Hybrid compressor

申请号 JP2003017957 申请日 2003-01-27 公开(公告)号 JP4101071B2 公开(公告)日 2008-06-11
申请人 株式会社デンソー; 株式会社日本自動車部品総合研究所; 发明人 慶一 宇野; 康 鈴木; 弘知 麻;
摘要
权利要求
  • 走行状態に応じてエンジン(2)が停止される車両に適用されるハイブリッドコンプレッサシステムであって、
    前記エンジン(2)によって回転駆動されるプーリ(9)と、
    制御装置(40)によって回転数が制御されるモータ(11)と、
    冷凍サイクル装置(3)内の冷媒を圧縮する圧縮機(4)と、
    前記プーリ(9)、前記モータ(11)、前記圧縮機(4)が接続され、各回転数を可変して伝達することが可能な動力分配機構(12)とを有し、
    前記制御装置(40)はエアコン要求判定手段、エンジン停止判定手段、エンジン停止予測手段、エンジン回転数判定手段、車両速度判定手段の判定結果に基づいて前記圧縮機(4)の駆動源として前記エンジン(2)または前記モータ(11)のうち少なくとも一方を選択し、
    かつ、 前記制御装置(40)は、前記エンジン停止予測手段によるエンジンストップ予告信号の有無を判定し、前記エンジンストップ予告信号が入力されていれば 、前記動力分配機構(12)によって前記エンジン(2)と前記モータ(11)の双方によって前記圧縮機(4)を駆動 し、前記エンジン(2)の駆動力のみよって前記圧縮機(2)が駆動された場合の前記圧縮機(4)の回転数よりも回転数を増加させた状態を経た後、前記圧縮機(4)を前記モータ(11)のみによ って駆動する事を特徴とするハイブリッドコンプレッサシステム。
  • 前記動力分配機構(12)が遊星歯車 装置 (12)であることを特徴とする請求項1記載のハイブリッドコンプレッサシステム。
  • 前記遊星歯車 装置 (12)がサンギア(38)、ピニオンギア(36)、リングギア(37)、プラネタリーキャリア(35)から構成され、
    前記モータ(11)は前記サンギア(38)、前記プーリ(9)は前記プラネタリーキャリア(35)、前記圧縮機(4)は前記リングギア(37)に接続される事を特徴とする請求項2記載のハイブリッドコンプレッサシステム。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、車両に搭載される冷凍サイクルの一部を構成し、駆動源としてエンジン及びモータを用いるハイブリッドコンプレッサにおいて、走行用エンジンからモータに駆動源を切り替える制御を行うハイブリッドコンプレッサの駆動源切替え制御に関する。
    【0002】
    【従来の技術】
    アイドルストップ車やハイブリッド車などは、信号待ちなどによる停車中、又は加速を必要としない場合などには走行用エンジンを停止させる。 従来のハイブリッドコンプレッサは、このようなエコラン車両においても冷房能を十分に発揮できるように、プーリ内部に配したモータによりコンプレッサを電動駆動する。 (たとえば特許文献1参照。)
    【0003】
    【特許文献1】
    特開2001−140757号公報【0004】
    【発明が解決しようとする課題】
    しかし、モータのトルクは走行用エンジンの駆動トルクに比べて小さいことから、単純に走行用エンジンからモータに駆動源を切り替えても、モータの駆動力不足により駆動源の円滑な移行ができない時があり、かつコンプレッサ能力が低下することによる冷凍サイクルの冷却能力の低下という不具合が生じる。
    【0005】
    本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、ハイブリッド車において走行用エンジンからモータへの駆動源移行をスムーズに行うことが可能なシステムの提供を目的とする。
    【0006】
    【課題を解決するための手段】
    上記目的を達成するために請求項1記載の本発明では、制御装置(40)はエアコン要求判定手段、エンジン停止判定手段、エンジン停止予測手段、エンジン回転数判定手段、車両速度判定手段の判定結果に応じて、圧縮機(4)の駆動源をエンジン(2)とモータ(11)から少なくとも一方を選択する。 制御装置(40)は、エンジン停止予測手段によるエンジンストップ予告信号の有無を判定し、エンジンストップ予告信号が入力されていれば 、動力分配機構(12)によってエンジン(2)とモータ(11)の双方を用いて圧縮機(4)を駆動し、前記エンジン(2)の駆動力のみよって前記圧縮機(2)が駆動された場合の前記圧縮機(4)の回転数よりも回転数を増加させた状態を経た後前記圧縮機(4)をモータ(11)のみによって駆動する。
    【0007】
    尚、上記手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
    【0008】
    【発明の実施の形態】
    以下、本発明の実施形態を図1〜図6を用いて説明する。 図1中に示すハイブリッドコンプレッサ1は走行運転中一時停車した時などにエンジン2が停止されるアイドルストップ車両に搭載されるエアコンの冷凍サイクル装置3に適用されるものである。
    【0009】
