Ear weaving apparatus of the loom

申请号 JP53612296 申请日 1995-09-20 公开(公告)号 JP4017041B2 公开(公告)日 2007-12-05
申请人 ピカノール エヌ.ヴィ.; 发明人 グローリー,パトリック; スロッセ,クルト; メインズ,イグナース;
摘要
权利要求
  • 少なくとも2本の耳織成糸(8,9)を案内する糸ガイド要素(2,3)を備えた織機の耳織成装置(1)であって、前記糸ガイド要素は、織り開口の延長部に付設され、耳織成糸(8,9)からなる開口(10)を形成するため、相互に反対方向に駆動モータ(12)により、上昇運動および下降運動ができ、糸ガイド要素(2,3)は長手ガイド(6,7)内で案内され、伝達要素(14,16;15,17)を介して駆動モータ(12)により駆動される駆動軸(13)と連結され、駆動軸の軸線は糸ガイド要素(2,3)の運動方向に対して垂直であり、駆動軸の回転運動を糸ガイド要素(2,3)の縦運動に変換する伝達要素(14,16;15,17)は、少なくとも、駆動軸(13)に配置され、駆動軸に対して偏心し、 120°以上及び180°未満の角度間隔(A)で相対して配置される枢動部分を有する要素(14,15)を含み、駆動モータは制御装置(18,19)により所定の時点で設定角度位置に 駆動軸を回転 することができ、 それにより、糸ガイド要素(2,3)の所定の時点での開口形成運動を可能にすることを特徴とする織機の耳織成装置。
  • 枢動部分の角度間隔(A)は調整可能であることを特徴とする請求項1に記載の耳織成装置。
  • 枢動部分は駆動軸(13)の軸線に対して半径方向に調整可能であることを特徴とする請求項1 または請求項2に記載の耳織成装置。
  • 特に、駆動モータのモータ軸である駆動軸(13)には、2つのクランク(14,15)が配置され、前記クランクにはそれぞれの糸ガイド要素(2,3)のための伝達要素(16,17)が枢看されることを特徴とする請求項1乃至請求項 のいずれかに記載の耳織成装置。
  • 糸ガイド要素(2,3)が付設される2つのクランク(14,15)は、一体部品として構成されることを特徴とする請求項 に記載の耳織成装置。
  • 糸ガイド要素(2,3)のための2つの分離されたクランク(14,15)が駆動軸に配置され、その際、クランク(14,15)の角度間隔(A)は特に調整可能であることを特徴とする請求項 に記載の耳織成装置。
  • 駆動軸(13)の実際の角度位置および/または糸ガイド要素(2,3)の位置を、制御装置内に入力する手段(31,32,33,34)が設けてあることを特徴とする請求項1乃至請求項 のいずれかに記載の耳織成装置。
  • 駆動モータ(12)はステップモータであることを特徴とする請求項 に記載の耳織成装置。
  • 回転可能な要素(14,15)または伝達要素(16,17)または糸ガイド要素(2,3)の通常の運動路外に基準停止部が設けられ、前記基準停止部はステップモータ(12)により、基準位置として当接可能であることを特徴とする請求項 または請求項 に記載の耳織成装置。
  • 制御装置はそれぞれ、駆動モータ(12)に付設され、織機の中央制御ユニット(19)に接続される局部制御ユニット(18)を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項 のいずれかに記載の耳織成装置。
  • 駆動モータ(12)、糸ガイド要素(2,3)および伝達要素(14,16;15,17)は統合モジュールとして構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項 10のいずれかに記載の耳織成装置。
  • 駆動軸(13)は糸ガイド要素(2,3)の上方に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項 11のいずれかに記載の耳織成装置。
  • 说明书全文

    この発明は、織り開口の延長部に配置され、織成糸から成る開口の形成のため、駆動モータにより相対して反対方向に上昇および下降運動する少なくとも2本の耳織成糸を案内する糸ガイド要素を備えた織機の耳織成装置に関するものである。
