Method for regenerating a cryopump

申请号 JP10174592 申请日 1992-03-27 公开(公告)号 JP3279339B2 公开(公告)日 2002-04-30
申请人 株式会社シンクロン; 发明人 耀 小田切; 繁治 松本;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 クライオポンプの再生操作中に再生操作が中断したのちに、クライオポンプをメカニカルポンプで排気しながら再び再生する場合において、 あるいは、クライオポンプの稼動中にクライオポンプが機能停止したのちに、クライオポンプをメカニカルポンプで排気しながら再生する場合において、 メカニカルポンプの排気側に不活性ガスを供給して、不活性ガスで希釈しつつメカニカルポンプで排気し、クライオポンプを再生することを特徴とするクライオポンプの再生方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、停電等の事故などにより、クライオポンプの稼動中または再生中に、クライオポンプの機能停止あるいは再生中断が起こったのちに、
    復帰後にクライオポンプを安全に再生する方法に関する。

    【0002】

    【従来の技術】真空ポンプとして用いられるクライオポンプは、気体分子をポンプ内の冷却面に凝縮して除去するものであり、使用を継続することによりトラップした気体分子量が増大し、ついには飽和する。 そのため、所定期間使用後には、トラップした気体分子を系外に取り除いて再生することが必要である。

    【0003】この再生方法の一つとして、クライオポンプ内に吐き出されるガス量を制御しつつ、クライオポンプを昇温してクライオポンプ内をロータリーポンプにより排気し、クライオポンプ内の凝縮物を除く方法がある。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】この方法は、予め設定された条件下で行なわれる限りにおいて、安全かつ効率的な方法であるが、停電などにより再生操作の中断を余儀なくされた場合において、停電の回復後に再生操作を再開すると、ロータリーポンプで爆発を生じることがあった。

    【0005】また、クライオポンプの稼動時に停電等が起こった際も、場合によっては稼動に先立ってクライオポンプを再生する必要があるが、この場合にも再生時にロータリーポンプで爆発を生じることがあった。

    【0006】

    【課題を解決するための手段】本発明者らが鋭意検討したところ、上記の爆発には、各気体分子、特に素の脱トラップ速度と、水素/酸素混合ガスの爆発範囲の広さに起因していることが判った。

    【0007】再生操作においては、その開始とともに先ず水素が放出されてくる。 通常の再生操作では、この水素が徐々にロータリーポンプにより排気され、水素放出後に酸素が放出されて排気され、これと前後して他のガス分子が放出され、再生操作が終了する。

    【0008】しかし、水素の放出終了前に停電などにより再生操作が中断されると、ロータリーポンプによる排気は停止され、一方、クライオポンプ内では水素の放出が引き続き行なわれるので、しだいに水素が蓄積されてくる。 さらに時間が経過すると、酸素の放出も始まり、
    クライオポンプ内には水素/酸素混合ガスが蓄積されてくる。 特に、酸素を真空槽に導入して蒸着を行なった場合は、酸素の放出量も多い。

    【0009】水素は、空気中で4〜75体積%、酸素中で4〜94体積%と爆発範囲が広いため、停電復帰後に上記のような高濃度水素ガスや高濃度水素/酸素混合ガス、特に後者がロータリーポンプで排気されると、水素が圧縮されて高濃度で空気と触れた瞬間に爆発することになる。

    【0010】稼動中に停電や断水などによりクライオポンプの機能が停止した場合も同様であり、特に長期にわたってクライオポンプを使用し、クライオポンプ冷却面上の凝集気体分子が多い場合に問題が大きい。

    【0011】本発明者らは上記知見に基づき鋭意検討した結果、停電などにより、クライオポンプの再生中断や稼動時の機能停止後に再生操作を行なう場合、ロータリーポンプによる圧縮排気時に窒素などの不活性ガスで希釈して排気することにより爆発を防止できることを見い出した。

    【0012】すなわち、本発明のクライオポンプの再生方法は、クライオポンプの再生操作中に再生操作が中断したのちに、クライオポンプをメカニカルポンプで排気しながら再び再生する場合において、あるいは、クライオポンプの稼動中にクライオポンプが機能停止したのちに、クライオポンプをメカニカルポンプで排気しながら再生する場合において、メカニカルポンプの排気側に不活性ガスを供給して、不活性ガスで希釈しつつメカニカルポンプで排気し、クライオポンプを再生することを特徴とする。

    【0013】

    【実施例】図1は、本発明のクライオポンプの再生方法の実施例を示す説明図である。 クライオポンプ21を所定期間使用した後は、真空槽11のメインバルブ13を閉とし、コントロールバルブ25を介してクライオポンプ21にロータリーポンプ31を接続し、クライオポンプ21の再生を行なう。 通常の再生に際しては、ヒータでクライオポンプ21を加熱し、ピラニゲージ23でクライオポンプ21の圧を検知しつつコントロールバルブ25により制御し、ロータリーポンプ31で排気する。

    【0014】ロータリポンプ31は、ポンプ本体33に対して、ガスバラストバルブ35、排気弁39および排気口41が設けられており、通常の使用方法とする。 すなわち、N 2導入系の第1N 2導入バルブ53および第2N 2導入バルブ55は閉とし、エアーバルブ43を開とし、通常通りにガスバラストバルブ35より空気を導入しながら排気し、排気弁39を経て排気口41からダクト系に強制排気する。

