Methods for braiding over the balloon and three-dimensional mold having divided fabric layer

申请号 JP2009543122 申请日 2007-12-17 公开(公告)号 JP5503291B2 公开(公告)日 2014-05-28
申请人 シー・アール・バード・インコーポレーテッドC R Bard Incorporated; 发明人 チャールズ エル シンプソン;
摘要 A medical balloon with a variable diameter that is reinforced with continuous fibers woven to form a fabric with a varying number of layers and fiber densities. Portions of the balloon having a relatively smaller diameter are reinforced with a fabric having a reduced fiber density and an increased number of layers to facilitate the placement of the layers. The fabric also includes a braiding pattern that facilitates the transition from a single layer fabric to a multiple layer fabric. Also described is a manufacturing method for the braiding and layering.
权利要求
  • 医療用バルーンであって、
    前記バルーンの主要部分を強化する主要布地層を一緒に定める第1及び第2の繊維を含み、前記第1の繊維は前記バルーンの第1の部分を強化する第1布地層を定め、前記第2の繊維は前記バルーンの前記第1の部分を強化する第2布地層を定め、前記第1 布地層は、前記第2 布地層から分離し、かつ前記第2 布地層に隣接して配置され、
    前記バルーンの第2の部分を強化するために、前記第1布地層が内側第1布地層及び外側第1布地層に分離 し、
    前記バルーンの前記第2の部分を強化するために、前記第2布地層が内側第2布地層及び外側第2布地層に分離し、
    前記主要部分が前記バルーンのシリンダ状部分を定め、前記第1及び第2の部分が前記バルーンの円錐部分を定めることを特徴とする、医療用バルーン。
  • 前記主要布地層が、前記バルーンのシリンダ状部分と前記バルーンの円錐 部分との間の移行部に近接する前記第1及び第2の布地層に接続することを特徴とする、請求項 1に記載の医療用バルーン。
  • 医療用バルーンであって、
    互いに少なくとも部分的に編み合わされて、前記バルーンの主要部分を強化する主要層を定める第1及び第2の繊維を含み、前記第1の繊維は前記バルーンの第1の部分を強化する第1の層を定め、前記第2の繊維は前記バルーンの前記第1の部分を強化する第2の層を定め、前記第1 の層は、前記第2 の層から分離し、かつ前記第2 の層に隣接して配置され、
    前記バルーンの第2の部分を強化するために、前記第1層が内側第1層及び外側第1層に分離 し、
    前記バルーンの前記第2の部分を強化するために、前記第2層が内側第2層及び外側第2層に分離し、
    前記主要部分が前記バルーンのシリンダ状部分を定め、前記第1及び第2の部分が前記バルーンの円錐部分を定めることを特徴とする、医療用バルーン。
  • 前記主要層が、前記バルーンのシリンダ状部分と前記バルーンの円錐 部分との間の移行部に近接する前記第1及び第2の層に接続することを特徴とする、請求項 3に記載の医療用バルーン。
  • 医療用バルーンであって、
    前記バルーンを強化する主要布地層と、
    前記主要布地層と連続し、かつ前記主要布地層から延びる、前記バルーンを強化するための第1布地層と、
    前記主要布地層と連続し、かつ前記主要布地層から延びる、前記バルーンを強化するための第2布地層とを含み、
    前記第1布地層は、前記第2布地層から分離し、かつ前記第2布地層に隣接して配置され、
    前記バルーンの第2の部分を強化するために、前記第1布地層が内側第1布地層及び外側第1布地層に分離 し、
    前記バルーンの前記第2の部分を強化するために、前記第2布地層が内側第2布地層及び外側第2布地層に分離し、
    前記バルーンの主要部分に配置される前記主要布地層が前記バルーンのシリンダ状部分を定め、前記バルーンの第1及び第2の部分に配置される前記第1及び第2の布地層が前記バルーンの円錐部分を定めることを特徴とする、医療用バルーン。
  • 前記主要布地層が、前記バルーンのシリンダ状部分と前記バルーンの円錐 部分との間の移行部に近接する前記第1及び第2の布地層に接続することを特徴とする、請求項 5に記載の医療用バルーン。
  • 医療用バルーンであって、
    前記バルーン の主要部分を強化する編み合わされた第1及び第2の繊維の主要編組パターンを有する主要布地と、
    前記第1の繊維の第1の編組パターンを有する第1の布地と、
    前記第2の繊維の第2の編組パターンを有する第2の布地と を含み、
    前記第1及び第2の繊維は、前記主要布地と前記第1及び第2の布地を接合し、
    前記バルーンの端部部分を強化するために、前記第1布地が内側第1布地及び外側第1布地に分離 し、
    前記バルーンの前記端部部分を強化するために、前記第2布地が内側第2布地及び外側第2布地に分離し、
    前記バルーンの主要部分が前記バルーンのシリンダ状部分を定め、前記バルーンの第1及び第2の部分が前記バルーンの円錐部分を定めることを特徴とする、医療用バルーン。
  • 前記主要布地が、前記バルーンのシリンダ状部分と前記バルーンの円錐 部分との間の移行部に近接する前記第1及び第2の布地を接合するように製織することを特徴とする、請求項 7に記載の医療用バルーン。
  • 医療用バルーンであって、
    第1の外径を有する前記バルーンの中心区域と、
    前記第1の外径より小さい第2の外径を有する前記バルーンのテーパ付き端部と、
    前記バルーンの前記中心区域上に配置される、編み合わされた第1及び第2の繊維を有する主要布地と、
    前記テーパ付き端部上に配置される、編み合わされた第1の繊維のみを有する第1の布地と、
    前記第1の布地の上に配置される、編み合わされた第2の繊維のみを有する第2の布地とを含み、
    前記バルーンの 前記テーパ付き端部を強化するために、前記第1布地が内側第1布地及び外側第1布地に分離 し、
    前記バルーンの前記テーパ付き端部を強化するために、前記第2布地が内側第2布地及び外側第2布地に分離し、
    前記バルーンの前記中心区域が前記バルーンのシリンダ状部分を定め、前記バルーンのテーパ付き端部が前記バルーンの円錐部分を定めることを特徴とする、医療用バルーン。
  • 前記主要布地が、前記バルーンのシリンダ状部分と前記バルーンの円錐 部分との間の移行部に近接する前記第1及び第2の布地を接合するように製織することを特徴とする、請求項 9に記載の医療用バルーン。
  • 前記バルーンがカテーテルに係合することを特徴とする、前記請求項のいずれか1項に記載の医療用バルーン。
  • 前記バルーンが前記バルーンの外側の周りに配置される植え込み可能なデバイスに係合することを特徴とする、前記請求項のいずれか1項に記載の医療用バルーン。
  • 前記バルーンが前記バルーンの外側の周りに配置されるステントに係合することを特徴とする、前記請求項のいずれか1項に記載の医療用バルーン。
  • 医療用バルーンを製造する方法であって、
    前記バルーンの中心区域を強化するための主要布地を製織するために、第1及び第2の繊維を編み合わせ、
    前記中心区域の外径より小さい外径を有する前記バルーンのテーパ付き端部を強化するための第1の布地を製織するために、前記第1の繊維のみを編み合わせ、
    前記第1の布地の上に第2の布地を配置することによって前記バルーンの前記テーパ付き端部を強化するための前記第2の布地を製織するために、前記第2の繊維のみを編み合わせ、
    前記バルーンの前記テーパ付き端部を強化するために、前記第1の繊維を製織して内側第1布地及び外側第1布地を形成 し、
    前記バルーンの前記テーパ付き端部を強化するために、前記第2の繊維を製織して内側第2布地及び外側第2布地を形成し、
    前記バルーンのシリンダ状部分を定めるように前記バルーンの前記中心区域を形成すること、及び前記バルーンの円錐部分を定めるように前記バルーンの前記テーパ付き端部を形成することを特徴とする、方法。
  • 前記バルーンのシリンダ状部分と前記バルーンの円錐 部分との間の移行部に近接する前記第1及び第2の布地を接合するように前記主要布地を製織することを特徴とする、請求項 14に記載の方法。
  • 说明书全文