    耳織成装置は織機の場合、織物の織り縁を形成するか、織物から分離された張り出し帯を形成するために適用される。 耳織成糸は糸ガイド要素により、所定の模様でこの耳織成糸に編まれる経糸を収容する開閉開口を織り開口の延長部に形成するように案内される。
    耳織成装置には2つの型式がある。 第1の型式では、糸ガイド要素は織機の開口形成装置内に設けられ、開口形成装置と共動する。 この第1型式のものは、織機の開口形成装置により形成される織り方に一致する織り方を耳織成糸だけで作ることができる。 第2型式のものでは、耳織成装置は、糸ガイド要素が開口形成装置と関係なく運動する固有の駆動装置を備えている。
    第2型式の公知の構造(EP−A 519550号)では、糸ガイド要素の駆動は織機の主軸から行われる。 この公知の構造では、駆動装置は糸ガイド要素を介して配置され、糸ガイド要素はガイド内で直線状に対向した運動を行う。 糸ガイド要素は連結ロッドにより一方がケーブルと連結されるスライドロッドと連結され、ケーブルはばねにより一方方向へ動かされ、駆動レバーにより他方向へ動かされ、駆動レバーは織機の主軸と連結される。 公知の耳織成装置は、所定の織り方、例えば、1回の経糸の取り込みに際して織りが形成される1−1織りが行われ、または、経糸の2回の取り込み後に織りが形成される2−2織りが行える。 一方の織りから他方の織りへ移行するためには、駆動装置の要素、例えば、駆動レバーと織機の主軸との間の歯車を交換しなければならない。 この交換は費用がかかり、織機を停止する必要がある。 カム駆動装置を使用する場合、別の織り模様、例えば、1−2織りを形成でき、その際、第1取り込みの経糸が編まれ、その後、両方の続く取り込みが共に編まれる。 その都度使用される織り模様を変えるために、カム駆動装置のカムが別のカムに交換される。 この交換は費用がかかり、織機を停止する必要がある。
    最初に述べた種類の耳織成装置も公知であり(EP−A 306078号)、糸ガイド要素の駆動は駆動モータにより行われ、駆動モータは織りサイクルと同期し、即ち、主軸駆動モータと同期する。 糸ガイド要素は、この構造では、上昇運動および下降運動が糸ガイド要素の揺動運動に基づいて行われるように、伝達装置により駆動軸に枢着され、その際、この糸ガイド要素は更に、なお、その縦方向の運動を行う。 駆動モータの回転から揺動運動を得るため、また、なお、重なる縦運動を行う糸ガイド要素は閉鎖スリットガイドに至り、それは、糸ガイド要素のために実質的に矩形の案内路を形成する。
    この発明は、簡単に構成され、簡単に織り方を変更できる最初に述べた種類の耳織成装置を提供することを課題としている。
    この課題は、糸ガイド要素が長手ガイド内で案内され、伝達要素により、駆動モータにより駆動される駆動軸と連結されることにより解決され、駆動軸の軸線は糸ガイド要素の運動方向と垂直であり、駆動モータの回転運動を糸ガイド要素の縦運動に変換する伝達要素は、少なくとも1つの要素を有し、前記要素は駆動軸に配置され、駆動軸に対して編心し、度間隔で相対して配置される枢動部分を有し、駆動モータは設定時点に対する制御により設定可能な角度位置へ回転できる。
    この発明による耳織成装置は、特に、長手ガイドおよび伝達要素に関して簡単な構成を有し、わずかな摩擦損失とわずかな磨耗が与えられる。 さらに、耳織成糸が交差し、耳織成糸が経糸と織りを作る位置は簡単に正確に調整できる。 というには、その位置は実質的に枢動部分間の角度間隔だけに依存するからである。 特別な長所は、織機を停止したり、交換する必要がなく、制御装置により織り方の種類が織り過程中に簡単な仕方で変更できることにある。
    この発明の構成では、枢動部分の角度間隔は120°以上である。 この種の配置は駆動モータにより調達されるトルクに関して有利である。 同様にして、交差高さにとって、枢動部分の角度間隔が180°以下であれば有利である。
