Method and apparatus for removing water by press from the paper web or paperboard web |
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申请号 | JP51398697 | 申请日 | 1996-09-20 | 公开(公告)号 | JP3319761B2 | 公开(公告)日 | 2002-09-03 |
申请人 | メトソ ペーパ、 インコーポレイテッド; | 发明人 | ヘイッキ カアサライネン、; ユハ キンヌネン、; ニルス ソデルホルム、; ヨルマ ラアポッティ、; | ||||
摘要 | |||||||
权利要求 | 【請求項1】紙ウエブもしくは板紙ウエブから水を除去し、該ウエブを閉鎖ドローとしてウエブフォーマのフォーミングワイヤからプレス部へ送り、さらに該プレス部における1つ、もしくはいくつかの脱水プレスニップを通過させ、前記フォーミングワイヤに乗って走行するウエブは、該フォーミングワイヤとともに第1の前プレス領域へ送られる方法において、 前記第1の前プレス領域は、前記フォーミングワイヤのループの内側に配される中空面付きプレスロールもしくはサクションロールと、トランスファベルトループの内側に取り付けられた平滑シリンダ面を設けたプレスロールもしくはそれと同等のエクステンデッドニップロールもしくはプレスシューとの間に形成され、 前記第1の前プレス領域には、実質的に水に対して浸透性のない前記トランスファベルトも通し、該トランスファベルトの外面に対して前記ウエブを前記第1の前プレス領域において付着させ、該第1の前プレス領域の後では、該ウエブは、前記ワイヤから実質的に直後に分離されて、前記トランスファベルトに支持されて前記プレス部における次のプレスファブリック上へ、および/または次のプレスニップの中へ移送されることを特徴とする紙ウエブもしくは板紙ウエブから水を除去する方法。 【請求項2】請求の範囲第1項記載の方法において、前記第1の前プレス領域では、かなりの量の水が前記ウエブから主に1方向だけに除去され、同時に該ウエブは、 前記トランスファベルトのループの外面に対して確実に付着されることを特徴とする水を除去する方法。 【請求項3】請求の範囲第2項記載の方法において、前記ウエブの乾燥固形残量が約2〜12パーセント単位で増加する程度に水が前記ウエブから除去されることを特徴とする水を除去する方法。 【請求項4】請求の範囲第1項記載の方法において、前記フォーミングワイヤ上にはウエブ付着ニップが配設されて、比較的低い管路圧力が用いられ、該圧力は、15〜 40kN/mの範囲で選択され、前記付着ニップにトランスファベルトが通され、それに乗って前記紙ウエブが前記ウエブフォーマ部の後に配されている別の第2の前プレス領域の中へ移送され、該第2の前プレス領域を浸透性の前プレスワイヤが下部ファブリックとして通り抜け、前記第2の前プレス領域の後、前記ウエブは、前記トランスファベルトに乗って、前記プレス部における次のプレスファブリック上へ移送されることを特徴とする水を除去する方法。 【請求項5】紙ウエブもしくは板紙ウエブから水を除去し、該ウエブを閉鎖ドローとしてウエブフォーマのトランスファワイヤからプレス部へ送り、さらに該プレス部における1つ、もしくはいくつかの脱水プレスニップを通過させ、前記トランスファワイヤに乗って走行するウエブは、該トランスファワイヤとともに第1の前プレス領域へ送られる方法において、 前記ウエブは、ピックアップロールのサクション領域、 もしくはそれの等価物上でフォーミングワイヤから、比較的開放され浸透性のファブリック構造の前記トランスファワイヤ上へ移送され、前記ウエブは、該ワイヤの下面に乗って前記第1の前プレス領域自体の中へ送り込まれ、該領域を下から、実質的に水に対して浸透性のないトランスファベルトが通り抜け、 前記第1の前プレス領域の上部ロールはホースロールであり、該ロールには圧力負荷式プレスシューがあり、下部ロールは平滑面付きもしくは中空面付きプレスロールであり、 該トランスファベルトの外面に対して前記ウエブを前記第1の前プレス領域において付着させ、 該第1の前プレス領域の後では、該ウエブは、前記トランスファワイヤから実質的に直後に分離されて、 前記紙ウエブは、前記トランスファベルトに乗って閉鎖ドローとして次のプレスニップ内の上部プレスファブリック上へ送られることを特徴とする水を除去する方法。 