Continuous leather yarn and leather yarn fabric using the same

申请号 JP2008507362 申请日 2006-11-13 公开(公告)号 JP4869331B2 公开(公告)日 2012-02-08
申请人 株式会社アウラ; 发明人 道信 野々村;
摘要
权利要求
  • 表面と裏面とが異なる性状でなる天然皮革製の原シート1あるいは人工皮革製または合成皮革製の原シート11を原材料とし、これから所望の厚さ寸法tの皮革シート材を形成し、該皮革シート材を幅寸法wおよび長さ寸法Lに裁断して裁断片2を形成し、該裁断片2の長さ方向端部に傾斜状のカット面4a、4bを形成し、前記裁断片2を前記傾斜状のカット面4a、4bを重ね合わせ状にして繋ぎ合わせて裁断片繋ぎ連続体3とし、この裁断片繋ぎ連続体3を厚さ寸法toにプレス圧縮してプレス圧縮連続体5を形成し、該プレス圧縮連続体5を幅寸法woにスリットしてなることを特徴とする連続皮革糸。
  • 前記プレス圧縮された連続皮革糸6の厚さ寸法toが 、0 .1〜1mmであり、該連続皮革糸6の幅寸法woが 、1 〜8mmであることを特徴とする請求項1に記載の連続皮革糸。
  • 前記連続皮革糸6の表面および/または裏面に、表面仕上げ処理層を設けてなることを特徴とする請求項1あるいは請求項 に記載の連続皮革糸。
  • 表面と裏面とが異なる性状でなる天然皮革製の原シート1あるいは人工皮革製または合成皮革製の原シート11を原材料とし、これから所望の厚さ寸法tの皮革シート材を形成し、該皮革シート材を幅寸法wおよび長さ寸法Lに裁断して裁断片2を形成し、該裁断片2の長さ方向端部に傾斜状のカット面4a、4bを形成し、前記裁断片2を前記傾斜状のカット面4a、4bを重ね合わせ状にして繋ぎ合わせて裁断片繋ぎ連続体3とし、この裁断片繋ぎ連続体3を厚さ寸法toにプレス圧縮してプレス圧縮連続体5を形成し、該プレス圧縮連続体5を幅寸法woにスリットしてなる連続皮革糸6を織り込んだ皮革糸織物であって、
    前記連続皮革糸6を、緯糸として地経糸41に織り込んでなり、前記連続皮革糸6が織幅方向の間で表裏が反転する表裏反転部51を有するものからなることを特徴とする連続皮革糸を用いた皮革糸織物。
  • 表面と裏面とが異なる性状でなる天然皮革製の原シート1あるいは人工皮革製または合成皮革製の原シート11を原材料とし、これから所望の厚さ寸法tの皮革シート材を形成し、該皮革シート材を幅寸法wおよび長さ寸法Lに裁断 して裁断片2を形成し、該裁断片2の長さ方向端部に傾斜状のカット面4a、4bを形成し、前記裁断片2を前記傾斜状のカット面4a、4bを重ね合わせ状にして繋ぎ合わせて裁断片繋ぎ連続体3とし、この裁断片繋ぎ連続体3を厚さ寸法toにプレス圧縮してプレス圧縮連続体5を形成し、該プレス圧縮連続体5を幅寸法woにスリットしてなる連続皮革糸6を織り込んだ皮革糸織物であって、
    前記連続皮革糸6を、経糸として地緯糸42に織り込んでなり、前記連続皮革糸6が織長さ方向に沿って並行に配列されているものからなることを特徴とする連続皮革糸を用いた皮革糸織物。
  • 表面と裏面とが異なる性状でなる天然皮革製の原シート1あるいは人工皮革製または合成皮革製の原シート11を原材料とし、これから所望の厚さ寸法tの皮革シート材を形成し、該皮革シート材を幅寸法wおよび長さ寸法Lに裁断して裁断片2を形成し、該裁断片2の長さ方向端部に傾斜状のカット面4a、4bを形成し、前記裁断片2を前記傾斜状のカット面4a、4bを重ね合わせ状にして繋ぎ合わせて裁断片繋ぎ連続体3とし、この裁断片繋ぎ連続体3を厚さ寸法toにプレス圧縮してプレス圧縮連続体5を形成し、該プレス圧縮連続体5を幅寸法woにスリットしてなる連続皮革糸6を織り込んだ皮革糸織物であって、
