Wafer container

申请号 JP18865297 申请日 1997-07-14 公开(公告)号 JPH1070185A 公开(公告)日 1998-03-10
申请人 Fluoroware Inc; フルオロウェア・インコーポレーテッド; 发明人 NYSETH DAVID L;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To enable wafers to be transported or held keeping them arranged in a horizontal direction and axially aligned, by a method wherein a wafer case is composed of a first molded part formed of material high in static electricity dissipating properties and a second molded part possessed of a transparent shell. SOLUTION: A container 26 is composed of a first molded part 50 and a second molded part 52. An additional function is added to the first molded part 50 so as to make the first molded part 50 easily linked to the second molded part 52 and a handle 128 easily and additionally provided to the part 50. A hooked projection 134 is made to extend from a horizontal upper part 74, and a groove 136 is cut in the upper part 74. A tab 138 provided with a groove 140 is provided to a lower base 76. A side handle 128 is snapped at a prescribed position and fixed onto the sides 32 and 36 and upside 38 of a carrier engaging with both the first molded part 50 and the second molded part 52 to hold an assembly firmly in one piece.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 容器部分を有するウェハー容器であって、 水平の上側フレーム部材と、この上側フレーム部材に平行な下側フレーム部材と、下側フレーム部材及び上側フレーム部材の間を延びていてこれらと一体化されている一対の対向する垂直のサイドフレーム部材とを有し、これらの部材によりウェハーを受容するための開口した前部を形成している、ほぼ四角形の垂直のフレームと、 前記上側フレーム部材と一体化され、かつこれから後方に延びるほぼ水平な上部と、 前記下側フレーム部材と一体化され、かつこれから後方に延びるほぼ水平な下側ベース部と、 透明なプラスチックシェルを有する付加成形部分とを有し、 前記付加成形部分は前記上部に連結され、かつ前記下側ベース部に連結されてこれらの間を延びるU字形部分を有する、 ウェハー容器。
  • 【請求項2】 前記上部と下側ベース部との間を延びる複数のウェハーサポートコラムが設けられており、このウェハーサポートコラムが垂直方向に配置された複数のウェハー接触棚からなり、各コラムのウェハー接触棚が整列状態で離間されていて、垂直方向に整列されたほぼ水平で平行な複数のウェハースロットを形成している請求項1記載のウェハー容器。
  • 【請求項3】 ウェハー支持棚からなる各コラムが別々に形成されており、各ウェハーサポートコラムが静電気消散性の材料から成形されている請求項2記載のウェハー容器。
  • 【請求項4】 前記四角形のフレームと、上部と、下側ベース部と、ウェハーサポートコラムがすべて静電気消散性材料から形成されていて導電性を有する状態で接続されており、前記透明な材料が非静電気消散性材料から形成されている請求項2記載のウェハー容器。
  • 【請求項5】 当該ウェハー容器は関連装置とインターフェースされるものである、関連装置がインターフェース部を有し、ウェハー容器の下側ベース部が関連装置のインターフェース部と係合するための装置インターフェースを有している請求項1記載のウェハー容器。
  • 【請求項6】 対向する形に内側へ突出したウェハーガイドからなる一対の垂直のウェハーガイド列が設けられ、ウェハーガイドの各々が垂直方向に離間されていて、複数のスロットの各々に対応するように配置されており、各スロットが異なるウェハー棚に対応しており、
