システム

申请号 JP2015521060 申请日 2013-07-09 公开(公告)号 JP2015524687A 公开(公告)日 2015-08-27
申请人 リグデリュージ・グローバル・リミテッド; 发明人 イアン・ガーデン;
摘要 本発明は、例えば井戸フレアリング操作を行うために使用されるブームといったようなブーム上に散 水 システムを設置するための方法に関するものである。散水システムは、ベースユニットと、支柱チューブと、ノズル装置と、を具備しているものとされる。本発明による方法においては、散水システムの取付後における歩道付きのブームの歩道幅に対して少なくとも30cmという幅を解放状態に残した状態で、散水システムを、歩道付きのブームに対して取り付ける。
权利要求

ブーム上に散システムを設置するための方法であって、 前記散水システムが、ベースユニットと、支柱チューブと、ノズル装置と、を具備しているものとされ、 この方法においては、 前記散水システムの取付後における歩道付きのブームの歩道幅に対して少なくとも30cmという幅を解放状態に残した状態で、前記散水システムを、前記歩道付きの前記ブームに対して取り付けることを特徴とする方法。請求項1記載の方法において、 前記散水システムの取付後における前記ブームの前記歩道幅に対して少なくとも50cmという幅を解放状態に残すことを特徴とする方法。請求項2記載の方法において、 前記散水システムの取付後における前記ブームの前記歩道幅に対して少なくとも65cmという幅を解放状態に残すことを特徴とする方法。請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法において、 前記散水システムを、前記ブームの配管系の上方に配置することを特徴とする方法。請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法において、 前記散水システムを、前記ブームの前記歩道の手すり支持体の外側において、前記ブームに対して取り付けることを特徴とする方法。請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法において、 前記散水システムが、格納位置から動作位置へと前記支柱チューブを移動させるための機構を備えていることを特徴とする方法。散水システムであって、 ベースユニットと、 このベースユニットに対して移動可能に取り付けられた支柱チューブと、 この支柱チューブに対して取り付けられたノズル装置と、 前記支柱チューブを格納位置から動作位置へと前記支柱チューブを移動させるための機構と、 を具備していることを特徴とする散水システム。請求項7記載の散水システムにおいて、 前記移動可能部材が、少なくとも89°にわたって回転可能とされていることを特徴とする散水システム。請求項8記載の散水システムにおいて、 前記移動可能部材が、少なくとも100°にわたって回転可能とされ、付加的には、170°よりも大きく回転可能とされていることを特徴とする散水システム。請求項9記載の散水システムにおいて、 前記移動可能部材が、少なくとも270°にわたって回転可能とされ、付加的には、少なくとも360°にわたって回転可能とされていることを特徴とする散水システム。請求項7〜10のいずれか1項に記載の散水システムにおいて、 前記移動可能部材が、第2平面内において、少なくとも170°にわたって回転可能とされていることを特徴とする散水システム。請求項7〜11のいずれか1項に記載の散水システムにおいて、 前記支柱チューブを移動させるための前記機構が、ウィンチ機構を備えていることを特徴とする散水システム。請求項7〜12のいずれか1項に記載の散水システムにおいて、 前記支柱チューブを移動させるための前記機構が、ギヤ機構を備えていることを特徴とする散水システム。請求項7〜13のいずれか1項に記載の散水システムにおいて、 前記ベースユニットの幅が、前記支柱チューブの移動によって形成される平面に対して垂直な方向において、1mよりも小さいことを特徴とする散水システム。請求項14記載の散水システムにおいて、 前記ベースユニットの前記幅が、75cmよりも小さなものとされ、付加的には、60cmよりも小さなものとされていることを特徴とする散水システム。請求項7〜15のいずれか1項に記載の散水システムにおいて、 前記散水システムが、前記支柱チューブの入口と出口との間にフィルタを備え、 第1流通経路が、前記フィルタよりも大きな粒子のために規定され、 第2流通経路が、前記フィルタよりも小さな粒子のために規定され、 前記第1流通経路の下流側に、容器が設けられていることを特徴とする散水システム。請求項16記載の散水システムにおいて、 前記支柱チューブと同一直線的にさらなる容器が設けられていることを特徴とする散水システム。請求項16または17記載の散水システムにおいて、 前記容器が、着脱可能な部分を有していることを特徴とする散水システム。請求項18記載の散水システムにおいて、 前記着脱可能な部分が、螺着連結とスナップフィット連結とスプリングとクリップとボディおよびネジとの中の1つまたは複数のものを介して、前記散水システムの残部に対して再取付可能とされていることを特徴とする散水システム。請求項16〜19のいずれか1項に記載の散水システムにおいて、 前記容器の容積が、少なくとも20cm3 とされ、付加的には50cm3 よりも大きいものとされ、付加的には100cm3 よりも大きいものとされていることを特徴とする散水システム。請求項16〜20のいずれか1項に記載の散水システムにおいて、 前記第1流通経路が、前記容器内においてあるいは前記容器の上方において終端していることを特徴とする散水システム。請求項16〜21のいずれか1項に記載の散水システムにおいて、 前記フィルタが、内部に少なくとも1つの開口を有したスクリーンとされ、これにより、前記第1流通経路が、前記開口よりも大きなサイズの粒子のためのものとされ、前記第2流通経路が、前記開口よりも小さなサイズの粒子のためのものとされていることを特徴とする散水システム。請求項22記載の散水システムにおいて、 前記スクリーンの前記少なくとも1つの開口の形状が、直線状であることを特徴とする散水システム。請求項22または23記載の散水システムにおいて、 前記スクリーンが、内部に通路を有したチューブ状スクリーンとされ、 前記少なくとも1つの開口が、前記チューブ状スクリーンの表面上に位置していることを特徴とする散水システム。請求項22〜24のいずれか1項に記載の散水システムにおいて、 前記スクリーン内には、少なくとも4個の開口が設けられていることを特徴とする散水システム。請求項7〜25のいずれか1項に記載の散水システムにおいて、 移動可能部材が、支柱チューブを備え、 前記支柱チューブが、内部流通チャネルを有しているとともに、この支柱チューブに対してノズル装置を取り付け得るものとされ、 前記ベースユニットが、連結機構を備え、 前記移動可能部材が、前記移動可能部材の端部から離間した連結ポイントのところにおいて前記連結機構に対して回転可能に取り付けられていることを特徴とする散水システム。請求項26記載の散水システムにおいて、 前記連結ポイントが、前記移動可能部材の前記端部から、前記ノズル装置を含めることなく前記移動可能部材の長さの少なくとも10%だけ離間し、付加的には少なくとも20%だけ離間していることを特徴とする散水システム。請求項26または27記載の散水システムにおいて、 前記連結ポイントが、前記移動可能部材の前記端部から、40%よりも小さな長さだけ離間していることを特徴とする散水システム。請求項26〜28のいずれか1項に記載の散水システムにおいて、 前記移動可能部材が、前記連結ポイントと前記移動可能部材の前記端部との間に、ノズル装置を取り付けるためのノズル端部を有し、 前記移動可能部材が、さらに、前記連結ポイントと前記移動可能部材の反対側端部との間に、釣り合い錘を有し、 前記釣り合い錘の重量が、50〜300kgとされ、付加的には100〜200kgとされることを特徴とする散水システム。請求項26〜29のいずれか1項に記載の散水システムにおいて、 前記移動可能部材が、前記連結ポイントと前記移動可能部材の前記端部との間に、ノズル装置を取り付けるためのノズル端部を有し、 前記移動可能部材が、さらに、前記連結ポイントと前記移動可能部材の反対側端部との間に、釣り合い錘を有し、 前記移動可能部材と前記ノズル装置との合計重量の20〜40%が、前記移動可能部材のうちの、前記釣り合い錘が設けられている方の端部上に位置していることを特徴とする散水システム。請求項1〜6のいずれか1項に記載の、ブーム上に散水システムを設置するための方法において、 請求項7〜30のいずれか1項に記載された散水システムを設置することを特徴とする方法。方法であって、 請求項7〜30のいずれか1項に記載された散水システムを準備し、 その散水システムを使用してウォータスクリーンを形成し、これにより、熱源からの熱伝達を低減させる、 ことを特徴とする方法。請求項32記載の方法において、 前記熱源が、井戸フレアリング操作であることを特徴とする方法。請求項33記載の方法において、 前記井戸フレアリング操作が、海上の船舶上においてあるいは海上プラットホーム上において行われることを特徴とする方法。請求項34記載の方法において、 前記連結機構が、ブームに対して連結されていることを特徴とする方法。請求項35記載の方法において、 前記散水システムが、前記ブームの手すり支持体の外側に設置されることを特徴とする方法。請求項32記載の方法において、 前記熱源が、森林火災あるいは山火事であることを特徴とする方法。請求項32記載の方法において、 前記熱源が、フレーミング井戸の噴出であることを特徴とする方法。

