Stabilization of the wood substrate

申请号 JP6325499 申请日 1999-03-10 公开(公告)号 JP4689778B2 公开(公告)日 2011-05-25
申请人 チバ ホールディング インコーポレーテッドCiba Holding Inc.; 发明人 ヴォルフ ジャン−ピエール; ボレ トーマス; セルツァー レイモンド;
摘要 The invention relates to a method of protecting wood against light-induced degradation by treatment witha stain or impregnation which penetrates the surface of the wood comprisinga) at least one organic solvent;b) a hindered amine compound of formula I or II whereG1 and G2 are independently alkyl of 1 to 4 carbon atoms or are together pentamethylene,Z1 and Z2 are each methyl, or Z1 and Z2 together form a linking moiety which may additionally be substituted by an ester, ether, hydroxy, oxo, cyanohydrin, amide, amino, carboxy or urethane group,E is oxyl or hydroxyl,X is an inorganic or organic anion, andwhere the total charge of cations h is equal to the total charge of anions j.
权利要求
  • 木材表面に浸透するステイン又は含浸剤での処理により、光誘発劣化に対して木材を保護する方法であって、該ステイン又は含浸剤が、
    a)少なくとも1種の有機溶媒;及びb)式A 又は B:
    (式中、
    Eは、オキシルであり、Rは、水素であり、
    式Aにおいては、
    nは、1であり、
    1は、水素、1〜 個の炭素原子のアルキル、グリシジル、又は1 若しくは2個の酸素原子により中断されるか、1 若しくは2個のヒドロキシル基で置換されるか、若しくは1 若しくは2個の酸素原子で中断されかつ1 若しくは2個のヒドロキシル基で置換された2〜 個の炭素原子のアルキルであるか、あるいはR 1は、−COOZ(式中、Zは、水素又は1〜4個の炭素原子のアルキルである)により置換された1〜4個の炭素原子のアルキルであり、
    式Bにおいては、
    mは、1又は2であり、
    mが1のとき、
    2は、1〜4個の炭素原子のアルキルであるか、又はR 2は、CH 2 (OCH 2 CH 2 ) n OCH 3 (式中、nは、1〜12である)であり、
    mが2のとき、
    2は、1〜8個の炭素原子のアルキレンであ )で示されるヒンダードアミン化合物を含むことを特徴とする方法。
  • 成分(b)の化合物が、
    (a)ビス(1−オキシル−2,2 6−テトラメチルピペリジン−4−イル)セバケート;
    (j)1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−メトキシ−ピペリジン;
    (m)1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジン;
    (o)1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−プロポキシ−ピペリジン;
    (r)1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−(2−ヒドロキシ−4−オキサペントキシ)ピペリジン; 又は
    (t)1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンである請求項1記載の方法。
  • ステイン又は含浸剤が、更に高分子バインダー材料を含む、請求項1 又は2記載の方法。
  • 付加的な安定剤として、立体障害フェノール、亜リン酸塩若しくはホスホナイト、又はこれらの混合物を用いる、請求項1 〜3のいずれか1項記載の方法。
  • 付加的なトップコートを木材に施す、請求項1 〜4のいずれか1項記載の方法。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、熱及び光による損傷に対して、立体障害アミンN−オキシル又はN−ヒドロキシルで木材を安定化する方法並びに木材の安定化のための、立体障害アミンN−オキシル又はN−ヒドロキシルの使用に関する。
    【0002】
    【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
    強い日光に曝される木材表面は主に日光のUV成分によって損傷される。 この過程は太陽からの吸収赤外放射に基く熱によって強化さえされる。 木材の高分子構成成分が劣化(分解)され、このことが表面の粗面化及び脱色を招く。 したがって、生物、特に菌類の増殖により更に損傷が生じる。
    【0003】
    木材表面の視覚イメージを損なうことなく、光による損傷に対して木材を保護する通常の方法は、光安定剤、特にUV吸収剤を含有する無色のニスで木材を被覆することである。
    【0004】
    木材用ニスにフェノール性抗酸化剤を添加することも知られている。 例えば、米国特許明細書3,285,855は、0.2重量%のフェノール性抗酸化剤を添加することによる、酸硬化性尿素/ホルムアルデヒドアルキド樹脂系家具用ニスの色安定化を開示している。 UV吸収剤、抗酸化剤及び殺虫剤を含有する木材保護用コーティングが例えばJP−A−59/115805に開示されている。
    【0005】
    EP−A−0 479 075は、木材ステイン用の立体障害アミン安定剤を開示しており、該安定剤は窒素原子において素、アルキル、アリル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、アシル、ベンゾイル又はベンジルで置換されている。
    【0006】
    【課題を解決するための手段】
    立体障害アミンN−オキシル類又はN−ヒドロキシル類は、木材に浸透するステイン又は含浸剤に用いられた場合、光誘発劣化に対する顕著な安定化活性を有することが今知見された。 木材は、場合により、トップコートを具備してもよく、このトップコートは他の慣用光安定剤を含有してもよい。
    【0007】
    本発明は先行技術に比べ、優れた木材基板に対する耐候性を与える。 木材を追加のコーティングなしでそのままの状態にしておくこと又はそのようにして含浸した木材に非常に薄いか又は透明なコーティングだけを塗布することが可能である。 このことは多くの場合に美的理由により望ましいことである。
    【0008】
    木材は実質的にセルロース、ヘミセルロース及びリグニンを含有する複雑な高分子材料である。 リグニン自身はコニフェリルアルコール由来の高分子量産物の複合混合物である。
    【0009】
    特にリグニンは、化学線放射への暴露時に、変色を引き起こし、劣化を受ける。 したがって、本発明の目的は、木材のリグニン部の光化学的劣化を防止することでもある。 更に、リグニン分解の防止は菌類のための栄養源を除去し得、したがって、菌類攻撃を減少又は防止し得る。 よって、いくつかの場合には、減少した量の殺生物剤を使用するか又は殺生物剤を実質的に使用しない。
    【0010】
    したがって、本発明は木材表面に浸透するステイン又は含浸剤での処理により光誘発劣化に対して木材を保護する方法であって、該ステイン又は含浸剤がa)少なくとも1つの有機溶媒;及びb)式I又はII:
    【0011】
    【化20】

    【0012】


    (式中、


    1及びG

    2は独立に1〜4個の炭素原子のアルキルであるか、又は一緒になってペンタメチレンであり、


    1及びZ

    2はそれぞれメチルであるか、又はZ

    1及びZ

    2は一緒になって、場合によりエステル、エーテル、ヒドロキシ、オキソ、シアノヒドリン、アミド、アミノ、カルボキシ若しくはウレタン基によって置換されていてもよい結合基を形成し、


    Eはオキシル又はヒドロキシルであり、


    Xは無機又は有機アニオンであり、そしてカチオンの総電荷hはアニオンの総電荷jに等しい)のヒンダードアミン化合物を含むことを特徴とする方法に関する。


    【0013】


    好ましいのは、成分(b)の化合物において、Eはオキシル又はヒドロキシルであり;Z

    1及びZ

    2はそれぞれメチルであるか、又は一緒になって、1〜200個の炭素原子並びに酸素原子及び窒素原子から選択した0〜60個のヘテロ原子を含有する炭化水素結合部分である方法である。


    【0014】


    Xについての例は、ホスフェート、カーボネート、ビカーボネート、ニトレート、クロリド、ブロミド、ビスルフィト、スルフィト、ビスルフェート、スルフェート、ボレート、カルボキシレート、アルキルスルホネート又はアリールスルホネート、ないしは例えばジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネートのようなホスホネート等のXを含む。 特にカルボキシレートとしてのXは主として1〜18の炭素原子のモノ−、ジ−、トリ−又はテトラカルボン酸のカルボキシレート、例えばホルメート、アセテート、ベンゾエート、シトレート、オキサレート、タルトレート、アクリレート、メタクリレート、フマレート、マレエート、イタコネート、グリコレート、グルコネート、マレート、マンデレート、チグレート、アスコルベート、又はポリメタアクリレートであるか、あるいはニトリロトリ酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、エチレンジアミンテトラ酢酸又はジエチレントリアミンペンタ酢酸のカルボキシレートである。


