抄造機

申请号 JP2009544637 申请日 2008-11-26 公开(公告)号 JPWO2009072419A1 公开(公告)日 2011-04-21
申请人 株式会社ビーエス; 发明人 齋藤 勉; 勉 齋藤;
摘要 【課題】抄造体の幅方向における厚さの均一化を図るとともに、1の抄造体の幅方向において異なる原料或いは異なる色の原料を使用して縞状で一体となる抄造体を得ることができる抄造機を提供する。【解決手段】原料供給槽から供給されたスラリー状の原料を、抄造帯により搬送しつつ脱 水 することにより、抄造体とするための抄造機であって、前記抄造帯は、前記スラリー状の原料を貯留しつつ搬送できるように構成された登り傾斜した抄造ゾーンを備え、前記抄造ゾーンにおいて、前記抄造ゾーンを幅方向に区割するようにして、前記抄造ゾーンの始端から前記原料の搬送方向に延出する形状の仕切板を前記抄造帯の上方に設け、前記仕切板の延出方向の長さを前記抄造帯の幅の1/6以上としたことを特徴とする。【選択図】図3
权利要求
  • 原料供給槽から供給されたスラリー状の原料を、抄造帯により搬送しつつ脱水することにより、抄造体とするための抄造機であって、前記抄造帯は、前記スラリー状の原料を貯留しつつ搬送できるように構成された登り傾斜した抄造ゾーンを備え、前記抄造ゾーンにおいて、前記抄造ゾーンを幅方向に区割するようにして、前記抄造ゾーンの始端から前記原料の搬送方向に延出する形状の仕切板を前記抄造帯の上方に設け、前記仕切板の延出方向の長さを前記抄造帯の幅の1/6以上としたことを特徴とする抄造機。
  • 前記搬送方向に回転可能なローラーを、前記仕切板の一部として設けたことを特徴とする請求項1に記載の抄造機。
  • 前記搬送方向に前記ローラーを複数配置して、これらに仕切帯を、前記抄造帯の上方に懸架して、前記仕切帯により前記抄造ゾーンを幅方向に区割したことを特徴とする請求項2に記載の抄造機。
  • 前記抄造帯の前記原料供給層と反対側に、前記抄造体を巻き取るための巻き取り手段と、前記巻き取りロールにより巻き取られた抄造体を所定の間隔で切断するための切断手段と、前記抄造体の幅方向における厚みを測定するための厚み測定手段とを設け、前記原料供給層と前記抄造ゾーンとの間に、前記各仕切板間に供給される原料の流量を調整するための調整手段を設け、前記厚み測定手段により測定された前記抄造体の厚さに応じて、前記各仕切板間に供給される原料の流量を調整できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の抄造機。
  • 前記巻き取り手段において、巻き取られることになる前記抄造体間に前記原料を構成する少なくとも一つの成分を塗布するための塗布手段を設けたことを特徴とする請求項4に記載の抄造機。
  • 说明书全文

    本発明は、スラリー状の原料から繊維板等の板状の抄造体を抄造するための抄造機に関する。

    従来の抄造機としては、例えば、特許文献1に開示がされている。 同文献の抄造機は、図1に示すように、原料供給槽1の吐出口2から吐出されたセメントやパルプ等を混合したスラリー状の原料を、抄造帯3により搬送しつつ、抄造帯3の下側に設けた吸引ボックス4により分を吸引して湿潤なシート状となるようにし、カッター5により裁断して所定形状の抄造体を得るようにしている。 この抄造帯3は、通常フェルト等により構成され、原料供給層1の吐出口2の下部に位置して設けたブレストロール6と、これと所定の間隔を存して設けたボトムクーチロール7との間にループ状に架設される。 そして、抄造帯3は、吐出されたスラリー状の原料が、吐出口2の下部近傍において留め、抄造体の下面から順次シート状になることができるように、吐出口2の下部近傍側からボトムクーチロール7側に向かって、上方へ傾斜させている。 この傾斜部分8には、図示しないが、抄造帯3の両側に側板が立設される。

