Aircraft equipped with a ramjet and its ramjet including deflagration chamber

申请号 JP2014510848 申请日 2012-05-09 公开(公告)号 JP2014516130A 公开(公告)日 2014-07-07
申请人 エムベーデーアー フランスMbda France; 发明人 ファレンパン,フランソワ; ナウール,ブルーノ ル;
摘要 【課題】
【解決手段】
本発明は爆燃チャンバを含んだラムジェットと、そのようなラムジェットを含んだ飛行体に関する。 ラムジェット(S1)は、連続爆轟波を有した環状爆燃チャンバ(2)と、空気噴射基部(3)の直下流のチャンバ(2)内に直接的に 燃料 (F2)を連続的に噴射する噴射手段とを含む。 燃料(F2)と空気(F1)はラムジェット(S1)の稼動を通じて永久的に爆燃チャンバ(2)内に別々に噴射される。
权利要求
  • 爆発性燃料/空気混合物で稼動するラムジェットであって、
    上流端が空気噴射基部(3)を備え、下流端が排気ノズル(4)に至る、少なくとも1つの爆燃チャンバ(2、2A、2B)と、
    空気(F1)を供給できるように前記爆燃チャンバ(2、2A、2B)に接続された少なくとも1つの空気取込口(5)と、
    前記爆燃チャンバ(2、2A、2B)に燃料を噴射する手段(6)と、
    を含んでおり、
    前記爆燃チャンバ(2、2A、2B)は環状で、連続爆轟波タイプのものであり、
    前記燃料噴射手段(6)は、前記空気噴射基部(3)の直下流の前記爆燃チャンバ内に直接的に燃料(F2)を連続的に噴射するように形成されており、
    前記爆燃チャンバ内への燃料の噴射および空気の噴射は、本ラムジェット(S1、S2、S3)の稼動の過程で相互に別々に連続的に実行されることを特徴とするラムジェット。
  • 前記空気取込口(5)と前記爆燃チャンバ(2、2A、2B)との間に設置され、空気を供給するために前記爆燃チャンバ内に向かって開いた、例えば、環状スロットの形態の少なくとも1つの導路(8)を含んでいる空気噴射システム(7)をさらに含んでいることを特徴とする請求項1記載のラムジェット。
  • 前記爆燃チャンバ(2、2A、2B)に入る新鮮な空気流の局所制御のための手段(13)を含んでいることを特徴とする請求項1または2記載のラムジェット。
  • 噴射前に燃料(F2)が循環できる、前記爆燃チャンバ(2A、2B)の冷却のための少なくとも1つの回路(14)を含んでいることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のラムジェット。
  • 前記冷却回路(14)は、前記爆燃チャンバ(2A、2B)の少なくとも1つの側壁に沿い、少なくともその一部にわたって延出することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のラムジェット。
  • 前記排気ノズル(4)にはソニックスロートは皆無であることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のラムジェット。
  • 前記燃料噴射手段は、前記爆燃チャンバ(2、2A、2B)の周囲に沿って規則的に配分され、その関与する燃料流は、互いに同一であっても、異なっていても、あるいは相互に独立して継時的に変更可能である少なくとも4つの供給装置(6)を含んでいることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のラムジェット。
  • 対向した前記供給装置(6)は2対2で連結されており、
    該連結された供給装置の供給燃料流は可変流分配装置(12)の手段によって制御されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のラムジェット。
  • 連続的に空気が供給される連続爆轟波タイプの少なくとも2つの同心爆燃チャンバ(2A、2B)を含んでおり、
    前記燃料噴射手段(6)は、前記同心爆燃チャンバ(2A、2B)の少なくとも一方内に直接的に燃料(F2)を連続的に噴射するように形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のラムジェット。
  • 前記空気取込口(5)は軸対称であることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のラムジェット。
  • 請求項1から10のいずれかに記載の少なくとも1つのラムジェット(S1、S2、S3)を含んでいることを特徴とする飛行体。
  • 说明书全文

    本発明は爆燃(爆轟)チャンバを含んだラムジェット、並びにそのようなラムジェットによって推進されるミサイル等の飛行体に関する。

    ラムジェットの稼動は、爆轟混合物に膨張する時間を与えないように、爆轟による燃焼が爆轟混合物の非常に薄い厚みにおいて非常に急速に実現する熱学爆轟サイクルの利用に基づくことができることは知られている。 よって圧力の増加は制限されている。