    【0015】


    同様に好ましいのは、成分(b)の化合物において、Xがホスフェート、カーボネート、ビカーボネート、ニトレート、クロリド、ブロミド、ビスルフィト、スルフィト、ビスルフェート、スルフェート、ボレート、カルボキシレート、アルキルスルホネート若しくはアリールスルホネート、又はホスホネートである方法である。


    【0016】


    最も好ましくは、Xはクロリド、ビスルフィト、ビスルフェート、スルフェート、ホスフェート、ニトレート、アスコルベート、アセテート、シトレート又はエチレンジアミンテトラ酢酸若しくはジエチレントリアミンペンタ酢酸のカルボキシレートである方法であり、特にXがビスルフェート又はシトレートである方法である。


    【0017】


    h及びjは好ましくは1〜5の範囲である。


    【0018】


    結合基としてのZ

    1及びZ

    2は、好ましくは、式I又はII中の残りの構造と一緒になって、飽和5−又は6−員ヘテロ環(これは後述のように置換され得る)を形成する、2又は3個の炭素原子の鎖あるいは1又2個の炭素原子と窒素原子又は酸素原子との鎖である。 Z

    1及びZ

    2における置換基自身はヒンダードアミン部分を含み得る。 好ましいのは、1〜4個、特に1若しくは2個のヒンダードアミン又はヒンダードアンモニウム部分を含む式I又はIIの化合物である。 好ましくは、結合基としてのZ

    1及びZ

    2は、1〜200個、特に1〜60個の炭素原子と酸素原子及び窒素原子から選択した0〜60個、特に0〜30個のヘテロ原子とを含む炭化水素である。


    【0019】


    アリールとして示されたいかなる基も主としてC

    6 −C

    12アリール、好ましくはフェニル又はナフチル、特にフェニルを意味する。


    【0020】


    本発明の成分(b)の化合物は純粋な化合物又は化合物の混合物であり得る。


    【0021】


    与えられた定義内で、アルキルとして示された基は主にC

    1 −C

    18アルキル、例えばメチル、エチル、n−又はiso−プロピルのようなプロピル、n−、iso−、sec−及びtert−ブチルのようなブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル又はオクタデシルである。


    【0022】


    与えられた定義内で、アルキレンとして示された基は、例えばメチレン、1,2−エチレン、1,1−エチレン、1,3−プロピレン、1,2−プロピレン、1,1−プロピレン、2,2−プロピレン、1,4−ブチレン、1,3−ブチレン、1,2−ブチレン、1,1−ブチレン、2,2−ブチレン、2,3−ブチレン又は−C

    5

    10 −、−C

    6

    12 −、−C

    7

    14 −、−C

    8

    16 −、−C

    9

    18 −、−C

    10

    20 −、−C

    11

    22 −、−C

    12

    24 −、−C

    13

    26 −、−C

    14

    28 −、−C

    15

    30 −、−C

    16

    32 −、−C

    17

    34 −、−C

    18

    36 −である。


    【0023】


    シクロアルキル又はシクロアルコキシとして示された基は主にC

    5 −C

    12シクロアルキル又はC

    5 −C

    12シクロアルコキシであり、シクロアルキル部分は例えばシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロウンデシル又はシクロドデシルである。


    【0024】


    シクロアルケニルは主にシクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル、シクロノネニル、シクロデセニル、シクロウンデセニル又はシクロドデセニルを含むC

    5 −C

    12シクロアルケニルである。


    【0025】


    アラルキル又はアラルコキシは、好ましくはフェニルアルキル又はフェニルアルコキシであり、これはフェニルで置換されたアルキル又はアルコキシである。 フェニルアルキル又はフェニルアルコキシの例は、与えられた定義内で、ベンジル、ベンジルオキシ、a−メチルベンジル、a−メチルベンジルオキシ、クミル、クミルオキシである。


    【0026】


    残基アルケニルは主に2〜18個の炭素原子のアルケニル、最も好ましくはアリルである。


    【0027】


    残基アルキニルは主に2〜12個の炭素原子のアルキニル、好ましくはプロパルギルである。


    【0028】


    アシルで示された基は主にR(C=O)−(式中、Rは脂肪族又は芳香族基である)である。


    【0029】


    上記のような又は他の定義において、脂肪族又は芳香族基は主に脂肪族又は芳香族C

    1 −C

    30炭化水素であり、例はアリール、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、シクロアルケニル、ビシクロアルキル、ビシクロアルケニル及びこれらの基の組合せである。


    【0030】


    アシル基の例は2〜12個の炭素原子のアルカノイル、3〜12個の炭素原子のアルケノイル、ベンゾイルである。


    【0031】


    アルカノイルは例えばホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、ペンタノイル、オクタノイルを包含し、好ましくはC

    2 −C

    8アルカノイル、特にアセチルである。


    【0032】


    残基アルケノイルは最も好ましくはアクリロイル又はメタクリロイルである。


    【0033】


    別個の置換基におけるアルキル基は直鎖又は分岐鎖であり得る。


    【0034】


    1〜6個の炭素原子のアルキルの例はメチル、エチル、プロピル及びその異性体、ブチル及びその異性体、ペンチル及びその異性体、並びにヘキシル及びその異性体である。


    【0035】


    2〜4個の炭素原子を有するアルケニル基の例はエテニル、プロペニル、ブテニルである。


    【0036】


    1又は2個の酸素原子で中断された1〜4個の炭素原子を有するアルキル基の例は−CH

    2 −O−CH

    3 、−CH

    2 −CH

    2 −O−CH

    3 、−CH

    2 −CH

    2 −O−CH

    2 −CH

    3 、−CH

    2 −O−CH

    2 −CH

    2 −O−CH

    3又は−CH

    2 −O−CH

    2 −O−CH

    3である。


    【0037】


    ヒドロキシ基で置換された2〜6個の炭素原子を有するアルキル基の例はヒドロキシエチル、ジヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ジヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシペンチル又はヒドロキシヘキシルである。


    【0038】


    好ましい組成物は、Eがオキシル又はヒドロキシルであり、Xがクロリド、ビスルフェート、スルフェート、ホルメート、アセテート、ベンゾエート、オキサレート、シトレート、エチレンジアミンテトラ酢酸若しくはジエチレントリアミンペンタ酢酸のカルボキシレート、又はポリアクリレートである成分(b)の化合物を含む。


    【0039】


    より好ましくは、成分(b)の化合物において、Eがオキシル又はヒドロキシルであり、X

    -がシトレートである組成物である。


    【0040】


    好ましくは、成分b)の化合物は式A〜EE及びA

    * 〜EE

    *並びにIII〜IIIc:


    【0041】


    【化21】


    【0042】


    【化22】


    【0043】


    【化23】


    【0044】


    【化24】


    【0045】


    【化25】


    【0046】


    【化26】


    【0047】


    【化27】


    【0048】


    【化28】


    【0049】


    【化29】


    【0050】


    【化30】


    【0051】


    【化31】


    【0052】


    【化32】


    【0053】


    【化33】


    【0054】


    【化34】


    【0055】


    【化35】


    【0056】


    【化36】


    【0057】


    【化37】


    【0058】


    (式中、Eはオキシル又はヒドロキシルであり、


    Rは水素又はメチルであり、


    【0059】


    式A及びA

    *においては、


    nは1又は2であり、


    nが1のとき、


    1は水素、1〜18個の炭素原子のアルキル、2〜18個の炭素原子のアルケニル、プロパルギル、グリシジル、1〜20個の酸素原子により中断された2〜50個の炭素原子のアルキル、又は1〜10個のヒドロキシル基で置換されているか、若しくは該酸素原子で中断されかつ該ヒドロキシル基で置換された該アルキルであるか、あるいはR

    1はカルボキシ基により、又は−COOZ〔式中、Zは水素、1〜4個の炭素原子のアルキル又はフェニルであるか、あるいはZは(COO

    - )nM

    n+ (式中、nは1〜3であり、Mは周期律表の第1、第2又は第3族から選択した金属イオン又はZn、Cu、Ni若しくはCoであるか、あるいはMは基:N

    n+ (R

    2 )

    4 (式中、R

    2は1〜8個の炭素原子のアルキル又はベンジルである)である)で置換された前記アルキルである〕により置換された1〜4個の炭素原子のアルキルであり、


    nが2のとき、


    1は1〜12個の炭素原子のアルキレン、4〜12個の炭素原子のアルケニレン、キシリレン、又は1〜20個の酸素原子で中断されるか、1〜10個のヒドロキシル基によって置換されるか、若しくは該酸素原子で中断されかつ該ヒドロキシル基で置換された1〜50個の炭素原子のアルキレンであり、


