Wood preservative

申请号 JP2000530354 申请日 1999-01-27 公开(公告)号 JP2002502721A 公开(公告)日 2002-01-29
申请人 ロンザ ア−ゲ−; 发明人 マークス,ハンス−ノーバート; リヒテンバーグ,フロリアン;
摘要 Solvent-free coating materials and treating agents used as water-based wood or material protective agents containing emulsifiable binding agents, quaternary ammonium compounds and optional additional active agents. The wood or material protective agents are non-flammable and enable a uniform distribution of the binding agent and the quaternary ammonium compounds in the substrates. As a result, the quaternary ammonium compounds function as a dissolving mediator for the binding agents which are dispersed in water without opacifying effects and are used as a biocide. The agents can additionally absorb water-insoluble organic biocides without impairing the homogeneity or stability of the formulation of the homogeneity of the distribution in the substrate.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 被覆用材料または処理用組成物、とくに木材および(または)セルロース質の基材を、生物学的な材料破壊から保護するためのものであって、少なくとも下記の成分からなり、 (i)2〜50%、好ましくは5〜25%の水エマルジョン化可能なバインダーであって、天然または合成の油、天然または合成の油をベースとするアルキッド樹脂、および上記の油および(または)アルキッド樹脂の混合物から選ばれたもの、 (ii)0.5〜40%の、好ましくは1〜10%の、第一、第二および第三アミンならびにそれらの塩、第四アンモニウム塩、ならびにこれらアミンおよび(または)塩の混合物から選ばれた殺生物剤成分であって、少なくとも1個の、6な いし24個の炭素原子を有するアルキル基を有する殺生物剤成分、ならびに、 (iii)水 透明で、かつ貯蔵安定性を有することを特徴とする被覆用材料または処理用組成物。
  • 【請求項2】 殺生物剤成分として第四アンモニウム塩を含有することを特徴とする請求項1の被覆用材料または処理用組成物。
  • 【請求項3】 水エマルジョン化可能なバインダーとして、酸化されて乾燥する油またはアルキッド樹脂を含有することを特徴とする請求項1または2の被覆材料または処理用組成物。
  • 【請求項4】 請求項1に規定された成分に加えて、少なくとも1種の別の 殺生物剤を含有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの被覆用材料または処理用組成物。
  • 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の被覆用材料または処理用組成物を製造する方法であって、まずバインダーを殺生物剤であるアミンおよび(または)アンモニウム塩と混合し、所望であれば、さらなる殺生物剤と混合し、得られた混合物を水で希釈することを特徴とする製造方法。
  • 【請求項6】 木材および(または)セルロース質の基材を生物学的な材料破壊から保護するための方法であって、請求項1ないし4のいずれかに記載の被覆用材料または処理用組成物を、ハケ塗り、ロール塗り、スプレー塗装により、
    または浸漬により、上記木材および(または)基材に適用することを特徴とする保護方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】

    本発明は、木材および(または)セルロース質の基材を生物学的な材料破壊から保護するための被覆用材料または処理用組成物、この被覆用材料または処理用組成物を製造する方法、およびそれらを使用する方法に関する。

    【0002】

    【従来の技術】

    塗料中の有機溶剤が環境に与えるインパクトを少なくするために、中に分散可能な、または水エマルジョン化可能なバインダーが使用されているのが現状である。 とくに木材または木質材料に対して使用する被覆用材料として、変性された乾性油(たとえば亜麻仁油、大豆油など)、またはこれに対応して変性されたアルキッド樹脂を利用することができる。 この種の油やアルキッド樹脂の水エマルジョン化可能性は、乳化剤を添加することにより達成されているか、あるいはまた、よりエレガントな方法として、親水性の基を、たとえばジカルボン酸やポリカルボン酸とのエステル交換によって、および(または)、ポリアルコール、
    ポリエチレングリコール、エチレンオキサイドなどとの反応によって、バインダー分子に導入することにより達成されている。 親水性の基を導入することによって、油またはアルキッド樹脂の被膜形成性は、実質上影響されない。

