Eccentric pump

申请号 JP2010203362 申请日 2010-09-10 公开(公告)号 JP2010270765A 公开(公告)日 2010-12-02
申请人 Leybold Vakuum Gmbh; ライボルト ヴァークウム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングLeybold Vakuum GmbH; 发明人 DREIFERT THOMAS;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To use a pump as a dry vacuum pump.
SOLUTION: This pump 1 is formed as the dry vacuum pump, and a pushing-away body 18 is designed to move in an orbital motion in a cylinder 2 without contact.
COPYRIGHT: (C)2011,JPO&INPIT
权利要求
  • ポンプ(1)であって、入口(28)と出口(29)とを備えたハウジング(2)と、駆動装置(5)と、中心軸線(9)に対して同心的な定置のシリンダと、該シリンダ内で偏心的に軌道運動する押退け体(18)と、該押退け体(18)のためのクランク(13)と、前記シリンダと押退け体(18)との間に設けられた全周にわたって延びる三日月形の圧送室(26)と、該圧送室(26)に設けられた螺旋状のシールエレメント(27)とが設けられている形式のものにおいて、ポンプ(1)が、ドライ真空ポンプとして形成されており、押退け体(18)が、接触なしにシリンダ(2)内で軌道運動するようになっており、押退け体(18)とシリンダ内壁との間の最小の間隔が、0.2mmに寸法設定されており、押退け体(18)の外壁が、シールエレメント(27)のための螺旋状の溝(30)を装備しており、該溝(30)のピッチが、入口(28)から出口(29)に向かって減少しており、駆動装置(5)によって軸(6)を介して駆動される回転システム(8)が設けられており、該回転システム(8)が、クランク(13)を備えており、該クランク(13)に押退け体(18)が、軸受け(16,17)を介して支持されており、回転システム(8)が、2つのクランク区分(14,15)を介して、ポンプハウジング(2)の、両側に配置された軸受けカバー(3,4)に支承されており、回転システム(8)の構成部材が、少なくとも1つの質量補償ウェイト(22)であり、該質量補償ウェイト(22)が、押退け体(18)に設けられた中空室(20)内に位置しており、シールエレメントが、PTFEを含有した材料から成っており、押退け体(18)とハウジング(2)とが、アルミニウム材料から成っており、シールエレメント(27)と溝(30)の側壁との間の滑り速度が、1〜5m/secの間にあるように、クランク(13)の回転数と偏心率(e)とが選択されており、ポンプ(1)が、内側の圧縮を伴って運転されていることを特徴とする、ポンプ。
  • 前記シリンダの軸線(9)を中心とした押退け体(18)の回転を阻止する手段(21,45)が設けられている、請求項1記載のポンプ。
  • 前記シリンダの軸線(9)を中心としたシールエレメント(27)の回転を阻止する手段(46,47)が設けられている、請求項1記載のポンプ。
  • シールエレメント(27)が、その自由端面の領域に、軸方向に向けられたシールリップ(71)を有している、請求項1記載のポンプ。
  • ポンプ(1)が、負荷軽減弁(32)を装備しており、該負荷軽減弁(32)が、入口(28)と出口(29)との間に位置している、請求項1記載のポンプ。
  • 一方のクランク区分(14)が、片持ち式に支承されており、押退け体(18)が、片持ち式にクランク区分(14)に支持されている、請求項1記載のポンプ。
  • ポンプ(1)が二段式にまたは多段式に形成されており、押退け体(18)が、二重ポットの形状を有しており、端面側の内室の一方に押退け体(18)の軸受け(16,17)が位置しており、他方の内室(36)内に突入した、円筒状の外面を備えたハウジング固定された構成部材(35)が、押退け体(18)の内壁と一緒に第2のポンプ段を形成しており、構成部材(35)を貫通した孔(60)が、入口を形成しており、吸込み側のポンプ段の圧送チャンバの容積が、吐出し側のポンプ段の圧送チャンバの容積よりも大きく形成されている、請求項1記載のポンプ。
  • 押退け体(18)内に所定の負圧が維持されている、請求項1記載のポンプ。
  • 说明书全文

    本発明は、ポンプであって、入口と出口とを備えたハウジングと、当該ポンプの中心軸線に対して同心的に配置された定置のシリンダと、該シリンダ内で偏心的に軌道運動する押退け体と、該押退け体のためのクランク駆動装置と、シリンダと押退け体との間に設けられた全周にわたって延びる三日月形の圧送室と、該圧送室に設けられた螺旋状のシールエレメントとが設けられている形式のものに関する。

