Hydrophobically modified comb copolymer

申请号 JP2000586802 申请日 1999-11-24 公开(公告)号 JP2002531655A 公开(公告)日 2002-09-24
申请人 ハーキュリーズ・インコーポレイテッド; 发明人 アージュン・シー・ソー;
摘要 (57)【要約】 (a)親 水 性単位、(b)ハロゲン 原子 が取り除かれた後に残っているジハロゲノ化合物の残基、および(c)ペンダント疎水性基を含有する部位を含有する主鎖を含む櫛形コポリマー。 前記コポリマーは、ラテックス塗料用の増粘剤として特に適している。
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 (a)親水性単位、(b)ハロゲン原子が取り除かれた後のジハロゲノ化合物の残基少なくとも1個、および(c)ペンダント疎水性基を含有する部位少なくとも1個を含有する主鎖を含む櫛形コポリマー。
  • 【請求項2】 親水性単位が水溶性ポリマーから誘導される請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項3】 親水性単位が、ポリアルキレンオキサイド、ポリアルキレンオキサイドのコポリマー、ポリ(アクリル酸)、ポリ(ジアルキルジアリルアンモニウム塩)、ポリアミドポリアミン、ポリ(エチレンイミン)、ポリ(メチルビニルエーテル-コ-無水マレイン酸)、ポリビニルピロリドン、ポリ(2-エチルオキサゾリン)およびポリペプチドから成る群より選択される合成親水性ポリマーから誘導される請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項4】 親水性単位が、水溶性ポリアルキレンオキサイドおよびそのコポリマーから成る群より選択される化合物から誘導される請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項5】 ジハロゲノ化合物の残基が、ヒドロカルビル基である請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項6】 ジハロゲノ化合物の残基が、ジハロゲノアルカンおよびその誘導体から成る群より選択される化合物から誘導される請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項7】 ジハロゲノ化合物の残基が、有機金属基である請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項8】 ジハロゲノ化合物の残基が、オルガノシリル基である請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項9】 ジハロゲノ化合物の残基がオルガノホスホリル基である請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項10】 ジハロゲノ化合物の残基が、ジハロゲノオルガノシランおよびその誘導体から成る群より選択される化合物から誘導される請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項11】 ジハロゲノ化合物の残基が、ジハロゲノ有機リン化合物およびその誘導体から成る群より選択される化合物から誘導される請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項12】 ペンダント疎水性基を含有する部位が、α,ω-活性な水素原子を有する疎水性化合物およびそのアルコキシル化誘導体から成る群より選択される化合物から誘導される請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項13】 ペンダント疎水性基を含有する部位が、α,ω-活性な水素原子を有する疎水性化合物およびそのエトキシル化誘導体から成る群より選択される化合物から誘導される請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項14】 ペンダント疎水性基を含有する部位が、α,ω-ハロゲン原子を有する疎水性化合物から誘導される請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項15】 ポリアルキレンオキサイドおよびポリアルキレンオキサイドのコポリマーの重量平均分子量が少なくとも約200である請求項4記載のコポリマー。
  • 【請求項16】 ポリアルキレンオキサイドおよびポリアルキレンオキサイドのコポリマーの重量平均分子量が約35,000までである請求項4記載のコポリマー。
  • 【請求項17】 疎水性化合物の疎水性基の分子量が、少なくとも約15である請求項12記載のコポリマー。
  • 【請求項18】 疎水性化合物の疎水性基の分子量が、約1,100までである請求項12記載のコポリマー。
  • 【請求項19】 櫛形コポリマー主鎖の結合構造が、直鎖、分枝または星形である請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項20】 疎水性基が、ヒドロカルビル基、アルキル基、アリール基、アリールアルキル基、脂環式基、パーフルオロアルキル基、カルボシリル基、
    フラーレニル基、多環式基および錯体デンドリマー基から成る群より選択される請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項21】 疎水性基が、少なくとも1個の炭素原子を有する請求項1
    記載のコポリマー。
  • 【請求項22】 疎水性基が、40個までの炭素原子を有する請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項23】 重量平均分子量が少なくとも約6,000である請求項1
    記載のコポリマー。
  • 【請求項24】 重量平均分子量が約150,000までである請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項25】 親水性単位が、水膨潤性ポリマーから誘導される請求項1
    記載のコポリマー。
  • 【請求項26】 ペンダント疎水性基を含有する部位が、α,ω-エポキシ基を有する疎水性化合物から誘導される請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項27】 ペンダント疎水性基を含有する部位が、フラーレン化合物から誘導される請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項28】 ジハロゲノ化合物の残基が、ジハロゲノアルカンおよびその誘導体から成る群より選択される化合物から誘導され、ペンダント疎水性基を含有する部位が、α,ω-活性な水素原子を有する疎水性化合物およびそのエトキシル化誘導体から成る群より選択される化合物から誘導され、ポリアルキレンオキサイドおよびポリアルキレンオキサイドのコポリマーが、分子量約200〜約35,000を有し、疎水性化合物の疎水性基が、分子量約15〜約1,100を有し、櫛形コポリマー主鎖の結合構造が、直鎖、分枝または星形であり、疎水性基が、ヒドロカルビル基、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アリールアルキル基、アリールアルケニル基、脂環式基、パーフルオロアルキル基、カルボシリル基、フラーレニル基、多環式基および錯体デンドリマー基から成る群より選択され、疎水性基が、炭素原子1個〜90個までを有し、そして櫛形コポリマーの重量平均分子量が、約6,000〜約150,000までである請求項4記載のコポリマー。
  • 【請求項29】 ポリアルキレンオキサイド単位が、ポリエチレンオキサイドおよびポリエチレンオキサイドの水溶性コポリマーから誘導される請求項28
    記載のコポリマー。
  • 【請求項30】 ジハロゲノ化合物の残基が、ジェム-ジハロゲノメタンおよびその誘導体から誘導される請求項28記載のコポリマー。