    この発明の別の構成では、枢動部分は駆動軸の軸線に対して半径方向に調整可能になっている。 それにより、駆動軸に対する枢動部分の半径方向距離の調整により、上昇および下降の際に糸ガイド要素の縦運動の大きさを変更できる。
    この発明の別の構成では、特に、電動機のモータ軸である駆動軸に2つのクランクが配置され、クランクにはそれぞれの糸ガイド要素のための伝達要素が枢着されるようになっている。 このことは特に簡単で軽量な構造である。 第1実施例では、それぞれ糸ガイド要素が付設される2つのクランクは、 一体部品として構成される。 この実施例では枢動部分間の角度間隔を変更するには、両方のクランクを形成する一体を交換すれば十分である。 他の実施例では、糸ガイド要素のための2つの分離されるクランクが駆動軸に配置され、その際、クランクの角度間隔は特に調整可能である。 この実施例では、部品を交換することなく、クランク間、従って枢動部分間の角度間隔の調整が実現できるようになっている。
    この発明の別の実施例では、モータ軸の実際の角度位置および/または糸ガイド要素の位置を制御装置に入する手段が設けてある。 それで、モータ軸および糸ガイド要素がどのような角度位置にあるのかという情報を制御装置が持つことが確保され、糸ガイド要素の運動の際にエラーが生じない。
    有利な実施例では、駆動モータがステップモータである。 この種のステップモータは設定角度位置の正確な到達を許容する。 この実施例ではさらに、回転可能な要素または伝達要素または糸ガイド要素の通常の運動路以外に基準停止部が配置され、基準停止部はステップモータにより基準位置として到達できる。 基準位置の到達により、制御装置はその都度測定でき、即ち、モータ軸および糸ガイド要素の実際の位置についての情報を得ることができる。
    この発明の別の構成では、電動機、糸ガイド要素および伝達要素が統合モジュールとして構成されるようになっている。 この種のモジュールは簡単に織機に組立てでき、または、織機から取り外すことができる。 さらに、この種のモジュールは簡単な仕方で織機の幅に適合させるため、織機に使用できるようになっている。
    この発明の別の構成では、駆動軸は糸ガイド要素の上方に配置される。 それにより、耳織成装置に容易に接近でき、耳織成装置は、織機で目視できるように装着できる。
    この発明の特徴および長所は図面で示す実施例の以下の説明から明らかである。
    第1図は、この発明による耳織成装置の部分断面概要図を示す。
    第2図は、第1図の矢印F2の方向で見た図である。
    第3図および第4図は、糸ガイド要素の別の位置での第2図に対応する耳織成装置の図を示す。
    第5図は、この発明による別の実施例の部分断面図を示す。
    第6図は、第5図の矢印F6の方向で見た図を示す。
    第7図は、駆動軸のため半径方向で調整できるヒンジ位置を有し、角度間隔を調整できるクランクを備えた耳織成装置の第2図に類似した図を拡大寸法で示す。
    第1図乃至第4図において、縁取り糸(8,9)の糸ガイド(4,5)を有する2つの糸ガイド要素(2,3)を備えたこの発明による耳織成装置(1)を示す。 ガイド要素(2,3)の糸ガイド(4,5)および耳織成糸(8,9)は、第1図の図示では耳織成糸(8,9)により形成される開口(10)が目視できるようになっている。 ガイド要素(2,3)は、長手ガイド(6,7)内で直線に案内され、矢印(X)の方向で対向運動を実行し、その都度、開口(10)を形成し、1本以上の取り込まれる耳織成糸を織る。 長手ガイド(6,7)は、相互にフレーム(11)に取付けられ、フレームは織機ベースに取り付けられる。
