Method of manufacturing fur fabrics

申请号 JP35170192 申请日 1992-12-08 公开(公告)号 JPH0742641B2 公开(公告)日 1995-05-10
申请人 株式会社ロザソン; 发明人 行雄 吉岡;
摘要
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】経糸および緯糸よりなり、各経緯糸の端部が縁材に止められたパーツ用下地型体の前記経糸または緯糸へ、細切りした毛皮を、毛の面が表面に出るようつる巻き状に巻きつけて織物体となし、この織物体へ水をスプレーするかあるいは織物体を水に浸す等して水処理した後、下地型体を所定の型に仮止めして適宜乾燥させることにより細切り毛皮を硬化せしめることを特徴とする毛皮織物の製造方法。
  • 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、細切り毛皮を、相隣る経糸または緯糸へ互いに巻方向が逆になるよう巻きつけることを特徴とする毛皮織物の製造方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は毛皮織物、例えばコート、オーバーコート、ショール等の製造方法に関する。

    【0002】

    【従来の技術】経緯糸が縁材で型どられて前身頃や後身頃あるいは袖などの所定パターンに形成された下地型の経糸または緯糸に細切り毛皮を巻きつけた毛皮織物は以前からあるが、その製法は下地型の経糸または緯糸の下地糸へ乾燥している細切り毛皮を単に巻きつけて行っているにすぎない。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】このような従来の方法では、下地糸に細切り毛皮を巻きつけると、下地糸は毛皮によって引張られて縮み、ために下地型は所定パターンにより型崩れをしてしまう。 型崩れした下地型は作業台へピンで止める等して型を整えるが、細切り毛皮は乾燥していて堅いので、型直しの調整作業に手間どり、工数が大となって、製造コストの高いものとなる。

    【0004】本発明は、製造工程において下地型へ細切り毛皮を巻きつけた毛皮織体を所定パターンの型に容易に調整できるようにすることにより前述した従来の方法によるものの欠点を除去できるようにした。

    【0005】

    【課題を解決するための手段】本発明方法は経糸および緯糸よりなり、各経緯糸の端部が縁材に止められたパーツ用下地型体の前記経糸または緯糸へ、細切りした毛皮を、毛の面が表面に出るようつる巻き状に巻きつけて織物体となし、この織物体へをスプレーするかあるいは織物体を水に浸す等して水処理した後、下地型体を所定の型に仮止めして適宜乾燥させることにより細切り毛皮を硬化せしめること、および細切り毛皮を、相隣る経糸または緯糸へ互いに巻方向が逆になるよう巻きつけることを特徴とする。

    【0006】

    【作用】下地型の経糸または緯糸へ細切り毛皮を巻き付けた織物体を一旦水処理するので、細切り毛皮は柔軟となり、所定パターンの型直しを手際よく容易に行える。

    【0007】また、経糸あるいは緯糸へ巻きつける細切り毛皮は各経糸あるいは緯糸ごとに逐次巻き方向を逆にするので、細切り毛皮により各経糸あるいは緯糸に掛かる張は全体として相互に相殺され、したがって一方向に偏することのない所定パターンの毛皮織物地とすることができる。

    【0008】

    【実施例】以下本発明を添付図面に示す一実施例により説明する。 図1は衣服のパーツ、例えば前身頃や後身頃等の部分の下地型1を示し、経糸2、緯糸3よりなるネット4が縁材5によって所定の下地パターンに型どられている。

    【0009】図2は前記下地型1の各経糸2(または緯糸3)へ細切り毛皮6をつる巻き状に巻きつけた毛皮織体7を示し、細切り毛皮6は毛6aの面が表になるように、しかも相隣る経糸について巻き方向が互いに逆向きになるよう各経糸へ巻きつけてある。

    【0010】このようにして細切り毛皮を下地の経糸へ巻きつけた毛皮織体7を、これへ水をスプレーするかあるいは水に浸して水処理した後、毛皮織体7をピン(図示略)などで縁材を作業台上に止めることにより所定のパターン、寸法に整え、適宜乾燥させて毛皮織り製品に完成させる。

    【0011】上述した製造工程において、下地型の経糸(または緯糸)へ細切り毛皮を巻きつけて毛皮織体にするが、毛皮織体は経糸(または緯糸)へ巻きつけた細切り毛皮によって引張られて、下地型全体がどうしても縮む。

    【0012】この縮んだ下地型を作業台の上で伸ばして所定のパターンにピンなどで止めて張るわけであるが、
    その作業は、毛皮織体全体が乾燥していると容易ではなく、作業性が非常に悪く、したがって工数が掛かり、製造コストが高くなる。

    【0013】しかし本発明方法においては、下地型へ細切り毛皮を巻きつけた毛皮織体を、これへ水をスプレーするとか水に浸す等することにより水処理するので、細切り毛皮は含水して柔軟となる。 したがって、縮んでいた毛皮織体を所定のパターンに戻し易く、その作業は手際よく容易に行うことができ、ために工数を少なくできて、製造コストを低減させることができる。

    【0014】また、水処理後の乾燥により細切り毛皮は適度に収縮した状態で硬化するので、細切り毛皮は経糸(または緯糸)へしっかりと絡み、型崩れしにくい製品となる。

    【0015】さらに、細切り毛皮を、各経糸(または緯糸)へ同じ方向で巻きつけると、下地型は細切り毛皮の張力により一方向へ偏ってしまうが、本発明においては、細切り毛皮を、経糸(または緯糸)へ相隣る経糸(または緯糸)ごとに巻き方向を逆にして巻きつけるので、相隣る経糸(または緯糸)には細切り毛皮によって反対方向への張力が掛けられ、したがって毛皮織体が一方向へ偏向して歪むようなことは少なく、これによっても型崩れが防止される。

    【0016】

    【発明の効果】本発明によれば衣服類のパーツを型崩れすることなく所定パターンに容易に製作することができ、また、製作が容易であるので、製造コストを低減でき、競争力の強い毛皮織物品を提供できる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明方法に使用するパーツ用下地型の一例を示す平面図。

    【図2】細切り毛皮を同下地型に巻きつけた状態を示す一部拡大図。

    【図3】本発明方法により製作された毛皮織物パーツの平面図。

    【符号の説明】

    1 下地型 2 経糸 3 緯糸 4 ネット 5 縁材 6 細切り毛皮 6a 毛 7 毛皮織体

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