    本発明は、三次元形状の上に繊維を編み組みするための方法及び装置に関する。 特に、本発明は、製織された繊維及び布地(fabric)によるバルーンの強化に関する。

    本出願は、その全体を引用により組み入れる、2006年12月18日出願された米国特許仮出願第60/870,479号に基づく優先権の利益を主張する。

    その全体を引用により組み入れる特許文献1に記載されているように、医療用バルーンの分野において、医療用バルーンは、手動プロセス又は部分的に自動化されたプロセスを用いて繊維を所定の配列で配置することによって強化されている。 いくつかの手動及び部分的自動化製造プロセスは、バルーンの所望の位置に繊維を適切に配置するために繊維の手動操作を必要とする。 このようなプロセスの非自動化局面は、高度に自動化されたプロセスと比べて、強化された医療用バルーンを製造するために投下される費用及び時間を増加させる。 また、このようなプロセスの非自動化局面、及び手動プロセスに付随する時間は、複雑な繊維パターンの形成若しくは効率的な配置、又は医療用バルーンに関連した三次元の輪郭の上に二次元の布地を配置することを促進する複雑な製織パターンの形成を阻害し又は妨げる。 自動化プロセスは、手動又は部分的自動化プロセスでは達成するのが不可能又は困難のどちらかである、繊維のより正確かつ一様な配置を促進することも考えられる。

    編組技術、並びに2D及び3D編組機は、非特許文献1に記載されている。 編組技術及びカルテシアン(Cartesian)編組機は、非特許文献2に記載されている。 ペンシルバニア州SpringhouseのNational Textile Center(NTC)によるレポートは、非特許文献3において、編組パターンを記載しており、引張荷重下での編組の挙動、並びに荷重及び目詰まり(jamming)条件に関するヤーン度の影響を記載している。 非特許文献4、非特許文献5、非特許文献6、及び非特許文献7の記事は、編組を記載する。 編組技術はまた、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7及び特許文献8にも記載されている。 上記の参照文献の各々を引用によりここに組み入れる。

    医療用バルーンのためには、極薄の壁が望ましい。 壁の厚さを低減させるためには、各繊維の太さを低減させ、かつ、繊維が細くなることによる強度の低下を補うために繊維の数を増加させる必要がある。 繊維の太さを低減させた場合、強化されたバルーン壁において同じ引張強度を維持するためには、繊維の数及び繊維密度を太さの低減の平方だけ増加させる必要がある。 繊維の太さの低減は、繊維を編み組みする場合に問題をもたらすと考えられる。 これは、シリンダ状のバルーンから延びる繊維がバルーンの円錐形の端部を形成する場合のように、連続的な編み地がバルーンのシリンダ状部分の上に配置され、次にバルーンの直径が小さくなった部分の上に続く場合に発生する、束状化(bunching)又は目詰まり(jamming)効果のためである。 1つの直径からより小さい直径まで小さくなる、どのような三次元物体上に布地が配置される場合にも、同じ問題が存在することも考えられる。