【請求項6】請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の方法において、前記トランスファベルト上では前記ウエブは、前記プレス部内の前記第1の前プレス領域の後に配されている第1のプレス領域の中へ直接送り込まれ、該プレス領域の中を、前記トランスファベルトの他に、さらに実質的に水に対して浸透性があるプレスファブリックが通されて、前記第1のプレス領域自体における脱水が主に該第1の水に対して浸透性があるプレスファブリックの中へ行なわれることを特徴とする水を除去する方法。 【請求項7】請求の範囲第1項ないし第6項のいずれかに記載の方法において、第1のプレス領域自体の後、前記ウエブは、前記トランスファベルトに乗って、次の脱水プレス領域のプレスファブリック上へ移送されることを特徴とする水を除去する方法。 【請求項8】請求の範囲第1項ないし第7項のいずれかに記載の方法において、前記フォーミングワイヤに対して、前記第1の前プレス領域の前に連続して第3の前プレス領域が配設され、それらの2つの領域のうちの少なくとも後方の領域に前記トランスファベルトが通されて、少なくとも該後方の前プレス領域では脱水が唯一、 もしくは主にフォーミングワイヤを通して1方向に行なわれ、前記後方の前プレス領域の後、前記ウエブは、実質的に直後に該フォーミングワイヤから分離され、前記トランスファベルトに乗って閉鎖ドローとして前記プレス部における次のプレス領域の中へ、もしくは該領域へ入り込むプレスファブリック上へ移送されることを特徴とする水を除去する方法。 【請求項9】請求の範囲第8項記載の方法において、前記ウエブは、前記フォーミングワイヤに乗って、先ず前記第3の前プレス領域へ送り込まれ、その中を、該フォーミングワイヤの他に、さらに前プレスワイヤも通され、その後、前記領域で前プレスされたウエブがフォーミングワイヤに乗って次の後方の前記第1の前プレス領域へ送り込まれることを特徴とする水を除去する方法。 【請求項10】請求の範囲第8項記載の方法において、 前記フォーミングワイヤ上で成形された紙ウエブは、上部平滑面付きプレスロールと下部開放面付きプレスロールとの間に形成されている前記第3の前プレス領域へ送り込まれ、前記第1の前プレス領域も前記後者のロールに対して形成されて、該第1の前プレス領域の中を前記トランスファベルトが通されることを特徴とする方法。 【請求項11】請求の範囲第8項記載の方法において、 前記フォーミングワイヤのループの内側には開放面付きのプレスロールが取り付けられ、それに対して前記2つの前プレス領域が形成され、前記トランスファベルトが前記両方の前プレス領域を通されることを特徴とする水を除去する方法。 【請求項12】請求の範囲第1項ないし第11項のいずれかに記載の方法において、前記トランスファベルトは、 前記第1の前プレス領域の手前で前記フォーミングワイヤのワイヤサクションロールのサクション領域を越えて送られ、前記トランスファベルトの締付け張力Tによって締付け張力P=T/R[R=ワイヤサクションロールの半径]が前記サクション扇形部に生成され、該ワイヤサクションロールに対して前記第1の前プレス領域がバックアップロールによって形成されることを特徴とする水を除去する方法。 【請求項13】多数の連続するプレス領域を含み、紙ウエブが該プレス領域のうちの第1のものへ抄紙機のフォーミングワイヤから閉鎖ドローとして移入され、該被プレス紙ウエブは、プレス部内の様々な領域の間を支持閉鎖ドローとして移送され、該紙ウエブは、前記プレス領域のうちの最後のプレス領域の後、前記抄紙機の乾燥部へ閉鎖ドローとして移送され、板紙ウエブは閉鎖ドローとして、もしくは開放ドローとして移送され、第1の前プレス領域を含み、前記フォーミングワイヤがそれで支持している紙ウエブとともに前記第1の前プレス領域を通り抜ける抄紙機もしくは板紙抄紙機におけるプレス部において、 前記第1の前プレス領域は、前記フォーミングワイヤのループの内側に配される中空面付きプレスロールもしくはサクションロールと、トランスファベルトループの内側に取り付けられた平滑シリンダ面を設けたプレスロールもしくはそれと同等のエクステンデッドニップロールもしくはプレスシューとの間に形成され、 前記トランスファベルトは実質的には水に対して浸透性がなく、その外面が前記紙ウエブに対して付着可能であり、前記トランスファベルトは、前記第1の前プレス領域を通り抜け、該第1の前プレス領域では、前記紙ウエブは、前記トランスファベルトのループの外面に対して付着され、前記領域の後で実質的に直後に前記フォーミングワイヤから実質的にウエブが再び湿ることなく分離され、前記トランスファベルトに乗って、前記ウエブは、閉鎖支持ドローとして該プレス部内の次のプレスファブリック上へ、および/または次のプレス領域の中を通されることを特徴とする抄紙機もしくは板紙抄紙機におけるプレス部。 