说明书全文

本発明は、とりわけ井戸試験フレアと人員との間においておよび/または井戸試験フレアと例えば石油掘削リグ等の構造物との間において、ウォータバリアを生成するために使用される散システムに関するものである。

井戸を試験する際には、井戸からの石油およびガスをフレアリングすることが、一般的な方法である。フレアリングに際しては、通常、設備から延出されたバーナーブーム上に設けられた配管系を通して石油およびガスを案内する。井戸を試験してデータを採取しながら、石油およびガスがフレアリングされる。

フレアリングによって生成された熱は、設備上の作業者にとって不快なものであり、場合によっては、深刻な火傷や傷害を引き起こしかねない。他の熱源によっても、不快さや損傷が引き起こされ得る。例えば、井戸からの噴出や、山火事がある。したがって、散水システムを設けることが公知である。散水システムは、火炎と設備との間において、あるいは、火炎と、作業者が存在している他の領域と、の間において、ウォータスクリーンを噴霧する。

本明細書においては、先行技術文献は記載されていない。

本発明者らは、既存の散水システムに関しての様々な限界を認識している。ブームの歩道が妨害されていて、安全のための脱出路が妨害されている。このため、ブームのバーナー端のところにおいて障害が発生した場合にはあるいは事故が起こった場合には、救急隊は、そのようなバーナー端に対しての直接的なアクセス経路を有していない。さらに、配管系内の腐食に基づいてスケールが形成され、これにより、噴霧システム内のノズルが詰まってしまう。さらに、本発明者らは、必要な設備のアセンブリに対して、より直接的におよび/またはより短時間で到達し得る手法を模索している。

本発明の第1見地においては、散水システムであって、ベースユニットと、このベースユニットに対して移動可能に取り付けられた支柱チューブと、この支柱チューブに対して取り付けられたノズル装置と、支柱チューブを格納位置から動作位置へと支柱チューブを移動させるための機構と、を具備している。

