System and method for generating a reservoir liquid

申请号 JP2014522881 申请日 2012-07-18 公开(公告)号 JP2014523989A 公开(公告)日 2014-09-18
申请人 エボリューション ペトローリアム コーポレイション; 发明人 マッツァンティ,ダリル,ブイ;
摘要 人工リフトシステムが坑井から貯留層液体を取り出す。 パッカによって固定された第1のチュービングストリング内にガスリフトシステムが配置され、ダウンホールポンプあるいはそれに代わるプランジャリフトを第2のチュービングストリングと共に配置することができる。 第2のチュービングストリングの運動を制限するために二重ストリングアンカを第1のチュービングストリングと共に配置することができる。 第2のチュービングストリングはオンオフツールを使用して第1のチュービングストリングを妨害することなく取り外し可能に二重ストリングアンカに取り付けることができる。 貯留層液体が一方向のみで第1のチュービングストリング内に流入することを可能にするために一方向弁を使用することもできる。 第2のチュービングストリングは第1のチュービングストリング内に配置することができ、注入ガスが第1および第2のチュービングストリング間のアニュラスを下降することができる。 双方向通流コネクタが第2のチュービングストリングを第1のチュービングストリングに固定することができ、またケーシングチュービングアニュラス内の貯留層液体がコネクタを介してダウンホールポンプに通流することを可能にする。 注入ガスが双方向通流コネクタを介して垂直に通流することが可能になり、それによりダウンホールポンプの下方からダウンホールポンプの上方に液体を持ち上げる。 双方向通流コネクタは、下向きに注入されたガスがその双方向通流コネクタを介して通流する貯留層液体と干渉することを防止する。 別の実施形態によれば、貯留層からのガスが貯留層液体をダウンホールポンプの下方からダウンホールポンプの上方に持ち上げる。 第1のチュービングストリングは、ダウンホールポンピングシステムあるいは代替的なプランジャリフトをパッカアセンブリの上方に含むことができる。 パッカの下方の同心のチュービングシステムが貯留層からのガスを使用して液体を持ち上げることができる。
【選択図】図13
权利要求
  • 地表から貯留層液体を含んだ貯留層へ延在する坑井内の人工リフトシステムであり:
    坑井内のケーシングと;
    前記ケーシング内に配置されたパッカに対して密封式に係合するとともにそれを通って延在する第1のチュービングストリングと;
    前記第1のチュービングストリング内に取り付けられた第1の双方向通流コネクタと;
    前記第1のチュービングストリング内の前記双方向通流コネクタの下方の部位内に配置された第2のチュービングストリングと;
    前記第1のチュービングストリング内の前記双方向通流コネクタの上方の部位内に配置されるとともに貯留層液体を地表に向かって移動させるよう構成された液体移送装置を含んだ第3のチュービングストリングを備えてなり;
    前記第1のチュービングストリングは圧力ガスを地表から前記双方向通流コネクタを介して下方に搬送しそれを貯留層液体と混合するとともに前記ケーシングと前記第1のチュービングストリングの間のアニュラスを介して持ち上げるように構成され;
    前記第3のチュービングストリングが前記双方向通流コネクタに接続され;
    前記双方向通流コネクタがそれを通じて下向きの圧力ガスと持ち上げられた貯留層液体の両方を相互に接触させることなく同時に通過させることを可能にするよう構成される、
    人工リフトシステム。
  • 前記移送装置がポンプである請求項1記載の人工リフトシステム。
  • 前記移送装置がプランジャである請求項1記載の人工リフトシステム。
  • 前記第1のチュービングストリング内の前記パッカの上方に取り付けられた第1の一方向弁をさらに備える請求項1記載の人工リフトシステム。
  • 前記第1のチュービングストリング内の前記パッカの下方に取り付けられた第2の一方向弁をさらに備える請求項4記載の人工リフトシステム。
  • 前記双方向通流コネクタは、厚みと、第1の端部と、第2の端部と、前記第1の端部から前記第2の端部までの中央穴と、側面と、前記厚みにわたって前記第1の端部から前記第2の端部まで配設された第1の管路と、前記厚みにわたって前記側面から前記中央穴まで配設された第2の管路を有する円筒体を備えてなり;
    前記第1の管路と前記第2の管路が交接しない、
    ことからなる請求項1記載の人工リフトシステム。
  • 前記厚みにわたって前記第1の端部から前記第2の端部まで配設された管路を複数有し;
    前記厚みにわたって前記側面から前記中央穴まで配設された管路を複数有してなる、
    請求項6記載の人工リフトシステム。
  • 前記第3のチュービングストリングはオンオフツールとマッドアンカを設けて前記双方向通流コネクタに接続する請求項1記載の人工リフトシステム。
  • 前記マッドアンカは第1の端部が開放され第2の端部が閉鎖されたチューブラーを備えてなる請求項8記載の人工リフトシステム。
  • 前記第2のチュービングストリングの一端が前記第1のチュービングストリング内の前記パッカの上方でブッシングと結合されてなる請求項1記載の人工リフトシステム。
  • 地表から貯留層に延在する坑井から人工リフトシステムを使用して貯留層液体を生産する方法であり:
    坑井内のケーシング内に配置されたパッカを通して第1のチュービングストリングを配置し;
    前記第1のチュービングストリング内でこの第1のチュービングストリングに取り付けられた双方向通流コネクタを介して地表から圧力ガスを下方向に注入し;
    前記パッカの上方で前記第1のチュービングストリングに取り付けられた第2のチュービングストリングを介して圧力ガスを下方向に流動させ;
    圧力ガスを貯留層液体と混合し;
    ケーシングと前記第1のチュービングストリングの間のアニュラスを介して混合された圧力ガスと貯留層液体を持ち上げ;
    前記双方向通流コネクタを介しての圧力ガスの下方向への注入のステップの間に持ち上げられる貯留層液体が下方向への圧力ガスと接触することが無いようにして前記双方向通流コネクタを介して貯留層液体を移動させ;
    前記第1のチュービングストリング内の前記双方向通流コネクタの上方に配置された第3のチュービングストリング内に設置された移送装置を使用して前記貯留層液体を地表に移送する、
    ことを含んでなる方法。
  • 前記移送装置がポンプである請求項11記載の方法。
  • 前記移送装置がプランジャである請求項11記載の方法。
  • 前記第1のチュービングストリング内の前記パッカの上方に取り付けられた第1の一方向弁を介して混合された圧力ガスと貯留層液体を移動させるステップをさらに含んでなる請求項11記載の方法。
  • 前記第1のチュービングストリング内の前記パッカの下方に取り付けられた第2の一方向弁を介して混合された圧力ガスと貯留層液体を移動させるステップをさらに含んでなる請求項14記載の方法。
  • 前記双方向通流コネクタが、厚みと、第1の端部と、第2の端部と、前記第1の端部から前記第2の端部までの中央穴と、側面と、前記厚みにわたって前記第1の端部から前記第2の端部まで配設された第1の管路と、前記厚みにわたって前記側面から前記中央穴まで配設された第2の管路を有する円筒体を備えてなり;
    前記第1の管路と前記第2の管路が交接しない、
    請求項11記載の方法。
  • 前記厚みにわたって前記第1の端部から前記第2の端部まで配設された管路を複数有し;
    前記厚みにわたって前記側面から前記中央穴まで配設された管路を複数有してなる、
    請求項16記載の人工リフトシステム。
  • 地表から貯留層液体を含んだ貯留層内まで延在する坑井内で使用するための装置であり:
    厚みと、第1の端部と、第2の端部と、前記第1の端部から前記第2の端部までの中央穴と、側面を有する円筒体を備えてなり;
    前記厚みにわたって前記第1の端部から前記第2の端部まで第1の管路が配設され;
    前記厚みにわたって前記側面から前記中央穴まで第2の管路が配設され;
    前記第1の管路と前記第2の管路が交接せず;
    貯留層液体と混合して持ち上げるために使用される地表からの圧力ガスを通流させるように前記第1の管路が構成され;
    前記第2の管路は持ち上げられた貯留層液体を通流させるように構成される、
    ことからなる装置。
  • 前記厚みにわたって前記第1の端部から前記第2の端部まで配設された管路を複数有し;
    前記厚みにわたって前記側面から前記中央穴まで配設された管路を複数有してなる、
    請求項18記載の人工リフトシステム。
  • 坑井内の貯留層液体を地表に移動させる方法であり:
    坑井内に円筒体を配置し;前記円筒体が厚みと、第1の端部と、第2の端部と、前記第1の端部から前記第2の端部までの中央穴と、側面と、前記厚みにわたって前記第1の端部から前記第2の端部まで配設された第1の管路と、前記厚みにわたって前記側面から前記中央穴まで配設された第2の管路を有するものとし;前記第1の管路と前記第2の管路が交接しないようにし;
    前記第1の管路を介して圧力ガスを地表から下方向に移動させ;
    前記第2の管路を介して貯留層液体を移動させる、
    ステップからなる方法。
  • 前記厚みにわたって前記第1の端部から前記第2の端部まで配設された管路を複数有し;
    前記厚みにわたって前記側面から前記中央穴まで配設された管路を複数有してなる、
    請求項20記載の人工リフトシステム。
  • 貯留層液体を除去するためのシステムであり:
    地表から貯留層液体を含んだ貯留層へ延在する坑井と;
    坑井内のケーシングと;
    前記ケーシング内に配置されたパッカに対して密封式に係合するとともにそれを通って延在する第1のチュービングストリングと;
    前記第1のチュービングストリングに接続された上側有孔サブと下側有孔サブの間のブランクサブと;
    前記第1のチュービングストリングの前記下側有孔サブの下方の部位内に配置された第2のチュービングストリングと;
    前記第1のチュービングストリング内の前記上側有孔サブの上方に配置されるとともに貯留層液体を地表に向かって移動させるよう構成された液体移送装置とを備えてなり;
    前記第2のチュービングストリングが貯留層液体を前記第1のチュービングストリングに搬送するよう構成され;
    前記下側有孔サブは前記第1のチュービングストリングからの貯留層液体を前記ケーシングと前記第1のチュービングストリングの間のアニュラスに通流させるように構成され;
    前記上側有孔サブは前記アニュラスからの貯留層液体を前記第1のチュービングストリングに通流させるように構成してなるシステム。
  • 前記移送装置がポンプである請求項22記載の人工リフトシステム。
  • 前記移送装置がプランジャである請求項22記載の人工リフトシステム。
  • 前記第2のチュービングストリング内に取り付けられた一方向弁をさらに備える請求項22記載の人工リフトシステム。
  • 地表から貯留層に延在する坑井から貯留層液体を生産する方法であり:
    坑井内のケーシング内に配置されたパッカを通して第1のチュービングストリングを配置し;
    前記第1のチュービングストリングの一部位内に配置された第2のチュービングストリングを介して貯留層液体を移動させ;
    前記第1のチュービングストリングからの貯留層液体を前記第1のチュービングストリング内に取り付けられた下側有孔サブを介して前記第1のチュービングストリングとケーシングの間のアニュラスに通流させ;
    前記アニュラスからの貯留層液体を前記第1のチュービングストリング内に取り付けられた上側有孔サブを介して前記第1のチュービングストリングに通流させ;
    前記第1のチュービングストリング内の前記上側有孔サブの上方に配置された移送装置を使用して前記貯留層液体を地表に移送する、
    ことからなる方法。
  • 前記移送装置がポンプである請求項26記載の方法。
  • 前記移送装置がプランジャである請求項26記載の方法。
  • 前記第2のチュービングストリングに取り付けられた一方向弁を介して貯留層液体を移動させるステップをさらに含んでなる請求項26記載の方法。
  • 说明书全文

