Pyridine-n- oxide based azo dyes and their metal complexes for use in optical layers for optical data recording

申请号 JP2007544908 申请日 2005-12-07 公开(公告)号 JP2008522868A 公开(公告)日 2008-07-03
申请人 クラリアント・インターナシヨナル・リミテツド; 发明人 ペイ,クリストフ;
摘要 本発明は、光データ記録、好ましくは450nmまでの波長を有する青色レーザーまたは650nmまでの波長を有する赤色レーザーを使用する光データ記録のための光学層におけるピリジンN−オキシド系アゾ色素およびこれらの金属錯体の使用に関する。 本発明は、更に、光学層においてピリジンN−オキシド系アゾ色素およびこれらの金属錯体を使用する、青色または赤色レーザーの放射線によって情報を記録および再生することができるWORM(write only read many)タイプの光学記録媒体に関する。
权利要求
  • 光データ記録用光学層のための式(I)または(II)の色素化合物の使用
    [式中、
    からR は、互いに独立して、水素、シアノ(−CN)、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、ニトロ(NO )、ヒドロキシ(−OH);
    1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C 3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C 1〜8アルキル、C 1〜8アルケニル、C 1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C 6〜12アリールまたは−NR (R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキルまたはC 6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。);
    1〜8アルコキシ(−OR)(アルキル(R)は、置換されていなくても、あるいは、C 1〜8アルキル、C 1〜8アルケニル、ヒドロキシ(−OH)、C 6〜12アリールまたは−NR (R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキル、C 1〜8アルケニルまたはC 6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。);
    −CX (Xは、塩素、フッ素、臭素であり得る。);
    −NR (R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキル、C 1〜8アルケニルまたはC 6〜12アリールである。);
    1〜8アルキルチオ(−SR)(アルキル(R)は、置換されていなくても、あるいは、C 1〜8アルキル、ヒドロキシ(−OH)、C 6〜12アリールまたは−NR (R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキルまたはC 6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。);
    1〜8スルホキシド(−S(O)R)(アルキル(R)は、置換されていなくても、あるいは、C 1〜8アルキル、ヒドロキシ(−OH)、C 6〜12アリールまたは−NR (R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキルまたはC 6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。);
    1〜8スルホン(−SO R)(アルキル(R)は、置換されていなくても、あるいは、C 1〜8アルキル、ヒドロキシ(−OH)、C 6〜12アリールまたは−NR (R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキルまたはC 6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。);
    1〜8スルホンアミド(−SO NR )(R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキルまたはC 6〜12アリールである。);
    1〜8カーボンアミド(−CO NR )(R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキルまたはC 6〜12アリールである。);
    1〜8ホスホルアミド(−P(O)(NR )(R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキルまたはC 6〜12アリールである。);
    1〜8ホスフェート(−P(O)(OR) )(Rは、C 1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C 3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C 1〜8アルキル、C 1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C 6〜12アリールまたは−NR (R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキルまたはC 6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)を表し、
    は、酸素、硫黄、セレン、
    −NR(Rは、水素、シアノ、C 1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C 3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C 1〜8アルキル、C 1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C 6〜12アリールまたは−NR (R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキルまたはC 6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)を表す。);
    −NSO R(Rは、C 1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C 3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C 1〜8アルキル、C 1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C 6〜12アリールまたは−NR (R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキルまたはC 6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)を表す。);
    −NP(O)(OR) (Rは、C 1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C 3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C 1〜8アルキル、C 1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C 6〜12アリールまたは−NR (R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキルまたはC 6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)を表す。]を表し、
    Bは、置換されていないか、あるいは、置換されている芳香族環または次の構造の5員または6員ヘテロシクロ環:
    を表し、ここで R からR は、互いに独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C 1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C 3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C 1〜8アルキル、C 1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C 6〜12アリールまたは−NR (R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキルまたはC 6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。);
    −SO R(Rは、C 1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C 3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C 1〜8アルキル、C 1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C 6〜12アリールまたは−NR (R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキルまたはC 6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)を表す。)を表し、
    からX は、酸素、硫黄、セレン、
    −NR(Rは、水素、シアノ、C 1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C 3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C 1〜8アルキル、C 1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C 6〜12アリールまたは−NR (R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキルまたはC 6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)を表す。);
    −NSO R(Rは、C 1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C 3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C 1〜8アルキル、C 1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C 6〜12アリールまたは−NR (R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキルまたはC 6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)を表す。);
    −NP(O)(OR) (Rは、C 1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C 3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C 1〜8アルキル、C 1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C 6〜12アリールまたは−NR (R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキルまたはC 6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)を表す。)を表し、
    は、酸素、硫黄、セレン、
    =NR(Rは、水素、シアノ、C 1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C 3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C 1〜8アルキル、C 1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C 6〜12アリールまたは−NR (R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキルまたはC 6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)を表す。);または =C(CN) を表し、
    Mは、Al、In、Sn、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Zr、Ru、Rh、Pd、Cd、Hf、Re、Os、Ir、Pt、Hgを含む金属原子を表す。 ]。
  • 色素化合物が式(II)を有し、ここで式(II)の色素化合物が、更に特定された式(III)を有する請求項1に記載の使用
    [Mは、Ni、Cu、Co、Zn、Al、Fe、Ru、Pd、Pt、Cr、Mnからなる群から選択され、
    は、H、Cl、CH 、C 、C または置換されていないフェニルから選択され、
    は、H、Br、Cl、F、NR (アルキル(R)は、置換されていなくても、あるいは、C 1〜8アルキル、ヒドロキシ(−OH)、C 6〜12アリールまたは−NR (R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキルまたはC 6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)、NO 、CH 、C から選択され、
    は、H、Cl、CH 、C から選択され、
    は、水素、CH 、C 、OR(アルキル(R)は、置換されていなくても、あるいは、C 1〜8アルキル、ヒドロキシ(−OH)、C 6〜12アリールまたはNR (R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキルまたはC 6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)であり、
    およびR は、互いに独立して、水素、C 1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C 3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C 1〜8アルキル、C 1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C 6〜12アリールまたは−NR (R およびR は、独立して、水素、C 1〜8アルキルまたはC 6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)を表し、
    からX は、O、S、NR(Rは水素、シアノ、C 1〜8アルキルを表す。)から選択される。 ]。
  • Mが、Ni、Cu、Co、Zn、Al、Fe、Cr、Mnからなる群から選択され、
    が、H、CH から選択され、
    が、H、Br、Cl、NO 、CH から選択され、
    が、水素であり、
    が、H、Cl、CH 、OC 、OHから選択され、
    からR が、互いに独立して、CH 、C 、C (n−またはi−プロピル)、C (n−、sek−またはtert−ブチル)から選択され、
    が、O、Sから選択され、
    が、Oである請求項2に記載の使用。
  • Mが、ニッケル、銅または亜鉛から選択され、
    が、Hであり、
    が、Brであり、
    が、水素であり、
    が、OC であり、
    およびR が、C であり、ならびに X が、Sであり、
    が、Oである請求項3に記載の使用。
  • 請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)または(II)による少なくとも1種の色素化合物あるいは請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)または(II)による少なくとも2種の色素化合物の混合物を含む光学層。
  • (a)基板を準備するステップと、
    (b)請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)または(II)の色素化合物あるいは色素化合物の混合物を有機溶媒中に溶解して溶液を形成するステップと、
    (c)基板(a)の上に溶液(b)を被覆するステップと、
    (d)溶媒を蒸発させて色素層を形成するステップとを含む、請求項5に記載の光学層の製造方法。
  • 基板が、ポリカーボネート(PC)またはポリメチルメタクリレート(PMMA)である、請求項6に記載の方法。
  • 有機溶媒が、C 1〜8アルコール、ハロゲン置換C 1〜8アルコール、C 1〜8ケトン、C 1〜8エーテル、ハロゲン置換C 1〜4アルカンまたはアミドから選択される、請求項6に記載の方法。
  • 1〜8アルコールまたはハロゲン置換C 1〜8アルコールが、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ジアセトンアルコール(DAA)、2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール、トリクロロエタノール、2−クロロエタノール、オクタフルオロペンタノールまたはヘキサフルオロブタノールから選択され;
    1〜8ケトンが、アセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトンまたは3−ヒドロキシ−3−メチル−2−ブタノンから選択され、
    ハロゲン置換C 1〜4アルカンが、クロロホルム、ジクロロメタンまたは1−クロロブタンから選択され、ならびに アミドが、ジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミドから選択される請求項6に記載の方法。
  • 請求項5に記載の光学層を含む光記録媒体。
  • 说明书全文