支柱チューブを移動させるための機構は、ウィンチ機構とすることができる。

これに代えて、ギヤ機構を設けることができ、作業者は、このギヤ機構を使用することにより、例えば適切なハンドルを介して、支柱チューブを移動させることができる。

例えばノズル装置といったような散水システムのある種の他の構成部材は、支柱チューブと一緒に駆動されることができる。他方、例えばベースユニットといったような残りの構成部材は、静止したままとされる。

本発明の他の見地においては、散水システムは、ベースユニットと、格納位置から動作位置へと移動可能であるようにして、ベースユニットに対して移動可能に取り付けられた支柱チューブと、この支柱チューブに対して取り付けられたノズル装置と、支柱チューブを格納位置から動作位置へと支柱チューブを移動させるための機構と、を具備し、ベースユニットの幅が、支柱チューブの移動によって形成される平面に対して垂直な方向において、1mよりも小さいものとされる。

ベースユニットがそのようなサイズであることのために、ブームの歩道を通って人員が逃げることを全く妨害することなく、ベースユニットをブームに対して取り付けることができる。ベースユニットの幅は、75cmよりも小さなものとすることができ、また、60cmよりも小さなものとすることができる。

第3見地においては、本発明は、方法であって、 ベースユニットと、支柱チューブと、ノズル装置と、を具備した散水システムを準備し; 散水システムの取付後における歩道付きのブームの歩道幅に対して少なくとも30cmという幅を解放状態に残した状態で、散水システムを、歩道付きのブームに対して取り付ける。

よって、そのような通路やスペースを残すことにより、緊急事態時には、人員は、歩道を通って逃げることができる。そのようなスペースは、50cmよりも大きなものとすることができる、あるいは、65cmよりも大きなものとすることができる、あるいは、例えば散水システムが外側に設置された場合にはスペースの全体を残すことができる。

歩道の幅にスペースを残すということは、散水システムの設置後に、人員が散水システムの下方に潜り込んだりあるいは散水システムの上方を乗り越えたりすることなく、散水システムを通って人員が歩くことができる。

散水システムは、ブーム上において配管系の上方に配置することができる。

ある種の実施形態においては、散水システムは、ブームの手すり支持体の外側において、ブームに対して取り付けられる。

第4見地においては、本発明は、方法であって、 ベースユニットと、支柱チューブと、ノズル装置と、を具備した散水システムを準備し; ブームの手すり支持体の外側において、歩道付きのブームに対して散水システムを取り付ける。

よって、散水システムがそのような位置に取り付けられていることのために、ブームの歩道は、散水システムによって妨害されることはない。例えば、ブームの歩道上において、一方の手すり支持体の外側に取り付けることができる。

散水システムは、通常、クランプを備えており、通常、格納位置または動作位置において、ブームに対してクランプ止めされる。

散水システムは、ブームの手すり支持体に対して取り付けることができる。

好ましくは、使用される散水システムの幅は、ブームの歩道の幅の半分未満とされる。

散水システムは、支柱チューブの入口と出口との間にフィルタを備えることができ、第1流通経路を、フィルタよりも大きな粒子のために規定することができ、第2流通経路を、フィルタよりも小さな粒子のために規定することができ、第1流通経路の下流側に、容器が設けられる。

フィルタは、内部に少なくとも1つの開口を有したスクリーンとすることができ、これにより、第1流通経路が、開口よりも大きなサイズの粒子のためのものとされ、第2流通経路が、開口よりも小さなサイズの粒子のためのものとされる。

通常、散水システムは、容器に対してのアクセスを可能とするための着脱可能な部分を有している。この着脱可能な部分は、容器自体によって構成することができる、あるいは、容器の一部とすることができる。

容器の容積は、通常、少なくとも20cm3 とされ、付加的には50cm3 よりも大きいものとされ、付加的には100cm3 よりも大きいものとされる。

好ましくは、第1流通経路は、容器内において終端する。よって、第1流通経路に対しての直接的な流体連通は別として、好ましくは、容器は、散水システムの他の流通経路(すなわち、第1流通経路以外の流通経路)に対して直接的な流体連通を有していない。

着脱可能な部分は、最も通常は、散水システムに対して容易に再取り付けし得る部分である。よって、着脱可能な部分は、螺着連結とスナップフィット連結とスプリングとクリップとボディおよびネジと他の機構との中の1つまたは複数のものを介して、着脱可能とすることができる。

着脱可能な部分は、容器とすることができる。その場合、容器は、散水システムのうちの、例えばスクリーンといったような他の部分に対して、螺着によって連結することができる。

開口の形状は、好ましくは、直線状である。第1寸法は、第2寸法よりも大きなものとされ、第3寸法は、開口の深さとして規定される。例えば、第1寸法は、第2寸法の長さと比較して、3倍よりも大きなものとすることができ、あるいは、8倍よりも大きなものとすることができる。

スクリーンは、通常、内部に通路を有したチューブ状スクリーンとされ、少なくとも1つの開口は、チューブ状スクリーンの表面上に(端部上ではなく)位置している。よって、第2流通経路は、チューブの通路からスクリーンの外側へと延在することができる、あるいは、スクリーンの外側からチューブの通路へと延在することができる。好ましくは、第2流通経路は、チューブの通路からスクリーンの外側へと延在する。

散水システムのうちの、入口とスクリーンとの間の部分は、「入口流通経路」と称され、散水システムのうちの、スクリーンと出口との間の部分は、「出口流通経路」と称される。