    ウェハーガイド列が垂直の各サイドフレーム部材にそれぞれ配置されている請求項2記載のウェハー容器。
  • 【請求項7】 前記ウェハーサポートコラムのウェハー接触棚の各々が、各ウェハーと接触して支持するための上方へ延びるビードを有している請求項6記載のウェハー容器。
  • 【請求項8】 ウェハー容器の中に収容されるウェハーが周辺端部を有し、各ウェハースロットがウェハー着座位置を有し、ウェハー容器が複数のウェハーストップを有し、各ストップが上方へ延びるビードの後方に配置されており、ウェハーを挿入するときに前記ウェハーがウェハー着座位置を越えて水平方向に付勢されたとき、ウェハーストップがウェハーと接触するような構造と配置になっている請求項5記載のウェハー容器。
  • 【請求項9】 前記ウェハーサポートコラムの上の各ウェハー接触棚が、ウェハーと接触して支持するための、
    前方に配置されている上方を向いたビードと、後方に配置されている上方へ延びるビードを有している請求項2
    記載のウェハー容器。
  • 【請求項10】 前記接触するビードの各々が細長い形状を有して、ほぼ半径方向内側へ向けて設けられており、かつ6ミリメートル以下の長さを有している請求項5記載のウェハー容器。
  • 【請求項11】 前記下側ベース部が底部表面を有し、
    また装置インターフェースを有しており、第1の成形部分が静電気消散性の材料から形成されており、当該容器が静電気消散性材料から形成されたロボットフランジを有し、このロボットフランジと、ウェハーサポートコラムと、ドアフレームが装置インターフェースへの導電性経路を有している請求項3記載のウェハー容器。
  • 【請求項12】 第1の成形部分と第2の請求部分を連結してこの成形部分を一体に固定する一対のハンドルが設けられている請求項1記載のウェハー容器。
  • 【請求項13】 ドアを備えた前部と、閉じた上部と、
    閉じた底部と、閉じた後ろ側と、閉じた左側と、閉じた右側とを有し、水平な配置で軸方向に整合した状態でウェハーを保持するためのウェハーキャリヤであって、 ウェハーの上側を前部から後方へほぼ水平方向に延びる上部と、ウェハーの下側を前部から後方へ延びるほぼ水平の下部と、前部に設けられた垂直の左側サイド部材と、前部に設けられた垂直の右側サイド部材とを有し、
    上部と、下部と、垂直の右側のサイド部材と、垂直の左側サイド部材がすべて静電気消散性の材料で一体化して成形されており、 ウェハーをほぼ水平な配置で軸方向に整列した状態で保持するために、当該キャリヤの左側で垂直方向に整列された複数のウェハーサポートと、キャリヤの右側で垂直方向に整列された対応する複数のウェハーサポートとを有しており、 キャリヤの左側と後ろ側と右側の周囲を垂直の左側サイド部材から垂直の右側サイド部材まで延びる透明なプラスチックシェルを有し、このプラスチックシェルが上部及び底部と連結されている、 ウェハーキャリヤ。
  • 【請求項14】 前記ウェハーサポートがキャリヤの各サイドに一つずつ対向する形に配置された一対のサポートコラムを有し、各サポートコラムが上部から下部まで延びており、このサポートコラムが上部及び下部へ導電性を有する状態で接続されており、サポートコラムの各々が、垂直方向に配置された上方へ延びる複数の突起部を有していて、各突起部がウェハーの下側とほぼ点接触するようになっている請求項13記載のウェハーキャリヤ。
  • 【請求項15】 開口した前部と、後ろ側と、上部と、
    底部と、左側及び右側とを有して、下側表面を有するウェハーをほぼ水平方向に位置した状態で保持するためのウェハーキャリヤであって、 上部から底部まで延びる一対のウェハーサポートコラムを有し、一つのサポートコラムが右側に配置されており、一つが左側に配置されており、各ウェハーサポートコラムが垂直方向に配置された複数の棚を有しており、
    各棚が上方へ延びる少なくとも二つのビードを有していて各ビードにおいてウェハーの下側とできる限り小さい接触を行うようになっており、各棚がウェハーに対する挿入レベルと着座レベルを有していて、ウェハーを開口した前部を介して挿入レベルにおいてキャリヤの中へ挿入し、下降させて、着座レベルにおいて上方へ延びるビードの上へ着座させるようになっている、 ウェハーキャリヤ。
  • 【請求項16】 各棚が、上方へ延びるビードの少なくとも部分的に前方かつ内側において着座レベルに配置されていて前記棚の中に着座しているウェハーの前方への動きを阻止する前方ストップを有し、各棚が、上方へ延びるビードの後方かつ内側に配置されていて前記棚の中に着座しているウェハーの後方への動きを阻止する後方ストップを有し、前記前方ストップが挿入レベルまで延びておらず、ウェハーが前記前方ストップと干渉することなく挿入レベルにおいて挿入及び取り出しが行われるようになっている請求項15記載のウェハーキャリヤ。
  • 【請求項17】 当該キャリヤの左側と後ろ側と右側の周囲を延びていて、これを閉じ込めている一体成形された外側透明シェルが設けられている請求項15記載のウェハーキャリヤ。