    関連出願の相互参照

    本出願は、2007年12月10日付で出願された米国特許出願第12/001,152号の一部継続出願であり、前記出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。

    連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載

    該当無し

    マイクロフィルム添付文書の参照

    該当無し

    この発明は、地下油井およびガス井に配備される生成システムならびに方法に関する。

    多くの油井およびガス井は、その生産寿命のいずれかの時点で坑井の液体を地表に送出するために充分なエネルギーを貯留層が形成することが不可能になることにより液詰まり(liquid loading)を経験する。 坑井内に滞留した液体は井戸の通流を遮断するかあるいは流速の低下の原因となり得る。 生産を増加あるいは再生するためにオペレータが井戸を人工リフト上に設置し、それはエネルギー形態を坑井内に付加することによって坑井の液体を地表に除去する方法として定義される。 現在、石油およびガス業界において最も一般的な人工リフトシステムはダウンホールポンピングシステム、プランジャリフトシステム、ならびに圧縮ガスシステムである。

    ダウンホールポンプの最も一般的な形式はサッカーロッドポンプである。 これは二重式のボールシート組成体とプランジャを含んだポンプ筒体を具備する。 サッカーロッドのストリングがダウンホールポンプを地表のポンプジャックに結合する。 地表のポンプジャックが往復動作をロッドに供給し、続いてそのロッドが液体移送装置であるポンプを駆動するために往復動作を供給する。 ポンプが往復動作するとポンプの上方の液体が重によってポンプ室内に供給され、さらにそれが生産チュービングに吸い上げられて坑井から地表設備に供給される。 別のダウンホールポンプシステムには、プログレッシブキャビティ、ジェット、電動中ポンプ等が含まれる。