    【0060】


    式B及びB

    *においては、


    mは1〜4であり、


    mが1のとき、


    2は1〜18個の炭素原子のアルキル、−COO−で中断された3〜18個の炭素原子のアルキル、COOH若しくはCOO−で置換された3〜18個の炭素原子のアルキルであるか、又はR

    2は−CH

    2 (OCH

    2 CH

    2 )

    n OCH

    3 (式中、nは1〜12である)であるか、あるいはR

    2は5〜12個の炭素原子のシクロアルキル、6〜12個の炭素原子のアリール、又は1〜4個の炭素原子の1〜4個のアルキル基で置換された前記アリールであるか、あるいはR

    2は−NHR

    3 (式中、R

    3は1〜18個の炭素原子のアルキル、5〜12個の炭素原子のシクロアルキル、6〜12個の炭素原子のアリール、又は1〜4個の炭素原子の1〜4個のアルキル基で置換された前記アリールである)であるか、あるいはR

    2は−N(R

    3 )

    2 (式中、R

    3は上記の定義通りである)であり、


    mが2のとき、


    2は1〜12個の炭素原子のアルキレン、4〜12個の炭素原子のアルケニレン、キシリレン、−COO−で中断された2〜12個の炭素原子のアルキレン、COOH若しくはCOO−で置換された3〜18個の炭素原子のアルキレンであるか、又はR

    2は−CH

    2 (OCH

    2 CH

    2 )

    n OCH

    2 −(式中、nは1〜12である)であるか、あるいはR

    2は5〜12個の炭素原子のシクロアルキレン、7〜15個の炭素原子のアラルキレン又は6〜12個の炭素原子のアリーレンであるか、あるいはR

    2は−NHR

    4 NH−(式中、R

    4は2〜18個の炭素原子のアルキレン、5〜12個の炭素原子のシクロアルキレン、8〜15個の炭素原子のアラルキレン又は6〜12個の炭素原子のアリーレンである)であるか、あるいはR

    2は−N(R

    3 )R

    4 N(R

    3 )−(式中、R

    3及びR

    4は上記の定義通りである)であるか、あるいはR

    2は−CO−又は−NH−CO−NH−であり、


    mが3のとき、


    2は3〜8個の炭素原子のアルカントリイル又はベンゼントリイルであるか、あるいはmが4のとき、


    2は5〜8個の炭素原子のアルカンテトライル又はベンゼンテトライルであり、


    【0061】


    式C及びC

    *においては、


    10は水素、1〜18個の炭素原子のアルキル、5〜12個の炭素原子のシクロアルキル、7〜15個の炭素原子のアラルキル、2〜18個の炭素原子のアルカノイル、3〜5個の炭素原子のアルケノイル又はベンゾイルであり、


    xは1又は2であり、


    xが1のとき、


    11は水素、1〜18個の炭素原子のアルキル、2〜18個の炭素原子のアルケニル、プロパルギル、グリシジル、1〜20個の酸素原子により中断された2〜50個の炭素原子のアルキル、又は1〜10個のヒドロキシル基で置換されているか、若しくは該酸素原子で中断されかつ該ヒドロキシル基で置換された前記アルキルであるか、あるいはR

    11はカルボキシ基により、又は−COOZ〔式中、Zは水素、1〜4個の炭素原子のアルキル又はフェニルであるか、あるいはZは(COO

    - )

    n

    n+ (式中、nは1〜3であり、Mは周期律表の第1、第2若しくは第3族から選択した金属イオン又はZn、Cu、Ni若しくはCoであるか、あるいはMは基:N

    n+ (R

    2 )

    4 (式中、R

    2は水素、1〜8個の炭素原子のアルキル又はベンジルである)である)で置換された前記アルキルである〕により置換された1〜4個の炭素原子のアルキルであり、またはxが2のとき、


    11は1〜12個の炭素原子のアルキレン、4〜12個の炭素原子のアルケニレン、キシリレン、又は1〜20個の酸素原子で中断されるか、1〜10個のヒドロキシル基によって置換されるか、若しくは該酸素原子で中断されかつ該ヒドロキシル基で置換された1〜50個の炭素原子のアルキレンであり、


    【0062】


    式D及びD

    *においては、


    10は上記定義通りであり、


    yは1〜4であり、そしてR

    12は上記のR

    2と同義であり、


    【0063】


    式E及びE

    *においては、


    kは1又は2であり、


    kが1のとき、


    20及びR

    21は独立して、1〜12個の炭素原子のアルキル、2〜12個の炭素原子のアルケニル若しくは7〜15個の炭素原子のアラルキルであるか、又はR

    20はまた水素であるか、あるいはR

    20及びR

    21は一緒になって、2〜8個の炭素原子のアルキレン、ヒドロキシルにより置換された前記アルキレン、又は4〜22個の炭素原子のアシルオキシ−アルキレンであるか、あるいはkが2のとき、


    20及びR

    21は一緒になって(−CH

    2 )

    2 C(CH

    2 −)

    2であり、


    【0064】


    式F及びF

    *においては、


    30は水素、1〜18個の炭素原子のアルキル、ベンジル、グリシジル又は2〜6個の炭素原子のアルコキシアルキルであり、


    gは1又は2であり、


    gが1のとき、R

    31は、nが1のときの上記R

    1と同義であり、


    gが2のとき、R

    31は、nが2のときの上記R

    1と同義であり、


    【0065】


    式G及びG

    *においては、


    1は−NR

    41 −又は−O−であり、


    1は1〜3個の炭素原子のアルキレンであるか、又はE

    1は−CH

    2 −CH(R

    42 )−O−(式中、R

    42は水素、メチル又はフェニルである)であるか、あるいはE

    1は−(CH

    2 )

    3 −NH−であるか又はE

    1は直接結合であり、


    40は水素又は1〜18個の炭素原子のアルキルであり、


    41は水素、1〜18個の炭素原子のアルキル、5〜12個の炭素原子のシクロアルキル、7〜15個の炭素原子のアラルキル、6〜10個の炭素原子のアリールであるか、又はR

    41は−CH

    2 −CH(R

    42 )−OH(式中、R

    42は上記定義通りである)であり、


    【0066】


    式H及びH

    *においては、


    pは1又は2であり、


    4は、xが1又は2のときのR

    11に対するのと同じ定義であり、


    M及びYは独立に、メチレン又はカルボニルであり、好ましくは、Mはメチレン及びYはカルボニルであり、


    【0067】


    式I及びI

    *においては、


    この式は、T

    1がエチレン又は1,2−プロピレンであるか、又はアルキルアクリレート若しくはメタクリレートとのα−オレフィンコポリマーから誘導された繰返し構造単位であるポリマーの繰返し構造単位を示し、ここで、


    qは2〜100であり、


    1は−N(R

    41 )−(式中、R

    41は上記定義通りである)又は−O−であり、


    【0068】


    式J及びJ

    *においては、


    rは1又は2であり、


    7は、式Aにおいてnが1又は2のときのR

    1に対するのと同義であり、


    【0069】


    式L及びL

    *においては、


    uは1又は2であり、


    13は、式Aにおいてnが1又は2のときのR

    1に対するのと同義であり、ただし、uが1のときT

    13は水素ではなく、


    【0070】


    式M及びM

    *においては、


    1及びE

    2は異なり、それぞれ−CO−又は−N(E

    5 )−(式中、E

    5は水素、1〜12個の炭素原子のアルキル又は4〜22個の炭素原子のアルコキシカルボニルアルキルである)であり、


    3は水素、1〜30個の炭素原子のアルキル、フェニル、ナフチル、塩素により若しくは1〜4個の炭素原子のアルキルにより置換された該フェニル若しくはナフチル、又は7〜12個の炭素原子のフェニルアルキル若しくは1〜4個の炭素原子のアルキルによって置換された該フェニルアルキルであり、