    バルーンの円錐端部では、減少していく円周方向の領域を同じ数の繊維によってカバーさせられるので、バルーンの直径が小さくなるにつれて繊維密度が増大する。 直径が小さくなった領域で繊維密度をより低くさせるように製織パターンが変更された場合には、壁の厚さが薄くなり過ぎることがあり、織りにおける異なる繊維角度への移行部が繊維を束状化又は目詰まりを引き起こすことがあり、バルーン直径のさらに小さくすることを防げることがある。 また、まばらな編組は繊維間の間隔をより大きくするので、繊維間の目詰まり角度(jamming angle)を増大させ、そして、壁の厚さと一定の壁の強度を達成するために必要とされる繊維密度との間の逆二乗の関係のために、バルーンの主要部分において壁の厚さが犠牲にされる。 言い換えると、繊維は、バルーン壁の単位面積当たりの強化された強度を維持するためにより太くなる必要がある。 結果として、バルーン端部における繊維密度の制限は、直径が最大となるバルーンの中心領域上において、最適には及ばない繊維密度、及びそれに付随する壁の厚さを要求することになる。

    米国特許第6,746,425号明細書

    米国特許第5,718,159号明細書

    米国特許第5,758,562号明細書

    米国特許第6,019,786号明細書

    米国特許第5,957,974号明細書

    米国特許第4,881,444号明細書

    米国特許第4,885,973号明細書

    米国特許第4,621,560号明細書

    国際特許出願PCT/US07/81264号

    「Braiding」、2005 Advanced Composite Materials&Textile Research Laboratory、マサチューセッツ大学ローウェル校(University of Massachusetts−Lowell)、<http://mechanical. uml. edu/acmtrl/research−Braiding. htm> <http://www. 3tex. com/3braid. cfm> 「Engineered Non−Linear Elastic Blended Fabrics」、NTC Project F00−PH05 2005、<http://www. ntcresearch. org/pdf−rpts/AnRp02/F00−PH05−A2. pdf> Guang−Wu Du、Tsu−Wei Chou、及びP. Popper、「Analysis of three−dimensional textile pre−forms for multidirectional reinforcement of composites」、J. Mater. Sci. 第26巻、1991年、p. 3438−3448 M. Dunn、E. Armstrong−Carroll、Y. Gowayed、「Engineered Non−linear Elastic Bland Fabrics」、<http://www. ntcresearch. org/pdf−rpts/Bref0601/F00−P05. pdf> W. Seneviratne、J. Tomblin、「Design Of A Braided Composite Structure With A Tapered Cross−Section」、National Institute for Aviation Research、ウィチタ州立大学(Wichita State University)、カンザス州ウィチタ(Wichita KS67260−0093) The Department Of Defense Handobook Composite Materials Handbook Volume2、「Polymer Matrix Composites Materials Properties」、<http://www. lib. ucdavis. edu/dept/pse/resources/fulltext/HDBK17−2F. pdf>

    自動化された製造に適し、かつ繊維角度が圧を保持するために最適化されることを可能にする、経皮経管的冠動脈形成(PTCA)、及び脈管ステント又はステントグラフトの送達のような医療処置のための、繊維強化されたバルーンの構造及び作製方法。

    ここで説明される実施形態において、布地がバルーンの大きい直径の部分の覆いからバルーンのより小さい直径の部分まで移行するときの布地の目詰まりを最小化すると同時に、直径が変化するバルーンを強化する布地を作製するために、連続的な繊維の巻き(wind)が製織される。 バルーンのより直径が小さい部分へと布地が移行するにつれて、単層から多層に移行する編組パターンが用いられる。 単層の布地が多層の布地に移行するときに、単層の各繊維が多層のうちの1層に振り向けられるので、単層の布地の繊維密度は多層の各々において低減する。 単層から2層又はそれ以上の層が形成される場合、バルーンの最も内側の強化層の繊維密度は、織布の目詰まり又は束状化を最小にするように制御することができる。 最も内側の層に近接して形成される層の繊維密度は、最も内側の層が形成されるときに、バルーンの直径が減少するにつれてバルーンの複合的な積層が可能になるように制御することができる。 単層の布地を多層に分割することは、このように、バルーン全体にわたって及び可変の直径をもつバルーンの部分に延びる繊維でバルーンが強化されることを促進し、これにより、強化されたバルーンの自動化製造を促進する。 単層を分割することは、繊維密度の増大に起因する布地の束状化を最小にしながら、バルーンの直径が小さくなった部分に多数の強化層を配置することも促進する。

    1つの実施形態において、医療用バルーンは、バルーンの主要部分を強化する主要布地層を一緒に定める第1及び第2の繊維を含み、第1の繊維はバルーンの第1の部分を強化する第1の布地層を定め、第2の繊維はバルーンの第1の部分を強化する第2の布地層を定め、第1の繊維層は第2の繊維層から分離し、かつそこに隣接して配置される。