【請求項14】請求の範囲第13項記載のプレス部において、前記第1の前プレス領域は、前記フォーミングワイヤに対して配設され前記ウエブを実質的にある程度まで脱水するトランスファおよび前プレスニップにより形成され、該ニップでは、前記フォーミングワイヤの方向に該フォーミングワイヤを通して脱水が行なわれるように構成され、前記トランスファベルトは、前記第1の前プレス領域の中を通され、該ベルトに乗ってウエブは、該プレス部内の次のプレスファブリック上へ、および/または次のプレス領域の中へ通されることを特徴とするプレス部。 【請求項15】請求の範囲第13項または第14項記載のプレス部において、前記フォーミングワイヤに対してエクステンデッドニップ領域が前記第1の前プレス領域として配設され、該エクステンデッドニップ領域は、前記フォーミングワイヤのループの内側に配されている開放面付きロールと、前記トランスファベルトのループの内側に配されているシュープレスとによって形成され、前記紙ウエブは、前記トランスファベルトに乗って次のプレス段階へ運び込まれることを特徴とするプレス部。 【請求項16】請求の範囲第13項ないし第15項のいずれかに記載のプレス部において、前記第1の前プレス領域の後に、該プレス部は、少なくとも2つのニップ領域を含み、そのうちの少なくとも1つがエクステンデッドニップであることを特徴とするプレス部。 【請求項17】請求の範囲第13項ないし第16項のいずれかに記載のプレス部において、前記フォーミングワイヤに対して、比較的低い負荷のウエブ付着ニップが配設され、該ニップにおいて、上部ファブリックが前記トランスファベルトであり、該ベルトに乗って前記紙ウエブがフォーマ部から離れた第2の前プレス領域へ送り込まれ、該領域では下部ファブリックが、比較的開放された浸透性のファブリック構造の前プレスワイヤであり、前記第2の前プレス領域の後、該ウエブは、前記トランスファベルトに乗って次のプレス領域の下部プレスファブリック上へ送られることを特徴とするプレス部。 【請求項18】多数の連続するプレス領域を含み、紙ウエブが該プレス領域のうちの第1のものへ抄紙機のフォーミングワイヤから閉鎖ドローとして移入され、該被プレス紙ウエブは、プレス部内の様々な領域の間を支持閉鎖ドローとして移送され、該紙ウエブは、前記プレス領域のうちの最後のプレス領域の後、前記抄紙機の乾燥部へ閉鎖ドローとして移送され、板紙ウエブは閉鎖ドローとして、もしくは開放ドローとして移送され、第1の前プレス領域を含み、前プレスワイヤがそれで支持している紙ウエブとともに前記第1の前プレス領域を通り抜ける抄紙機もしくは板紙抄紙機におけるプレス部において、 前記紙ウエブは、前記フォーミングワイヤからピックアップサクションロールのサクション領域上で前記前プレスワイヤ上へ送られ、 該前プレスワイヤに乗って該ウエブは、フォーマ部から離れた前記第1の前プレス領域へ移入され、該領域では下部ファブリックがトランスファベルトであり、 前記第1の前プレス領域の上部ロールはホースロールであり、該ロールには圧力負荷式プレスシューがあり、下部ロールは平滑面付きもしくは中空面付きプレスロールであり、 前記トランスファベルトは実質的には水に対して浸透性がなく、その外面が前記紙ウエブに対して付着可能であり、 前記トランスファベルトは、前記第1の前プレス領域を通り抜け、 該第1の前プレス領域では、前記紙ウエブは、前記トランスファベルトのループの外面に対して付着され、前記領域の後で実質的に直後に前記前プレスワイヤから実質的にウエブが再び湿ることなく分離され、 前記トランスファベルトに乗って該ウエブは、閉鎖ドローとして次のプレス領域の上部プレスファブリック上へ移送されることを特徴とするプレス部。 【請求項19】請求の範囲第13項ないし第18項のいずれかに記載のプレス部において、前記フォーミングワイヤに対して、前記第1の前プレス領域の前に連続して第3 の前プレス領域が配設され、前記実質的に水に対して浸透性のないトランスファベルトは、該2つの前プレス領域のうちの少なくとも後方のものを通されることを特徴とするプレス部。 