The paper web dividing method and apparatus and a paper machine comprising such apparatus

申请号 JP2000548547 申请日 1999-04-29 公开(公告)号 JP2002514696A 公开(公告)日 2002-05-21
申请人 ラース エクストレーム; 发明人 ラース エクストレーム;
摘要 (57)【要約】 形成紙ウエブ(1)が接着する接着剤コーティングを備えたシリンダー(3)を有する抄紙機でのクレープ紙の製造中、形成紙ウエブ(1)を少なくとも2つの部分ウエブ(8,9)に分割する方法を提供する。 本発明によれば、一方の部分ウエブを第1ウエブ分離箇所(10)で周面からの掻き取りによって分離し、周面に接着したまま下流に 位置 した第2ウエブ分離箇所(11)まで周面と共に移動する他の部分ウエブ(9)を、周面からの掻き取りによって分離し、少なくとも1つの部分ウエブをクレープ付けして分離することによって、形成紙ウエブ(1)をシリンダー(3)と関連して分割する。 本発明は又、上記ウエブ分離箇所を形成するドクターブレード(14,18)を有する装置及びかかる装置を含む抄紙機に関する。
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 形成紙ウエブ(1)を形成するためのウェットセクションと、
    回転シリンダー(3)を有する乾燥セクション(2)と、を有し、形成紙ウエブ(1)
    が回転シリンダー(3)の周面(4)上の接着剤コーティングと接着接触をなして回転シリンダー(3)を移動する抄紙機でのクレープ紙の生産中、形成紙ウエブ(1)
    を少なくとも2つの部分ウエブ(8,9)に分割する方法であって、一方の部分ウエブ(8)を第1ウエブ分離箇所(10)で回転シリンダー(3)の周面(4)からの掻き取りによって分離し、周面(4)に接着したまま第1ウエブ分離箇所(10)から所定距離、円周方向に位置する第2ウエブ分離箇所(11)まで前記周面(4)と共に移動する他方の部分ウエブ(9)を、回転シリンダー(3)の周面(4)からの掻き取りによって分離することによって、形成紙ウエブ(1)を、回転シリンダー(3)
    と関連して形成紙ウエブ(1)の長手方向に分割し、少なくとも1つの部分ウエブ
    (8)を分離しながら同時にクレープ付けして、所定幅のクレープ紙ウエブ(12)
    を得る、ことを特徴とする方法。
  • 【請求項2】 前記第1部分ウエブ(8)はクレープ紙ウエブ(12)を構成し、前記第2部分ウエブ(9)は縁トリミング(16)を構成する、請求項1に記載の方法。
  • 【請求項3】 前記第1部分ウエブは縁トリミングを構成し、前記第2部分ウエブはクレープ紙ウエブを構成する、請求項1に記載の方法。
  • 【請求項4】 前記第1部分ウエブ(8)はクレープ紙ウエブ(12)を構成し、前記第2部分ウエブ(9)も所定幅のクレープ紙ウエブ(21)を構成する、請求項1に記載の方法。
  • 【請求項5】 2つの部分ウエブ(8,9)の全体幅は、分割すべく前記回転シリンダー(3)に移送された形成紙ウエブ(2)の幅と一致する、請求項2乃至4
    のいずれか1項に記載の方法。
  • 【請求項6】 第1部分ウエブ(8)を第1ウエブ分離箇所(10)でクレープ付けして分離して、所定幅の縁の切り取りされたクレープ紙ウエブ(12)を得、
    前記周面(4)に接着したまま第2ウエブ分離箇所(11)まで前記周面(4)と共に移動する第2部分ウエブ(9)及び第3部分ウエブ(25)を分離して、2つの縁トリミング(16,26)を得ることによって、形成紙ウエブ(1)を3つの部分ウエブ(8,9,25)に分割する、請求項1又は2に記載の方法。
  • 【請求項7】 前記第2部分ウエブ及び前記第3部分ウエブを第1分離箇所
    (10)で分離して、2つの縁トリミングを得、前記周面(4)に接着したまま第2
    ウエブ分離箇所(11)まで前記周面(4)と共に移動する前記第1部分ウエブをクレープ付けして分離して、所定幅のクレープ紙ウエブを得ることによって、前記成形紙ウエブを3つの部分ウエブに分割する、請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法。