    本発明は、光データ記録、好ましくは450nmまでの波長を有する青色レーザーまたは650nmまでの赤色レーザーを使用する光データ記録のための光学層におけるピリジンN−オキシド系アゾ色素およびこれらの金属錯体の使用に関する。 本発明は、更に、光学層においてピリジンN−オキシド系アゾ色素およびこれらの金属錯体を使用する、青色または赤色レーザーの放射線によって情報を記録および再生することができるWORM(write only read many)タイプの光学記録媒体に関する。

    最近、有機色素が、ダイオードレーザー光学記憶の分野でかなりの注目を引き付けてきている。 商業用の記録可能なコンパクトディスク(CD−R)および書き込み可能なデジタル多目的ディスク(DVD−R)は、記録層としてフタロシアニン、ヘミシアニン、シアニンおよび金属化されたアゾ系構造に基づく多数の色素を含むことができる。 これらの色素は、レーザー波長標準を有するそれぞれの分野において好適なものである。 色素媒体に対する他の一般的な要求は、強い吸収、高い反射率、高い記録感度、低い熱伝導性、光および熱安定性、保存耐久性または非毒性である。

    工業的な応用については、これらの色素は、薄いフィルムを製造するためにスピンコーティング方法に好適でなければならない。 即ち、これらは一般に、スピンコーティング方法で適用される有機溶媒に十分に可溶性でなければならない。

    WORMタイプおよび消去可能なタイプの光記録媒体は、記録前後の記録層の物理的な変形、光学的特性の変更、および相および磁気の特性によって引き起こされる反射率の変化を検出することによって情報を再生する。

    記録可能なコンパクトディスク(CD−R)は、WORMタイプ光記録媒体として広く知られている。 最近、4.7ギガバイトまで情報記憶能が増加されたデジタル多目的ディスク(DVD−R)が、商業化された。

    このDVD−R技術は、光源として波長630〜670nmの赤色ダイオードレーザーを採用している。 その結果、穴のサイズおよびトラック間隔を、減少させることができ、CD−Rと比べて、情報記憶容量を6〜8倍増加させている。

    ブルーレイ(登録商標)ディスク(ブルーレイ(登録商標)ディスクは、株式会社日立製作所、LG電子株式会社、松下電器産業株式会社、パイオニア株式会社、ロイヤルフィリップスエレクトロニクスおよびサムソン電子株式会社、シャープ株式会社、ソニー株式会社およびトムソンマルチメディアによって開発された規格である。)は、光記録技術における次のマイルストーンとなりつつある。 この新しい仕様は、12cm直径のディスクに関して記録層あたり27ギガバイトまでデータ記憶を増加させている。 405nmの波長を有する青色ダイオードレーザーを採用することによって、ピットサイズおよびトラック間隔を、更に減少させることができ、記憶容量を更に1桁増加させている。

    光学データ記録媒体の構造は、当技術分野において知られている。 一般に、光学データ記録媒体は、基板および記録層、光学層を含む。 通常、有機ポリマー材料のディスクまたはウェイバー(wavers)が、基板として使用される。 好ましい基板は、ポリカーボネート(PC)またはポリメチルメタクリレート(PMMA)である。 基板は、高い光学的品質の平らで、均一な表面を供給しなければならない。 光学層が、高い光学的品質および定められた厚さの薄い均一なフィルムの状態で、この上に被着される。 最終的に、反射層(例えば、アルミニウム、金または銅など)が、前記光学層の上に被着される。

    先端光データ記録媒体では、更に例えば保護層、接着層または追加の光学層などの更なる層が含まれる。

    光学層の薄い均一なフィルムを与えるために、材料は、通常、スピンコーティング、真空蒸発、ジェットコーティング、ロールコーティングまたは浸漬によって被着される。 産業における好ましい方法は、厚さ約70nmから250nmまでの光学層を形成するスピンコーティングである。 スピンコーティング方法における適用において、光学層の材料は有機溶媒中に非常に可溶性でなければならない。

    ピリジンN−オキシド系アゾ色素は、長年知られている。 例えば、次の構造の色素が、セルロースアセテート繊維に良好な親和性を有することが開示されている(US3,249,597)。