    上記抄造機により製造された各抄造体は、原料の濃度、繊維長や粒子径等の状態、フェルトの汚れや、傾斜部分8に供給される原料が幅方向へ急激に広がることや、上記傾斜部分8の側板近傍での原料の流速が遅くなることに起因して、その幅方向において厚さのばらつきが生じるという問題があった。 また、傾斜部分8において、抄造帯3の幅方向に原料が移動するために、抄造帯の原料は単一のものしか選択することができないため、抄造帯3の幅方向に、異なる原料或いは異なる色の原料を使用して縦縞状に一体となる抄造体を得ることができないという問題があった。

    実公昭52−31325号公報

    そこで、本発明は、抄造体の幅方向における厚さの均一化を図るとともに、抄造体の幅方向において異なる原料或いは異なる色の原料を使用して縦縞状で一体となった抄造体を得ることができる抄造機を提供することを目的とする。

    上記課題を解決するために、本発明者は、鋭意検討の結果、抄造帯上に供給されたスラリー状の原料は、抄造帯側から順次シート状となって安定するが、上層部のものは抄造帯の幅方向に自由に移動するためにシートの厚さが均一とはならず、しかも、抄造体の幅方向に原料が混ざり合うために異なる原料或いは異なる色の原料を使用した縦縞模様で一体となる抄造体を得ることができないという知見に基づき、下記の通り解決手段を見出した。
    即ち、本発明の抄造機は、請求項1に記載の通り、原料供給槽から供給されたスラリー状の原料を、抄造帯により搬送しつつ脱水することにより、抄造体とするための抄造機であって、前記抄造帯は、前記スラリー状の原料を貯留しつつ搬送できるように構成された登り傾斜した抄造ゾーンを備え、前記抄造ゾーンにおいて、前記抄造ゾーンを幅方向に区割するようにして、前記抄造ゾーンの始端から前記原料の搬送方向に延出する形状の仕切板を前記抄造帯の上方に設け、前記仕切板の延出方向の長さを前記抄造帯の幅の1/6以上としたことを特徴とする。
    請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の抄造機において、前記搬送方向に回転可能なローラーを、前記仕切板の一部として設けたことを特徴とする。
    請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の抄造機において、前記搬送方向に前記ローラーを複数配置して、これらに仕切帯を、前記抄造帯の上方に懸架して、前記仕切帯により前記抄造ゾーンを幅方向に区割したことを特徴とする。
    請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の抄造機において、前記抄造帯の前記原料供給層と反対側に、前記抄造体を巻き取るための巻き取り手段と、前記巻き取りロールにより巻き取られた抄造体を所定の間隔で切断するための切断手段と、前記抄造体の幅方向における厚みを測定するための厚み測定手段とを設け、前記原料供給層と前記抄造ゾーンとの間に、前記各仕切板間に供給される原料の流量を調整するための調整手段を設け、前記厚み測定手段により測定された前記抄造体の厚さに応じて、前記各仕切板間に供給される原料の流量を調整できるようにしたことを特徴とする。
    また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の抄造機において、前記巻き取り手段において、巻き取られることになる前記抄造体間に前記原料を構成する少なくとも一つの成分を塗布するための塗布手段を設けたことを特徴とする。

    本発明によれば、抄造帯の上方に抄造体から離間して、仕切板を抄造帯の幅方向に複数設けているため、原料供給槽から供給されたスラリー状の原料は、各仕切板間において、抄造帯近傍のものは抄造体の幅方向に移動することなく急速に脱水されてシート状になりつつ搬送され、抄造帯から離れているものは沈殿してから抄造帯に近づいて脱水されて搬送されることになる。 これにより、抄造帯近傍におけるスラリー状の原料の密度等の均一化を図ることができる。 また、仕切板間に、色や材料等が異なるスラリー状の原料を供給することが可能となり、抄造体の幅方向において、色や材料の異なる縦縞状で一体となった抄造体を得ることができる。

