Compression of sliver, and device therefor

申请号 JP18104999 申请日 1999-06-28 公开(公告)号 JP2001011738A 公开(公告)日 2001-01-16
申请人 Tsuzuki Boseki Kk; 都築紡績株式会社; 发明人 TSUZUKI KIYOHIRO; TAKAGI HIROMI; SUZUKI MASAHIRO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a device which compresses the slivers carried by a device having no sliver can, to reduce their volume and thereby allow them to be handled more easily by the subsequent step.
SOLUTION: This device compresses the slivers S1 carried on a sliver tray T1 in a manner not restricted over its entire peripheries by pressing them in a deaerated compression box B, and sets each fiber constituting each sliver with steam blown into the sliver S1 while keeping them compressed.
COPYRIGHT: (C)2001,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 板状のスライバートレーの上に、全周が無拘束状態で積載収容された積載スライバーを圧縮させる方法であって、 前記積載スライバーを収容した圧縮ボックス内を脱気しながら、該積載スライバーを上方からプレスして圧縮する工程と、 圧縮状態が保持された前記積載スライバー内にスチームを吹き込む工程と、 を有することを特徴とするスライバーの圧縮方法。
  • 【請求項2】 板状のスライバートレーの上に、全周が無拘束状態で積載収容された積載スライバーを圧縮させる装置であって、 前記積載スライバーを収容するための圧縮ボックスと、
    該圧縮ボックス内に収容された積載スライバーを上方からプレスして圧縮させるためのプレス装置と、 圧縮状態を保持した前記積載スライバー内にスチームを吹き込むスチーム吹込み装置と、 を備えることを特徴とするスライバーの圧縮装置。
  • 【請求項3】 スライバートレーに多数のスチーム流通孔が開けられ、積載スライバー内には、前記スチーム流通孔を通して、その底部からスチームが吹き込まれることを特徴とする請求項2に記載のスライバーの圧縮装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、板状のスライバートレーの上に、全周が無拘束状態で積載収容された積載スライバーを圧縮させる方法、及びその装置に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】従来より、練条機から紡出されるスライバーを収容するには、有底円筒状のケンスが使用されているが、本出願人は、紡出されるスライバーを板状のスライバートレーの上に積載収容させることにより、ケンスを使用しないでスライバーを収容する方法を開発して、その特許出願を行った(特願平11-54930, 同11-995
    50)。 ケンスを使用する場合には、収容されたスライバーの外周面がケンスの内周面に所定圧接触しているために、収容されたスライバー自体が圧縮されて、全体の体積を抑える(小さくする)作用がある。

    【0003】しかし、ケンスを使用しない方式(ケンスレス方式)においては、図8及び図9に示されるように、その全周が無拘束状態になっているため、スライバーを構成する繊維が元の形状に戻ろうとする力を抑止する作用は、全く有していない。 図8に示される積載スライバーS 1は、正方形板状のスライバートレーT 1の上に四錐台状となって積載収容されたものであり、図9
    に示される積載スライバーS 2は、円板状のスライバートレーT 2の上に円錐台状となって積載収容されたものである。 この結果、スライバートレーT 1 ,T 2上に収容された積載スライバーS 1 ,S 2は、その積載密度が低いために、その体積が無駄に大きくなって、スライバートレーT 1 ,T 2の上に積載スライバーS 1 ,S 2が不安定な状態で積載されることになる。 このため、積載スライバーを次工程に搬送する際に、その倒壊によって種々のトラブルの発生原因となり、しかも、スライバーをストックしておく場合には、その占有体積が大きいために、ストック場所も広いものが必要となる問題もあった。

    【0004】

    【発明が解決しようとする課題】本発明は、ケンスレス方式により収容された積載スライバーを圧縮させて、その体積を小さくすることにより、次工程における取り扱いを容易にすることを課題としている。

    【0005】

    【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明は、板状のスライバートレーの上に、全周が無拘束の状態で積載収容された積載スライバーを圧縮させる方法であって、前記積載スライバーを収容した圧縮ボックス内を脱気しながら、該積載スライバーを上方からプレスして圧縮する工程と、圧縮状態が保持された前記積載スライバー内にスチームを吹き込む工程とを有していることを、その特徴としている。