    また、このようなピリジンN−オキシド系色素は、毛髪染色組成物における使用についても開示されている(例えば、US3,955,918参照)。

    ピリジンN−オキシド系アゾ化合物の金属錯体、特に銅(II)、ニッケル(II)、コバルト(II)、鉄(III)およびマンガン(II)錯体は、次の刊行物:a)Renko,D. ;Koprivanac,N. ;Jovanovic−Kolar,J. ;Osterman,D. Kemija u Industriji(1979),28(2),53〜58. b)Koprivanac,N;Jovanovic−Kolar,J. ;Kramer,V. International Journal of Mass Spectrometry and Ion Physics(1983)47,531〜534に記載されている。 このような金属錯体の形成は、鉄、銅、スカンジウムおよびジルコニウムの吸光光度による定量において使用される。 鉄および銅については、Beaupre,P. W. ; Holland,W. J. Mikrochimica Acta(1983)3(1〜2)71〜75を参照されたい。 スカンジウムについては、Beaupre,P. W. ; Holland,W. J. Mikrochimica Acta(1982)2(5〜6)419〜422を参照されたい。 ジルコニウムについては、Beaupre,P. W. ;Holland,W. J. Mikrochimica Acta(1980)2(1〜2)53〜57を参照されたい。

    驚くべきことに、以下で記載されるピリジンN−オキシド系アゾ色素およびこれらの金属錯体が、光学データ記録媒体のための光学層における色素化合物として有用であることが、今見出された。

    したがって、本発明は、以下に記載される光学層におけるピリジンN−オキシド系アゾ色素およびこれらの金属錯体の使用ならびに光データ記録媒体のための前記光学層の使用に関する。

    更に詳しくは、本発明は、光学層においてピリジンN−オキシド系アゾ色素およびこれらの金属錯体を使用する、好ましくは405〜410nmの青色レーザーの放射線または好ましくは635〜640nmの赤色レーザーの放射線によって情報を記録および再生することができるWORMタイプの光データ記録媒体に関する。

    本発明は、光データ記録のための光学層における式(I)または(II):

    [式中、


    からR

    は、互いに独立して、素、シアノ(−CN)、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、ニトロ(NO

    )、ヒドロキシ(−OH);


    1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C

    3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C

    1〜8アルキル、C

    1〜8アルケニル、C

    1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C

    6〜12アリールまたは−NR

    (R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキルまたはC

    6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。);


    1〜8アルコキシ(−OR)(アルキル(R)は、置換されていなくても、あるいは、C

    1〜8アルキル、C

    1〜8アルケニル、ヒドロキシ(−OH)、C

    6〜12アリールまたは−NR

    (R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキル、C

    1〜8アルケニルまたはC

    6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。);


    −CX

    (Xは、塩素、フッ素、臭素であり得る。);


    −NR

    (R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキル、C

    1〜8アルケニルまたはC

    6〜12アリールである。);


    1〜8アルキルチオ(−SR)(アルキル(R)は、置換されていなくても、あるいは、C

    1〜8アルキル、ヒドロキシ(−OH)、C

    6〜12アリールまたは−NR

    (R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキルまたはC

    6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。);


    1〜8スルホキシド(−S(O)R)(アルキル(R)は、置換されていなくても、あるいは、C

    1〜8アルキル、ヒドロキシ(−OH)、C

    6〜12アリールまたは−NR

    (R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキルまたはC

    6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。);


    1〜8スルホン(−SO

    R)(アルキル(R)は、置換されていなくても、あるいは、C

    1〜8アルキル、ヒドロキシ(−OH)、C

    6〜12アリールまたは−NR

    (R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキルまたはC

    6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。);


    1〜8スルホンアミド(−SO

    NR

    )(R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキルまたはC

    6〜12アリールである。);


    1〜8カーボンアミド(−CO

    NR

    )(R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキルまたはC

    6〜12アリールである。);


    1〜8ホスホルアミド(−P(O)(NR

    )(R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキルまたはC

    6〜12アリールである。);


    1〜8ホスフェート(−P(O)(OR)

    )(Rは、C

    1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C

    3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C

    1〜8アルキル、C

    1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C

    6〜12アリールまたは−NR

    (R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキルまたはC

    6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)を表し、


    は、酸素、硫黄、セレン、


    −NR(Rは、水素、シアノ、C

    1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C

    3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C

    1〜8アルキル、C

    1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C

    6〜12アリールまたは−NR

    (R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキルまたはC

    6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)を表す。);


    −NSO

    R(Rは、C

    1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C

    3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C

    1〜8アルキル、C

    1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C

    6〜12アリールまたは−NR

    (R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキルまたはC

    6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)を表す。);


    −NP(O)(OR)

    (Rは、C

    1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C

    3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C

    1〜8アルキル、C

    1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C

    6〜12アリールまたは−NR

    (R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキルまたはC

    6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)を表す。]を表し Bは、置換されていないか、あるいは、置換されている芳香族環または次の構造:

    を表し、ここで、


    からR

    は、互いに独立して、水素、ハロゲン、シアノ、C

    1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C

    3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C

    1〜8アルキル、C

    1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C

    6〜12アリールまたは−NR

    (R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキルまたはC

    6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。);


    −SO

    R(Rは、C

    1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C

    3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C

    1〜8アルキル、C

    1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C

    6〜12アリールまたは−NR

    (R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキルまたはC

    6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)を表す。)を表し、


    からX

    は、酸素、硫黄、セレン、


    −NR(Rは、水素、シアノ、C

    1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C

    3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C

    1〜8アルキル、C

    1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C

    6〜12アリールまたは−NR

    (R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキルまたはC

    6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)を表す。);


    −NSO

    R(Rは、C

    1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C

    3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C

    1〜8アルキル、C

    1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C

    6〜12アリールまたは−NR

    (R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキルまたはC

    6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)を表す。);


    −NP(O)(OR)

    (Rは、C

    1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C

    3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C

    1〜8アルキル、C

    1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C

    6〜12アリールまたは−NR

    (R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキルまたはC

    6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)を表す。)を表し、


    は、酸素、硫黄、セレン、


    =NR(Rは、水素、シアノ、C

    1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C

    3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C

    1〜8アルキル、C

    1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C

    6〜12アリールまたは−NR

    (R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキルまたはC

    6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)を表す。);または =C(CN)

    を表し、


    Mは、Al、In、Sn、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Zr、Ru、Rh、Pd、Cd、Hf、Re、Os、Ir、Pt、Hgを含む金属原子を表す。 ]