    従来の抄造機の説明図

    本発明の一実施の形態の抄造機の全体の説明図

    同実施の形態の部分を説明するための拡大した説明図

    本発明の他の実施の形態の抄造機の説明図

    本発明の他の実施の形態の抄造機の説明図

    本発明の他の実施の形態の抄造機の説明図

    符号の説明

    1 原料供給槽 2 吐出口 3 抄造帯 4 吸引ボックス 5 カッター 6 ブレストロール 7 ボトムクーチロール 8 傾斜部分 10 攪拌機 11 原料供給層 12 吐出口 13 抄造帯 16 ブレストロール 17 ボトムクーチロール 18 抄造ゾーン 19 吸引ボックス 20 仕切板 21 板状体 22 ゲート 23 抄造体 24 巻き取り手段(巻き取りロール)
    25 切断手段(カッター)
    26 厚み測定手段(測定器)
    27 回転ロール 28 仕切帯 29 側板 30 隔壁 31 投入口 32 ロールコーター

    次に、図2乃至図5を用いて本発明の抄造機について説明する。
    図2及び図3に示すように、抄造機は、内部に攪拌機10を備え、スラリー状の原料を投入するための原料供給層11を備えており、原料供給層11は、吐出口12を介して抄造帯13上に供給される。 この抄造帯13は、原料供給層11の吐出口12の下部に位置して設けたブレストロール16と、これと所定の間隔を存して設けたボトムクーチロール17との間にループ状に架設される。 そして、抄造帯13は、吐出されたスラリー状の原料を、貯留しながら搬送できるように、吐出口12の下部近傍側からボトムクーチロール17側に向かって、上方へ傾斜(登り傾斜)させた抄造ゾーン18を備えている。 この抄造ゾーン18の両側には、側板29が設けられている。 また、抄造ゾーン18の原料側とは反対側に抄造帯13を介して水分が吸引できるように、真空吸引装置等を備えた吸引ボックス19が設けられている。

    この抄造ゾーン18には、その始端である吐出口12側からボトムクーチロール17の方向に向かう方向に延出するようにして形成された仕切板20を設けており、図3(a)で示すように、仕切板20は、抄造帯13の幅方向に複数設けられており、その延出方向の長さは抄造帯13の幅の1/6以上となるようにし、好ましくは、1/4以上となるようにする。 そして、本実施の形態では、図3(b)に示すように、仕切板20は、略台形状で、均一な厚さを備えたものであり、吐出口12側を上底側とし、ボトムクーチロール17側を下底側としている。 そして、この仕切板20は、抄造帯13の上方からスラリー状の原料内に入るように架設されており、その底面は、抄造帯13から離間している。 尚、抄造される原料がシート化され、その厚みが増すと仕切板20により、シート化されつつある原料に傷がつくため、吐出口12近傍から抄造ゾーン18の終端にかけて、仕切板20の底面と抄造帯13との距離を漸次増加させるようにすることが望ましい。

    上記の構成により、本実施の形態の抄造機は、原料供給槽11から供給されたスラリー状の原料の中で、抄造帯13近傍のスラリー状の原料は抄造帯13上を幅方向に移動することがなく、各吐出口12から各仕切板20間において急速に脱水されて搬送され、抄造帯13から離れているものはボトムクーチロール17側に進行してから沈殿して抄造帯13に近づいて脱水されてシート状となって搬送されることになる。 これにより、抄造帯13近傍における原料の均一化を図ることができる。

    また、抄造帯13の原料供給層11と反対側には、抄造体23を巻き取るための巻き取り手段24として巻き取りロールを備え、この巻き取りロール24により巻き取られた抄造体23は、カッター等の切断手段25により所定形状に切断される。
    図示した例では、抄造体23の幅方向における各部位の厚さを測定することが可能な厚み測定手段としての測定器26を巻き取りロール24の下流側に設けるとともに、吐出口12と抄造ゾーン18とを連通する部位の各仕切板20間において、例えば、板状体21を上下動させることにより、原料供給層11から抄造ゾーン18への原料の供給量を調節できるように流量調整手段22として流量調整器を設けている。 これにより、得られた抄造体23の厚さを測定器26により測定し、この情報に基づいて流量調整器22を調整して各仕切板20間に供給される原料の量を調整することが可能となっている。 その結果、得られた抄造体23の厚みに基づいて微調整が可能となる。 また、詳細には、図5を用いて説明するが、各流量調整器22から各仕切板20間に異種の原料或いは異種の色の原料を供給する場合には、各仕切板20間に供給される原料の濃度等を得られた抄造体23の厚みに基づいて微調整することも可能となる。
    また、巻き取りロール24において、巻き取られた抄造体間に、抄造体の原料の構成成分の少なくとも一つを塗布するために、図6において、符号32で示すロールコーター等の塗布手段を設ければ、抄造体の層間剥離を防止することができる。 塗布される原料については、原料供給層から供給されたスラリー状の原料の構成成分の少なくとも一つの成分であればよく、具体的には、原料粒径10μm以下のフライアッシュや粒径40μm以下のセメント等とすることができる。