    4は水素、1〜30個の炭素原子のアルキル、フェニル、ナフチル又は7〜12個の炭素原子のフェニルアルキルであるか、あるいはE

    3及びE

    4は一緒になって、4〜17個の炭素原子のポリメチレン又は1〜4個の炭素原子のアルキル、好ましくはメチル1〜4個で置換された該ポリメチレンであり、


    【0071】


    式N及びN

    *においては、


    1は、式Aにおいてnが1のときのR

    1に対するのと同義であり、


    3は直接結合、1〜12個の炭素原子のアルキレン、フェニレン又は−NH−G

    1 −NH−(式中、G

    1は1〜12個の炭素原子のアルキレンである)であり、


    【0072】


    式O及びO

    *においては、


    10は式CにおけるR

    10に対するのと同義であり、


    【0073】


    式P及びP

    *においては、


    6は脂肪族又は芳香族の4価基、好ましくはネオペンタンテトライルまたはベンゼンテトライルであり、


    【0074】


    式T及びT

    *においては、


    51は水素、1〜18個の炭素原子のアルキル、5〜12個の炭素原子のシクロアルキル又は6〜10個の炭素原子のアリールであり、


    52は水素又は1〜18個の炭素原子のアルキルであるか、あるいはR

    51及びR

    52は一緒になって、4〜8個の炭素原子のアルキレンであり、


    fは1又は2であり、


    fが1のとき、


    50は、xが1のときの式CにおけるR

    11に対するのと同義であるか、又はR

    50は−(CH

    2 )

    z COOR

    54 (式中、zは1〜4であり、R

    54は水素又は1〜18個の炭素原子のアルキルであるか、あるいはR

    54は周期律表の第1、第2又は第3族からの金属イオン又は基:−N(R

    55 )

    4 (式中、R

    55は水素、1〜12個の炭素原子のアルキル又はベンジルである)である)であり、


    fが2のとき、R

    50はxが2のときの式CにおけるR

    11に対するのと同義であり、


    【0075】


    式U及びU

    *においては、


    53 、R

    54 、R

    55及びR

    56は独立に、1〜4個の炭素原子のアルキルであるか、又はR

    53とR

    54 、R

    55とR

    56はそれぞれ一緒になってペンタメチレンであり、


    【0076】


    式V及びV

    *においては、


    57 、R

    58 、R

    59及びR

    60は独立に、1〜4個の炭素原子のアルキルであるか、又はR

    57とR

    58 、R

    59とR

    60はそれぞれ一緒になってペンタメチレンであり、


    【0077】


    式W及びW

    *においては、


    61 、R

    62 、R

    63及びR

    64は独立に、1〜4個の炭素原子のアルキルであるか、又はR

    61とR

    62 、R

    63とR

    64はそれぞれ一緒になってペンタメチレンであり、


    65は1〜5個の炭素原子のアルキルであり、


    Mは水素又は酸素であり、


    【0078】


    式X〜CC及びX

    * 〜CC

    *においては、


    nは2〜3であり、


    1は水素、メチル、エチル、ブチル又はベンジルであり、


    mは1〜4であり、


    xは1〜4であり、


    xが1のとき、


    1及びR

    2は独立に、1〜18個の炭素原子のアルキル、1〜5個の酸素原子で中断された該アルキル、1〜5個のヒドロキシル基で置換された該アルキル又は該酸素原子で中断されかつ該ヒドロキシル基で置換された該アルキル;5〜12個の炭素原子のシクロアルキル、7〜15個の炭素原子のアラルキル、6〜10個の炭素原子のアリール又は1〜8個の炭素原子の1〜3個のアルキルにより置換された該アリールであるか、あるいはR

    1は水素でもあるか、あるいはR

    1及びR

    2は一緒になって、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン又は3−オキサペンタメチレンであり、


    xが2のとき、


    1は水素、1〜8個の炭素原子のアルキル、1又は2個の酸素原子で中断された該アルキル、ヒドロキシル基で置換された該アルキル、あるいは1又は2個の酸素原子で中断されかつヒドロキシル基で置換された該アルキルであり、


    2は2〜18個の炭素原子のアルキレン、1〜5個の酸素原子で中断された該アルキレン、1〜5個のヒドロキシル基で置換された該アルキレン又は該酸素原子で中断されかつ該ヒドロキシル基で置換された該アルキレン;o−、m−若しくはp−フェニレン又は1若しくは2個の、1〜4個の炭素原子のアルキルで置換されたo−、m−若しくはp−フェニレンであるか、あるいはR

    2は−(CH

    2 )

    k O〔(CH

    2 )

    k O〕

    h (CH

    2 )

    k −(式中、kは2〜4であり、hは1〜40である)であるか、あるいはR

    1及びR

    2は、それらが結合している2個のN原子と一緒になって、ピペラジン−1,4−ジイルであり、


    xが3のとき、


    1は水素であり、


    2は、1個の窒素原子で中断された4〜8個の炭素原子のアルキレンであり、xが4のとき、


    1は水素であり、


    2は、2個の窒素原子で中断された6〜12個の炭素原子のアルキレンであり、


    3は水素、1〜8個の炭素原子のアルキル、1又は2個の酸素原子で中断された該アルキル、ヒドロキシル基で置換された該アルキル、あるいは1又は2個の酸素原子で中断されかつヒドロキシル基で置換された該アルキルであり、


    pは2又は3であり、そしてQはアルカリ金属塩、アンモニウム、又はN

    + (G

    1 )

    4であり、


    【0079】


    並びに式DD及びDD

    *においては、


    mは2又は3であり、


    mが2のとき、Gは−(CH

    2 CHR−O)

    r CH

    2 CHR−(式中、rは0〜3であり、Rは水素又はメチルである)であり、及びmが3のとき、Gはグリセリルであり、


    【0080】


    式EE及びEE

    *においては、


    2は−CN、−CONH

    2又は−COOG

    3 (式中、G

    3は水素、1〜18個の炭素原子のアルキル又はフェニルである)であり、


    Xは無機又は有機アニオンであり、


    ここで、カチオンの全電荷hはアニオンの全電荷jと等しく、そして【0081】


    式III〜IIIcにおいては、


    11はOR

    101又はNR

    111

    112であり、


    101は2〜4個の炭素原子のアルケニル、プロパルギル、グリシジル、1若しくは2個の酸素原子で中断されるか、1〜3個のヒドロキシル基で置換されるか、又は該酸素原子で中断されかつ該ヒドロキシル基で置換された2〜6個の炭素原子のアルキルであるか、あるいはR

    101はカルボキシ又はそのアルカリ金属、アンモニウム若しくはC

    1 −C

    4アルキルアンモニウム塩で置換された1〜4個の炭素原子のアルキルであるか;あるいはR

    101は−COOE

    10 (式中、E

    10はメチル又はエチルである)で置換されたアルキルであり、


    102は−COO−又は−COにより中断された3〜5個の炭素原子のアルキルであるか、又はR

    102は−CH

    2 (OCH

    2 CH

    2 )

    c OCH

    3 (式中、cは1〜4である)であり、あるいはR

    102は−NHR

    103 (式中、R

    103は1〜4個の炭素原子のアルキルである)であり、


    aは2〜4であり、


    aが2のとき、T

    11は−(CH

    2 CHR

    100 −O)

    d CH

    2 CHR

    100 −(式中、dは0又は1であり、R

    100は水素又はメチルである)であり、


    aが3のとき、T

    11はグリセリルであり、


    aが4のとき、T

    11はネオペンタンテトライルであり、


    bは2又は3であり、


    bが2のとき、G

    11は−(CH

    2 CHR

    100 −O)

    e CH

    2 CHR

    100 −(式中、eは0〜3であり、R

    100は水素又はメチルである)であり、及びbが3のとき、G

    11はグリセリルであり、


    111は水素、1〜4個の炭素原子のアルキル、又は1若しくは2個のヒドロキシルで置換されるか、1若しくは2個の酸素原子で中断されるか、又は1個のヒドロキシルで置換されかつ1若しくは2個の酸素原子で中断された該アルキルであり、


    112は−CO−R

    113

    (式中、

    113はR

    111と同じ意味を有するか、又はR

    113は−NHR

    114 (式中、R

    114は1〜4個の炭素原子のアルキル、1若しくは2個のヒドロキシルで置換されるか、1若しくは2個の炭素原子のアルコキシで置換された該アルキル、又は1個のヒドロキシル及び1若しくは2個の炭素原子のアルコキシ1個で置換された該アルキルである)である)であり、あるいはR

    111及びR

    112は一緒になって、−CO−CH

    2 CH

    2 −CO−、−CO−CH=CH−CO−又は−(CH

    2 )

