Bearing box fixed to a method and apparatus |
|||||||
申请号 | JP2010161998 | 申请日 | 2010-07-16 | 公开(公告)号 | JP5374454B2 | 公开(公告)日 | 2013-12-25 |
申请人 | 三菱重工業株式会社; | 发明人 | 充広 足立; 雅充 島田; 泰広 小林; | ||||
摘要 | Turbine casings LP1, PL2 and HP are secured to storing spaces S 1 to S 3 formed in a concrete frame 12. Cubic blocks 16, 40 and 80 are secured to depressions C 2 , C 3 and C 1 respectively. The cubic block 16 has transverse anchors 20a and 20b projecting upward from an upper wall 18. A bearing housing 35 for supporting a rotor shaft 34 rotatably is positioned and secured by transverse anchors 22a and 22b in a direction perpendicular to a rotor shaft ( a direction of an arrow a). | ||||||
权利要求 | コンクリート架台の支持面から突設されたアンカー部材によって、回転機械の回転軸を支持する軸受箱をコンクリート架台上に位置決め固定させるようにした軸受箱固定方法において、 一対の対向面が開放され、内部にコンクリート流入空間が形成され、 上壁端で上方に向けてアンカー部材が突設された剛性の立体ブロックを用意し、 前記コンクリート架台の支持面に設けられ 、前記回転機械の収容空間に面して形成された凹部に前記立体ブロックを収容させると共に、前記アンカー部材を前記支持面から前記収容空間側に突出配置させる第1工程と、 立体ブロックのコンクリート流入空間にコンクリートを打設して、立体ブロックをコンクリート架台に固定する第2工程と、 前記アンカー部材に 前記軸受箱を係止させ、該軸受箱をコンクリート架台上に 前記回転軸と直交する方向に位置決め固定する第3工程と、からなることを特徴とする軸受箱固定方法。 前記立体ブロックの 前記一対の対向面に鉄筋を貫通配置した後、立体ブロックのコンクリート流入空間にコンクリートを打設するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の軸受箱固定方法。 前記回転機械が蒸気タービンであって、前記軸受箱が蒸気タービン車室と一体型の軸受箱であることを特徴とする請求項 1又は2に記載の軸受箱固定方法。 前記回転機械が蒸気タービンであって、前記軸受箱が蒸気タービン車室と別体型の軸受箱であることを特徴とする請求項 1又は2に記載の軸受箱固定方法。 前記立体ブロックをロータ軸方向で蒸気タービン車室の片側又は両側に配置し、前記アンカー部材によって蒸気タービン車室及び軸受箱のロータ軸方向の熱膨脹を許容しつつ、軸受箱をロータ軸と直交する方向に位置決め固定するようにしたことを特徴とする請求項3に記載の軸受箱固定方法。 コンクリート架台の支持面からアンカー部材を突設し、コンクリート架台上で回転機械の回転軸を支持する軸受箱を該アンカー部材に位置決め固定させるようにした軸受箱固定装置において、 一対の対向面が開放され、内部にコンクリート流入空間が形成され、 上壁端で上方に向けてアンカー部材が突設された剛性の立体ブロックと、 前記コンクリート架台の支持面に設けられ、 前記回転機械の収容空間に面して形成され 、 前記アンカー部材を前記支持面から前記収容空間側に突出させた状態で前記立体ブロックを収容 する凹部と、を備え、 立体ブロックを該凹部に収容し、 前記コンクリート流入空間にコンクリートを打設して、立体ブロックを固定すると共に、前記アンカー部材に前記軸受箱を係止させ 、前記軸受箱を前記コンクリート架台上に前記回転軸と直交する方向に位置決め固定させるように構成したことを特徴とする軸受箱固定装置。 