  • 【請求項18】 前記上部と、底部と、ウェハーサポートコラムが別々に静電気消散性の材料から成形されていて、機械的に連結されている請求項15記載のウェハーキャリヤ。
  • 【請求項19】 前記ウェハー接触ビードが細長い形状を有し、内側を向いている請求項18記載のウェハーキャリヤ。
  • 【請求項20】 前記ウェハーサポート棚の各コラムが外側シェルから別に形成されており、前記コラムが外側シェルへ取り付けられている請求項19記載のウェハーキャリヤ。
  • 【請求項21】 前記上部及び底部を有する一体化して成形された外側シェルが設けられており、この外側シェルが、左側と後ろ側と右側の周囲を延びていてこれを囲んでいる請求項15記載のウェハーキャリヤ。
  • 【請求項22】 前記棚の各コラムが外側シェルとは別に形成され、各コラムが静電気消散性の材料から形成されており、当該キャリヤが、装置インターフェースを有する底部ベース部を有し、この底部ベース部が外側シェルとは別に形成されていて、静電気消散性の材料から形成されており、棚の各コラムと底部ベース部が導電性を有する状態で接続されている請求項21記載のウェハーキャリヤ。
  • 【請求項23】 前記ウェハーの各々がそれぞれの棚の上に着座位置を有しており、この着座位置が挿入レベルの下方である請求項22記載のウェハーキャリヤ。
  • 【請求項24】 開口した内部と、前部と、後部と、左側と、右側と、上部と、底部を有しており、処理装置の上の接地されたインターフェースと係合するためのコンポジットウェハー容器であって、 容器からウェハーを出し入れするための開口部を形成する長方形のドアフレームと、 U字形をなし、かつドアフレームへ連結されている透明プラスチックの非静電気消散性のシェルと、 容器の内部に対面して容器の側部に取り付けられ、静電気消散性の材料から形成された少なくとも二つのウェハーサポートコラムと、 容器の底部の上に配置され、前記処理装置と係合するような構造を有し、静電気消散性の材料から形成されている装置インターフェースと、 を有し、 前記ウェハーサポートコラムが装置インターフェースへ導電性を有する状態で接続されている、 ウェハー容器。
  • 【請求項25】 ロボットによるピックアップを容易にするために装置上にロボットピックアップハンドルが設けられおり、ロボットピックアップが静電気消散性の材料から形成されていて導電性を有する状態で装置インターフェースへ接続されており、ドアフレームとウェハーサポート構造と装置インターフェースが導電性を有する状態で接続されており、前記ドアフレームと前記ウェハーサポート構造と前記ロボットピックアップハンドルに対してアースへの経路が提供されている請求項24記載のウェハー容器。
  • 【請求項26】 前記ドアフレームが静電気消散性の材料から形成されており、導電性を有する状態で装置インターフェースへ接続されている請求項24記載のウェハー容器。
  • 【請求項27】 それぞれ左側と右側に取り付けられた一対のハンドルが設けられており、これらのハンドルが静電気消散性の材料から形成されていて、導電性を有する状態で装置インターフェースへ接続されている請求項24記載のウェハー容器。
  • 【請求項28】 前記装置インターフェースと、ウェハーサポート構造と、ピックアップハンドルが、一部、導電性プラスチックジャンパによって導電性を有する状態で接続されている請求項25記載のウェハー容器。
  • 【請求項29】 前部と、上部と、底部と、左側と、右側と、後ろ側を有するコンポジット容器であって、 左側と後ろ側と右側と上部の周囲を延びる外側の透明なプラスチックシェルと、 各々が容器の内部に対面しており、静電気消散性の材料から形成されている一対の内部ウェハーサポート構造と、 容器の底部に配置されていて処理装置とインターフェースするようになっており、透明なプラスチックシェルへ連結されていて、静電気消散性の材料から形成されている装置インターフェース部と、 前記透明なプラスチックシェルへ取り付けられ、静電気消散性の材料から形成されたピックアップハンドルと、 を有し、装置インターフェースと、ウェハーサポート構造と、ピックアップハンドルが導電性を有する状態で一体に接続されている容器。
  • 【請求項30】 第1の端部と、この端部に隣接する突起部とを有する第1の成形部分と、 第2の端部と、この端部に隣接する突起部とを有し、前記第1の成形部分と協働して容器部分を形成する第2の成形部分と、 第1の成形部分と第2の成形部分の各突起部の間を延びていてこれらと係合し、これらの成形部分を一体に固定する可撓性部材と、 を有するウェハーキャリヤ。
  • 【請求項31】 前記可撓性部材がキャリヤを持ち運ぶためのハンドルからなっている請求項30記載のウェハーキャリヤ。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】この発明は、半導体処理装置に関し、さらに詳しくは、この発明は半導体ウェハーを運搬し貯蔵するためのウェハー容器或いはウェハーキャリヤに関する。