    前述した特徴を備えたポンプは、ヨーロッパ特許出願公開第464683号明細書に基づき公知である。 この公知のポンプはコンプレッサの機能を有していて、有利には、冷凍回路のガスを圧縮するために規定されている。

    ヨーロッパ特許出願公開第464683号明細書

    本発明の課題は、冒頭で述べた形式のポンプを改良して、ポンプをドライ真空ポンプとして使用することができるようにすることである。

    この課題を解決するために本発明のポンプでは、ポンプが、ドライ真空ポンプとして形成されており、押退け体が、接触なしにシリンダ内で軌道運動するようになっており、押退け体とシリンダ内壁との間の最小の間隔が、0.2mmに寸法設定されており、押退け体の外壁が、シールエレメントのための螺旋状の溝を装備しており、該溝のピッチが、入口から出口に向かって減少しており、駆動装置によって軸を介して駆動される回転システムが設けられており、該回転システムが、クランクを備えており、該クランクに押退け体が、軸受けを介して支持されており、回転システムが、2つのクランク区分を介して、ポンプハウジングの、両側に配置された軸受けカバーに支承されており、回転システムの構成部材が、少なくとも1つの質量補償ウェイトであり、該質量補償ウェイトが、押退け体に設けられた中空室内に位置しており、シールエレメントが、PTFEを含有した材料から成っており、押退け体とハウジングとが、アルミニウム材料から成っており、シールエレメントと溝の側壁との間の滑り速度が、1〜5m/secの間にあるように、クランクの回転数と偏心率とが選択されており、ポンプが、内側の圧縮を伴って運転されているようにした。

    以前、真空ポンプの製造元の顧客は、ますます頻繁にドライ真空ポンプを必要としていた。 ドライ真空ポンプとは、ポンプの吸込み室が潤滑媒体なしであるポンプを意味している。 このような形式のポンプでは、炭化素が、ポンプによって排気したいチャンバ内に拡散し、このチャンバ内で経過するプロセス(半導体生産、蒸着プロセス、化学的なプロセス等)を妨害する危険がもはやない。

    ドライ運転式の回転翼型真空ポンプが知られている。 摩擦する部材(翼板、吸込み室内壁)は、比較的高い相対速度を有している。 したがって、翼板ひいてはポンプ自体の寿命が制限されている。 ドライ運転のために適切な真空ポンプはスクロール型ポンプである。 このスクロール型ポンプは定置の構成部材と、揺動する構成部材とを有している。 両構成部材は、内外で係合する螺線状の圧送エレメントを支持している。 その製作コストは高い。 さらに、スクロール型ポンプは、信頼性の高い継続運転を確保するために、しばしば待機されなければならない。 ドライ運転式のピストン型真空ポンプも市場に提供される。 その製作コストも同じく高く、その構造容積は大きい。 さらに、騒音発生と、回避することができない振動とが欠点である。 さらに、ドライ運転式の二軸型真空ポンプ(スクリュ型真空ポンプ、ルーツ型真空ポンプ、クロー型真空ポンプ)が知られている。 この二軸型真空ポンプは約20m /h以上のポンプ出を有している。 しかし、この形式の真空ポンプの製作および使用は、50m /h未満の吸込み能ではたいていもはや経済的でない。

    本発明による偏心型真空ポンプは、上述した欠点をもはや有していない。 摩擦は、主として、溝内での螺旋状のシールエレメントの運動時にしか生ぜしめられない。 圧送エレメントを案内する溝が何処に位置しているかに応じて、シールエレメントとシリンダの内壁または押退け体の外面との間の摩擦が著しく僅かとなる。 しかし、押退け体は軌道運動もしくはオービタル運動するので、摩擦するパートナの間の相対速度は高くなく、これによって、両者の摩耗が、特に適切な材料の使用時に無視可能となる。

    両側で支承された押退け体を備えた一流式の構成における本発明による真空ポンプの断面図である。

    片持ち式に支承された押退け体を備えた一流式の構成における本発明による真空ポンプの断面図である。

    二流式の構成における本発明による真空ポンプの部分断面図である。

    2つの段と、片持ち式に支承された押退け体とを備えた本発明による真空ポンプの部分断面図である。

    螺旋状のシールエレメントの第1の構成の断面図である。

    螺旋状のシールエレメントの第2の構成の断面図である。

    螺旋状のシールエレメントの第3の構成の断面図である。

    本発明のさらなる利点および詳細を、図1〜図5cに概略的に示した実施例につき詳しく説明する。

    図1に示した真空ポンプ1は、軸受けカバー3,4を備えた円筒状のハウジング2を有している。 軸受けカバー3には駆動モータ5が続いている。 モータ軸6は軸受けカバー3を貫通していて、軸受け7に支持されている。 モータ軸6は回転システム8の構成要素である。 この回転システム8の回転軸線は符号9で示してある。 回転システム8は軸管片11によって軸受け12を介して軸受けカバー4に支持されている。