    耳織成装置(1)は、棒状糸ガイド要素(2,3)の上方に配置される駆動装置を有する。 駆動装置はモータ軸(13)を備え、フレーム(11)に固定される駆動モータ(12)を含む。 駆動軸として役立つモータ軸(13)には、2本のクランク(14,15)が配置され、これらのクランクは連結ロッド(16,17)を介して、それぞれ、糸ガイド要素(2,3)の一方と連結される。 クランク(14,15)はモータ軸(13)に関して互いに対向しており、モータ軸(13)の回転のため、糸ガイド要素(2,3)は矢印(X)の方向で対向運動を行う。 クランク(14,15)は、糸ガイド要素(2,3)へ向く側に120°以上で180°以下である角度間隔(A)を有する。 図示実施例では角度間隔は約150°である。 駆動モータ(12)は特にステップモータであり、他方では、織機の制御ユニット(19)と接続する局部制御ユニット(18)と連結される。 フレーム(11)は駆動モータ(12)と、局部制御ユニット(18)と、クランク(14,15)と、連結ロッド(16,17)と、長手ガイド(16,17)と、糸ガイド要素(2,3)と共にモジュールを形成する。
    第1図乃至第4図による実施例では、クランク(14,15)は一体構造であり、駆動モータの駆動軸として役立つモータ軸(13)に回転不能に装着される。 クランク(14,15)と連結ロッド(16,17)との間の連結は、ピン(20,21)により行われ、これらのピンはクランク(14,15)に固定され、それぞれ、連結ロッド(16,17)の軸受(22,23)内で回転可能に支承される。 糸ガイド要素(2,3)と連結ロッド(16,17)との間の連結はピン(26,27)を介して行われ、これらのピンは糸ガイド要素(2,3)に固定され、連結ロッド(16,17)の軸受(26,27)内で回転可能に支承される。 糸ガイド要素(2,3)のための連結ロッド(16,17)およびクランク(14,15)は、同一長さを有する。 連結ロッド(16,17)および糸ガイド要素(2,3)は、平行な面に配置される。 ピン(20,21,24,25)および駆動軸として役立つモータ軸(13)は、互いに平行に延び、糸ガイド要素(2,3)の長手ガイド(6,7)に対して垂直である。
    第2図では、糸ガイド要素(2)は上終端位置にあり、糸ガイド要素(3)は下終端位置にある。 糸ガイド要素(3)に属するクランク(15)および付属クランクロッド(17)は、その際、実質的に糸ガイド要素(3)と直線状に延びる。 第3図では、縁取り糸(8,9)および糸ガイド要素(2,3)の糸ガイド(4,5)が、交差高さと称する同じ高さになる。 これらの交差は交差点として特徴付けられる瞬間に行われる。 第4図では、糸ガイド要素(2)は下終端位置にあり、他方、糸ガイド要素(3)は上終端位置にある。 糸ガイド要素(2)に属するクランク(14)と連結ロッド(16)は、実質的に糸ガイド要素(2)と直線状に延びる。
    取込まれる耳織成糸の織りを形成するため、糸ガイド要素(2,3)は、駆動モータ(12)により、第2図に示す位置と第4図に示す位置との間で往復運動される。 織りサイクル毎に糸ガイド要素(2,3)が、第2図に示す位置と第4図に示す位置との間で往復運動されると、1−1織りが形成される。 糸ガイド要素(2,3)の2回の織りサイクルが行われると、2−2織りが形成される。 糸ガイド要素(2,3)の対応する運動により、例えば、1−2織りまたは1−3織りの任意の織りが形成される。 これにより、モータ軸(13)が第2図と第4図に示す終端位置間で往復回転され、糸ガイド要素(2,3)が長手ガイド(6,7)に応じた方向(X)で、上記終端位置間を運動されるように駆動モータ(12)が制御される。 クランク(14,15)は、角度間隔(A)で互いに対向して配置され、糸ガイド要素(2,3)はその都度、反対走行運動を行う。 第2図と第4図に示す位置間での糸ガイド要素(2,3)のそれぞれの運動の際に、耳織成糸(8,9)により、1本以上の耳織成糸を取込める開口(10)が形成され、他方、同時に予め取込まれた耳織成糸の織りがなされる。 特に、角度間隔(A)は第3図で明白に分かり、角度間隔(A)は糸ガイド要素(2,3)に向く側に意図される。
    フレーム(11)に装着された局部制御ユニット(18)は、織機の制御ユニット(19)と協働する。 制御ユニット(19)は局部制御ユニット(18)に信号を与え、信号は駆動モータ(12)の駆動軸(13)により占められるべき位置を指定する。 それで、また、即ち、モータ軸が一方の終端位置から他方の終端位置までどの程度の速度で運動するかのモータ軸の回転速度が設定される。