    【0003】 分子中に親水性の基を有する油およびアルキッド樹脂は、乳化剤を添加した系に比べて、それに続く酸化乾燥において乳化剤が洗い流されることがなく、それゆえ、活性物質(たとえばカビおよび(または)昆虫に対して作用する物質)の除去もなく、また、遊離した乳化剤によって耐候性が影響されるということがない、という点で有利である。

    【0004】 別の乳化剤が系に添加されているのか、それとも油やアルキッド樹脂の分子に親水性の基が導入されたのか、ということにはかかわりなく、既知の水系処理用組成物および被覆用材料を使用したときに生じる一般的な問題は、すぐ使用できる状態のエマルジョンは、寿命が限られているということである。 調製したものを長期間放置しておくと、相の分離、クリーム状化、または、より重い成分の沈降などが生じて、再乳化が常に可能であるとは限らないことである。

    【0005】 既知のエマルジョンやディスパージョン、とくに殺生物活性のある物質を含有するものにみられる、いまひとつの不利益は、木材および木質材料への浸透性が、ごく低いことである。 活性物質および添加剤は、分散した有機相中に存在する傾向があり、有機相は表面近くに蓄積されて、分散媒である水だけが、深い層の中に浸透して行く。 活性物質、たとえば赤色または青色の汚染や昆虫に対して活性をもつ物質の均一な分散は、これらの系では事実上不可能であり、殺生物活性は、表面が除去され、または損傷を受けるや否や、失われてしまう。

    【0006】

    【発明が解決しようとする課題】

    それゆえ本発明の課題は、貯蔵安定性のある、水系の処理用組成物および被覆用材料であって、その殺生物活性物質が効果的に木材またはこれに類似の材料の中に浸透するものを提供することにある。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】

    本発明に従い、この目的は、請求項1に記載の被覆用材料および処理用組成物によって達成される。

    【0008】

    【発明の実施形態】

    驚くべきことに、殺生物性の第一、第二または第三アミンもしくはその塩、もしくは第四アンモニウム塩または上記のアミンもしくはその塩の混合物を、天然または合成の油、天然または合成の油系のアルキッド樹脂、またはこれらのバインダーの混合物を水エマルジョンにしたものに添加することによって、上に述べたような、既知の被覆用材料および処理用組成物がもつ不利益が除去できることが見出された。 本発明に従って使用することのできるアミンおよびアンモニウム塩は、6ないし24個の、好ましくは8ないし18個の炭素原子からなるアルキル基を、少なくとも1個有するものである。 この場合、第一アミンは、1個または2個以上の第一アミノ基に加えて、1個または2個以上の第二および(または) 第三アミノ基を分子中に有するものを包含する。 本発明の被覆材料および処理組成物は、2〜50%、好ましくは5〜25%のバインダー、0.5〜40%の、
    好ましくは1〜10%のアミンおよび(または)アンモニウム塩を含有する。 以下の記述において、すべてのパーセントは、別に断らない限り、質量%であり、
    全組成物を基準とするものである。 「アルキル基」の語は、上記した特定の数の炭素原子を有する、直鎖の、または分岐鎖の基を包含する。

    【0009】 一例を挙げれば、15部のバインダー(分子中に親水基を有する油またはアルキッド樹脂)および85部の水を含有するエマルジョンは、5部のDDAC(ジデシルジメチルアンモニウム・クロライド)を添加すると透明になり、短時間の撹拌により混濁は消滅して、完全に透明な溶液が生成する。 何年にも及ぶ貯蔵、
    温度の変化、系の凍結および解凍があっても、相分離や成分の分離は生じない。

    【0010】 本発明の被覆用材料および処理用組成物にとって好適なアミンの例は、つぎのとおりである: 第一アミンとしては、C 8-18アルキルアミン、N−(C 8-18アルキル)−エチレンジアミン、N−(C 8-18アルキル)−プロピレンジアミン、N,N−ビス(2
    −アミノエチル)−C 8-18アルキルアミン、N,N−ビス(3−アミノプロピル)−C 8-18アルキルアミンであり; 第二アミンとしては、メチル−またはエチル−C 8-18アルキルアミンであり; 第三アミンとしては、ジメチルジ(C 8-18アルキル)アミンである。

