Oil free scroll-type vacuum pump

申请号 JP2000311844 申请日 2000-10-12 公开(公告)号 JP2002115676A 公开(公告)日 2002-04-19
申请人 Hitachi Koki Co Ltd; 日立工機株式会社; 发明人 SUZUKI TERUO; OGURA MITSUO; NAKAMORI KAZUAKI; HARUKI SHINICHI; NEMOTO KENICHI; NOZAKI YASUSHI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an oil free scroll-type vacuum pump capable of preventing high humidity gas sucked through a suction port from becoming water droplets inside the vacuum pump, reducing the wear of a chip seal, and suppressing the corrosion of a pump main body and having excellent durability.
SOLUTION: A gas ballast introduction hole 17 for preventing water contained in the sucked gas from staying inside the vacuum pump is provided on a mirror plate face of a fixed scroll 2 within substantially three windings from a scroll lap outer peripheral side.
COPYRIGHT: (C)2002,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 旋回スクロールの鏡板から立設する第1
    の渦巻状スクロールラップと、固定スクロールの鏡板から立設する第2の渦巻状スクロールラップと、前記第1
    及び第2の渦巻状スクロールラップの先端に設けたチップシール溝と、該チップシール溝に配されるチップシールとを有し、更に前記旋回スクロールを前記固定スクロールに対して公転運動させることで、前記旋回スクロールと前記固定スクロール間の気体を外周側から内周側に順次圧縮させるオイルフリースクロール形真空ポンプにおいて、吸引された気体に含まれる水分が真空ポンプ内部に滞留するのを防ぐためのガスバラスト導入孔を、前記固定スクロールの鏡板面に設けると共に前記スクロールの回転中心側にある密閉空間よりも更に外側にある密閉空間に連通させることを特徴としたオイルフリースクロール形真空ポンプ。
  • 【請求項2】 前記ガスバラスト導入孔は、前記スクロールラップ外周側から略3巻き以内に設けることを特徴とした請求項1記載のオイルフリースクロール形真空ポンプ。
  • 【請求項3】 旋回スクロールの鏡板から立設する第1
    の渦巻状スクロールラップと、固定スクロールの鏡板から立設する第2の渦巻状スクロールラップと、前記第1
    及び第2の渦巻状スクロールラップの先端に設けたチップシール溝と、該チップシール溝に配されるチップシールとを有し、更に前記旋回スクロールを前記固定スクロールに対して公転運動させることで、前記旋回スクロールと前記固定スクロール間の気体を外周側から内周側に順次圧縮させるオイルフリースクロール形真空ポンプにおいて、吸引された気体に含まれる水分が真空ポンプ内部に滞留するのを防ぐためのガスバラスト導入孔を前記固定スクロールの鏡板面にそれぞれ設けると共に前記ラップ外周側から略3巻き以内に設け、更に前記ガスバラスト導入孔に対向する前記旋回スクロールの鏡板面に連通孔を設けることを特徴としたオイルフリースクロール形真空ポンプ。
  • 【請求項4】 旋回スクロールの鏡板から立設する第1
    の渦巻状スクロールラップと、固定スクロールの鏡板から立設する第2の渦巻状スクロールラップと、前記第1
    及び第2の渦巻状スクロールラップの先端に設けたチップシール溝と、該チップシール溝に配されるチップシールとを有し、更に前記旋回スクロールを前記固定スクロールに対して公転運動させることで、前記旋回スクロールと前記固定スクロール間の気体を外周側から内周側に順次圧縮させるオイルフリースクロール形真空ポンプにおいて、ガスバラスト機構に流量調整機構を設けることを特徴としたオイルフリースクロール形真空ポンプ。
  • 【請求項5】 旋回スクロールの鏡板から立設する第1
    の渦巻状スクロールラップと、固定スクロールの鏡板から立設する第2の渦巻状スクロールラップと、前記第1
    及び第2の渦巻状スクロールラップの先端に設けたチップシール溝と、該チップシール溝に配されるチップシールとを有し、更に前記旋回スクロールを前記固定スクロールに対して公転運動させることで、前記旋回スクロールと前記固定スクロール間の気体を外周側から内周側に順次圧縮させるオイルフリースクロール形真空ポンプにおいて、ポンプの運転中に開閉可能な開閉弁をガスバラスト機構に設けることを特徴としたオイルフリースクロール形真空ポンプ。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、オイルフリースクロール形真空ポンプのガスバラスト機構に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】従来のオイルフリースクロール形真空ポンプは、乾燥気体以外の気体を吸引した場合に圧縮過程にて飽和蒸気圧となるため内部に滴が発生していた。
    この水滴により到達真空圧が低下してしまうと共にチップシールが著しく摩耗してしまうという不具合が起きていた。