    回転システム8の別の構成要素はクランク13である。 このクランク13は円筒状のハウジング2の高さに位置している。 符号eで偏心率が示してある。 クランク13の端区分14,15は軸受け16,17を装備している。 この軸受け16,17には、軌道運動もしくは円運動する中空(中空室20)の押退け体18が支持されている。 ほぼ円筒状のこの押退け体18の軌道運動は回転軸線9を中心として行われる。 クランク軸線は符号19で示してある。 押退け体18の軸方向の位置を確保するためには、両軸受け16,17の一方(ここでは軸受け16)が自動調心ころ軸受けとして形成されている。

    ポンプ1のシリンダステータの機能を同時に有する円筒状のハウジング2は回転軸線9に対して同心的に配置されている。 押退け体18の直径は、ハウジング2の内壁に接触しないように選択されている。 ハウジング2と押退け体18との間の最小の間隔は可能な限り小さく、有利には1mmよりも著しく小さく、たとえば0.2mmに寸法設定されていることが望ましい。

    軌道運動する押退け体の回転運動を阻止するためには、トルク支持体(オルダム継手、板ばね、線材ばねまたはこれに類するもの)を使用することが知られている。 このために、図1に示した構成では、連動する付加的な偏心体が設けられていて、符号21で示してある。 この偏心体21は端片を介して押退け体18と軸受けカバー4とに支持されている。 偏心体21を押退け体18と軸受けカバー4とに回転可能に支承するためには、たとえばドライ滑り軸受けまたはグリース潤滑された転がり軸受けを使用することができる(図示せず)。 押退け体18の明確な運動機構のためには、少なくとも2つの偏心体21が使用されなければならない。 これらの偏心体21は、たとえば120゜だけずらされて配置されている。 図示の運動機構は、回転軸線19を備えたクランク13に対して相対的な押退け体18の回転運動を生ぜしめる。

    クランク13の、軸線23を備えたほぼ円筒状の中間の区分22も同じく回転軸線9に対して偏心的に配置されていて、しかも、偏心率Eを備えている。 偏心率e,Eの方向は互いに逆方向に向けられている。 中間の区分22の偏心率Eと質量とは、軸受け16,17を備えた回転するクランク区分14,15の質量と、軌道運動する押退け体18の質量とによってポンプ1の運転の間に生ぜしめられるアンバランス力が補償されるように選択されている。

    ハウジング2と押退け体18との間には三日月形の圧送室26が位置している。 螺旋状のシールエレメント27が圧送チャンバを形成している。 この圧送チャンバはポンプ1の入口28から出口29に向かって運動させられる。 入口側には、押退け体18の軌道運動時に常に閉鎖される圧送チャンバが形成される。 この圧送チャンバは出口側で初めて再び開放される。 図1に示した構成では、入口28がカバー4に位置している。 出口チャンバ29はカバー3に位置している。 出口チャンバ29に続く出口管片は図示していない。

    シールエレメント27は螺旋状のフレキシブルな帯材であると同時に長く延ばしてみると、横断面で見て長方形の帯材でもある。 この帯材は、押退け体18に設けられた溝30内に案内されている。 弛緩された状態では、シールエレメント27は、シリンダ2に設けられた孔の内径よりもやや大きい外径を有している。 これによって、帯材は、組み付けられた状態で、半径方向外向きに作用する予荷重もしくはプレロード下にあるので、ハウジング2の内壁に対するシールエレメント27の密な当付けが保証されている。 シールエレメント27の幅bは、偏心率eの二倍の量よりも大きく寸法設定されている。 これによって、圧送チャンバの、入口28から出口29への運動の間の閉鎖された状態と、溝30内でのシールエレメント27の確実な案内とが保証され、逆流が阻止される。 溝20内でのシールエレメント27の遊びは可能な限り小さく、たとえば0.2mmに寸法設定されていることが望ましい。