    の色素化合物の使用を対象にする。

    好ましい態様において、本発明は、式(II)の色素化合物が、更に特定された式(III):

    [式中、


    Mは、Ni、Cu、Co、Zn、Al、Fe、Ru、Pd、Pt、Cr、Mnからなる群から選択され、


    は、H、Cl、CH

    、C

    、C

    または置換されていないフェニルから選択され、


    は、H、Br、Cl、F、NR

    (アルキル(R)は、置換されていなくても、あるいは、C

    1〜8アルキル、ヒドロキシ(−OH)、C

    6〜12アリールまたは−NR

    (R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキルまたはC

    6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)、NO

    、CH

    、C

    から選択され、


    は、H、Cl、CH

    、C

    から選択され、


    は、水素、CH

    、C

    、OR(アルキル(R)は、置換されていなくても、あるいは、C

    1〜8アルキル、ヒドロキシ(−OH)、C

    6〜12アリールまたは−NR

    (R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキルまたはC

    6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)であり、


    およびR

    は、互いに独立して、水素、C

    1〜8アルキル、アルケニルまたはアルキニル、C

    3〜10シクロアルキルまたはシクロアルケニル(アルキル基は、置換されていなくても、あるいは、C

    1〜8アルキル、C

    1〜8アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ(−OH)、C

    6〜12アリールまたは−NR

    (R

    およびR

    は、独立して、水素、C

    1〜8アルキルまたはC

    6〜12アリールである。)で置換されていてもよい。)を表し、


    からX

    は、O、S、NR(Rは水素、シアノ、C

    1〜8アルキルを表す)から選択される。 ]


    の化合物である、式(II)の色素化合物を対象にする。

    更に好ましい態様において、本発明は、式(III)において、
    Mは、Ni、Cu、Co、Zn、Al、Fe、Cr、Mnからなる群から選択され、
    は、H、CH から選択され、
    は、H、Br、Cl、NO 、CH から選択され、
    は、水素であり、
    は、H、Cl、CH 、OC 、OHから選択され、
    およびR は、互いに独立して、CH 、C 、C (n−またはi−プロピル)、C (n−、sek−またはtert−ブチル)から選択され、
    は、O、Sから選択され、
    は、Oである、
    式(III)の色素化合物を対象にする。

    最も好ましい実施形態において、本発明は、Mがニッケル、銅または亜鉛から選択され、R が、Hであり、R が、Brであり、R が、水素であり、R が、OC であり、R およびR が、C であり、X が、Sであり、X が、Oである式(III)の色素化合物を対象にする。

    本発明は、更に前記の式(I)または(II)の色素化合物を含む光学層、および光データ記録媒体のための前記光学層の使用に関する。 また、本発明による光学層は、前記の式(I)および/または(II)の2種以上、好ましくは2種の色素化合物の混合物を含むこともできる。

    式(I)または(II)のピリジンN−オキシド系アゾ色素化合物は、本発明による光データ記録媒体の光学層に使用される場合に特に好ましい特性を備えている。

    更に、本発明は、
    (a)基板を提供するステップと、
    (b)溶液を形成するために有機溶媒中に式(I)または(II)の色素化合物または色素化合物の混合物を溶解するステップと、
    (c)基板(a)の上に溶液(b)を被覆するステップと、
    (d)色素層を形成するために溶媒を蒸発させるステップとを含む光学層の製造方法に関する。

    好ましい基板は、ポリカーボネート(PC)またはポリメチルメタクリレート(PMMA)である。

    有機溶媒は、C 1〜8アルコール、ハロゲン置換C 1〜8アルコール、C 1〜8ケトン、C 1〜8エーテル、ハロゲン置換C 1〜4アルカンまたはアミドである。 好ましいC 1〜8アルコールまたはハロゲン置換C 1〜8アルコールは、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、ジアセトンアルコール(DAA)、2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール、トリクロロエタノール、2−クロロエタノール、オクタフルオロペンタノールまたはヘキサフルオロブタノールである。 好ましいC 1〜8ケトンは、例えばアセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトンまたは3−ヒドロキシ−3−メチル−2−ブタノンである。 好ましいハロゲン置換C 1〜4アルカンは、例えばクロロホルム、ジクロロメタンまたは1−クロロブタンである。 好ましいアミドは、例えばジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミドである。

    得られる光学層(色素層)は、好ましくは厚さ70から250nmを有している。

    好ましい態様において、本発明は、レーザー波長範囲350〜450nm、好ましくは約405nmにおける例えばWORMディスク形式などの高密度記録材料に好適な光学層を提供する。 また、本発明は、レーザー波長範囲630〜650nm、好ましくは約635nmにおける例えばWORMディスク形式などの高密度記録材料に好適な光学層を提供する。 青色レーザー適用の光学層が好ましい。

    式(I)および(II)の色素化合物は、要求される光学特性(例として例えば高い吸収性、高い記録感度など)、有機溶媒への優れた溶解性、優れた光安定性および分解温度250〜350℃を有している。

    モノアゾ色素(I)の製造 カップリング反応は、水性および非水性の溶媒中において行うことができる。 非水性溶媒は、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノールなどのアルコール、例えばDMF、DMSO、NMPなどの二極性非プロトン溶媒および例えばトルエンまたはクロロベンゼンなどの水非混和性溶媒である。

    カップリングは、好ましくはカップリング成分およびジアゾ成分の化学量論的比率において行う。 カップリングは、−30℃から100℃までの温度、好ましくは−10℃から30℃までの温度、特に好ましくは、−5℃から10℃の温度において一般になされる。

    カップリングは、酸性およびアルカリ性媒体中において行うことができる。 好ましくは、pH<10であり、特に好ましくは、pH<7.0であり、非常に特に好ましくは、pH<5.0である。

    金属錯体(II)の製造 好ましくは、錯体は、以下のリストから選択される極性溶媒中における金属塩1当量の溶液と、対応する色素2当量の沸騰した溶液との反応によって製造される。 沈殿が、標準方法で分離される。

    前記方法において使用される溶媒は、好ましくはC 1〜8アルコール、アルキルニトリル、芳香族、ジメチルホルムアミド,N−メチルピロリドンまたはこれらの溶媒の1つと水との混合物または水それ自体からなる群から選択される。 この方法において使用される最も好ましい溶媒は、C 1〜8アルコールである。