【請求項20】請求の範囲第19項記載のプレス部において、該プレス部では、前記第3の前プレス領域は前記フォーミングワイヤに対して配され自身の前プレスワイヤが通され、後方の前記第1の前プレス領域は前記フォーミングワイヤに対して配され、前記トランスファベルトが通されることを特徴とするプレス部。 【請求項21】請求の範囲第19項記載のプレス部において、前記第3の前プレス領域は、前記フォーミングワイヤに対して取り付けられ、該フォーミングワイヤループの内側に配されている開放面付きプレスロールと前記プレスロールに対して前記第1の後方の前プレス領域が後に形成されている上部平滑面付きプレスロールとの間に形成され、前記トランスファベルトは、前記後方の前プレス領域を通り抜けるように配設されていることを特徴とするプレス部。 【請求項22】請求の範囲第21項記載のプレス部において、前記開放面付きプレスロールはサクションロールであり、そのサクション領域は、実質的に前記第3の前プレス領域の領域だけを越えて延びていることを特徴とするプレス部。 【請求項23】請求の範囲第13項ないし第22項のいずれかに記載のプレス部において、前記フォーミングワイヤのサクションロールのサクション領域に対して第4の前プレス領域が配設され、該領域は、前記トランスファベルトの締付け張力によって作られ、前記ワイヤサクションロールに対して、前記第4の前プレス領域の後に、前記第1の前プレス領域があり、その後で前記ウエブは、 前記トランスファベルトに乗って閉鎖ドローとして該プレス部へ送られることを特徴とするプレス部。 【請求項24】請求の範囲第13項ないし第23項のいずれかに記載のプレス部において、前記紙ウエブは、前記第1の前プレス領域およびその次の少なくとも2つのプレス領域を比較的直状通路に沿った閉鎖支持ドローとして通され、該直線通路における方向変更の角度はd<30゜であり、前記紙ウエブは、該プレス部内の最後のプレス領域から該領域の下部もしくは上部ファブリックに乗って前記抄紙機の乾燥部内の第1のシリンダ群の乾燥用ワイヤ上へ送られることを特徴とするプレス部。 |
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说明书全文 | 【発明の詳細な説明】 本発明は、紙ウエブもしくは板紙ウエブから水を除去し、上記ウエブを閉鎖ドローとしてウエブフォーマのフォーミングワイヤもしくはトランスファワイヤからプレス部へ送り、上記プレス部内の1つ、もしくはいくつかの脱水プレスニップを通過させる方法に関するものである。 さらに本発明は、抄紙機もしくは板紙抄紙機において、多数の連続したプレス領域プレス領域を有し、紙ウエブが閉鎖ドローとして抄紙機のフォーミングワイヤから上記プレス領域の最初の領域内へ移送され、被プレス紙ウエブが上記プレス部内の様々な領域間で支持閉鎖ドローとして移送され、紙ウエブが上記プレス領域のうちの最後のプレス領域の後に抄紙機の乾燥部へ閉鎖ドローとして移送され、さらに板紙ウエブが閉鎖ドローもしくは開放ドローとして移送されるプレス部に関するものである。 抄紙機もしくは板紙抄紙機の運転の高速化によって、 プレスにより行なわれる脱水は、エネルギー節約の観点から、蒸発による脱水より有利である。 このため、プレスによりウエブから最大の水分量を除去する試みが、 抄紙機の高速化に伴い、抄紙機の走行性の問題もかなり重要視されていることは明らかである。 なぜなら、高含水量で低強度のウエブは、過剰に大きく突発的なプレス圧衝撃もしくは高速により生じる動的力に耐えられず、稼動中にウエブの破損や他の障害が発生し、停止の原因になるからである。 最近の抄紙機では、停止時間の費用は今日では、時間当たり約50,000フィンランドマルカになる。 従来技術のワイヤ部およびプレス部の更なる欠点は、 従来技術のプレス部では一般に、ウエブは、フォーミングワイヤから最初のプレスニップへピックアップフェルトに乗って送られるが、このフェルトは、最初のプレスニップにおいて水が浸透するプレスファイバとして働き、最初のプレスニップは、ロールニップもしくはエクステンデッドニップのいずれかである。 この最初のプレスニップでは、比較的大きなプレス圧を用いることと、 最近では、毎秒40メートル=毎分2400メートルの高速さえも印刷抄紙機の速度として考えられるようになってきている。 このような高速を用いることは、とくに幅広の機械では、解決のより困難な問題を生じる。 それらの問題のうちの最重要問題は、高ウエブ速度における機械の走行性および適切な脱水能力である。 同様に、板紙抄紙機(ウエブの坪量>平方メートル当たり100グラム) 従来技術のプレス部で用いられているプレスフェルトの重大な欠点は、ウエブを再び湿らせる作用および汚染の性向にある。 