入口流通経路は、必要とされる実際の水流通パターンに依存するものの、出口流通経路と比較して、散水システムのより中心寄りのものとすることができる。

入口流通経路および第1流通経路は、好ましくは、同一直線的なものとされる。これにより、ある実施形態においては、容器内で終端する第1流通経路の端部に、破片を集積させるような流通圧を形成することができる。

支柱チューブと同一直線的とされたさらなる容器を設けることができる。

必要とされた流体の量に応じて、散水システムは、専用のポンピングユニットを必要とすることなく、設備のポンプを使用することができる。

本発明の第6見地においては、散水システムであって、 −支柱チューブを備えた移動可能部材であるとともに、支柱チューブが内部流通チャネルを有し、支柱チューブに対してノズル装置を取り付け得るものとされた、移動可能部材と; −連結機構と; を具備し、 移動可能部材が、移動可能部材の端部から離間した連結ポイントのところにおいて連結機構に対して回転可能に取り付けられている散水システムが提供される。

本発明の第7見地においては、上述したような散水システムの使用方法であって、散水システムを使用して流体スクリーンを形成し、これにより、熱源からの熱伝達を低減させるという方法が提供される。これは、特に、多くの場合に海上プラットホーム上におけるような、井戸テストに関して、応用することができる。

移動可能部材が、連結機構に対して、移動可能部材の端部から離間したポイントにおいて連結されていることにより、移動可能部材の一端は、移動可能部材の他端に対して釣り合い錘として作用する。よって、移動可能部材の設置時に、移動可能部材を水平方向位置から鉛直方向位置へと移動させる際には、そのために必要な力を、低減させることができる。

「移動可能部材の端部から離間した」という記載は、移動可能部材の端部からの移動可能部材の長さ(ノズル装置の長さを除く)の少なくとも5%だけ離間していることを意味している。ある種の実施形態においては、さらに離間している。例えば、少なくとも10%離間している、あるいは、少なくとも20%離間している、あるいは、少なくとも30%離間している、あるいは、付加的には、40%よりも大きく離間している。連結ポイントは、50%だけ離間することもできる(すなわち、移動可能部材の長さの半分の位置)。

しかしながら、連結ポイントは、多くの場合、移動可能部材の長さの50%よりも短い位置にある、付加的には、40%よりも短い位置にある。特に、好ましい実施形態においては、移動可能部材の回転中心をなすあるいは移動可能部材の一部に関する回転中心をなす連結ポイントは、移動可能部材の端部から、移動可能部材の長さの25〜35%分だけ離間することができる。

通常、例えば移動可能部材の長さの25〜35%といったような長さだけ、連結ポイントが離間したものとされた移動可能部材の端部は、ノズル装置を受領する端部とは反対側の端部である。

よって、使用前には、ノズル装置が、典型的には、支柱チューブに対して取り付けられ、これは、移動可能部材の起立の直前に行われる。これは、典型的には、支柱チューブの一端に向けて取り付けられる。実際、通常、支柱チューブの方の端部に取り付けられ、通常、連結ポイントから遠い方の端部に取り付けられる。ノズル装置は、通常、支柱チューブの流体チャネルに対して流体連通しており、支柱チューブを通して案内される流体は、ノズル装置から放出され、これにより、ウォータスクリーンを形成し、熱伝達を低減することができる。

よって、移動可能部材は、使用時には、連結ポイントとノズルとの間にノズル端部を有している。移動可能部材は、さらに、連結ポイントと反対側端部との間に釣り合い錘端部を有している。

釣り合い錘端部に対して、追加的な錘を追加することができる。明らかなように、必要とされる錘の量と、連結ポイントと、の間には、相関関係が存在する。さらに、移動可能部材の長さは、また、必要とされる錘の量に影響を与える。それでもなお、本発明の実施形態においては、錘の重量は、多くの場合、連結ポイントと移動可能部材の釣り合い錘端部との間において、50〜300kgとされ、付加的には100〜200kgとされる。

通常、移動可能部材の重量(ノズル装置の重量を含む)の50%よりも小さな重量が、釣り合い錘端部に配置され、移動可能部材の重量(ノズル装置の重量を含む)の50%よりも大きな重量が、ノズル端部に配置される。このようにして、散水システムは、多くの場合には水平状態とされたような格納位置に留まるように付勢される。

しかしながら、好ましくは、移動可能部材とノズル装置との合計重量の少なくとも20%が、付加的には30%よりも大きな重量が、付加的には40%よりも大きな重量が、釣り合い錘端部に配置される。一般的には、釣り合い錘端部における重量の好ましい最大値は、49%である。

よって、ある種の実施形態においては、ノズル端部に向けての通常はわずかな付勢力を克服するために必要な力は、移動可能部材のすべての重量を持ち上げなければならない従来のシステムと比較して、遥かに小さい。したがって、海上設備において使用された場合、プラットホーム自体のウィンチを使用する必要がない。

そのような実施形態においては、様々な利点がある。従来のシステムにおいては、プラットホームのクレーンが、システムを持ち上げる必要があり、典型的には、ブームの上方へとさらにアセンブリを下降させて案内する作業者の上方へとアセンブリを持ち上げつつ他の4インチフランジに対して4インチフランジを位置合わせする必要がある。これは、非常に危険な作業を要求する。本発明の実施形態においては、このような危険性を回避または軽減することができる。