    プランジャリフトシステムは、坑井のチュービングの底部から地表へ移動する自由ピストンを持ち上げるために圧縮ガスを使用する。 殆どのプランジャリフトシステムは、坑井内に圧力を形成するために周期的に井戸内で閉鎖することによって貯留層からのエネルギーを利用する。 その後急速に井戸が開放されそれによって圧力差が形成され、プランジャが地表へ移動する際にそのプランジャの上方に集積された貯留層液体を持ち上げる。 ポンプと同様にプランジャも液体移送装置である。

    圧縮ガスシステムは連続的あるいは断続的なものとすることができる。 その名称が示すように、連続的なシステムは坑井内にガスを連続的に注入し、断続的なシステムは断続的にガスを注入する。 いずれのシステムにおいても、圧縮ガスが井戸のケーシング−チュービングアニュラスに流入し、チュービングストリング内に収容されたガスリフトバルブに向かって坑井を下る。 ケーシング−チュービングアニュラス内のガス圧がチュービング内部のバルブに隣接した場所の圧力と比べて十分に高ければ、リフトバルブが開放状態になり続いてケーシング−チュービングアニュラス内のガスがチュービング内に流入することを可能にし従ってチュービング内のリフト液体が坑井から流出することを可能にする。 連続ガスリフトシステムは貯留層が膨張押し型(枯渇押し型)あるいは部分膨張押し型を有することを除いて効率的に動作し、前記膨張あるいは部分膨張押し型によれば液体が除去された際に貯留層内に圧力低下がもたらされる。 ガスリフト圧力が貯留層上に重大な背圧を誘発する程の点まで貯留層圧力が枯渇すると、連続ガスリフトシステムが非効率になってシステムを稼働することが不経済になる程まで井戸からの流速が低下する。 断続ガスリフトシステムはこの背圧を断続的に使用し、従って連続システムに比べてより長期間経済的に稼働することができる。 断続システムは、その断続システムに基づいた地表設備の稼働の難しさならびに高コストのため連続システムほど一般的でない。

    炭化水素の回復を拡大するために変則的な化石エネルギー鉱床にアクセスする水平切削が開発された。 坑井の地表位置から一定距離の化石エネルギー鉱床にアクセスするために傾斜切削が開発された。 一般的に、これらの切削方式の両方が垂直孔あるいは井戸から開始する。 その垂直井戸の所定の点において切削工具の転向が開始され、その結果切削工具が垂直位置に関して偏向された位置に運ばれる。

    最も人工的なリフトシステムを傾斜あるいは水平井戸の偏向した部位内に設置するかまたは垂直井戸の有孔部位内の深くに設置することは実用的でなく、何故ならそれらの領域に設置されたダウンホール装置が非効率となるかあるいは液体中に含まれていてポンプの動作を妨害する粉塵および/または固形物ならびにガスのために高い維持費を伴う可能性があるためである。 従って、殆どのオペレータは貯留層の上方の坑井の垂直部位内のみにダウンホール人工ポンプを設置する。 比較的長い有孔間隔を有する多くの垂直井戸において、上記の要件から多くのオペレータが井戸内に人工リフト装置を設置しないことを選択する。 ダウンホールポンプシステム、プランジャリフトシステム、および圧縮ガスリフトシステムはダウンホール装置の下方に存在する液体を採掘するようには設計されていない。 従って、多くの垂直、傾斜、ならびに水平井戸において、数百ないし数千フィートの範囲におよぶ液柱がダウンホール人工リフト装置の下方に存在し得る。 既存の人工リフトシステムの制約のため、膨張あるいは部分膨張押し型の傾斜あるいは水平切削井戸内ならびに比較的長い有孔間隔を有する垂直井戸内において従来の方式を使用して著しく多量の炭化水素を採掘することは不可能である。 従って、既存の技術の主要な問題点は、従来のダウンホール人工リフト装置の下方に存在する貯留層液体を吸い上げられないことである。

    傾斜あるいは水平坑井の偏向した部位内ならびに比較的長い有孔間隔を有する垂直井戸内の液体の採掘を可能にする人工リフトシステムを提供することが求められている。

    比較的長い有孔間隔を有する垂直井戸内ならびに小さなケーシング直径を有する傾斜および水平坑井の偏向した部位内の液体の採掘を可能にする人工リフトシステムを提供することが求められている。

    比較的長い有孔間隔を有する垂直井戸内ならびに偏向したあるいは水平部位を有する井戸内において人工リフトポイントを低くすることが求められている。

    より効率的に貯留層液体を坑井から除去するために高い噴射体積速度を提供することが求められている。

    より効率的かつより低コストの坑井液体除去方法を提供することが求められている。

    比較的長い有孔間隔を有する垂直井戸用ならびに偏向したあるいは水平部位を有する井戸用の人工リフト方法をより低コストに提供することが求められている。

    ダウンホール人工リフト装置の下方から上方に液体を持ち上げるために充分な貯留エネルギーと貯留ガスを依然として有する井戸のためのより低コストかつ高効率な人工リフト方法が求められている。

    さらに、偏向したおよび水平部位を有する井戸内ならびに比較的長い有孔間隔を有する垂直井戸に対してリフト点を下げるためのより効率的なガスおよび固体分離方法を提供することが求められている。

    二重チュービング構成を組み込むことによって傾斜、垂直および水平坑井内でバイパスされた炭化水素を採掘するよう設計された人工リフトシステムである、ガス支援されたダウンホールシステムが開示される。 一実施形態において、第1のチュービングストリングがガスリフトシステムを含み、第2のチュービングストリングはダウンホールポンピングシステムを含む。 第1のチュービング内において、好適には断続的なものとされるガスリフトシステムが貯留層液体をダウンホールポンプの下方からパッカアセンブリ上方に持ち上げるために使用され、そこで液体が分離抽出される。 より多くの貯留層液体がパッカの上方に供給されるほど第2のチュービングストリングの近傍に設置されたダウンホールポンプの上方のケーシングアニュラス内の液体水位が上昇し、分離抽出された貯留層液体がダウンホールポンプによって地表に移送される。 別の実施形態によれば、第2のチュービングストリングがダウンホールプランジャシステムを含む。 貯留層液体がパッカの上方に供給されると、第2のチュービングストリングの近傍に設置されたダウンホールプランジャの上方のケーシングアニュラス内の液体水位が上昇し、分離抽出された貯留層液体がダウンホールプランジャによって地表に移送される。