    【0011】 アミンの塩の好適な例は、ハロゲン化物とくにクロライドおよびブロマイド、
    そして有機酸の塩である。 以下の記述において、有機酸とは、とくに直鎖または分岐鎖のC 1-6カルボン酸、たとえば蟻酸、酢酸、プロピオン酸、らく酸または イソらく酸、あるいはヒドロキシ酸、たとえばグリコール酸、乳酸、リンゴ酸または酒石酸、そのほかスルホン酸、たとえばメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸またはトルエンスルホン酸である。

    【0012】 本発明の系は、木材および木質材料の中へ、急速に、かつ深く浸透する。 部分的な濃度の差異は、木材中に認められない。 バインダー、カチオン性の化合物および水からなる本発明の系の全成分が均一に浸透するという事実は、驚くべきことである。 なぜならば、アンモニウム塩のようなカチオン性の化合物は、単独では、木材またはそれと同等な基材中へは、ほとんど、またはまったく浸透しないということが、水系の溶液から適用した第四アンモニウム化合物の殺生物活性(
    この活性自体は既知である)が、通常は基材の表面近くの領域に限定される、ということが知られていたからである。 本発明はそれゆえ、溶剤を含まず、長期間にわたる貯蔵安定性(貯蔵寿命)を有し、透明で、溶剤を使用した系のそれに匹敵する木材または木質材料中への浸透を示し、すべての成分の均一な分布、良好な被覆特性および使用容易性を兼ね備えた調剤を調製することを可能にした発明である。

    【0013】 本発明の被覆用材料および処理用組成物は、殺生物剤成分として、第四アンモニウム塩を含有することが好ましい。

    【0014】 好適な第四アンモニウム塩の例は、次のとおりである。 ジメチルジ(C 8-18アルキル)アンモニウムハライド、 ジメチルジ(C 8-18アルキル)アンモニウム有機酸塩、 トリメチル(C 8-18アルキル)アンモニウムハライド、 トリメチル(C 8-18アルキル)アンモニウム有機酸塩、 ジメチル(C 8-18アルキル)ベンジルアンモニウムハライド、 ジメチル(C 8-18アルキル)ベンジルアンモニウム有機酸塩、 1,1´−ジメチル−4,4´−ビピリジニウムハライド、および ジ(C 8-18アルキル)メチルポリオキシエチルアンモニウム有機酸塩 である。 ここで、「C 8-18アルキル」および「有機酸」の語は、前記した定義に従う。