    光学層の製造 本発明の光学層は、式(I)または(II)のピリジンN−オキシドアゾ系色素あるいは式(I)および/または(II)の金属錯体の混合物を含む。

    本発明による光学層の製造方法は、
    (a)基板を準備するステップと、
    (b)溶液を形成するために有機溶媒中に色素化合物(I)または(II)あるいは式(I)および/または(II)の色素化合物の混合物を溶解するステップと、
    (c)基板(a)の上に溶液(b)を被覆するステップと、
    (d)色素層を形成するために溶媒を蒸発させるステップとを含む。

    高密度光記録媒体の製造 本発明の光学層を含む光記録媒体を製造する方法は、次の追加の (e)色素層の上に金属層をスパッタリングするステップと、
    (f)ディスクを完成するために第2のポリマーベース層を適用するステップとを含む。

    したがって、本発明による高密度データ記憶媒体は、好ましくは第1の基板(溝がある透明な基板である。)、記録層(光学層)(式(I)または(II)の色素化合物を使用して第1の基板の表面上に形成される。)、反射層(記録層の上に形成される。)、第2の基板(付属層と共に反射層に結合される溝を有する透明基板である。)を含む記録可能な光ディスクである。

    固体フィルムの形態の式(I)または(II)の色素化合物は、吸収バンドのより長い波長フランク(flank)での高い反射係数を有し、これは、好ましくは、青色レーザー使用についての350〜500nmの範囲において、または赤色レーザーの使用についての500〜630nmの範囲において2.0から3.0のピーク値を達成する。 式(I)または(II)の色素化合物は、所望のスペクトル範囲において高い反射性、高い感応性および良好な再生特性を有する媒体を提供することができる。

    (a)基板 これに適用される層のための支持体として機能する基板は、有利には半透明(T>10%)または好ましくは透明(T>90%)である。 この支持体は、厚さ0.01から10mm、好ましくは0.1から5mmを有することができる。 好適な基板は、例えばガラス、鉱物、セラミックおよび熱硬化性ないし熱可塑性プラスチックである。 好ましい支持体は、ガラスおよびホモ−ないしコ−ポリマープラスチックである。 好適なプラスチックは、例えば、熱可塑性ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリウレタン、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリイミド、熱硬化性ポリエステルおよびエポキシ樹脂である。

    最も好ましい基板は、ポリカーボネート(PC)またはポリメチルメタクリレート(PMMA)である。

    基板は、純粋な形であり得るか、通例の添加剤、例えば記録層のための光安定剤として、例えばJP04/167239において提案されているUV吸収剤または色素を含むこともできる。 後者の場合においては、支持体基板に加えられた色素が、記録層の色素に対して少なくとも10nm、好ましくは少なくとも20nmだけ、浅色側にシフトされた吸収極大を有することが有利であり得る。

    基板は、有利には、書き込みまたは読み取りの波長の入射光の少なくとも90%を透過できるように、少なくとも350から700nmの範囲の部分にわたって透明である。

    (b)有機溶媒 有機溶媒は、C 1〜8アルコール、ハロゲン置換C 1〜8アルコール、C 1〜8ケトン、C 1〜8エーテル、ハロゲン置換C 1〜4アルカンまたはアミドから選択される。

    好ましいC 1〜8アルコールまたはハロゲン置換C 1〜8アルコールは、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、ジアセトンアルコール(DAA)、2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール、トリクロロエタノール、2−クロロエタノール、オクタフルオロペンタノールまたはヘキサフルオロブタノールである。

    好ましいC 1〜8ケトンは、例えばアセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、または3−ヒドロキシ−3−メチル−2−ブタノンである。 好ましいハロゲン置換C 1〜4アルカンは、例えばクロロホルム、ジクロロメタン、または1−クロロブタンである。 好ましいアミドは、例えばジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミドである。

    (c)記録層 記録層(光学層)は、好ましくは透明基板と反射層の間に配置される。 記録層の厚さは、10から1000nmまで、好ましくは30から300nmまで、特に約80nm、例えば60から120nmまでである。

    式(I)または(II)の色素化合物の使用は、有利に、高屈折率を有する均質で、無定形の低い散乱性の記録層をもたらす。 吸収エッジは、固体相においてさえ驚くほど急峻である。 更なる利点は、日光中および低い電密度のレーザー放射線下での高い光安定性と共に、同時に高い電力密度のレーザー放射線下での高い感度、均一なスクリプト幅、高いコントラスト、良好な熱的安定性および保存安定性である。

    また、記録層は、式(I)または(II)の単一化合物を含む代わりに、本発明によるこのような化合物の混合物を含むこともできる。 例えば、異性体または同族体の混合物あるいは異なった構造の混合物の使用によって、溶解性を、しばしば増大することができ、および/または無定形含有量を改良することができる。

    また、安定性の更なる増大のために、所望なら、例えばJP04/025493に記載されている光安定剤としてのニッケルジチオレートなどの知られた安定剤を、通例の量で添加することもできる。

    記録層は、式(I)または(II)の化合物またはこのような化合物の混合物を、好ましくは、屈折率に実質的な影響を与えるに十分な量、例えば少なくとも30重量%、更に好ましくは、少なくとも60重量%、最も好ましくは、少なくとも80重量%含む。

    更なる通例の成分は、他の発色団(例えばWO−01/75873に開示されているもの、または300から1000nmまでに、吸収極大を有する他のもの)、安定剤、 −、三重項−またはルミネッセンスクエンチャー、融点低下剤、分解促進剤、または光記録媒体に既に記載されている、あらゆるその他の添加剤である。 好ましくは、安定剤またはフルオレッセンスクエンチャーが、所望なら添加される。

    記録層が、更なる発色団を含む場合、これらは、原則として、記録中にレーザー放射線によって分解または変性され得るか、これらは、レーザー放射線に対して不活性であり得るいずれかの色素であり得る。 更なる発色団が、レーザー放射線によって分解され、または変性される場合、これは、レーザー放射線の吸収によって直接的に引き起こされ得るか、本発明による式(I)または(II)の化合物を例えば熱的に分解することにより、間接的に引き起こされ得る。

    当然、更なる発色団または有色の安定剤が、記録層の光学的性質に影響を及ぼすこともある。 したがって、光学的性質が、式(I)または(II)の化合物の光学的性質に可能な限り一致するか、可能な限り異なる更なる発色団または有色の安定剤を使用することが好ましく、あるいは、更なる発色団の量を、少ない量に維持する。