    ハウジング2とシールエレメント27との間に著しい摩擦は生ぜしめられないにもかかわらず、シールエレメント27には、ポンプ1の運転の間、シールエレメント27と溝30との間の摩擦によってトルクが加えられる。 これに基づき生ぜしめられる帯材27の軸方向の移動は、有利にはロックによって阻止される。 このような形式のロックは、たとえばストッパとして押退け体18の溝30内に形成することができる。 別の可能性は、シールエレメント27の一方の端区分が、軸線9を中心として回転することはできないものの、軸方向に僅かな運動遊びを有している(図2参照)ように、ハウジング2または一方の軸受けカバー3,4に位置決めされていることにある。

    図1に示した構成では、押退け体18に設けられた溝30のピッチひいてはシールエレメント27のピッチも入口28から出口29に向かって連続的に減少している。 このことは、入口28から出口29に向かって移送される圧送チャンバの容積にも同じく当てはまり、これによって、吸い込まれたガスの圧縮が行われる。 排気段階の開始時に、許容できないほど高いポンプ内の過圧を回避するためには、負荷軽減弁32が設けられている。 この負荷軽減弁32は入口28と出口29との間に位置していて、許容できないほど高い圧力が生ぜしめられた場合に、ハウジング2に設けられた孔33を開放する。 負荷軽減もしくは放圧は通路34,35を介して行われる。 この通路34,35は直接出口29に通じている。

    図1に示した構成では、一方で押退け体18の中空室20が入口28と出口29との間の短絡を形成しかつ他方で炭化水素が中空室20から入口の領域に侵入することが阻止されなければならない。 この役割を、一方ではシール部材41,42が果たしている。 このシール部材41,42は、押退け体18に設けられた端面側の開口を通るクランク13の端区分14,15の貫通部をシールしている。 さらに、軸受け16,17を潤滑するために、炭化水素不含のグリースを使用することが有利である。 さらに、押退け体の内室20に所定の負圧、たとえば80mbarの負圧を維持することが有利である。 このことは、押退け体壁に設けられた孔43を介して行うことができる。 この孔43は圧送室26に開口していて、しかも、押退け体の中空室に所望される内圧が形成される領域に開口している。 この手段によって、シール部材42に生ぜしめられる圧力差が著しく低減される。

    図2に示した構成は、回転システム8と、この回転システム8に支承された押退け体18とが、軸6に片持ち式に支持されている点で図1に示した構成と異なっている。 軸6自体は、ポンプハウジング2内の軸受け7と、モータハウジング内の別の軸受け(図示せず)とを介して支持されている。 この手段は、押退け体18の中空の内室20を吸込み側で密に閉鎖することができる(カバー44)という利点を有している。 押退け体18の回転運動を阻止するためには、オルダム継手45が設けられている。 シールエレメント27は軸方向ピン46によってカバー4に位置決めされている。 ピン46は、シールエレメント27に設けられた孔47を貫通している。 この孔47は、軸線9を中心とした帯材の回転を阻止しているものの、軸方向での遊びは許容している。

    ガスバラスト供給に対する2つの構成が図示してある。 第1の構成では、バラストガスが管路51を介して外部から、ハウジング2に設けられた孔(図示せず)を通って圧送室26内に到達する。 管路51内には、遮断弁52と、逆止弁53と、差圧弁54とが位置している。 このような形式のガスバラスト装置は、ドイツ連邦共和国特許出願公開第19962445号明細書に基づき公知である。

    第2の構成では、バラストガスの供給が押退け体18の中空室20を介して行われる。 回転システム8に設けられた通路システム55が外部への接続部を形成している。 通路システムを介して供給されたバラストガス(矢印56)は、押退け体壁に設けられた孔57(破線で図示してある)を介して圧送室26内に到達する。 この構成の利点は、押退け体が内部からバラストガスによって冷却されることである。