  • 【請求項31】 ペンダント疎水性基を含有する部位が、アルキレンオキサイド変性された脂肪アミン、および疎水性基が結合したエトキシル化有機ケイ素または有機リン化合物から誘導される請求項28記載のコポリマー。
  • 【請求項32】 ポリエチレンオキサイドおよびポリエチレンオキサイドのコポリマーの分子量が、少なくとも約8,000である請求項28記載のコポリマー。
  • 【請求項33】 ポリエチレンオキサイドおよびポリエチレンオキサイドのコポリマーの分子量が、約10,000までである請求項28記載のコポリマー。
  • 【請求項34】 疎水性化合物の疎水性基が、少なくとも約115の分子量を有する請求項28記載のコポリマー。
  • 【請求項35】 疎水性化合物の疎水性基が、約250までの分子量を有する請求項28記載のコポリマー。
  • 【請求項36】 櫛形コポリマーの主鎖の結合構造が直鎖である請求項28
    記載のコポリマー。
  • 【請求項37】 疎水性基がアルキル基である請求項28記載のコポリマー。
  • 【請求項38】 重量平均分子量が少なくとも約15,000である請求項28記載のコポリマー。
  • 【請求項39】 重量平均分子量が約100,000までである請求項28
    記載のコポリマー。
  • 【請求項40】 疎水性基が少なくとも6個の炭素原子を有する請求項28
    記載のコポリマー。
  • 【請求項41】 疎水性基が22個までの炭素原子を有する請求項28記載のコポリマー。
  • 【請求項42】 主鎖が、疎水性基で末端キャップされている請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項43】 末端キャップする疎水性基が、ヒドロカルビル基、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アリールアルキル基、アリールアルケニル基、脂環式基、パーフルオロアルキル基、カルボシリル基、フラーレニル基、多環式基および錯体デンドリマー基から成る群より選択される請求項42記載のコポリマー。
  • 【請求項44】 ジハロゲノ化合物の残基が、炭素数1〜20のヒドロカルビル基である請求項28記載のコポリマー。
  • 【請求項45】 ジハロゲノ化合物の残基が、ジェム-ジハロゲノメタンおよびその誘導体から誘導され、ペンダント疎水性基を含有する部位が、アルキレンオキサイド変性された脂肪アミン、および疎水性基が結合した、エトキシル化有機ケイ素または有機リン化合物から誘導され、ポリエチレンオキサイドおよびポリエチレンオキサイドのコポリマーが、分子量約8,000〜約10,000を有し、疎水性化合物の疎水性基が、分子量約115〜約250を有し、櫛形コポリマー主鎖の結合構造が、直鎖であり、疎水性基が、アルキル基であり、櫛形コポリマーの重量平均分子量が、約15,000〜約100,000までであり、そして疎水性基が、炭素原子6個〜22個までを有する請求項29記載のコポリマー。
  • 【請求項46】 疎水性部位が、脂肪アミンから誘導される請求項45記載のコポリマー。
  • 【請求項47】 疎水性部位が、アルコキシル化脂肪アミンから誘導される請求項45記載のコポリマー。
  • 【請求項48】 疎水性部位が、エトキシル化脂肪アミンから誘導される請求項45記載のコポリマー。
  • 【請求項49】 ジハロゲノ化合物の残基が、ジブロモメタン、ジクロロメタンおよびそれらの誘導体から成る群からの基から誘導される請求項45記載のコポリマー。
  • 【請求項50】 ジハロゲノ化合物の残基が、ジブロモメタンジクロロメタン、およびそれらの誘導体より成る群から誘導される請求項47記載のコポリマー。
  • 【請求項51】 主鎖が、末端キャップされた疎水性基である請求項28記載のコポリマー。
  • 【請求項52】 疎水性基が、アルキル基である請求項28記載のコポリマー。
  • 【請求項53】 主鎖が、疎水性基で末端キャップされている請求項45記載のコポリマー。
  • 【請求項54】 (a)親水性単位、(b)ハロゲン原子が取り除かれた後のジハロゲノ化合物の残基少なくとも1個、および(c)ペンダント疎水性基を含有する部位少なくとも1個を含有する主鎖を含む櫛形コポリマーの調製方法であって、 (1)ポリアルキレンオキサイドおよびポリアルキレンオキサイドのコポリマ ー、ポリ(アクリル酸)、ポリ(アクリル酸-コ-メタクリル酸)、ポリ(ア クリルアミド)、ポリ(ジアルキルジアリルアンモニウム塩)、ポリアミド ポリアミン、ポリ(エチレンイミン)、ポリ(メチルビニルエーテル-コ-無 水マレイン酸)、ポリビニルピロリドン、ポリ(2-エチルオキサゾリン)お よびポリペプチドから成る群より選択される、α,ω-活性な水素を有する水 溶性ポリマー、 (2)α,ω-活性な水素原子を有する疎水性化合物もしくはそのエトキシル化 誘導体、あるいはα,ω-ハロゲン原子またはα,ω-エポキシ基を有する疎水 性化合物、および (3)ジハロゲノアルカンおよびその誘導体、ジハロゲノ置換芳香族化合物お よびその誘導体、そしてジハロゲノ有機金属化合物およびその誘導体から成 る群より選択されるジハロゲノ化合物 を塩基の存在下、十分な時間で共重合して前記櫛形コポリマーを形成するこ とを含む、櫛形コポリマーの調製方法。
  • 【請求項55】 水溶性ポリマーが、ポリアルキレンオキサイドおよびそのコポリマーから成る群より選択される請求項54記載の方法。
  • 【請求項56】 ポリアルキレンオキサイドおよびポリアルキレンオキサイドのコポリマーが、少なくとも約200の重量平均分子量を有する請求項54記載の方法。
  • 【請求項57】 ポリアルキレンオキサイドおよびポリアルキレンオキサイドのコポリマーが、約35,000までの重量平均分子量を有する請求項54記載の方法。
  • 【請求項58】 ジハロゲノアルカンまたはその誘導体が、ジェム-ジハロゲノメタンおよびその誘導体から成る群より選択され、ジハロゲノ置換された芳香族化合物およびその誘導体が、ジハロゲノキシレンおよびその誘導体から成る群より選択され、そしてジハロゲノ有機金属化合物またはその誘導体が、ジハロゲノオルガノシラン、ジハロゲノ有機リン化合物およびそれらの誘導体から成る群より選択される請求項54記載の方法。
  • 【請求項59】 疎水性化合物は、脂肪アミン、アルキレンオキサイド変性された脂肪アミン、疎水性基が結合したアルコキシル化有機ケイ素化合物およびアルコキシル化有機リン化合物から成る群より選択される請求項54記載の方法。
  • 【請求項60】 疎水性化合物の疎水性基の分子量が、少なくとも約15である請求項54記載の方法。
  • 【請求項61】 疎水性化合物の疎水性基の分子量が、約1,100までである請求項54記載の方法。
  • 【請求項62】 疎水性化合物が、ヒドロカルビル基、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アリールアルキル基、アリールアルケニル基、脂環式基、
    パーフルオロアルキル基、カルボシリル基、フラーレニル基、多環式基および錯体デンドリマー基から成る群より選択される疎水性基を有する請求項54記載の方法。
  • 【請求項63】 疎水性基が少なくとも1個の炭素原子を有する請求項62
    記載の方法。
  • 【請求項64】 疎水性基が90個までの炭素原子を有する請求項62記載の方法。
  • 【請求項65】 櫛形コポリマーの重量平均分子量が少なくとも約6,00
    0である請求項54記載の方法。
  • 【請求項66】 櫛形コポリマーの重量平均分子量が約150,000までである請求項54記載の方法。
  • 【請求項67】 水溶性ポリマーが、ポリアルキレンオキサイドおよびそのコポリマーから成る群より選択され、ポリアルキレンオキサイドおよびポリアルキレンオキサイドのコポリマーが、重量平均分子量約200〜約35,000を有し、疎水性化合物の分子量が、約15〜約1,100であり、疎水性基が、炭素原子1個〜90個を有し、そして櫛形コポリマーの重量平均分子量が約6,0