    別の実施形態において、医療用バルーンは、互いに少なくとも部分的に編み合わされて、バルーンの主要部分を強化する主要層を定める第1及び第2の繊維を含み、第1の繊維はバルーンの第1の部分を強化する第1の層を定め、第2の繊維はバルーンの第1の部分を強化する第2の層を定め、第1の繊維層は、第2の繊維層から分離し、かつそこに隣接して配置される。

    また別の実施形態において、医療用バルーンは、バルーンを強化する主要布地層と、主要布地層と連続し、かつそこから延びる、バルーンを強化するために第1布地層と、主要布地層と連続し、かつそこから延びる、バルーンを強化するための第2布地層とを含み、第1布地層は第2布地層から分離し、かつそこに隣接して配置される。

    さらに別の実施形態において、医療用バルーンは、バルーンを強化する編み合わされた第1及び第2の繊維の主要編組パターンを有する主要布地と、第1の繊維の第1の編組パターンを有する第1の布地と、第2の繊維の第2の編組パターンを有する第2の布地とを含み、第1及び第2の繊維は、主要布地を第1及び第2の布地に接合する。

    別の実施形態において、医療用バルーンは、第1の外径を有するバルーンの中心区域と、第1の外径より小さい第2の外径を有するバルーンのテーパ付き端部と、バルーンの中心区域上に配置される、編み合わされた第1及び第2の繊維を有する主要布地と、テーパ付き端部上に配置される、編み合わされた第1の繊維のみを有する第1の布地と、第1の布地の上に配置される、編み合わされた第2の繊維のみを有する第2の布地とを含む。

    上記の実施形態の各々において、バルーンを強化するために、第1の布地、層、又は布地層は、内側の第1の布地、層、又は布地層と、外側の第1の布地、層、又は布地層とに分離することができる。 第2の布地、層、又は布地層は、バルーンを強化するために、内側の第2の布地、層、又は布地層と、外側の第2の布地、層、又は布地層とに分離することができる。 バルーンの主要部分又は中心部分はシリンダを定めることができ、第1、第2、端部、又はテーパ付き部分は円錐を定めることができる。 主要な布地、層又は布地層はまた、バルーンのシリンダ状部分とバルーンの円錐区域との間の移行部に近接する第1及び第2の布地層に接続することができる。 また、上記の実施形態の各々は、カテーテルに係合するバルーン、バルーンの外側の周りに配置される植え込み可能なデバイスに係合するバルーン、及びバルーンの外側の周りに配置されるステントに係合するバルーンを有することができる。

    また、医療用バルーンを製造する方法は、バルーンの中心区域を強化するための主要布地を製織するために、第1及び第2の繊維を編み合わせ、中心区域の外径より小さい外径を有するバルーンのテーパ付き端部を強化するための第1の布地を製織するために、第1の繊維のみを編み合わせ、第1の布地の上に第2の布地を配置することによってバルーンのテーパ付き端部を強化するための第2の布地を織るために、第2の繊維のみを編み合わせるステップを含む。 この方法は、バルーンのテーパ付き端部を強化するために、第1の繊維を製織して内側第1布地及び外側第1布地を形成すること、バルーンのテーパ付き端部を強化するために、第2の繊維を製織して内側第2布地及び外側第2布地を形成すこと、シリンダを定めるようにバルーンの中心区域を形成すること、及び円錐を定めるようにバルーンのテーパ付き端部を形成すること、及びバルーンのシリンダ状部分とバルーンの円錐区域との間の移行部に近接する第1及び第2の布地を接合するように主要布地を製織することを含むことができる。

    バルーン及び繊維は、好ましくはポリマーであり、接着剤によってバルーンベースに取り付けられる。 長手方向の繊維は、バルーンの長軸に実質的に平行に延びることが好ましい。 この方法は、好ましくは、熱ポリマーを加熱してチューブを覆うマトリックス内に繊維の長手方向のアレイを埋め込むことを含む。 この方法はまた、好ましくは、フープ状繊維を巻き付ける前に、ねじれを戻されたチューブをモールド内で膨張させること、及び熱ポリマーを加熱して膨張したチューブを覆うマトリックス内に繊維の長手方向のアレイを埋め込むことを含む。

    また別の好ましい実施形態によると、繊維強化バルーンを形成する方法は、強化される容器の表面上に長手方向の繊維のアレイを保持しながら、同時に繊維のアレイの周りにフープ状繊維をらせん状に巻き付けて、長手方向の繊維を実質的に直角に横切るらせんを形成するステップを含む。

    好ましくは、巻き付けは、フープ状繊維を保持するボビンを容器の周囲に旋回させるステップを含む。 保持は、スプリングで付勢された繊維フィーダのアレイによって行うことができる。 この方法はまた、巻き付けの後に繊維に硬化性コーティングを施し、次に硬化性コーティングを硬化させて外面を形成するステップを含むことも好ましい。 この方法はまた、保持及び巻き付けの前に、容器の表面に接着剤を塗布するステップを含むことも好ましい。

    ここに組み入れられ、この明細書の一部を構成する添付の図面は、本発明の例示的な実施形態を示し、上記の概略的な説明及び下記の詳細な説明と併せて、本発明の特徴を説明するのに役立つ。