前記立体ブロックの上壁に 前記コンクリート流入空間に連通するコンクリート流入孔を設けたことを特徴とする請求項6に記載の軸受箱固定装置。 前記回転機械が蒸気タービンであって、前記軸受箱がロータ軸を支持する車室一体型軸受箱であり、 前記凹部がロータ軸方向でコンクリート架台の支持面に設けられた蒸気タービン車室収容空間の片側又は両側に隣接配置され、前記アンカー部材が立体ブロックの蒸気タービン車室側最接近位置に設けられ、該アンカー部材によって蒸気タービン車室及び軸受箱のロータ軸方向の熱膨脹を許容しつつ、軸受箱をロータ軸と直交する方向に位置決め固定するように構成したことを特徴とする請求項6又は7に記載の軸受箱固定装置。 |
||||||
说明书全文 | 本発明は、蒸気タービンや圧縮機等、大型回転機械の回転軸を支持する軸受箱を、基礎架台上で、特に回転軸と直角方向に位置決め固定する場合に好適な固定方法及び装置に関する。 蒸気タービンの車室は、低圧タービン車室や高圧タービン車室が一列に配置され、各タービン車室間にロータ軸が架け渡されている。 大重量のロータ軸を回転可能に支持する軸受箱が、タービン車室と一体又は別体に設けられている。 軸受箱は、当初タービン車室と一体に設けられていた。 しかし、蒸気タービンプラントが大容量化するにつれて、タービン車室と別体に設けられ、タービン車室と軸受箱を個別に基礎となるコンクリート架台に固定するようになってきている。 蒸気タービンプラントの建設では、タービン車室の据付け固定と共に、大重量のロータ軸を支持する軸受箱の据付け固定を高強度でコンクリート架台に固定する必要がある。 従来、軸受箱は、コンクリート架台に、ロータ軸と直交する方向に固定金物によって位置決め固定されている。 以下、特許文献1の図3及び図4に開示された軸受箱一体型蒸気タービン車室の軸受箱固定装置を図8及び図9によりを説明する。 図8及び図9において、軸受箱固定装置100は、コンクリート製の架台102の支持面102aに、タービン車室を収容する空間103及び104が、ロータ軸の架設方向に一列に設けられている。 収容空間103に高圧タービン車室が据付け固定され、収容空間104に低圧タービン車室が据付け固定される。 図8では、例えば、半割りに製作された低圧タービン外部車室(下半分)105a及び105bを、収容空間104に据付け固定している。 低圧タービン外部車室105a、105bには、軸受箱106a、106bが車室と一体に形成されている。 支持面102aには、予め、台板108が基礎ボルト112で固定されている。 運転状態になると、タービン車室は、内部の蒸気や燃焼ガス等の温度の影響により、熱膨脹が発生する。 そのため、タービン車室の据付けでは、熱膨脹の基点となる固定点を設定し、その他の領域では、熱膨脹を許容するように据え付ける必要がある。 この基点のうち、ロータ軸方向と直角方向の固定点となる基点は、ロータ軸方向のタービン車室の前後で、ロータ軸線上に1ヶ所ずつ設けられ、ロータ軸方向の固定点となる基点は、タービン車室の左右各1ヶ所ずつ設けられている。 収容空間104の前後でロータ軸線上の位置に、支持面102aに2個の台板110が基礎ボルト112により固設され、各台板110から上方に突出したトランスバース・アンカー114が台板110と一体に設けられている。 このトランスバース・アンカー114が、軸受箱106a及び106bの底部に設けられた図示省略の凹形のキー溝に嵌合することにより、タービン車室をロータ軸方向と直角方向に位置決め固定している。 図9(特許文献1の図4)において、コンクリート架台102に埋設されたアキシャル・アンカー116が、台板108に穿設された嵌合孔122に嵌合している。 このアキシャル・アンカー116がロータ軸方向の固定点となり、低圧タービン外部車室105a又は105bをロータ軸方向に位置決め固定している。 