    前記連続皮革糸6を、経糸として地緯糸43に織り込んでなり、前記連続皮革糸6が織長さ方向の間で表裏が反転する表裏反転部51を有するものからなることを特徴とする連続皮革糸を用いた皮革糸織物。
  • 表面と裏面とが異なる性状でなる天然皮革製の原シート1あるいは人工皮革製または合成皮革製の原シート11を原材料とし、これから所望の厚さ寸法tの皮革シート材を形成し、該皮革シート材を幅寸法wおよび長さ寸法Lに裁断して裁断片2を形成し、該裁断片2の長さ方向端部に傾斜状のカット面4a、4bを形成し、前記裁断片2を前記傾斜状のカット面4a、4bを重ね合わせ状にして繋ぎ合わせて裁断片繋ぎ連続体3とし、この裁断片繋ぎ連続体3を厚さ寸法toにプレス圧縮してプレス圧縮連続体5を形成し、該プレス圧縮連続体5を幅寸法woにスリットしてなる連続皮革糸6を織り込んだ皮革糸織物であって、
    前記連続皮革糸6を、経糸および緯糸に織り込んでなり、前記連続皮革糸6が、織長さ方向および織幅方向の間の少なくとも一方において表裏が反転する表裏反転部51を有するものからなることを特徴とする連続皮革糸を用いた皮革糸織物。
  • 说明书全文

    【技術分野】
    【0001】
    この発明は、天然皮革、人工皮革あるいは合成皮革などからなる皮革シート材により得られる連続皮革糸、並びに、この連続皮革糸を織り込んでなる皮革糸織物に関するものである。
    【背景技術】
    【0002】
    従来、例えば、特許文献1に開示されているもののように、皮革シート材を細幅状にスリットして細幅皮革糸を形成し、この細幅皮革糸を緯糸として織り込んで皮革織物を製織する技術が提供されている。 従来の技術によれば、天然皮革の場合においては、その大きさ(サイズ)に限界があるため、その希少価値のみが評価され、ファッション業界やインテリア家具業界においてもそれらを使用する際には、予めその大きさに限界を意識したデザイン並びに意匠にしか使用することができなかった。
    【0003】
    例えば、特許文献1のものでは、図7(a)に示すような横寸法がき決められたシート状材10を用意し、図7(b)に示すように、当該シート状材10の横寸法左右両端に、紙あるいは合成樹脂製フィルムなどからなる部材11を取り付け、該耳部材11を横断する方向に細幅状にスリットして帯状部材4を形成するものであり、この帯状部材4を、専ら、織物の緯糸に適用するように構成したものである。
    【0004】
    要するに、この特許文献1に記載の発明は、皮革材からなる帯状部材4を織物に織り込もうとする際、当該帯状部材4を唯一緯糸としてのみ織り込むものであり、且つ、その織り込む形態としては、如何に綺麗に整列させて織り込もうかとする技術思想のものであり、緯糸として連続的に織り込んだり、あるいは、当該帯状部材4を経糸として織り込んだりするものではなかった。
    【0005】
    【特許文献1】
    特開2005−23467号公報(要約、図7)
    【発明の開示】
    【0006】
    そこで、この発明は、上記する従来の技術にみられる問題点を解消しようとするものであり、既存の織機への適用が可能であり、反物幅の如何に拘らずに、織幅方向の両端側から交互に連続的に緯糸を織り込むこと、並びに織長さ方向に連続する経糸として織り込むこと、などが一挙に可能な連続皮革糸を提供するものであり、さらに、この連続皮革糸を用いて製織される極めて斬新な皮革糸織物を提供するものである。
    【0007】