    このようなラムジェットはパルス式(間欠)爆轟エンジン(PDEとも呼称)の形態とすることができ、その稼動は、爆燃チャンバを新(新鮮)爆発性燃料/オキシダント(酸化剤)混合物(このオキシダントは一般的に空気)で充填し、続いてエネルギーを供給してその爆発性混合物の爆轟を発生(開始)させることを特徴とする。 爆轟波の変位の過程で、爆燃チャンバに沿ってスラスト壁の領域内に現れる過圧状態が維持され、瞬間的に推進力(スラスト)が創出される。 その後に、爆燃チャンバ内の燃焼反応による高温ガスが空になり、新スラスト推力を発生させる新爆轟波を開始する前に爆燃チャンバが新たな爆発性混合物によって充填されまで待つ必要がある。

    しかし、そのようなラムジェット(その周波数は一般的に50Hzから200Hz)で得られるスラストのパルス特性は、ラムジェットを搭載する飛行体の残り部分に非常に厳しい振動環境を創出し、さほど爆発性ではない燃料/オキシダント混合物が使用されるときには、爆轟を発生させるために各サイクルに大きなパワーの供給を必要とする。

    本発明の目的は、これら弱点を矯正することであり、特にラムジェットに改善された性能を提供することである。

    この目的を達成するため、本発明によれば、爆発性燃料/空気混合物で稼動するラムジェットは、
    上流端に空気噴射基部が装備されており、下流端には排気ノズルを備えた少なくとも1つの爆燃チャンバと、
    空気を供給できるように爆燃チャンバに接続された少なくとも1つの吸気口と、
    爆燃チャンバ内に燃料を噴射する手段と、
    を含んでおり、
    この爆燃チャンバは環状の連続爆轟波タイプであり、
    燃料噴射手段は、空気噴射基部の直下流の爆燃チャンバ内に燃料を連続的および直接的に噴射するように設計されており、
    爆燃チャンバ内への燃料の噴射および空気の噴射は、ラムジェットの稼動の過程で互いに別々に連続的に実行される。

    従って、本発明によって連続爆轟波タイプの爆燃チャンバを含んだラムジェット(CDWE(連続爆轟波エンジン)とも呼称)が、爆燃チャンバ内に自己維持爆轟波による高温ガスを連続的に生成することを可能にする。

    事実、爆燃チャンバ内ではその上流端で新たな爆発性混合物が連続的に形成される。 爆轟波は従来の手段(起爆ブリッジワイヤ、予爆轟管、等々)によって発生される。 この爆轟波は新たな爆発性混合物内で周囲に伝播し、それが発生させる高温ガスは爆燃チャンバの残りの部分で膨張する。 爆燃チャンバ内への新燃料/空気混合物の噴射は連続的であるため、爆轟波が発生点にまで戻ると、爆轟波は新爆発性燃料/空気混合物と再遭遇し、その周辺運動を継続することで連続的となる。 さらに詳細に解説すれば、高温ガスの当初の膨張後に爆轟波の下流で、新混合物の層は高温ガスと接触しているため、所定の条件下で新たに自動的に発生する爆轟波を出現させる。 よって、複数のkHz周波数(30kHzまで)で内部を移動する一連の周囲爆轟波が、スラストを得るために排気ノズルによって加速される前に爆燃チャンバの開いた端部の方向に膨張する高温ガスを生成する環状爆燃チャンバが得られる。

    さらに、熱力学サイクルの観点から、本発明のラムジェットの爆轟は、特に、同等な性能発揮のための燃料消費を特に低減させ、飛行シーリングを増加させることができるパルス式爆轟エンジンで利用される定圧での燃焼の効率よりも5%から25%高い燃焼効率を有する(熱力学効率の改善は、燃焼効率の非常に大きな増大を伴う)。

    加えて、そのようなラムジェットの稼動原理は、パルス式爆轟エンジンによって創出される非常に過酷な振動環境の問題を解消する。

    本発明のラムジェットは、最小稼働マッハ(Mach)を減少させるか(例えばマッハ1.2)、あるいは、まず運搬体上で運搬されるオキシダントを消費することによって嫌気性モードで機能させ(ロケットモードの初期加速に対応)、続いて好気性モードに可能な限り素早く切り替えることで集積加速装置の必要性を排除し、燃料と空気を別々に爆燃チャンバ内に噴射して爆燃チャンバ上流でのタイミングが外れた点火を防止する。

