるように、歯列矯正ブラケット10は本体11およびこれに取り付けられた舌側載置パッド12を備える。載置パッド12は歯に取り付けられる舌側表面を持つ。一対の横に離隔して配置された歯茎側結合翼13および一対の横に離隔して配置された咬合側結合翼14が本体11 の唇側表面から延びている。歯茎側結合翼13および咬合側結合翼14は舌側に湾曲している。アーチワイヤスロット15が近心−遠心方向に本体を貫通して、かつ、 本体の対向する近心側および遠心側で歯茎側結合翼および咬合側結合翼の間に延び、唇側に開いてアーチワイヤを受容する。アーチワイヤスロット15は本体の翼間領域11'において遮断されている。ドーム型ハウジングノッチ16がアーチワイヤスロット15の歯茎側壁にその近心側端部および遠心側端部において形成され、かつ延びて近心側および遠心側反円形ハウジングおよび偏向表面16を画成し、閉じた位置にある間アーム17の唇側部分を収容する。垂直溝18が両咬合側翼14の舌側表面に形成され、閉位置でアーム19の咬合側(底)部分を収容する(第107B図、第107C図、第107D図参照)。弾性ステンレス鋼で形成されたアーム20の舌側(背面)部分はブラケット本体11の舌側部分の垂直溝21内に挿入される。該アームはアーチワイヤスロット15 に対するアクセスが阻止される閉位置と、アーチワイヤスロットに対するアクセスが許容される開位置との間を移動可能である。アーム17の唇側部品は平坦位置(第107E図)において分岐形状であり、最終的状態ではピンと張って湾曲している(第107B図)。唇側部品は咬合側翼14を越えてそれらの垂直溝18を通過するので、アームの唇側部分がアーチワイヤスロット22の咬合側(底)面を通過するまで、アームの湾曲がゆるやかに唇側に開く。いったんアームがアーチワイヤスロットを通過し、完全に閉じ続けると、アームは再び屈曲がとれて普通の湾曲状態に戻りアーチワイヤが解放されるのを防止し、かつアーチワイヤを該スロットの基部に着座させる。アーム20の舌側部分は唇側に面する半円形の突起23を有し、これらの突起はアーチワイヤスロットの咬合側面に対してアームが押しつけられて湾曲するのに加えて、アームを閉位置に維持するのを助ける。一番上の突起が、アームを落とさずに開位置に維持するのに、特に重要である。さらに、ブラケット本体のアーチワイヤスロットの下方に小さな休止溝24が配置され、開位置にある間アームが中にあってゆるやかに屈曲されて開くので、脱落がさらに防止される。ブラケット本体は少なくとも2つの相補的凹部を舌側に配置された垂直溝内に有し、アームの突起を収容する。該アームは(咬合側)方向下向きにアーム20の舌側部品に垂直に押すことにより開かれ、アーチワイヤスロット15を開く。アーム17が閉位置にあり、かつアーチワイヤにより唇側に向けて力がアーム17 にかかると、アーム17の唇側表面が咬合側翼14の垂直溝18の舌側表面と接触してアームが事故によりアーチワイヤスロット15から外れることが防止される。同時に、アーム17の舌側部分がアーチワイヤに接触してこれを時間をかけてアーチワイヤスロット15内に継続的に押し戻す。本願明細書を通して、咬合側結合翼という用語は歯茎側結合翼という用語と容易に置き換えることができ、そしてそれはまた患者の歯におけるブラケットの相対的位置によって決まることが了解されるべきである。本発明の別の実施形態では、アームの2つの唇側延長部が水平コネクタによりもっとも歯茎側の面において結合されて強度と耐久性が向上している。歯列矯正ブラケットの多数の実施形態が開示されたが、当業者は理解するように、添付の請求の範囲に記載の本発明の範囲内で他の変形および/または変更を本発明において行うことができる。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW

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