    ここで、冷凍サイクル装置3は周知の冷凍サイクルを形成するものであり、ハイブリッドコンプレッサ1を構成する圧縮機4が配設されている。 圧縮機4は、この冷凍サイクル内の冷媒を高温高圧に圧縮するものであり、圧縮された冷媒を凝縮液化する凝縮器5、液化された冷媒を断熱膨張させる膨張弁6、膨張した冷媒を蒸発させ、その蒸発潜熱により自身を通過する空気を冷却する蒸発器7が冷媒配管8によって順次接続され閉回路を形成している。
    【0010】
    ハイブリッドコンプレッサ1は主にプーリ9、電磁クラッチ10、モータ11、圧縮機4、及び遊星歯車装置 12からなる。 以下、その詳細を図2を用いて説明する。
    【0011】
    プーリ9はハイブリッドコンプレッサ1のフロントハウジング13に固定されたプーリ軸受け14により回転可能に支持され、エンジン2から駆動ベルト15(図1参照)を介して駆動力を伝達される。 ハブ回転軸16はフロントハウジング13に設けられた軸受け17によって回転可能に支持されている。 また、ハブ回転軸16の後端部には外周側がフロントハウジング13に固定されたハブ用一方向クラッチ18が設けられており、ハブ回転軸16はエンジンからの駆動力を受け、駆動ベルト15によって回転する方向には回転可能であるが、駆動ベルト15による回転と逆の方向には回転しない構造となっている。
    【0012】
    電磁クラッチ10はフロントハウジング13に固定された電磁コイル19と、ハブ回転軸16に固定されたハブ20とからなり、電磁コイル19に電流が流れるとハブ20がプーリ9と一体になっているロータ部9aに磁力によって吸引され、エンジン2からの駆動力をハブ回転軸16に伝える。 逆に電磁コイル19への通電を遮断するとハブ20はロータ部9aから離れ、エンジンからの駆動力がハブ回転軸16まで伝わることはない。
    【0013】
    モータ11は主に回転子21と固定子22からなり、ハイブリッドコンプレッサ1の中間ハウジング23内に収容されている。 この回転子21の外周部には永久磁石24が設けられており、中間ハウジング23の内周側に固定された固定子22に電流を流すと回転子21はハブ回転軸16を中心として回転駆動される。 また回転子21の内部には後述する遊星歯車装置 12を収納している。
    【0014】
    圧縮機4はスクロール式圧縮機であり、ハイブリッドコンプレッサ1のエンドハウジング24に固定される固定スクロール25と圧縮機回転軸26の偏心シャフト27によって公転する可動スクロール28を有している。 この固定スクロール25と可動スクロール28との噛み合わせによって、外周部に吸入室29が形成され、また中心側に圧縮室30が形成される。 エンドハウジング31の側壁に設けられた吸入口32から吸入室29に吸入された冷媒は、圧縮室30で圧縮され、吐出室33を経てエンドハウジング31の端面に設けられた吐出ポート34から吐出される。
    【0015】
    遊星歯車装置 12は図3に示すように、中心部に設けられたサンギア38と、サンギア38の外周で自転しつつ公転するピニオンギア36を連結するY字形のプラネタリ−キャリア35と、ピニオンギア36のさらに外周で回転するリング状のリングギア37からなる。
    【0016】
    上記ハブ回転軸16にはプラネタリーキャリア35、圧縮機回転軸26のプーリ側にはリングギア37が接続され、回転子21の中心部にはサンギア38が配設されている。 尚、サンギア用一方向クラッチ39によりその回転可能方向はハブ回転軸16の回転方向とは逆方向に限られる。
    【0017】
    一方、図1に戻って制御装置40は、エアコン要求信号、車速信号、エンジン回転数信号、エンジンストップ予測信号などに基づいて、電磁クラッチ10とモータ11を作動させるインバータ41を制御するものである。
    【0018】
    次に本発明の作動について、遊星歯車装置 12の働きを図3および図4をもとに述べ、制御装置40での制御内容を図5に示すフローチャートを用いて説明する。
    【0019】
    図3(a)はハイブリッドコンプレッサ1がプーリ9、すなわちエンジン2からの駆動力のみにより駆動されている時の遊星歯車装置 12の動きを示したものである。 エンジン2からの駆動力は駆動ベルト15によりプーリ9に伝えられ、電磁クラッチ10によりハブ回転軸16に伝えられている。 ハブ回転軸16と同方向に回転するY字形のプラネタリーキャリア35は、エンジン2の駆動力により図3(a)の矢印(ア)の方向に動き出す。 プラネタリーキャリア35に支持された3つのピニオンギア36は、それぞれサンギア38に沿って矢印(イ)の方向に自転しながら公転する。 ここでサンギア38にはハブ回転軸16と同方向に回転しようとする力が働くが、サンギア用一方向クラッチ39により、サンギア38がハブ回転軸16と同方向に回転することはない。 また、圧縮機回転軸26に接続されたリングギア37は3つのピニオンギア36の自転と公転により矢印(ウ)の方向に動かされ、圧縮機回転軸26を回転させ、圧縮機4を駆動する。
    【0020】
    図3(b)はハイブリッドコンプレッサ1がプーリ9とモータ11の両方により駆動されている時の遊星歯車装置 12の動きを示したものである。 サンギア38がモータ11により矢印(エ)の方向に回転している。 これによりピニオンギア36の自転の回転数が増加し、リングギア37の回転数も増加する。
