Rubber mixture containing distillation residue of trimethylolpropane

申请号 JP8162299 申请日 1999-03-25 公开(公告)号 JPH11323021A 公开(公告)日 1999-11-26
申请人 Bayer Ag; バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト; 发明人 SCHOLL THOMAS; WEIDENHAUPT HERMANN-JOSEF DR; NOACK ACHIM; STEGER LOTHAR DR;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a rubber mixture exhibiting especially excellent fluidity, having high processing stability and high vulcanization speed, and useful for producing a vulcanized rubber exhibiting a higher tensile stress by compounding a rubber and a distillation residue originating from industrial trimethylolpropane production at a specific ratio.
SOLUTION: This rubber mixture is composed of at least one kind of rubber and a distillation residue originating from industrial trimethylolpropane production exhibiting a viscosity of 0.5-20 Pa.sec, preferably 0.5-10 Pa.sec at 100°C, wherein the distillation residue is compounded in an amount of 0.1-15 pts.wt., preferably 0.3-10 pts.wt., more preferably 0.5-5 pts.wt. based on 100 pts.wt. of the used rubber. The examples of the rubber to be used for producing said rubber mixture include a natural rubber and a synthetic rubber, and preferable examples include a natural rubber, an emulsified SBR (styrene/butadiene copolymer), a solution SBR and a polybutadiene rubber mixture.
COPYRIGHT: (C)1999,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ゴム混合物であって、少なくとも1種のゴムと工業トリメチロールプロパン生産に由来する10
    0℃において0.5から20Pa. 秒の粘度を示す蒸留残渣を使用ゴム100重量部を基準にして0.1から1
    5重量部含んで成るゴム混合物。
  • 【請求項2】 加硫ゴムを製造するための第1項記載ゴム混合物の使用。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】本発明は、少なくとも1種のゴムと工業トリメチロールプロパン生産に由来する蒸留残渣を特定の割合で含んで成るゴム混合物、そしてこのゴム混合物を加硫ゴムの製造、特に高度に補強された耐摩耗性成形品の製造、特に好適には低い転がり抵抗と高い耐摩耗性を示すタイヤの製造で用いることに関する。

    【0002】転がり抵抗が低いタイヤを製造する目的で数多くの解決法が提案されて論じらてきた。 ドイツ特許出願公開第2 255 577号および4 435 3
    11号、ヨーロッパ特許出願公開第670 347号および米国特許第4,709,065号には、シリカ含有加硫ゴム用の補強用充填材として特定のポリスルフィドシラン類が提案されている。 しかしながら、そこに記述されているポリスルフィドシラン類をシリカ含有加硫ゴムで補強用充填材として用いることの欠点は、受け入れられる加工特性を達成するには高価なポリスルフィドシラン類を比較的多量に用いる必要がある点である。

    【0003】シリカ含有ゴム混合物の加工特性を向上させる目的で他の添加剤、例えば脂肪酸エステル、脂肪酸塩または鉱油なども提案された。 しかしながら、このような添加剤は、流動性を高めるがそれと同時に高い伸び(例えば100から300%)時の引張り応を低くする結果として充填材の補強効果が低下すると言った欠点を有する。

    【0004】加うるに、ポリアルコール類およびポリグリコール類をゴム混合物に添加するとそれらの加工特性が向上することも知られていた(ヨーロッパ特許出願公開第761 734号およびヨーロッパ特許出願公開第738 755号参照)。 しかしながら、ポリアルコール類およびポリグリコール類は、本発明に従う工業トリメチロールプロパン生産由来蒸留残渣に比較して高価でありかつ流動性およびスコーチ時間(scorch t
    ime)の向上の意味で不充分である。

    【0005】従って、本発明の目的は、この上に記述した如き今日まで用いられていた添加剤が示す欠点を示さないでゴム混合物の流動性を大きく向上させかつスコーチ時間を長くする安価な添加剤を見い出すことであった。

    【0006】従って、本発明は、少なくとも1種のゴムと工業トリメチロールプロパン生産に由来する蒸留残渣(この蒸留残渣は100℃において0.5から20P
    a. 秒の粘度を示す)を使用ゴムの全体量100重量部を基準にして0.1から15重量部含んで成るゴム混合物を提供するものである。