さらに、プラットホーム上のクレーンがプラットホームに向けて引っ張るだけのものである場合には、従来の散水システムは、プラットホームに向けて移動可能部材が上向きに移動し得るように配向可能なものでなければならない。支柱チューブがより大型のものである場合には、得られる動作位置は、多くの場合、所望の距離よりも大きな距離の分だけ、井戸フレアから離間される。これに対し、本発明の実施形態においては、プラットホーム自体のクレーンまたはウィンチを必要としないことにより、散水システムを、プラットホームから離間するように上向きに駆動することができ、これにより、最終的な動作位置を、井戸フレアからの最適な位置でウォータスクリーン動作を行い得る位置とすることができる。

いずれにしても、本発明の実施形態においては、クレーンのウィンチ(実際、すべてのウィンチ)を使用する必要がないことにより、設置を、より迅速にかつより容易に行うことができる。

移動可能部材は、少なくとも45°にわたって回転可能なものとすることができ、通常は、少なくとも89°にわたって回転可能なものとすることができる。実際、好ましい実施形態においては、移動可能部材は、90°よりも大きく回転することができ、また、170°よりも大きく回転することができる。よって、移動可能部材は、ブームに対して一直線状とされた格納位置から、これに直交した位置へと、移動することができる。その後、元々の格納位置から180°の位置へと移動することができる。このように、このような実施形態においては、特別な状況での要求に応じて、移動可能部材を、連結ブラケットの両サイドのいずれにおいても、格納位置とすることができる。ある種の実施形態においては、移動可能部材は、180°よりも大きく回転することができる。例えば、270°にわたって回転することができ、あるいは、360°にわたって回転することができる。このようにして、移動可能部材は、いずれの回転方向にも回転することができる。これにより、移動可能部材を、格納位置から動作位置へと移動させることができる。このような態様は、例えばいずれかの回転方向が妨害されている場合に、有効なものである。

さらに、移動可能部材は、個別の、通常は水平方向の、平面内において、回転可能なものとすることができる。そのような平面は、通常は、格納位置と動作位置との間にわたっての移動可能部材の移動によって規定される平面に対して直交する平面である。よって、例えば、移動可能部材は、「移行位置」とすることができる。移行位置においては、ノズル端部は、主設備に対してより近接して配置することができ、その後、例えば水平方向面内において180°にわたって、格納位置へと移動させることができる。これにより、ノズル端部は、主設備に対しての先端となる。その後、移動可能部材は、個別の平面内において、格納位置から動作位置へと移動することができる。

連結機構は、ブームに対しての連結に好適なものとすることができ、使用時には、ブームに対して連結することができる。理想的には、ブームの手すり支持体の外側において、あるいは、好ましくは少なくとも歩道を妨害しない態様で、連結することができる。このような実施形態のさらなる利点は、散水システムがそのような位置に取り付けられていることのために、ブームの歩道に対してのアクセスが、このような実施形態における散水システムによって、全く妨害されないことである。

連結機構は、ブームの手すり支持体に対して取り付けることができる、付加的には、フレームを介して取り付けることができる。連結機構は、歩道の内側にもまた外側にも取り付けることができる。好ましくは、ブームの避難経路を妨害しない態様で、取り付けることができる。

第8見地においては、本発明は、さらに、散水システムを使用してウォータスクリーンを形成し、これにより、熱源からの熱伝達を軽減するという方法を提供する。

本発明による散水システムは、通常はウォータスクリーンを形成し、これにより、必須ではないけれども多くの場合に海上プラットホームにおいて、井戸テスト操作からの熱伝達を軽減するために使用される。本発明による散水システムは、また、陸上でのフレアリング操作に関しても、使用することができる。さらに、代替可能な使用においては、散水システムは、森林火災や山火事のための携帯型ユニットとして配置することができる。その場合、トラックによって、ユニットの位置決めを行うことができる。例えば、水源のそばにおいて建物の前方に位置決めを行うことができる。このようにして、熱伝達を軽減することができる。これにより、例えば、潜在的に致死的な熱的状況から人員や家畜を保護することができる。あるいは、火事から財産を保護することができる。

さらなる代替可能な実施形態においては、散水システムは、また、噴出からの保護のために使用することができる。例えば、炭化水素井戸からの噴出が起こった場合、そして、吐出された液体やガスに火が点いた場合、散水システムを使用することにより、流体スクリーンを設けることによって、多くの場合ウォータスクリーンを設けることによって、熱伝達を軽減することができ、これにより、炎上する噴出からの熱伝達を軽減することができる。