    00〜約150,000である請求項62記載の方法。
  • 【請求項68】 櫛形コポリマーを、活性な水素原子と反応し得る疎水性化合物と反応させることを含む請求項54記載の方法。
  • 【請求項69】 疎水性化合物が、ヒドロカルビル基、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アリールアルキル基、アリールアルケニル基、脂環式基、
    パーフルオロアルキル基、カルボシリル基、フラーレニル基、多環式基および錯体デンドリマー基から成る群より選択される疎水性基を有する請求項54記載の方法。
  • 【請求項70】 櫛形コポリマーを、活性な水素原子と反応し得る疎水性化合物と反応させることを含む請求項67記載の方法。
  • 【請求項71】 疎水性化合物が、ヒドロカルビル基、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アリールアルキル基、アリールアルケニル基、脂環式基、
    パーフルオロアルキル基、カルボシリル基、フラーレニル基、多環式基および錯体デンドリマー基から成る群より選択される疎水性基を有する請求項70記載の方法。
  • 【請求項72】 ポリアルキレンオキサイドおよびポリアルキレンオキサイドのコポリマーが、ポリエチレンオキサイドおよびポリエチレンオキサイドの水溶性コポリマーから成る群より選択される請求項67記載の方法。
  • 【請求項73】 ジハロゲノアルカンまたはその誘導体が、ジブロモ-およびジクロロ-メタンおよびそれらの誘導体から成る群より選択され、ジハロゲノ置換された芳香族化合物およびその誘導体が、α,α'-ジクロロ-およびα,α'-
    ジブロモ-キシレンおよびそれらの誘導体から成る群より選択され、そしてジハロゲノ有機金属化合物またはその誘導体が、ジェム-ジクロロ-および-ジブロモ-
    オルガノシラン、ジェム-ジクロロ-および-ジブロモ-有機リン化合物、およびそれらの誘導体から成る群より選択される請求項67記載の方法。
  • 【請求項74】 α,ω-活性な水素原子を有する疎水性化合物が、アルキレンオキサイド変性された脂肪アミン、および疎水性基が結合したエトキシル化有機ケイ素または有機リン化合物から成る群より選択される請求項67記載の方法。
  • 【請求項75】 ポリエチレンオキサイドおよびポリエチレンオキサイドのコポリマーが、少なくとも約8,000の分子量を有する請求項72記載の方法。
  • 【請求項76】 ポリエチレンオキサイドおよびポリエチレンオキサイドのコポリマーが、約10,000までの分子量を有する請求項72記載の方法。
  • 【請求項77】 疎水性化合物の疎水性基が、少なくとも約15の分子量を有する請求項72記載の方法。
  • 【請求項78】 疎水性化合物の疎水性基が、約250までの分子量を有する請求項67記載の方法。
  • 【請求項79】 疎水性基がアルキル基である請求項67記載の方法。
  • 【請求項80】 櫛形コポリマーの重量平均分子量が少なくとも約15,0
    00である請求項67記載の方法。
  • 【請求項81】 櫛形コポリマーの重量平均分子量が約100,000までである請求項67記載の方法。
  • 【請求項82】 疎水性基が、少なくとも6個の炭素原子を有する請求項6
    7記載の方法。
  • 【請求項83】 疎水性基が、22個までの炭素原子を有する請求項67記載の方法。
  • 【請求項84】 ジハロゲノアルカンまたはその誘導体が、ジブロモ-およびジクロロ-メタンおよびそれらの誘導体から成る群より選択され、ジハロゲノ置換された芳香族化合物およびその誘導体が、α,α'-ジクロロ-およびα,α'-
    ジブロモ-キシレンおよびそれらの誘導体から成る群より選択され、そしてジハロゲノ有機金属化合物またはその誘導体が、ジェム-ジクロロ-および-ジブロモ-
    オルガノシラン、ジェム-ジクロロ-および-ジブロモ-有機リン化合物、およびそれらの誘導体から成る群より選択され、α,ω-活性な水素原子を有する疎水性化合物が、アルキレンオキサイド変性された脂肪アミン、および疎水性基が結合したエトキシル化有機ケイ素または有機リン化合物から成る群より選択され、ポリエチレンオキサイドおよびポリエチレンオキサイドのコポリマーが、約8,00
    0〜約10,000までの分子量を有し、疎水性化合物の疎水性基が、約115
    〜約250までの分子量を有し、疎水性基が、アルキル基であり、櫛形コポリマーの重量平均分子量が約15,000〜約100,000であり、そして疎水性基が、6個〜22個の炭素原子を有する請求項72記載の方法。
  • 【請求項85】 櫛形コポリマーを、活性な水素原子と反応し得る疎水性化合物と反応させることを含む請求項67記載の方法。
  • 【請求項86】 疎水性化合物が、アルキル基である疎水性基を有する請求項69記載の方法。
  • 【請求項87】 請求項1記載の櫛形コポリマーを含有する成膜用コーティング組成物。
  • 【請求項88】 請求項3記載の櫛形コポリマーを含有する成膜用コーティング組成物。
  • 【請求項89】 請求項4記載の櫛形コポリマーを含有する成膜用コーティング組成物。
  • 【請求項90】 請求項16記載の櫛形コポリマーを含有する成膜用コーティング組成物。
  • 【請求項91】 請求項28記載の櫛形コポリマーを含有する成膜用コーティング組成物。
  • 【請求項92】 請求項42記載の末端キャップされた櫛形コポリマーを含有する成膜用コーティング組成物。
  • 【請求項93】 請求項43記載の末端キャップされた櫛形コポリマーを含有する成膜用コーティング組成物。
  • 【請求項94】 前記組成物がラテックス塗料である、請求項87記載の成膜用コーティング組成物。
  • 【請求項95】 前記組成物がラテックス塗料である、請求項89記載の成膜用コーティング組成物。
  • 【請求項96】 前記組成物がラテックス塗料である、請求項90記載の成膜用コーティング組成物。
  • 【請求項97】 前記組成物がラテックス塗料である、請求項93記載の成膜用コーティング組成物。
  • 【請求項98】 ジハロゲノ化合物の残基が、ジハロゲノ置換された芳香族化合物およびその誘導体から成る群より選択される化合物から誘導される請求項1記載のコポリマー。
  • 【請求項99】 ジハロゲノ化合物の残基が、ジハロゲノ置換された芳香族化合物およびその誘導体から成る群より選択される化合物から誘導される請求項28記載のコポリマー。
  • 【請求項100】 ジハロゲノ化合物の残基が、ジハロゲノ有機金属化合物およびその誘導体から成る群より選択される化合物から誘導される請求項28記載のコポリマー。
  • 【請求項101】 ジハロゲノ化合物の残基が、ジハロゲノキシレンおよびその誘導体から成る群より選択される化合物から誘導される請求項28記載のコポリマー。
  • 【請求項102】 ジハロゲノ化合物の残基が、ジハロゲノキシレンおよびその誘導体から成る群より選択される化合物から誘導される請求項45記載のコポリマー。
  • 【請求項103】 ジハロゲノ化合物の残基が、ジハロゲノオルガノシラン、ジハロゲノ有機リン化合物、およびそれらの誘導体から成る群より選択される化合物から誘導される請求項45記載のコポリマー。
  • 【請求項104】 ジハロゲノ化合物の残基が、ジブロモ-およびジクロロ-
    メタンおよびそれらの誘導体から成る群より選択される化合物から誘導される請求項45記載のコポリマー。
  • 【請求項105】 ジハロゲノ化合物の残基が、α,α'-ジクロロ-およびα
    ,α'-ジブロモ-キシレンおよびそれらの誘導体から成る群より選択される化合物から誘導される請求項45記載のコポリマー。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】 発明の分野本発明は、疎変性されたポリマーに関し、特に、水によって運ばれる系(wat
    er-borne system)を増粘するのに適した疎水変性された水溶性櫛形コポリマーに関する。

