Long to be dyed for a steamer

申请号 JP28063790 申请日 1990-10-19 公开(公告)号 JPH0788618B2 公开(公告)日 1995-09-27
申请人 ワイケイケイ株式会社; 发明人 喜道 山北;
摘要
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】長尺の被染物を蒸気が飽和状態にある室内に入口から導入し、同室内を連続走行させたのち出口から外部に導出し、同室内において該被染物に付着する染料を発色定着させる長尺被染物用スチーマにおいて、前記室内には前記被染物が渦巻き状の経路を走行すべく入口から出口にかけて複数のローラを配設すると共に、前記ローラの表面に向けて洗浄液を作用させる洗浄手段が各ローラに近接して配設され、且つ前記ローラ及び前記洗浄手段の下部に洗浄液の受け樋が設けられており、前記洗浄手段は色替え時に又は所望時に所定のタイミングで作動することを特徴とする長尺被染物用スチーマ。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は長尺被染物用の連続染色に好適な蒸気処理用スチーマに関し、更に詳しくは所定の長さ毎に色替えがなされる染色の色替え時においても、混色部分がなく連続した処理が行える長尺被染物用スチーマに関する。

    (従来の技術) 蒸気による被染物の蒸熱処理は、長尺の被染物の染色にあたって高速に且つ連続的な処理が可能なため広く用いられている。

    この蒸熱処理は、密閉状の室内を蒸気雰囲気に維持しつつ、同室内に外部から長尺の被染物を導入し、同室内を所定の時間走行させた後に室外へと導出するものであり、被染物が同室内を走行する間に被染物に付与された染料を発色させ定着する。

    被染物の代表的な走行方式には2種類の方式があり、その1つは蒸気室内の上部及び下部に多数のローラを交互に千鳥状に配設し、入口から導入される長尺の被染物を前記上下に配設されたローラに順次反転させながら掛け渡してジグザグ状に走行させ、出口から導出させる方式であり、他の1つは状熱処理室内の入口から出口にかけて渦巻き状に多数のローラを配設し、入口から導入される長尺の被染物を該ローラに案内させて室内を渦巻き状に走行させた後に出口から導出する方式である。

    このような走行方式を採ることで、コンパクトな蒸熱処理室にもかかわらず所望の処理時間が確保でき、スチーマのコンパクト化につながる。

    (発明が解決しようとする課題) しかして、近年、当該染色分野においても多品種少量生産が要求されるようになり、これに対応するには長尺の被染物を単色に染色するだけでは足りず、所望の長さ毎の頻繁な色替えを行わざるを得ない。

    この色替えにあたり、従来は色替え部分の端部同士を所定の長さの導布で連結して、スチーマに導入し連続的に蒸熱処理を行い、先行する被染物の染液が多量に付着するローラにより、色替え後の被染物に対して悪影響が出ないようにしている。

    ところで、上記走行方式のうち被染物をジグザグ状に走行させる方式では、被染物は各ローラ表面に180゜以上の接触で接触する。 従って、ローラ表面に対する被染物の接触角度が大きくなり、染液によるガイドローラの汚れが激しく、該ローラを洗浄するにあたって洗浄液の消耗量が多く不経済であった。

    また該走行方式の場合、上述の如く被染物の表裏が上下のローラに交互に相当ので接触するため、例えば面ファスナーやコイルエレメント列をもつファスナーチェーン等のように一表面に突起物を有する長尺の被染物では、ローラにより前記突起物が潰され、製品価値が無くなる。

    これに対し、被染物を渦巻き状に走行案内する上記方式によれば、種々検討の結果、前記ジグザグ状の走行方式による不具合をある程度回避できることが判明した。 しかしながら、この方式にあっても色替え時は相変わらず色替え部分を導入布で結合したり、或いは同部分が混色することを覚悟して所定長さの廃棄部分を設けるとかの従来法を踏襲せざるを得なかった。 また、この色替えが多くなされると、それだけガイドローラ等の汚れが著しくなり早期に蒸熱室内の洗浄をせざるを得ず、洗浄回数が増え、その都度稼働を中止しなければならない。

    本発明は以上の事情を踏まえてなされたものであり、被染物の上記走行方式のうち様々な点で有利な渦巻き状の走行方式を採用するとともに、色替えが連続的に且つ効率的に行え、しかも蒸熱室内、特に色替え後の被染物に対するガイドローラによる色替え時の悪影響を排除した被染物用スチーマを提供することを目的とする。

    (課題を解決するための手段) この目的を達成するため、本考案は長尺の被染物を蒸気が飽和状態にある室内に入口から導入し、同室内を連続走行させたのち出口から外部に導入し、同室内において該被染物に付着する染料を発色定着させる長尺被染物用スチーマにおいて、前記室内には前記被染物が渦巻き状の経路を走行すべく入口から出口にかけて複数のローラを配設すると共に、前記ローラの表面に向けて洗浄液を作用させる洗浄手段が各ローラに近接して配設され、且つ前記ローラ及び前記洗浄手段の下部に洗浄液の受け樋が設けられており、前記洗浄手段は色替え時に又は所望時に所定のタイミングで作動することを特徴とする長尺被染物用スチーマを構成としている。