    【0015】 使用する水エマルジョン化可能なバインダーは、好ましくは酸化されて乾燥する油またはアルキッド樹脂である。

    【0016】 殺生物活性を向上させ、かつ補充するため、本発明の被覆用材料および処理用組成物には、さらなる殺生物剤を添加することができる。 たとえば、下記の活性物質を0.01〜10%、単独で、または混合して使用することができる。 殺生物活性を有する両性界面活性剤 メチルベンズイミダゾール−2−イルカルバメート 1,2−ベンズイソチアゾール−3−オン 殺生物活性を有するビグアナイド 有機または無機のホウ素誘導体 α−tert−ブチル−α−(p−クロロフェネチル)−1H−1,2,4−トリア ゾール−1−エタノール 2−sec−ブチルフェニル−N−メチルカルバメート (±)−cis−4−[3−(tert−ブチルフェニル)−2−メチルプロピル]− 2,6−ジメチルモルフォリン 5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン 2−(4−クロロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(1H−1,2,4− トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オル 1−(6−クロロ−3−ピリジニル)メチル−4,5−ジヒドロ−N−ニトロー 1H−イミダゾール−2−アミン クロロヘキシジンおよびその塩 塩素化されたフェノール、たとえばテトラ−またはペンタ−クロロフェノール クロロニトロベンゼン誘導体 1−[4−(2−クロロ−α、α、α−トリフルオロ−p−トルイルオキシ)− 2−フルオロフェニル]−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)尿素 1−(4−クロロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)尿素 α−[2−(4−クロロフェニル)エチル]−α−(1,1−ジメチルエチル) −1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノール (RS)−α―シアノ−3−フェノキシベンジル(RS)−2−(4−クロロフ ェニル)−3−メチルブチレート α−シアノ−3−フェノキシベンジル−2−イソプロピル−4−クロロフェニル −アセテート N−シクロヘキシル−N−メトキシー2,5−ジメチルフラン−3−カルボキサ ミドジ(グアニジノオクチル)アミン 1−[2−(4−ジクロロフェニル)−1,3−ジオキソラン−2−イル]−メ チル−1H−1,2,4−トリアゾール 1−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−プロピル−1,3−ジオキソラ ン−2−イルメチル]−1H−1,2,4−トリアゾール 3−フェノキシベンジル−(+)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2− ジメチルシクロプロパン−1−カルボキシレート α−シアノ−3−フェノキシベンジル−3−(2,2−ジクロロビニル)−2, 2−ジメチルシクロプロパン−1−カルボキシレート α−シアノ−3−フェノキシベンジル−(1R,3R)−3−(2,2−ジブロ モビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパン−1−カルボキシレート α−シアノ−4−フルオロ−3−フェノキシベンジル−3−(2,2−ジクロロ ビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパン−1−カルボキシレート O,O−ジメチル−O−(α−シアノベンジリデンアミノ)チオホスフェート O,O−ジメチル−O−3,5,6−トリクロロ−2−ピリジルチオノホスフェ ート O,O−ジエチルジチオホスフォリル−6−クロロベンズオキサゾロン 5,6−ジヒドロ−2−メチル−1,4−オキサチン−3−カルボキサニリド N,N−ジメチル−N´−フェニル(N´−フルオロメチルチオ)スルファミド N,N−ジメチル−N´−トリル(N´−フルオロメチルチオ)スルファミド O,O−ジメチル−S−(2−メチルアミノ−2−オキソエチル)ジチオホスフ ェート O,O−ジメチル−S−(N−フタルイミド)メチルジチオホスフェート 3,5−ジメチルテトラヒドロ−1,3,5−チアジアジン−2−チオン−ジメ チルアルキルアンモニウム塩 金属またはアンモニウムカチオンのジチオカルバメート エチル−2−(4−フェノキシフェノキシ)エチルカルバメート 2−(2−フリル)−1H−ベンズイミダゾール ハロ酢酸、ならびにそのアミドおよびエステル 6,7,8,9,10,10−ヘキサクロロ−1,5,5a、6,9,9a−ヘ キサヒドロ−6,9−メタノ−2,4,3−ベンゾジオキサチエピン−3−
    オ キサイド ヘキサクロロシクロヘキサン 8−ヒドロキシキノリンおよびそのハロゲン化誘導体 8−オキシキノリン銅 2−ヨードベンズアニリド 3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメート 1−ナフチル−N−メチルカルバメート 2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン メチレンビスチオシアネート 殺生物活性を有するニトロアルカノール N−ニトロソ−N−シクロヘキシルヒドロキシルアミンおよびその塩 N−ニトロソ−N−フェニルヒドロキシルアミンおよびその塩 ノルボルネン・ジメタノヘキサクロロシクロサルファイト 2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オンおよびそのハロゲン誘導体 有機すず化合物、たとえばトリブチルすず・オキサイドおよびトリブチルすず・ ベンゾエート フェニルフェノール 2−イソプロポキシフェニル−N−メチルカルバメート N−プロピル−N−[2−(2,4,6−トリクロロフェノキシ)エチル]イミ ダゾール−1−カルボキサミド ピリジン−2−チオール−1−オキサイドおよびその塩 サリチルアニリドおよびそのハロゲン化誘導体 (4−エトキシフェニル)[3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)プ ロピル]ジメチルシラン N−(1,1,2,2−テトラクロロエチルチオ)−3,6,7,8−テトラヒ ドロフタルイミド テトラクロロイソフタロニトリル 2−(4−チオアゾリル)ベンズイミダゾール 2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール 1−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1−(4−クロロフェノキシ) −3,3−ジメチルブタン−2−オル 1−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−1−(4−クロロフェノキシ) −3,3−ジメチルブタン−2−オン N−トリクロロメチルチオ−3,6,7,8−テトラヒドロフタルイミド N−トリクロロメチルチオフタルイミド N−トリデシル−2,6−ジメチルモルフォリン