    1層から2層に移行する例示的な編組パターンを示す。

    図1Aの編組パターンを横から見た図を概略的に示す。

    単層から多層に移行する編組パターンを有する布地及びバルーンの端部の断面のプロファイルを概略的に示す。

    図1A、図1B及び図2Cの編組パターンで強化されたバルーンの等角図である。

    バルーンの三次元表面上に布地の編組パターンを形成するための装置を示す。

    バルーンのための繊維強化された不織布又は織布を形成するための例示的な製造ステップを示す。

    バルーンのための繊維強化された不織布又は織布を形成するための例示的な製造ステップを示す。

    バルーンのための繊維強化された不織布又は織布を形成するための例示的な製造ステップを示す。

    バルーンのための繊維強化された不織布又は織布を形成するための例示的な製造ステップを示す。

    バルーンのための繊維強化された不織布又は織布を形成するための例示的な製造ステップを示す。

    マンドレル又はベース構造体上に繊維を配置するための装置を示す。

    マンドレル又はベース構造体上に繊維を配置するための別の装置を示す。

    図1A及び図1Bに例示されるように、例示的な布地10は、三方向に配置されて布地10の編組を形成する繊維11a、11b、11c、11d、11e、11fの三軸構造を有する。 繊維11a、11b、11cは陰影なしで示され、繊維11d、11e、11fは陰影付きで示される。 布地10は、2つの部分、すなわち、繊維11a、11b、11c、11d、11e、11fが編み合わされて単層18の布地10を形成する単層部分12aと、繊維11a、11b、11cが編み合わされて布地10の第1の層20を形成し、繊維11d、11e、11fが一緒に編み合わされて布地10の第2の層21を形成する2層部分12bとを有する。 これもまた図1Aに示されているように、層20及び21は編組パターン関して同一であり、互いに対してオフセットしていることが判る。

    布地10が単層部分12aから2層部分12bに移行する境界が、移行ライン22である。 図1A及び図1Bから理解できるように、単層部分12aの繊維密度は、層20又は21のいずれかの繊維密度の2倍である。 第1の層20及び第2の層21の各々の製織パターンは、単層部分12aにおいて陰影付けされた繊維及び陰影なしの繊維によって確立された製織パターンが中断することなく続くように配置されることもまた理解することができる。 図1Bにおける概略側面図は、第1の層20及び第2の層21がどのように移行ライン22で接合して単層18を形成するかを横から見て示す。 これもまた理解できるように、単層18の第1層20及び第2層21への分割は、第1層20及び第2層21の内の一方又は両方を追加の移行ラインにおいて追加の層へとさらに分割することによって、繰り返すことができる。 単層部分12aは、例えば、6つの繊維11a−11fを、各々が6つの繊維11a−11fのうちの2つを有する3つの層に分割させることによって、又は各々が6つの繊維11a−11fのうちの1つを有する6つの層に分割させることによって、2層より多い層に分割することができることもまた理解することができる。 単層部分12aを、6つの繊維11a−11fのうちの4つを有する第1の層と、6つの繊維11a−11fのうちの2つを有する第2の層のような、異なる数の繊維を有する層に分割することができることも意図される。

    図2は、層32を有する単層構造から層34及び層36を有する2層構造に移行し、次にまた層34が層42及び44に分割し、層36が層38、40に分割して、布地30の4層構造を形成する、布地30における多数回の移行を示す概略図である。
    理解できるように、布地10、30の編組パターンは、図2において概略的に例示的に示されているように、医療用バルーン46の円錐形の端部のような形状に従って構成することができる。 バルーン46は、バルーン46のシリンダ状部分50上の直径D1から、バルーン46の円錐部分52における直径D2、D3、D4のようなより小さい直径の範囲まで、漸次減少する直径を有することができる。 直径D2、D3、D4は、層32が層34、36に分岐するところのような、層が2つの層に分割する移行ライン22を特徴付ける。 移行ライン22は、同じ層分割機構を用いて、他のバルーンの直径及び形状に従い、各層におけるヤーンの密度を制御することができる。 移行ライン22は、直径D1より小さい直径の部分を有するシリンダ状部分50を備えたバルーン、又はバルーンから延びる突出部を備えたバルーン、又はバルーンの断面の形状及び寸法を変える他の特徴を備えたバルーンのような、変化する幾何学的形状を備えたバルーンに配置することもできる。 ここで考察した実施形態は、バルーンに焦点を合わせているが、ここで説明される編組及び層分割の技術は、ステント、グラフトのような非圧力保持構造体、又は複合製品を含む、他の種類の構造体に適用することができることにも注目されたい。

    図1A−図2に示されるように、同じ繊維11a−11fが多層間で分割される場合、層当たりの繊維密度は減少し、これは、バルーンの円周方向の領域の減少に起因した繊維又は層の束状化又は目詰まりを引き起こすことなく、各層の布地の編組がバルーンのより小さい直径に追従することを可能にする。 例えば、布地30内の各層の繊維をより小さい直径のところで束状化させたり、又は望ましくないほど高い繊維密度を生じさせたりすることなく、布地30を円錐部分52のような直径が小さくなる構造の上に巻き付けることができる。 ここで説明される例示的な編組及び層分割技術は、このように、都合良く、編組繊維を好ましい測地的配列(geodesic arrangement)で整列させる一方で、単一の連続的な編組構造を有する布地をバルーン全体の上に形成させる。 例示的な分割技術はまた、例えば、鞍状(S字状、蛇状、又は双曲面のプロファイル)又は回転楕円体形状を有する円錐部分52のような種々の形状に布地が配置される場合の繊維密度及び層の配列の制御も促進する。