    第2のチュービングストリングの動作を制限するために二重ストリングアンカを第1のチュービングストリングと共に配置することができる。 第2のチュービングストリングは、第1のチュービングストリングを妨害することが無いようにオンオフツールを使用して取り外し可能に二重ストリングアンカに取り付けることができる。 貯留層液体が第1のチュービングストリング内に単一方向のみに流入することを可能にするために一方向弁を使用することができる。 前記の一方向弁は、パッカの下方の分離された圧力を第1のチュービングストリング内に解放することを可能にするように第1のチュービングストリング内のパッカの下方に配置することができる。 このバルブは、パッカの下方で分離されたガスの地表への通路を提供する。 結果として得られる貯留層上の低減された背圧が生産の増加をもたらすことができる。

    別の実施形態によれば、第2のチュービングストリングを第1のチュービングストリング内に設けることができ、注入されたガスが第1および第2のチュービングストリングの間でアニュラスを通流することができる。 第2のチュービングストリングは、ダウンホールポンピングシステムあるいはプランジャリフトシステム等の液体移送装置を収容することができる。 双方向通流コネクタによって第2のストリングを第1のストリングに固定し、ケーシング−チュービングアニュラス内の貯留層液体がダウンホールポンプの方向にアンカを通過することを可能にする。 一実施形態によれば、双方向通流コネクタは厚みと第1の端部と第2の端部と前記第1の端部から前記第2の端部までの中央穴と側面を有する円筒体とすることができる。 第1の管路を前記の厚みにわたって第1の端部から第2の端部まで配設することができる。 第2の管路を前記の厚みにわたって側面から中央穴まで配設し、前記第1の管路と第2の管路が交接しないようにすることができる。 ダウンホールポンプの下方からダウンホールポンプの上方へ液体を持ち上げるために、注入されたガスが双方向通流コネクタを介して垂直に通流することが可能である。 双方向通流コネクタは、その双方向通流コネクタを介して流動する貯留層液体に注入されたガスが接触することを防止する。 第1の管路に加えて複数の管路と第2の管路に加えて複数の管路を設けることも考えられる。

    さらに別の実施形態によれば、貯留層からのガスがダウンホールポンプあるいはプランジャ等の液体移送装置の下方からその液体移送装置の上方に貯留層液体を持ち上げる。 第1のチュービングストリングはパッカアセンブリの上方に液体移送装置を具備することができる。 第1のチュービングストリング内の液体移送装置の下方の上側有孔サブと下側有孔サブの間にブランクサブを配置することができる。 第1のチュービングストリング内の下側有孔サブの下方に位置する第2のチュービングストリングが貯留層からのガスを利用して液体を持ち上げることができる。

    本発明の特徴および対象をさらに理解するために添付の図面を参照しながら説明する。 その際に同一の構成要素は同一の参照符号を付して示される。

    従来のロッドポンピングシステムと共に設置された傾斜あるいは水平坑井を示した説明図である。

    従来の傾斜あるいは水平坑井内の周知のガスリフトシステムを示した説明図である。

    ロッドポンプおよびガスリフトシステムを使用した本発明の一実施例を示した説明図である。

    内部ガスリフトバルブを備えていないことを除いて図3のものと類似する本発明の別の実施例を示した説明図である。

    Yブロックを備えた本発明のさらに別の実施例を示した説明図である。

    内部ガスリフトバルブを備えていないことを除いて図5のものと類似する別の実施例を示した説明図である。

    二重ストリングアンカおよびオンオフツールを備えていることを除いて図3のものと類似である別の実施例を示した説明図である。

    内部ガスリフトバルブを備えていないことを除いて図7のものと類似する別の実施例を示した説明図である。

    一方向弁を備えていることを除いて図7のものと類似である別の実施例を示した説明図である。

    完全に垂直な坑井内に示されていることを除いて図9と同様の実施例を示した説明図である。

    ダウンホールポンプシステムに代えて別の代替的な実施形態のプランジャリフトシステムが設置されるとともに地表タンクと二重ストリングアンカを備えていないことを除いて図11のものと類似である実施例を示した説明図である。

    双方向通流コネクタを使用する垂直坑井内の別の実施例を示した説明図である。

    水平坑井内にあることを除いて図12のものと同様の実施例を示した説明図である。

    双方向通流コネクタを等図法によって示した説明図である。

    図13の線13A−13Aに沿った断面図である。

    図13Aに対する上面図である。

    第1の端部上で第1のチューブラーにまた第2の端部上で第2のチューブラーにネジ式に取り付けられた双方向通流コネクタを備えることを除いて図13Bのものと同様な断面図である。

    ダウンホールポンプシステムに代えて別の代替的な実施形態のプランジャリフトシステムが設置されることを除いて図13のものと類似である実施例を示した説明図である。

    坑井の湾曲したあるいは水平の部位から液体を持ち上げるために貯留層から放出されたガスを利用する別の実施例を示した説明図である。

    垂直坑井内に示されていることを除いて図15と同様の実施例を示した説明図である。

    ダウンホールポンプシステムに代えて別の代替的な実施形態のプランジャリフトシステムが設置されることを除いて図16と同様の実施例を示した説明図である。

    図1には、傾斜あるいは水平坑井内における従来の一般的なロッドポンプシステムの一例が示されている。 図1に示されているように、吸い上げられた液体13を含んだチュービング1がケーシング6内に装着されている。 ポンプ5が貯留層9に最も近いチュービング1の末端上の固定ニップル48内に結合される。 サッカーロッド11がポンプ5の最上部から地表12に向かって垂直かつ連続的に接続される。 ケーシング6は円筒形状にチュービング1を包囲してそれと同心とすることができ、一端でチュービング1とポンプ5の下方に延在し他方の端部において地表12に向かって垂直に延在する。 ケーシング6の下方に湾曲部8とラテラル10が延在し、これは貯留層9内に掘削されている。

    プロセスは以下のようである:貯留層液体7が貯留層9から産出されてラテラル10に流入し、曲線部8およびケーシング6を上昇する。 貯留層液体7は通常多相であるため、アニュラーガス4と液体17に分離する。 アニュラーガス4は貯留層液体7から分離してアニュラス2内を上昇し、そのアニュラス2はチュービング1とケーシング6の間に形成された空白スペースである。 アニュラーガス4は継続してアニュラス2を上昇し、井戸から地表12に流出する。 ポンプ5の上方の液体17の重量からなる重力によってそのポンプ5に液体17が流入し、汲み上げられた液体13になって地表12までチュービング1を流動する。 ポンプ15は、それに限定するものではないが、プログレッシブキャビティ、ジェット、電動水中ポンプ等の任意のダウンホールポンプあるいはポンピングシステムとすることができる。