    図2に示した構成では、ポンプによって圧送されるガスが圧送室26を、ハウジング2に設けられた孔59を介して離れる。 この孔59は通路34に開口している。 この通路34はポンプの出口29に接続されている。 押退け体18の軌道運動と螺旋状の溝30のピッチとは、圧送室26内の個々の圧送チャンバがポンプ1の運転の間に入口28から孔59にまで運動させられる(矢印61)ように選択されている。 図示の構成では、押退け体18がその区分62で孔59を越えて延びている。 このことは、溝30にも当てはまる。 しかし、この溝30のピッチは、無関係の別のシールエレメント27'が圧送チャンバを形成するように選択されている。 この圧送チャンバは、入口28と孔59との間の圧送方向と逆方向に向けられている(矢印63)。 さらに、ポンプは二流式に形成されている。 このポンプは2つのポンプ段を有している。 両ポンプ段は各端面から孔59の方向に媒体を圧送する。 押退け体の中空室20と区分62の吸込み側との間に接続部が形成される(矢印64)と、中空室20を所定の負圧に保持することが可能となる。 さらに、ポンプの有効な冷却を実現することができる。 回転システム8に設けられた通路システム55を介して中空室20内に流入した冷却ガスは区分62の吸込み側に到達し、圧送されるガスと一緒に孔59と出口29とを通って圧送室26から離れる。 こうして、さらに、ガスがポンプの入口28から中空室20内に到達し、この中空室20内に位置する軸受け7,16,17に到達し得ることが阻止される。 このことは、たとえば腐食性ガスまたはエッチングガスを圧送したい場合に望ましい。

    図3には、中間の1つの入口28と、矢印によってしか示していない端面側の2つの出口29,29'とを備えた二流式の構成が示してある。 入口28の側方には2つのポンプ区分が位置している。 両ポンプ区分のうち、一方のポンプ区分しか図示していない。 見ることができない区分は、可視の区分に対して鏡像的に形成されている。 両ポンプ区分はその都度入口28から出口29;29'に向かって媒体を圧送する。 回転システム8(軸線9)と、軌道運動する押退け体18とはポンプ1の全長にわたって延びている。 駆動はモータとカップリング(図示せず)とを介して行われる。 2つのシールエレメント27,27'が圧送チャンバを形成している。 この圧送チャンバは内側から外側に向かって移送される。 図1に示した構成と異なり、シールエレメント27,27'を案内する溝30,30'はハウジング2に位置している。 シールエレメント27,27'のそれぞれ内側の狭幅面は押退け体18の円筒状の外壁に接触している。 このことは、螺旋状のシールエレメント27,27'が、弛緩された状態で、押退け体18の外径よりも小さい直径を有していることによって達成される。

    図3に示した構成の特別な利点は、両出口29,29'が端面側に配置されていることにある。 押退け体の両端面はもはや真空密に閉鎖されている必要はない。 冷媒、たとえばベンチレータによって発生させられた冷却空気が中空室20を通流するようにポンプを変更することさえ可能となる。 別の利点は、さほどの軸方向力が軸受けに加えられないことである。 なぜならば、軸方向のガス力および摩擦力がその都度補償されるからである。

    図4に示した構成は、本発明による二段式のポンプ1である。 このポンプ1は、螺旋状の2つの溝30,30''を備えた外側のハウジング2を有している。 両溝30,30''内には、それぞれ1つのシールエレメント27,27''が案内されている。 配置形式は二条ねじに相当している。 シールエレメント27,27''は、軌道運動する押退け体18の円筒状の外面に接触している。 シールエレメント27,27''は圧送チャンバを形成している。 この圧送チャンバは三日月形の圧送室26内でハウジング2の自由端面31からポンプ1の出口29に向かって移送される。

    クランク13(クランク区分14)だけでなく、軌道運動する押退け体18も、端面31の領域にもはや支承が不要となるように片持ち式に支承されている。 クランク区分14は段部を有している。 押退け体18は、互いに異なる直径を備えた両軸受け16,17を介して片持ち式に支持されている。

    図示の二段式の構成では、シールエレメント27,27''と押退け体18の外壁とによって形成されたポンプ段に別のポンプ段が前置されている。 このためには、押退け体18が二重ポットのように形成されている。

    端面側の中空室の一方には、クランク13と軸受け16,17とが位置している。 反対の側に位置する、端面31を備えた第2の中空室36内には、別のポンプ段が位置している。 ハウジング2には、フランジ34を介して円筒状の構成部材35が軸線9に対して同心的に取り付けられている。 構成部材35は押退け体18の内室36に突入している。 構成部材35の直径は、その外壁と、押退け体18の内壁とが三日月形の別の圧送室37を形成するように選択されている。 円筒状の構成部材35の外壁(または押退け体18の内壁)は螺旋状の溝38を装備している。 この溝38内には別のシールエレメント39が案内されている。