    【0003】そこで、このような不具合をなくすため、
    吸気口からポンプ内部に導入された気体を飽和蒸気圧にさせないためのガスバラスト機構を有するオイルフリースクロール形真空ポンプが提供されている。 このような真空ポンプは、特開平9−32767号に開示されており、スクロールの中心側(排出側)に設けられているガスバラスト機構の外側には数個以上の密閉空間が設けられていた。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】上述したガスバラスト機構は、密閉空間にて圧縮された空気が排出される最終段近傍に設けられているため、仮に最終段近傍に至るまでの密閉空間にて吸入気体が高湿度状態になると、このガスバラスト機構の前段の時点で飽和蒸気圧になってしまう可能性があり、結果的に水滴が発生してしまい到達真空圧が低下してしまうと共にチップシールが著しく摩耗してしまい、更には真空ポンプ本体の腐蝕を誘発してしまうという問題があった。

    【0005】また、従来のガスバラスト機構には、流量調節機構が設けられていなかったため、ガスバラスト使用時にポンプ吸気口からの吸入気体湿度が低くてもガスバラスト導入孔より必要以上の気体を流入させるため、
    を無駄に消費してしまうという問題があった。

    【0006】また、ガスバラスト機構の作動、非作動を制御するための切替機構が設けられていなかったため、
    利便性が悪いという問題があった。

    【0007】本発明の目的は、上記問題を解消し、長寿命で且つ消費電力の少ない利便性に優れたオイルフリースクロール形真空ポンプを提供することである。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】上記目的は、旋回スクロールの鏡板から立設する第1の渦巻状スクロールラップと、固定スクロールの鏡板から立設する第2の渦巻状スクロールラップと、第1及び第2の渦巻状スクロールラップの先端に設けたチップシール溝と、チップシール溝に配されるチップシールとを有し、更に旋回スクロールを固定スクロールに対して公転運動させることで、旋回スクロールと固定スクロール間の気体を外周側から内周側に順次圧縮させるオイルフリースクロール形真空ポンプにおいて、吸引された気体に含まれる水分が真空ポンプ内部に滞留するのを防ぐためのガスバラスト導入孔を、固定スクロールの鏡板面に設けると共にスクロールの回転中心側にある密閉空間よりも更に外側にある密閉空間に連通させることにより達成される。

    【0009】また、上記目的は、旋回スクロールの鏡板から立設する第1の渦巻状スクロールラップと、固定スクロールの鏡板から立設する第2の渦巻状スクロールラップと、第1及び第2の渦巻状スクロールラップの先端に設けたチップシール溝と、チップシール溝に配されるチップシールとを有し、更に旋回スクロールを固定スクロールに対して公転運動させることで、旋回スクロールと固定スクロール間の気体を外周側から内周側に順次圧縮させるオイルフリースクロール形真空ポンプにおいて、吸引された気体に含まれる水分が真空ポンプ内部に滞留するのを防ぐためのガスバラスト導入孔を固定スクロールの鏡板面にそれぞれ設けると共に、スクロールラップ外周側から略3巻き以内に設け、更にガスバラスト導入孔に対向する旋回スクロールの鏡板面に連通孔を設けることにより達成される。

    【0010】また、上記目的は、旋回スクロールの鏡板から立設する第1の渦巻状スクロールラップと、固定スクロールの鏡板から立設する第2の渦巻状スクロールラップと、第1及び第2の渦巻状スクロールラップの先端に設けたチップシール溝と、チップシール溝に配されるチップシールとを有し、更に旋回スクロールを固定スクロールに対して公転運動させることで、旋回スクロールと固定スクロール間の気体を外周側から内周側に順次圧縮させるオイルフリースクロール形真空ポンプにおいて、ガスバラスト機構に流量調整機構を設けることにより達成される。

    【0011】また、上記目的は、旋回スクロールの鏡板から立設する第1の渦巻状スクロールラップと、固定スクロールの鏡板から立設する第2の渦巻状スクロールラップと、第1及び第2の渦巻状スクロールラップの先端に設けたチップシール溝と、チップシール溝に配されるチップシールとを有し、更に旋回スクロールを固定スクロールに対して公転運動させることで、旋回スクロールと固定スクロール間の気体を外周側から内周側に順次圧縮させるオイルフリースクロール形真空ポンプにおいて、ポンプの運転中に開閉可能な開閉弁をガスバラスト機構に設けることにより達成される。