    【0002】 先行技術の説明水溶性ポリマー(これは通常、「増粘剤」または「レオロジー変性剤」ともいう)は、その流動性を変性するための添加剤として、多くの工業用の水によって運ばれる系において広く使用されている。 高充填された水性系の一つは、ラテックス塗料であり、これはポリマーラテックス、顔料およびクレーおよびその他の添加物の水中分散体から構成される。

    【0003】 一般には、少量の(0.1〜5重量%)水溶性ポリマーは、製造中、貯蔵中および適用中に以下の性能特徴を達成するために、ラテックス塗料に添加される。 a)速い速度での形成容易性および製造能、 b)貯蔵中の懸濁粒子(ラテックス、顔料など)の凝固防止、 c)過剰なブラシまたはローラー抗力を用いずに、効率の良い隠蔽性を達成するための適用中の良好な成膜性、 d)良好なローラースパッター耐性、 c)垂直な表面へ適用した後、過剰に垂れ下がらないこと、および e)優れた外観を有する、平滑で連続したフィルムの形成における良好な流動性およびレベリング。

    【0004】 現在ラテックス塗料に使用されている種々の水溶性ポリマーは、i)天然の多糖類、ii)化学変性された多糖類、そしてiii)合成ポリマーである。 多糖類系の増粘剤の例としては、キサンタンガム、イナゴマメガム、およびヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびエチルヒドロキシエチルセルロースのようなセルロース類が挙げられる。 合成増粘剤は、ホモポリマーまたはコポリマーで有り得る、ポリアクリレート、ポリアルキレンオキサイドおよびポリアクリルアミドである。 しかし、これらの加水分解安定性および機能性は、pH依存性である。

    【0005】 前記天然および合成の増粘剤は、異なる程度の増粘効率と適用特性を与える。
    しかし、これらは、艶有り塗料における重要な機能性を必ずしも提供できない。
    前記機能性には、一般に溶剤系アルキド塗料によって提供される、良好な成膜性、流動性およびレベリング、そして艶が包含される。 前記増粘剤のもう一つの欠点は、様々な塗料成分と低い相溶性を示すことである。

    【0006】 通常使用される増粘剤のいくつかの機能欠如を無くすために、普通、「会合性増粘剤」と呼ばれる新しい類の増粘剤が、最近、設計および商品化されている(
    イー・ジェイ・シェイラーおよびピー・アール・スペリー著、「ハンドブック・
    オブ・コーティングズ・アッディティヴズ」、エル・ジェイ・カルボ編、第2巻、105頁、1992年;マーセル・デッカー・インコーポレイテッド、ニューヨークを参照のこと)。 前記増粘剤は、疎水変性された水溶性ポリマーである。 これは、水溶液中で分子間会合を起し、それによって高い溶液粘度を発現する。 それは、水性分散体の分散相粒子に吸収でき、それによって立体ネットワークを形成する。 それは、通常使用される増粘剤では付与されない高い塗料特性を提供することから、産業上の重要性を獲得している。

    【0007】 多糖類系の会合性増粘剤は、少量の疎水性基(C 10 -C 24アルキル)を多糖類主鎖に化学的にグラフト化することによって製造されるものであり、米国特許第4,228,277号公報、同第4,243,802号公報および欧州特許第281,360号公報に記載されている。

    【0008】 市販の非イオン性の合成会合性増粘剤のうち、疎水変性されたエチレンオキサイドウレタン(HEUR)ブロックコポリマーは、重要な分類を構成する。 これは、米国特許第4,079,028号公報、同第4,155,892号公報および同第5,281,654号公報に記載されている。 これらは、比較的低分子量のポリエチレングリコール(
    分子量〜10,000)を疎水性ジイソシアネートと縮合し、そして疎水性アルコールまたはアミンで末端キャップすることによって製造された低分子量のポリウレタンである。 これは、3つ以上の疎水性基を有することを特徴とする。 そのうちの2つは末端にあり、残りは分子内にある。 これらの疎水性基は、ウレタン結合を介して親水性ポリエチレンオキサイドブロックに結合されている。

    【0009】 水分散性HEURの調製は、米国特許第4,499,233号公報および同第5,023,309
    号公報に開示されている。 このHEURは、水性系での優れた粘稠性と高いレベリングを与えるとクレームされている。

    【0010】 バンチ中にペンダント疎水性基を有するHEURの製造方法は、米国特許第4,
    426,485号公報および同第4,496,708号公報に記載されている。 このHEURは、
    ミセル様の会合によって水性系に高い増粘性を提供すると考えられる。

    【0011】 枝分かれした構造と末端疎水性基を有するHEURは、米国特許第4,327,008
    号公報に開示されている。 これは、ポリアルキレンオキサイドを、多官能性物質、ジイソシアナートおよび水と反応させて、得られる生成物を疎水性単官能の活性な水素含有化合物またはモノイソシアナートで末端キャップすることによって製造される。

    【0012】 塗料やコーティング中で特に有用性を示すケイ素含有HEURは、欧州特許出願公開第0498,442号公報に開示されている。 これは、イソシアナート官能価物質、ポリエーテルポリオール、単官能の活性な水素含有疎水性化合物、シラン官能価物質および水との反応生成物である。

    【0013】 HEUR増粘剤の欠点の一つは、強酸またはアルカリ条件下、特に高温で加水分解に不安定であることである。 そのため、これは、前記状況では加工または使用できない。

    【0014】 利用および経済的な観点からのHEUR増粘剤の主要な欠点は、その高いコスト、取り扱い困難性、および塗料を不安定にし易いこと(水相からの分散粒子の分離)である(ジー・ディー・シェイおよびエイ・エフ・リッチ著、 ジャーナル ・オブ・コーティングズ・テクノロジー 、第58巻、第7号、第43頁、1986年)。

    【0015】 エチレンオキサイドと長鎖アルキルエポキシドとのランダムコポリマーは、米国特許第4,304,902号公報に記載されている。 このコポリマーは、向上した水性粘着性を与えるが、ラテックス塗料中での良好な流動性やレベリングは提供されない。

    【0016】 米国特許第4,411,819号公報には、分枝鎖構造を有しかつ末端疎水性基を有するポリエーテルの調製が記載されている。 これは、低分子量のポリオールを、エチレンオキサイドと炭素数3〜4の低級アルキレンオキサイド少なくとも1個との混合物と反応させることによって製造される。 ポリエーテルは、その後、C -C 18 α-オレフィンオキサイドの混合物で末端キャップされる。

    【0017】 低分子量(〜9,000)の疎水性末端キャップポリエーテルは、国際特許出願公開第92/08753号公報に開示されている。 これは、低分子量(〜4,500)
    の界面活性剤をm-ジクロロメチルベンゼンと結合させることによって製造される。 低分子量(〜9,000)の疎水性基末端キャップポリエーテルの調製も、
    米国特許第5,045,23号公報に開示されている。 これは、C -C 22脂肪アルコールを、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとの混合物と反応させ、その後、そのアルコキシル化アルコールをジエポキシドと結合させてポリエーテル(MW〜9,000)を形成することによって得られる。 前記疎水性末端キャップポリエーテルは、低分子量であることから、ラテックス塗料を含む水性系を効率よく増粘しない。