    好適には、燃料が少なくとも部分的に前もって揮発した後に、燃料を爆燃チャンバ内に噴射できる。

    好適には、このラムジェットは、空気入口と爆燃チャンバとの間に設置され、少なくとも1つの導路を、例えば環状スロットの形態で含み、空気を供給するために爆燃チャンバ内に向かって開いている空気噴射システムを含む。

    この空気噴射システムは、1以上の環状スロットによって爆燃チャンバの入口で、音速以下の速度に到達させるために前もってスローダウンさせた新たな空気の配給を可能にし、空気取入口と爆燃チャンバとの間の脱連結を確実にする。 もちろん、環状スロットに代わる他の形状を導路に提供することも可能である。

    また、本発明のラムジェットは爆燃チャンバに入る新たな空気の流れを局所的に制御する手段を含む。

    よって、例えば爆燃チャンバの周囲に沿って入ってくる空気流の局所的制御によって、爆燃チャンバ内の所望位置で新たな空気の割合を増加または減少させて、チャンバ内で爆発性燃料/空気混合物の濃度の変動を局所的に調節することが可能である。 爆発性混合物の濃度のこのような局所的調節によって、排気ノズルの出口におけるスラストの方向性が、複雑な流方向調節システムを利用せずに制御できる。

    さらに、有利には、このラムジェットは噴射前に内部で燃料が循環できるようになった爆燃チャンバを冷却するための少なくとも1つの回路を含む。 この冷却回路(および再生回路としても設計されている)は、爆燃チャンバ内へ燃料を噴射する前に燃料を予め揮発させることが可能であるため、予め混合することなく十分な混合と爆轟条件が得られる。

    好適には、この冷却回路は爆燃チャンバの少なくとも1つの側壁に沿って、少なくともその一部を延出する。

    よって、爆燃チャンバは、爆燃チャンバ内に燃料が噴射される前に燃料の一部または全部の利用によって冷却できる。 これで、この回路での循環の過程で噴射される燃料の少なくとも一部を揮発させることで爆燃チャンバの熱抵抗を確実に提供する。 予め揮発された燃料の直接噴射は、特にこの燃料が当初には液状で保存されているときには、爆発性燃料/空気混合物の爆轟の発生(開始)および安定性を保証する。 従って、燃料の液滴の揮発時間および化学反応に関する諸問題が解消される。

    このような回路はラムジェットの外壁の冷却にも関与できることは重要である。

    さらに、この排気ノズルはソニックスロート(sonic throat:音速の流れ、音速の気流)を有しておらず、好適には短いものである。 気体流は爆燃チャンバの下流で既に超音速であるため、ソニックスロートを有さない排気ノズルは所望のスラストを得ることを可能にする。

    さらに、この燃料噴射手段は、爆燃チャンバの周囲に沿って規則的に配分された少なくとも4つの供給装置(例えば、有供給セグメントおよび対応バルブによってそれぞれ形成されているもの)を含むことができる。 それらに関係する燃料流は同一であっても異なっていても構わず、あるいは互いに独立して継時的に変更が可能である。

    よって、入ってくる燃料流の局所的制御によって、供給装置の領域で燃料の割合を増加または減少させて爆発性燃料/空気混合物の濃度の変動を爆燃チャンバ内で局所的に調節することが可能である。 爆発性混合物の濃度のこのような局所的調節は、複雑な流方向性調節システムを利用することなく排気ノズルの出口でスラストの方向性を制御させる。

    好適には、対向する供給装置は2つ同士で連結され、この連結された供給装置の燃料供給流は、有利には可変流分配装置の手段によって制御される。

    よって、この可変流分配装置は、第1の供給装置に関わる燃料流量を増加させ、連結先の第1の装置に対向する第2の供給装置に関わる燃料流量を減少させることができる。 このようにして、爆発性燃料/空気混合物の濃度の局所的変動が得られ、排気ノズルの出口のスラストの方向性を制御させる。

    別例としては、それぞれの供給装置の燃料流の独立的な制御も可能である。

    さらに、発明の特殊実施形態では、本発明のラムジェットは、連続的に空気を供給できる連続爆轟波タイプの少なくとも2つの同心爆燃チャンバを含み、燃料噴射手段は、連続的に燃料を同心爆燃チャンバの少なくとも一方に直接的に噴射するように形成できる。