    【0017】 なお、本発明の被覆用材料および処理用組成物は、所望であれば、たとえば疎水性を与えるために、UV光から保護するために、老化から保護するために、または着色ないし装飾のために、さらには被覆材の系が他の成分に対して付着する性質を高めるために、など目的に応じて、種々の助剤および添加剤を添加することができる。

    【0018】 本発明の被覆用材料および処理用組成物を製造する方法は、まずバインダーおよび殺生物剤のアミンおよび(または)アンモニウム塩とを混合し、ついで水を加えることからなる。 この場合に、所望であれば、さらなる有機活性物質(殺カビ剤、殺虫剤、殺生物剤、アルジサイド、除草剤など)を、続く水の添加によって沈殿または結晶化を生じることなく、バインダー/アミン混合物に溶解することができる。 それゆえ、透明で沈殿を生じることのない、有機活性物質を擬溶解の状態で含有し、有機溶剤または可溶化剤(たとえばグリコール誘導体のような)を必要とすることなく、液中に存在させたものを得ることができる。 木材および(または)セルロース質の基材を生物学的な材料破壊から保護するために、本発明の被覆用材料または処理用組成物は、保護されるべき基材に、ハケ塗り、ロール塗り、スプレー塗装することにより、または浸漬することにより、適用できる。

    【0019】

    【実施例】

    以下の実施例は、本発明の実施の態様を示すものであり、何ら限定をするものではない。

    【0020】 実施例において、下記のエマルジョン化可能なバインダーを使用した(パーセントは質量であり、全バインダー組成物基準である)。 バインダーA 95%の亜麻仁油系アルキッド樹脂(油長90%)と、5%のココナット脂アルコール・エトキシレート(12EOグループ) バインダーB 95%の大豆油系アルキッド樹脂(油長85%)と、5%のp−ノニルフェノール・エトキシレート(9EOグループ) バインダーC 94%の亜麻仁油、3%のマレイン酸、3%のポリエチレン・グリコール(1
    0EOグループ)。 調製:亜麻仁油をマレイン酸とともに180℃に加熱し、ついでポリエチレン・グリコールとともに、195℃でエステル化する バインダーD 92%の大豆油、3%のマレイン酸、5%のポリプロピレン・グリコール(1
    2POグループ)。 調製:大豆油をマレイン酸とともに180℃に加熱し、ついでポリプロピレン・グリコールとともに、170℃でエステル化する バインダーE 85%のポリブタジエン油(C 12ないしC 20の鎖長をもつ)、5%のマレイン酸、10%のポリエチレン・グリコール(10EOグループ)。 調製:ポリブタジエン油をマレイン酸とともに150℃に加熱し、反応生成物を、ポリエチレン・グリコールを用いて、150℃でエステル化する。 バインダーF 80%の亜麻仁油、12%のネオペンチル・グリコール、8%のエチレン・オキサイド。 調製:亜麻仁油をネオペンチル・グリコールとともに170℃に加熱し、反応生成物を、エチレン・オキサイドを用いて、加圧下にエステル化する。

    【0021】 上記の実施例で示したバインダーは、それ以上の添加剤を加えないとき、水と混ぜると、典型的な不透明(乳白色)なエマルジョンを与えた(1:10)。 バインダーAおよびBには別に乳化剤を加えたが、バインダーCないしFは、分子内に親水性の基(乳化性能をもつ)を有している。

    【0022】 実施例1 10.0% バインダーC 10.0% ジデシルジメチルアンモニウム・クロライド(水中、濃度50%) 0.8% プロピコナゾール 79.2% 水