    【0012】

    【発明の実施の形態】本実施例を図1乃至図6を用いて説明する。 図1は本実施例におけるガスバラスト機構を有するオイルフリースクロール形真空ポンプを示す縦断側面図、図2は図1のガスバラスト機構を示す要部縦断側面図である。 図1及び図2において、旋回スクロール1の鏡板の片面から渦巻状スクロールラップ1aが立設している。 また、固定スクロール2はハウジング4と一体成形され、固定スクロール2の鏡板の片面から渦巻状スクロールラップ2aが旋回スクロール1の渦巻状スクロールラップ1aに嵌合するように立設し、圧縮空間1
    4を構成している。 固定スクロール2の渦巻状スクロールラップ2aの半径方向外側のハウジング4,5間にO
    リング6を設け、旋回スクロール1はハウジング4,5
    内に納められており、旋回スクロール1の渦巻状スクロールラップ1a及び固定スクロール2の渦巻状スクロールラップ2aの端面にチップシール8,9を介装する。
    旋回スクロール1はハウジング5及びチップシール8,
    9により左右方向の位置が制御され、軸受11を介して主クランクシャフト10に可動自在に係合している。 更に、渦巻状スクロールラップ1a,2aの半径方向外側に、旋回スクロール1が自転せず公転のみをするようにクランクピン7を配設する。 主クランクシャフト10
    は、軸受12を介してハウジング5に軸支され、一端は電動機21に連結される。 電動機を動作させると、主クランクシャフト10の回転にともない、旋回スクロール1が偏心運動を開始し、吸入口13から吸入された気体は、スクロール外周部から圧縮空間14で順次圧縮され中心部に設けられた排気通路15を介して、排気口16
    から排気される。 なお、固定スクロール2はハウジング4に固定されても良い。

    【0013】このように構成されたオイルフリースクロール形真空ポンプにおいて、固定スクロール2のスクロールラップ2aの外周側から略3巻き以内の位置にガスバラスト導入孔17を配設し、ガスバラスト導入孔17
    に空気や乾燥窒素などの気体を導入することにより、吸気口13から吸入された気体が飽和蒸気圧に達することを防ぐことができる。

    【0014】また、図3は本実施例における他のガスバラスト機構を有するオイルフリースクロール形真空ポンプを示す縦断側面図である。 図3において、旋回スクロール1の鏡板の両面から渦巻状スクロールラップ1aが立設している。 また、固定スクロール2,3はハウジング4,5と一体成形され、固定スクロール2,3の鏡板の片面からそれぞれ渦巻状スクロールラップ2a,3a
    が旋回スクロール1の渦巻状スクロールラップ1aに嵌合するように立設し、圧縮空間14を構成している。 固定スクロール2,3の渦巻状スクロールラップ2a,3
    aの半径方向外側のハウジング4,5間にOリング6を設け、旋回スクロール1はハウジング4,5内に納められており、旋回スクロール1の渦巻状スクロールラップ1a及び固定スクロール2,3の渦巻状スクロールラップ2a,3aの端面にチップシール8,9を介装する。
    旋回スクロール1はチップシール8,9により左右方向の位置が制御され、軸受11を介して主クランクシャフト10に可動自在に係合している。 更に、渦巻状スクロールラップ1a,2a,3aの半径方向外側に、旋回スクロール1が自転せず公転のみをするようにクランクピン7を配設する。 主クランクシャフト10は、軸受12
    を介してハウジング4,5に軸支され、一端は電動機2
    1に連結される。 電動機21を動作させると、主クランクシャフト10の回転にともない、旋回スクロール1が偏心運動を開始し、吸入口13から吸入された気体は、
    スクロール外周部から圧縮空間14で順次圧縮され中心部に設けられた排気通路15を介して、排気口16から排気される。 なお、固定スクロール2はハウジング4に固定されても良い。

    【0015】このように構成されたオイルフリースクロール形真空ポンプにおいて、固定スクロール2,3のスクロールラップ2a,3aの外周側から略3巻き以内の位置にガスバラスト導入孔17を配設し、ガスバラスト導入孔17に空気や乾燥窒素などの気体を導入することにより、吸気口13から吸入された気体が飽和蒸気圧に達することを防ぐことができる。 なお、固定スクロール2及び3側の圧縮空間14の圧力が同じになるように旋回スクロール1の鏡板のガスバラスト導入孔とほぼ同位置に連通孔20を配設している。

    【0016】また、図4は本実施例におけるガスバラスト機構に流量調節弁18を設けた構成を示す要部縦断側面図である。 図4において、ガスバラスト導入孔17の外部入り口に流量調節弁18を設けることにより、ガスバラスト気体流量を調節することが可能になり、吸気口13からの吸入気体湿度に合わせて最適な流量を設定することで、真空圧の低下を防止し、更に無駄な電力消費を抑えることができる。 なお、ガスバラスト導入孔17
    の配設位置は限定しない。