    【0006】積載スライバーが収容された圧縮ボックス内を脱気しながら、積載スライバーをプレス圧縮するために、該積載スライバーの各繊維間の空気は、外部に排出されて、圧縮ボックスの室内の空気と一緒になって、
    その外部に引き抜かれる。 これにより、上方からプレス圧縮されて、内部に含まれていた空気が排出された積載スライバーは、小体積となる。 そして、圧縮ボックス内が脱気されて、ほぼ真空に近い状態であって、しかも積載スライバーが小体積となるように、その上方からプレス圧縮された状態において、該積載スライバーの内部にスチームが吹き込まれる。

    【0007】このように、真空に近い状態のボックス内で、積載スライバーの全体体積が小さくなるように圧縮変形された状態において、高温で、しかも分を含んだスチームが積載スライバーの内部に吹き込まれるために、該スライバーの隅々までスチームが及んで、積載スライバーを構成する各繊維は、このスチームと直接に接触して、繊維内部に水分が浸透すると共に、圧縮によるスライバーの強制変形形状が保形化(固定化)される。
    その結果、積載スライバーは、その体積が小さくなるように強制変形された形状が維持されて、密度の高いスライバー塊が得られると同時に、次工程で必要な水分の一部がスライバー繊維に与えられる。

    【0008】

    【発明の実施の形態】以下、実施形態を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。 最初に、本発明に係るスライバーの圧縮装置の構成について説明し、その後に、該装置を使用してスライバートレーT 1上の積載スライバーS
    1を圧縮させる各工程について説明する。 図1は、本発明に係るスライバーの圧縮装置の正面図であり、図2
    は、図1の部分拡大断面図である。 図1及び図2において、圧縮ボックスBは、その内部の完全気密が図られていて、入口側及び出口側の各側板1,2には、それぞれ入口開口3(図3参照)及び出口開口4(図7参照)が設けられていて、各側板1,2の外側には、それぞれ入口側及び出口側の各シャッター5,6が上下動可能となって設けられている。 また、ボックスBの底部には、積載スライバーS 1が移載される底板7が設けられている。

    【0009】ボックスBの内部には、前記底板7に移載された積載スライバーS 1を上方から圧縮するための圧縮板8が、シリンダ9の作用によって上下動可能に配設されている。 また、ボックスBの天板11には、ボックスB内を脱気するための脱気筒12が接続されていて、
    該脱気筒12は、真空ポンプ13に接続されている。 脱気筒12がボックスBの室内14に臨む脱気開口15
    (図4参照)には、ボックスBの室内14の脱気状態を維持するために前記脱気開口15を閉塞する閉塞シャッター16が設けられている。

    【0010】また、図2に示されるように、正方形板状のスライバートレーT 1は、その周縁部を除く全ての部分が凹状に形成されていて、この凹状に形成された部分には、多数のスチーム流通孔17が上下に貫通して設けられている。 一方、ボックスBの底板7のスライバートレーT 1が載置される部分には、多数のスチーム流通孔18が上下方向に貫通して設けられ、スチーム発生源1
    9から発生したスチーム21は、スチーム管22を通って前記底板7のスチーム流通孔18の部分に供給される。 なお、図1において、23は、スチーム管22の途中に設けられた開閉弁を示す。

    【0011】また、圧縮ボックスBの入口側及び出口側には、搬入用及び搬出用の各コンベア24,25がそれぞれ配設されている。 各コンベア24,25は、いずれもローラコンベアで構成されて、そのローラ部の高さは、圧縮ボックスBの底板7の高さとほぼ同等となっていて、圧縮ボックスBに対する積載スライバーS 1の搬入及び搬出がスムーズに行えるようにしてある。

    【0012】引き続いて、上記装置を使用して、積載スライバーS 1を圧縮させる各工程について順次説明する。 まず、図3に示されるように、圧縮ボックスBの入口側シャッター5を上昇させて、その入口開口3を開いた状態にして、積載スライバーS 1を搬入用コンベア2
    4から圧縮ボックスBの室内14に移載させる。 その後に、入口側シャッター5を下降させて、入口開口3を閉じる(図4)。

    【0013】次に、脱気開口15を閉塞している閉塞シャッター16を室内14側から退避させて、脱気開口1
    5を開放し、真空ポンプ13の作動により、圧縮ボックスBの室内14の脱気を開始すると同時に、シリンダ9
    を作動させて、圧縮板8を徐々に下降させて、積載スライバーS 1を上方からプレス圧縮させる(図5)。 これにより、積載スライバーS 1の内部に含まれている空気の一部が室内14に放出されると同時に、圧縮ボックスBの室内14の空気が吸引されることにより脱気されて、室内14は、真空に近い状態となる。