    【0002】

    【従来の技術】半導体のスケールが大きくなるにつれて、すなわち面積当りの回路の数が増大するにつれて、
    粒子がより問題となってきている。 回路をダメにする可能性のある粒子の寸法は小さくなってきており、分子レベルに近付きつつある。 粒子の制御は半導体ウェハーの製造、処理、運搬、貯蔵のすべての段階で必要である。
    ウェハーをキャリヤへ挿入したり取り出したりするときの、また運搬のときにキャリヤの中でウェハーが移動することによる粒子発生を、最小限に抑えるか、あるいはこれを避ける必要がある。

    【0003】半導体ウェハーの近傍における静電気の形成や放電は破壊的な事態になり得る。 静電気の消散性能はウェハーキャリヤにとって非常に望ましい特性である。 静電気はキャリヤを介するアースへの経路によって消散する。 装置が接触するか、あるいはウェハーと接触するか、あるいは作業する人間が触れる任意の部材がアースへの経路に寄与する。 キャリヤのこうした部材には、ウェハーサポートや、ロボットハンドル、装置インターフェースが含まれる。 閉じた容器の内部のウェハーが見えるようになっていることは非常に望ましいことであり、エンドユーザにとって必要であろう。 こうした容器に適したポリカーボネートなどの透明プラスチックは安価であるという点で望ましいが、そうしたプラスチックは適切な静電気消散特性も、望ましい耐摩耗性も有していない。

    【0004】ウェハーキャリヤ用の材料はまた、運搬中にウェハーが損傷を被らないために堅固であることが必要であり、また様々な条件のもとで寸法的に安定している必要がある。 粒子発生が少なく、寸法的に安定しており、その他の望ましい物理的特性を有するポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの従来の理想的なキャリヤ材料は透明でないし、比較的高価であり、キャリヤや容器などのように単体の大きく複雑な形状に成形することが困難である。

    【0005】一般に、ウェハーを貯蔵したり運搬したりするための容器及びキャリヤは、ウェハーを垂直の状態で運搬及び保持するように設計されていた。 また、こうしたキャリヤは、ウェハーを処理したり、かつ/あるいは挿入したり取り出したりできるようにするために、一般にウェハーが平状態になるキャリヤ位置も可能になっている。 水平位置においては、通常は、ウェハースロットを形成しておりキャリヤの内側側部を長手方向に延びるリブによってウェハーは支持される。 キャリヤ側部は部分的に曲面状になっており、ウェハーの端部の外形に沿った形を有している。 こうしたキャリヤはウェハー端部上の、あるいはウェハー端部に隣接した二つの弧に沿ってウェハーと接触しこれを支持している。 このタイプのサポートは、ウェハーキャリヤ及びこれと協働する装置に対する均一で密着した、そしてしっかりとしたウェハーの位置付けの助けにはならない。 また、従来のキャリヤを垂直の運搬位置から水平の挿入・取り出し・処理位置へ動かすことによって、ウェハーのがたつきや、
    ウェハーの移動、ウェハーの不安定、粒子発生、ウェハー損傷を引き起こす可能性がある。