  • 【請求項8】 第1部分ウエブ(8)及び第3部分ウエブ(32)を互いに軸線方向に離れた第1ウエブ分離箇所(10)でクレープ付けして分離して、同じ幅又は異なる所定幅の2つのクレープ紙ウエブ(12,33)を得、両側分割によって第1部分ウエブ(8)と第3部分ウエブ(32)との間に形成され、前記周面(4)に接着したまま第2ウエブ分離箇所(11)まで前記周面(4)と共に移動する第2部分ウエブ(9)を分離して、中間トリミング(37)を得ることによって、形成紙ウエブ(1)を3つの部分ウエブ(8,9,32)に分割する、請求項1に記載の方法。
  • 【請求項9】 第1部分ウエブ(8)及び第3部分ウエブ(32)を互いに軸線方向に離れた第1ウエブ分離箇所(10)でクレープ付けして分離し、第1縁トリミング(36)と中間トリミング(37)と第2縁トリミング(38)とを得るために、両側分割によって第1部分ウエブ(8)と第3部分ウエブ(32)との間に形成された第2部分ウエブ(9)と、第4部分ウエブ(34)及び第5部分ウエブ(35)とを、前記周面(4)に接着させたまま第2ウエブ分離箇所(11)まで前記周面(4)
    と共に移動させて分離して、同じ幅又は異なる所定幅の2つのクレープ紙ウエブ
    (12,33)を得ることによって、形成紙ウエブを5つの部分ウエブ(8,9,
    32,34,35)に分割する、請求項1に記載の方法。
  • 【請求項10】 前記分割は乾燥シリンダー上で行われる、請求項1乃至9
    の何れか1項に記載の方法。
  • 【請求項11】 2つの連続するウエブ分離箇所(10,11)の間の前記所定距離は少なくとも2mmである、請求項1乃至10の何れか1項に記載の方法。
  • 【請求項12】 形成紙ウエブ(1)を形成するためのウェットセクションと、回転シリンダー(3)を有する乾燥セクション(2)とを有し、形成紙ウエブ(1)
    が、回転シリンダー(3)の周面(4)上の接着剤コーティングと接着接触をなして移動するように回転シリンダー(3)に配列されたクレープ紙生産用抄紙機内で、
    形成紙ウエブ(1)を少なくとも2つの部分ウエブ(8,9)に分割するための装置において、 この装置は、第1ウエブ分離箇所(10)及びこの第1ウエブ分離箇所(10)から所定距離、円周方向に位置した第2ウエブ分離箇所(11)を形成するために、
    前記回転シリンダー(3)と作動関係をなして配列された少なくとも2つのドクターブレード(14,18)を含み、 第1ウエブ分離箇所(10)を形成するドクターブレード(14)は、前記形成紙ウエブ(1)を前記周面(4)からの掻き取りによって分離すると同時に、前記形成紙ウエブ(1)を第1部分ウエブ(8)に分割するように配列され、第2部分ウエブ
    (9)は、前記周面(4)に接着したまま第2ウエブ分離箇所(11)まで前記周面(
    4)と共に移動し、第2分離箇所(11)のドクターブレード(18)は、第2部分ウエブ(9)を掻き取りによって分離するように配列され、 ドクターブレード(14,18)の少なくとも1つはクレープ付けドクターブレードである、ことを特徴とする装置。
  • 【請求項13】 第1ウエブ分離箇所(10)を形成するドクターブレード(
    14)はクレープ付けドクターブレードであり、第2ドクターブレード(18)は、回転シリンダー(3)の両端の間に延びるクリーニングブレード又は掻き取られる縁トリミング(16)の幅と一致した作用長さを有する掻き取りエッジを備えた短いドクターブレードである、請求項12に記載の装置。
  • 【請求項14】 前記ドクターブレード(14,18)は両方ともクレープ付けドクターブレードである、請求項12に記載の装置。
  • 【請求項15】 第1ウエブ分離箇所(10)を形成するドクターブレードは、少なくとも2つの掻き取りエッジ(30,31)を有するクレープ付けドクターブレード(28)であり、これらの掻き取りエッジ(30,31)は軸線方向に並列に配列され且つ自由空間(29)によって分離され、この自由空間(29)は、前記周面(4)に接着したまま第2ドクターブレード(18)まで前記周面(4)と共に移動して中間トリミング(37)の形態で掻き取られる部分ウエブ(9)を形成するように配列される、請求項12に記載の装置。
  • 【請求項16】 前記ドクターブレードは、各々掻き取りエッジを有する少なくとも2つの部品から構成され、これらのドクターブレード部品は前記自由空間(29)を形成するように互いに離れて配列される、請求項15に記載の装置。