    (作用) 前工程で染液を付与された長尺の被染物は、入り口から連続的にスチーマの内部に入る。 スチーマ内に入った被染物は多数のローラにより案内されて渦巻き状経路を走行する間に蒸気により発色し定着された後にスチーマ出口から外部へと導出される。

    いま、ある色彩の染色がなされて所定の染色長さに達すると、前工程の染液付与工程において自動的に次の色替えがなされる。 このとき、例えばガイドローラの回転量から被染物の走行長さを検出し、先行する色彩の染色が所定の長さに達したことが制御装置を介してスチーマ内の洗浄手段に伝えられると、被染物の色替え部分が上記各ガイドを通過する間に順次各洗浄手段が作動されて各ローラ表面を洗浄する。 使用済みの洗浄液は各ローラの下方に備え付けられた洗浄液の受け樋を通って外部に排出される。

    (実施例) 以下、本発明を図示実施例により具体的に説明する。 第1図〜第3図は本考案の代表的な実施例であるスライドファスナーチェーンの染色に適用されるスチーマ部を示しており、第1図はスチーマの縦断面図、第2図は同スチーマ内の一部斜視図、第3図は同スチーマ内の一部側面図である。

    本実施例に係るスチーマ1は全体が壁面2により密閉状に囲まれて蒸気が導入される蒸熱室を形成しており、その一側面下部の前面側には被染物3の導入口4が図示せぬシール材を介して気密に設けられ、またその底部の後方側中央部にはウォーターシール5−1を介して被染物3の導出口5が設けられている。

    該スチーマ1の室内は、前記導入口4と前記導出口5を前後に振り分けるようにして中間壁1−1が設けられ、
    第3図に示すように前室1−2と後室1−3に区画される。 そして、中間壁1−1に近接して略X形状の支柱6
    が立設されている。 該支柱6と前面壁1−4間には、同支柱6に沿って多数のローラ7,7,7,…がローラ軸を介して回転自在に支持されている。 従って、前記ローラ7,7,
    7,…も略X字状に配列される。 かかるローラ7,7,7,…の配列により、前記導入口4から前室1−2に導入される被染物3を外側の7,7,7,…から順次内側のローラ7,7,7,
    …へと掛け渡して室内の中央部へと導き、同中央部から上記導出口5を介して室外に導出するようにすれば、被染物3はスチーマ1の前室1−2を外側から内側に向けて渦巻き状に走行することになる。

    なお、この実施例におけるローラ7,7,7,…のそれぞれはモータ等の駆動手段に連係して回転駆動されるようにしてあるが、これら順次に配列されたローラ7,7,7,…のうち、例えば1つおきのローラ毎に駆動手段を連係させるようにすることも可能である。

    図示実施例によれば、前記ローラ7,7,7,…はスチーマ1
    の前面壁1−4に片持ち支持されている。 これは長尺の被染物3をスチーマ内に最初にセットするとき、即ち被染物3を各ローラ7,7,7,…に順次掛け渡すときに作業をし易くするためである。 そのため上記中間壁1−1は開閉が可能になっている。 勿論、他に何らかの手段が講じられている場合は、ローラ軸を両持ち支持させるようにしてもよい。

    前記支柱6の中央より上部に配された各ローラ7,7,7,…
    のそれぞれ下方、並びに前記支柱6の中央より下部に配された各ローラ7,7,7,…のそれぞれ上方には、各ローラ
    7,7,7,…に噴射孔を向けた洗浄ノズル8,8,8,…が配設されている。 この洗浄ノズル8,8,8,…の構造としては多様な構造とすることが可能であるが、図示実施例では第1
    図〜第3図に示されているように先端が閉塞されたパイプ状本体の先端部側面から鉤状に噴射ノズルを突出させている。 他の一般的な例としては、先端が閉塞されたパイプ本体の側面に一直線状に多数の噴射孔を直接形成する例が挙げられる。

    そして、前記各洗浄ノズル8,8,8,…と前記各ローラ7,7,
    7,…の被染物接触開始点9,9,9,…との間には、前記洗浄ノズル8,8,8,…から噴射される洗浄液をガイドローラ表面から拭い落とすための切りローラ10,10,10,…がローラ軸に平行に且つ各ローラ7,7,7,…に圧接するようにしてそれぞれ設置される。 第2図及び第3図に示す実施例では、前記水切りローラ10,10,10,…はローラ7,7,7,
    …の長さに等しく、その両端にフランジを設け洗浄液の側方への飛散を防止している。 該水切りローラ10,10,1
    0,…の両軸端は上記支柱6と前面壁1−4にそれぞれ一端を取り付けた引張スプリング11,11の他端と連結され、各水切りローラ10,10,10,…が該スプリング11,11により各ローラ7,7,7,…に圧接するようにしている。 従って、この実施例では水切りローラ10,10,10,…はスプリング11,11を介して懸垂支持される。 第4図は前記水切りローラ10,10,10,…の支持機構の変形例を示しており、上記支持構造に代えてスプリング11,11のローラ支持側端部を、一端が上記支柱6に枢着された腕杆12,12
    の端部に連結するとともに、該端部で水切りローラ10,1
    0,10,…を回転自在に支承し該ローラ10,10,10,…の支持姿勢を確保している。