    構成部材35と、押退け体18と、シールエレメント39とによって形成されたポンプ段は、本発明による二段式のポンプ1の第1の段として働く。 この段は軸受け側から端面31の方向に媒体を圧送する。 この領域では、圧送室37,26が互いに接続されている。 入口28を、構成部材35に設けられた中央の孔60が形成している。 構成部材35に設けられた溝38のピッチと、ハウジング2に設けられた溝30,30'のピッチとはコンスタント(簡単に製作可能)であるものの、異なる大きさに選択されている。 溝38のピッチは溝30,30'のピッチよりも大きく寸法設定されている。 二段式のポンプ1を通過する間、圧送されるガスの圧縮が行われる。 前述した構成の特別な利点は、高圧段が外側に位置していることにある。 有利には、高圧段に発生させられた熱は、ハウジング2に設けられた冷却通路または、図示のように、比較的大面の冷却リブ51によって簡単に導出することができる。

    螺旋状のシールエレメント27,27',27'',39は、吸込み側から吐出し側に向かって運動させられる圧送チャンバを相関的にシールするという役割を有している。 さらに、シールエレメントと、関与する構成部材2,18,35との間の摩擦抵抗が最小であることが望ましい。 図5a〜図5cには、シールエレメント27の特別な構成が示してある。 図5aに示した構成では、シールエレメント27が、ほぼ軸方向に向けられたシールリップ71でステータハウジング2の内面に接触している。 シールリップ71の下方に位置する切欠き72は、より高い圧力を備えた側に向かって開放しているので、シールリップ71のフレキシブルなかつ確実な当付けが確保されている。 図5bおよび図5cに示したシールエレメント27の構成は溝30の領域に、半径方向に向けられた異なる長さのシールリップ73,74を有している。 このシールリップ73,74は、シールエレメントと溝側壁との間の減少させられた摩擦抵抗の作用を有している。

    前述した実施例は、主として、その支承ならびにシールエレメントのための案内溝の数、ピッチおよび場所の選択に関して異なっている。 念のために付言しておくと、前述した構成は、前述した実施例の各々で実現することができる。 本発明によって、低い製作コストで、騒音および振動の少ないコンパクトなドライ真空ポンプを製作することが可能となる。 このドライ真空ポンプは小さなポンプ出力(50m /h未満)でも経済的である。 回転する構成部材の回転数が1500〜3600r. p. mの間にあれば十分である。 ポンプの冷却は簡単である。 なぜならば、主要な全ての構成部材が大気に接触しているからである。

    摩擦する部材のための材料の選択がポンプの寿命に対して重要となる。 螺旋状のシールエレメント27,27',39のためには、ピストン型真空ポンプまたはスクロール型真空ポンプにも使用されるように、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)またはPTFEコンパウンドが有効であると分かった。 押退け体18および/またはハウジング2ならびに構成部材35は、有利にはアルミニウム材料、特に有利には硬質に陽極酸化されたアルミニウム合金、たとえばAl−Mg−Si系合金から成っている。 この材料または類似の材料の使用時には、圧送室内の潤滑媒体の不足にもかかわらず、シールエレメントと、所属の溝との間の高い滑り速度を許容することが可能となる。 この滑り速度は、クランクの回転数と、偏心率eとに関連している。 この値が高ければ高いほど、ますますコンパクトに、規定されたポンプ出力を備えたポンプを形成することができる。 有利には、回転数と偏心率とは、滑り速度が1〜5m/sec、有利には4〜5m/secの間にあるように選択される。

    1 真空ポンプ、 2 ハウジング、 3 軸受けカバー、 4 軸受けカバー、 5 駆動モータ、 6 モータ軸、 7 軸受け、 8 回転システム、 9 回転軸線、 11 軸管片、 12 軸受け、 13 クランク、 14 端区分、 15 端区分、 16 軸受け、 17 軸受け、 18 押退け体、 19 クランク軸線、 20 中空室、 21 偏心体、 22 区分、 23 軸線、 26 圧送室、 27,27',27'' シールエレメント、 28 入口、 29,29' 出口、 30,30',30'' 溝、 31 端面、 32 負荷軽減弁、 33 孔、 34 通路またはフランジ、 35 通路または構成部材、 36 内室、 37 圧送室、 38 溝、 39 シールエレメント、 41 シール部材、 42 シール部材、 43 孔、 44 カバー、 45 オルダム継手、 46 軸方向ピン、 47 孔、 51 管路または冷却リブ、 52 遮断弁、 53 逆止弁、 54 差圧弁、 55 通路システム、 56 矢印、 57 孔、 59 孔、 60 孔、 61 矢印、 62 区分、 63 矢印、 64 矢印、 71 シールリップ、 72 切欠き、 73 シールリップ、 74 シールリップ、 b 幅、 e 偏心率、 E 偏心率

    QQ群二维码
    意见反馈