    図2には、傾斜あるいは水平坑井内における従来の一般的なガスリフトシステムの例が示されている。 図2によれば、ケーシング6内においてチュービング1がパッカ14と従来のガスリフトバルブ22に結合されている。 ケーシング6の下方には湾曲部8とラテラル10が存在し、それが貯留層9を介して掘削されている。 プロセスは以下のようである:貯留層9からの貯留層液体7がラテラル10に流入し、曲線部8およびケーシング6を上昇する。 パッカ14が圧力隔離を提供し、ケーシング6とチュービング1の間の空白スペースによって形成されたアニュラス2において注入ガス16の注入によって圧力が上昇することを可能にする。 一度アニュラス2内の圧力が十分に上昇すると、従来型のガスリフトバルブ22が開いて注入ガス16がアニュラス2からチュービング1に通過することを可能にし、その後それが貯留層液体7と混ざり合って混合液18になる。 このことによって液柱が軽量化され、混合液18はチュービング1を上昇して井戸から地表12に流出する。

    図3には、水平および偏向した坑井内でダウンホールポンプおよびガスリフトシステムを使用する実施例が示されている。 図3を参照すると、ケーシング6内にチュービング1が存在し、そのチュービング1は地表12で開始していて内部ガスリフトバルブ15とブッシング25と内側チュービング21を含んでいる。 内側チュービング21はチュービング1内で例えば同心上に配置することができる。 ブッシング25はパイプの断片とすることができ、その目的は内径と外径の両方を使用してネジ式にパイプを接続することである。 ブッシング25はその外径の一端あるいは両端上にパイプネジ部を有し、またその内径の一端あるいは両端上にパイプネジ部を有する。 その他の方式のブッシングおよび接続手段も考えられる。 チュービング1はパッカ14に対して密封式に係合する。 チュービング1および内側チュービング21はパッカ14の下方で湾曲部8を介してラテラル10まで延在し、それが貯留層9内に掘削されている。 ケーシング6内でチュービング1に近接してチュービング3が配置され、それがポンプ5に接続されたサッカーロッド11を含んでいる。 ポンプ5は固定ニップル48によってチュービング3の端部に結合される。 チュービング3はパッカ14に対して密封式には係合されない。

    プロセスは以下のようにすることができる:貯留層液体7がラテラル10に流入し、そしてチュービング1に流入する。 貯留層液体7は注入ガス16に混合されて混合液18になり、内側チュービング21とチュービング1の間に形成された空白スペースであるチャンバアニュラス19を上昇する。 混合液18はその後有孔サブ24の孔を介して流出する。 混合されたガス41が混合液18から離脱し、ケーシング6とチュービング1およびチュービング3の間の空白スペースによって形成されたアニュラス2を上昇する。 混合されたガス41はその後地表12上で通流ライン30内に流入し、さらにコンプレッサ38内に流入して圧縮ガス33になりそして通流ライン31を介して地表タンク38に流動する。 コンプレッサ38は限定的なものではなく、例えばパイプラインからの圧力ガス等のその他の圧縮ガス源が使用可能である場合はこの設計に決定されるものではない。

    圧縮ガス33はその後作動弁35に接続された通流ライン32を介して移動する。 この作動弁35は時間あるいは地表タンク34内に存在する圧力のいずれかに依存して開閉する。 付勢された際に弁35は開放され、圧縮ガス33が作動弁35を介して通流し、通流ライン32を介してチュービング1に流入し注入ガス16になる。 注入ガス16は内部ガスリフトバルブ15までチュービング1を下降するが、この内部ガスリフトバルブ15は通常時は注入ガス16がチュービング1内に流入することを防止するように閉鎖されているものである。 チュービング1内の内部ガスリフトバルブ15の上方の充分な高圧力が内部ガスリフトバルブ15を開放させ、内部ガスリフトバルブ15を介しての注入ガス16の通過を可能にする。 注入ガス16はその後内側チュービング21に流入し、結果的に貯留層液体7と混ざり合って混合液18になり、再びプロセスが開始される。 混合液18から液体17と混合されたガス41が分離し、液体17がアニュラス2内に落下してパッカ14の上方で抽出される。 上述したように混合されたガス41はアニュラス2内を上昇する。 より多くの液体17がアニュラス2に付加されるほど、液体17が上昇してポンプ5に重力がかかり、汲み上げられた液体13になってそれがチュービング3を地表12に向かって上昇する。

    図4には、内部ガスリフトバルブ15を使用しない点を除いて図3と同様な設計の実施例が示されている。

    図5には、図3のものとは異なったダウンホール構造を有する水平あるいは偏向した坑井内のダウンホールポンプおよびガスリフトシステムを使用するさらに別の実施例が示されている。 図5を参照すると、ケーシング6内にチュービング1が存在し、それが内部ガスリフトバルブ15を含むとともにパッカ14に対して密封式に係合している。 パッカ14は好適には二重パッカアセンブリであってYブロック50に結合され、それがさらにチャンバ外チュービング55に結合される。 チャンバ外チュービング55はケーシング6の下方で湾曲部8を介してラテラル10まで続き、それが貯留層9内に掘削されている。 下側チュービング部位37につながるYブロック50の管状部材の1つに内側チュービング21がチャンバブッシング22によって固定される。 内側チュービング21はチャンバ外チュービング55と同心にすることができる。 内側チュービング21は、Yブロック50とチャンバ外チュービング55の内部で湾曲部8を介してラテラル10まで延在する。 第2のチュービングストリング構成は下側部位37と上側部位36からなる。 下側部位37は上方で一方向弁28に接続された有孔サブ24を有し、パッカ14に対して密封式に係合する。

    有孔サブ24はその上端が閉鎖されていて上側チュービング部位36に接続されている。 上側チュービング部位36は、ガスシュラウド58と、有孔内側管状部材57と、クロスオーバーサブ59と、ポンプ3およびサッカーロッド11を含んだチュービング3とを有する。 ガスシュラウド58は管状の形状で、その下端が閉鎖されているとともに上端が開放されている。 これは有孔の内側管状部材57を被包し、その内側管状部材57がガスシュラウド58の上方でクロスオーバーサブ59まで延在してチュービング3に接続し、そのチュービング3が地表12まで続いている。 クロスオーバーサブ59の上方でポンプ5がチュービング3内の下端上に含まれ、そのポンプがサッカーロッド11に接続され、さらにそのサッカーロッド11が地表12まで続いている。 アニュラーガス4が通流ライン30までアニュラス2を上昇し、その通流ライン30はアニュラーガス4を圧縮して圧縮ガス33にするコンプレッサ38に接続されている。 コンプレッサ38は限定的なものではなく、例えばパイプラインからの圧力ガス等のその他の圧縮ガス源が使用可能である場合はこの設計に決定されるものではない。