なぜなら、とくに上記プレスフェルトが高圧ニップを通過すると、汚染物質の粒子がプレスファブリックに付着してて固着し易く、そのためプレスファブリックの作動が妨害され、その洗浄に効率的な調湿装置を必要として、かなり大量のエネルギーを消費するからである。 さらに、高圧プレスニップでは、従来技術の多孔プレスフェルトは大きな摩耗と歪を受けるので、フェルトを比較的高頻度に交換する必要があり、そのため費用がかなりの程度、増加する。 したがって本発明は、上述の問題の新規な解決策を提供して、上述の従来技術の欠点を解消し、また後に明らかになる欠点を実質的に回避することを目的とする。 本発明は、紙ウエブから水を高速で、とくに印刷用紙の場合、毎秒約25〜40メートルの速度でプレスによって除去し、生産されるウエブの品質特性を高く保つことができ、ウエブの破損を生じる過剰に大きな動的力がウエブに加わらない方法を提供することを目的とする。 同様に、板紙抄紙機では、本発明により、ウエブ速度を上述の毎秒15〜25メートルの範囲の速度に増大させる試みを行なう。 本発明は、抄紙機および板紙抄紙機の走行速度を増大させることができることを主たる目的の1つとするが、 本発明は、表面の平滑特性が改良された紙もしくは板紙を生産することができる方法、およびそれに関する方式のプレス部を提供することを、更なる不可欠でない目的とする。 次に、本発明に最も近い従来技術に関して説明する。 板紙抄紙機では、それ自身のファブリック循環を設けた前プレス装置が用いられるが、その前プレス装置では、ワイヤ(いわゆるワイヤプレス)の線形負荷は、15 上述のワイヤニップ構造と実質的に類似したものは、 この従来技術のワイヤプレスでは、脱水は、ワイヤニップで2方向に、すなわち、やはり上部プレスファブリックの方へ行なうことが必要であると一般に考えられていた。 これの1つの例外は、ランプブレーカと呼ばれるものからなっている。 ランプブレーカは、抄紙機において従来技術から公知の方法で使用され、またプレスファブリックなしに用いることもできる。 従来技術で公知のように、ランプブレーカは、サクションロールに関連して配設されてワイヤニップを形成し、このワイヤニップは、わずか数パーセント単位でウエブの乾燥固形残分を増加させる。 このロールの主たる機能は、板紙ウエブの上面特性を改善し、ウエブの通紙を容易にすることである。 一般的に、上記ランプブレーカとして、弾性ゴム被覆を設けた平滑ロールが用いられ、その直径は約600〜8 さらに、本発明に関連する従来技術に関して、ベロイト コーポレイションの欧州特許出願公報第0359696号A 上述の目的および後に表われる目的を達成するため、 本発明によるプレス部は、プレス部が前プレス領域を含んでいることと、プレス部がトランスファベルトループを含み、このベルトループは、実質的に水に対して浸透性がなく、その外面は紙ウエブに付着することができることと、上記トランスファベルトループが上述の前プレス領域を通過し、もしくは2つの領域のうちの少なくとも後者の領域を通過することと、上記前プレス領域では紙ウエブをトランスファベルトループの外側面に付着させ、上記領域の後に実質的に直ちにフォーミングワイヤもしくはその等価物から、ウエブを実質的に再び湿らせることなく離すことと、上記トランスファベルト上でウエブを閉鎖および支持ドローとして、プレス部内の次のプレスファブリック上へ、および/または次のプレス領域へ送り込むこととを主たる特徴とする。 本発明では、ウエブのフォーマ部から乾燥部への信頼できる閉鎖移送が、ウエブを再び湿らせる危険なく達成される。 さらに、必要な場合、本発明では、フォーミングワイヤもしくはそれと同等のトランスファワイヤに関連して、1つ、もしくはいくつかの前プレス領域を配し、この領域上でウエブを実質的に水に対して浸透性がないトランスファベルトに対して確実に付着させ、このベルトは実質的に本発明における主要構成要素であり、 本発明によるトランスファベルトは、従来の多孔プレスフェルトと同じ程度に、摩耗および汚染の影響を受け易くなく、また本発明によるトランスファベルトは、高圧水噴流もしくはドクタによる洗浄などの効率的な洗浄にも一層、容易に耐える。 本発明の好適な実施例では、前プレスおよびトランスファ領域において、脱水は1方向に、望ましくは下方に行なわれ、これによって、前プレス領域内で除去される比較的大量の水の処理および更なる排水が増進される。 