    【0017】また、図5は図4におけるガスバラスト気体流量と真空圧及び消費電力の関係を示したグラフである。 図5において、ガスバラスト気体流量が多くなると到達真空圧は高くなり、また消費電力は大きくなる。 そのため、ガスバラスト気体流量は必要最低限の流量に押さえることが望ましい。

    【0018】また、図6は本実施例におけるガスバラスト機構に開閉弁19を設けた構成を示す要部縦断側面図である。 図6において、ガスバラスト導入孔の外部入り口に手動または電動等の開閉弁19を設けることにより、真空ポンプ停止中または運転中を問わず、開閉弁を開閉することができ、ガスバラスト無しで真空ポンプを運転した場合等に真空ポンプ内部に溜まった水分を、真空ポンプを停止することなく除去することができる。

    【0019】更に、上述した流量調節弁18及び開閉弁19を直列に接続し、同時に使用しても良く、また、吸気口13から吸入された気体がガスバラスト導入孔17
    を通じて逆流しないようにガスバラスト導入孔に逆止弁を設けたり、ガスバラスト導入孔から異物が真空ポンプ内部に侵入しないようににフィルタを配設することで、
    より性能を高めることができる。

    【0020】なお、本実施例におけるオイルフリースクロール形真空ポンプにおいて、仮にガスバラスト導入孔内周側で飽和蒸気圧になっても真空ポンプ内部の気体流量が多いため、水滴が真空ポンプ内部に残留することはなくなる。 また、ガスバラスト導入孔をラップ外周側に配設するにしたがい、ガスバラスト未使用時と比較してガスバラスト使用時には、到達真空圧が悪化するため、
    なるべく吸気口から吸入された気体が飽和蒸気圧となる直前の位置に配設することが望ましい。

    【0021】

    【発明の効果】本発明によれば、吸引された気体に含まれる水分が真空ポンプ内部に滞留するのを防ぐためのガスバラスト導入孔を、固定スクロールの鏡板面に設けると共にスクロールの回転中心側にある密閉空間よりも更に外側にある密閉空間に連通させることで、吸気口より吸引された高湿度気体が真空ポンプ内部で水滴になるのを防ぐことができると共にチップシールの摩耗を低減することができ、更にポンプ本体の腐蝕を抑制することができる耐久性に優れたオイルフリースクロール形真空ポンプを提供することができる。

    【0022】また、ガスバラスト機構に流量調節機構を設けることで、ポンプ吸気口からの吸入気体の湿度に合わせて流量を調節することができるため、無駄な電力消費を抑えられる経済的に安定したオイルフリースクロール形真空ポンプを提供することができる。

    【0023】更にガスバラスト機構に開閉弁を設けることで、ポンプ運転中にガスバラスト機構の作動、非作動を制御することができるため、利便性の良いオイルフリースクロール形真空ポンプを提供することができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 本発明になるガスバラスト機構を有するオイルフリースクロール形真空ポンプを示す縦断側面図である。

    【図2】 図1のガスバラスト機構を示す要部縦断側面図である。

    【図3】 本発明になる他のガスバラスト機構を有するオイルフリースクロール形真空ポンプを示す縦断側面図である。

    【図4】 本発明になるガスバラスト機構に流量調節弁を設けた構成を示す要部縦断側面図である。

    【図5】 本発明になるオイルフリースクロール形真空ポンプのガスバラスト気体流量と真空圧及び消費電力の関係を示すグラフである。

    【図6】 本発明になるガスバラスト機構に開閉弁を設けた構成を示す要部縦断側面図である。

    【符号の説明】

    1は旋回スクロール、1aは旋回スクロールの渦巻状スクロールラップ、2,3は固定スクロール、2a,3a
    は固定スクロールの渦巻状スクロールラップ、13は吸気口、14は圧縮空間、16は排気口、17はガスバラスト導入孔、18は流量調節弁、19は開閉弁、20はガスバラスト連通孔である。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春木 慎一 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 (72)発明者 根本 建一 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 (72)発明者 野崎 矢須志 茨城県ひたちなか市武田1060番地 株式会 社日立工機インフォメーションテクノロジ ー内 Fターム(参考) 3H029 AA02 AA18 AA24 AB06 BB18 BB37 BB42 BB44 CC04 CC23 CC52 3H039 AA02 AA09 AA10 AA12 BB04 BB16 BB28 CC03 CC06 CC08 CC28

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