    圧縮ガス33は通流ライン31を介して地表タンク34に通流し、その地表タンクは作動弁35に接続された第2の通流ライン32に接続される。 この作動弁35は、時間あるいは地表タンク34内に存在する圧力のいずれかに依存して開閉する。 付勢された際に弁35は開放され、圧縮ガス33が作動弁35を介して通流し、通流ライン32を介してチュービング1に流入し注入ガス16になる。 注入ガス16は内部ガスリフトバルブ15までチュービング1を下降するが、この内部ガスリフトバルブ15は通常時は注入ガス16がチュービング1内に流入することを防止するように閉鎖されているものである。 チュービング1内の内部ガスリフトバルブ15の上方の充分な高圧力が内部ガスリフトバルブ15を開放させ、内部ガスリフトバルブ15とYブロック50を介し内側同心チュービング21とチャンバ外チュービング55の間の空白スペースであるチャンバアニュラス19内への注入ガス16の通流を可能にする。 チャンバアニュラス19の上端がチャンバブッシング25によって隔離されているため注入ガス16はこのチャンバアニュラス19を流れ下るよう強制される。 注入ガス16が貯留層液体7を移動させて混合液18にし、それが内側同心チュービング21を上昇する。

    混合液18は内側同心チュービング21からパッカ14およびスタンディングバルブ28を介してYブロック50の管状部材の1つに通流し、その後有孔サブ24を介してアニュラス2に通流し、そこでガスが分離上昇してアニュラーガス4になりサイクルが継続される。 混合液18から液体17が分離して重力により落下し、さらにアニュラス2内のパッカ14の上方で分離抽出され、従ってスタンディングバルブ28のために有孔サブ24への逆流が防止される。 液体17がアニュラス2内で集積されるとポンプ5の上方に上昇してガスシュラウド58内部で有孔管状部材57内に流入するよう重力によって強制され、そこでクロスオーバーサブ59を上昇して汲み上げられた液体13になりチュービング3内を地表12まで吸い上げられる。

    図6には、内部ガスリフトバルブ15を使用しない点を除いて図5の設計の発明と同様な別の実施例が示されている。

    図7には、第1のチュービングストリング1と共に配置される、オンオフツール26を備えた第2のチュービングストリングと共に設置および結合されたダウンホールアンカアセンブリあるいは二重ストリングアンカ20を設けた点を除いて図3のものと同様な別の実施例が示されている。 図7を参照すると、第1のチュービングストリング1がケーシング6内に存在する。 第1のチュービングストリング1は地表12で開始していて内部ガスリフトバルブ15とブッシング25と有孔サブ24と内側チュービング21を含んでいる。 有孔サブ24は、テキサス州ヒューストン市のウェザーフォードインターナショナル社等から市販入手可能である。 チュービング1は二重ストリングアンカ20に係合しそれを通じて延在し、さらにパッカ14に係合しそれを通じて延在している。 内側チュービング21はブッシング25に接続され、有孔サブ24と二重ストリングアンカ20とパッカ14を介して延在してチュービング1の末端より手前で終止している。 二重ストリングアンカ20はオクラホマ州タルサ市のクラインオイルツールズ社等から市販入手可能である。 別の方式の二重ストリングアンカ20も考えられる。 内側チュービング21はチュービング1内に配置することができる。 チュービング1は二重ストリングアンカ20の下側を介して延在し、またパッカ14の下側を介し湾曲部8を通じて貯留層9内に掘削されたラテラル10まで延在する。 第2のチュービングストリング3はケーシング6内で第1のチュービングストリング1に近接して存在する。 第2のチュービングストリング3は、有孔サブ23とサッカーロッド11とポンプ5と固定ニップル48とオンオフツール26を備える。 第2のチュービングストリング3はオンオフツール26によって二重ストリングアンカ20に対して選択的に係合することができる。 オンオフツール26はオクラホマ州タルサ市のD&Lオイルツールズ社およびテキサス州ヒューストン市のウェザーフォード社等から市販入手可能である。 他の方式のオンオフツール26および取り付け手段も考えられる。 オンオフツール26は、第2のチュービングストリング3に結合可能である有孔サブ23と共に配置することができる。

    図7のプロセスは図3のものと類似である。 二重ストリングアンカ20は、第2のチュービングストリング3を第1のチュービングストリング1に対して支承することによってその第2のチュービングストリング3を固定するよう機能する。 深い位置でのポンプ使用に際して機械式のポンプ5が第2のチュービングストリング3の運動を誘発しさらにそれが管の摩耗の原因となり得るため、固定が重要である。 また前記運動が機械式ポンプの停止あるいは効率低下の原因となり得る。 オンオフツール26によって、第1のチュービングストリング1を妨害することなく第2のチュービングストリング3を選択的に二重ストリングアンカ20に対して接続あるいはそれから切断することが可能になる。 二重ストリングアンカ20はポンプ内の損失を最小化し、またチュービングストリング上の摩耗の修理をコスト的に改善する。 前記の運動は、ダウンホールポンピングシステムにより第2のチュービングストリング上に誘導される運動に起因する。

    図8には、内部ガスリフトバルブ15を使用しない点を除いて図7の設計と同様な別の実施例が示されている。

    図9には、この図9が第1のチュービングストリング1上のパッカ14の下方に配置された一方向弁28を含んでいることを除いて図7の設計と同様な別の実施例が示されている。 図9を参照すると、圧力条件が好適である際に一方向弁28が開いて貯留層ガス27がチャンバアニュラス19内に通流することを可能にする。 一方向弁28は、テキサス州ヒューストン市のウェザーフォードインターナショナル社等から市販入手可能な逆止め弁とすることができる。 その他の方式の一方向弁28も考えられる。 1個の一方向弁28のみが図示されているが、全ての実施例に関して複数の一方向弁28を設けることも考えられる。 一方向弁28は、一般的なチュービング戻し式マンドレルあるいはガスリフトマンドレル等の担体に対してネジ留によって設置することができる。 その他の接続方式、担体、およびマンドレルも考えられる。

    一方向弁28は、装置の外側から内側へと一方向のみに液体が通流することを可能にするよう機能する。 図9ないし14において、一方向弁28を第1のチュービングストリング1内のパッカ14の下方に配置してパッカ14の下方で捕捉された圧力を第1のチュービングストリング1内に脱気することができる。 垂直井戸適用において、この脱気が人工リフトシステムの最適な機能を支援することがあり得る。 一方向弁28は少なくとも2つの機能を有し、すなわち:(1)パッカ14の下方で分離抽出された貯留層ガス27の地表への通路を提供し、(2)貯留層上への背圧を低減することによって生産の増加につなげる。 ここで理解されるように、一方向弁28は第1のチュービングストリング1上の例えばパッカ14の下方の位置に配置することができるが、そこは内側チュービング21が終止していて注入ガス16が最初に貯留層液体7と混合される位置とは異なったものとなる。 注入ガス16は第1の位置において最初に貯留層液体7と混合することができ、また一方向弁28は第1のチュービングストリング1上の第2の位置に配置することができる。 一方向弁28は貯留層9の上方に配置することができるが、別の位置も考えられる。 一方向弁28は分離抽出された液体の解放を可能にし、また一方向のみへの通流を許容する。