    従って、爆発性燃料/空気混合物の全体濃度の幅広い範囲で十分な性能を得ることが可能である。 すなわち、燃料は、高い全体濃度でラムジェットの稼動のために2つの爆燃チャンバ内に噴射できる。 この場合、点火の衝撃を和らげるために同心爆燃チャンバの連続点火が実行できる。 あるいは、低い全体濃度でラムジェットを稼動させるように2つの爆燃チャンバの一方に噴射できる。 燃量が供給される爆燃チャンバからの超音速流の高温ガスは、他方の爆燃チャンバから来る音速以下の冷却ガス流になる。 例えば、ラムジェットがミサイルの本体に搭載されると、好適には、外側爆燃チャンバではなくて内側爆燃チャンバに燃料が供給され、ドラッグ(引き込み)を制限し、そのシグナチャ(痕跡)を低減させるためにミサイルの中心本体の基部領域にさらに良好に燃料が供給される。

    本発明は2つの同心爆燃チャンバのものには限定されず、3以上の同心爆燃チャンバのものであってもよい。

    空気取込口は軸対称的でも、二次元的なものでも、または三次元的なものでもよい。

    さらに、本発明は上述の少なくとも1つのラムジェットを含んだ飛行体にも関する。

    添付図面は本発明の実施形態を例示する。 同一番号は同一要素を表す。

    本発明の第1実施例のラムジェットの一部の概略軸方向断面図である。

    図1のラムジェットの空気流の調節のための手段の実施例の拡大概略断面図である。

    本発明の第2実施例のラムジェットの一部の概略軸方向断面図である。

    本発明の第3実施例のラムジェットの一部の概略軸方向断面図である。

    図1では、本発明による爆燃チャンバを備えたラムジェットS1の第1実施例が飛行体1に搭載された状態で図示されている。 このラムジェットは対称軸L−Lを有する。 上流と下流は空気流方向に対して以下にて定義されている。

    爆発性燃料/空気混合物で稼動するラムジェットS1は、上流端に空気噴射基部3を装備し、下流端にソニックスロートを含まない排気ノズル4を備えた円形環状爆燃チャンバ2を含む。 この爆燃チャンバ2は連続爆轟波タイプである。 さらに、空気(矢印F1で表す)を供給できるように爆燃チャンバ3に連結された環状空気取込口5と、空気噴射基部3の直下流で爆燃チャンバ2内に連続的に燃料(矢印F2で表す)を、例えば図1で示す空気噴射基部を通して噴射する手段6を含んでいる。

    ラムジェットS1の稼動中に、爆燃チャンバ2への燃料F2の噴射と空気F1の噴射が別々に連続的に実行される。 言い換えると、新鮮な爆発性燃料/空気混合物が爆燃チャンバ2内で形成される。 本発明によれば、前もった混合は実行されない。

    さらに、ラムジェットS1は、環状で円形であり、空気取込口5と爆燃チャンバ2との間で挟まれた噴射システム7を含む。 空気噴射システム7は、例えば、爆燃チャンバ2内に向かって開いている環状空気供給導路を形成する環状スロット8を含む。 もちろん、変形例として、複数の同心環状スロットまたは任意の他の所望の供給導路形状も利用できる。

    図1の実施例では、燃料噴射手段は爆燃チャンバ2の周囲に沿って規則的に配置された4つの供給装置6を含む。 それぞれの供給装置6は有角供給セグメント9(例えば、空気噴射基部3のマルチパーフォレーション形態)と、導路11によってそこに接続されているバルブ10とによって形成される。

    対向的に配置された供給装置6は2つ同士で連結され、連結された供給装置の燃料供給流は、対応するバルブ10(1つのバルブが図1で図示されている)に接続された可変流分配装置12によって有利に制御される。 言い換えると、この実施例では、2つの可変流分配装置12が使用され、それぞれの分配装置12は2つの連結された供給装置6を制御する。

    よって、可変流分配装置12は、第1の供給装置6に関わる燃料流量を増加させ、連結相手の第1の装置とは対向的に配置されている第2の供給装置6に関わる燃料流量を減少させることができる。 従って、爆発性燃料/空気混合物の濃度の局所的変更が得られ、排気ノズル4の出口でスラストの方向性が制御できる。

    また、図2で示すように、ラムジェットS1は、環状スロット8の手段によって爆燃チャンバ4に入る新たな空気流の局所的制御のための手段13(図1では非図示)も含む。

    特に、この制御手段は、有角部分でスロット8の横断環状部の厚みを減少させることができる1以上の動力式スライドバルブ13の形態でよい。

    図2は、関連するスロット8の横断環状部の有角部分が最大厚e1を有するスライドバルブ13の第1の端位置を実線で示し、上流へのその変位後(変位は矢印Dで表示)に、関連するスロット8の横断環状部の有角部分が最小厚e2(e2<e1)を有するスライドバルブ13の第2の端位置を破線で示している。