    この発明は、上記する目的を達成するにあたって、請求項1に記載の発明は、表面と裏面とが異なる性状でなる天然皮革製の原シートあるいは人工皮革製または合成皮革製の原シートを原材料とし、これから所望の厚さ寸法tの皮革シート材を形成し、該皮革シート材を幅寸法wおよび長さ寸法Lに裁断して裁断片を形成し、該裁断片の長さ方向端部に傾斜状のカット面を形成し、前記裁断片を前記傾斜状のカット面を重ね合わせ状にして繋ぎ合わせて裁断片繋ぎ連続体とし、この裁断片繋ぎ連続体を厚さ寸法toにプレス圧縮してプレス圧縮連続体を形成し、該プレス圧縮連続体を幅寸法woにスリットしてなることを特徴とする連続皮革糸を構成するものである。
    【0009】
    さらに、この発明において請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の連続皮革糸であって、前記プレス圧縮された連続皮革糸の厚さ寸法toが、0 .1〜1mm程度であり、該連続皮革糸の幅寸法woが、1 〜8mm程度をであることを特徴とするものである。
    【0010】
    さらに、この発明において請求項4に記載の発明は、請求項1あるいは請求項に記載の連続皮革糸であって、前記連続皮革糸の表面および/または裏面に、表面仕上げ処理層を設けてなることを特徴とするものである。
    【0011】
    さらに、この発明において請求項5に記載の発明は、表面と裏面とが異なる性状でなる天然皮革製の原シートあるいは人工皮革製または合成皮革製の原シートを原材料とし、これから所望の厚さ寸法tの皮革シート材を形成し、該皮革シート材を幅寸法wおよび長さ寸法Lに裁断して裁断片を形成し、該裁断片の長さ方向端部に傾斜状のカット面を形成し、前記裁断片を前記傾斜状のカット面を重ね合わせ状にして繋ぎ合わせて裁断片繋ぎ連続体とし、この裁断片繋ぎ連続体を厚さ寸法toにプレス圧縮してプレス圧縮連続体を形成し、該プレス圧縮連続体を幅寸法woにスリットしてなる連続皮革糸を織り込んだ皮革糸織物であって、
    前記連続皮革糸を、緯糸として地経糸に織り込んでなり、前記連続皮革糸が織幅方向の間で表裏が反転する表裏反転部を有するものからなることを特徴とする連続皮革糸を用いた皮革糸織物を構成するものである。
    【0012】
    さらに、この発明において請求項6に記載の発明は、表面と裏面とが異なる性状でなる天然皮革製の原シートあるいは人工皮革製または合成皮革製の原シートを原材料とし、これから所望の厚さ寸法tの皮革シート材を形成し、該皮革シート材を幅寸法wおよび長さ寸法Lに裁断して裁断片を形成し、該裁断片の長さ方向端部に傾斜状のカット面を形成し、前記裁断片を前記傾斜状のカット面を重ね合わせ状にして繋ぎ合わせて裁断片繋ぎ連続体とし、この裁断片繋ぎ連続体を厚さ寸法toにプレス圧縮してプレス圧縮連続体を形成し、該プレス圧縮連続体を幅寸法woにスリットしてなる連続皮革糸を織り込んだ皮革糸織物であって、
    前記連続皮革糸を、経糸として地緯糸に織り込んでなり、前記連続皮革糸が織長さ方向に沿って並行に配列されているものからなることを特徴とする連続皮革糸を用いた皮革糸織物を構成するものである。
    【0013】
    さらに、この発明において請求項7に記載の発明は、表面と裏面とが異なる性状でなる天然皮革製の原シートあるいは人工皮革製または合成皮革製の原シートを原材料とし、これから所望の厚さ寸法tの皮革シート材を形成し、該皮革シート材を幅寸法wおよび長さ寸法Lに裁断して裁断片を形成し、該裁断片の長さ方向端部に傾斜状のカット面を形成し、前記裁断片を前記傾斜状のカット面を重ね合わせ状にして繋ぎ合わせて裁断片繋ぎ連続体とし、この裁断片繋ぎ連続体を厚さ寸法toにプレス圧縮してプレス圧縮連続体を形成し、該プレス圧縮連続体を幅寸法woにスリットしてなる連続皮革糸を織り込んだ皮革糸織物であって、