    図10には、完全に垂直な坑井内における図9の実施例が示されている。

    ここで理解されるように、オンオフツール26および一方向弁28を有する二重ストリングアンカあるいは二重チュービングアンカ20を個別あるいは合同使用するか、または全く使用しないことも可能である。 偏向した、水平、あるいは垂直坑井における全ての実施例において、(1)ガスリフトバルブ15、二重ストリングアンカ20、ならびに一方向弁28をパッカ14の下方に設けるか、(2)ガスリフトバルブ15も、二重ストリングアンカ20も、ならびに一方向弁28もパッカ14の下方に設けないか、または(3)上記のものの任意の組み合わせあるいは配列が可能である。 表面タンク34および作動弁35も全ての実施例において任意に選択可能なものである。

    図11には、図10と同様であるがポンプ5およびサッカーロッド11を別の実施例のプランジャリフトシステムによって代替しまた地表タンク34および一方向弁28を設けない実施例が示されている。 図11を参照すると、プロセスは以下のようである。 最初に、地表12上で作動弁37が開放され、それによってチュービング3から地表12への通流を可能にする。 作動弁35は開放されまた作動弁36は閉鎖される。 井戸あるいはパイプラインから放出され得る供給ガス46がコンプレッサ38によって圧縮され、圧縮されたガス33が通流ライン31と作動弁35と通流ライン32を介してチュービング1内に流入して注入ガス16になり、さらにそれがチュービング1を下ってガスリフトバルブ15と内側チュービング21を介して通流する。 内側チュービング21の末端において注入ガス16が貯留層液体7と混ざり合って混合液18になり、それがチャンバアニュラス19を上昇し有孔サブ24を介してアニュラス2内に流入する。 液体17はアニュラス2の底部に落下する。

    より多くの液体がアニュラス2に付加されると、それが結果的にプランジャ5の上方でチュービング3内に上昇してさらに有孔サブ24の上方に上昇し、それが注入圧力の上昇を誘発してそれによって作動弁35を閉鎖、作動弁39を開放、また作動弁37を閉鎖する信号となり得る。 その後圧縮ガス33が作動弁36と通流ライン30を介してアニュラス2内に流入して注入ガス16になる。 充分な体積の注入ガス16がアニュラス2に付加されると作動弁37を開放させ、作動弁36を閉鎖させまた作動弁35を開放させる信号となるために充分な程にアニュラス2内の圧力が上昇する。 圧力差によって固定ニップル48からプランジャ45が離昇し、チュービング3を昇って液体17を地表12に押し出す。 幾らかの注入ガス16はチュービング3を介しても地表12に流動する。 一度チュービング3上の圧力が充分に低下すると、プランジャ45が再び固定ニップル48上に降下して再びプロセスが開始する。 各バルブの開閉のタイミングのその他のシーケンス制御も考えられる。 地表タンク34も使用可能である。

    図12には別の実施例が示されており、例えば垂直な坑井内に新規の双方向通流コネクタ43を同心に内蔵したような外側および内側チュービング構成を使用する。 双方向通流コネクタ43については図13Aないし図13Dに詳細に示されており、以下に記述する。 図13は水平坑井内にある点を除いて図12と類似である。 以下に図13に関して記述するが、この説明は図12に対しても同様に該当する。 図13において、第1のチュービングストリング1が地表12上で開始してケーシング6内に設置されており、双方向通流コネクタ43とブッシング25と一方向弁29を含み、またパッカ14に対して密封式に係合している。 液体17から落下した粒子のための受け容器として作用しまた液体17から注入ガス16を隔離するためのマッドアンカ40を双方向通流コネクタ43に接続することができる。 マッドアンカ40は一端が閉じていて一端が開放されているチュービングとすることができ、テキサス州ヒューストン市のウェザーフォードインターナショナル社等から市販入手可能である。 第1のチュービングストリング1はパッカ14の下方に延びていて、一方向弁28を含むとともにさらに湾曲部8あるいはラテラル10内、または図12の場合は貯留層9の下方で終止する位置まで続いている。 第1のチュービングストリング1内に第2のチュービングストリング21が存在し、これもブッシング25に対して密封式に係合するとともにパッカ14を介して下方に続き、また第1のチュービングストリング1の末端より手前で終止することができる。 第3のチュービングストリング3が第1のチュービングストリング内に存在し、地表12上で開始してオンオフツール26内で終止する。 オンオフツール26は、第3のチュービングストリング3を選択的に第1のチュービングストリング1に結合することを可能にする。 オンオフツール26は双方向通流コネクタ43に対して密封式に係合する。 第3のチュービングストリング3内にサッカーロッド11とポンプ5と固定ニップル48が収容されている。 サッカーロッド11はポンプ5に接続され、それが固定ニップル48に対して選択的に結合される。 固定ニップル48はテキサス州ヒューストン市のウェザーフォードインターナショナル社等から市販入手可能である。

    図13Aないし図13Dに示されているように、双方向通流コネクタ43は、第1の端部105から第2の端部107まで延在し厚み109を有する中央穴112を備えたシリンダ形状の部材である。 垂直あるいは第1の管路102が双方向通流コネクタ43の厚み109にわたって第1の端部105から第2の端部107まで延在する。 水平あるいは第2の管路100が、側面111から双方向通流コネクタ43の厚み109にわたって中央穴112まで延在する。 それぞれ垂直および水平に示されているが、第1の管路が垂直でなくまた第2の管路は水平でないことも考えられる。 さらに別の管路数および方向性も考えられる。 第1の管路102と第2の管路100は交接しない。 双方向通流コネクタ43の側面111上でその第1および第2の端部105,107に近接してネジ104,108が設けられる。 また、中央穴112の内壁上で第1および第2の端部に近接して雌ネジ106,110を設けることもできる。 図12ないし図13に示されているように、マッドアンカ40は雌ネジ110によって取り付けられ、また第1のチュービングストリング1は雄ネジ104,108によって取り付けられる。 図13Dに示されるように、上側チューブラー114と下側チューブラー116の間の双方向通流コネクタ43のネジ接続は図13における双方向通流コネクタ43と第1のチュービングストリング1の間の接続と類似である。