    よって、入ってくる空気流の局所的制御によって、新鮮な空気の割合を増加または減少させることで、チャンバ内で局所的に爆発性燃料/空気混合物の濃度の変動を調節することが可能である。 爆発性混合物の濃度のこのような局所的調節は排気ノズルの出口のスラストの方向性を制御させる。

    さらに、図1の実施例とは異なり、図3で図示するラムジェットS2は、空気取込口5からの空気F1が連続的に供給される連続爆轟波タイプの2つの同心環状チャンバ2Aと2Bを含む。 これら爆燃チャンバ2Aと2B(外側チャンバ2Bは内側チャンバ2Aを包囲)は図1で解説する爆燃チャンバ2に類似する。

    また、図3で示すように、燃料Fが噴射される前に燃料を循環させることができる爆燃チャンバ2Aと2Bの冷却回路14はラムジェットS2と一体化されている。 冷却回路14は互いに独立した複数の環状導管15の形態である。

    それぞれの環状導管15は、爆轟区域に向かって方向付けられた面上で爆燃チャンバ2Aと2Bの一方の側壁に沿って延出する。

    それぞれの環状導管15は、図3で示すように、空気噴射基部3の上流から下流に向けて燃料を循環させるために、対応する爆燃チャンバ2A、2Bの側壁に沿い、続いて、噴射基部3の近隣で予め揮発している形態で燃料F2を噴射するために下流から上流に向けて折り返されている。

    この実施例では、燃料を爆燃チャンバ2Aと2B内へ噴射する手段6は環状導管15を含んでいる。 これら導管は対応する導路11によってバルブ10に接続されている。

    燃料噴射手段6は、対応する導管15の手段によって少なくとも一方の同心爆燃チャンバ2Aまたは2B内に連続的に燃料を噴射するように形成されている。

    燃料はラムジェットS2の稼動のために高い全体濃度で2つの爆燃チャンバ2Aと2Bのいずれか一方内に噴射されるか、ラムジェットS2の稼動のために低い全体濃度で2つの爆燃チャンバ2Aと2Bのいずれか一方内に噴射される。

    図3のラムジェットS2の冷却回路14が図1のラムジェットS1にも同様に利用できることは自明である。

    図4で示す第3の実施例では、ラムジェットS3は図3のラムジェットS2に類似する(冷却回路14は明確性の向上のために非図示)。 但し、空気取込口5の上流で飛行体1の胴体に広がった境界層(boundary layer)を回収させる外側トラップ16も含んでいる。 従って、延出部が排出ノズル4を直接的に構成する非常に短い空気取込口5が存在する。

    環状通路の形態である外側トラップ(外側開口部)16は、空気取込口5と飛行体1の本体との間に挟まれ、飛行体に沿って延出し、排気ノズル4に向かって開いている。

    ラムジェットS3は、外側トラップ16の側壁の上流部分に設けられた内側トラップ17も含むことができる。 これは、外側トラップ16の環状通路内に再噴射するために、空気取込口5によって受領される空気流の一部を回収させる(集める)。

    爆燃チャンバの出口では、爆燃チャンバ2Aと2Bの出口の高温ガスのジェットが外側トラップ16と内側トラップ17で捕らえられた空気流を移動させる。 この駆動効果の程度(高低)には関係なく、飛行体1の中央本体の基部領域に供給するためにトラップ16と17に関係するドラッグ作用(drag:抵抗)は、それら空気流を利用することで実質的に制限される。

    さらに、空気取込口5または噴射システム7を介して通過する空気流内への純粋な酸素の補助的噴射は、空気流F1を供給し、減少したマッハで十分な稼動を提供するように実行できる。

    よって、本発明によれば、爆燃チャンバを有した従来のラムジェットと較べて、非常に短い爆燃チャンバを有するラムジェットが得られる。 このラムジェットは、飛行体1の前部全体を開放(自由)状態とし(しばしば複雑な機構の設計を必要とする長い腹部または側部の空気取込が不要)、濃度1で稼動でき(従来の炭化素ラムジェットを燃焼濃度0.75以上で稼動させることは困難)、均等なスラストを発生させるため、向上した熱力学性能に加えて、回収される空気流を大きく減少させ、空気取込口の寸法を減少させることを可能にし、爆燃チャンバの圧力を増加させる熱力学サイクルのおかげでマッハ1.2から機能できる。

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