    織機の制御ユニット(19)から局部制御ユニット(18)に出される信号は、織機パラメータにより決められる。 例えば、織機の主軸の位置や平均速度に比例する信号が送られる。 制御ユニット(19)は、この信号を織機の主軸と同期して回転する軸(30)と協働する検出器(28)、特にエンコーダディスク(29)の信号に基づいて検出する。 局部制御ユニット(18)は制御ユニット(19)の信号を受けて、その結果として、この信号の関数としてモータ軸(13)の位置と速度を制御する。 それによって、モータ軸(13)が織機の主軸の位置に依存する位置を占めることが達成される。
    モータ軸(13)の位置の制御された到達は、織りサイクルの最も望ましい時点に対する耳織成糸(8,9)の交差点を生じることを許容する。 また、制御ユニット(19)は、織機を停止する必要とすることなく、織機の織りパラメータに依存する交差点を変更するように指定できる。 例えば、交差点は織りサイクル毎に、例えば、耳織成糸取込みの種類、使用する耳織成糸取込みチャンネルおよび別の織りパラメータに依存して変更することもできる。
    クランク(14,15)の間の角度間隔(A)は120°以上であるので、第2図および第4図による終端位置間の糸ガイド要素(2,3)の行程は、クランク(14,15)の軸方向長さより明らかに大きい。 それによって、クランク(14,15)の回転のため駆動モータ(12)へ送らなければならないトルクを小さく維持できる。 この耳織成装置はまた、以下の長所を提供する。 開口(10)のため開かれる耳織成糸(8,9)の場合、耳織成糸(8,9)が張力を受けて対応する力が糸ガイド要素(2,3)に及ぶと、クランク(14,15)および連結ロッド(16,17)は実質的に直線に延びる。 それで、モータ軸の比較的小さい回転が、糸ガイド要素(2,3)の小さい運動に通じ、耳織成糸(8,9)の一層の開放のため駆動モータ(12)から送られるトルクが、開口(10)に、または、開口(10)の開放維持に限定される。 それにより、また、比較的力の弱い駆動モータ(12)を使用でき、それに応じて、小さく簡単に組立てでき、安価である。 比較的力の弱い駆動モータ(12)は、また、電流消費が少なく、また、簡単な局部制御ユニット(18)を使用できる。 このことは、特に、駆動モータ(12)がステップモータであると有利である。
    交差高さ、即ち、糸ガイド要素(2,3)の糸ガイド(4,5)と、それでまた、耳織成糸(8,9)とが同一高さになる(第3図)高さは、クランク(14,15)の角度間隔(A)により決められる。 織り、織り縁または張出し帯の形成の際に、交差高さは開口(10)の形成のため、耳織成糸(8,9)の行程の中央の下方にあれば長所となる。 それにより、十分な織りが達成される。 180°以下の角度間隔(A)の選択は、角度間隔(A)が小さくなるにつれて、交差高さが糸ガイド(4,5)の下終端位置により近くなり、糸ガイド(4,5)の上終端位置から離れるという長所がある。 角度間隔(A)が約150°である図示の実施例では、交差高さは、糸ガイド要素(2,3)の行程の中央下方である。
    それで、行程高さが耳織成糸(8,9)の行程の中央の下方になる角度間隔(A)は、クランク(14,15)の長さと、連結ロッド(16,17)の長さとの比に依存する。 この比が非常に小さいと、角度間隔(A)は180°に接近できる。 図示の実施例の場合のように、連結ロッド(16,17)の長さがクランク(14,15)の長さのほぼ4〜5倍であれば、交差高さを耳織成糸(8,9)の行程の中央の下方にするためには、角度間隔(A)は170°〜175°で足りる。
    駆動モータ(12)として制御可能なステップモータが使用されると、このステップモータはステップモータの極での正電圧パルスまたは負電圧パルスの印加により、ステップ状に回転される。 その際、ステップモータの基準位置を固定するのが都合がよく、続いて、駆動軸(13)(モータ軸)の位置が知られ、即ち、個々の連続する電圧パルスに基づいてモータ軸が続いて回転されるステップ数の関数として知られる。