    式(I)または(II)の化合物の光学的性質に、可能な限り一致する光学的性質を有する更なる発色団が使用される場合、好ましくは、この一致は、最長波長の吸収フランク(flank)の範囲内における場合でなければならない。 好ましくは、更なる発色団および式(I)または(II)の化合物の逆転点の波長は、最大20nm、特に最大10nm離れている。 更なる発色団および式(I)または(II)の化合物が、レーザー放射線に対して同様の挙動を示す場合においては、更なる発色団として、働きが、式(I)または(II)の化合物によって相乗的に高められる、知られた記録剤を使用することができる。

    式(I)または(II)の化合物の光学的特性と可能な限り異なる光学的特性を有する更なる発色団または有色の安定剤が使用される場合、これらは、有利には、式(I)または(II)の金属錯体に関して浅色側に、または深色側にシフトされる吸収極大を有する。 この場合において、吸収極大は、好ましくは少なくとも50nm、特に少なくとも100nm離れている。

    これらの例は、式(I)または(II)の色素に対して浅色であるUV吸収剤または式(I)または(II)の色素に対して深色である有色の安定剤であり、例えばNIRまたはIR範囲内に存在する吸収極大を有するものである。

    また、色分けされた識別、色マスキング(「ダイヤモンド色素」)または記録層の美的な外観を高める目的のために他の色素も添加することができる。 これらのすべての場合において、更なる発色団または有色の安定剤は、好ましくはできるだけ不活性である光およびレーザーの放射線に対しての挙動を示すべきである。

    式(I)または(II)の化合物の光学的な特性を変更するために他の色素を加える場合、この量は、達成されるべき光学的特性に依存する。 当業者は、自分が所望する結果を得るまで、式(I)または(II)の化合物への追加の色素の比率を変えることにおいてほとんど困難を見出さないはずである。

    発色団または有色の安定剤が他の目的で使用される場合、これらの量は、好ましくは、350nmから700nmまでの範囲における記録層の全体の吸収に対するこれらの寄与が、最大で20%、好ましくは最大で10%となるほど、小さくなければならない。 そのような場合において、追加の色素または安定剤の量は、有利には、記録層に基づいて最大で50重量%、好ましくは、最大で10重量%である。

    しかしながら、最も好ましくは、追加の発色団は、これが、有色の安定剤でなければ、全く加えられない。

    安定剤、 −、三重項−またはルミネッセンス−クエンチャーは、例えばN−またはS−含有エノレート、フェノレート、ビスフェノレート、チオレートまたはビスチオレートまたはアゾ、アゾメチンまたはホルマザン色素の金属錯体[例えばビス(4−ジメチルアミノジチオベンジル)ニッケル[CAS No 38465−55.3]など]である。 ヒンダードフェノールおよびこれらの誘導体(例えばo−ヒドロキシフェニル−トリアゾールまたは−トリアジンなど)、または他のUV吸収剤、[例えばヒンダードアミン(TEMPOまたはHALSならびにニトロキシドまたはNOR−HALS)など]およびカチオンとしてのジイモニウム、パラクァット(Paraquat)(商標)またはオルソクァット(Orthoquat)塩[例えばカヤソルブ(Kayasorb)(登録商標)IRG 022、カヤソスブ(Kayasorb)(登録商標)IRG 040など]、場合により、ラジカルイオンとしての例えばN,N,N',N'−テトラキス(4−ジブチルアミノフェニル)−p−フェニレンアミン−アンモニウムヘキサフルオロホスフェート、ヘキサフルオロアンチモネートまたはパークロレートである。 後者は、オルガニカ(Organica)(ボルフェン/ドイツ)から入手でき、カヤソルブ(Kayasorb)商標は、日本化薬株式会社から入手できる。

    当業者は、どの添加剤がどの濃度でどの目的に最も良く適しているかを、他の光情報媒体から知るか、容易に特定するはずである。 添加剤の好適な濃度は、例えば0.001重量%から1000重量%、好ましくは1重量%から50重量%までである。

    (d)反射層 反射層に好適な反射性材料は、特に、記録および再生に使用されるレーザーの放射線の良好な反射性を提供する金属、例えば周期律表の主族III、IVおよびVならびに副族の金属を含む。 したがって、Al、In、Sn、Pb、Sb、Bi、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Hg、Sc、Y、La、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuあるいはこれらの合金が、特に好適である。 特に好ましいものは、これらの高い反射性および製造の容易性という理由で、アルミニウム、銀、銅、金またはこれらの合金の反射層があげられる。

    (e)カバー層/保護層 カバー層/保護層に適した材料は、支持体または最上層に直接的に、または接着層の助けを借りて薄い層で適用されるプラスチックを含む。 良好な表面特性を有する機械的および熱的に安定なプラスチックを選択することが、有利であり、このプラスチックは更に変性されていてもよい。

    プラスチックは、熱硬化性プラスチックおよび熱可塑性プラスチックであり得る。 好ましいものは、放射線硬化された(例えば、UV放射線を使用して)保護層であり、これらは、特に製造するのが簡単であり、経済的である。 さまざまな放射線硬化性材料が知られている。 放射硬化性モノマーおよびオリゴマーの例は、ジオール、トリオールおよびテトロールのアクリレートおよびメタクリレート、芳香族テトラカルボン酸およびアミノ基の少なくとも2つのオルソ位置にC 〜C アルキル基を有する芳香族ジアミンのポリイミド、ジアルキルマレインイミジル基、例えばジメチルマレインイミジル基などを有するオリゴマーなどである。

    また、本発明による記録媒体は、追加層、例えば干渉層を有することができる。 また、多数(例えば2つ)記録層を有する記録媒体を組み立てることもできる。 この構造およびそのような材料の使用は、当業者には知られている。 もし存在する場合、好ましいものは、記録層および反射層の間、および/または記録層および基板の間に配置され、誘電性材料、例えばEP0353393に記載されているような、TiO 、Si 、ZnSまたはシリコーン樹脂などからなる干渉層である。 本発明による記録媒体は、この技術分野で知られている方法によって製造することができる。

    被覆方法 好適な被覆方法は、例えば浸漬、かけ流し、刷毛塗り、ブレード塗りおよびスピンコーティング、ならびに高真空下で行われる蒸着法である。 かけ流し方法が使用される場合、一般的に有機溶媒中の溶液が使用される。 溶媒が使用される場合、支持体がこれらの溶媒に不活性であるように注意がなされるべきである。 好適な被覆方法および溶媒は、例えばEP−A−401791などに記載されている。