本発明の方法およびプレス部によって、生産される紙もしくは板紙の面の平滑特性を改良することができる。 次に、添付図面の各図に示す本発明のいくつかの実施例を参照して、本発明を詳細に説明するが、本発明がこれらの実施例の内容に厳格に限定されることは、決してない。 第1図は、本発明によるプレス部を利用する抄紙機の湿部、およびその湿部の、乾燥部の開始部との接続の概略側面図である。 第2図は、印刷用紙および上級紙を主に目的としたプレス部の実施例を示す図である。 第3図は、とくに厚手の等級紙、および/またはとくに高速機を意図し、ワイヤ前プレス領域の他に3つのエクステンデッドニップ領域があるプレス部を示す図である。 第4図は、前プレスニップがフォーマ部の後にそのフォーマ部から離れて配されている本発明の実施例を示す図である。 第5図は、板紙抄紙機のフォーマ部と、そのフォーマに関連して設けられた本発明によるプレス部とを示す図である。 第6図は、第5図と同様の図であって、板紙抄紙機と、本発明によるその第2のプレス部の図である。 第7図は、主に板紙に適して、フォーミングワイヤに関連して2つの別個のワイヤ前プレスニップがある本発明によるプレス部を示す図である。 第8図は、第7図の一部変更であり、2つの別個のワイヤプレスニップを設けた前プレス部の実施例を示す図である。 第9図は、第5図および第6図に示すものと同様の2 第10図は、前プレスロールニップおよびその前のベルト張力プレス領域がワイヤサクションロールに関連して設けられた前プレス部を示す図である。 第11図は、第10図に示すプレス部の変更を示す図である。 第12図は、シュープレスによって配されたエクステンデッドニップ領域が前プレス領域として用いられる本発明の変更を示す図である。 第1図ないし第4図は、とくに様々な等級紙を目的とした本発明によるプレス部を示し、第5図ないし第11図は板紙(平方メートル当りの坪量100〜400グラム)を主として意図したプレス部と上記プレス部の内容を示す。 第1図は、本発明によるプレス部を利用する抄紙機の全体構造の実施例の概略図である。 第1図は、抄紙機のツインワイヤギャップフォーマを示す。 このフォーマには、下部ワイヤ10および上部ワイヤ15と、パルプ懸濁液噴流を上記ワイヤにより画成されているフォーミングギャップGへ供給する抄紙機のヘッドボックス11とがある。 このフォーミングギャップGは、下部ワイヤ10のブレストロール12と上部ワイヤループ15の内側に配されているフォーミングサクションロール13とによって案内されるワイヤ10、15の走路の間に画成されている。 本実施例では、フォーミングロール13上に配されている曲状ツインワイヤフォーミング領域に、先ずリブ付きデッキを設けたフォーミングシュー14が続き、その後に第2のフォーミングサクションロール16が続き、そのサクション領域16a上でツインワイヤ領域は上方傾斜から下方傾斜へ曲がる。 この後には、下部ワイヤループの内側にサクションボックス17があり、そのうちの最後のボックス(単数もしくは複数)がウエブW 0を上部ワイヤ15から分離させる。 この後、ウエブW 0は下方傾斜走程として下部ワイヤ10に追従して、本発明による前プレス領域PNへ行く。 ツインワイヤ領域の後のウエブW 0の乾燥固形残分は、一般に、k 0 ≒10%のオーダである。 湿潤ワイヤ、すなわち下部フォーミングワイヤ10の他に、上部トランスファベルト20も前プレス領域PNを通り抜け、このベルトは、本発明に従って配設されて、またこのベルトは、実質的に水に対して浸透性がなく、前プレス領域PNで配水が主に下方へフォーミングワイヤ10を通して、すなわち重力の方向に行われる。 これにより、この領域で除去される大量の水の処理、および更なる配水が容易になる。 前プレス領域PNでは、水は、概して、ウエブの乾燥固形残分△k=k 1 −k 0が△k≒7〜10のパーセント単位で増加する程度まで除去される。 前プレス領域PNに存在する線形負荷は、概して、25〜400kN/mの範囲で、望ましくは40〜250kN/mの範囲で選択される。 トランスファベルト20から、ウエブW 1はトランスファサクションロール26のサクション領域26a上で下部プレスフェルト25に付着される。 下部フェルト25上でウエブWは、実質的にウエブの脱水を行う最初の前プレスの後に配されているエクステンデッドニップ領域NP 1を通過する。 上部フェルトループ30もエクステンデッドニップ領域NP 1を通過して、エクステンデッドニップNP 1内で脱水がウエブの両面を通して2方向に行なわれる。 