また、アキシャル・アンカー116の至近位置に、台板108に設けられたキー溝118a及び低圧タービン外部車室105a又は105bに設けられたキー溝118bが設けられている。 このキー溝118a、118bにキー120が挿入され、キー120によって、低圧タービン外部車室105a又は105bを台板108に位置決め固定すると共に、キー120がロータ軸と直角方向に向けられているので、ロータ軸と直角方向の低圧タービン外部車室105a又は105bの熱伸びを許容している。 次に、軸受箱一体型蒸気タービン車室に設けられた従来の軸受箱固定装置の別の例を図10により説明する。 図10において、低圧タービン外部車室152及び低圧タービン外部車室154間にロータ軸156が架設されている。 低圧タービン外部車室152と一体の軸受箱158及び160が設けられ、低圧タービン外部車室154と一体に軸受箱162が設けられている。 これら軸受箱によってロータ軸156が回転可能に支持されている。 軸受箱固定装置150Aは、以下のとおり構成されている。 即ち、軸受箱158の底壁164に対して上下方向に配置されたトランスバース・アンカー166が嵌合固定され、底壁164がコンクリート架台168の上面に載置され、トランスバース・アンカー166がコンクリート架台168に埋設されている。 これによって、軸受箱158のロータ軸方向の熱膨脹を許容しつつ、軸受箱158のロータ軸方向と直角方向の動きを固定している。 軸受箱固定装置150Bは、以下のとおり構成されている。 即ち、軸受箱160の底壁170に対して上下方向に配置されたトランスバース・アンカー174が嵌合固定され、軸受箱162の底壁172に対して上下方向に配置されたトランスバース・アンカー176が嵌合固定されている。 底壁170及び172は、コンクリート架台178の上面に載置され、トランスバース・アンカー174及び176が、コンクリート架台178に埋設されている。 これによって、軸受箱160及び162のロータ軸方向の熱膨脹を許容しつつ、軸受箱160、162のロータ軸方向と直角方向の動きを固定している。 次に、特許文献2に開示されたタービン車室固定装置を図11により説明する。 このタービン車室固定装置200は、低圧タービン外部車室204の脚206の下面と台板208の上面にキー溝を形成し、これらキー溝間にキー210を挿入する。 台板208の突出部208aにキー挿入溝211が形成され、該キー挿入溝に調整ライナ214を挟んでアンカーブロック212が挿入されている。 アンカーブロック212は、コンクリート架台202に埋設された埋込金物216に溶接されている。 このアンカーブロック212によって、台板208を固定し、低圧タービン外部車室204を位置決め固定している。 前述のように、軸受箱や蒸気タービン車室は、トランスバース・アンカーやアンカーブロックなどの固定部材によって、ロータ軸方向やロータ軸と直角方向に位置決め固定されている。 該固定部材は、コンクリート架台上に基礎ボルトで固設されているか、あるいはコンクリート架台に埋設された埋込金物に一体に設けられているので、その支持強度は限られている。 そのため、特に、大重量のロータ軸を支持する固定装置の支持強度をさらに高める必要があると共に、経年変化が少なく、信頼性が高い固定手段が求められている。 前記ニーズに対応可能な固定装置として、当初、本発明者等は、図12に示すような固定装置を案出した。 以下、この固定装置の構成を説明する。 この固定装置300は、ロータ軸線と直交する方向にタービン車室軸受箱を位置決め固定する装置である。 一方、コンクリート架台302には、鋼製の埋込板310が埋設され、埋込板310には多数のスタッドボルト312が立設されている。 埋込板310の上端には、トランスバース・アンカー314が一体に形成されている。 トランスバース・アンカー314は、台板308より上方に突出して、底板306のキー溝306aに挿入されている。 かかる構成の固定装置300では、剛性の埋込板310のコンクリート架台302との面積が比較的大きく、かつ埋込板310に多数のスタッドボルト312が立設されているので、コンクリート架台302との接触面積が大きくなり、コンクリート架台302との接合強度が大きい。 