    6 −CO−であるが、但し、R

    113が1〜4個の炭素原子のアルキルであるとき、R

    111は水素ではない)の化合物から選択される。


    【0082】


    より好ましくは、成分(b)の化合物は式A、A

    * 、B、B

    * 、C、C

    * 、D、D

    * 、Q、Q

    * 、R、R

    * 、S又はS

    * 、X、X

    * 、Y、Y

    * 、Z及びZ

    * (式中、Eはオキシル又はヒドロキシルであり、Rは水素であり、


    【0083】


    式A及びA

    *においては、


    nは1又は2であり、


    nが1のとき、


    1は水素、1〜6個の炭素原子のアルキル、2〜6個の炭素原子のアルケニル、プロパルギル、グリシジル、1〜10個の酸素原子により中断された2〜20個の炭素原子のアルキル、又は1〜5個のヒドロキシル基で置換されるか、若しくは該酸素原子で中断されかつ該ヒドロキシル基で置換された前記アルキルであるか、あるいはR

    1はカルボキシ基により、又は−COOZ(式中、Zは水素又は1〜4個の炭素原子のアルキルである)により置換された1〜4個の炭素原子のアルキルであり、


    nが2のとき、


    1は1〜8個の炭素原子のアルキレン、4〜8個の炭素原子のアルケニレン、又は1〜10個の酸素原子により中断されるか、1〜5個のヒドロキシル基で置換されるか、若しくは該酸素原子で中断されかつ該ヒドロキシル基で置換された1〜20個の炭素原子のアルキレンであり、


    【0084】


    式B及びB

    *においては、


    mは1又は2であり、


    mが1のとき、


    2は1〜4個の炭素原子のアルキルであるか、又はR

    2はCH

    2 (OCH

    2 CH

    2 )

    n OCH

    3 (式中、nは1〜12である)であるか、あるいはR

    2はフェニル又は1〜3個のメチル基で置換された前記フェニルである)であるか、あるいはR

    2は−NHR

    3 (式中、R

    3は1〜4個の炭素原子のアルキル、フェニル又は1若しくは2個のメチル基で置換された前記フェニルであり、


    mが2のとき、


    Rは1〜8個の炭素原子のアルキレン、4〜8個の炭素原子のアルケニレンであるか、又はR

    2はCH

    2 (OCH

    2 CH

    2 )

    n OCH

    2 −(式中、nは1〜12である)であり、


    2は−NHR

    4 NH(式中、R

    4は2〜6個のもの、8〜15個の炭素原子のアラルキレン又は6〜12個の炭素原子のアリーレンである)であるか、あるいはR

    2は−CO−又は−NHCONHであり、


    【0085】


    式C及びC

    *においては、


    10は水素又は1〜3個の炭素原子のアルカノイルであり、


    xは1又は2であり、


    xが1のとき、


    11は水素、1〜6個の炭素原子のアルキル又はグリシジルであるか、あるいはR

    11はカルボキシ基により、又は−COOZ(式中、Zは水素又は1〜4個の炭素原子のアルキルである)により置換された1〜4個の炭素原子のアルキルであり、


    xが2のとき、


    11は1〜6個の炭素原子のアルキレンであり、


    【0086】


    式D及びD

    *においては、


    10は水素であり、


    yは1又は2であり、


    12は上記R

    2と同義であり、


    【0087】


    式Y、Y

    * 、Z及びZ

    *においては、


    xは1又は2であり、


    xが1のとき、


    1及びR

    2は独立に、1〜4個の炭素原子のアルキルであるか、あるいはR

    1及びR

    2は一緒になって、テトラメチレン又はペンタメチレンであり、


    2は水素、1〜4個の炭素原子のアルキル又はヒドロキシル基で置換された前記アルキル基であり、


    xが2のとき、


    1は水素、1〜4個の炭素原子のアルキル又はヒドロキシル基で置換された前記アルキル基であり、


    2は2〜6個の炭素原子のアルキレンであり、


    3は上記の定義通りである)の化合物から選択される。


    【0088】


    より好ましくは、成分(b)の化合物は式A、A

    * 、B、B

    * 、C、C

    * 、D、D

    * 、Q、Q

    * 、R及びR

    * (式中、Eはオキシル又はヒドロキシルであり、Rは水素であり、


    【0089】


    式A及びA

    *においては、


    hは1であり、


    1は水素、1〜4個の炭素原子のアルキル、グリシジル、1若しくは2個の酸素原子で中断された2〜4個の炭素原子のアルキル、あるいは1若しくは2個のヒドロキシル基で置換されるか、又は該酸素原子で中断されかつ該ヒドロキシル基で置換された前記アルキルであるか、あるいはR

    1は−COOZ(式中、Zは水素又は1〜4個の炭素原子のアルキルである)で置換された1〜4個の炭素原子のアルキルであり、


    【0090】


    式B及びB

    *においては、


    mは1又は2であり、


    nが1のとき、


    2は1〜4個の炭素原子のアルキルであるか、又はR

    2はCH

    2 (OCH

    2 CH

    2 )

    n OCH

    3 (式中、nは1〜4である)であり、


    mが2のとき、


    Rは1〜8個の炭素原子のアルキレンであり、


    【0091】


    式C及びC

    *においては、


    10は水素又は1又は2個の炭素原子のアルカノイルであり、


    xは1又は2であり、


    xが1のとき、


    11は水素、1〜4個の炭素原子のアルキル又はグリシジルであり、


    11は−COOZ(式中、Zは水素又は1〜4個の炭素原子のアルキルである)で置換された1〜4個の炭素原子のアルキルであり、


    xが2のとき、


    11は1〜6個の炭素原子のアルキレンであり、


    【0092】


    式D及びD

    *においては、


    10は水素であり、


    yは1又は2であり、


    12は上記R

    2におけるの同義である)の化合物から選択される。


    【0093】


    より特定的には、ヒンダードアミン化合物は(a)ビス(1−オキシル−2,2−6−6−テトラメチルピペリジン−4−イル)セバケート;


    (b)ビス(1−ヒドロキシ−2,2−6−6−テトラメチルピペリジン−4−イル)セバケート;


    (c)1−ヒドロキシ−2,2−6−6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジニウムシトレート;


    (d)1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジン;


    (e)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジン;


    (f)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウムビスルフェート;


    (g)1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジン;


    (h)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジン;


    (i)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソ−ピペリジニウムアセテート;


    (j)1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−メトキシ−ピペリジン;


    (k)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−メトキシ−ピペリジン;


    (l)1−ヒドロキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−メトキシ−ピペリジニウムアセテート;


    (m)1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジン;


    (n)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトキシピペリジン;


    (o)1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−プロポキシ−ピペリジン;


    (p)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−プロポキシ−ピペリジニウムアセテート;


    (q)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−プロポキシ−ピペリジン;


    (r)1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−(2−ヒドロキシ−4−オキサペントキシ)ピペリジン;


    (s)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−(2−ヒドロキシ−4−オキサペントキシ)ピペリジニウムアセテート;


    (t)1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン;


    (u)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン;


    (v)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムクロリド;


    (w)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムアセテート;


    (x)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムビスルフェート;


    (y)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムシトレート;


    (z)ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)シトレート;


    【0094】


    (aa)トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)シトレート;


    (bb)テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセテート;


    (cc)テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセテート;


    (dd)テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセテート;


    (ee)ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセテート;


    (ff)ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセテート;


    (gg)ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセテート;


    (hh)トリ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)ニトリロトリアセテート;


    (ii)トリ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)ニトリロトリアセテート;


    (jj)トリ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジニウム)ニトリロトリアセテート;


    (kk)ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネート;


    (ll)ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネート;又は(mm)ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネートである。


    【0095】


    最も特定的には、ヒンダードアミン化合物は(a)1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン;


    (b)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン;


    (c)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムクロリド;


    (d)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムアセテート;


    (e)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムビスルフェート;


    (f)1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウムシトレート;


    (g)ビス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)シトレート;


    (h)トリス(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)シトレート;


    (i)テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセテート;


    (j)テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセテート;


    (k)テトラ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジニウム)エチレンジアミンテトラアセテート;


    (l)ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセテート;


    (m)ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−アセトアミドピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセテート;


    (n)ペンタ(1−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジニウム)ジエチレントリアミンペンタアセテートである。