よって、本発明は、例えば海上や陸上での井戸テストや森林火災あるいは井戸噴出といったような熱源からの熱伝達を低減させるための様々な方法を提供するものである。

以下においては、添付図面を参照しつつ、本発明に関しての単なる例示としてのいくつかの実施形態について説明する。

本発明による散水システムを、フレアブーム上における動作位置で示す斜視図である。

図1の散水システムを外側寄りの動作位置で示す端面図であり、フレアブームも図示されている。

図2aの散水システムを外側寄りの格納位置で示す平面図であり、フレアブームも図示されている。

図2bの散水システムを外側寄りの格納位置で示す斜視図であり、フレアブームも図示されている。

図1の散水システムを内側寄りの格納位置で示す平面図であり、フレアブームも図示されている。

図4aの散水システムを内側寄りの動作位置で示す端面図であり、フレアブームも図示されている。

図1の散水システムを内側寄りのさらなる格納位置で示す平面図であり、フレアブームも図示されている。

図5aの散水システムを内側寄りのさらなる動作位置で示す端面図であり、フレアブームも図示されている。

図1の散水システムの下端部を動作位置で示す側面図であり、フレアブームも図示されている。

図1の散水システムを示す斜視図である。

図1の散水システムを格納位置で示す側面図であり、フレアブームも図示されている。

図1の散水システムを格納位置で示す側面図であり、フレアブームも図示されている。

図1の散水システムが動作位置へと移動する様子を示す側面図であり、フレアブームも図示されている。

図1の散水システムが動作位置へと移動する様子を示す側面図であり、フレアブームも図示されている。

図1の散水システムが動作位置へと移動する様子を示す側面図であり、フレアブームも図示されている。

本発明による散水システムを示すさらなる斜視図である。

本発明による散水システムの他の実施形態を示すさらなる斜視図である。

本発明による散水システムを、フレアブーム上における格納位置で示す斜視図である。

図11の散水システムを、動作位置で示す斜視図である。

図11の散水システムを拡大して示す斜視図であって、連結機構と、連結ポイントと、を図示している。

ブームと本発明による散水システムとを示す斜視図である。

図14aにおけるブームと散水システムとを示す平面図である。

図14aにおけるブームと散水システムとを示す端面図である。

図14aにおけるブームと散水システムとを示す側面図である。

ブームと本発明による散水システムの他の実施形態とを示す斜視図であって、本発明による散水システムの他の実施形態が、移行位置で図示されている。

図15における散水システムを格納位置で示す斜視図であって、散水システムは、ノズル装置を有している。

図16における散水システムおよびノズル装置をさらなる格納位置で示す斜視図である。

図16における散水システムおよびノズル装置を動作位置で示す斜視図である。

図16における散水システムおよびノズル装置を修理位置で示す斜視図である。

図1は、散水システム10の一実施形態を示している。この散水システム10は、海上設備(図示せず)のブーム12上に設けられている。散水システム10は、ベースユニット30と、ノズル装置22と、を備えている。ベースユニット30は、支柱チューブ20の一端のところにおいて支柱チューブ20に対して連結されたメインボディ50を有している。散水システム10は、配管系14を通してポンプ(図示せず)によって供給された水を、支柱チューブ20を介して、ノズル装置22内へと提供し、これにより、ウォータスクリーンを生成する。これにより、ブーム12の端部のところにおいて、井戸フレアリング操作からの熱伝達を低減することができる。

散水システム10の位置は、様々な位置において、ブーム12に対して固定することができる。しかしながら、好ましい実施形態においては、固定のためのすべての位置は、ブーム12から離れており、これにより、ブーム12の歩道16上を、人員が自由に歩くことができる。これにより、緊急時には、人員は、ブーム12を通って逃げることができる。

位置に関しての第1の選択肢が、図2aおよび図2bに図示されている。この例においては、散水システム10は、ブームの手すり18の外側に取り付けられている。よって、歩道16は、全く遮られておらず、人員は、歩道16に対して自由にアクセスすることができる。図3は、このような外側の位置において、なおかつ、格納位置において、散水システム10を示している。この態様は、両方の手すりにわたって取り付けられておりそのため歩道の使用を妨害している既存のシステムとは、著しく相異している。

位置に関しての第2の選択肢が、図4aおよび図4bに図示されている。この例においては、散水システム10は、手すり18の内側に取り付けられており、手すり18の側面に対して固定されている。ブームの歩道16上のいくらかのスペースが散水システム10によって占められているけれども、歩道16上には、なおも十分なスペースが残されており、これにより、人員は、ブームの全体に対してアクセスすることができ、緊急時には歩道を通って逃げることができる。

このような態様は、それら自身のブームが設けられている設備において、有利なものとすることができる。なぜなら、一時的に設置されるフレアブームの場合よりも、ブームの幅がより広い傾向があるからである。

散水システム10の位置に関してのさらなる選択肢が、図5aおよび図5bに図示されている。この位置は、ブームの手すり18の内側であるものの、ブーム12内に配置されることがあり得る配管系15の上方である。これにより、歩道16のアクセス可能領域に対して最小限の干渉しかもたらさない。このため、人員は、歩道16に対してなおもアクセスすることができる。

図6に示すように、散水システム10は、ベースユニット30と、ウィンチ40と、メインボディ50と、を備えている。ベースユニット30は、フレーム31を有しており、このフレーム31は、手すり18に対して、および、この手すり18の支持体19に対して、固定されている。

ウィンチ40は、ベースユニット30に対して取り付けられており、ライン42(図6には図示されていない)を制御する。ライン42は、支柱チューブ20の一端部へと延長されている。これにより、詳細に後述するように、メインボディ50と支柱チューブ20とノズル装置22とを駆動することができる。

この構成は、設備のクレーンがシステムを持ち上げる必要があってクレーンが典型的にはブームの上方へとさらにアセンブリを下降させて案内する作業者の上方へとアセンブリを持ち上げつつ他の4インチフランジに対して4インチフランジを位置合わせする必要がある既存のシステム構成とは、明確に相違している。既存のシステム構成は、非常に危険な作業を要求する。これに対し、本発明の実施形態においては、ウィンチを備えており、危険性を回避または軽減する。