そのため、前記従来例と比べて、軸受箱304の支持強度を高めることができる。 本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、蒸気タービンや圧縮機等の回転機械の回転軸を支持する軸受箱の据付け固定手段として、支持強度を高めることができ、かつ経年変化が少なく、信頼性が高い固定手段を実現することを目的とする。 かかる目的を達成するため、本発明の軸受箱固定方法は、コンクリート架台の支持面から突設されたアンカーブロックによって、回転機械の回転軸を支持する軸受箱をコンクリート架台上に位置決め固定させるようにした軸受箱固定方法において、 一対の対向面が開放され、内部にコンクリート流入空間が形成され、 上壁端で上方に向けてアンカー部材が突設された剛性の立体ブロックを用意し、コンクリート架台の支持面に設けられ、回転機械の収容空間に面して形成された凹部に立体ブロックを収容させると共に、アンカー部材を前記支持面から収容空間側に突出配置させる第1工程と、立体ブロックのコンクリート流入空間にコンクリートを打設して、立体ブロックをコンクリート架台に固定する第2工程と、アンカー部材に軸受箱を係止させ、該軸受箱をコンクリート架台上に前記回転軸と直交する方向に位置決め固定する第3工程と、からなるものである。 本発明方法では、前記構成の立体ブロックを用い、この立体ブロックをコンクリート架台の支持面に設けられた凹部に埋め込み、立体ブロックの内部にコンクリートを打設するようにしている。 そのため、立体ブロックとコンクリート架台との接合強度を高めることができるので、軸受箱を支持するアンカー部材の剛性を高め、軸受箱の支持強度を高めることができる。 また、アンカー部材を剛性の立体ブロックと固着又は一体に形成しているため、経年変化が少なく、信頼性が高い構成とすることができる。 本発明方法において、立体ブロックの開放された一対の対向面に鉄筋を貫通配置した後、立体ブロックの内部にコンクリートを打設するようにするとよい。 これによって、立体ブロックとコンクリート架台との接合強度をさらに向上でき、軸受箱に対する支持強度をさらに高めることができる。 本発明方法において、軸受箱は、蒸気タービン車室と一体型又は別体型のどちらであってもよい。 大重量のロータ軸を回転可能に支持する軸受箱を高い支持強度で固定することにより、蒸気タービンプラントの据付け固定を高い支持強度で精度良く行なうことができる。 本発明方法において、回転機械が蒸気タービンであって、軸受箱がロータ軸を支持する車室一体型軸受箱であり、立体ブロックをロータ軸方向で蒸気タービン車室の片側又は両側に配置し、アンカー部材によって蒸気タービン車室及び軸受箱のロータ軸方向の熱膨脹を許容しつつ、軸受箱をロータ軸と直交する方向に位置決め固定するようにするとよい。 軸受箱が蒸気タービンプラントの車室一体型軸受箱であるとき、タービン車室の重量及び熱膨脹が軸受箱に付加される。 このとき、アンカー部材がロータ軸方向の蒸気タービン車室及び軸受箱の熱膨脹を許容しつつ、ロータ軸方向と直交する方向の位置決め固定を精度良く行なうことができる。 また、アンカー部材をロータ軸方向で蒸気タービン車室の片側又は両側に配置するため、アンカー部材を他の機器のじゃまにならずに配置できる。 前記本発明方法の実施に直接使用可能な本発明の軸受箱固定装置は、コンクリート架台の支持面からアンカー部材を突設し、コンクリート架台上で回転機械の回転軸を支持する軸受箱を該アンカー部材に位置決め固定させるようにした軸受箱固定装置において、 一対の対向面が開放され、内部にコンクリート流入空間が形成され、 上壁端で上方に向けてアンカー部材が突設された剛性の立体ブロックと、コンクリート架台の支持面に設けられ、 回転機械の収容空間に面して形成され、アンカー部材を前記支持面から前記収容空間側に突出させた状態で立体ブロックを収容する凹部と、を備え、立体ブロックを該凹部に収容し、コンクリート流入空間にコンクリートを打設して、立体ブロックを固定すると共に、アンカー部材に軸受箱を係止させ、軸受箱をコンクリート架台上に回転軸と直交する方向に位置決め固定させるように構成したものである。 