    【0096】


    好ましいのは、ステイン又は含浸剤が更に高分子バインダー材料を含む方法である。


    【0097】


    ヒンダードアミン化合物(b)は好ましくは、成分(a)(溶媒)及び(c)(バインダー)の重量に基いて0.1〜10重量%、より好ましくは0.2〜5重量%、最も好ましくは0.2〜2重量%の量で存在する。


    【0098】


    【発明の実施の形態】


    ヒンダードアミン化合物は公知であり、部分的には市販されているかあるいは化学的標準法により製造し得る。 例はJ. Polym. Sci. Polym. Chem. Ed., 22, 277-281 (1984)及びUS特許第4,831,134号中に与えられている。 塩は対応するアミン前駆体及び適当な酸から容易に製造される。


    【0099】


    本発明における化合物を製造するために必要な中間体はほとんどが市販の製品である。


    【0100】


    好ましくは、溶媒は脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、アルコール、エーテル、エステル、ケトン、グリコール、グリコールエーテル、グリコールエステル、ポリグリコール又はそれらの混合物からなる群から選択される。


    【0101】


    ステイン又は含浸剤は木材表面を浸透するのであるから、比較的低粘度であるべきである。 最も単純な場合、含浸剤は有機溶媒中のヒンダードアミン溶液である。 この目的のための有用な溶媒の例は特定の石油画分のような脂肪族炭化水素である。 更に、適した溶媒は芳香族炭化水素(例えばトルエン又はキシレン);アルコール(例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール又はブタノール);エステル(例えばエチルアセテート又はブチルアセテート);又はケトン(例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン)である。 これらの溶媒は室温で蒸発し、したがって、木材中に残留しない。 しかしながら、木材中に残留する高沸点液体、例えば高級アルカノール、グリコール、グリコールエーテル、グリコールエステル又はポリグリコールを加えることもできる。 ステイン又は含浸剤は木材保護コーティングに用いる慣用バインダーも含み得る。


    【0102】


    好ましくは、バインダーはアルキド樹脂、変性アルキド樹脂、自己架橋性若しくは非自己架橋性アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、乾性油、フェノール樹脂、ニトロセルロース又はそれらの混合物からなる群から選択される。


    【0103】


    本発明の更に好ましい態様では、立体障害フェノール、亜燐酸塩若しくはホスホナイト、又はこれらの混合物からなる群から選択した付加的な安定剤を用いる。


    【0104】


    抗酸化剤として有用な立体障害フェノールの例が以下に示される。


    アルキル化モノフェノール ;例えば2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2−tert−ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチル−4−メチルフェノール、2−(a−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオクタデシル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリシクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メトキシメチルフェノール、2,6−ジ−ノニル−4−メチルフェノール。


    【0105】


    アルキル化ヒドロキノン ;例えば2,6−ジ−tert−ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ−tert−ブチルヒドロキノン、2,5−ジtert−アミルヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノール。


    【0106】


    ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル ;例えば2,2′−チオビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2′−チオビス(4−オクチルフェノール)、4,4′−チオビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、4,4′−チオビス(6−tert−ブチル−2−メチルフェノール)。


    【0107】


    アルキリデンビスフェノール ;例えば2,2′−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(6−tert−ブチル−4−エチルフェノール)、2,2′−メチレンビス〔4−メチル−6−(a−メチルシクロヘキシル)フェノール〕、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2′−メチレンビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2′−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,2−エチリデンビス(6−tert−ブチル−4−イソブチルフェノール)、2,2−メチレンビス〔6−(a−メチルベンジル)−4−ノニルフェノール〕、2,2−メチレンビス〔6−(a,a−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェノール〕、4,4′−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4′−メチレンビス(6−tert−ブチル−2−メチルフェノール)、1,1−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,6−ビス(3−tert−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレングリコールビス〔3,3−ビス(3′−tert−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)ブチレート、ビス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ジシクロペンタジエン、ビス〔2−(3′−tert−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メチルベンジル)−6−tert−ブチル−4−メチルフェニル〕テレフタレート。


    【0108】


    ベンジル化合物 ;例えば1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド、イソオクチル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテート、ビス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオールテレフタレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、ジオクタデシル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、モノエチル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネートカルシウム塩、1,3,5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート。


    【0109】


    アシルアミノフェノール ;例えば4−ヒドロキシラウロアニリド、4−ヒドロキシステアロアニリド、2,4−ビス(オクチルメルカプト)−6−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−s−トリアジン、オクチルN−(3,5−ジ−tert−ブチルー4−ヒドロキシフェニル)カーバメート。


    【0110】


    モノ−又は多価アルコールとβ−(3,5−ジ−

    tert

    −ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のエステル ;例えばメタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、チオジエチレングリコール、N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)オキサロジアミドとのエステル。


    【0111】


    モノ−又は多価アルコールとβ−(5−

    tert

    −ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸のエステル ;例えばメタノール、ジエチレングリコール、オクタデカノール、トリエチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ペンタエリトリトール、ネオペンチルグリコール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、チオジエチレングリコール、N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)オキサロジアミドとのエステル。


    【0112】


    モノ−又は多価アルコールとβ−(3、5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のエステル ;例えばメタノール、ジエチレングリコール、オクタデカノール、トリエチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ペンタエリトリトール、ネオペンチルグリコール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、チオジエチレングリコール、N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)オキサロジアミドとのエステル。


    【0113】


    β−(3,5−ジ−

    tert

    −ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド ;例えばN,N′−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミン、N,N′−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミン、N,N′−ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン。


    【0114】


    特定の場合、2以上の抗酸化剤を使用するのが有利であり得る。


    【0115】


    有用なホスフィト又はホスホナイトの例は:トリフェニルホスフィト、ジフェニルアルキルホスフィト、フェニルジアルキルホスフィト、トリス(ノニルフェニル)ホスフィト、トリラウリルホスフィト、トリオクタデシルホスフィト、ジステアリルペンタエリトリトールジホスフィト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフィト、ジイソデシルペンタエリトリトールジホスフィト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィト、ジイソデシルオキシペンタエリトリトールジホスフィト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィト、ビス(2,4、6−トリス(tert−ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィト、トリステアリルソルビトールトリホスフィト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)4,4′−ビフェニレンジホスホナイト、6−イソオクチルオキシ−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチル−12H−ジベンゾ〔d,g〕−1,3,2−ジオキサホスホシン、6−フルオロ−2,4,8,10−テトラ−tert−ブチル−12−メチル−ジベンゾ〔d,g〕−1,3,2−ジオキサホスホシン、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスフィト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスフィト、2,2′、2″−ニトリロ〔トリエチルトリス(3,3′、5,5′−テトラ−tert−ブチル−1,1′−ビフェニル−2,2′−ジイル)ホスフィト〕、2−エチルへキシル(3,3′、5,5′−テトラ−tert−ブチル−1,1′−ビフェニル−2,2′−ジイル)ホスフィトである。


    【0116】


    特に好ましいのは次のホスフィトである:


    トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフィト(Irgafos(登録商標)、チバ−ガイギー)、トリス(ノニルフェニル)ホスフィト、


    【0117】


    【化38】


    【0118】


    【化39】


    【0119】


    立体障害フェノール、ホスフィト又はホスホナイトは好ましくは全配合物に基いて0.01〜5重量%の量で存在する。


    【0120】


    このステイン又は含浸剤は保存剤、例えば殺菌剤又は殺虫剤もまた含有し得る。 有用な殺菌剤の例は酸化トリブチルスズ、フェニル水銀塩、銅ナフテネート、1−クロロナフタレン又はペンタクロロフェノールである。 有用な殺虫剤の例はDDT、ジエルドリン、インダン、アザコナゾール、シペルメチン、ベンザルコニウム塩酸塩、プロピコナゾール又はパラチオンである。


    【0121】


    このステイン又は含浸剤に存在してもよい更なる成分は少量の、バインダー用の促進剤(硬化剤)、染料又は顔料、浸透助剤及び表面活性成分である。


    【0122】


    このステイン又は含浸剤は木材に慣用技術、例えば含浸、散布、ブラシング、ディッピング、浸漬又はスプレー等により適用できる。 高圧下又は真空下で含浸することもできる。