    【0007】本発明に従うゴム混合物に添加するトリメチロールプロパン蒸留残渣の量を使用ゴムの全体量10
    0重量部を基準にして好適には0.3から10重量部、
    特に好適には0.5から5重量部にする。

    【0008】工業トリメチロールプロパン生産に由来する蒸留残渣が100℃において示す粘度は好適には0.
    5から10Pa. 秒である。

    【0009】トリメチロールプロパン[2−エチル−2
    −(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール]
    は、工業的に、アルドール縮合に続くホルムアルデヒドを用いたn−ブチルアルデヒドの還元を通して約90%
    の収率で得られる。 アルドール縮合では一般にミルク状の石灰、アルカリまたは塩基性イオン交換体が触媒として用いられている。 その生じたアルドールに還元を過剰量のホルムアルデヒドおよび塩基、例えば酸化ナトリウム溶液などを用いて受けさせるとトリメチロールプロパンが生じる。 この反応混合物をアミルアルコール、シクロヘキサノールまたは酢酸エステルなどの如き溶媒で抽出した後、トリメチロールプロパンの蒸留を行うことを通して、それの処理を行う。 これに関連して、Ullman
    n, Verlag Chemie, Weinheim 1976 (4) 7の231頁そしてそこに引用されている文献が参考になる。 トリメチロールプロパン蒸留後に残存する残渣はこの上に示した粘度を有し、それに含まれるトリメチロールプロパンの量は一般に10重量%未満、好適には5重量%未満である。

    【0010】本発明に従うゴム混合物の製造で用いるべきゴムには天然ゴムおよび合成ゴムが含まれる。 好適な合成ゴムが例えばW. Hofmann, Kautschuktechnologie,
    Genter Verlag, Stuttgart 1980などに記述されている。 それには下記が含まれる: BR − ポリブタジエン ABR − ブタジエン/アクリル酸C 1 −C 4アルキル共重合体 CR − ポリクロロプレン IR − ポリイソプレン SBR − スチレン含有量が1−60、好適には2
    0−50重量%のスチレン/ブタジエン共重合体 IIR − イソブチレン/イソプレン共重合体 NBR − アクリロニトリル含有量が5−60、好適には10−40重量%のブタジエン/アクリロニトリル共重合体 HNBR − 部分水添もしくは完全水添NBRゴム EPDM − エチレン/プロピレン/ジエン共重合体 および上記ゴムの混合物。

    【0011】車のタイヤの製造では特に天然ゴム、乳化SBR、溶液SBRおよびポリブタジエンゴムの混合物が重要である。 本発明に従うゴム混合物における使用では、ニッケル、コバルト、チタンおよび/またはネオジムを基とする触媒を用いて製造された1,4−シス含有量が高い(>90%)ポリブタジエンゴムおよびビニル含有量が20−60重量%の溶液SBRゴムおよびビニル含有量が75%に及ぶポリブタジエンゴムの使用、そしてそのような溶液SBRとポリブタジエンゴムの混合物の使用に特に興味が持たれる。

    【0012】本発明に従うゴム混合物に数多くのいろいろな充填材をゴム全体量100重量部を基準にして0.
    1から300重量部含めてもよい。 酸化物またはシリケート充填材、カーボンブラックまたはゴムゲル(rub
    ber gels)が充填材として特に適切である。 酸化物およびシリケート充填材が好適である。