立体ブロックを前記凹部に収容し、立体ブロックの内部にコンクリートを打設することで、立体ブロックとコンクリート架台との接合強度を高め、軸受箱を支持するアンカー部材の剛性を高めることができる。 本発明装置において、立体ブロックの上面にコンクリート流入空間に連通するコンクリート流入孔を設けるようにするとよい。 これによって、立体ブロックの内部にコンクリートを流入させるのが容易になり、固定装置のコンクリート架台への据付けが容易になる。 本発明装置において、回転機械が蒸気タービンであって、軸受箱がロータ軸を支持する車室一体型軸受箱であり、前記凹部がロータ軸方向でコンクリート架台の支持面に設けられた蒸気タービン車室収容空間の片側又は両側に隣接配置され、アンカー部材が立体ブロックの蒸気タービン車室側最接近位置に設けられ、該アンカー部材によって蒸気タービン車室及び軸受箱のロータ軸方向の熱膨脹を許容しつつ、軸受箱をロータ軸と直交する方向に位置決め固定するように構成するとよい。 これによって、アンカー部材がロータ軸方向のタービン車室及び軸受箱の熱膨脹を許容しつつ、ロータ軸方向と直交する方向の位置決め固定を精度良く行なうことができる。 また、アンカー部材をロータ軸方向で蒸気タービン車室の片側又は両側に配置するため、他の機器のじゃまにならず配置できる。 さらに、アンカー部材が立体ブロックのタービン車室側最接近位置に設けられるので、タービン車室の安定支持が可能になる。 本発明方法によれば、コンクリート架台の支持面から突設されたアンカー部材によって、回転機械の回転軸を支持する軸受箱をコンクリート架台上に位置決め固定させるようにした軸受箱固定方法において、 一対の対向面が開放され、内部にコンクリート流入空間が形成され、 上壁端で上方に向けてアンカー部材が突設された剛性の立体ブロックを用意し、コンクリート架台の支持面に設けられ、回転機械の収容空間に面して形成された凹部に立体ブロックを収容させると共に、アンカー部材を前記支持面から収容空間側に突出配置させる第1工程と、立体ブロックのコンクリート流入空間にコンクリートを打設して、立体ブロックをコンクリート架台に固定する第2工程と、アンカー部材に軸受箱を係止させ、該軸受箱をコンクリート架台上に前記回転軸と直交する方向に位置決め固定する第3工程と、 からなるので、立体ブロックとコンクリート架台との接合強度を高め、軸受箱を支持するアンカー部材の剛性を高めると共に、軸受箱からアンカー部材に付加される荷重を、立体ブロックを介して広い接触面積でコンクリート架台に伝達できるため、軸受箱に対する支持強度を向上できる。 また、アンカー部材を剛性の立体ブロックと固着又は一体に形成しているため、経年変化が少なく、信頼性が高い構成とすることができる。 また、本発明装置によれば、コンクリート架台の支持面からアンカー部材を突設し、コンクリート架台上で回転機械の回転軸を支持する軸受箱を該アンカー部材に位置決め固定させるようにした軸受箱固定装置において、 一対の対向面が開放され、内部にコンクリート流入空間が形成され、 上壁端で上方に向けてアンカー部材が突設された剛性の立体ブロックと、コンクリート架台の支持面に設けられ、 回転機械の収容空間に面して形成され、アンカー部材を前記支持面から前記収容空間側に突出させた状態で立体ブロックを収容する凹部と、を備え、立体ブロックを該凹部に収容し、コンクリート流入空間にコンクリートを打設して、立体ブロックを固定すると共に、アンカー部材に軸受箱を係止させ、 軸受箱をコンクリート架台上に回転軸と直交する方向に位置決め固定させるように構成したので、前記本発明方法と同様の作用効果を得ることができる。 以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。 但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。 (実施形態1) 収容空間S 1には2段低圧タービン車室LP2が据付けされ、収容空間S 2には1段低圧タービン車室LP1が据付けされ、収容空間S 3には高圧タービン車室HPが据付けられる。 本実施形態では、収容空間S 1と収容空間S 2との間で、かつ支持面14の中央部(ロータ軸が配置される位置)に設けられた凹部C 2に収容固定される立体ブロック16が用いられる。 以下、立体ブロック16の構成を説明する。 立体ブロック16は、その構成部材がすべて鋼製で製造され、高い剛性を有する。 立体ブロック16は直方体に近い形状をなし、上壁18は長方形をなす。 上壁18の長辺の両端に接合された側壁20a、20bには、上壁18よりも上方に突出したトランスバース・アンカー22a、22bが一体に形成されている。 側壁20a、20bの下部には、下方が中央寄りに傾斜する傾斜壁26a、26bが形成されている。 傾斜壁26a、26bの下端は底壁28と連結している。 立体ブロック16の内部には、コンクリート流入空間S 4が形成され、内部中央に上壁18及び底壁28間に架設された仕切壁30が上下方向に配置されている。 側壁20a、20bと直交する方向の側面は、両面とも全面開放されている。 トランスバース・アンカー20a、20bの中央域には、さらに上方に突き出たキー板24a、24bが一体に形成されている。 また、上壁18には、複数の円形のコンクリート流入孔32が穿設されている。 かかる構成を有する立体ブロック16が凹部C 2に挿入固定される。 トランスバース・アンカー20aは収容空間S 1側に突出して配置され、トランスバース・アンカー20bは収容空間S 2側に突出して配置される。 次に、コンクリート流入孔32から液状コンクリートが注入される。 この液状コンクリートが固化して、立体ブロック16が凹部C 2に据付け固定される。 立体ブロック16が凹部C 2に据え付けされると、トランスバース・アンカー22a、22bが支持面14から上方に突出した状態となる。 そして、トランスバース・アンカー22aは、2段低圧タービン車室LP2が収容される収容空間S 1に最も近接した位置に配置され、トランスバース・アンカー22bは、1段低圧タービン車室LP1が収容される収容空間S 2に最も近接した位置に配置される。 図2に、凹部C 2に据え付けられた立体ブロック16で軸受箱35を固定した状態を示す。 軸受箱35にはロータ軸34が貫通しており、軸受箱35によってロータ軸34を回転可能に支持している。 軸受箱35は、2段低圧タービン車室LP2の外部車室LPO2、又は1段低圧タービン車室LP1の外部車室LPO1とは、別体に配置されている。 ロータ軸34の重量は軸受箱35に付加される。 軸受箱35の底壁35aの外面には台板36が固着されている。 立体ブロック16の上壁18の外面にはポリマーセメントcが被覆されている。 台板36がポリマーセメントcを介して上壁18に当接され、トランスバース・アンカー22a、22bのキー板24a、24bが、台板36に設けられた図示省略のキー溝に嵌合される。 これによって、軸受箱35をロータ軸方向と直交する方向(矢印a方向)に位置決め固定できる。 なお、コンクリート架台12の側面には、多数のスタッドボルト38が立設された埋込板37が埋め込まれている。 2段低圧タービン外部車室LPO2及び1段低圧タービン外部車室LPO1が、結合板39を介して埋込板37と連結している。 これによって、外部車室LPO1、JPO2をコンクリート架台12で直接支持できる。 本実施形態では、軸受箱35からトランスバース・アンカー22a、22bに付加されるロータ軸方向と直角方向(矢印a方向)の荷重は、立体ブロック16に伝達される。 立体ブロック16は、コンクリート架台12に埋設され、コンクリート流入空間S 4にコンクリートが打設されるので、立体ブロック16とコンクリート架台12との接合強度を高めることができる。 そのため、軸受箱35の荷重を受けるトランスバース・アンカー22a、22bの剛性を高めることができる。 