    前記連続皮革糸を、経糸として地緯糸に織り込んでなり、前記連続皮革糸が織長さ方向の間で表裏が反転する表裏反転部を有するものからなることを特徴とする連続皮革糸を用いた皮革糸織物を構成するものである。
    【0014】
    さらに、この発明において請求項8に記載の発明は、表面と裏面とが異なる性状でなる天然皮革製の原シートあるいは人工皮革製または合成皮革製の原シートを原材料とし、これから所望の厚さ寸法tの皮革シート材を形成し、該皮革シート材を幅寸法wおよび長さ寸法Lに裁断して裁断片を形成し、該裁断片の長さ方向端部に傾斜状のカット面を形成し、前記裁断片を前記傾斜状のカット面を重ね合わせ状にして繋ぎ合わせて裁断片繋ぎ連続体とし、この裁断片繋ぎ連続体を厚さ寸法toにプレス圧縮してプレス圧縮連続体を形成し、該プレス圧縮連続体を幅寸法woにスリットしてなる連続皮革糸を織り込んだ皮革糸織物であって、
    前記連続皮革糸を、経糸および緯糸に織り込んでなり、前記連続皮革糸が、織長さ方向および織幅方向の間の少なくとも一方において表裏が反転する表裏反転部を有するものからなることを特徴とする連続皮革糸を用いた皮革糸織物を構成するものである。
    【図面の簡単な説明】
    [0015]
    [図1]図1は、この発明になる連続皮革糸の製造手順を図示するものであって、図1Aは、天然皮革製の原シートを示す概略的な平面図、図1Bは、人工皮革製または合成皮革製の原シートを示す概略的な平面図、図1Cは、以後の加工がし易いような大きさ(w×L)に裁断した裁断片を示す概略的な斜視図、図1Dは、この裁断片を長さ方向に連続的に繋いだ裁断片繋ぎ連続体を示す概略的な斜視図、図1D1は、繋ぎ部分を拡大して示す概略的な断面図、図1Eは、当該裁断片繋ぎ連続体をプレス圧縮して厚さ寸法をtoとした概略的な斜視図、図1Fは、これをスリットして、この発明になる連続皮革糸の形態を示す概略的な斜視図である。
    【図2】図2は、この発明になる連続皮革糸の製造手順を説明するためのフローチャート図である。
    【図3】図3は、この発明になる連続皮革糸を用いて製織される皮革糸織物であって、その第1の実施例を示す概略的な斜視図である。
    【図4】図4AおよびBは、この発明になる連続皮革糸を用いて製織される皮革糸織物であって、その第2および第3の実施例を示す概略的な斜視図である。
    【図5】図5A、BおよびCは、この発明になる連続皮革糸を用いて製織される皮革糸織物であって、その第4〜第6の実施例を示す概略的な斜視図である。
    【符号の説明】
    【0016】
    1 天然皮革製の原シート2 裁断片3 裁断片繋ぎ連続体4 繋ぎ部4a、4b 傾斜状のカット面5 圧縮連続体6 連続皮革糸11 人工皮革製または合成皮革製の原シート21 なめし加工22 漉き加工23 裁断加工24 繋ぎ加工25 プレス加工26 裏面フィルム加工31 第1の実施例になる皮革糸織物32 第2の実施例になる皮革糸織物33 第3の実施例になる皮革糸織物34 第4の実施例になる皮革糸織物35 第5の実施例になる皮革糸織物36 第6の実施例になる皮革糸織物41 地経糸42 地経糸43 地経糸51 表裏反転部【発明を実施するための最良の形態】
    【0017】