  • 【請求項17】 前記ドクターブレードは、前記自由空間を形成する少なくとも1つの凹部(29)を備え、この凹部(29)はその両側に掻き取りエッジ(3
    0,31)を有する、請求項15に記載の装置。
  • 【請求項18】 前記自由空間(29)は、少なくとも5mm、好ましくは少なくとも10mmの軸線方向寸法と、前記ウエブ分離箇所(10)の形成紙ウエブの厚さの少なくとも2倍の、軸線方向寸法と垂直の方向の深さを有する、請求項15乃至17の何れか1項に記載の装置。
  • 【請求項19】 2つの連続するウエブ分離箇所(10,11)の間の前記所定距離は少なくとも2mmである、請求項12乃至18の何れか1項に記載の装置。
  • 【請求項20】 クレープ紙生産用抄紙機であって、形成紙ウエブ(1)を形成するためのウェットセクションと、回転シリンダー(3)を有する乾燥セクション(2)とを有し、形成紙ウエブ(1)が、回転シリンダー(3)の周面(4)の接着剤コーティングと接着接触をなして回転シリンダー(3)を移動するように配置され、形成紙ウエブ(1)を少なくとも2つの部分ウエブ(8,9)に分割するための装置を更に有する抄紙機において、 前記装置は、第1ウエブ分離箇所(10)及びこの第1ウエブ分離箇所(10)から所定距離、円周方向に位置した第2ウエブ分離箇所(11)を形成するために、
    前記回転シリンダー(3)と作動関係をなして配列された少なくとも2つのドクターブレード(14,18)を含み、 第1ウエブ分離箇所(10)を形成するドクターブレード(14)は、前記形成紙ウエブ(1)を前記周面(4)からの掻き取りによって分離すると同時に、前記形成紙ウエブ(1)を第1部分ウエブ(8)に分割するように配列され、第2部分ウエブ
    (9)は、前記周面(4)に接着したまま第2ウエブ分離箇所(11)まで前記周面(
    4)と共に移動し、第2分離箇所(11)のドクターブレード(18)は、第2部分ウエブ(9)を掻き取りによって分離するように配列され、 ドクターブレード(14,18)の少なくとも1つはクレープ付けドクターブレードである、ことを特徴とする抄紙機。
  • 【請求項21】 第1ウエブ分離箇所(10)を形成するドクターブレード(
    14)はクレープ付けドクターブレードであり、第2ドクターブレード(18)は、回転シリンダー(3)の両端の間に延びるクリーニングブレード又は掻き取られる縁トリミング(16)の幅と一致した作用長さを有する掻き取りエッジを備えた短いドクターブレードである、請求項20に記載の抄紙機。
  • 【請求項22】 前記ドクターブレード(14,18)は両方ともクレープ付けドクターブレードである、請求項20に記載の抄紙機。
  • 【請求項23】 第1ウエブ分離箇所(10)を形成するドクターブレードは、少なくとも2つの掻き取りエッジ(30,31)を有するクレープ付けドクターブレード(28)であり、これらの掻き取りエッジ(30,31)は軸線方向に並列に配列され且つ自由空間(29)によって分離され、この自由空間(29)は、前記周面(4)に接着したまま第2ドクターブレード(18)まで前記周面(4)と共に移動して中間トリミング(37)の形態で掻き取られる部分ウエブ(9)を形成するように配列される、請求項20に記載の抄紙機。
  • 【請求項24】 前記ドクターブレードは、各々掻き取りエッジを有する少なくとも2つの部品から構成され、これらのドクターブレード部品は前記自由空間(29)を形成するように互いに離れて配列される、請求項23に記載の抄紙機。
  • 【請求項25】 前記ドクターブレードは、前記自由空間を形成する少なくとも1つの凹部(29)を備え、この凹部(29)はその両側に掻き取りエッジ(3
    0,31)を有する、請求項23に記載の抄紙機。
  • 【請求項26】 前記自由空間(29)は少なくとも5mm、好ましくは少なくとも10mmの軸線方向寸法と、ウエブ分離箇所(10)の形成紙ウエブ(1)の厚さの少なくとも2倍である軸線方向と垂直な深さを有する、請求項23乃至2
    5の何れか1項に記載の抄紙機。
  • 【請求項27】 2つの連続するウエブ分離箇所(10,11)の間の前記所定距離は少なくとも2mmである、請求項20乃至25の何れか1項に記載の抄紙機。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】