    更に、各水切りローラ10,10,10,…により拭い落とされる洗浄液を室外に排出するため、各ローラ7,7,7,…の下方には受け樋13,13,13,…が設置されている。 この受け樋13,13,13,…は、第2図及び第3図に示すように底部が側方に下斜視しており、水切りローラ10,10,10,…により拭い落とされた洗浄液を受けて側方から室外へと自然に流出するようにしている。 そのため中間壁1−1と前面壁1−4の前記各樋13,13,13,…の洗浄液流出端部に対応する位置には、それぞれこの流出液を受けて室外に排出するための溝部14,14,14,…が設けてある。

    上記支柱6の中央部は一部が切欠かれており、被染物3
    の走行経路における渦巻き状中心の最終立上り部には上記支柱6に向けて45゜に傾斜させた被染物3の方向変更バー15−1が立設され、上記後室1−3には中間壁1−
    1に関して前記変更バー15−1と対称の位置に45゜の傾斜バー15−2が立設されており、ここで渦巻き状に走行してきた被染物3を、前記変更バー15−1、中間室1−
    1に形成されたスリット状通過孔16及び前記後室1−3
    内の変更バー15−2を介して180゜方向を変更されてスチーマ1の底部に設けられたウォーターシール5−1を通り、導出口5から室外へと導出される。

    以上の構成に加えて、本発明ではスチーマ1に導入される前工程としての染液付与工程で、例えばスプレー染色であれば染色ノズル20による噴射染液が適宜の手段により入替えられて新たな染液が噴射され始めると、この色替え動作に連動して或るタイミングでローラ7,7,7,…に向けて前記洗浄ノズル8,8,8,…から洗浄液が噴射され、
    先行する染液が付着しているローラ表面を自動的に洗浄する。 前記タイミングは、色替えがなされた被染物3が各ローラ7,7,7,…に到達する直前である。 上記実施例によれば、そのために図示せぬ制御装置が備えられ、更には例えばローラ7,7,7,…のうち導入口4に最も近いローラ7の回転数から被染物3の走行長を検出する検出器(図示省略)が設けられており、該検出器からの信号に基づき前記制御装置を介して各洗浄ノズル8,8,8,…にタイムラグをもたせ、各ローラ7,7,7,…を順次洗浄する。
    勿論、本発明は前記検出手段及び洗浄のタイミング制御に限定されるものではなく、要は色替え後の被染物3に先行する染料が混じらないようなタイミングをもって各洗浄ノズル8,8,8,…を作動するようにすることである。

    また、本発明は上記実施例に限らないことも上述の説明から明らかであり、例えば長尺の被染物としてはファスナー関連分野ばかりでなく一般の長尺被染物用として適用することが可能である。

    更に、ローラの洗浄手段についても上記実施例のごとく洗浄ノズルを採用せず、内部から洗浄液が溢出する洗浄ローラ等を採用することもできる。

    (発明の効果) 以上、詳細に説明したことからも明らかな如く、本発明のスチーマによれば長尺被染物が渦巻き状に走行するように多数のローラと洗浄手段を配するとともに、染色色彩の変わり目の部分が各ローラを通過する間に同ローラに対して自動的に洗浄がなされるようにしてあるため、
    ローラ表面に対する被染物の接触角度が小さく、染液によるローラの汚れも少なくなり、該ローラを洗浄するにあたって洗浄液の消耗量が少なくて済む。

    また渦巻き状の走行方式の場合、被染物の一表面だけをローラに接触させることが可能であるため、例えば面ファスナーやコイルエレメント列をもつファスナーチェーン等のように一表面に突起物を有する長尺の被染物の場合も前記突起物のある面をローラに接触しないようにすることができ、ローラにより前記突起物が潰されて製品価値を失うようなこともなくなる。

    【図面の簡単な説明】

    図は本発明のスチーマに関するものであり、第1図は同スチーマ内のローラの配列例を示す正面図、第2図は同スチーマ内の部分斜視図、第3図は同側面図、第4図は水切りローラの支持機構の変形例を示す正面図である。 図の主要部分の説明 1……スチーマ、1−1……中間壁 1−2……前室 1−3……後室 1−4……前面壁 3……(長尺)被染物、4……導入口 5……導出口、6……支柱 7……ローラ、8……洗浄ローラ 10……水切りローラ、11……スプリング 13……受け樋、15−1,15−2……変更バー 20……染色ノズル

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