    【0018】 米国特許第5,574,127号公報には、疎水性基でキャップされる末端基を含むポリ(アセタールもしくはケタール-ポリエーテル)の主鎖を有する水溶性ポリマー組成物である会合性増粘剤が開示されている。 これは、α,ω-ジオール、-ジチオールまたは-ジアミノポリエーテルをジェムジハライド化合物と、塩基の存在下で共重合して、α,ω-ジオール、-ジチオールもしくはジアミノポリ(アセタール-もしくはケタール-ポリエーテル)を形成した後、疎水性試薬と反応させて最終生成物を形成することによって調製される。 この会合性増粘剤は、ラテックス塗料のようなコーティング組成物を成膜する際に使用される。

    【0019】 種々の水によって運ばれる系について、より優れたレオロジー特性を達成するための代わりの戦略は、櫛形構造を有する会合性増粘剤の特性に関する。 櫛形ポリウレタン増粘剤は、米国特許第5,496,908号公報に記載されている。 このポリマーは、水溶液中で中程度の粘度を示し、アルキド-またはラテックス系の塗料用の増粘剤として有用である。 櫛形ポリウレタン増粘剤の合成および粘弾性特性も報告されている(シュー・ビーら著、ラングミュアー、1997年、13、第6896頁;シュー・ビーら著、ラングミュアー、1997年、13、第6903頁)。

    【0020】 水によって運ばれるコーティングに要求される所望の機能性を全て提供するような増粘剤はないことは、当該分野では知られている。 そのため、非常にたまに、2種以上の異なる増粘剤のブレンドを用いて目標とされるコーティングレオロジーを達成しようとする試みが成されている。 このアプローチは、限られた方法ではうまくいくが、増粘剤の混合は、しばしば、扱い難く、そして別個の増粘剤間での相互作用に依存して、コーティングの安定性や機能性が危うくなることがある。

    【0021】 当該分野での引き続いた研究もかかわらず、広範なpHに亙って、そして高温において加水分解安定性を有し、かつコスト効率の良い方法で水性組成物を増粘するのに有用な、疎水変性された合成の水溶性ポリマーは製造されていない。

    【0022】 発明の要旨本発明によれば、(a)親水性単位、(b)ハロゲン原子が取り除かれた後のジハロゲノ化合物の残基少なくとも1個、および(c)ペンダント疎水性基を含有する部位少なくとも1個を含有する主鎖を含む櫛形コポリマーが提供される。 加えて、
    前記櫛形コポリマーの鎖末端は、疎水性基を有していてよい。

    【0023】 本発明によれば、(a)親水性単位、(b)ハロゲン原子が取り除かれた後のジハロゲノ化合物の残基少なくとも1個、および(c)ペンダント疎水性基を含有する部位少なくとも1個を含有する主鎖を含む櫛形コポリマーの調製方法であって、 (1)α,ω-活性な水素を有する水溶性ポリマー、 (2)α,ω-活性な水素原子を有する疎水性化合物またはそのアルコキシル化 誘導体、および (3)ジハロゲノ化合物またはその誘導体 を塩基の存在下、十分な時間で共重合して櫛形コポリマーを形成する工程を含む、櫛形コポリマーの調製方法も提供される。

    【0024】 本発明によれば、本発明の櫛形コポリマーを含有する成膜用コーティング組成物が提供される。

    【0025】 発明の詳細な説明 (a)親水性単位、(b)ハロゲン原子が取り除かれた後のジハロゲノ化合物の残基少なくとも1個、および(c)ペンダント疎水性基を含有する部位少なくとも1個を含有する主鎖を含む櫛形コポリマーは、ラテックス塗料を含む様々な水によって運ばれる系を効率良く増粘し、有効な方法で、塗料特性の最も良好な組み合わせ(流動性およびレベリング、成膜性、スパッター耐性および垂れ下がり抵抗)
    を提供することが分かった。 残基(b)を提供するジハロゲノ化合物は、ペンダント疎水性基を含有していても、含有していなくてもよい。 その化学組成に依存して、櫛形コポリマーは、非イオン性、カチオン性またはアニオン性であり得る。

    【0026】 本発明で使用される「流動性およびレベリング」とは、コーティングが適用後、刷毛目、「オレンジピール」外観、突出部またはクレーターのような表面の不規則性を隠すように流れ出す程度をいい、コーティングを適用する機械的なプロセスによって行なわれる。

    【0027】 「成膜性」とは、コーティングされる基材の表面を均一に覆う、連続したフィルムの形成を意味する。

    【0028】 「スパッター耐性」とは、コーティングの適用中に小さな飛散液滴の形成を阻止する、コーティング配合の能力を意味する。

    【0029】 「安定性」とは、エージング時に粘度を保持し、かつ相分離を防止する能力を意味する。

    【0030】 本明細書において「垂れ下がり抵抗」とは、適用から固定するまでの時間における、垂直な表面上でのコーティングの下方への運動耐性をいう。 垂れ下がりは、厚い底部端を有する不均一なコーティングを導く。 得られる垂れは、通常、垂直な表面の局所的な領域に限定されており、ドレープの付いたカーテンの特徴を有し得る。 垂れ下がりは、審美的に望ましくない。 加えて、良好な垂れ下がり抵抗を有するコーティングは、ペイントブラシまたはペイントローラーから容易に滴り落ちず、そして適用後、天井のような水平表面からも容易に滴り落ちない。

    【0031】 疎水性単位が誘導できる水溶性疎水性ポリマーは、ポリアルキレンオキサイド、ポリアルキレンオキサイドのコポリマー、ポリ(アクリル酸)、ポリ(アクリル酸-コ-メタクリル酸)、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(ジアルキルジアリルアンモニウム塩)、ポリアミドポリアミン、ポリ(エチレンイミン)、ポリ(メチルビニルエーテル-コ-無水マレイン酸)、ポリビニルピロリドン、ポリ(2-エチルオキサゾリン)およびポリペプチドから成る群より選択される。

    【0032】 ポリアルキレンオキサイド単位は、水溶性ポリアルキレンオキサイドおよびそのコポリマーから成る群より選択される化合物から誘導され、好ましくは、ポリエチレンオキサイドおよびポリエチレンオキサイドの水溶性コポリマーから誘導される。

    【0033】 ポリアルキレンオキサイドとポリアルキレンオキサイドのコポリマーは、一般に、重量平均分子量(Mw)少なくとも約200、好ましくは少なくとも約8,
    000を有する。 ポリアルキレンオキサイドとポリアルキレンオキサイドのコポリマーは、一般には、Mw約35,000まで、好ましくは約10,000までを有する。

    【0034】 ジハロゲノ類の残基は、ヒドロカルビル残基、好ましくは炭素数1〜20のヒドロカルビル残基で有り得る。

    【0035】 ジハロゲノ類の残基は、ジハロゲノ化合物およびその誘導体から誘導できる。
    一般には、ジハロゲノ化合物は、ジハロゲノアルカン、ジハロゲノ置換芳香族化合物、ジハロゲノ有機金属化合物、およびそれらの誘導体であり得る。 好ましくは、ジハロゲノ化合物は、ジェム-ジハロゲノメタンおよびその誘導体、ジハロゲノキシレンおよびその誘導体、ジハロゲノオルガノシランおよびジハロゲノ有機リン化合物およびそれらの誘導体である。 最も好ましくは、ジハロゲノ化合物は、ジブロモ−およびジクロロ-メタンおよびそれらの誘導体、α,α'-ジクロロ
    -および-ジブロモキシレンおよびそれらの誘導体、並びにジェム-ジクロロ-および-ジブロモ-オルガノシランおよび有機リン化合物およびそれらの誘導体である。