    【0006】

    【発明が解決しようとする課題】産業界はだんだんと大きなウェハー(すなわち直径300 mm)の処理へと発展しつつあり、その結果、ウェハーを保持するためのより大きなキャリヤ及び容器が必要とされている。 さらに、
    産業界はキャリヤ及び容器において、水平ウェハー配置の方向に向いつつある。 キャリヤの寸法が増大することによって、成形時における収縮や湾曲に係わる困難がさらに大きくなった。 特にキャリヤや容器に対してウェハーを挿入したり取り出したりするときにロボットに頼ることが多くなっていることから、公差はより厳しくなっている。 必要とされているのは、安価で粒子発生が少なく静電気消散性を有するような最適なキャリヤであり、
    キャリヤの中でウェハーが安定しており、密着してしっかりと位置決めされ、閉じたときにウェハーが見えるようになっているようなものである。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明は水平方向に配置して軸を整列した状態でウェハーを運搬したり保持したりするためのウェハー容器であり、ウェハー端部においてできる限り小さい四つのウェハー支持点を有している。 ある実施の形態では、第1の容器部分と、閉じることのできるドアを有している。 第1の容器部分は、静電気消散性を有する材料から形成された第1の成形部分を有している。 この第1の成形部分は垂直のドアフレームを有しており、ドアフレームは一体化された平坦な上部を有している。 ドアフレームからは、装置インターフェースを備えた一体化された底部ベース部分も延びている。 第2の成形部分は透明なシェルを有している。 このシェルは、ドアフレームと、
    平坦な上部と、底部ベース部分へ連結されている。 別に成形されたウェハーサポートコラムが平坦な上部と、底部ベース部分へ連結されている。 このウェハーサポートコラムは垂直方向に配置された棚を有しており、この棚には上方を向いた突起部が設けられていて、ウェハーとできる限り少ない点接触を行うようになっている。 棚には、ウェハーが突起部によって支持されたときにウェハーの前方あるいは後方への移動を阻止するための、また挿入するときに着座位置を越えて挿入されないようにするためのウェハーストップが設けられている。 第1の成形部分と第2の成形部分の両方と係合するサイドハンドルは、これらの成形部分を固定している。 ロボットハンドルが平坦な上部へ連結されている。 ロボットハンドルと、ウェハー棚と、サイドハンドルと、ドアフレームは、装置インターフェースを介するアースへの導電性経路を有している。

    【0008】この発明の特徴及び利点は、ウェハー支持において、キャリヤがウェハーとできる限り小さく、かつしっかりとした接触を行っていることである。 この発明の別の利点及び特徴は、コンポジット設計によって、
    ウェハーあるいは装置と接触する容器部分に対しては例えばPEEKなどのより高価で耐摩耗性を有する静電気消散性の材料を使用することが、そして容器の構造的な支持部材に対しては容器の中のウェハーを見えるようにするためにポリカーボネートなどのより安価で透明なプラスチックを使用することが可能になることである。 従って、成形パラメータと材料の選択を各成形部材に対して別個に行うことによって、性能が最適化され、コストはできる限り抑えられる。

    【0009】この発明のさらに別の利点及び特徴は、コンポジット構造によって、湾曲や収縮など大きなキャリヤの成形に関係する悪影響をできる限り小さくしていることである。 この発明のさらに別の利点及び特徴は、キャリヤの装置インターフェース部分を介して、すべての重要な部材がアースへ導電性を有する状態で接続されていることである。 この発明のさらに別の利点及び特徴は、適当な形状の棚によってウェハーが固有の着座位置へ受動的に保持されることである。 この発明のさらに別の利点及び特徴は、コンポジット容器が、突起、舌部、
    及びサイドハンドルと協働するタブを使用して組み付けられ、最後に一体に固定されることである。

    【0010】この発明のさらに別の利点及び特徴は、ウェハーサポート棚と別にウェハーガイドが設けられており、従って、完全に挿入するまえに、そしてウェハーがウェハーサポート棚やサポートビーズと接触するまえに、このガイドが、容器及び/あるいは挿入装置が適切に位置付けされていることを目で容易に確認できるようにしていることである。 これは、おおよその位置合わせをチェックするためにウェハーを完全に挿入する必要がないという点で位置合わせを容易にすることができる。

    【0011】この発明のさらに別の利点及び特徴は、細長いビードによって成形を容易にしていることである。
    ナブの場合には成形のあとにさらに機械加工を必要とするか、あるいはより複雑で高価な成形を必要とする。 この発明の実施の形態のさらに別の利点及び特徴は、四つの接触点によって個々のウェハーの振動をできる限り抑えており、より変化に富んだ成形を可能にする一方で、
    密着したしっかりとしたウェハーの位置付けを維持していることである。 この発明のさらに別の利点及び特徴は、後方へ延びる上部と、後方へ延びていてU字形の透明な棚へ接合されているベース部分とを備えたドアフレームによって構造的に強固なキャリヤが提供されていて、ウェハーのまわりがほぼ270 ゜見えるようになっており、またアースへの導電性経路が提供されていることである。

    【0012】

    【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。 図1を参照する。 図には、
    装置22の上に設置された水平配置のウェハーキャリヤの実施の形態の斜視図が示されている。 図2、図3、図4、図5は他の実施の形態を示している。 ウェハーキャリヤは、概略として、ウェハーサポートコラム27を有する容器部分26と、これと協働するドア28とからなっている。 容器部分26は開口した前部30と、左側部32と、後部34と、右側部36と、上部38と、底部40を有している。 図1、図2、図3、図4の実施の形態では、後部が閉じまた、左側部及び右側部が閉じている。 図5の実施の形態は開口した後部と、ウェハーサポートコラムによって連結され支持されている上部及び底部とを有する、ほぼ開口したキャリヤである。

