Oil removal from the organic Rankine cycle (orc) system of the turbine

申请号 JP2010518153 申请日 2007-07-27 公开(公告)号 JP4913904B2 公开(公告)日 2012-04-11
申请人 ユナイテッド テクノロジーズ コーポレイションUnited Technologies Corporation; 发明人 ディー. アーナー,マイケル; エス. マットソン,ピーター;
摘要
权利要求
  • 蒸発器、タービン、凝縮器およびポンプを備え、冷媒が内部に循環するように構成された有機ランキンサイクル(ORC)システムにおける故障を回避するためのオイル除去システムであって、
    前記タービンの上流に配置され、前記蒸発器から流出する冷媒の一部を受けるように構成されたエダクタラインと、
    前記エダクタラインから冷媒を受けて前記タービンから液体を引き出すように構成されたエダクタシステムと、
    を備えるオイル除去システム。
  • 前記エダクタシステムは、前記エダクタラインから冷媒を受けて前記タービンの吐出ハウジングから液体を引き出すように構成された第1のエダクタを備えることを特徴とする請求項1に記載のオイル除去システム。
  • 前記エダクタシステムは、前記エダクタラインから冷媒を受けて前記タービンの高圧ボリュートから液体を引き出すように構成された第2のエダクタを備えることを特徴とする請求項2に記載のオイル除去システム。
  • 引き出された液体を前記エダクタシステムから受けるように構成された油溜めをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のオイル除去システム。
  • 前記蒸発器から流出する冷媒が、蒸気の状態であることを特徴とする請求項1に記載のオイル除去システム。
  • 前記蒸発器から流出する冷媒が、オイルを含むことを特徴とする請求項1に記載のオイル除去システム。
  • 前記タービンから引き出される液体が、オイル、冷媒およびこれらの混合物を含むことを特徴とする請求項1に記載のオイル除去システム。
  • 前記エダクタラインが、冷媒から粒子状物質を除去するように構成されたフィルタを備えることを特徴とする請求項1に記載のオイル除去システム。
  • 冷媒蒸気を凝縮するように構成された凝縮器と、
    凝縮された冷媒の圧力を上昇させるように構成されたポンプと、
    凝縮された冷媒を受け、この冷媒を蒸気化するように構成された蒸発器と、
    インペラ、吐出ハウジング、高圧ボリュートおよび油溜めを含見、冷媒蒸気を受けて電力を発生させるように構成されたタービンと、
    前記蒸発器から前記タービンへの冷媒の供給を制御するように構成された入口弁と、
    前記タービンの起動時に、冷媒が前記タービン内に流れないようにするとともに、前記凝縮器へ分岐させるように構成されたバイパス弁と、
    前記入口弁の上流に配置され、前記蒸発器からの冷媒の一部を受けるように構成されたエダクタラインと、
    前記エダクタラインから冷媒を受けて前記タービンから液体を引き出すように構成されたエダクタシステムと、
    を備える、電力発生用の有機ランキンサイクル(ORC)システム。
  • 前記エダクタシステムは、前記エダクタラインから冷媒を受けて前記タービンの吐出ハウジングから液体を吸い出すように構成された第1のエダクタを備えることを特徴とする請求項9に記載のORCシステム。
  • 前記エダクタシステムは、前記エダクタラインから冷媒を受けて前記タービンの高圧ボリュートから液体を吸い出すように構成された第2のエダクタを備えることを特徴とする請求項10に記載のORCシステム。
  • 前記バイパス弁が開位置にあるときに、前記入口弁が閉位置にあることを特徴とする請求項9に記載のORCシステム。
  • 前記エダクタラインが受ける冷媒の重量が、前記蒸発器からの冷媒の全重量の1%未満であることを特徴とする請求項9に記載のORCシステム。
  • 前記エダクタラインが、冷媒から粒子状物質を除去するように構成されたフィルタを含むことを特徴とする請求項9に記載のORCシステム。
  • 蒸発器と、タービンと、この蒸発器およびタービンを通るように循環する冷媒と、を有する有機ランキンサイクル(ORC)システムの運転方法であって、
    前記タービンの起動時に、前記蒸発器から流出する冷媒が前記タービン内に流れないようにし、
    前記タービンの起動時に、前記蒸発器からの冷媒を、冷媒を凝縮器へ送るように構成されたバイパスラインへ送り、
    前記蒸発器からの冷媒の一部をエダクタシステムへ送り、
    前記エダクタシステムを使用して前記タービンから液体を引き出すこと、
    を含む方法。
  • 前記蒸発器からの冷媒の一部を前記エダクタシステムへ送ることが、
    前記タービンの吐出ハウジングから液体を引き出すように構成された第1のエダクタへ前記冷媒の第1の部分を送ることと、
    前記タービンの高圧ボリュートから液体を引き出すように構成された第2のエダクタへ前記冷媒の第2の部分を送ることと、
    を含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
  • 前記蒸発器からの冷媒の一部を前記エダクタシステムへ送ることが、前記タービンの上流に配置されたエダクタラインを介して行われることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  • 前記エダクタシステムへ送られる冷媒の一部が、前記蒸発器からの冷媒の全重量の1%未満であることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  • 前記タービンから引き出された液体を、前記タービンの油溜めへ送ることをさらに含む請求項15に記載の方法。
  • 前記タービンから引き出される液体が、オイル、冷媒およびこれらの混合物の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
  • 说明书全文