    図3は、バルーン100の中心のシリンダ状部分91に配置された単一層領域102を備える布地60を有し、テーパ付き領域101、103の部分、及びテーパ付き領域101、103の各々にそれぞれ配置された二重層領域104、112を含む、バルーンベース90を備えたバルーン100を示す。 四重層領域106、114は、テーパ付き部分101、103においてバルーン100の最端部に向かって延びる。

    単一層から多層に移行する布地の編組を形成する好ましい方法が、図4に概略的に表わされる。 編組機170は、繊維148a、148b、149a、149b、150a、150bの配置を各々制御する浮動ボビン140a、140b、141a、141b、142a、142bを有する。 ボビンは、好ましくはカルテシアン編組プロセスを用いたカルテシアン方式の編組機であるコンベアテーブル172によって動かされる。 カルテシアン編組プロセスは、任意の所望の編組構造の多層又は単層の編組を製造することができ、布地が作られているときに、すなわち実行中に、編組構造の編成を変化させることができる。 一般に、好ましい編組構造は、三次元表面を覆う二次元パターンとしてレイアウトされ、編組構造が、布地60、バルーンベース90又はバルーン100の軸方向92に延びるにつれて、変化することが可能である。 編組機170は、布地60の積層が単層領域102、二重層領域102、114、及び四重層領域106、114の間で変化するところに移行ライン122を作ること可能にするプリセット・プログラムに従って、機械のベッド(図示せず)上でボビン140a、140b、141a、141b、142a、142bを動かす。 ボビン受け渡し(bobbin−passing)機構(図示せず)は平面状アレイ(図示せず)を巡ってボビン140a、140b、141a、141b、142a、142bを往復運動させて、ボビンが、編組を生成させるような及び移行ライン122を生成させるような様式で互いに順に回される(pass around)ことを可能にする。 6つのボビン140a、140b、141a、141b、142a、142bが図中に示されているが、種々の編組構造の布地を形成するために、それより少ない又は多い数のボビンを用いることができる。

    「カルテシアン(Cartesian、直交型)」という用語が使用されているが、これは、編組を生成するための好ましい方法及び装置を、ボビンがステーションの直線的な経路又は直線的なアレイに従うような方法及び装置に限定することを意図するものではないことに留意されたい。 例えば、円形の断面を有するバルーンのためには、ボビン移動機構は、極を中心とする(polar)配列のボビン受け渡し機構を定めることが望ましいだろう。 それゆえに、カルテシアン方式編組機は、その特徴付けがここで用いられる限りにおいて、任意の方式のボビン受け渡し装置を含むことできることを理解すべきである。 編組は、このようなカルテシアン方式装置以外の機構によって形成されることができることにもまた留意されたい。

    カルテシアン方式編組機170において、繊維148a、148b、149a、149b、150a、150bは、3つのボビン140a、141a、142aを円形のコンベアテーブル172を巡って任意の所望の順序で動かし、バルーンベース90上に第1層20に対応する第1の編組層を形成することによって、単層から多層に移行する編組パターンでバルーンベース90上に配置される。 ボビン140b、141b、142bもまたコンベアテーブル172を巡って動かされ、ベースバルーン上、おそらくは第1層20の上に、繊維148b、149b、150bが繊維148a、149b、150aとは編み合わされないように、第2層21に対応する別の第2の編組層を形成する。 このようにして2つの分離した編組層が形成される。 バルーンベース90もまた、編組層が漸次形成されるにつれてコンベアテーブル172に対して相対的に動かされ、そして移行ライン122が形成されるときにボビン140a、140b、141a、141b、142a、142bが動いて、第1の編組層と第2の編組層とを編み合わせて単層18に対応する単一編組層を形成する。 このプロセスの逆も同様に実行することができ、布地60は単一編組層から多層編組層に移行する。 適切な数のボビン、及びボビンがたどる十分な軌道アレイを用いて、様々な数の層を形成することができる。

    繊維の軌道は、カルテシアン方式及び他の方式の編組システムの分野で公知のように、ボビンの動きに対してバルーンベース90の送り速度を制御することによって制御することができる。 医療用バルーンの形態を有するシリンダ状構造が例として示されているが、説明された構造及び方法を用いて他の形状のバルーン又は他の構造体を強化することができることに留意のこと。

    ボビンを動かすための機構の1つの方式は、ステーションのアレイに固定された回転要素を使用し、回転要素はステーションからステーションにボビンを受け渡す凹部を有する。 ボビンは、コンベア平面172の平面全体にわたってどのようなコースで動くようにもプログラムすることができる。 対応してプログラムされた場合、単一編組層はなんら中断することなく2つの編組層に移行するようにされることができる。 カルテシアン編組機のボビン受け渡し機構は、シリンダ状のマンドレル(図示せず)を通過させ、マンドレルの周囲に編組層の製織することを容易にするために、コンベアテーブル172の中央に穴部130を備えるように形成することができる。