    【0023】 実施例2 15.0% バインダーD 6.0% ジメチル(C 8-18アルキル)ベンジルアンモニウム・クロライド (水中、濃度80%) 0.5% ヨードプロピニルブチル・カルバメート 0.5% テブコナゾール 78.0% 水

    【0024】 実施例3 20.0% バインダーE 15.0% ジデシルジメチルアンモニウム・クロライド(水中、濃度40%) 2.0% トリ−n−ブチルすずオキサイド 63.0% 水

    【0025】 実施例4 10.0% バインダーC 10.0% ジデシルジメチルアンモニウム・ラクテート(水中、濃度40%) 0.2% シラフルオフェン 0.4% カルボキシン 0.4% ヨードプロピニルブチル・カルバメート 79.0% 水

    【0026】 実施例5 20.0% バインダーC 10.0% N,N−ジデシル−N−メチル−N−ポリ(オキシエチル)アンモ ニウム・プロピオネート(1〜5オキシエチル基。水中、濃度70%) 1.0% シプロコナゾール 69.0% 水

    【0027】 実施例6 10.0% バインダーF 10.0% C 8-18アルキルトリメチルアンモニウム・クロライド(水中、濃 度50%) 2.0% プロクロラーズ 0.2% シラフルオフェン 1.0% ネオザポン・イエロー 76.8% 水

    【0028】 実施例7 12.0% バインダーC 10.0% ジデシルジメチルアンモニウム・クロライド(水中、濃度50%) 1.0% テブコナゾール 1.0% UV吸収剤(ベンゾフェノン誘導体) 1.0% 脱泡剤(シリコーン系) 1.0% 可溶性アゾ染料、緑色 74.0% 水

    【0029】 比較例1(本発明によらない) 10.0% バインダーA 5.0% ブチル・ジグリコール 0.8% プロピコナゾール 84.2% 水

    【0030】 比較例2(本発明によらない) 15.0% バインダーC 1.0% テブコナゾール 10.0% ジエチレン・グリコール 74.0% 水

    【0031】 比較例3(本発明によらない) 10.0% アルキッド樹脂、大豆油タイプ 0.5% ジクロロフルアニド 1.0% テブコナゾール 10.0% ジプロピレン・グリコール・モノメチルエーテル 78.5% ホワイト・スピリット(b.p.180〜220℃)

    【0032】 上記の例の処方に従った調剤の物性ならびに、松材に対する浸透挙動および病原性カビからの保護活性を、つぎの表1にまとめて示す。 表 1 例 透明性1)安定性2)溶媒3)可燃性4)浸透深さ5)保護性能6)実施例1 + + − − 3〜6mm ++ 実施例2 + + − − 4〜6mm ++ 実施例3 + + − − 2〜4mm ++ 実施例4 + + − − 4〜5mm ++ 実施例5 + + − − 2〜3mm ++ 実施例6 + + − − 4〜6mm ++ 実施例7 + + − − 4〜7mm ++比較例1 − − + − 0〜1mm + 比較例2 − − + − 0〜2mm + 比較例3 + + + + 4〜6mm +

    【0033】 1)+は、目視できる濁りも、相の分離も認められないもの。 −は、濁りがあり、かつ(または)相の分離があるもの。 2)50℃に4ヶ月貯蔵した後。 +は安定(濁りも、相の分離もなく、粘度の変化や脱色もない)。 −は不安定。 3)+は有機溶媒を含むもの。 −は有機溶媒を含まないもの。 4)+は可燃性。 −は不燃性(測定し得る発火点なし)。 5)松の白太材。 適用量は200g/m 2 6)DIN EN 113(表面法)に従う試験、適用量100g/m 2 (4種類のカビ使用)。 ++は高い保護性能、+は中程度の保護性能。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 2B230 AA03 AA04 BA01 CB01 CB10 CB25 CC25 EA11 EA20 EB03 4H011 AA02 AA03 BA01 BA06 BB04 BB09 BC18 BC19 DE17 DH08 DH15

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