    本発明は、形成紙ウエブを形成するためのウェットセクションと、回転シリンダーを有する乾燥セクションとを有し且つ形成紙ウエブが、回転シリンダーの周面上の接着剤コーティングと接着接触をなして回転シリンダーを移動する抄紙機におけるクレープ紙の生産中、形成紙ウエブを少なくとも2つの部分ウエブに分割する方法に関する。

    【0002】 本発明は又、形成紙ウエブを形成するためのウェットセクションと、回転シリンダーを有する乾燥セクションとを有し且つ形成紙ウエブが、回転シリンダーの周面上の接着剤コーティングと接着接触をなして回転シリンダーを移動するように配置されたクレープ紙生産用抄紙機内で、形成紙ウエブを少なくとも2つの部分ウエブに分割するための装置に関する。

    【0003】 本発明は又、形成紙ウエブを形成するためのウェットセクションと、回転シリンダーを有する乾燥セクションとを有し、形成紙ウエブは、回転シリンダーの周面上の接着剤コーティングと接着接触をなして回転シリンダーを移動するように配置され、形成紙ウエブを少なくとも2つの部分ウエブに分割するための装置を更に有する、クレープ紙生産用抄紙機に関する。

    【0004】

    【従来の技術】

    抄紙機内で形成される紙ウエブは種々の幅を有し、紙ウエブの縁部は、直線性、厚さ及び比重又はグラム率(grammage)に関して不均一である。 従って、製造工程のうちのある部分の間に、紙ウエブの縁部を切り取る必要がある。 真っ直ぐな縁部と所定幅とを有する紙ウエブを達成するために、多数の異なる技術が提案されている。

    【0005】 既知の技術によれば、縁の切り取りは、仕上げられて巻き取られた紙ウエブがリワインダーに巻き直される時に行われる。 この縁の切り取り中に形成される乾燥紙の屑は極めて嵩張り、に再び溶し且つ紙製造工程に戻すべき屑の収集と移動が面倒になる。

    【0006】 他の既知の技術によれば、縁の切り取りは、高圧水スカート、エアスカート、
    回転刃又は回転のこ刃を使って乾燥セクションと巻取り部との間の箇所の抄紙機内で行われる。 かくして、この技術は、特別な設備の設置を乾燥セクションと巻取り部との間で利用できる極めて限られたスペースに要求する。

    【0007】 更に他の既知の技術によれば、縁の切り取りは、乾燥セクションの前の、抄紙機のウェットセクションで行われる。 かくして、紙ウエブが、縁を切り取られたウエブとクーチトリミングとに分割されるように、紙ウエブの縁部を水スカートを使って長網抄紙機ワイヤ上で切り取ることが米国特許第 2,686,463号及び同第
    2,709,398号を介して知られており、その後、縁を切り取られたウエブは乾燥セクションへの移送のためにワイヤから取出され、クーチトリミングは乾燥セクションに達しないようにされる。 しかしながら、この技術を、ソフト紙のような低比重を有する紙グレードに使用することができないことがわかった、というのは、クーチトリミングが、縁を切り取られたウエブを取外すために使用される持上げフェルトに粘着し、従って、クーチトリミングが、縁を切り取られたウエブと共に乾燥セクションまで移動する傾向があるからである。

    【0008】 ツインワイヤフォーマーでは、紙ウエブを持上げ手段のすぐ前の箇所で形成用ファブリックのうちの1つによって支持しながら、紙ウエブの縁の切り取りを行うことが、実際に知られている。 水噴流が、一般的には、縁の切り取りのために使用され、これらの噴流は比較的高圧で紙ウエブと出会い、縁トリミングと縁を切り取られたウエブとを作る。 1つの欠点は、紙ウエブを分割した後、水噴流は広がり、水を全領域にわたってはねかける。 クレセントフォーマーの場合のように、もし支持用ファブリックがフェルトであれば、繊維又は繊維断片がフェルトに押し込められるおそれが著しい。 水噴流がフェルトを破損させるおそれを減少させるために、水噴流の圧力は制限されなければならない。 しかしながら、これらの方法にもかかわらず、水噴流はフェルトに摩耗を徐々に生じさせ、この摩耗は紙ウエブに影響を及ぼすことがあり、縁部の破断、その結果ウエブの破断のおそれを引き起こす。 フェルトは又、水噴流によって形成された分割線に沿って、フェルトの残部よりもずっと湿り、これにより、問題を引き起こすことがある、というのは、これらの分割線と対向する乾燥シリンダーが、乾燥シリンダーの周面の他の部分よりも湿るようになり、それにより、腐食及び堆積に関する問題を招くからである。 スカートチューブからの水噴流は又、水噴流周りの紙の縁部を容易に厚くさせ、厚くさせることにより、紙ウエブの縁部分の乾燥シリンダーへの接着の劣化を生じさせる。 分割線と対向する周面は又、より高温になり、これにより、紙ウエブを周面から分離させる。 従って、これらの問題を解決し且つまっすぐな縁部を備えた所定幅の紙ウエブをクレセントフォーマーで作るために、外側形成用ファブリックは、米国特許第 3,652,390A号に記載されているように、不浸透性縁部分を備える。 かくして、互いに面する不浸透性縁部分の内側の平行な縁は仕上げ紙ウエブの幅を決定し、この幅は、製造すべきソフト紙のグレードに応じて選択される。 ソフト紙の製造が1つのグレードから他のグレードに、例えばティシュからタオル紙に変更されなければならないとき、所望最終製品への紙ウエブの切替え中の望ましくない損失を回避するために、仕上げ紙の幅は、変更されなければならない。 1つの品質から他の品質へのそのような製造変更を可能にするために、クレセントフォーマーの形成用外側ファブリックは取外され、不浸透性縁部分間の幅が異なる他の形成用ファブリックによって置き換えられなければならない。 この交換は面倒であり、時間を消費し、望ましくない生産損失を必然的に伴う。 ファブリックを形成するために増加したコスト並びにファブリックの保管のためのスペースも生じる。 説明したツインワイヤフォーマーに使用される技術に固有のこの問題を解決するために、欧州特許第 0 654 101号は、最近形成された紙ウエブと形成用ファブリックとが形成ロールをサンドイッチ構造をなして一緒に包囲する形成ロールの箇所で、ツインワイヤフォーマーで形成された紙ウエブをジェットカッターで切断することを提案する。 この技術は、
    形成ワイヤの選択の制限を必然的に伴う、というのは、水噴流は、ワイヤ及び紙ウエブを貫通するに十分な力を有しなければならないからである。 そのとき、対向するフェルトの表面が損傷するおそれがある。 フェルトは又、水噴流によって形成された分割線に沿って、フェルトの他の部分よりも湿るようになり、これにより、問題を引き起こすことがある、というのは、乾燥シリンダーが、これらの分割線と対向する乾燥シリンダーの周面の他の部分よりも湿るようになるからであり、かくして、腐食と堆積に関連した問題を含む。 周面は又、分割線とは逆により高温になり、これにより、紙ウエブを周面から分離させる。