    【0036】 ジハロゲノ化合物の残基は、メチレン基、エチレン基などのアルキレン基、キシレニレン基、またはオルガノシリル基および/またはオルガノホスホリル基のような有機金属基で有り得る。

    【0037】 本発明において、「誘導体」という用語は、ジハロゲノ化合物をいい、その誘導体は、前記化合物がアルキル基、アリール基、および/またはアラルキル基で置換されていることを意味する。

    【0038】 ペンダント疎水性基を含有する部位は、α,ω-活性な水素原子を有する疎水性化合物およびそのアルコキシル化誘導体から、好ましくはアルキレンオキサイド変性された脂肪アミン、および疎水性基が結合した、エトキシル化オルガノシリコンまたは有機リン化合物から、そしてフラーレン化合物(炭素数60〜90の炭素かご型化合物)から、最も好ましくはエトキシル化脂肪アミンから誘導される。 疎水性基は、ヒドロカルビル基、アルキル基、アルケニル基、アリール基、
    アリールアルキル基、アリールアルケニル基、脂環式基、パーフルオロアルキル基、カルボシリル基、フラーレニル基、多環式基および錯体デンドリマー基で有り得、好ましくはそれはアルキル基である。 一般に、疎水性基は、少なくとも1
    個の炭素原子、好ましくは少なくとも6個の炭素原子を有する。 一般には、疎水性基は、炭素原子90個まで、好ましくは炭素原子22個まで有する。

    【0039】 一般に、疎水性化合物中の疎水性基の分子量は、少なくとも約15、好ましくは少なくとも約115である。 一般に、疎水性基の分子量は、約1,100まで、好ましくは約250までである。

    【0040】 櫛形コポリマー主鎖の結合構造は、直鎖、分枝または星形であり、好ましくは直鎖であり得る。 一般に、櫛形コポリマーの重量平均分子量は、少なくとも約6
    ,000、好ましくは少なくとも約15,000である。 一般に、櫛形コポリマーの重量平均分子量は、約150,000まで、好ましくは約100,000までである。

    【0041】 ペンダント疎水性基に加えて、本発明の櫛形コポリマーは、場合により、櫛形コポリマーの鎖末端に疎水性基を有していてもよい。

    【0042】 本発明の櫛形の疎水変性コポリマーは、 (1)ポリアルキレンオキサイド、ポリアルキレンオキサイドのコポリマー、ポリ(
    アクリル酸)、ポリ(アクリル酸-コ-メタクリル酸)、ポリ(アクリルアミド)、ポリ(ジアルキルジアリルアンモニウム塩)、ポリアミドポリアミン、ポリ(エチレンイミン)、ポリ(メチルビニルエーテル-コ-無水マレイン酸)、ポリビニルピロリドン、ポリ(2-エチルオキサゾリン)およびポリペプチドのようなα,ω-活性な水素原子を有する水溶性(親水性)ポリマー、 (2)アルキレンオキサイド変性された脂肪アミン、および疎水性化合物基が結合した疎水性化合物を有するエトキシル化有機ケイ素化合物または有機リン化合物のようなα,ω-活性な水素原子を有する疎水性化合物またはそのアルコキシル化誘導体、および (3)ジハロゲノ化合物またはその誘導体 を、塩基の存在下、十分な時間で共重合して、櫛形コポリマーを形成することによって製造される。

    【0043】 本発明において、「α,ω-活性な水素原子を有する疎水性化合物」という用語は、1個以上の水素原子を有する疎水性化合物を意味し、そして「そのアルコキシル化誘導体」という用語は、アルキレンオキサイドで変性された前記化合物を意味する。

    【0044】 その後形成される櫛形コポリマーは、活性な水素原子と反応し得る疎水性化合物と反応して、疎水性末端キャップされた櫛形コポリマーを形成することができる。 疎水性基は、ヒドロカルビル基、アルキル基、アルケニル基、アリール基、
    アリールアルキル基、アリールアルケニル基、脂環式基、パーフルオロアルキル基、カルボシリル基、フラーレニル基、多環式基および錯体デンドリマー基で有り得、好ましくは、それはアルキル基である。

    【0045】 前記プロセスは、活性な水素を有さず、かつ塩基に安定な溶媒または溶媒混合液中で行なうことができる。 しかし、好ましい溶媒は、テトラヒドロフランおよびアルキレングリコールのアルキルエーテルまたは炭化水素溶媒のような酸素化溶媒である。 溶媒中で前記プロセスを行なう場合、塩基は、どのような強塩基でもあり得、好ましくは塩基は水素化ナトリウムである。

    【0046】 加えて、前記プロセスは、溶媒の不存在下で行なうこともある。 この場合、好ましい塩基は、アルカリ金属水素化物であり、水素化ナトリウムが最も好ましい。

    【0047】 本発明の櫛形コポリマーを成形する反応スキームは、以下のスキームで表される。

    【化1】

    【0048】 Iは、ペンダント疎水性基を有する櫛形コポリマーである。 IIは、ペンダントおよび末端疎水性基を有する櫛形コポリマーである。 ここで、H-A-Hは、α,ω-活性な水素原子を有する親水性ポリマーであり、
    H-B(R )-Hは、化学的実体「B」(これは、原子または原子の群で有り得る)を含む化合物であって、少なくとも原子価3を有し、かつ「B」と結合するα
    ,ω-活性な水素原子とペンダント疎水性基「R 」またはその混合物を有するものであり、 R は、ヒドロカルビル基、アルキル基、アルケニル基、アリール基、アリールアルキル基、アリールアルケニル基、脂環式基、パーフルオロアルキル基、カルボシリル基、フラーレニル基、多環式基および錯体デンドリマー基であり、 X-D(R )-Xは、Dが好ましくは炭素数1〜20の炭化水素部位であるジハロゲノ化合物、またはオルガノシリル残基またはオルガノホスホリル残基のような有機金属残基、あるいはそれらの混合物であり、 R は、Hまたは疎水性残基または有機金属残基であり、 Xは、Br、Clなどのようなハロゲンであり、 R -Yは、櫛形コポリマー(I)の末端の活性な水素と、その官能基Yを介して反応し得る疎水性化合物であり、 R は、ヒドロカルビル、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、アリールアルケニル、脂環式、パーフルオロアルキル、カルボシリル、フラーレニル、多環式および錯体デンドリマー群であり、 m、nおよびpは、櫛形コポリマー(I)および櫛形コポリマー(II)中の-A-
    、-B(R )-および-D(R )-の単位の数を表し、好ましくはmは1〜50であり、nは1〜20であり、pは1〜10である。 X-D(R )-Xがジェミナルジハロゲノ化合物であれば、その後、櫛形コポリマー(I)と櫛形コポリマー(II)中のブロックAおよびBは、アルカリ環境下で安定なアセタールまたはケタール結合を介して結合されている。