また、軸受箱35からトランスバース・アンカー22a、22bに付加される荷重を、立体ブロック16を介して広い接触面積でコンクリート架台12に伝達できるため、軸受箱35に対する支持強度を向上できる。 また、トランスバース・アンカー22a、22bが立体ブロック16と一体になっているため、経年変化が少なく、信頼性が高い構成とすることができる。 また、立体ブロック16の上壁18にコンクリート流入孔32が穿設されているので、立体ブロック内部のコンクリート流入空間S 4にコンクリートを流入させるのが容易になり、立体ブロック16の据付け工事が容易になる。 また、トランスバース・アンカー22a、22bは、ロータ軸方向と直交する方向(矢印a方向)に向けて配置されているので、台板36との間でロータ軸方向(矢印b方向)の軸受箱35の熱膨脹を受け入れる隙間を容易に形成できる。 そのため、該熱膨脹を許容しつつ、矢印a方向の軸受箱35の位置決め固定を精度良く行なうことができる。 また、トランスバース・アンカー22a、22bが1段低圧タービン車室LP1又は2段低圧タービン車室LP2に対して最接近位置に配置されているので、凹部C 1や凹部C 3に配置される後述するトランスバース・アンカーとの距離を最短にできる。 そのため、前記低圧タービン車室の矢印b方向の固定点間の距離を最短にできるので、これら低圧タービン車室の安定支持が可能になる。 なお、本実施形態において、立体ブロック16の据付け時に、コンクリート流入空間S 4に鉄筋を配設するようにすれば、立体ブロック16とコンクリート架台12との接合強度をさらに高め、トランスバース・アンカー22a、22bの剛性をさらに高めることができる。 軸受箱35が低圧タービン車室と一体型のとき、軸受箱35には低圧タービン車室の荷重中と熱膨脹とが両方付加される。 そのため、蒸気タービン車室と一体型の軸受箱に本実施形態の固定装置10を適用したとき、トランスバース・アンカー20a、20bを1段低圧タービン車室LP1又は2段低圧タービン車室LP2に対して最接近位置に配置できるので、さらに効果的にタービン車室の安定支持が可能になる。 (実施形態2) 図3において、立体ブロック40の上壁42には、複数のコンクリート流入孔44と、多数の空気穴46とが設けられ、上壁42の他の領域は遮蔽された面となっている。 なお、上壁42の外面にはポリマーセメントが被覆され、その上に軸受箱が配置される。 上壁42の外面には、ポリマーセメントとのなじみを良くするため、全面に亘り格子状の溝48(図3では一部のみ図示)が刻設されている。 図4及び図5に示すように、立体ブロック40の内部は、長手方向に間隔を置いて並列に配置された複数の仕切壁50によって仕切られ、外側に配置された仕切壁50によって長辺側の両側面が形成されている。 仕切壁50には、夫々同一位置に開放孔52が設けられている。 これら開放孔によって吹き抜けの開放空間を形成している。 また、仕切壁50の両面に多数のスタッドボルト54が等間隔で植設されている。 仕切壁50の一端では、下部が内側に傾斜した傾斜面56が形成されている。 短辺側の側面は、上下方向に配置された仕切壁58及び60で遮蔽されている。 図6に示すように、該傾斜面56の上方では、直線状の上端面と円弧状の下端面を有する支持板62が仕切壁50間に架設されている。 該支持板62の外側面及び上壁42の端面にトランスバース・アンカー64が隅肉溶接されている。 トランスバース・アンカー64の中央域には上壁42から上方に突出するキー板64aが形成されている。 図5及び図7に示すように、仕切壁60の内面には、多数のスタッドボルト66が等間隔で植設されている。 仕切壁60上方の上壁42には、トランスバース・アンカー68が上壁42から上方に突出した状態で溶着されている。 仕切壁50の下端に台座70が取り付けられ、立体ブロック40の底面は、台座70以外の領域は開放されている。 なお、立体ブロック40の構成部材は、すべて鋼製となっている。 立体ブロック40の内部には、コンクリート流入空間S 4が形成されている。 かかる構成の立体ブロック40を、傾斜面56を1段低圧タービン車室LP1側に向けた状態で、凹部C 3に挿入する。 