    【0123】


    このステイン又は含浸剤は水性コーティングでもあり得る。 有機溶媒に代わり、媒体は水又は水と水溶性有機溶媒の混合物からなり得る。 立体障害アミン化合物b)及び他の成分はこの媒体に溶解するか又は分散され得る。


    【0124】


    好ましいバインダーはアルキド樹脂又はアクリル樹脂あるいは両者の混合物の乳濁液である。


    【0125】


    本発明の1つの好ましい態様では、付加的なトップコートを木材に施す。


    【0126】


    木材をコートするのに適した全てのコーティング組成物を付加的なトップコートとして使用し得る。 通常、それは有機溶媒あるいは水又は水と溶媒との混合物中に溶解又は分散したバインダーを含むであろう。 バインダーは典型的には空気中で乾燥するか又は室温で硬化する表面コーティング樹脂であり得る。 このようなバインダーの例はニトロセルロース、ポリビニルアセテート、ポリビニルクロリド、不飽和ポリエステル樹脂、ポリアクリレート、ポリウレタン、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、及び特にアルキド樹脂である。 バインダーは異なる表面コーティング樹脂の混合物であってもよい。 バインダーが硬化性バインダーである場合、それらは通常硬化剤及び/又は促進剤とともに用いられる。


    【0127】


    コーティング組成物に好適に用いられ得る有機溶媒の典型的な例は脂肪族、芳香族又は脂環式炭化水素、アルコール、エステル、ケトン又は塩素化炭化水素である。


    【0128】


    水/溶媒混合物は典型的には水と低級アルコール、グリコール又はグリコールエーテルとの混合物である。


    【0129】


    トップコートは光重合性化合物の放射線硬化性で、溶媒を含まない処方物であってもよい。 説明例はアクリレート又はメタクリレート、不飽和ポリエステル/スチレン混合物又は他のエチレン性不飽和モノマーあるいはオリゴマーの混合物である。


    【0130】


    トップコートは可溶性染料及び/又は顔料及び/又はフィラーを含み得る。 顔料は有機、無機又は金属性顔料であり得る。 顔料は不透明、又は例えば透明酸化鉄のように透明であり得る。 フィラーは典型的にはカオリン、炭酸カルシウム又はケイ酸アルミニウムであり得る。 好ましくはトップコートは透明ニス(即ちそれは非溶解成分を含まない)である。


    【0131】


    ステイン又は含浸剤は式(I)の立体障害アミンを含有し、光に対する良好な保護を提供するが、トップコートに式(I)の立体障害アミン及び/又は他の慣用光安定剤を加えるのが有利であり得る。 好適な慣用光安定剤の説明例は以下の化合物である:


    【0132】


    UV吸収剤及び光安定剤


    2−(2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類 ;例えば2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(3′,5′−ジ−tart−ブチル−2′−ヒドロキシフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(5′−tert−ブチル−2′−ヒドロキシフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′、5′−ジ−tert−ブチル−2′−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3′−tert−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3′−sec−ブチル−5′−tert−ブチル−2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−4′−オクチルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′、5′−ジ−tert−アミル−2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′、5′−ビス−(a,a−ジメチルベンジル)−2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′−tert−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロ−ベンゾ−トリアゾール、2−(3′−tert−ブチル−5′−〔2−(2−エチルヘキシルオキシ)−カルボニルエチル〕−2′−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3′−tert−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3′−tert−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′−tert−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′−tert−ブチル−5′−〔2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル〕−2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′−ドデシル−2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′−tert−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニルベンゾトリアゾール、2,2′−メチレン−ビス−〔4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾール−2−イルフェノール〕;2−〔3′−tert−ブチル−5′−(2−メトキシカルボニルエチル)−2′−ヒドロキシフェニル〕−2H−ベンゾトリアゾールとポリエチレングリコール300とのエステル交換生成物;〔R−CH

    2 CH

    2 −COO−CH

    2 CH

    2 −〕

    2 −(式中、Rは3′−tert−ブチル−4′−ヒドロキシ−5′−2H−ベンゾトリアゾール−2−イルフェニル、2−〔2′−ヒドロキシ−3′−(a,a−ジメチルベンジル)−5′−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル〕ベンゾトリアゾール;2−〔2′−ヒドロキシ−3′−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−5′−(a,a−ジメチルベンジル)フェニル)ベンゾトリアゾール。


    【0133】


    2−ヒドロキシベンゾフェノン類 ;例えば4−ヒドロキシ−、4−メトキシ、4−オクチルオキシ、4−デシルオキシ、4−ドデシルオキシ、4−ベンジルオキシ、4,2′,4′−トリヒドロキシ及び2′−ヒドロキシ−4,4′−ジメトキシ誘導体。


    【0134】


    置換及び非置換安息香酸エステル類 ;例えば4−tert−ブチル−フェニルサリチレート、フェニルサリチレート、オクチルフェニルサリチレート、ジベンゾイルレソルシノール、ビス(4−tert−ブチルベンゾイル)レソルシノール、ベンゾイルレソルシノール、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル3,5−ジ−tert−ブチル−4ヒドロキシベンゾエート、オクタデシル3,5−ジ−tert−ブチル−4ヒドロキシベンゾエート、2−メチル−4,6−ジ−tert−ブチルフェニル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート。


    【0135】


    アクリレート類 ;例えばエチルa−シアノ−b、b−ジフェニルアクリレート、イソオクチルa−シアノ−b、b−ジフェニルアクリレート、メチルa−カルボメトキシシンナメート、メチルa−シアノ−b−メチル−p−メトキシシンナメート、ブチルa−シアノ−b―メチル−p−メトキシ−シンナメート、メチルa−カルボメトキシ−p−メトキシ−シンナメート及びN−(b−カルボメトキシ−b−シアノビニル)−2−メチルインドリン。


    【0136】


    ニッケル化合物 ;例えば、場合によりn−ブチルアミン、トリエタノールアミン又はN−シクロヘキシルジエタノールアミンのような付加的リガンドとの2,2′−チオ−ビス−〔4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール〕のニッケル錯体、例えば1:1又は1:2錯体、ニッケルジブチルジチオカーバメート、4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジルホスホン酸モノアルキルエステル(例えばメチル又はエチルエステル)のニッケル塩、ケトオキシム(例えば2−ヒドロキシ−4−メチルフェニルウンデシルケトオキシム)のニッケル錯体、場合により付加的リガンドとの1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピラゾールのニッケル錯体。


    【0137】


    立体障害アミン ;例えばビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)スクシネート、ビス(1、2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1、2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)n−ブチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロネート、1−(2−ヒドロキシ−エチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸の縮合物、N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−tert−オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの線状又は環状縮合物、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタン−テトラカルボキシレート、1,1′−(1,2−エタンジイル)−ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン)、4−ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルベンジル)マロネート、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ〔4.5〕デカン−2,4−ジオン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)スクシネート、N,N′−ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの線状又は環状縮合物、2−クロロ−4,6−ビス(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンの縮合物、2−クロロ−4,6−ジ−(4−n−ブチルアミノ−1、2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンの縮合物、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアゾスピロ〔4.5〕デカン−2,4−ジオン、3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ドデシル−1−(1、2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ドデシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ピロリジンー2,5−ジオン、4−ヘキサデシルオキシ−及び4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの混合物、N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−シクロヘキシルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの縮合産物、1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンと2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン並びに4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの縮合産物(CAS登録番号〔136504−96−6〕);N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、2−ウンデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソ−スピロ〔4,5〕デカン、7,7,9,9−テトラメチル−2−シクロウンデシル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソスピロ〔4,5〕デカンとエピクロロヒドリンの反応産物、1,1−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)−2−(4−メトキシフェニル)エテン、N,N′−ビス−ホルミル−N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ヒドロキシピペリジンとの4−メトキシメチレン−マロン酸ジエステル、ポリ〔メチルプロピル−3−オキシ−4−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)〕シロキサン、2,2,6,6−テトラメチル−4−アミノピペリジン又は1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−アミノピペリジンとマレイン酸無水物−aオレフィンコポリマーの反応産物。


    【0138】


    オキサミド類 ;例えば4,4′−ジオクチルオキシオキサニリド、2,2′−ジエトキシオキサニリド、2,2′−ジオクチルオキシ−5,5′−ジ−tert−ブトキサニリド、2,2′−ジドデシルオキシ−5,5′−ジ−tert−ブトキサニリド、2−エトキシ−2′−エチロキサニリド、N,N′−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−tert−ブチル−2′−エトキサニリド及び2−エトキシ−2′−エチル−5,4′−ジ−tert−ブトキサニリドとのその混合物、o−及びp−メトキシ−ジ置換オキサニリドの混合物並びにo−及びp−エトキシ−ジ置換オキサニリドの混合物。