    記録層は、好ましくは、色素溶液を用いたスピンコーティングによって適用され、満足できると判明した溶剤は、好ましくは、例えば2−メトキシエタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、アミルアルコールまたは3−メチル−1−ブタノールなどのアルコール、あるいは好ましくは、例えば2,2,2−トリフルオロエタノールないし2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール、オクタフルオロペンタノールおよびこれらの混合物などのフッ素化アルコールである。 例えばEP−A−511598およびEP−A−833316に記載されている溶媒混合物などのその他の溶媒または溶媒混合物もまた使用され得ることは、理解されるはずである。 また、エーテル(ジブチルエーテル)、ケトン(2,6−ジメチル−4−ヘプタノン、5−メチル−2−ヘキサノン)または飽和ないし不飽和炭化水素(トルエン、キシレン)も混合物(例えばジブチルエーテル/2,6−ジメチル−4−ヘプタノン)ないし混合された成分の状態で使用することができる。

    スピンコーティングの技術分野の当業者は、自分の選択の固体成分を含む高品質および同時に費用対効果に優れた記録層を見出すために、一般に自分が良く知った全ての溶媒ならびにこれらの2成分および3成分混合物を型どおりに試すはずである。 また、そのような最適化手順において、実行されるべきである実験の数を最小限に保つことができるようにプロセスエンジニアリングの知られている方法を使用することができる。

    したがって、本発明はまた、有機溶媒中の式(I)または(II)の化合物の溶液が、ピットを有している基板に適用される、光記録媒体の製造方法に関する。 前記適用は、好ましくはスピンコーティングによって行われる。

    金属の反射層の適用は、好ましくはスパッタリング、真空における蒸着または化学的蒸着(CVD)によって実行される。 スパッタリング技術は、支持体への高度の付着性という理由で金属の反射層の適用のために特に好ましい。 そのような技術は、専門家の文献(例えば、J.L.ボッセン(J.L.Vossen)およびW.カーン(W.Kern)「Thin Film Processes」、Academic Press、1978年)に記載されている。

    読み取り方法 本発明による記録媒体の構造は、主として読み取り方法(知られている動作原理は、透過または、好ましくは反射における変化の測定を含むが、透過ないし反射の代わりに例えば蛍光を測定することもまた知られている。)によって主として決められる。 記録材料が、反射における変化のために組み立てられる場合、次の構造:透明支持体/記録層(場合により、多層化されている。)/反射層および、好都合なら、保護層(必ずしも透明である必要はない。);あるいは支持体(必ずしも透明である必要はない。)/反射層/記録層および、好都合なら、透明な保護層が使用され得る。 最初の場合において、光は、支持体側から入射するのに対し、後者の場合は、放射線は、記録層側または保護層(適用される場合)側から入射する。 両方の場合も、光探知器は、光源と同じ側に位置している。 本発明によって使用される記録材料の最初に言及された構造が、一般に好ましい。

    記録材料が、光透過における変化のために組み立てられる場合、以下の異なった構造:透明な支持体/記録層(場合により、多層化されている。)および、好都合なら、透明な保護層;が考慮に入る。 記録および読み取りのための光は、支持体側から、あるいは記録層側または保護層(適用される場合)側からのいずれかから入射することができ、この場合、光検知器は、いつも反対側に位置している。

    記録層が、約350〜450nmを吸収する記載された一族の色素から製造される場合、好適なレーザーは、350〜500nmの波長を有するもの、例えば405から415nmの波長を有する商業的に利用できるレーザー、特に半導体レーザーである。 記録層が、約550〜650nmを吸収する色素から製造される場合、好適なレーザーは、630〜650nmの波長を有するもの、例えば635から640nmの波長を有する商業的に利用できるレーザー、特に半導体レーザーである。 例えば、記録は、マークの長さに応じてレーザーを調節し、記録層上に放射線の焦点を合わせることによって、逐一、なされる。 現在、その他の方法も開発されていることは、専門家の文献から知られており、これらもまた使用に好適であり得る。

    本発明による方法は、非常に良い機械的および熱的安定性ならびに高度な光安定性およびピットのシャープな境界領域によって区別された、大きな信頼性および安定性を有する情報の記憶を可能にする。 特別な利点は、優れた読み取りが達成される、高いコントラスト、低いジッター(jitter)および驚くほど高い信号/雑音比率を含む。

    情報の読み取りは、例えば「CD−Player and R−DAT Recorder」(Claus Biesch−Wiepke、Vogel Buchverlag、Wuerzburg 1992年)に記載されているような、レーザー放射線を使用して、吸収または反射における変化を記録することによって当該技術において知られている方法によって行われる。

    本発明による光記録媒体は、好ましくは、例えばDVD−R媒体のようなWORMタイプの記録可能な光ディスクである。 これは、例えばHD−DVD(高密度デジタル多目的ディスク)またはブルーレイ(登録商標)ディスクとして、あるいはコンピューターの記憶媒体として、あるいは識別およびセキュリティカードとして、あるいは回折光要素、例えばホログラムの製造のために、使用することができる。

    したがって、本発明は、また、本発明による記録媒体が使用される、情報の光記録、記憶および再生の方法にも関する。 記録および再生は、有利には、色素吸収の極大に依存して350から500nmまで、または600〜650nmの波長範囲内で行われる。

    本発明による式(I)または(II)の新規なピリジンN−オキシド系アゾ色素は、本技術分野で既に知られている色素と比較して、光感応度ならびに光および熱に対する安定性を高めることが見出された。 本発明による式(I)または(II)の新規なピリジンN−オキシド系アゾ色素は、250〜350℃の分解温度を有する。 更に、これらの化合物は、有機溶媒中に非常に良好な溶解性を示し、これは光学層を製造するためのスピンコーティング方法にとって理想的である。

    したがって、これらの新規化合物を高密度記録可能な光ディスクの記録層において使用することは、大いに有利である。

    配位子合成 モノアゾ色素(1):2−アミノ−6−メチルピリジンN−オキシド塩酸塩6.74g、水17mlおよび濃塩酸(34%)17.5gを33重量/容量%の亜硝酸ナトリウム溶液9mlと、0℃においてゆっくりと混合した。 0℃で1時間の反応後、亜硝酸の過剰をスルファミン酸で中和した。 このジアゾ化溶液を、水(20ml)および酢酸(10ml)中のN,N'−ジメチルバルブツル酸6.31gの溶液に、水酸化ナトリウム溶液(30%)でpHを4.2〜4.8に維持しながら滴下して加えた。 このバッチを3時間攪拌し、次いで吸引濾過した。 沈殿を水で洗浄し、乾燥させた。 プレスケーキは、次の式(1)の色素配位子10.7gを生成した。