    【0009】 米国特許第 1,279,756A号、同第 2,857,822A号及び同第 4,560,438A号を、乾燥セクションの前での抄紙機内における縁の切り取りを説明する特許明細書の他の例として挙げておく。

    【0010】 紙ウエブを長手方向に分割するためのスリッター−ワインダーが使用され、このスリッター−ワインダーでは、長手方向スリッティングを通して得られる、より細いウエブがリールに巻かれる。 上述した縁の切り取りに使用される設備と同様の設備を同じ位置で使用して、長手方向スリッティングを通して紙ウエブを分割することも、乾燥セクションと巻き上げ部との間の或る箇所の抄紙機内で行われることがある。

    【0011】

    【発明が解決しようとする課題】

    本発明の目的は、種々のクレープウエブを得るために、紙ウエブの縁を切り取り且つウエブを分割するための既知の技術において説明した問題を本質的に軽減すること、及び、縁トリミング及び/又はいくつかのクレープ紙ウエブを得るために、紙ウエブをいくつかの部分ウエブに分割することを可能にする、形成紙ウエブを分割するための全く新しい技術を提供することにある。

    【0012】

    【課題を解決するための手段】

    本発明による方法は、一方の部分ウエブを第1ウエブ分離箇所でシリンダーの周面からの掻き取りによって分離し、周面に接着したまま第1ウエブ分離箇所から所定距離、円周方向に位置する第2ウエブ分離箇所まで周面と共に移動する他方の部分ウエブを、シリンダーの周面からの掻き取りによって分離することによって、形成紙ウエブを、シリンダーと関連して形成紙ウエブの長手方向に分割し、少なくとも1つの部分ウエブを分離しながら同時にクレープ付けして、所定幅のクレープ紙ウエブを得る点に特徴づけられる。

    【0013】 本発明による装置は、 − この装置が、第1ウエブ分離箇所及びこの第1ウエブ分離箇所から所定距離、円周方向に位置した第2ウエブ分離箇所を形成するために、シリンダーと作動関係をなして配列された少なくとも2つのドクターブレードを含み、 − 第1ウエブ分離箇所を形成するドクターブレードは、形成紙ウエブを周面からの掻き取りによって分離すると同時に形成紙ウエブを第1部分ウエブに分割するように配列され、第2部分ウエブは、周面に接着したまま第2ウエブ分離箇所まで周面と共に移動し、第2分離箇所のドクターブレードは、第2部分ウエブを掻き取りによって分離するように配列され、 − ドクターブレードの少なくとも1つはクレープ付けドクターブレードである、 点で特徴づけられる。

    【0014】 本発明による抄紙機は、 − 装置が、第1ウエブ分離箇所及びこの第1ウエブ分離箇所から所定距離、円周方向に位置した第2ウエブ分離箇所を形成するために、シリンダーと作動関係をなして配列された少なくとも2つのドクターブレードを含み、 − 第1ウエブ分離箇所を形成するドクターブレードは、形成紙ウエブを周面からの掻き取りによって分離すると同時に、形成紙ウエブを第1部分ウエブに分割するように配列され、第2部分ウエブは、周面に接着したまま第2ウエブ分離箇所まで周面と共に移動し、第2分離箇所のドクターブレードは、第2部分ウエブを掻き取りによって分離するように配列され、 − ドクターブレードの少なくとも1つはクレープ付けドクターブレードである、 点で特徴づけられる。