    【0049】 H-A-HおよびH-B(R )-H中の活性な水素は、-OH、-SHおよび-NH
    のような官能基の一部で有り得る。

    【0050】 疎水性基の種類に関する限り、ペンダントおよび末端疎水性基は、同一または異なっていてよい。 同様に、末端疎水性基は、同一または異なっていてよい。

    【0051】 当業者が認めるように、広範な櫛形疎水変性ポリアセタール-またはポリケタール-ポリエーテルは、種々の反応条件を適当に選択し、そして反応物H-A-H
    、H-B(R )-H、X-D(R )-XおよびR -Yの化学量論量や構造を巧みに操作することによって製造され得る。

    【0052】 本発明の櫛形コポリマーを製造する好ましい手順は、H-A-HおよびH-B(R )-Hを不活性溶媒に懸濁または溶解し、そして好適な塩基または触媒の存在下、高温でX-D(R )-Xと共重合させることを含む。 末端キャップされた疎水変性された櫛形コポリマーは、その後、前記櫛形コポリマーを疎水性試薬と反応させることによって製造できる。 好適な溶媒としては、トルエン、キシレン、脂肪族炭化水素溶媒、テトラヒドロフラン、アルキレングリコールのジアルキルエーテル、ジエトキシメタンなどが挙げられる。 好適な塩基としては、微分散された水素化ナトリウム、アルカリ金属水素化物およびアルカリ金属炭酸塩が挙げられる。 有機塩基も使用できる。 前記プロセスで使用される反応溶媒と試薬は、無水であるか、または水分を実質上含まないことが重要である。

    【0053】 以下の実施例によって、クレームに記載した本発明の範囲は限定されるものではない。 以下の実施例は単に例示目的で表されている。 部は全て、特に断りのない限り、重量部である。

    【0054】 本発明の疎水変性された櫛形コポリマーは、塗料、紙のコーティング、人の身体のケア用製品、織物、添加物、インキ、油井穿孔等におけるレオロジー変性剤としての使用に好適である。

    【0055】 疎水変性された櫛形コポリマーの重量平均分子量を決定する手順種々の疎水変性された櫛形コポリマーの重量平均分子量を、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)で測定した。 SEC測定法は、0.20M酢酸リチウム緩衝液(pH4.8)と1.0%ランダムに置換されたメチル化β-シクロデキストリンと0.1%N-メチルピロリドン(NMP)から成る移動相において、カラムと40℃に調温した屈折率測定器を共に用いて行なった。 ポリマーは、4本のショーデックス・プロテイン(登録商標)カラム一式(KW804+KW804+KW
    803+KW803)を通して流速1.0mL/分でクロマトグラフした。 分子量分布データは、狭い分子量分布のポリエチレンオキサイド/ポリエチレングリコール標準をベースとしており、絶対値ではない。

    【0056】 実施例1 16 /C 18ペンダント疎水性基を含有するC 16末端キャップされた櫛形コ ポリマーの調製ステンレス鋼製加圧反応容器(ケムコ型)に、ポリエチレングリコール(Mw
    〜8,000)(PEG-8000)(563g)(すなわち、水分約2%を含むもの)
    、ローダミーン(登録商標)T-50(獣脂系のエトキシル化3級アミン(C 16
    /C 18 )基およびエチレンオキサイド50モル)(ローディア・インコーポレイテッド社製)(58g)、テトラヒドロフラン(THF)(750mL)および水素化ナトリウム(鉱油中、60%分散液)(22g)を加えた。 反応容器をシールした後、反応容器の内容物を80℃で1時間加熱し、次いで40℃に冷却した。 その後、ジブロムメタン(12g)を反応混合物に40℃で加えて、得られた反応混合物を80℃で4時間加熱した。

    【0057】 80℃の反応混合物に、臭化セチル(65g)を添加し、得られる反応混合物を120℃で2時間加熱した。 その後、反応混合物を室温に冷却して、反応容器内容物をポリプロピレントレーに移した。 溶媒を蒸発させた後、ふわふわした固体が得られた。

    【0058】 こうして形成されたC 16末端キャップされた櫛形コポリマーは、重量平均分子量42,923であり、多分散度1.22であった。 これは、水に溶解した(2
    %溶液 30rpm、22℃におけるブルックフィールド粘度〜510cps)
    。 前記コポリマーのセチルおよびステアリル含量はそれぞれ、1.67重量%および0.05重量%であった。

    【0059】 実施例2 16 /C 18ペンダント疎水性基を含有するC 16末端キャップされた櫛形コ ポリマーの調製以下の組成を用いて、実施例1を繰り返した。 a)PEG-8000 −560g b)ローダミーンT-50 −44g c)THF −750mL d)水素化ナトリウム(鉱油中、60%分散液) −22g e)ジブロモメタン −12g f)臭化セチル −65g

    【0060】 こうして形成されたC 16末端キャップされた櫛形コポリマーの重量平均分子量は52,154であり、多分散度は2.26であった。 前記コポリマーのセチル含量は1.3重量%であった。 これは、水に溶解した(2%溶液 30rpm、
    22℃におけるブルックフィールド粘度〜335cps)。

    【0061】 実施例3 16 /C 18ペンダント疎水性基を含有するC 16末端キャップされた櫛形コ ポリマーの調製以下の組成を用いて、実施例1を繰り返した。 a)PEG-8000 −376g b)ローダミーンT-50 −116g c)THF −750mL d)水素化ナトリウム(鉱油中、60%分散液) −22g e)ジブロモメタン −12g f)臭化セチル −65g

    【0062】 こうして形成されたC 16末端キャップされた櫛形コポリマーの重量平均分子量は48,919であり、多分散度は2.14であった。 これは、ポリマーを水中に懸濁させ、2時間攪拌して、一晩放置すると、膨潤したポリマーの相分離で判断されるように膨潤した。

    【0063】 実施例4 16 /C 18ペンダント疎水性基を含有するC 16末端キャップされた櫛形コ ポリマーの調製以下の組成を用いて、実施例1を繰り返した。 a)PEG-8000 −654g b)ローダミーンT-50 −29g c)THF −750mL d)水素化ナトリウム(鉱油中、60%分散液) −22g e)ジブロモメタン −12g f)臭化セチル −65g

    【0064】 こうして形成されたC 16末端キャップされた櫛形コポリマーの重量平均分子量は45,722であり、多分散度は1.94であった。 前記コポリマーのセチル含量は1.16重量%であった。 これは、水に溶解した(2%溶液 30rpm
    、22℃におけるブルックフィールド粘度〜130cps)。

    【0065】 実施例5 エチレンオキサイド50モルを用いる、C 16 /C 18ペンダント疎水性基を含 有するC 16末端キャップされた櫛形コポリマーの調製アッベブレンダーに、PEG-8000(1000g)、ローダミーンT-50(46g)および水酸化ナトリウム(34g)を加えた。 反応容器をシールした後、混合物を8
    0℃で1時間加熱した。 次いで、ジブロモメタン(20g)をPEG-8000/Na
    OH混合物に添加し、得られた反応混合物を80℃で4時間加熱して、PEG-8
    000/ローダミーンT-50/メチレンターポリマーを形成した。

    【0066】 このターポリマーに80℃で臭化セチル(70g)を添加し、得られた反応混合物を120度で2時間加熱した。 この後、反応容器を開封し、溶融反応混合物をプラスチックトレーに流し出した。 室温に冷却すると、反応混合物は固化した。