    【0013】図1、図4、図6を特に参照すると、そこに示されている実施の形態では、容器部分26は第1の成形部分50と第2の成形部分52から形成されている。 第1の成形部分50と第2の成形部分52は図1及び図4に示されているように別体でも良いし、図2及び図3に示されているように、単一の成形部分からなっていても良い。 図7及び図8に別個に示されている第1の成形部分50は、長方形のドアフレーム56を有している。 ドアフレーム56は水平の上側フレーム部58と、
    一対の垂直フレーム部60、62と、水平の下側フレーム部64を有している。

    【0014】上側フレーム部58と垂直フレーム部6
    0、62は、ドアを閉じるときにドアを受容してガイドするための斜面66、68、70を有している。 下側フレーム部64は図6に最もよく示されているように、ほぼ水平の面72を有している。 ドアフレーム56は、斜面66、68、70と水平の面72によってドア28を受容して、開口した前部30を閉じる。 ドアフレーム5
    6の表面には、舌部75を受容するための開口部すなわち溝73が設けられている。 舌部75はドア28から後退可能に突出している。 上側フレーム部58からはほぼ水平の上部74が後方へ延びている。 下側フレーム部6
    4からは下側ベース部76が後方へ延びている。 下側ベース部76は、機械式連結部としての構造で示されている装置インターフェース82を有している。 水平の上部74は水平の端部88を有しており、垂直フレーム部6
    0、62は上下方向の端部92、94を有している。 同様に、下側ベース部76は下側の水平の端部96を有している。 水平の上部74はハンドルあるいはロボットフランジ100を取り付けるための係合フランジ98を有している。 図7に示されているように、水平の上部74
    は一対の溝付き部材106、108を有している。 溝付き部材106、108は下側ベース部76の上に設けられた溝付き部材110、112に対応している。 これらの溝付き部材はウェハーサポートコラム27を受容するための寸法及び形状を有している。 垂直フレーム部6
    0、62からは複数の細長いウェハーガイド120が延びている。 図4及び図8に最もよく示されているように、第1の成形部分50には、第2の成形部分52との連結を容易にするためと、サイドハンドル128の追加を容易にするための追加機能が加えられている。 水平の上部74からはフック状の突起134が延びており、上記の上部74には溝136が設けられている。 下側ベース部76には、溝140を有するタブ138が取り付けられている。

    【0015】図9を参照する、第2の成形部分52は透明のプラスチックシェルとして形成されており、緩やかにU字形に曲がったパネル150と、上部パネル部15
    2と、翼形リップ(splayed lip) として形成された上端部154と、同様な翼形リップ160を有する垂直サイドパネル156、158と、下側の水平の翼形リップ1
    62と、外側へ延びる一対のサイドリジェクション16
    4、166を有している。 図11を参照する。 図には、
    翼形リップ162の、第1の成形部分50の端部96への連結が詳細に示されている。 この連結部は連結溝17
    0内の舌部として形成されている。

    【0016】図10には右側ハンドルの斜視図が部分図で示されている。 サイドハンドルは把持部174を有しており、把持部174はポスト176、178によって、ストリップとして形成されたハンドルベース180
    へ連結されている。 このストリップは分岐したY字形部分182を有している。 Y字形部分182は曲線部分1
    84、186を有している。 この曲線部分は、透明なプラスチックシェルの曲線状上端部のまわりに延びるものである。 Y字形部分は、下方へ延びる二つのタブ18
    8、190を有している。 タブ188、190は、第1
    の成形部分50の水平の上部74に設けられた溝136
    に係合する。 サイドハンドル128の水平の上端部18
    9、191は、これも水平の上部74の上に設けられている突起134と係合する側方係合部194、196を有している。 サイドハンドル128の下端200は、第1の成形部分50の下側ベース部76の上に設けられたタブ138を受容するためのスロット202を有している。 下端200はまた、透明なプラスチックシェルの垂直サイドパネル156に設けられた突部176と係合してこれを固定するためのスロット208を有している。

    【0017】サイドハンドル128は、堅固ではあるが弾性的に屈曲可能なプラスチック材料から形成されており、図10に示されているような形状に強く付勢されている。 これによって、特に、ハンドルを所定の位置へスナップして、キャリヤの側部32、36及び上部38の上へ固定し、第1の成形部分50と第2の成形部分52
    の両方と係合させて、アセンブリを一体にしっかりと保持することが可能となっている。