    【0139】


    2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン類 ;例えば2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−トリデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−〔2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシ−プロポキシ)フェニル〕−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−〔2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシ−プロピルオキシ)フェニル〕−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−〔4−(ドデシルオキシ/トリデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシ−フェニル〕−4,6−ビス(2,4−ジ−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−〔2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシ−プロポキシ)フェニル〕−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ)フェニル−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシー4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス〔2−ヒドロキシ−4−(3−ブトキシ−2−ヒドロキシ−プロポキシ)フェニル〕−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシフェニル)−4−(4−メトキシフェニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン、2−{2−ヒドロキシ−4−〔3−(2−エチルへキシル−1−オキシ)−2−ヒドロキシプロピルオキシ〕フェニル}−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン。


    【0140】


    本発明の更なる対象は、式I又はII:


    【0141】


    【化40】


    【0142】


    (式中、G

    1及びG

    2は独立に、1〜4個の炭素原子のアルキルであるか、又は一緒になってペンタメチレンであり、


    1及びZ

    2はそれぞれメチルであるか、又はZ

    1及びZ

    2は一緒になって、場合によりエステル、エーテル、ヒドロキシ、オキソ、シアノヒドリン、アミド、アミノ、カルボキシ又はウレタン基により置換されていてもよい結合基を形成し、


    Eはオキシル又はヒドロキシルであり、


    Xは無機又は有機アニオンであり、そしてカチオンの総電荷hはアニオンの総電荷jに等しい)のヒンダードアミンの使用である。


    【0143】


    置換基の例及び好適なものはすでに記載してあり、本発明の上記対象にも適用する。


    【0144】


    本発明は次の用途に特に有用である:家具、寄木の床、チップボード又は木材細工品等の室内用途において;フェンス、建築部品、木製フロント、窓枠等の屋外用途において。


    【0145】


    最大の安定化が要求される場合には、完全な木材保護系が用いられる。 かかる木材保護系は本発明による含浸、場合により、前記のように安定化され得る中間層及び最終トップコートからなる。


    【0146】


    【実施例】


    次の実施例で本発明を説明する。


    【0147】


    実施例1


    a)含浸


    市販の含浸剤(Sepamからの5.2%固形分含量の「Xylamon(登録商標)Incolore」)に、表1に記載の添加剤を全処方物に対して0.5%添加した。


    比較処方物:全処方物に対して0.5%のTinuvin(登録商標)292(チバスペシャリティーケミカルスからのヒンダードアミン光安定剤)


    もみの木のパネルに含浸剤をブラシ(1回適用)で塗布し、室温で24時間乾燥した。


    【0148】


    b)トップコート


    トップコートを53.48部のアルキド樹脂(Jagalyd Antihydro(登録商標)、E. Jager KG、ホワイトスピリット中の60%溶液)、


    10.69部のチキソトロピー剤(Jagalyd Antihydro-Thix(登録商標)、E. Jager KG、50%溶液)、


    92部の促進剤(Jager Antihydro−Trockner(登録商標))、


    33.44部の溶媒(Terlitol(登録商標)30)、


    32部の抗剥離剤(Ascinin(登録商標)P、BAYER)及び15部の抗剥離剤(Luactin(登録商標)M、BASF)


    から製造した。


    【0149】


    トップコートを1.5%Tinuvin(登録商標)384(チバスペシャリティーケミカルスからのUV吸収剤)及び1%Tinuvin(登録商標)123(チバスペシャリティーケミカルスからのヒンダードアミン光安定剤)で安定化した。 濃度はバインダー固形分に基いた。


    【0150】


    含浸したもみの木のパネルにトップコートをブラシ(3回適用)で塗布し、各適用後に室温で24時間乾燥した。


    【0151】


    パネルを促進耐候試験機:キセノン−ウェザロメーター(CAM7 サイクル:60℃で102分間光、40℃で雨とともに18分間光)に暴露した。


    【0152】


    耐候試験後に、色変化DEをDIN6174にしたがって測定した。 非安定化含浸及び非安定化トップコートを有する非暴露もみの木パネルを参照として用いた。


    【0153】


    結果を表1に示す。


    【0154】


    【表1】


    【0155】


    実施例2


    a)含浸


    15%の固形分含量を有する水系含浸剤(主バインダー成分:水性アクリル懸濁液)に、表2に示した1%の添加剤を加えた。


    比較処方物:全処方物に対して0.5%のTinuvin(登録商標)292(チバスペシャリティーケミカルスからのヒンダードアミン光安定剤)


    もみの木のパネルに含浸剤をブラシ(1回適用)で塗布し、室温で24時間乾燥した。


    【0156】


    b)トップコート


    39%の固形分含量を有する水系トップコートを(主バインダー成分:水性アクリル懸濁液)を2%のTinuvin(登録商標)1130(チバスペシャリティーケミカルスからのUV吸収剤)及び1%のTinuvin(登録商標)292(チバスペシャリティーケミカルスからのヒンダードアミン光安定剤)で安定化した。 濃度はバインダーの固形分に基いた。


    【0157】


    含浸したもみの木のパネルにトップコートをブラシ(2回適用)で塗布し、各適用後に室温で24時間乾燥した。


    【0158】


    c)トップコートなし


    第2のシリーズでは、含浸木材パネルをトップコートなしで促進耐候試験にかけた。


    【0159】


    トップコートを有するパネルを促進耐候試験機:QUV(UVA−340:58℃で5時間光、22℃で光なしで1時間スプレー)に暴露した。


    【0160】


    耐候試験後に、色変化DEをDIN6174にしたがって測定した。 参照として、非安定化含浸及び非安定化トップコートを有する非暴露もみの木パネルを用いた。 結果を表2に示す。


    【0161】


    トップコートなしの含浸パネルを次の条件:UVA−340バルブ:付加湿度なしで室温にて連続照射:で促進耐候試験機に暴露した。


    【0162】


    耐候試験後に、色変化DEをDIN6174にしたがって測定した。 参照として、非安定化含浸を有する非暴露もみの木パネルを用いた。 結果を表3に示す。


    【0163】


    【表2】


    【0164】


    【表3】


    【0165】


    実施例3


    a)含浸


    実施例2に記載されたのと同じ含浸剤を用いた。


    【0166】


    b)トップコート


    41%の固形分含量を有する水系トップコートを(主バインダー成分:水性アクリル懸濁液)を2%のTinuvin(登録商標)1130(チバスペシャリティーケミカルスからのUV吸収剤)及び1%のTinuvin(登録商標)292(チバスペシャリティーケミカルスからのヒンダードアミン光安定剤)で安定化した。 濃度はバインダー固形分に基いた。 添加剤はブチルグリコールに予備溶解した。


    【0167】


    含浸剤はもみの木のパネルにブラシ(2回適用)で塗布し、室温で24時間乾燥した。


    【0168】


    含浸したもみの木のパネルにトップコートをブラシ(2回適用)で塗布し、各適用後に室温で24時間乾燥した。


    【0169】


    パネルを促進耐候試験機:QUV(UVA−340:58℃で5時間光、22℃で光なしで1時間スプレー)に暴露した。


    【0170】


    黄変をASTM D 1925にしたがって測定した。 結果を促進耐候試験前後(同じパネル)における黄色指数DYIの差として示した。 結果を表4に示す。


    【0171】


    【表4】


    【0172】


    実施例4


    実施例1を化合物105で繰り返し、同じ耐候試験条件を適用した。 安定剤なしのコントロールパネルは53.1の初期黄色指数Yを示し、化合物105のサンプルは51.9であった。


    式105の化合物は含浸中に良好に取込まれた。


    【0173】


    【化41】


    【0174】


    Tinuvin(登録商標)1130及びTinuvin(登録商標)384はチバスペシャリティーケミカルス社の市販ベンゾトリアゾールUV吸収剤である。


    【0175】


    Tinuvin(登録商標)292及びTinuvin(登録商標)123はチバスペシャリティーケミカルス社の市販立体障害アミンである。


    【0176】


    【化42】


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