    第2図乃至第4図に図示されるように、耳織成装置(1)は駆動軸(13)と共に運動する停止要素のための停止部(31,32)を有する。 図示の実施例では、クランク(14)の対向要素(33)が停止部(31)と接触することにより基準位置が形成される。 両方の停止部(31,32)が、クランク(14,15)および駆動軸(13)の最大行程が限定されるような仕方で、設定位置に配置される。 それで、クランク(14,15)および連結ロッド(16,17)が相互にぶつかるのが回避される。
    例えば、クランク(14)が停止部(31)に当たり、クランク(15)が停止部(32)に当たる位置の間の全行程が、ステップモータの90ステップに一致すると、例えば、ステップモータは、基準位置に到達するため、停止部(31)への方向で96ステップに適合する電圧パルスで負荷される。 それで、出発位置とは関係なく、クランク(14)は、その停止要素(33)が停止部(31)に対して進行する。 続いて、駆動軸がステップモータの1ステップだけ反対方向に運動し、停止要素(33)が停止部(31)から離れる。 それから、このことが基準位置となり、それから出発して、ステップモータは例えば、88ステップで運動され、それで、第2図および第4図に対応した両方の終端位置が占められ、糸ガイド要素(2,3)により、その都度、最も望ましい織りを形成する。 ステップモータを最望位置にもたらすために、適切な制御電流および保持電流がステップモータに印加される。 ステップモータの極は停止部(31)に付設され、ステップモータは対応する電圧パルスで極が負荷される場合、1ステップだけ停止部(31)から離れて基準位置へ動かされる。
    駆動モータ(12)が回転する回転角度が制限されることにより、糸ガイド要素(2,3)の行程が設定できる。 第2図および第4図で示す位置の間の行程が選択されると、限定されたトルクの長所が最適に利用され、開いた開口(10)を形成し、開いた開口において耳織成糸(8,9)を保持する。
    第5図および第6図の実施例では、クランク(14,15)は駆動モータ(12)により駆動されるクランク軸(37)の構成部分である。 クランク軸は、駆動軸(13)に回転固定配置されたクランク(15)と、中間部材(38)と、クランク(14)とから成り、クランク(14)はフレーム(11)に軸(39)により回転可能に支承され、軸(39)は駆動軸(13)と共軸に配置される。 クランク(14,15)はそれぞれ、クランクピン(20,21)により中間部材(38)と連結され、クランクピンには連結ロッド(16,17)が軸受(22,23)により支承される。 この実施例の場合には、駆動モータ(12)を一方向だけに回転することができる。 しかしながら、特に、また、この実施例では、耳織成糸(8,9)から開口(10)を形成するため、駆動モータ(12)は往復回転される。 クランク(14,15)の可能な行程は、また、この場合にも関連停止部として役立つ停止部(31,32)により制限される。 その際、同じく、クランク(14,15)の間の角度間隔(A)は、糸ガイド要素(2,3)に向く側で120°〜180°、特に、約150°である。
    制御可能な駆動モータ(12)は、また、サーボモータとして構成され、特に、変更可能なリラクタンスを持つ単相モータとして構成される。 例えば、米国特許第4043618号または英国特許1507790号から周知であるこの種のモータは、モータ軸の位置や速度を簡単で正確で安価な仕方で、信号の関数として制御し、他の軸,例えば、織機の主軸に同期して回転する軸(30)の位置または速度から信号が引き出される。
    この発明による耳織成装置(1)は、織り過程中に機構変更なしに織り模様を変更できる。 例えば、織り過程中に1−1織りを2−2織りまたは1−2織りまたは1−3織りに変更でき、制御ユニット(18,19)を介してだけ、駆動モータ(12)が制御され、糸ガイド要素(2,3)は最も望ましい運動を実行する。 1−1織りを実現するためには、糸ガイド要素(2,3)は各織りサイクルの場合、それらの終端位置へ動かされる。 2−2織りの場合、この運動は終端位置間でそれぞれ2回の織りサイクルの後で行う。 他の織りは同様にして実現できる。