    【0018】図12、図13、図14、図15及び図1
    6には、二つの基本的な構造のウェハーサポートコラム27が示されている。 図13は図5に示されている開口したキャリヤに適したウェハーサポートコラム27である。 図12及び図14は、図1及び図4のキャリヤ実施形態で使用するのに適したウェハーサポートコラム27
    の構造を示している。 両方のウェハーサポートコラム2
    7とも、タブ138あるいは突起134によってそれぞれのキャリヤへ取り付けられているが、別の機械式固定手段を利用することもできる。 特に図12、図13、図14を参照すると、ウェハーサポートコラム27は複数の棚220を有している。 棚220は、垂直支持部材2
    22と、リヤーストップ226を備えたリヤーポスト2
    25とに連結されている。 上側及び下側の舌部すなわち突起228、229が垂直支持部材222から延びており、これらは対応する溝付部材106、108、11
    0、112で固定される。 ウェハーサポートコラム27
    の別の形態が図2及び図3に示されている。 これらの図では、ウェハーサポートコラム27はネジ231などを用いてU字形のパネル150に直接取り付けられている。 図2及び図3のウェハーサポートコラム27はそれぞれ独立した複数のウェハーサポートあるいは棚220
    を有している。 各棚は細長いビードとして形成された単一のウェハー係合突起部230を有している。 この発明のある実施の形態においては、ウェハーサポートコラムは容器部分と一体化されていて、なおかつ上述した利点及び特徴の多くを有していることに留意すべきである。

    【0019】図6、図14、図15、図16にはウェハーサポートコラム27及び棚のさらなる詳細と配置が示されている。 各棚240はキャリヤの反対側に、対応する棚238を有している。 対向する棚を有する対向するウェハーサポートコラム27は、開口した前部30とドアフレーム56に平行でウェハーWの挿入及び取り出しの方向229に対して直の関係にある、ウェハーを貫ぬく中心線上に配置されている。 ウェハーを支持するために、対向する棚の各々はウェハーの直径Dよりも狭い間隔で離間されている。 各ウェハーガイド120は、容器の反対側に、対向するウェハーガイドを有している。

    【0020】図6、図15、図16を参照すると、ウェハーガイドの垂直方向に隣接する各対の間のスペースと、キャリヤの内部を横切る距離によって、ウェハーの挿入及び取り出しのレベルと、ウェハースロット244
    とが限定される。 同様に、挿入レベルは、垂直方向に隣接するウェハー支持用の棚220の間の領域によって限定される。 また、ウェハースロットはウェハーサポートコラムの垂直支持部材の間でキャリヤを横切る領域によっても限定される。 各棚は、ビードとして形成された上方へ向いた一対のウェハー係合突起部230を有している。 ビードは図14において参照番号231によって表されているような一般に部分球の形状を有するナブか、
    あるいは参照番号230を有する滑らかな端部を備えた部分円柱ロッドである。 図17を参照するとわかるように、これによって、できる限り小さい点接触246か、
    あるいはウェハーWの端部236において下側あるいは下側表面235と突起部頂角が接触する頂点233におけるほぼ半径方向を向いた刺状のできる限り小さい線接触248を実現する。 図示した細長いビードはほぼ半径方向の内側へ向けて延びている。 各ウェハーの棚220
    は、垂直の接触面として形成されている前方の、すなわち前向きのウェハーストップ232を有している。 ウェハーストップ232はウェハーが図15に示されたウェハー着座位置にあるときに、ウェハーWの周辺部分に沿うように形成されている。 前方のウェハーストップ23
    2はウェハーの挿入及び取り出しレベルまでは延びていないが、ウェハー着座位置に着座したウェハーの外側への動きを阻止する。 対向する各ウェハーサポート棚の対応する前方ウェハーストップの間の距離D1は、ウェハーWの直径Dよりも小さい。

    【0021】各サポート棚はリヤーポスト225の一部として後方のウェハーストップ226を有している。 後方のウェハーストップは上方へ延びていて、ウェハースロットの後方限界を形成している。 対向する各ウェハー棚の対応する後方のウェハーストップ226の間の距離D2は、ウェハーの直径Dよりも小さい。 後方のウェハーストップ226はウェハースロットの垂直部の中にまで延びている。 後方のウェハーストップ226はまた、
    図15及び図16に最もよく示されているように、ウェハー着座位置237までウェハーを挿入するときにウェハーをガイドする役割を果たすこともできる。