    以下、この発明になる連続皮革糸およびこれを用いた皮革糸織物について、図面に示す具体的な実施例にもとづいて詳細に説明する。 図1は、この発明になる連続皮革糸の製造手順を図示するものであって、図1Aは、天然皮革製の原シートを示す概略的な平面図、図1Bは、人工皮革製または合成皮革製の原シートを示す概略的な平面図、図1Cは、以後の加工がし易いような大きさ(w×L)に裁断した裁断片を示す概略的な斜視図、図1Dは、この裁断片を長さ方向に連続的に繋いだ裁断片繋ぎ連続体を示す概略的な斜視図、図1D1は、繋ぎ部分を拡大して示す概略的な断面図、図1Eは、当該裁断片繋ぎ連続体をプレス圧縮して厚さ寸法をtoとした概略的な斜視図、図1Fは、これをスリットして、この発明になる連続皮革糸の形態を示す概略的な斜視図である。 図2は、この発明になる連続皮革糸の製造手順を説明するためのフローチャート図である。
    【0018】
    図1および図2に基づいて、この発明になる連続皮革糸の製造手順について詳細に説明する。 まず、図1Aに示すような天然皮革製の原シート1の場合には、なめし加工21される段階において、その皮革自体にフッ素あるいはシリコンなどの撥・撥油(防汚性)の溶剤を用いて処理したすることにより、なめし加工され乾燥された皮革は、天然の風合いを損なわない防汚性の皮革となる。 このなめし皮革を、希望の厚さ寸法tに漉き加工22する。 この発明において、天然皮革としては、、山羊、羊、鹿、クロコ、カンガルー、オーストリッチなどの全てに対して有効であり、且つ、染色についても自由である。
    【0019】
    図1Bに示すような人工皮革製または合成皮革製の原シート11は、例えば、ポリエステルやナイロンなどの基布に対し、その表面にポリウレタンをコーティングした構成のものが大半であり、このような構成のものについては、上記するなめし加工21並びに漉き加工22は省略され、実質的に、原シート11の段階で厚さ寸法tのものとして加工され準備される。
    【0020】
    この発明では、なめし加工21並びに漉き加工22された天然皮革製の原シート1、および人工皮革製または合成皮革製の原シート11は、その後の加工が行い易いような大きさ(幅寸法w、長さ寸法L)の裁断片2に裁断加工23され(図1C参照)、次ぎの繋ぎ加工24において、長さ方向に繋ぎ合わされて裁断片繋ぎ連続体3に形成される(図1D参照)。 前記裁断片2を長さ方向に繋ぎ合わせる場合、裁断片2の長さ方向の端部をそれぞれ傾斜状のカット面4a、4bとして形成しておき、該カット面4a、4bを重ね合わせ状にして、適当な接着剤あるいは融着の手段により繋ぎ合わせる(図1D1参照)。
    【0021】
    このようにして繋ぎ合わされた裁断片繋ぎ連続体3は、プレス加工25によってプレス圧縮され、約0.1〜1程度の厚さ寸法toに加工され、圧縮連続体5として形成される(図1E参照)。 このプレス加工25では、そのプレス圧縮により、皮革の内部構造における分子間の結合を密にして、引張り強度を上げる。 これに加えて、図2に示すような裏面フィルム加工26により、裏面に特殊樹脂または塗料などを分子間結合またはナノテクノロジーの技術を用いて施すこともできる。 この段階で、前記圧縮連続体5の表面および/または裏面に、表面仕上げ処理層を設けて、帯状に仕上がる連続皮革糸6の表面および裏面の装飾性を向上させることもできる。
    【0022】
    前記圧縮連続体5は、スリット加工27において、幅寸法woにスリットされ帯状の連続皮革糸6に仕上げられる。 この幅寸法woは、前記連続皮革糸6の使用目的に応じて、約1mm〜8mm程度のものである。 この連続皮革糸6の長さ寸法は、必要に応じて適宜設定することができ、例えば、最長30mのものにすることができる。
    【0023】
