Polyether polycarbonate |
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申请号 | JP2008185035 | 申请日 | 2008-07-16 | 公开(公告)号 | JP4642882B2 | 公开(公告)日 | 2011-03-02 |
申请人 | 花王株式会社; | 发明人 | 元一 中村; 正人 大鹿; 周一郎 小原; 喜彦 渡辺; | ||||
摘要 | The present invention provides polyether polycarbonate having a constituent unit represented by the formula (I), a method for producing the same, an adhesive composed of the same, an adhesive composition containing the same, an adhesive sheet having a layer of the adhesive composition, a method for producing an adhesive article by dissolving the polyether polycarbonate in a solvent selected from water and alcohols having 1 to 4 carbon atoms, coating the solution on an adherend, and volatilizing the solvent, and an alcohol solution containing the polyether polycarbonate. where A represents an alkylene group having 2 to 6 carbon atoms; n represents an average number ranging from 5 to 1,000; and p represents an average number ranging from 5 to 100, wherein (nxp) A's may be the same as or different from one another. | ||||||
权利要求 | 一般式(I)で表される構成単位を有し 且つ重量平均分子量が5万〜100万であるポリエーテルポリカーボネート からなる粘着剤 。 一般式(I)中の(n×p)個のAが、少なくとも2種以上のアルキレン基である、請求項 1記載の 粘着剤 。 一般式(I)中のAが、エチレン基とプロピレン基の混合基である、請求項 1記載の 粘着剤 。 一般式(I)中の(n×p)個のAが、ランダム構造である、請求項 2記載の 粘着剤 。 一般式(I)で表される構成単位を有し且つ重量平均分子量が5万〜100万であるポリエーテルポリカーボネートを含有する粘着剤組成物。 一般式(I)中の(n×p)個のAが、少なくとも2種以上のアルキレン基である、請求項5記載の粘着剤組成物。 一般式(I)中のAが、エチレン基とプロピレン基の混合基である、請求項5記載の粘着剤組成物。 一般式(I)中の(n×p)個のAが、ランダム構造である、請求項6記載の粘着剤組成物 。 請求項 5〜8いずれかに記載の粘着剤組成物からなる層を有する粘着シート。 一般式(I)で表される構成単位を有し且つ重量平均分子量が5万〜100万であるポリエーテルポリカーボネートを水及び炭素数1〜4のアルコールから選ばれる溶媒に溶解した液を被着体に塗布し、溶媒を揮発させる、粘着体の製造方法。 |
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说明书全文 | 本発明は、ポリエーテルポリカーボネート及びその製造方法、並びに粘着剤同士は粘着するが、他のものには粘着性が低い粘着剤(選択的粘着剤)、それを含有する粘着剤組成物に関する。 選択的粘着剤は野菜や生花の結束用に使用されている。 かかる粘着剤としては、天然ゴム、合成ゴムなどに粘着付与剤、軟化剤を配合してなるものが知られている(特許文献1、2)。 また、使用の際に粘着剤が指や物品に付着するという問題等を改善する目的で、ポリカーボネート構造を持つ粘着剤が知られている(特許文献3)。 公知の選択的粘着剤は、溶媒への溶解性が低く、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒やアセトン等の特定の溶媒を使用する必要があった。 このため、配合や加工の際の自由度に乏しいものであった。 また、取り扱いの際に粘着剤が指などに付着した場合においても、洗浄が困難であるという問題があった。 本発明の課題は、選択的粘着性を有し、かつ水あるいはアルコール等に溶解することができる粘着剤等として有用なポリエーテルポリカーボネート及びそれを含有する粘着剤組成物を提供することにある。 本発明者らは、アルキレンオキシ鎖を有する特定のポリカーボネート構造を構成単位として有するポリエーテルポリカーボネートが、選択的粘着性を有し、かつ水あるいはアルコール等に溶解することを見出した。 即ち、本発明は、一般式(I)で表される構成単位を有するポリエーテルポリカーボネート、その製造方法、そのポリエーテルポリカーボネートからなる粘着剤、そのポリエーテルポリカーボネートを含有する粘着剤組成物、その粘着剤組成物からなる層を有する粘着シート、そのポリエーテルポリカーボネートを水及び炭素数1〜4のアルコールから選ばれる溶媒に溶解した液を被着体に塗布し、溶媒を揮発させる、粘着体の製造方法、並びにそのポリエーテルポリカーボネートを含有するアルコール溶液を提供する。 