第1図に示すように、エクステンデッドニップNP 1の後で、ウエブW 2は、下部フェルト25からトランスファサクションロール44のサクション領域44a上で上部フェルト40上へ移される。 上部フェルト40の下面上でウエブW 2 次に、第1図に全体的に示すワイヤ部の終端部分およびプレス部の構造の様々な実施例および特徴を、第2図ないし第4図を参照して、より詳細に説明する。 第2図に示すように、前プレス領域PNは、トランスファベルトループ20の内側に取り付けられた平滑シリンダ面21aを設けたプレスロール21、もしくはそれと同等のエクステンデッドニップロールと、下部ロールとの間に形成されている。 上記エクステンデッドニップロールに代わるものを、第2図にロール21の内側に破線で示すプレスシュー24Aによって図示する。 前プレス領域PN内の下部ロールは、フォーミングワイヤ10のループの内側に配され、中空面22a付きプレスロール22である。 このロール22の位置には、例外として、サクションロールを置くこともできる。 第2図における破線は、前プレス領域 第2図に示すように、前プレス領域PNの後の最初のプレス領域はエクステンデッドニップNP 1であり、そのプレス領域を通って2本の水に対して浸透性があるプレスファブリック25および30が走行する。 エクステンデッドニップ領域NP 1内の下部ロールは、プレスシュー33を設けたホースロール32であり、上部ロールは中空面31a付きプレスロール31である。 ロール32のホースマントル32 第2図において、ウエブW 3は、トランスファサクションロール44のサクション領域44a上で下部ファブリック2 第3図に示すプレス部は、次の点で第2図に示すものとは異なる。 すなわち、フォーミングワイヤ10に関連して前プレスニップ自体がなく、ワイヤ10のサクションロール22のサクション領域22bに関連して、小径のプレスロール21により形成されたウエブW 0付着ニップPN 0があり、このニップは、線形負荷が低く、代表的には15〜40 第4図に示す本発明の実施例は、次の点で第3図に示すものは異なる。 すなわち、第4図では、フォーミングワイヤ10自体に関連するワイヤニップは全くなく、サクション領域19aを設けた通常のワイヤサクションロール1 第4図に示す本発明の実施例は、すべての点で第1図ないし第3図に示す実施例ほど有利という訳ではない。 第5図は、一例として、板紙抄紙機とその多層ウエブフォーマに関連した本発明によるプレス装置の実施例を示す。 第5図に示すように、板紙抄紙機のウエブフォーマは下部ワイヤ10Aを有していて、その上へヘッドボックス11Aがパルプ懸濁液噴流を供給する。 ヘッドボックス11Aのスライス部の後には水平の長網部が続き、これは、先ず地合い構成板13Aがウエットサクションボックス14Aの手前にある。 このようにして一部形成されている成分ウエブW Aは、上部ワイヤ装置により形成される成分ウエブW Bと合体する。 この上部ワイヤ装置はヘッドボックス11Bを有し、これは、パルプ懸濁液噴流を上部ワイヤ15B上へ供給する。 上部ワイヤ15Bの水平の開始部分上には、先ず地合い構成板13Bがあり、その後にサクションボックス14Bが続いている。 成分ウエブW AおよびW B 第5図はトランスファベルト20に関連したベルト調整装置70を概略的に示す。 それらの装置70によって、トランスファベルト20の外面が清浄に保たれる。 これらの装置70には、ドクタ、高圧水噴流装置および/または他の公知の同等の調整装置を含むことができ、それらは、トランスファベルトループ20の円に沿って様々な位置に配設される。 実質的に水に対して浸透性がない非多孔構造のため、およびトランスファベルト20;20A;20Bの平滑面のため、トランスファベルトは、高プレスニップ負荷にも、また高能率洗浄にも、対応する多孔プレスフェルトより実質的に優れた耐性を有している。 調整装置70と同様の装置が各図に示すベルト循環部の実施例にすべて設けられているが、これらの図では、装置70は不必要な反復を避けるために図示、もしくは説明しない。 第6図は本発明によるプレス部の板紙抄紙機用の他の実施例を示す。 多層ウエブフォーマ10A〜17A、11B〜15B 第7図は本発明によるプレス部におけるワイヤプレスニップの実施例に代わる他の(とくに板紙用の)実施例を示す。 第7図に示すように、ウエブW 0は、紙ウエブでもよいが、これは最初の前ワイヤニップPN 00へ送り込まれる。 