    【0013】下記が特に好適である: − 例えばシリケートが入っている溶液の沈澱またはシリケートの炎加水分解(ハロゲン化ケイ素を用いた)などで製造された比表面(BET表面)が5−1000、
    好適には20−400m 2 /gで主要粒子サイズ(pr
    imary particle size)が10−4
    00nmの微粒子シリカ[場合によりシリカはまた他の金属酸化物、例えばAl、Mg、Ca、Ba、Zn、Z
    r、Tiなどの酸化物との混合酸化物としても存在し得る]。 − BET表面が20−400m 2 /gで主要粒子直径が10−400nmの合成シリケート類、例えばケイ酸アルミニウム、アルカリ土類のケイ酸塩、例えばケイ酸マグネシウムまたはケイ酸カルシウムなど。 − 天然シリケート類、例えばカオリンおよび他の天然に存在するシリカ類。 − ガラス繊維およびガラス繊維製品(マット、ストランド)またはミクロガラスビード。 − 金属の酸化物、例えば酸化亜鉛、酸化カルシウム、
    酸化マグネシウム、酸化アルミニウムなど。 − 金属の炭酸塩、例えば炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛など。 − 金属の水酸化物、例えば水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムなど。

    【0014】この述べた充填材を使用ゴム100重量部を基準にして好適には5から200重量部の量、特に1
    0から150重量部の量で用いる。

    【0015】述べるように、カーボンブラックもまた充填材として用いるに適切である。 それらはランプブラック方法、ファーネス方法またはガスブラック方法で製造され、20から200m 2 /gのBET表面を有し、例えばSAF、ISAF、HAF、FEFまたはGPFブラックなどである。

    【0016】加うるにまたゴムゲルを本発明に従うゴム混合物に充填材として添加することも可能である。 このようなゴムゲルはポリブタジエン、ポリクロロプレン、
    NBRまたはSBRゴムを基とするゲルである。

    【0017】特に好適な態様では、本発明に従うゴム混合物に、少なくとも1種のゴムに加えて、各場合とも使用ゴム100重量部を基準にして、工業トリメチロールプロパン生産に由来する蒸留残渣を0.5−10重量部、酸化物もしくはシリケート充填材を10から100
    重量部およびカーボンブラックおよび/またはゴムゲルを5から50重量部含める。

    【0018】加硫ゴムの製造では、本発明に従うゴム混合物に通常の公知ゴム助剤、特に加硫促進剤、抗酸化剤、熱安定剤、光安定剤、オゾン安定剤、加工助剤、可塑剤、粘着付与剤、発泡剤、染料、顔料、ワックス、増量剤、有機酸、禁止剤、金属酸化物、架橋剤および活性化剤などを添加してもよい。 これに関連して、I. Frant
    a, Elastomers and Rubber Compounding Materials Els
    evier 1989が参考になる。

    【0019】このようなゴム助剤をとりわけ用途に応じた通常量で用いる。 通常量は、例えば、使用ゴムの全体量を基準にして0.1−50重量%の量である。

    【0020】加うるにまた公知の架橋剤、例えば硫黄、
    硫黄供与体またはパーオキサイド類などを加硫ゴムの製造で用いることも可能である。 当然、また、加硫促進剤、例えばメルカプトベンゾチアゾール類、グアニジン類、チウラム類、ジチオカルバメート類、チオ尿素類および/またはチオカーボネート類などを本発明に従うゴム混合物に添加することも可能である。 このような加硫促進剤および架橋剤を使用ゴムの全体量を基準にして約0.1−10重量%、好適には0.1−5重量%の量で用いる。

    【0021】特に好適な態様では、本発明に従うゴム混合物に、この上に述べたゴム、充填材、工業トリメチロールプロパン生産に由来する蒸留残渣、ゴム助剤および架橋剤に加えて更に脂肪族、環状脂肪族および/または芳香族C 6 −C 36カルボン酸の亜鉛塩、例えば獣脂肪酸、オレイン酸または安息香酸の亜鉛塩を0.2から4
    重量部入れる。 加うるに、特に好適な態様では、更に、
    硫黄含有シリルエーテル類、特にドイツ特許出願公開第2 141 159号およびドイツ特許出願公開第2
    255 577号に記述されている如きビス(トリアルコキシシリルアルキル)ポリスルフィド類、ドイツ特許出願公開第4 425 311号およびヨーロッパ特許出願公開第670 347号に記述されている如きオリゴマー状および/またはポリマー状の硫黄含有シリルエーテル類、そしてドイツ特許出願公開第19.544.
    469号に記述されている如きメルカプトアルキルトリアルコキシシラン類、メルカプトプロピルトリエトキシシランおよび/またはチオシアナトアルキルシリルエーテルなどを充填材活性化剤として使用ゴム100重量部を基準にして0.5から15重量部添加する。