    【0015】

    【発明の実施の形態】

    本発明を、図面を参照して、より詳細に説明する。

    【0016】 図1及び2は、クレープ紙、例えばソフト紙を製造するための抄紙機の一部分を概略的に示す。 抄紙機は、紙ウエブ1を形成するためのウェットセクション(
    図示せず)と、形成紙ウエブを脱水するためのプレスセクション(図示せず)と、
    乾燥セクション2とを有する。

    【0017】 乾燥セクション2は、矢印で指示する方向に回転するシリンダー3を含み、図示の実施形態では、回転シリンダー3はフード(図示せず)によって包囲された乾燥シリンダー、例えばヤンキーシリンダーである。 乾燥シリンダー3は、エンドレスのクレープ付け移動面を形成する周面4を有する。 乾燥シリンダー3は上流側と下流側とを有し、上流側では、形成紙ウエブ1が、乾燥シリンダー3と共に隙間を形成するトランスファーロール6を移動するトランスファーファブリック5から乾燥シリンダー3に搬送され、下流側では、形成紙ウエブ1が本発明に従って処理される。

    【0018】 乾燥シリンダー3の周面4は接着剤コーティングを有し、形成紙ウエブ1は、
    その移動中、接着剤コーティングに接着し、乾燥シリンダー3によって搬送される。 接着剤コーティングを維持するために、適当な接着剤あるいは他の化学薬品を乾燥シリンダーの周面4に塗布する塗布装置7がトランスファーロール6と乾燥シリンダー3との間の隙間の前に配列される。 変形例として、形成紙ウエブ1
    が乾燥シリンダー3と接触する前、接着剤の少なくとも一部分が形成紙ウエブ1
    の下側に塗布されても良い。

    【0019】 現在、本発明の実施に特に有用な接着剤は水−ベースポリマーであり、水−ベースポリマーは、ストック内の物質と共に、乾燥シリンダー上に保護層をつくり、又、表面活性物質をつくる。 接着を調整する無機化学薬品が加えられても良い。

    【0020】 通常、仕上げられた乾いた紙1ton当たり約0.1乃至1kgの量の接着剤が使用される。

    【0021】 接着剤の配合を変えることによって、クレープ付けの外観を変更することができ、これは又、対応する紙グレードの変化をつくる。

    【0022】 塗布された接着剤、特に上述した種類の接着剤によって得られるコーティングは、周面をドクターブレードの作用による摩耗から良好に保護する。 周面の摩耗のおそれを更に軽減させるために、セラミック材料のドクターが使用されるのが良い。 同じ理由で、ドクターブレードは、それらが耐酸性のセラミックから構成されているか、或いは、その他の材料から構成されているかと無関係に、例えば2mmの振幅で振動するように配列される。

    【0023】 本発明によれば、形成紙ウエブ1は乾燥シリンダー3の下流側で乾燥シリンダー3と関連して少なくとも2つの部分ウエブに長手方向に分割される。

    【0024】 図1及び2に示す実施形態では、形成紙ウエブ1は分割されて、2つの部分ウエブ、即ち第1ウエブ分離箇所10でシリンダー3の周面4からの掻き取り(scr
    aping)によって分離された第1部分ウエブ8と、周面4に接着したまま第1ウエブ分離箇所10から所定距離、円周方向に位置した第2ウエブ分離箇所11まで周面4と共に移動する第2部分ウエブ9とになる。 第2部分ウエブ9は、シリンダー3の周面4からの掻き取りによって分離される。 図1及び2による実施形態では、所定幅のクレープ紙ウエブ12を得るために、第1部分ウエブ8は分離されながら同時にクレープ付けされる。 この目的のために、第1ウエブ分離箇所1
    0はクレープ付けドクター13を含み、このクレープ付けドクター13は、周面4、更に詳細には周面4の接着コーティングと掻き取り接触をなして配列されたドクターブレード14を有する。 ドクターブレード14は、作用長さがクレープ紙ウエブ12の幅と一致する連続する掻き取りエッジ15を有する。 掻き取りエッジは形成紙ウエブの外側に延びても良いけれども、この延長部はそこでは作用しない。 図1及び2による実施形態では、第2部分ウエブ9はクレープ付けされずに分離され、かくして、縁トリミング16を構成し、縁トリミング16は容器又は領域に搬送され、紙製造工程での溶解及び再使用のために戻される。 第2ウエブ分離箇所11はクリーニングドクター17を含み、クリーニングドクター1
    7は、縁トリミング16を周面4上の接着剤コーティングから掻き取るためのドクターブレード18を有する。 形成紙ウエブ1と接着剤コーティングとの接触後、接着剤コーティングをならすために、クリーニングドクター17のドクターブレード18は乾燥シリンダー3の両端間に延びる。 所望ならば、縁トリミングを掻き取るより短いドクターが使用されても良く、この場合、ドクターブレードの掻き取りエッジの作用長さは縁トリミング16の幅と一致する。 この場合、所望ならば、クリーニングドクターは第2ウエブ分離箇所11の下流に配列されても良い。 図2による実施形態では、クレープ紙ウエブ12は、説明した分割方法のため、まっすぐな縁部19を得、この場合、説明した分割方法は一方の側に縁トリミングを構成し、他方の縁部20はそのままであっても許容される。 所望ならば、或いは、必要と考えるならば、他方の縁部20は、ウェットセクションで予め切り取られた縁部からなっても良く、これは、任意の既知の技術によって達成されている。 変形例として、そのような選択的な切り取りが、ある既知の技術によって乾燥シリンダーの後に行われても良い。