〔式中、Aは炭素数2〜6のアルキレン基、nは平均値で5〜1000の数、pは平均値で5〜100の数であり、(n×p)個のAは同一でも異なっていても良い。 〕 本発明により、粘着剤等として有用な新規ポリエーテルポリカーボネートを提供することができる。 さらに、本発明により、選択的粘着性を有し、かつ水あるいはアルコール等に溶解する新規粘着剤を提供することができる。 また、本発明のポリエーテルポリカーボネートを含有する粘着剤組成物は配合や加工の際の自由度が大きく、また、取り扱いの際に指などに付着した場合においても、洗浄が容易である。 [ポリエーテルポリカーボネート及び粘着剤] 一般式(I)において、Aは炭素数2〜6のアルキレン基を示し、(n×p)個のAは同一でも異なっていても良いが、(n×p)個のAが、少なくとも2種以上のアルキレン基であることが好ましい。 また、Aは炭素数2〜4のアルキレン基が好ましく、炭素数2又は3のアルキレン基がより好ましく、エチレン基とプロピレン基の混合基が更に好ましい。 また、異なるアルキレンオキシ基からなる場合、これらはブロック構造でも、ランダム構造でもよいが、ランダム構造がより好ましい。 一般式(I)において、nは、アルキレンオキシ基の平均付加モル数を示す5〜1000の数であり、10〜500の数が好ましい。 pは[(AO) n COO]基の平均繰り返し数を示す5〜100の数であり、5〜50の数が好ましい。 ポリエーテルポリカーボネートの重量平均分子量は、粘着剤のべたつきを少なくする観点から、5万以上が好ましく、10万以上がより好ましく、15万以上が更に好ましく、20万以上が特に好ましい。 また常温で十分な粘着性を示す観点から、100万以下が好ましく、70万以下がより好ましく、50万以下が更に好ましい。 なお、ポリエーテルポリカーボネートの重量平均分子量は、下記実施例に記載の方法により測定した値である。 [ポリエーテルポリカーボネートの製造方法] 本発明の方法に用いられる炭酸エステルとしては、炭酸ジメチル、炭酸ジフェニル、炭酸ジエチル、炭酸エチレン、炭酸プロピレン等が挙げられ、炭酸ジメチル、炭酸ジフェニルが好ましい。 本発明の方法に用いられるポリエーテルジオールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、エチレンオキシドとプロピレンオキシドの共重合体が好ましく、エチレンオキシドとプロピレンオキシドの共重合により得られるランダム共重合体がより好ましい。 ポリエーテルジオールとして市販品を用いることもでき、例えばアデカポリエーテルPR-3005、3007、PR-5007(株式会社ADEKA製)等が挙げられる。 本発明に用いられるポリエーテルジオールの数平均分子量は、水やアルコールへの良好な溶解性を得る観点から、200〜50000が好ましく、400〜20000がより好ましい。 本発明の方法においては、ポリエーテルジオール以外に、他のポリオールを共存させてもよい。 他のポリオールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、テトラメチレングリコール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール等のジオール、グリセリン、ペンタエリスリトール等のポリオール、ビスフェノールA、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物等の芳香族含有ジオール等が挙げられる。 全ポリオールに対するポリエーテルジオールの割合は、50重量%以上が好ましく、80重量%以上がより好ましく、90重量%以上が更に好ましい。 炭酸エステルとポリエーテルジオールをエステル交換する際の炭酸エステルとポリエーテルジオールとの反応モル比は、1/0.9〜1/1.1が好ましく、1/0.95〜1/1.05がより好ましい。 炭酸エステルとポリエーテルジオールをエステル交換する際には、通常のエステル交換反応触媒が使用できる。 このような触媒としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及びそれらのアルコキシド、水素化物、水酸化物、炭酸塩、酢酸塩、酸化物や、亜鉛、アルミニウム、スズ、チタン、鉛、ゲルマニウム、アンチモン、ビスマス、ニッケル、鉄、マンガン、ジルコニウムなどの化合物があげられる。 また、トリエチルアミン、イミダゾールなどの有機塩基化合物を用いることもできる。 これらの触媒の中では、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム等のアルカリ金属の化合物、スズ、チタンなどの化合物が好ましい。 炭酸エステルとポリエーテルジオールのエステル交換反応における反応温度は、100〜300℃が好ましく、120〜250℃がより好ましく、120〜200℃が更に好ましい。 反応圧力は常圧でもよいが、減圧下が好ましい。 エステル交換反応は、炭酸エステルとポリエーテルジオールと触媒を仕込み、上記温度で攪拌し、炭酸エステルから脱離するアルコールを反応系外へ除去することが望ましい。 常圧の場合、窒素などの不活性気体を流通させることで脱離アルコールを効果的に除去することができる。 減圧の場合、揮発する脱離アルコールを容易に系外に除去することができる。 