さらに、設備上のクレーンが設備に向けて引っ張るだけのものである場合には、従来の散水システムは、設備に向けて上向きに移動し得るように配向可能なものでなければならない。支柱チューブがより大型のものである場合には、得られる動作位置は、多くの場合、所望の距離よりも大きな距離の分だけ、井戸フレアから離間される。これに対し、本発明の実施形態においては、必要であれば、ウィンチ40を備えていることにより、あるいは、配向可能であるような後述のギヤシステムを備えていることにより、散水システムを、設備から離間するように上向きに駆動することができ、これにより、最終的な動作位置を、井戸フレアからの最適な位置でウォータスクリーン動作を行い得る位置とすることができる。

メインボディ50を移動可能とし得るよう、旋回ユニット34は、移動機構を備えている。移動機構は、図示していないものの、ナイロンブラシと、ワッシャ(場合によっては、ローラベアリング上)と、付加的には、ギヤシステムと、を有している。図7に明瞭に示すように、旋回ユニット34は、メインボディ50に付設された旋回クランプ36に対して連結されている。

メインボディ50は、容器を、すなわち、「破片トラップ」51,52を、有している。メインボディ50内には、スクリーンが設けられている。このスクリーンは、供給水内の破片がノズルに向けて支柱チューブ20内へと流れることを防止する。破片トラップ51,52は、破片を収集するための凹所を提供する(これにより、破片は、スクリーン上に収集されるのではなく、凹所内に収集される)。

さらなるいくつかの細部が、図7に示されている。図7においては、着脱可能なウィンチハンドル41と、さらなる配管支持体33と、が図示されている。

図8a〜図8eにおける一連の図示は、ノズル装置(図8b)が格納された格納位置(図8a)から、動作位置(図8e)へと向けて駆動される散水システム10を示している。典型的には、散水システム10は、船積みのための待ち受け状態とされた図8aの位置において、陸上に設置される。ノズル装置22は、所定場所に設置され(図8b)、その後、支柱チューブ20とノズル装置22とメインボディ50とが、内部ウィンチによってあるいはハンドル付きのギヤによって、動作位置へと起立される。散水システムが動作位置とされた後に、散水システムが固定され、4インチ径のフレキシブルな配管系14が、メインボディ50に対して取り付けられる。ウィンチにより、専門技術者を必要とすることなく、また、設備のクレーンを使用する必要なく、不使用時に散水システムを容易に格納することができる。このことは、また、設備のクレーンに対してのアクセスを可能とするためにブームをリグに向けて旋回させるという危険な操作を不要とする。

図9は、本発明によるさらなる散水システムをさらに示している。図10は、修正された実施形態110を示している。この実施形態110においては、ハンドル135が、旋回ユニット134に対して取り付けられている。旋回ユニット134は、ギヤシステム(図示せず)を備えており、これにより、操作者は、ハンドルを使用することにより、支柱チューブ20および関連するノズル装置を起立させることができる。

図11は、代替可能な散水システムの一実施形態210を示している。この散水システムは、海上プラットホーム(図示せず)のブーム212上に設けられており、格納状態で図示されている。散水システム210は、移動可能部材221に対して連結された連結機構すなわちブラケット230を備えている。移動可能部材221は、支柱チューブ220と、ノズル装置222と、釣り合い錘223と、を備えている。さらなるクランプ232が、移動可能部材221を格納状態で保持している。このクランプ232は、支柱チューブを立ち上げる際には、解放することができる。

詳細に後述するように、移動可能部材221は、連結ポイント(すなわち、連結ブラケット230に対しての連結ポイント)まわりにおいて移動する(移動可能部材221は、連結ポイントのところにおいて、回転することができる、あるいは、部分的に回転することができる)。これにより、散水システムは、図12に示すような動作位置へと移動する。散水システムは、動作位置において、ロープ227によって固定される。散水システム210に対しては、配管系214およびホース217を介して、ポンプ(図示せず)によって水が供給され、さらに、支柱チューブ220を通してノズル装置222へと水が提供される。これにより、ウォータスクリーンが形成され、これにより、ブーム212の端部における井戸フレアリング動作からの熱伝達が低減される。

この移動動作は、連結ポイントの位置のために(移動可能部材の端部のところに位置しているわけではない)、また、釣り合い錘のために、ノズル装置222とは反対側に位置した移動可能部材の端部のところにおいて、はるかに容易なものである。

図13においては、連結ブラケット230と、直立状態とされた移動可能部材221の釣り合い錘端部とが、拡大図で示されている。ブラケット230は、ブーム212の側面に対してまたは手すり支持体216に対して、固定されている。移動可能部材は、連結ポイント231のところにおいてブラケットに対して取り付けられている。よって、移動可能部材と連結ブラケットとの双方は、ブーム212の手すり216よりも外側に位置している。この構成は、移動可能部材およびブラケットが手すりの上方に配置されていて歩道使用の障害となっている既存のシステム構成とは、著しく相違している。とりわけ、本発明のこの実施形態による散水システムは、歩道を全く妨害するものではなく、特に危険な状況から人員が歩道を通って逃げることが要求された非常事態時といったようなときに、歩道に対しての人員のアクセスを可能とする。

釣り合い錘225が、支柱チューブ220の釣り合い錘端部に対して取り付けられており、この釣り合い錘225は、支柱チューブ220の起立を補助する。流体コネクタ226が設けられている。この流体コネクタ226は、水の供給源に接続されているものであって、支柱チューブ220内の流体通路に対して連通している。さらに、破片トラップ240が設けられている。破片トラップは、水内の破片を収集するためのものである。したがって、動作位置とするためには、プラットホームの水供給源214(図12に示す)は、ホース217を介して、流体コネクタ226に対して接続されている。ある種の実施形態においては、追加的な錘225を追加する必要がなく、散水システムは、移動可能部材の端部から、釣り合い錘の効果を受けることができる(連結ポイントが、移動可能部材の端部から離間していることのため)ことに注意されたい。