    【0025】 図3による実施形態では、形成紙ウエブ1は、図2による実施形態と同じ仕方で分割されるけれども、所定幅の第2クレープ紙ウエブ21を得るために、第2
    部分ウエブ9もクレープ付けされ分離される。 2つのクレープ紙ウエブ12及び21は同じ幅を有していても良いし、或いは、異なる幅を有していても良い。 かくして、この場合のクレープ付けドクター13は、図2による実施形態のクレープ付けドクターよりも短い。 この場合の第2ウエブ分離箇所11はクレープ付けドクター22を有し、このクレープ付けドクター22は、周面4、更に詳細には周面の接着剤コーティングと掻き取り接触をなして配列されたドクターブレード23を有する。 ドクターブレード23は、作用長さがクレープ紙ウエブ21の幅と一致する連続する掻き取りエッジ24を有する。 所望ならば、クリーニングドクターが第2クレープ付けブレード22の下流に配列されても良い。 縁部20について説明したことと同じことが、分割工程によって影響を受けない外側ウエブ縁部に適用される。 図3によるこの実施形態の固有の特徴は、第2部分ウエブ9
    が高温の周面4に接触したままでいる時間がより長い結果、異なる乾いた固形内容物を有する2つのクレープ紙ウエブ12、21が得られることにある。 図3に示す実施形態及びその変形例によれば、3又はそれ以上のクレープ紙ウエブを得るために、3又はそれ以上の掻き取り用ドクターが並列に階段状に配列され、即ち、軸線方向及び円周方向に配置され、この場合、2本又は、nをクレープ紙ウエブの数とすればn−1本の分割線が形成される。 ドクターブレードの長さは同じであっても良いし、或いは、異なっていても良く、形成ウエブ1の幅を互いに覆っても良いし、或いは、図2の実施形態について示したように達成される1つ又は2つの縁トリミングの幅だけ短くても良い。 従って、これは、本発明の他の変形実施形態(図示せず)を構成する。

    【0026】 図4による実施形態では、3つの部分ウエブが作られ、第1部分ウエブ8及び第2部分ウエブ9は図2による実施形態のものと同様であり、第3部分ウエブ2
    5は第2部分ウエブ9と同様であり、かくして、第2縁トリミング26を構成する。 縁トリミング16、26の両方を掻き取るために、ここでは、クリーニングドクター17が使用される。 図4による実施形態では、両側に沿って切り取られた所定幅のクレープ紙ウエブ12が得られる。

    【0027】 図5による実施形態は、図4による実施形態と同様であるけれども、クレープ付けドクター27を含んでおり、このクレープ付けドクター27のドクターブレード28は、図7でもっと明瞭に分かるU−型凹部29の形態の自由空間を備え、その結果、ドクターブレード28は2つの連続する掻き取りエッジ30、31
    を有する。 この場合、形成紙ウエブ1は5つの部分ウエブに分割され、第1部分ウエブ8及び第3部分ウエブ32は、同じ幅又は異なる所定幅の2つのクレープ紙ウエブ12、33を得るために、互いに軸線方向に離れた第1ウエブ分離箇所10でクレープ付けされ分離され、第2部分ウエブ9は両側分割によって第1部分ウエブ8と第3部分ウエブ32との間に形成され、第2部分ウエブ9、第4部分ウエブ34及び第5部分ウエブ35は周面4に接着したまま第2ウエブ分離箇所11まで周面4と共に移動し、共通のドクターブレード39によって分離され、第1縁トリミング36、中間トリミング37及び第2縁トリミング38を得る。 凹部29又はその他の自由空間は、少なくとも5mm、好ましくは少なくとも10mmの軸線方向寸法と、ウエブ分離箇所10における形成紙ウエブの厚さの少なくとも2倍の、軸線方向寸法と垂直な深さとを有する。