    本発明は、有機ランキンサイクル(ORC)システムに関し、詳しくは、ORCシステムのタービンからオイルを回収するための改善された方法およびシステムに関する。

    ランキンサイクルシステムは、一般に、電を発生させるために使用される。 ランキンサイクルシステムは、作動流体を蒸発させる蒸発器ないしボイラと、蒸発器から蒸気を受けて発電機を駆動するタービンと、蒸気を凝縮する凝縮器と、凝縮された流体を蒸発器へ再循環させるポンプあるいは他の再循環手段と、を含む。 ランキンサイクルシステムにおける作動流体は、たいていはであり、その場合に、タービンは、水蒸気によって駆動される。 有機ランキンサイクル(OCR)システムは、作動流体として水ではなく有機流体を使用すること以外は、従来のランキンサイクルと同様に運転する。

    ORCシステムの潤滑、特にタービン内部の潤滑のためにオイルを使用することがある。 例えば、オイルは、タービンの軸受を潤滑する。 しかしこのオイルは、ORCシステムの運転中に、タービンのインペラを取り囲む領域などの、OCRシステム内の、オイルが望ましくない領域へ移動してしまう恐れがある。 OCRシステムの起動時に、オイルが望ましくないこれらの領域からオイルを回収することは難しい。 この回収不能のオイルによって、OCRシステムの起動時の故障が生じてしまう場合がある。

    OCRシステムの起動時に、タービンからオイルを除去するための改善された方法およびシステムが必要とされている。

    有機ランキンサイクル(ORC)システムにおいて、特に起動時における故障を回避するために、該ORCシステムのタービンの内部からオイルを除去するオイル除去システムが使用される。 このオイル除去システムは、タービンの上流に配置されてORCシステムの蒸発器から流出する冷媒の一部を受けるように構成されたエダクタラインを含む。 このエダクタラインは、エダクタシステムへ冷媒を運び、このエダクタシステムは、タービンのインペラを取り囲む領域からオイルを除去し、このオイルを油溜めへ送り返す。

    タービンと、該タービンからオイルを除去するエダクタシステムと、を備える有機ランキンサイクル(OCR)システムの概略図。

    図1のタービンおよびエダクタシステムの概略図。

    有機ランキンサイクル(ORC)システムは発電のために使用することができる。 ORCシステム内においてオイルが使用され、装置の様々な部品特に該OCRシステムのタービン内を潤滑する。 しかし、OCRシステムが運転中であるとき、このオイルは、オイルを必要としないタービン内の他の領域へ移動してしまう恐れがあり、このオイルが、装置の一部に対して有害となる場合がある。 さらには、システムの起動時に、インペラなどのタービンの特定の領域にオイルが存在する場合、このオイルによって、システム故障が生じる恐れがある。 本開示は、OCRシステムの起動時に、タービンからオイルを効果的に除去する方法およびシステムを提供することを主眼とする。

    図1は、凝縮器12と、ポンプ14と、蒸発器16と、タービン18と、タービン18に接続されたエダクタシステム20と、を備えるOCRシステム10の概略を示す。 冷媒22が、システム10内を循環し、電力を発生させるために使用される。 凝縮器12からの液体の冷媒22aは、ポンプ14を通過し、これによって圧力が上昇する。 高圧にされた液体の冷媒22aは、蒸発器16内に流れ、この蒸発器16は、熱源24を用いて冷媒22を蒸発させる。 熱源24としては、燃料電池、マイクロタービン、往復エンジンなどの種々の形式の廃熱や、太陽、地熱、排気ガスなどの他の形式の熱源があるが、これらに限らない。 蒸発器16から流出する冷媒22は、蒸気化した冷媒(22b)であり、この地点から、タービン入口弁26を通って、タービン18内へ流れる。 この冷媒蒸気22bは、タービン18を駆動するために使用され、このタービン18が発電機28に動力を与え、この発電機28が電力を発生させる。 タービン18から流出する冷媒蒸気22bは、凝縮器12へ返され、この凝縮器12で、液体の冷媒22aに戻るように凝縮される。 ヒートシンク30を使用して、この凝縮器12に冷却水を供給する。