    【0015】通常の再生操作においては、再生を開始するとまず最初に水素が放出、排気され、ついで、酸素、
    水、その他のガスが放出、排気されて再生操作が終了する。

    【0016】ところが、この通常再生操作中に、停電、
    断水等の事故により再生操作が中断せざるを得ない場合がある。 このような場合、停電復帰後に上記の通常再生を行なう代りに、本発明のN 2導入再生を行なう。 これは、再生操作の中断後にも、クライオポンプ21内ではトラップされていたガス分子、特に水素分子、酸素分子の放出が行なわれており、このような高濃度水素ガスあるいは水素/酸素混合ガスを通常再生操作により排気すると、ロータリーポンプ31で圧縮され空気と触れた瞬間に爆発する危険があるからである。

    【0017】具体的には、停電復帰等の再生の再開が可能となった時点で、エアーバルブ43を閉とし、第2N
    2導入バルブ55を開とし、ガスバラストバルブ35にN 2ボンベ51からN 2ガスを供給し、同時に第1N 2
    導入バルブ53を開とし、排気弁室37内の排気弁39
    の近傍にN 2ガスを導入する。 このように、ガスバラストバルブ35と排気弁39側の双方にN 2ガスを導入することにより、水素濃度を希釈し、あるいは水素の爆発範囲から外して、爆発が確実に防止できる。 また、N 2
    ガスの大量供給が可能な場合や、クライオポンプ21の使用態様によって爆発の危険が少ない場合は、N 2ガスの供給をガスバラストバルブ35あるいは排気弁39側のいずれか一方としてもよい。 また、N 2ガス以外の不活性ガスでも同様の効果が得られる。

    【0018】上記のN 2導入再生を、クライオポンプ2
    1に必要な再生操作の終了時点まで続行してもよいが、
    途中でN 2ガスを使わない前述の通常再生に切り代えて、N 2ガスの無駄な消費を図ってもよい。 これは、爆発の原因となる水素ガスが再生操作の初期に放出、排気され、その後は爆発の危険がないからである。 同様に、
    再生操作の中断後に再生を再開する場合であっても、中断前に水素ガスが十分に放出、排気されているときは、
    2ガス導入操作を行なうことなく通常再生によっても爆発の危険はない。 中断後にN 2導入再生を行なう必要があるか否かは、経験的にあるいは実験的に、中断までの再生時間の長さによって決定できる。 また、N 2導入再生から通常再生への切替えタイミングも同様である。

    【0019】なお、前述のN 2導入再生の終了後に、真空室11についても、図1に示したN 2導入系により排気することが好ましい。 これは、クライオポンプ21の再生中断時に、ガス分子の放出によりクライオポンプ2
    1の内圧が高まり、メインバルブ13が押し開けられ、
    水素ガスが真空室11内に逆流しているおそれがあるからである。 そこで、クライオポンプ21のN 2導入再生の終了後に、コントロールバルブ25を閉とし、チャンバー側バルブ15を開とし、本発明のN 2導入再生用のロータリーポンプ排気系で真空槽11内を排気する。 真空槽11の排気用のロータリーポンプ(図示せず)で真空槽11内を排気することもできるが、その場合も、図1に示した場合と同様にロータリーポンプに水素を供給しつつ排気することが望ましい。

    【0020】なお、N 2導入再生時には、ピラニゲージ等の熱源、放電源は全部OFFとし、爆発を防止することが望ましい。 以上の再生動作をフローチャートにして図2に示す。 次に、クライオポンプの稼動時に停電等により運転が中断された場合のクライオポンプの再生について説明する。

    【0021】停電復帰後に、クライオポンプ21の温度(Ct)を検知し、これを予め設定された温度(T)と比較する。 Ct<Tであれば、クライオポンプ21の凝集面は十分に冷却されており、十分に水素をトラップする能力があるので、再生モードを終了し、再生操作を行なうことなく再稼動する。

    【0022】また、Ct≧Tであれば、水素分子が多量に放出されていることが予想されるので、図2の場合と同様にN 2導入再生を行なう。 この場合も、再生操作の完了までN 2導入再生を続行してもよく、また、水素がほぼ放出、排気した時点で通常再生に切り替えてもよい。

    【0023】以上の再生動作をフローチャートとして図3に示す。 なお、ロータリーポンプ以外であっても、クライオポンプ中のガスを圧縮、排気するメカニカルポンプであれば、同様の爆発の危険がある。

    【0024】

    【発明の効果】本発明によれば、クライオポンプの再生あるいは稼動時に、停電、断水等の異常事態などにより、クライオポンプの再生中断、クライオポンプの稼動停止が生じた後に再生を行なう場合、メカニカルポンプの排気側に不活性ガスを供給して、不活性ガスで希釈しつつ排気して再生することにより、メカニカルポンプによる排気後に排気ガスが爆発することを防止できる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の再生方法の実施例を示す説明図である。

    【図2】本発明の再生方法の実施例のフローチャートである。

    【図3】稼動中に停電が生じた場合について示すフローチャートである。

    【符号の説明】

    11 真空槽 13 メインバルブ 15 チャンバー側バルブ 21 クライオポンプ 23 ピラニゲージ 25 コントロールバルブ 31 ロータリーポンプ 33 ポンプ本体 35 ガスバラストバルブ 37 排気弁室 39 排気弁 41 排気口 51 N 2ボンベ 53 第1N 2導入バルブ 55 第2N 2導入バルブ

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