    糸ガイド要素(2,3)は、制御可能な駆動モータ(12)により運動されるので、糸ガイド要素(2,3)の交差点は簡単な仕方で織機の主軸の位置の関数として設定でき、その際、特に、駆動モータ(12)の速度は、織り行程中に織機の速度に依存して制御される。
    耳織成装置(1)はフレーム(11)に配置され、それを簡単に織機に装着でき、更に、織機から取り外すことができる。 その上、耳織成装置は織機の幅に関して、調整可能に織機ベースに装着でき、また、織機に使用でき、織物を異なる幅で織ることができる。 その上、耳織成装置は高さを調整でき、耳織成糸(8,9)により形成される開口は、経糸により形成される織り開口の延長部に配置できる。 その際、例えば、2以上の織物が同時に織機で織られる時、耳織成装置はまた、織機開口の終わりに配置できるか、または、連続する織機開口間に配置できる。 耳織成装置(1)は電線(35,36)によってのみ織機の制御ユニット(19)と接続され、簡単に耳織成装置の配置や位置を変更できる。
    第7図では、クランク(14,15)の間の角度間隔(A)が調整できる実施例が示されている。 クランク(14,15)は駆動軸(13)に向く端部でフランジ(40,41)を備え、これらのフランジは駆動軸(13)のために部分円筒形凹所を有する。 フランジ(40,41)はねじ要素(42)により対して固定され、駆動軸(13)に堅く締結される。 ねじ要素(42)は、それぞれが面取りした支承面を有するねじと、ナットとから成り、支承面によりねじ要素はフランジ(40,41)に当接し 、それにより、 上部ねじを更に締め付けると同時に下部ねじを緩める、又はその逆に、下部ねじを更に締め付けると同時に上部ねじを緩めることにより、角度ずれを吸収することができ、 それによりクランク(14,15)の間の角度間隔(A)が調整可能である。 第7図の実施例では、更に、連結ロッド(16,17)の枢軸点がクランク(14,15)での半径方向で調整可能であり、それにより、クランク半径は駆動軸(13)に関して変更可能であり、したがって、第7図で図示しない糸ガイド要素(2,3)の行程が変更できる。 クランク(14,15)は、実質的に駆動軸(13)に対して半径方向に整列する長孔(43,44)を備える。 ピン(20,21)が図示しないフランジとねじを備え、ねじがナットと螺合でき、ピンは選択可能な半径方向位置でクランク(14,15)に把持できる。
    変更実施例では、耳織成装置(1)は、それぞれが駆動モータ(12)により駆動される2以上の糸ガイド要素(2,3)を有する。 例えば、反対方向の運動を行う2つの糸ガイド要素のセットを形成する4つの糸ガイド要素を設けることができる。 各セットは固有の駆動モータ(12)および固有の駆動軸(13)により駆動される。 それにより、多数の耳織成糸による全く特別の織りが形成される。
    変更実施例では、耳織成装置(1)の局部制御ユニット(18)が無くされ、局部制御ユニット(18)の機能は織機の制御ユニット(19)により引き継がれる。
    この発明による耳織成装置は、例えば、圧縮空気織機、グリッパー織機、プロジェクト式織機または他の織機の各種の織機に使用できる。
    別の変更実施例では、クランクの代わりに、連結ロッド(16,17)が枢着されるピン(20,21)を収容することができる多数の孔を設けた円板が設けられる。 それにより、簡単な仕方で同様に、連結ロッドの枢動部分間の角度間隔(A)と、駆動軸(13)に対する枢動部分の半径方向距離を調整できる。
    連結ロッドおよびクランクを備えたこの実施例は、クランクの回転運動から、連結ロッド(16,17)により糸ガイド要素(2,3)の縦運動のためのクランクの長さより大きい行程を導き出せるという長所を持つ。
    別の変更実施例では、駆動軸(13)には、局部制御ユニット(18)および織機の制御ユニット(19)に接続される絶対測定変位ピックアップが付設される。 それにより、今や、駆動軸(13)および、また、したがって、糸ガイド要素(2,3)の正確な位置を確認し、判別できる。

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