    再び図13を参照すると、プロセスは以下のようになり得る。 注入ガス16がアニュラス47を下降して双方向通流コネクタ43を垂直に通過し、続いてブッシング25とパッカ14と第2のチュービングストリング21を介して第1のチュービングストリング1まで通流しそこで貯留層液体7と混ざり合って混合液18になる。 貯留層ガスは貯留層9から放出され一方向弁28を介して通流して混合液18の一部となることができ、それがアニュラス19を上昇して一方向弁29を通過し、その後液体17と混合されたガス41に分離される。 液体17は双方向通流コネクタ43に水平に流入してポンプ5まで通流することができ、そこで吸い上げられた液体13になって地表12まで汲み上げられる。 混合されたガス41はアニュラス2を地表12まで上昇させる。

    ここで理解されるように、双方向通流コネクタ43は下向き注入ガスが垂直に設備を通過することを可能にし、また貯留層液体を下向きに通流する注入ガスと混合することなく同時に貯留層液体が設備を介して水平に通過することを可能にする。 双方向通流コネクタ43はさらに、第3のチュービング3等の内側チュービングストリングを第1のチュービングストリング1等の外側チュービングストリングに対して選択的に係合させることを可能にする。 双方向通流コネクタ43は、並列したあるいは隣接し合った2本のチュービングストリングが非実用的あるいは不可能であるような小さなケーシング直径の坑井内で使用することができる。 双方向通流コネクタ43は小さな直径のケーシングを有する井戸に対して有利である。 その他の非同心チュービング構成の実施例はより大きなケーシングサイズを必要とする。 ダウンホールポンプに代えてプランジャシステムも考えられる。

    図14には、ダウンホールポンプシステムに代えて別の実施形態のプランジャリフトシステムが装備された点を除いて図13のものと同様な実施例が示されている。 ポンプおよびプランジャは両方とも液体移送装置である。

    図15は、ダウンホールポンプの下方からダウンホールポンプの上方まで貯留層液体を持ち上げるために貯留層ガスのみを使用する別の実施例である。 この実施例は図13と類似であるが、ダウンホールポンプを収容するために第3のチュービングストリング3のような内側チュービングは必要とせず、また外部注入ガスを必要としない。 これも、坑井液体が坑井に再落下することを防止するためにチュービングストリング内に一方向弁28を内蔵する。 一方向弁28は、捕捉された液体をポンプが地表に吸い上げることが可能になるまでパッカの上方で液体を捕捉する。 内側チュービングの直径が小さいほど、小さな断面内に貯留層ガスを強制流入させることによって貯留層液体が高効率に持ち上げられ、その際ガスが貯留層液体より高速に上昇し得ないようにされる。 小さなチュービングサイズのため、比較的小さな貯留層ガス量で貯留層液体を比較的小さな距離でチュービングの末端から一方向弁まで持ち上げることができる。

    図15を参照すると、第1のチュービングストリング1が地表12上で開始するとともに固定ニップル48と上側有孔サブ23とブランクサブ42と下側有孔サブ24と一方向弁39とオンオフツール26とパッカ14とブッシング25を有してなり、また湾曲部8内あるいはラテラル10内で終止している。 固定ニップル48とブランクサブ42と有孔サブ23,24とオンオフツール26とパッカ14と一方向弁39とブッシング25は全てテキサス州ヒューストン市のウェザーフォードインターナショナル社等から市販入手可能である。 固定ニップル48にポンプ5が接続され、それがサッカーロッド11に接続され、さらにそれが地表12まで続いている。 ブッシング25に第2のチュービングストリング21が接続され、それが一方向弁28に接続されるとともに坑井を下って続いており、チュービング1の末端より手前で終止することができる。

    プロセスは以下のようにすることができる。 貯留層液体7は貯留層9から放出されてラテラル10に流入し、さらに第1のチュービングストリング1および第2のチュービングストリング21に流入する。 貯留層液体7中のガスが第2のチュービングストリング21内部で拡がり、貯留層液体7を第2のチュービングストリング21から第1のチュービングストリング1内に持ち上げ、オンオフツール26と一方向弁39を介しさらに下側有孔サブ24からアニュラス2に通流させる。 貯留層液体7は液体17とアニュラーガス4に分離する。 液体17が上側有孔サブ23とその後ポンプ5に流入し、そこで吸い上げられた液体13になってさらにチュービングストリング1を介して地表12に汲み上げられる。 アニュラーガス4はアニュラス2を地表12まで上昇させる。

    図16は、垂直坑井内にあることを除いて図15の実施例と同様である。

    図17は、サッカーロッドとポンプに代えてプランジャを設置する点を除いて図16の実施例と同様である。 プランジャは地表への第1のチュービングストリング1の周期的な開閉のみによって作動させるか、または地表への第1のチュービングストリング1の周期的な開閉と組み合わせたアニュラスへの連続的あるいは周期的なガス注入によって作動させることができる。 いずれに方法においても、プランジャならびにその上方の液体を地表に強制動作させる。 この実施形態はダウンホールポンプを設置することに比べて大幅に低コストである。 この設計は、ダウンホールポンプの下方からダウンホールポンプの上方に液体を持ち上げるために充分な貯留層エネルギーおよびガス生産を有するが依然としてその液体を地表に持ち上げるための人工リフト装置を必要とする井戸に対して有利である。 この実施形態は、地表からの注入ガスが不要であるため設置が低コストになる。 さらに、ガス注入チュービングも地表タンクも作動弁もコンプレッサも二重ストリングアンカも存在しない。 より小さなケーシング直径を有する坑井も収容する。

    図15ないし図16の実施例は、ダウンホールポンプの下方からダウンホールポンプの上方に液体を持ち上げるために充分な貯留層エネルギーおよびガス生産を有するが依然としてその液体を地表に持ち上げるための人工リフト装置を必要とする井戸に対して有利である。 この実施形態は、地表からの注入ガスが不要であるため設置が低コストになる。 ガス注入チュービング、地表タンク、作動弁、コンプレッサ、あるいは二重ストリングアンカをいずれも必要としない。 より小さなケーシング直径を有する坑井も収容する。 図17の実施例も、ダウンホールポンプならびに関連する装備を必要としないため低コストになる。

    全ての実施例の利点が、より低い人工リフト点とより良好な炭化水素の採掘である。 全ての実施例においてより良好なガスおよび粒子の分離が得られる。 図3ないし図11において混合ガスの流入点がポンプあるいはその他の液体移送装置の吸入口の上方にあり、これは重力によってガスが液体から隔離されることから液体中のガスの抽出を支援する。 ポンプの下方に粒子を収集するための大きな受け容器が存在するため、同様なことが粒子にも該当する。 図12ないし図17において、ガスが有孔サブに流入することが重力分離によって防止される。

    以上の記述は法律の開示要求に従って多くの実施例において詳細な変更例を含んだものであるが、ここで説明した本発明の範囲内において多くの設計変更および異なった実施形態を達成することができ、従ってここで記述した詳細は説明目的のものであり、限定の意図はないことが理解されよう。

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