    【0022】本発明に従うゴム混合物は通常の装置、例えばミキサー、特にローラー、内部ミキサーおよびコンパウンド化(compounding)用押出し加工機などで製造可能である。

    【0023】本発明に従うゴム混合物の加硫は、任意に10から200バールの圧力下、100から200℃、
    好適には130から180℃の温度で起こり得る。

    【0024】本発明に従うトリメチロールプロパン蒸留残渣含有ゴム混合物は、特に良好な流動性を示し、加工安全性が高くかつ加硫速度が速いことで区別され、より高い引張り応力を示す加硫ゴムをもたらす。 従って、それらは特に高度に補強された耐摩耗性成形品の経済的製造で用いるに適切である。

    【0025】下記を特に成形品として挙げる:ケーブル用被覆材、ホース、ドライブベルト、コンベヤベルト、
    ローラー被覆材、タイヤ、靴底、パッキン環(pack
    ing rings)およびダンピング要素(damp
    ing elements)。 本発明に従うゴム混合物を転がり抵抗が低いタイヤ踏み面の製造で用いるのが特に好適である。

    【0026】

    【実施例】 実施例1 工業トリメチロールプロパン生産に由来する蒸留残渣 100℃における粘度:2Pa. 秒。 遊離トリメチロールプロパン含有量:3−5重量%。 1000℃における灰残渣:4.7%。 元素分析:炭素:53.2%、水素:10.1%、酸素:32.5%。 120℃における密度:1.203。 実施例2 ゴム混合物および加硫ゴム 1.5 lのニーダーを130−140℃の内部温度で用いて下記のゴム混合物を調製した後、ローラーを約5
    0−80℃で用いて硫黄および促進剤を混合した。 示す量は重量部を指す。

    【0027】

    【表1】

    これらの結果は、工業トリメチロールプロパン生産に由来する蒸留残渣はゴム混合物の混合粘度(ML 1+4


    として測定)を低くしかつ加工性(ムーニースコーチ時間として測定)を広げる意味で優れた効果を示すと同時に加硫ゴムに高いレベルの機械的特性を与えることを示している。 原料のコストが有効に低下する。

    【0028】本発明の特徴および態様は以下のとうりである。

    【0029】1. ゴム混合物であって、少なくとも1
    種のゴムと工業トリメチロールプロパン生産に由来する100℃において0.5から20Pa. 秒の粘度を示す蒸留残渣を使用ゴム100重量部を基準にして0.1から15重量部含んで成るゴム混合物。

    【0030】2. 無機もしくは有機充填材を使用ゴム100重量部を基準にして0.1から300重量部含むことを特徴とする第1項記載のゴム混合物。

    【0031】3. 酸化物またはシリケート充填材、カーボンブラックおよび/またはゴムゲルが充填材として用いられていることを特徴とする第1項記載のゴム混合物。

    【0032】4. 20から400m 2 /gの比表面を有する少なくとも1種の沈澱シリカまたは沈澱シリケートが充填材として用いられていることを特徴とする第1
    項記載のゴム混合物。

    【0033】5. 少なくとも1種のゴムに加えて各場合とも使用ゴム100重量部を基準にして工業トリメチロールプロパン生産に由来する蒸留残渣を0.5から1
    0重量部、酸化物もしくはシリケート充填材を10から100重量部およびカーボンブラックもしくはゴムゲルを2から50重量部含むことを特徴とする第1項記載のゴム混合物。

    【0034】6. 加硫ゴムを製造するための第1項記載ゴム混合物の使用。

    【0035】7. タイヤ、特にタイヤ踏み面を製造するための第1項記載ゴム混合物の使用。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルマン−ヨゼフ・バイデンハウプト ドイツ50259プルハイム・カントシユトラ ーセ6アー (72)発明者 アヒム・ノアク ドイツ42799ライヒリンゲン・ヨハニスベ ルク8 (72)発明者 ロター・シユテガー ドイツ81545ミユンヘン・アムペルラハー フオルスト192ベー

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