    収率:79%、λmax(CH Cl )=411nm

    金属アゾ錯体合成 実施例1に記載されたモノアゾ色素(1)3.36gを、酢酸ナトリウム3水和物1.36gと一緒に、エタノール70ml中に分散させた。 還流するまで加熱後、酢酸銅1水和物1.00gを加えた。 色素分散体を室温に冷却し、生成した沈殿物を1時間攪拌し、濾過し、その残渣を塩がなくなるまで脱イオン水で洗浄し、乾燥させた。 次の式(2):

    の化合物3.64gを得た。

    収率:99%、λmax(CH Cl )=417nm、ε(417nmで)=56 l/g・cm DSC:286℃で分解 TFP中の溶解度 20g/lまで

    CuをNiに置き換えて、実施例2のようにして色素(3)を製造した。

    収率:99%、λmax(CH Cl )=433nm、ε(433nmで)=67 l/g・cm DSC:334℃で分解 TFP中の溶解度 20g/lまで

    ジアゾニウム前駆体として2−アミノ−3−エトキシピリジンN−オキシド塩酸塩を使用して実施例1に従ってモノアゾ色素を製造した(収率:74%、λmax(CH Cl )=404nm)。 次いでCuをNiに置換して、実施例2に従って金属化を行った。 色素(4)を得た。

    収率:92%、λmax(CH Cl )=435nm、ε(435nmで)=68 l/g・cm DSC:308℃で分解(30W/g)。 TFP中の溶解度 20g/lまで

    ジアゾニウム前駆体として2−アミノ−5−ブロモ−3−エトキシピリジンN−オキシド塩酸塩を使用して実施例1に従ってモノアゾ色素を製造した(収率:80%)。 次いで、CuをNiによって置き換えて実施例2に従って金属化を行った。 色素(5)を得た。

    収率:56%、λmax(CH Cl )=441nm、ε(441nmで)=60 l/g・cm DSC:271℃で分解(17W/g)。 TFP中の溶解度 20g/lまで

    ジアゾニウム前駆体として2−アミノ−5−ブロモピリジンN−オキシドを使用して実施例1に従ってモノアゾ色素を製造した(収率:32%)。 次いで、CuをNiによって置き換えて実施例2に従って金属化を行った。 色素(6)を得た。

    収率:82%、λmax(CH Cl )=438nm、ε(438nmで)=63 l/g・cm TFP中の溶解度 20g/lまで

    カップリング成分として1−ブチル−3−シアノ−4−メチル−2−オキソ−6−ピリジノールを使用して実施例1に従ってモノアゾ色素を製造した(収率:84%、λmax(CH Cl )=448nm)。 次いで、実施例2に従って金属化を行った。 色素(7)を得た。

    収率:78%、λmax(CH Cl )=463nm、ε(463nmで)=86 l/g・cm DSC:283℃で分解(65W/g)。 TFP中の溶解度 20g/lまで

    ジアゾニウム前駆体として2−アミノピリジンN−オキシド塩酸塩およびカップリング成分として3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オンを使用して実施例1に従ってモノアゾ色素を製造した(収率:86%)。 次いで、実施例2に従って金属化を行った。 色素(8)を得た。

    収率:83%、λmax(CH Cl )=425nm、ε(425nmで)=64 l/g・cm DSC:300℃で分解(60W/g)

    ジアゾニウム前駆体として2−アミノ−3−エトキシピリジンN−オキシド塩酸塩およびカップリング成分として1,3−ジエチル−2−チオバビツール酸を使用して実施例1に従ってモノアゾ色素を製造した(収率:85%)。 次いで、CuをNiによって置き換えて実施例2に従って金属化を行った。 色素(9)を得た。

    収率:81%、λmax(CH Cl )=463nm、ε(463nmで)=76 l/g・cm TFP中の溶解度 20g/lまで

    NiをCuによって置き換えて実施例9のようにして色素(10)を製造した。

    収率:80%、λmax(CH Cl )=452nm、ε(452nmで)=65 l/g・cm DSC:240℃で分解(24W/g)。 TFP中の溶解度 20g/lまで

    ジアゾニウム前駆体として2−アミノ−3−エトキシピリジンN−オキシド塩酸塩およびカップリング成分として1−エチル−6−(ジシアノメチレン)−2−ピリジノールを使用して実施例1に従ってモノアゾ色素を製造した(収率:43%)。 次いで、CuをNiによって置き換えて実施例2に従って金属化を行った。 色素(11)を得た。

    収率:85%、λmax(CH Cl )=560nm、ε(560nmで)=132 l/g・cm、DSC:308℃で分解(7W/g)

    ジアゾニウム前駆体として2−アミノ−3−ヒドロキシピリジンN−オキシドおよびカップリング成分として1−エチル−6−(ジシアノメチレン)−2−ピリジノールを使用して実施例1に従ってモノアゾ色素を製造した(収率:66%)。

    λmax(CH Cl )=602nm、ε(602nmで)=105 l/g・cm、DSC:260℃で分解(60W/g)

    (応用例
    ピリジンN−オキシド系アゾ色素化合物の光学的および熱的特性が、研究された。 色素は、所望の波長で高い吸収を示す。 更に、ディスクの反射性およびクリーンなマークエッジの形成にまだ相変わらず決定的である吸収スペクトルの形は、1つの主要なバンドから構成され、350から700nmの範囲内に存在する。

    もっと正確には、屈折率の値nは、1.0〜2.7(実施例1を参照)に評価された。 光安定性は、光学データ記録における使用のためのクエンチャーで通常安定化されている市販の色素に匹敵することが見出された。

    必要な温度領域における熱分解の鋭いしきい値は、光学データ記録のために光学層における応用に望ましいと思われる新規なピリジンN−オキシド系アゾ色素を特徴付ける。

    結論として、ピリジンN−オキシド系アゾ色素化合物は、光学データ記録における、特に青色レーザー範囲または赤色レーザー範囲における次世代光学データ記録媒体における色素の使用のために、当業界によって主として要求される仕様の範囲内にある。

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