本発明の方法においては、エステル交換により得られた生成物から低分子量成分を除く精製工程を有することが好ましい。 低分子量成分を除くことにより、他着力(他のものに対する粘着力)を低下させることができ、べたつき性の少ないより優れた選択性粘着剤を得ることができる。 低分子量成分の除去は、例えば溶媒精製で行うことができる。 より具体的には、エステル交換反応により得られた生成物を水溶性溶媒に溶解し、疎水性溶媒を添加することで低分子量成分の少ないポリエーテルポリカーボネートを析出させることができる。 水溶性溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール系溶媒や、アセトン、メチルエチルケトン等が例示され、エタノールが好ましい。 疎水性溶媒として、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素系溶媒が例示され、ヘキサンが好ましい。 水溶性溶媒に対する疎水性溶媒の添加量を調節することにより、求める分子量分布のポリエーテルポリカーボネートを得ることができる。 水溶性溶媒に対する疎水性溶媒の添加量は、0.1〜50倍が好ましく、0.5〜10倍がより好ましい。 [粘着剤組成物] 本発明の粘着剤組成物は、溶媒を含有することができる。 溶媒としては、水、炭素数1〜4のアルコール等が挙げられる。 本発明の組成物中の溶媒の含有量は0.1〜99.9重量%が好ましく、1〜99重量%がより好ましい。 本発明の粘着剤組成物には、必要により、公知の粘着性付与剤を添加することができる。 また、無機又は有機の充填材、金属粉、顔料などの粉体、老化防止剤、可塑剤等を任意に含有することができる。 [粘着シート、粘着体の製造方法] 本発明の粘着シートは、被着体の片面または両面に本発明の粘着剤組成物を塗着ないし転写して、シート状やテープ状などの形態とすることにより得ることができる。 塗着に際しては、本発明のポリエーテルポリカーボネートをそのまま被着体に塗着してもよく、あるいは適当な溶媒、例えば水及び炭素数1〜4のアルコールから選ばれる溶媒に溶解して被着体に塗布した後、溶媒を揮発させることにより塗着してもよい。 ここで、被着体の基材としては、ポリエステルフィルムなどのプラスチックフィルムのほか、紙、不織布、織布などの多孔質材料、金属箔など従来公知のものが任意に用いられる。 これら基材の種類や厚さ及び粘着剤組成物の厚さなどは、使用目的に応じて、適宜設定することができる。 また、この基材は、粘着シート又は粘着体の使用に際して剥離される剥離性基材であってもよく、この場合、基材自体が剥離性を有するものでも、基材表面に剥離処理を施したものであってもよい。 水及び炭素数1〜4のアルコールから選ばれる溶媒としては、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール等が例示され、エタノールが好ましい。 [アルコール溶液] 本発明のアルコール溶液を構成するアルコールとして、炭素数1〜10のアルコール等が挙げられ、炭素数1〜4のアルコールが好ましい。 本発明のアルコール溶液中のアルコールの含有量は0.1〜99.99重量%が好ましく、1〜99重量%がより好ましい。 以下の例において、ポリエーテルポリカーボネートの重量平均分子量は次に示す方法で測定した。 <重量平均分子量の測定方法> GPCの測定条件・サンプル濃度:0.25重量%(クロロホルム溶液) 合成例1 反応容器内を攪拌しながら160℃まで昇温し、そのまま2時間加熱し続けて、反応により生成するフェノールを系外へ排出した。 更に真空ポンプを用いて減圧吸引を開始し、180℃まで徐々に温度を上げながら約4時間反応を行って、ポリエーテルポリカーボネートを得た(以下ポリマー1という)。 このポリマー1の重量平均分子量は、180000であった。 合成例2 合成例3 反応容器内を攪拌しながら120℃まで昇温し、真空ポンプを用いて減圧吸引を開始した。 さらに145℃まで昇温し、反応により生成するフェノールを系外へ排出した。 そのまま4.5時間加熱し続けて、ポリエーテルポリカーボネートを得た(以下ポリマー3という)。 このポリマー3の重量平均分子量は、210000であった。 比較合成例1 反応容器内を攪拌しながら150℃まで昇温し、そのまま5時間加熱し続けて、反応により生成する水をトルエンと共に系外へ排出した。 トルエンを完全に排出した後、水分離管をはずし冷却トラップとつなぎ代え、更に真空ポンプと接続させた。 150℃の温度を維持したまま減圧吸引を開始し、約2時間反応を行って、ポリカーボネートポリエステル(以下比較ポリマー1という)を得た。 この比較ポリマー1の重量平均分子量は、ポリスチレンゲルを用いたゲル濾過クロマトグラフィー(GPC)で測定した。 ポリスチレン標準サンプルで分子量は校正し、重量平均分子量75000であった。 実施例1〜3、及び比較例1 また、ポリマー1、ポリマー2、ポリマー3及び比較ポリマー1を用い、下記方法で粘着シートを作成し、下記方法で選択的粘着性を評価した。 結果を表1に示す。 <エタノール溶解性の評価方法> 3:溶解 2:白濁 1:沈殿あり <水溶解性の評価方法> 3:溶解 2:白濁 1:沈殿あり <粘着シートの作成方法> <選択的粘着性の評価方法> また、ポリプロピレン製円板の代わりに、粘着シートを圧子面積8mm 2の円形に切り出したものを用い、粘着剤塗布面とは逆側をプローブ先端に貼り付けて、上記と同様の条件で粘着剤塗布面同士の粘着力を測定し、得られた値を「自着力」とした。 この自着力と他着力との比、自着力/他着力が2以上のものを選択的粘着性があるという。 比較例2 |