    環状織機及び他の自動化布地製造技術は、医療用バルーンのような高性能の薄壁構造体に対して問題を引き起こす。 変化する断面を持つバルーンベース又はマンドレルの上にらせん状又は長手方向の繊維パターンを形成することは困難であろうと考えられる。 また、シャトルボビンを必要とする織機は、シャトルボビンを受け渡すための複雑な機構、及び横糸の密度を稠密にするビータ機能を実行するための付加的な装置を使用しなければ、変化するバルーンベース又はマンドレルの断面と共に使用することができないと考えられる。 また、繊維間の摩擦は、繊維が非常に細い場合には特に、問題をもたらすことがある。 また、編み組みは、製織すること、バルーンベース又はマンドレルの直径における変動を管理すること、及び測地的な糸軌道を維持することが必要とされる場合には、困難となると考えられる。

    編み合わせせずに繊維を配置することは、既存の技術において見出される製織及び編組に関連した困難のいくつかを克服すると考えられる。 繊維は、測位的配置及び環状織機に関する問題を回避するために、長手方向及びフープ方向に整列させることができる。 この例示的な分割技術及び積層はまた、布地を形成するために互いに編み合わされる繊維がわずかなので、繊維間の摩擦が減少するために、製造の際の摩擦が制限されるという利点を有する。 また、製織されていない配列においてたどる、より滑らかな軌道は、布地の強度を高め、かつ伸びを低減させると考えられる。

    繊維でバルーンを作成するための別の方法を図5A−図5Dを示す。 図5Aに示されるように、チューブ202に繊維201がらせん状に巻き付けられる。 チューブ202の表面は最初に接着剤でコーティングされることが好ましい。 チューブ202は、主として円周方向に伸びるように、チューブの軸方向で低い弾性を有する材料であることが好ましい。 また、繊維201を巻き付ける前に、チューブ202は、弾性ねじりがチューブ202の壁内に生成されるようにその長軸の周りで所定の距離だけねじられることが好ましい。 異方性弾性特性を有する材料から作られ、その長軸に沿って非弾性となるように形成されたチューブは、チューブの長軸の周りで円周方向にねじられた場合に短くなる傾向があると考えられる。 繊維が接着されたチューブ202がその後で図5Bに示されるようにねじれを戻されたときに、繊維201はチューブ202の長軸に対して整列することになる。

    図5Cを参照すると、チューブ202は、その後、モールド206内でインフレーションによって膨張され、これによりチューブ202及び取り付けられた繊維201は膨張して、強化されたバルーンベース210を形成する。 チューブ202及び繊維201は、チューブ202の軸方向では非弾性であり、そのため、モールド206内で円周方向に膨張して強化されたバルーンベース210を形成すると、チューブ202の長さは短くなる。 モールド206内にチューブ202を封入する前にモールド206を熱ポリマーで裏打ちしてもよく、熱ポリマーコーティングに繊維201を固定することを促進するために、モールドを加熱することができる。 その後、強化されたバルーンベース210からチューブ202の全て又は一部を除去することができ、あるいは、チューブ202に対して内部マンドレルが使用される場合には、所望であればそれを除去することができる。

    熱ポリマーコーティングの代替として、任意の化学硬化性プラスチックコーティングを、強化されたバルーンベース201を形成するときにチューブ202の膨張によって繊維201がコーティング内に圧入されるように、モールド206の凹部に施すことができる。 あるいは、モールド206は、繊維201とチューブ202との間の空間に硬化性材料を注入することができるような多孔性の凹部を有することができる。

    長手方向に配置された繊維201で強化されたバルーンベース210が形成されたら、強化されたバルーンベース210を回転させ、その上に軸方向に前進するボビンから接線方向に繊維を供給することによって、強化されたバルーンベース210の周りにらせん状の巻き219を形成して、図5Dに示されるようなバルーン220を形成することができる。 好ましくは、強化されたバルーンベース210は、らせん巻きが滑るのを防ぐための材料で最初にコーティングされる。 別の実施形態において、2つのらせん巻き219が、バルーンの長軸に対して又は互いに対して対称のらせん角度で、強化されたバルーンベース210に施され、図5Eに示されるようなバルーン221を形成する。 2つのらせん巻き219は、製織することなく順次配置することができ、又は製織されたパターンで同時に配置することもできる。

    多数のバルーンを単一の長いチューブ202から一度に作製することが好ましい。 チューブをモールド206内で膨張させ、前進させて、さらなるバルーン210を作製してもよく、又は多数のモールド206を長手方向のアレイで支持し、一度で多数のバルーン210を生成することもできる。 多数のバルーン210の上に単一のらせん巻きを作製して、単一のバルーンを作る手動法を上回る製造の経済性を達成することができる。

    図6は、マンドレル又はバルーンベース190の上に繊維を配置してバルーン220を形成するための製織装置250を概略的に示す。 マンドレル又はバルーンベース190は、製織プロセスにおいて、軸方向ドライブ204及び軸方向ドライブトランスミッション203によって長手方向の繊維フィーダ200を通して動かされる。 長手方向繊維フィーダ200は、長手方向繊維スプール208からマンドレル又はバルーンベース190上に長手方向の繊維222を供給する。 同時に、トラック225の軌道を巡るらせん方向繊維フィーダ224が、長手方向繊維フィーダ200によってマンドレル又はバルーンベース190上に配置される長手方向繊維222と織り合わせてらせん方向繊維230を巻き付ける。 フィーダ支持体228は、シャトルドライブ242及びトランスミッション240によって円形のトラック225を巡って駆動される、らせん方向繊維スプール214を有するシャトル216から生じる。 シャトル216を駆動するための機構は、環状織機のシャトルを駆動するのに用いられる機構などのような、任意の機構とすることができる。 繊維は、長手方向繊維222のためのフィーダ支持体212によって、及びらせん方向繊維230のためのフィーダ支持体228によって、張力がかけられた状態で保持することができる。 フィーダ支持体212、228は、チューブ若しくはガイドワイヤ、又は繊維がそれぞれのスプール208、214から巻き出されるときに繊維をガイドするための任意の適切な装置とすることができる。