移動可能部材221を格納位置(図11)から動作位置(図12)へと移動させる際には、回転ポイント231の位置および釣り合い錘の位置により、移動可能部材を移動させて支柱チューブ220を動作位置へと起立させるために、非常に緩やかな力を印加することができる。よって、ある種の実施形態においては、支柱チューブ220およびノズル装置222を動作位置へと起立させるに際して、プラットホームのクレーンやウィンチを必要としない。プラットホームのウィンチの制限のために(例えば、ウィンチが、プラットホームに向けて引っ張ることしかできないことのために)、既存システムの場合と比較して、散水システム210は、ブーム212上において、より最適な位置に配置することができる。

本願発明の各実施形態の大いなる利点は、散水システムの支柱チューブの取扱いおよび起立操作が極めて単純であることである。さらに、他の利点は、操作が、より安全であることである。

図14a〜図14dは、散水システムが取り付けられたブーム212を示す図である。特に、平面図(図14b)および端面図(図14c)に示すように、歩道219(図14cおよび図14d)は、作業者に対して完全に解放されており、散水システム210は、歩道へのアクセスに対して、全く妨害していない。さらに、図14dに示すように、散水システムは、必要に応じて、前方側の格納位置から、後方側の格納位置へと、移動することができる。

このことは、散水システムの動作を補助することができる。理想的には、ノズル装置222は、この場所で、取り付けられる。このことは、ノズル装置222が上向きとされたときには、ずっと容易に行うことができて、ずっと安全に行うことができる。よって、移動可能部材221は、水平状態において適切に配置することができる。これにより、ノズル装置222を、そのような位置に取り付けることができる。また、重いノズル装置222がそのような上向き位置とされたときに、移動可能部材221をより容易に持ち上げることができる。なぜなら、ノズル装置222が下向きとされている場合と比較して、連結ポイントのところにおける実効的な重量が低減されているからである。

さらに、不使用時には、ノズルが損傷を受けにくいように、ノズルを下向きに格納することが好ましい。これにより、ノズルを、ブームの手すり216よりも下方に配置することができる。よって、移動可能部材は、格納位置へと回転させることができる。すなわち、ノズルが取り付けられた位置に対して180°の位置へと回転させることができる。

図15〜図19は、本発明の一見地による散水システムの代替可能な実施形態310を示している。散水システム310は、個別のベースユニット330を備えている。ベースユニット330は、鉛直方向において360°にわたって回転可能とされており、これにより、格納位置から動作位置へと移動させることができる。さらに、ベースユニット330は、水平方向において360°にわたって回転可能とされており、これにより、移行位置から格納位置へと移動させることができる。支柱チューブ320は、任意の長さとすることができる。

図15に示すように、ベースユニットは、ブーム312の一方の手すり支持体に対して取り付けられるものであり、支柱チューブ320および他の構成部材を歩道の上方に配置するような図示の状態で出荷される。これにより、構成部材が落下するという危険性を低減することができる(特に、この状態は、使用される際の状態ではない)。ノズル装置322は、通常は、現地で取り付けられるものであって、組み立てられた状態で出荷されるものではない。

図16は、「格納」位置を示している。支柱チューブ320は、図15の位置と比較して、水平方向に旋回されている。これにより、支柱チューブ320は、手すりの外側に位置している。さらに、図16においては、ノズル装置322が取り付けられている。代替可能な格納位置が、図17に示されている。図17においては、手すりの外側であるものの、図16の位置と比較して、支柱チューブ320および関連部材を、180°だけ回転させて配置することができる。これは、どちらの回転方向においても行うことができる。例えば、上方の経路上に障害物がある場合には、支柱チューブ320を180°だけ回転させることができ、これにより、図16の位置から図17の位置へと、ノズルを、ブームに対して下向きに延在させることができる。

図18は、動作位置とされた散水システム310を示しており、歩道を、全く障害物のないものとすることができる。図19は、散水システムのさらに他の状態を示している。図19においては、散水システムは、水平方向におよび鉛直方向に回転されており、これにより、修理に適した位置とすることができる。

好ましい実施形態においては、散水システムは、単一の手すり上に取り付けられあるいは手すり支持体に対して取り付けられ、フレアブームの外側に配置される。

ある種の実施形態の利点は、支柱チューブを格納位置から動作位置へと移動させるに際し、散水システムが、例えばウィンチや釣り合い錘といったようなそれ自身の機能を備え得ることである。これにより、不使用時にクレーン操作によって破壊されるというリスクを防止することができる。

本発明の範囲を逸脱することなく、様々な改良や様々な修正を行うことができる。

10 散水システム 12 ブーム 16 歩道 18 手すり 19 手すり支持体 20 支柱チューブ 22 ノズル装置 30 ベースユニット 31 フレーム 34 旋回ユニット 36 旋回クランプ 40 ウィンチ 50 メインボディ 51 破片トラップ、容器 52 破片トラップ、容器 110 散水システム 210 散水システム 212 ブーム 216 手すり支持体 220 支柱チューブ 221 移動可能部材 222 ノズル装置 223 釣り合い錘 225 釣り合い錘 230 連結機構、ブラケット 231 連結ポイント 310 散水システム 312 ブーム 320 支柱チューブ 322 ノズル装置 330 ベースユニット

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