    次に、本発明の他の実施の形態について図4を用いて説明する。 尚、図4において、図2及び図3と同じ符号のものは説明を省略する。
    同図の抄造機は、仕切板20をその延出する方向に間隔をおいて設け、抄造帯13の上方から回転ローラー27を懸架し、この回転ローラー27に仕切帯28を架設したものである。 この仕切帯28は、仕切板20と同様にスラリー状の原料を抄造帯13の幅方向に移動することを規制するためのもので、抄造帯13の上方のスラリー内に設置されており、抄造帯13の搬送方向に、抄造帯13とほぼ同速度で抄造帯13と対向した状態で回転する。 これにより、スラリー状の原料が、各仕切板20の抵抗により搬送速度が遅くなり且つ仕切板20の摩耗を防ぐことができ、材料の均一化を図ることができる。 尚、図示した例では、仕切帯28を使用しているが、回転ローラー27だけであってもよい。

    次に、本発明の他の実施の形態について図5を用いて説明する。 尚、図5において、図2及び図3と同じ符号のものは説明を省略する。
    同図の抄造機は、抄造体23の幅方向に原料の種類や色を異ならせて縦縞状で一体となった抄造体23を得るためのものである。
    図示されるように、原料供給層11は、抄造ゾーン18の仕切板20により区割された空間に異なる原料が供給できるように隔壁30により区割されており、各区割された領域毎に原料を投入するための投入口31が設けられている。
    上記構成により、各投入口31から、材料や色が異なる原料を投入するだけで、厚さの均一化を図ることができ、しかも、得られた1の抄造体23は、その幅方向において材質や色を異ならせることができる。

    以上の通りであるが、本発明において、抄造ゾーン18は、抄造帯13においてスラリー状の原料を搬送し、登り傾斜を有するゾーンをいうものとし、その傾斜度は特に制限するものではないが、例えば、5°〜30°とすることができる。
    また、本発明において、仕切板20は、抄造ゾーン18と吐出口12と連接する位置を始端として、その長さがスラリー状の原料が抄造帯13の幅方向への移動しない範囲となるように、抄造帯13の幅方向の長さの1/6以上としているが、好ましくは、1/4以上、更に好ましくは、抄造ゾーン18の長さとほぼ同じ程度とする。
    また、仕切板20を構成する材料としては、例えば、合成樹脂等を使用することができるが、その中でも、スラリー状の原料に対して低い抵抗を有する材料を使用することが好ましい。 また、仕切板20の厚さは特に制限するものではないが、一例を挙げると、0.5mm〜3mm程度とすることができる。 また、仕切板20の平面形状についても、抄造ゾーン18の抄造帯13から離間する状態で区割できるものであれば特に制限するものではない。 尚、仕切板20は、抄造を繰り返すと汚れることがあるため、定期的に取り出して洗浄することが望ましい。

    また、抄造帯13の材料は、スラリー状の原料を、脱水可能な透水性と、搬送可能な強度とを備えていれば特に制限するものではないが、例えば、フェルト等を使用することができる。 また、抄造帯13の幅についても特に制限するものではないが、例えば、1,000mm〜10,000mmとすることができる。 また、その厚さについても特に制限するものではないが、例えば、0.5mm〜10mmとすることができる。 また、その回転速度も原料によるが、例えば、5m/分〜150m/分とすることができる。

    また、本発明の抄造機で使用できる原料は特に制限するものではないが、例えば、主として、90〜95重量%のセメント等の鉱物材料と5〜10重量%のパルプ等の繊維材料等を混合して使用することができる。 尚、この原料は、原料供給層1において、その固形分濃度が5〜30重量%となるように調整され使用される。

    本発明の抄造機は、スラリー状の原料を使用した抄造体に対して広く利用することができる。

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