    【0022】第1の成形部分50の一部として示した上述した部材は一体に成形することもでき、従って前述した他の部材の各々と一体化することができる。 同様に、
    透明なプラスチックシェルとして形成された第2の成形部分52も一体に成形できる。 ウェハーサポートコラム27は、静電気消散性を有し高い耐摩耗性を有する材料から形成される。 サイドハンドル及びロボットフランジも静電気消散性の材料から形成される。 第1の成形部分50も静電気消散性を有する材料から形成すると、ロボットフランジと、サイドハンドルと、ウェハーの棚22
    0と、ウェハーサポートコラム27に対して、第1の成形部分50の一部であり装置上の接地されているインターフェースと係合する装置インターフェースを介したアースへの経路が提供される。 装置インターフェースは図示されているように、三つの球と三つの溝の機械的連結でもよいし、通常のHバーインターフェースでもよいし、その他の適当なインターフェースでもよいことに留意すべきである。 図1、図4、図5に示されているような静電気消散性材料から形成された部材の各々を直接に連結するかわりに、これらの部材を、適当に接続された導電性プラスチックジャンパ241などによって図3に示されている部材へ導電性を有する状態で接続してもよい。

    【0023】一般に、キャリヤあるいはその構成要素は静電気消散性を有し、面積当り10 5 〜10 12オームの範囲の表面抵抗を有していると考えられる。 アースなどへ導電性経路を形成するための材料としては、これよりも小さい抵抗が適しているであろう。 重要なことは、成形パラメータと材料の選択を、個別に成形される部材各々に対して行うことによって、性能が最適化され、コストが最小限に抑えられることである。 この発明はその精神あるいは本質から逸脱することなく、他の形によって実現することができる。 従って、上述した実施の形態は単に説明のためのものであり、発明を制限することはない。
    この発明の範囲に関しては、上述した実施の形態ではなくて、添付されている特許請求の範囲を参照すべきである。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】ラッチ可能なドアを有するコンポジットウェハー容器の部分分解斜視図である。

    【図2】U字形の透明なシェルへ取り付けられた三つのウェハーサポートコラムを有するウェハー容器の正面からの斜視図である。

    【図3】装置インターフェースを介するアースへの経路を提供するプラスチックジャンパが設けられた、図2と類似のキャリヤの後方からの斜視図である。

    【図4】サイドハンドルと、ロボットフランジと、ラッチされたドアを有するコンポジット容器の正面からの斜視図である。

    【図5】この発明による開口したウェハーキャリヤの正面からの斜視図である。

    【図6】キャリヤの側断面図である。

    【図7】ウェハーキャリヤの第1の成形部分の一つの形態を示す正面からの斜視図である。

    【図8】ウェハーキャリヤの一つの実施形態の第1の成形部分の後方からの斜視図である。

    【図9】ウェハーキャリヤの一つの実施の形態のシェルすなわち第2の成形部分の正面からの斜視図である。

    【図10】コンポジットキャリヤのためのサイドハンドルの斜視図である。

    【図11】第1の成形部分と第2の成形部分との間の連結部の詳細断面図である。

    【図12】ウェハー容器のためのウェハーサポートコラムの斜視図である。

    【図13】図5のキャリヤのためのウェハーサポートコラムの斜視図である。

    【図14】ウェハーサポートコラムの一部の詳細斜視図である。

    【図15】ウェハーキャリヤの平面断面図である。

    【図16】図15の16−16線断面図である。

    【図17】ウェハーのできるかぎり小さい点接触と支持を示している、ウェハー端部の平面図である。

    【符号の説明】

    22 装置 26 容器部分 27 ウェハーサポートコラム 28 ドア 30 前部 32 左側 34 後ろ側 36 右側 38 上部 40 底部 50 1の成形部分 52 第2の成形部分 56 ドアフレーム 58 上側フレーム部 60、62 垂直フレーム部 64 下側フレーム部 74 上部 76 下側ベース部 100 ロボットフランジ 120 ウェハーガイド 128 サイドハンドル 156、158 垂直サイドパネル 220 棚 226 ウェハーストップ 232 ウェハーストップ 236、238 棚 237 ウェハー着座位置 241 プラスチックジャンパ 244 ウェハーストップ

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