    フィーダ支持体212は、マンドレル又はバルーンベース190の表面に従って配置され、好ましくは、マンドレル又はバルーンベース190上に置かれるときに長手方向繊維222を位置決めするように、その先端部がマンドレル又はバルーンベースに近接するように位置決めされる。 長手方向の繊維222がマンドレル又はバルーンベース190の表面に達するために実質的に延びたり又は橋渡ししたりしないように、マンドレル又はバルーンベース190の湾曲した表面をフィーダ支持212の先端部がたどる。 長手方向繊維222は、マンドレル又はバルーンベース190が長手方向繊維フィーダ200に対して相対的に軸方向に移動するにつれて引っ張られる。 従って、マンドレル又はバルーンベース190が前進するにつれて、長手方向の繊維222は所定の位置に配置され、らせん方向繊維230は、円周方向のパターンでスプールに巻かれ、マンドレル又はバルーンベース190が前進するにつれて自然に引っ張られて、らせん形状の巻きになり、マンドレル又はバルーンベース190の表面に対して所定の位置に長手方向繊維222を保持する。 マンドレル又はバルーンベース190には、らせん巻きが滑って外れることを防ぐために、粘着性又は滑り止めのコーティングが施されることが好ましい。

    図7は、製織装置260の長軸に沿った端面から見た、図6と同様の織り装置260を示す。 この実施形態において、長手方向の繊維272は、図7には少ししか示されていないが、マンドレル又はバルーンベース255を完全に囲む多数のスプール270から供給される。 製織装置260は、円周方向に膨張及び収縮してマンドレル又はバルーンベース255の近くに長手方向繊維272の位置を維持する、絞り262を含む。 絞り262は、マンドレル又はバルーンベース255と接触するか又は近接するように維持するスプリング又はバイアスブレード263で長手方向繊維272の位置を受動的に制御するように設計されることができる。 あるいは、絞り262は、機械式又は光学式プロファイルフォロアからのフォードバックに基づいた適切な駆動機構によって構成することができ、又は、絞り262を所定のプロファイルを有するマンドレル又はバルーンベース255の動きと同期させることによってプログラム可能とすることもできる。 らせん繊維266は、マンドレル又はバルーンベース255が図7の平面に対して垂直な軸方向に動くにつれて、マンドレル又はバルーンベース255の周囲を旋回するシャトル264上のスプール265から供給される。

    ベースバルーンをどのように使用できるか、又は他の種々のタイプのマンドレルのような、説明された実施形態の種々の付加的な詳細は、その全体をここに完全に記載されているかのように引用によりここに組み入れる特許文献9に記載されている。
    特許文献9に説明されるように、図7及び図8A−図8Cに示されているモールドを用いて、繊維の周りのマトリックスを溶融してバルーンを形成することができる。 1つの方法において、繊維は、繊維のベース材料より低い温度で流動するマトリックス形成材料でコーティングされる。 例えば、高溶融温度の繊維を低溶融温度の熱可塑性物質でコーティングすることができる。 次に、折り畳み可能なマンドレルの上にこの2部式繊維を編み組みすることによってプリフォームを形成することができる。 次に、マンドレルをプリフォームと共にモールド内に置き、加熱して低溶融温度の材料を溶融させるが、繊維は損なわれないままで残す。 次に、モールドを取り去り、元の繊維の低溶融温度材料で繊維間の空間が充填された完全に形成されたバルーンを残して、マンドレルを折り畳むか又は押し潰して除去することができる。 マンドレルは、例えば、ガラス、金属、ワックス、又は硬質若しくは可撓性ポリマーで作ることができ、例えば、収縮させることによって又は酸で溶解することによって除去することができる。

    別の代替法として、開始繊維は、1つの部分が例えば化学的に硬化可能な(hardenable)又は硬化性(curable)の材料のコーティングである2部式繊維とすることができる。 モールド内で加熱する代わりに、特許文献9において図7及び図8A−8Cに記載されているように、プレフォームに化学硬化剤を噴霧し、硬化が生じるまでモールドすることができる。 次に、マンドレルを先の実施形態で説明された方法で除去することができる。

    図に示した物品及び前駆体(パリソン)のプロポーションは、実際の医療用バルーンの代表として意図されるものではなく、例示の目的のために選択される。 本発明を特定の実施形態を参照して開示してきたが、添付の特許請求の範囲で定められるように、本発明の領域及び範囲から逸脱することなく、説明された実施形態に対する多数の修正、改変及び変更が可能である。 従って、本発明は説明された実施形態に限定されることを意図するものではなく、以下の特許請求の範囲の文言及びその均等物によって定めされる完全な範囲を有することが意図される。

    10、30:布地11:繊維12a:単層部分12b:2層部分18:単層20:第1層21:第2層22:移行ライン46、100、220:バルーン50、91:シリンダ状部分52:円錐部分60:布地90、210、220、190、255:マンドレル又はバルーンベース170:編組機201:繊維202:チューブ206:モールド250、260:製織装置D:直径

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