このニップPN 00内の下部ロール21Aはソリッドマントルロール(硬さ≒100〜150P&J)であり、上部ロール21Bは、例えばワイヤソックで被覆された開放面を有するロールである。 前ワイヤニップNP 00へは、フォーミングワイヤ10;10Aの他に、上部プレスワイヤ10cにも通され、これはガイドおよび張力ロール23Aによって案内される。 前ワイヤニップNP 00では、ウエブW 0の乾燥固形残量は、代表的にはk 0 ≒12〜18%であるが、k 10 ≒16 第8図は前プレス装置を示す。 これは、紙ウエブもしくは板紙ウエブW 0がフォーミングワイヤ10;10Aに乗って乾燥サクションボックス17Aを越えて最初の前プレス領域PN 01へ送り込まれるものであり、この前プレス領域は上部ロール21Aと下部ロール22との間に形成されている。 上部ロール21Aは平滑面21a付きプレスロール(硬さ 第9図に示すプレス部は、トランスファベルト20がガイドおよび張力ロール23により案内されて、2つの前プレス領域PN 1およびPN 2を通り抜けるように配設されている点で、第8図に示すものとは異なる。 最初の前プレス領域PN 1の上部ロール21Aはソリッドマントルロールであり、それには弾性材、例えばゴムコーティング21aが設けてあり、その硬さは〜100〜150P&Jのオーダ程度である。 後者の前プレス領域PN 2の上部ロール21Bはソリッドマントル21bロールであり、これは、弾性材、例えばゴムコーティングが施されて、その硬さは〜50P&Jのオーダである。 最初の前プレス領域PN 1では、最大約70k 第10図および第11図に示すように、フォーミングワイヤ10;10A上に到達するパルプウエブW 0は、ウエットサクションボックス16Aの後、実質的に水に対して浸透性がないトランスファベルト20Aの下へ送られる。 トランスファベルト20Aとフォーミングワイヤ10;10Aの平行した併走程の間をパルプウエブW 0が1群の乾燥サクションボックス17Aを越えて走行する。 その関係で、トランスファベルト20Aは乾燥サクションボックス17Aの吸引作用を強化する。 この後、フォーミングワイヤ10;10Aおよびトランスファベルト20Aは、扇形部aにわたってワイヤサクションロール22のサクション領域22aaおよび22bbを越えて曲がる。 この扇形部aのプレス領域では、その大きさは、望ましくはa≒25゜〜80゜であり、水がウエブW 0 第12図に示すように、フォーミングワイヤ10;10Aのループの内側に位置する開放面22a付きロール22に関連して、本発明による前プレス領域PNがプレスシュー23Bによって形成されている。 プレスシュー23Bはロール22に関連してエクステンデッドニップ領域を形成し、この領域を通ってトランスファベルト20がガイドロール24bおよび24cによって案内されて走行する。 トランスファベルト20に乗ってウエブWは、エクステンデッドニップ領域NP 1を通される。 エクステンデッドニップ領域NP 1の構造は、例えば第2図に示すエクステンデッドニップ領域 本発明における重要な要素は、実質的には水に対して浸透性がなく、上述のように配設されたトランスファベルト20;20A;20Bである。 このトランスファベルト20;20 本発明により配設されるトランスファベルト20;20A;2 必要な場合、本発明によるプレス部にはプレスニップ圧力のプロファイルの調整を機械方向および横断方向に、本明細書の概論部分に言及した本出願人のフィンランド特許出願第905798号(欧州特許公開公報第0487483 次に特許請求の範囲を記載するが、本発明の様々な内容はこの請求の範囲に明記する発明の概念の範囲内で変えることができ、一例としてのみ上述したものと相違してもよい。 ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キンヌネン、 ユハ フィンランド共和国 エフアイエヌ− 37120 ノキア、コスケンマエンカトゥ 5 ディー (72)発明者 ラアポッティ、 ヨルマ フィンランド共和国 エフアイエヌ− 40270 パロッカ、ラポンクヤ 6 (72)発明者 ソデルホルム、 ニルス フィンランド共和国 エフアイエヌ− 46860 アンヤランコスキ、 アンヤラ ン−ラハデンティエ 2 (56)参考文献 特開 平7−70969(JP,A) 特表 平4−504149(JP,A) 米国特許5389205(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl. 7 ,DB名) D21F 2/00 D21F 3/00 - 3/10 |