立体ブロック40を凹部C 3に挿入した状態で、トランスバース・アンカー64及び68が支持面14から上方に突出した状態となる。 また、図5に示すように、外側仕切壁50の外面に立設されたスタッドボルト54が、対面する凹部C 3のコンクリート面に埋設されたウェブ板72に当るように、立体ブロック40を配置する。 その後、コンクリート流入孔44からコンクリートを流し込んで、コンクリートを固化させることにより、立体ブロック40を凹部C 3に据付け固定する。 次に、立体ブロック40の上壁42には、ポリマーセメントを介してタービン車室と別体の軸受箱が載置される。 次に、前述のように、軸受箱の底壁に固着された台板に設けられたキー溝にトランスバース・アンカー64のキー板64a及びトランスバース・アンカー68を挿入して、該軸受箱を矢印a方向に位置決め固定する。 本実施形態によれば、立体ブロック40がコンクリート架台12に埋設され、コンクリート流入空間S 4にコンクリートが打設されるので、立体ブロック40とコンクリート架台12との接合強度を高めることができる。 そのため、立体ブロック40に固着されたトランスバース・アンカー64及び68の剛性を高めることができる。 また、鋼製のトランスバース・アンカー64及び68を高剛性を有する鋼製の立体ブロック40に一体に固着しているので、経年変化が少なく、信頼性の高い構成を実現できる。 また、本実施形態では、立体ブロック40の内部に多数のスタッドボルト54、66を植設しているので、コンクリートとの接触面積を格段に広くできる。 そのため、立体ブロック40のコンクリート架台12に対する接合強度をさらに増大できる。 また、トランスバース・アンカー64及び68は、矢印a方向に向けて配置されているので、軸受箱の底板との間でロータ軸方向(矢印b方向)の軸受箱の熱膨脹を受け入れる隙間を容易に形成できる。 そのため、軸受箱の熱膨脹を許容しつつ、矢印a方向の軸受箱の位置決め固定を精度良く行なうことができる。 また、トランスバース・アンカー64が1段低圧タービン車室LP1に最接近した位置に配置されていると共に、トランスバース・アンカー68が高圧タービン車室HPに最接近した位置に配置されているので、これらタービン車室の位置決め固定点をタービン車室に最も接近した位置に配置できる。 そのため、これらタービン車室の安定支持も可能になる。 なお、本実施形態において、立体ブロック40の据付け時に、コンクリート流入空間S 4に鉄筋を配設するようにすれば、立体ブロック40とコンクリート架台12との接合強度をさらに高めることができ、これによって、軸受箱の支持強度をさらに高めることができる。 次に、第2実施形態の変形例として、図1中の凹部C 1に据付け固定される立体ブロックを用いて、凹部C 1の上方に配置される軸受箱の矢印a方向の位置決め固定を行なう固定装置の構成を説明する。 この立体ブロック80を、傾斜面56及びトランスバース・アンカー64が収容空間S 1に近接した側に位置するように、凹部C 1に据付け固定する。 これによって、2段低圧タービン車室LP2に対して最も近接した位置にトランスバース・アンカー64を配置できる。 そして、軸受箱の底壁に固着された台板に設けられたキー溝にトランスバース・アンカー64を挿入することで、軸受箱2を矢印a方向に位置決め固定できる。 この変形例でも、前記第1実施形態及び第2実施形態と同様の作用効果を得ることができる。 なお、凹部C 4には、ロータ軸の軸端を支持する軸受装置等を据付け固定する。 本発明によれば、蒸気タービンプラント、圧縮機等、回転機械の回転軸を支持する軸受箱を基礎架台上に位置決め固定する装置として、高い剛性と軸受箱に対する高い支持強度を有し、信頼性の高い固定装置を実現できる。 10、100、150A、150B、300 軸受箱固定装置 12、102、168、178、202、302 コンクリート架台 14、102a 支持面 16、40、80 立体ブロック 18、42 上壁 20a、20b 側壁 22a、22b、64、68、114、166、174、176、314 トランスバース・アンカー(アンカー部材) |