    エダクタシステム20が、タービン18に接続されるとともに、タービン18内のオイルが集まりやすい領域からオイルを除去するように構成される。 図2を参照して以下に詳しく説明するように、エダクタライン32が、蒸発器16から流出する冷媒蒸気22bの一部を受け、この冷媒22bをエダクタシステム20へ送る。

    図1に示すように、OCRシステム10は、さらに、起動時に冷媒22bがタービン18内へ流れないように使用することができるバイパス弁36およびバイパスライン38を含む。 システム10の起動時に、タービン18は、一時的にバイパスモードで作動し、この状態では、タービン18は、該タービン18を所定の作動条件(すなわち、温度および圧力)に到達させるために、冷媒を受けない。 この場合、冷媒22bは、バイパスライン38に流され、さらに、該冷媒22bの温度を上昇させるために、バイパスオリフィス39を通るように導かれて、タービン18内における作動条件と類似したものとなる。 この冷媒22bは、バイパスオリフィス39を通過した後、凝縮器12へ導かれる。 いくつかの実施例においては、タービン入口弁26が開いているときにバイパス弁36が閉じており、また、これとは逆ともなる。

    図2は、タービン18、エダクタシステム20、エダクタライン32、タービン入口弁26、発電機28、バイパス弁36およびバイパスライン38を備える図1のORCシステム10の一部を概略的に示す。 タービン18は、インペラ40、吐出ハウジング42および高圧ボリュート44を含む。 (このボリュート44は、タービン18が作動しているときに高圧状態にあるため、「高圧ボリュート」と呼ばれる。しかし、このボリュート44は、システム10およびタービン18が起動時のバイパスモードにあるときは、低圧状態にある。)タービン18の作動モード時に、(蒸発器16からの)冷媒蒸気22bは、入口弁26を通って高圧ボリュート44内に流れ、さらにノズル46を通って流れ、これによってインペラ40に駆動力が与えられ、このインペラ40は、ギアボックス50内のシャフト48を駆動する。 歯車52によって、駆動シャフト48が発電機28に接続されており、この発電機28は、シャフトからのエネルギを使って電力を発生させる。 このギアボックス50は、さらに、軸受54、油溜め56およびオイルポンプ58を含む。

    エダクタライン32が、タービン入口弁26の上流に配置されるとともに、蒸発器16から流出する(その後、タービン18へ流れる)冷媒蒸気22bの一部を受けるように構成される。 このライン32は、タービン18から液体(主に、オイル)を除去するように構成されたエダクタシステム20へ冷媒22bを送る。 図2に示す実施例においては、エダクタライン32は、バイパスライン36の下流に配置され、代替的な実施例においては、エダクタライン32は、バイパスライン36の上流に配置され得る。

    タービン入口弁26の上流にエダクタライン32を配置することによって、このエダクタライン32は、タービン18のモードに拘わらず、冷媒22がシステム10内を循環しているときは常に、エダクタシステム20へ継続的に冷媒22を供給することができる。 タービン18が起動時のバイパスモードにあって、蒸発器16からの冷媒22がバイパスライン36に流れるように分岐されている場合にも、冷媒22は、エダクタシステム20へ流れ続けることができる。

    ORCシステムの他の設計においては、エダクタシステムで用いる冷媒源がタービンから送られるように、エダクタラインが、一般に、タービンに接続される。 例えば、エダクタシステムが、タービンの高圧ボリュートを通過した後の冷媒を使用するように、エダクタラインを、高圧ボリュートに接続することがある。 しかし、この種の設計においては、エダクタシステムは、蒸発器からの冷媒がタービンに流れているときにしか作動できない。 図1を参照して上記に説明したように、蒸発器からの冷媒蒸気は、システムの起動時に、タービン内に流れないようにされる。 その代わりに、この冷媒は、バイパスラインに流れ、さらに、凝縮器へ流れる。 従って、エダクタシステムがタービンからの冷媒に依存する場合、タービンのバイパスモード時つまり起動モード時に、タービンからオイルを除去することができない。

    しかし、起動モードは、インペラを取り囲むタービンの領域(すなわち、高圧ボリュートおよび吐出ハウジング)からオイルを除去するための重要な時間となり得る。 これらの領域にオイルが残ったままタービンが起動する場合、タービン内の装置の一部が損傷を受ける恐れがある。 さらには、このタービン内のオイルは、ORCシステムの運転時および特に遮断時に、通常、吐出ハウジングや高圧ボリュートへ移動する。