    次に、上記する加工手順に従って帯状に仕上げられた連続皮革糸6を用いた皮革糸織物の具体的な実施例について、図3〜図5に基づいて説明する。 図3は、この発明になる連続皮革糸を用いて製織される皮革糸織物であって、その第1の実施例を示す概略的な斜視図、図4AおよびBは、その第2および第3の実施例を示す概略的な斜視図、図5A、BおよびCは、その第4〜第6の実施例を示す概略的な斜視図である。
    【0024】
    まず、図3に示す第1の実施例になる皮革糸織物31は、緯糸として連続皮革糸6を用いたものであり、当該連続皮革糸6を緯糸として地経糸41に織り込んだものである。 この場合、連続皮革糸6は、既存の織機におけるシャトルにより幅方向の両端側から交互に連続的に緯糸として織り込まれる。 具体的には、前記連続皮革糸6は、織機におけるシャトルに通常の繊維糸と同様にセットされ、その際、意識的に撚りながらセットしておけば、経糸41に絡む場合に、その撚りがランダムに当該連続皮革糸6の表、裏を関係なく回転しながら織り込むため、緯糸が表裏反転部51を形成して経糸で固定されるので、紡ぎのようなゆらぎを感じさせる織物を仕上げられる。 この場合、織物31の織幅Wについて、何らの制限もない。
    【0025】
    図4Aおよび図4Bに示す第2および第3の実施例になる皮革糸織物32、33は、経糸として連続皮革糸6を用いたものであり、当該連続皮革糸6を経糸として地緯糸42、43に織り込んだものである。 この場合、前記経糸としての連続皮革糸6は、図4Aに示す第2の実施例のもののように、その織長さ方向に沿って並行に配列したものであってもよいし、あるいは、図4Bに示す第3の実施例のもののように、その織長さ方向の間で表裏が反転する表裏反転部51を形成するものであってもよい。
    【0026】
    図5A、図5Bおよび図4Cに示す第4、第5および第6の実施例になる皮革糸織物34、35、36は、前記連続皮革糸6を経糸および緯糸の双方に織り込んだ構成例を示すものである。 この場合、経糸および緯糸に織り込まれる連続皮革糸6は、図5Aに示す第4の実施例のもののように、その緯糸側についてのみ、その織幅方向の間で表裏が反転する表裏反転部51を形成するものであってもよいし、図5Bに示す第5の実施例のもののように、その経糸側についてのみ、その織長さ方向の間で表裏が反転する表裏反転部51を形成するものであってもよいし、あるいは、図5Cに示す第6の実施例のもののように、その経糸側および緯糸側の双方に、表裏が反転する表裏反転部51を形成するものであってもよい。 これらの皮革糸織物31〜36は、いずれも、従来の皮革織物にはない、全く特異な表面紋様を形成するものであり、極めて斬新なものといえる。
    【産業上の利用可能性】
    【0027】
    以上の構成において、この発明になる連続皮革糸によれば、皮革シート材から所望の大きさの裁断片を形成し、この裁断片をその長さ方向に繋ぎ合わせて裁断片繋ぎ連続体とし、この裁断片繋ぎ連続体をプレス圧縮した後、最終の糸の幅寸法に対応する幅にスリットして連続皮革糸としたものであり、例えば、天然皮革のように、その大きさ(サイズ)に限界があるものの場合、これをスリットして皮革糸を得たとしても、その長さ寸法が限定的なものであるため、これを用いて織物を製織する際、その大きさに限界を意識したデザイン並びに意匠にせざるをえない。 この点、この発明になる上記連続皮革糸によれば、当該連続皮革糸を織物に用いた場合、これを織幅方向の両端側から交互に連続的に緯糸を織り込むこと、並びに織長さ方向に連続する経糸として織り込むこと、などが一挙に可能であり、それによって極めて斬新な皮革糸織物を提供することができるなどという点において極めて有効に作用するものといえる。

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