    【0028】 図6に示す実施形態は、クレープ付けドクター27のドクターブレード28が形成紙ウエブの側縁にそれを僅かに越えて延ばされているので縁トリミングが得られないこと以外、図5に示した実施形態と同様である。 かくして、この場合、
    同じ幅の又は異なる所定幅の2つのクレープ紙ウエブ12、33を得るために、
    第1部分ウエブ8及び第3部分ウエブ32互いに軸線方向に間隔を隔てた第1ウエブ分離箇所10でクレープ付けして分離し、中間トリミング37を得るために、第2部分ウエブ9を両側分割分割によって第1部分ウエブ8と第3部分ウエブ32との間に形成し、周面4に接着したまま第2ウエブ分離箇所11まで周面と共に移動する第2部分ウエブ9をドクターブレード39によって分離することによって、 形成紙ウエブ1は3つの部分ウエブに分割される。

    【0029】 分割部をつくるドクターブレード14、23、28の各コーナー部分40(図7参照)は、ドクターブレード14、23、28の掻き取りエッジ15、24、
    30、31と、横エッジ41、42とによって構成され、掻き取りエッジ及び横エッジは互いに直部を形成し、最大切断効果を達成する箇所で出会う。 かくして、図7に示すように、横エッジは分割箇所に位置するドクターブレードの両端縁によって形成され、又、凹部29の両側縁によって形成される。

    【0030】 そのような直角コーナー部分40と関連して且つ横エッジ41、42に沿って、薄い水噴流を形成紙ウエブの上に塗布する塗布装置(図示せず)がドクターブレードの切断チップの直前に配置されても良く、その結果、形成紙ウエブは繊維構造に影響を及ぼすことなしに引続く分割線に沿って幾分湿る。 水噴流は湿り分割指示部をつくり、この湿り分割指示部は、形成紙ウエブをドクターブレードの切断チップで分割するのを容易にし、分割領域内で、掻き取られない部分ウエブが接着剤コーティングから確実に解放されないようにする。

    【0031】 2つのウエブ分離箇所10と11との間の距離、又は、2よりも多いウエブ分離箇所がある場合には、2つの連続するウエブ分離箇所の間の距離は、望むように変化させることができる。 使用され得る最小距離は非常に小さく、即ち、数m
    m、例えば少なくとも2mmであり、これらの最小距離は、目標にした分割を達成するに十分である。 図3についての変形の実施形態(図示せず)によれば、例えば、それぞれの部分ウエブ8、9をクレープ付けして分離するために、2つのドクターブレードを並列に、端と端とをつないで配列する。 次いで、ドクターブレードを互いに幾分、例えば少なくとも2mmの関係をなすように円周方向に配置し、その結果、形成紙ウエブの切断は、それをウエブが第2ウエブ分離箇所を形成する第2ドクターブレードに達する前に行う機会を有する。 ドクターブレードは、互いに鋭角を形成する異なる平面内に適当に配置され、その結果、これらのドクターブレードは同じ接触角度に取付けられる。 しかしながら、異なるクレープ付け状態のための2つのドクターブレードについて、たとえこれらのドクターブレードが異なる平面内にあるとしても、異なる接触角度を使用しても良い。 2
    つのウエブ分離箇所の間の距離が小さいならば、2つのドクターブレードを、各ドクターブレードについて別々に調整できるホルダーを有する1つの同じ支持本体に配列するのに有利である。 変形の実施形態では、2つのドクターブレードが同じ支持本体及び同じホルダーに配列され、2つのウエブ分離箇所の間に少なくとも2mmの距離を得るために、2つのドクターブレードは異なる高さを有する。

    【0032】 図示した実施形態では、形成紙ウエブが乾燥シリンダー、例えばヤンキーシリンダーに移送され、この場合、クレープ付けは乾式クレープ付けとして行われる。 クレープ付けを湿式クレープ付けとして行うこともでき、この場合、形成紙ウエブは、乾燥シリンダーの乾燥能力を有しない平滑な周面を有するシリンダーに移送される。 乾燥は吹き通し(throughblow)技術を使用して十分に行われる。

    【0033】 本発明は、いかなる特定の種類の抄紙機にも限定されない。 セルロース繊維材料及び合成繊維材料を含むクレープ付けされた材料の製造用に設計されたいかなる機械を使用しても良い。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】 乾燥シリンダーと本発明の第1の実施形態による装置とを備えた抄紙機の部分側面図である。

    【図2】 乾燥シリンダーと図1による装置の斜視図である。

    【図3】 本発明の第2の実施形態による装置を備えた乾燥シリンダーの斜視図である。

    【図4】 本発明の第3の実施形態による装置を備えた乾燥シリンダーの斜視図である。

    【図5】 本発明の第4の実施形態による装置を備えた乾燥シリンダーの斜視図である。

    【図6】 本発明の第5の実施形態による装置を備えた乾燥シリンダーの斜視図である。

    【図7】 図5及び6による実施形態に使用されるクレープ付けドクターに含まれるドクターブレードを示す。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,GH,G M,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA, UG,US,UZ,VN,YU,ZW

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