    再び述べると、システム10のエダクタライン32が、タービン入口弁26の上流に配置され、蒸発器16から直接的に冷媒22bを受けるので、エダクタシステム20は、運転中のシステム10の全てのモード時に、タービン18からオイルを除去することができる。 エダクタライン32は、蒸発器16からの冷媒22のごく一部を受けるだけなので、タービン18の作動や効率に与える影響は小さい。 例えば、一実施例においては、蒸発器16からの冷媒22の1重量%未満の冷媒がライン32へ流れ、好ましい実施例においては、約0.2重量%の冷媒がライン32へ流れる。 図2に示す実施例においては、エダクタライン32は、冷媒22がORCシステム10内で流れているときは常にこの冷媒22を受けるように構成されるので、このエダクタライン32は、弁を含んでいない。 しかし、エダクタライン32は、制御弁を含み得ることが理解されよう。 図2に示すように、エダクタライン32は、冷媒22から粒子状物質を除去するように構成されたフィルタ60を含み得る。

    図2の実施例においては、エダクタシステム20は、ベンチュリ装置として作動する第1のエダクタ62および第2のエダクタ64を含み、各エダクタは、主流入口および副流入口を有する。 各エダクタにおいて、蒸発器16からの高圧の冷媒が主流入口を通って流れ、タービン18から液体を引き出すのに十分な吸引力がつくり出される。

    エダクタシステム20は、さらに、共にエダクタライン32に接続された第1のライン66および第2のライン68を含む。 第1のライン66は、第1のエダクタ62の主流入口70へ冷媒22を送るように構成されている。 第1のエダクタ62の副流入口72は、ライン74に接続され、タービン18の吐出ハウジング42から除去されたオイル76を第1のエダクタ62に送る。 (吐出ハウジング42から吸い出される液体は主にオイルであるが、この液体は、いくらかの量の冷媒を含み得ることが理解されよう。)第2のライン68は、第2のエダクタ64の主流入口78へ冷媒22を送るように構成されている。 ライン80が、第2のエダクタ64の副流入口82に接続され、タービン18の高圧ボリュート44から除去された液体を運ぶ。 高圧ボリュート44から引き出される液体は、ほとんどがオイルであるが、この液体は、タービン18内に流れている冷媒のいくらかを含み得る。 これらの冷媒およびオイルは、エダクタ62,64から流出した後、一緒にライン84を通って油溜め56に流れる。 このとき蒸気である冷媒は、油溜め56からライン86を通って吐出ハウジング42へ戻るように再循環され得る。

    図2に示すように、エダクタシステム20は、2つのエダクタを含むが、このエダクタシステム20は、第1のエダクタ62のみでも作動できることが理解されよう。 エダクタライン32がタービン入口弁26の上流に配置されるので、このエダクタライン32は、常に、第1のエダクタ62へ冷媒を送ることができる。 従って、第1のエダクタ62は、特にタービン18の起動時に、タービン18からオイルを除去するのに有効である。 タービンからの冷媒に依存するために起動時には作動しないエダクタシステムを有するORCシステムと比較して、本システム10は、タービン18を起動させる前に吐出ハウジング42からオイルを除去することによって、起動における故障を著しく減らすことができる。

    第2のエダクタ64は必須ではないが、第1のエダクタ62およびエダクタライン32と組み合わせて第2のエダクタライン64を使用することにより、タービン18からオイルを除去するシステム10の効果をさらに高められることが理解されよう。 上記に説明したように、オイルは、吐出ハウジング42および高圧ボリュート44の両方に集まり得る。 第2のエダクタ64は、高圧ボリュート44からオイルを除去することができるが、この高圧ボリュート44は、通常、該ボリュート44内でオイルと冷媒蒸気が分離すると、直ちにオイルが集まる。 2つのエダクタを有するシステムを使用することによって、インペラ40周辺のオイルが蓄積し得る両方の領域からオイルを除去することができるので、全体的なオイルの回収が改善される。

    本開示は、タービン18の起動時にエダクタライン32およびエダクタシステム20を使用することを主眼としているが、本明細書中に説明したオイル除去システムは、ORCシステムが運転しているときのいずれの時点においても、吐出ハウジングおよび高圧ボリュートからオイルを除去するように使用されることが理解されよう。 これは、蒸発器からの冷媒がタービン内に流れているときのタービンの作動モードを含む。

    好ましい実施例を参照して本発明を説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、形態や詳細にいくつかの変更がなされ得ることを理解されよう。

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