    【0014】その後に、閉塞シャッター16を圧縮ボックスBの室内14に進入させて、脱気開口15を閉塞することにより、室内14の真空に近い状態を維持させる(図6)。 このようにして、室内14を真空に近い状態にしておいて、スチーム吹込み装置の開閉弁23を開くと、スチーム発生源19のスチームは、スチーム管22
    を通って圧縮ボックスBの底板7に設けられたスチーム流通孔18の部分に達し、更に、スライバートレーT 1
    に設けられたスチーム流通孔17を通って、積載スライバーS 1の内部に吹き込まれる(図6)。

    【0015】これにより、積載スライバーS 1を構成する各繊維は、真空に近い状態のボックスB内で、積載スライバーS 1の全体体積が小さくなるように圧縮された状態において、高温で、しかも水分を含んだスチームに直接に接触することにより、スライバー繊維の内部に水分が浸透すると共に、圧縮による強制変形形状が加熱によって保形化(固定化)される。 このようにして、スチームセットされることにより、圧縮により強制変形された形状が保形化される。 これは、スチームセットされた糸の撚りが安定化したり、アイロンをかけられた布地が真っ直ぐになるのとほぼ同様の現象である。 室内14及び積載スライバーS 1の内部は、いずれも脱気されて真空に近い状態となっているために、積載スライバーS 1
    の底部から、その内部に吹き込まれたスチームは、該スライバーS 1の隅々まで及んで、積載スライバーS 1の全体形状は、その体積が小さくなるように強制変形されてその形状が維持される。

    【0016】そして、圧縮板8を上昇させると共に、圧縮ボックスBの出口側シャッター6を上昇させて、圧縮変形された積載スライバーS 1を室内14から搬出用コンベア25に移載させて、搬出させる(図7)。 上記の各工程を反復させると、全周が無拘束状態でスライバートレー上に積載された積載スライバーを連続して圧縮変形させられる。 なお、スライバートレーT 2の上に、円錐台状に積載された積載スライバーS 2に関しても、全く同様にして圧縮変形される。

    【0017】

    【発明の効果】本発明は、全周が無拘束状態でスライバートレー上に積載収容された積載スライバーを脱気された圧縮ボックス内においてプレス圧縮させた状態で、スライバー内部にスチームを吹き込んで、スライバーを構成する各繊維をスチームセットさせるために、空気を多く含んだ低密度の積載スライバーが小体積化されて、高密度のスライバー塊にできると共に、スチームに含まれている水分の一部がスライバー繊維内に浸透する。

    【0018】上記の結果、積載スライバーを次工程に搬送する際に、その倒壊等の恐れがなくなって、これに起因する各種トラブルの発生が防止されると共に、積載スライバーをストックしておく場合においても、その占有空間も小さくなる。 また、スライバー繊維に対して、次工程において必要な水分の一部が同時に与えられる。

    【0019】また、例えば3階建の工場において、その1階が精紡室であって、その2,3階がスライバー室となっていて、上階のスライバー室のスライバーを樹脂チューブを通して1階の精紡室に設置された精紡機に供給して紡出する方式が実施されており、この方式は、粗紡工程が不要となり、しかも精紡室とスライバー室とを個別に空調設計できる等の利点を有していて、多湿なスライバー室においてスライバーを一定期間加湿することが必要とされているが、本発明によれば、スライバー内にスチームを吹き込む工程において、スチームに含まれる水分によってスライバーが加湿されるために、上記方式において、スライバー室でのスライバーの放置時間を短縮させられるという効果もある。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明に係るスライバーの圧縮装置の正面図である。

    【図2】図1の部分拡大断面図である。

    【図3】圧縮ボックスB内に積載スライバーS 1を移載させる状態を示す図である。

    【図4】圧縮ボックスB内に積載スライバーS 1が移載された状態を示す図である。

    【図5】圧縮ボックスBの室内14を脱気している状態を示す図である。

    【図6】圧縮ボックスB内の積載スライバーS 1を圧縮しながら、その内部にスチームを吹き込んでいる状態を示す図である。

    【図7】圧縮変形された積載スライバーS 1を室外に搬出させる状態を示す図である。

    【図8】積載スライバーS 1の斜視図である。

    【図9】積載スライバーS 2の斜視図である。

    【符号の説明】

    B:圧縮ボックス S 1 ,S 2 :積載スライバー T 1 ,T 2 :スライバートレー 7:圧縮ボックスの底板 8:圧縮板 12:脱気筒 13:真空ポンプ 14:圧縮ボックスの室内 17:スチーム流通孔(スライバートレー) 18:スチーム流通孔(圧縮ボックスの底板)

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