    【0021】
    図3(c)はハイブリッドコンプレッサ1がモータ11のみにより駆動されている時の遊星歯車装置 12の動きを示したものである。 モータ11によりサンギア38が矢印(エ)の方向に回転すると、それに合わせてプラネタリーキャリア35も矢印(エ)の方向に回転しようとするがハブ用一方向クラッチ18の働きによりプラネタリーキャリア35が動くことはなく、3つのピニオンギア36が矢印(イ)の方向にその場で回転する。 ピニオンギア36の回転によりリングギア37は矢印(ウ)の方向に回転する。
    【0022】
    尚、図3(b)において、サンギア38が矢印(エ)の方向に回転するには、プラネタリーキャリア35が矢印(ア)の方向へ回転しようとする時の抗力を打ち消すトルクを必要とし、図3(c)においては、プラネタリーキャリア35がハブ用一方向クラッチ18により固定されているだけであるので、抗力を打ち消すトルクは必要ない。
    【0023】
    図4に示す共線図は遊星歯車装置 12に連結されたプーリ9、モータ11、圧縮機4の回転数の関係を示すものである。 横軸座標の間隔はサンギア38とリングギア37とのギア比λによって決まり、縦軸は各ギアの回転数を表す。 ただし圧縮機4の回転方向を正とする。 図4中のxで示す直線はエンジン2の駆動力のみにより圧縮機4を駆動させた場合を示す。 yで示す直線はエンジン2とモータ11を併用して圧縮機4を駆動させた場合を示す。 zで示す直線はモータ11の駆動力のみで圧縮機4を駆動させた場合を示す。
    【0024】
    図5に示すフローチャートを用いて制御装置40で行う本発明の制御方法について説明する。 まずステップS1にてエアコン要求信号の有無を判定し、エアコン要求信号が入力されていなければ、電磁クラッチ10を遮断し、モータ11の駆動もしない。
    【0025】
    エアコン要求信号が入力されている時はステップS2へ進み、エンジン2が停止中または「ブレーキが踏まれた」などのエンジンストップ予告信号の有無を判定する。 もし、エンジン停止中またはエンジンストップ予告信号が入力されていれば、インバータ41を制御してモータ11にトルクを発生させ、モータ11とエンジン2の双方で圧縮機4を駆動する。 その後、電磁クラッチ10を遮断し、圧縮機4をモータ11のみで駆動する。 また、ステップS2において、エンジン停止中でもなければ、エンジンストップ予告信号も入力されていなければ、ステップS3へ進む。
    【0026】
    ステップS3ではエンジン回転数信号より、エンジン2が所定のアイドル回転数以上で運転されているかどうかを判断する。 もし、所定の回転数に達していなければ、モータ11で圧縮機4を駆動する。 また、エンジン2の回転数が所定の回転数に達していたとしても、ステップS4で車速信号により車両加速中と判定されれば、圧縮機4はモータ11で駆動される。 ステップS4で車両加速中と判定されなかった場合は電磁クラッチ10を接続し、電磁クラッチ10の断続で圧縮機4の回転数を制御する。 そしてモータ11による駆動を止める。
    【0027】
    (本実施の形態の効果)
    上記のような構成による効果を図6を用いて述べる。 図6は車速、エンジン2のON/OFF、モータ11のトルク、モータ11の回転数、圧縮機4の回転数、図示しないエアコン吹出口の冷風吹き出し温度などの値の時間遷移を表したものである。 図中の実線は本発明によるものであり、破線は従来のハイブリッドコンプレッサを用いた場合のものである。
    【0028】
    図6の(a)〜(b)、(c)〜(d)、(e)〜(f)はエンジン2とモータ11の双方にて圧縮機4を駆動している期間である。
    【0029】
    電磁クラッチ10を遮断し、モータ11による駆動をする前にエンジン2とモータ11の双方を用いて圧縮機4を駆動することで、モータ11に必要なトルクを発生させておくことができ、電磁クラッチ10が遮断されたと同時にモータ11の回転数を上げることができる。 よって駆動源をエンジン2からモータ11にスムーズに切り替える事ができるので、圧縮機4の回転数を下げることがなく、エアコンの冷房能力の低下を防ぐことができる。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】 本発明が適用される冷凍サイクルの模式図である。
    【図2】 ハイブリッドコンプレッサ1の断面図である。
    【図3】 遊星歯車装置 12の正面図である。
    【図4】 遊星歯車装置 12の働きを示す共線図である。
    【図5】 制御装置40で行う制御を示すフローチャートである。
    【図6】 圧縮機4の回転数などの時間遷移を示す図である。
    【符号の説明】
    1…ハイブリッドコンプレッサ、
    2…エンジン、
    4…圧縮機、
    12…遊星歯車装置
    35…プラネタリーキャリア、
    36…ピニオンギア、
    38…サンギア、
    40…制御装置。

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