    【0067】 こうして形成されたC 16末端キャップされた櫛形コポリマーの重量平均分子量は33,069であり、多分散度は1.82であった。 これは、水に溶解した(
    2%溶液 30rpm、22℃におけるブルックフィールド粘度〜580cps
    )。 前記コポリマーのセチル含量は2.2重量%であった。

    【0068】 疎水性の末端キャップされた櫛形コポリマーの塗料特性 疎水性の末端キャップされた櫛形コポリマーのUCAR367ビニル/アクリルフ
    ラット塗料特性本発明の櫛形コポリマーは、初期ストーマー粘度(90-95クレブ単位)を得るために、ビニル/アクリルラテックス(UCAR367)系フラット塗料(含量体積濃度=60%)と全アクリル(ロープレックスAC-417M)半艶有り塗料に組み込んだ。 種々の塗料特性の水準と尺度は以下の通りである。 a)ストーマー粘度(初期および一晩貯蔵後)は、ストーマー粘度計により、
    せん断速度200秒−1において測定し、クレブ単位(KU)で表す。 b)ICI粘度は、ICIプレートおよびコーン粘度系によって、10,000秒 において測定し、ポアズで表す。 c)増粘効率(TE)は、初期ストーマー粘度を達成するために塗料中に必要とされる増粘剤の量(重量%)として測定した。 d)レネタ(Leneta)法によるレベリング(基準0〜10で測定したもの;0が最も悪く、10が最も良い)。 e) レネタ法により、中程度のバーを用いた垂れ下がり抵抗。 垂れが生じる上限の湿潤膜厚(WFT、単位:ミル)。 f)黒色パネル上を転がすことによるスパッター抵抗(基準0〜10で測定したもの;0が最も悪く、10が最も良い)。 g)60°グロスは、60度で視認した鏡面反射率グロスである。

    【0069】 種々の疎水性の末端キャップされた櫛形コポリマーの塗料特性を、表1および2に示す。

    【0070】 表 1 16末端キャップされた櫛形コポリマーのロープレックスAC-417Mアクリル 半艶有り塗料特性

    【表1】

    (1)比較例1 米国特許第5,574,127号公報の実施例28に従って調製されたC

    16末端キャップされた直鎖ポリ(アセタール-ポリエーテル)

    (2) RT-50は、ローダミーン(登録商標)T-50

    (3) BFは、30rpmでのブルックフィールド粘度測定結果

    【0071】 表 2 16末端キャップされた櫛形コポリマーのUCAR367ビニル/アクリルフラ
    ット塗料特性

    【表2】

    【0072】 実施例6 16 /C 18ペンダント疎水性基を含有するC 16末端キャップされた櫛形コ ポリマーの調製以下の試薬を用いて、実施例5を繰り返した。 a)PEG-8000 −1000g b)ローダミーンT-50 −44.5g c)水酸化ナトリウム −35g d)ジブロモメタン −19g f)臭化セチル −100g

    【0073】 こうして形成されたC 16末端キャップされた櫛形コポリマーの重量平均分子量は25,672であった(多分散度 〜1.8)。 これは、水に溶解した(2%
    溶液 30rpm、22℃におけるブルックフィールド粘度〜250cps)。

    【0074】 実施例7 16 /C 18ペンダント疎水性基を含有する櫛形コポリマーの調製 PEG-8000、ローダミーンT-50およびジブロモメタンを共重合することにより形成されたターポリマーが臭化セチルと反応しなかったこと以外は、以下の試薬を用いて、実施例5を繰り返した。 a)PEG-8000 −750g b)ローダミーンT-50 −154g c)水酸化ナトリウム −35g d)ジブロモメタン −20g

    【0075】 こうして形成された櫛形コポリマーの重量平均分子量は31,918であった(多分散度 〜1.79)。 これは、水に溶解した(2%溶液 30rpm、2
    2℃におけるブルックフィールド粘度〜128cps)。

    【0076】 実施例8 16 /C 18ペンダント疎水性基を含有するC 16末端キャップされた櫛形コ ポリマーの調製以下の試薬を用いて実施例5を繰り返し、PEG-8000、ローダミーンT-50およびジブロモメタンを共重合することにより形成されたターポリマーを臭化セチルで末端キャップした。 a)PEG-8000 −750g b)ローダミーンT-50 −154g c)水酸化ナトリウム −35g d)ジブロモメタン −20g f)臭化セチル −55g

    【0077】 こうして形成されたC 16末端キャップされた櫛形コポリマーは、水に溶解した(2%溶液 30rpm、22℃におけるブルックフィールド粘度〜760c
    ps)。

    【0078】 実施例9 16 /C 18ペンダント疎水性基を含有する櫛形コポリマーの調製以下の試薬を用いて、実施例7を繰り返した。 a)PEG-8000 −751g b)ローダミーンT-50 −232g c)水酸化ナトリウム −35g d)ジブロモメタン −22g

    【0079】 こうして形成された櫛形コポリマーの重量平均分子量は24,481であった(多分散度 〜1.93)。 これは、水に溶解した(2%溶液 30rpm、2
    2℃におけるブルックフィールド粘度〜128cps)。

    【0080】 実施例10 16末端キャップされたPEG-8000/ビスフェノール-A/メチレンターポリ マーの調製以下の試薬を用いて、実施例7を繰り返した。 a)PEG-8000 −1000g b)ビスフェノール-Aポリエトキシレート −27g (O:MACOL RD 230E)(ピーピージー・インダストリーズ社製) c)水酸化ナトリウム −35g d)ジブロモメタン −22g (e)臭化セチル −100g

    【0081】 こうして形成されたターポリマーは、水に溶解した(2%溶液 30rpm、
    22℃におけるブルックフィールド粘度〜588cps)。

    【0082】 実施例11 ローダミーン(登録商標)T-12/90を用いる、C 16末端キャップされた櫛形コ ポリマーの調製ローダミーン(登録商標)T-50の代わりにローダミーン(登録商標)T-12/9
    0を用いて、実施例5を繰り返した。 注:ローディア・インコーポレイテッド社製ローダミーン(登録商標)T-12/90は、獣脂基(C 16およびC 18疎水性基)とエチレンオキサイド20モルをベースとするエトキシル化3級アミンである。

    【0083】 櫛形コポリマーを製造するのに用いた種々の試薬を以下に記す。 (a)PEG-8000 −1000g (b)ローダミーン(登録商標)T-12/90 −40g (c)水酸化ナトリウム −34g (d)ジブロモメタン −20g (e)臭化セチル −70g

    【0084】 こうして形成されたC 16末端キャップされた櫛形コポリマーの重量平均分子量は19,000であり、多分散度は1.49であった。 これは、水に溶解した(
    2%溶液 30rpmにおけるブルックフィールド粘度〜50cps)。 前記コポリマーのセチル含量およびオクタデシル含量はそれぞれ、2.3重量%および0.03重量%であった。

    【0085】 実施例12 3-オクタデシロキシ-1,2-プロパンジオールを用いる、C 16末端キャップされ
    た櫛形コポリマーの調製ローダミーン(登録商標)T-50の代わりに3-オクタデシロキシ-1,2-プロパンジオールを用いて、実施例5を繰り返した。 1.PEG-8000 −1000g 2.3-オクタデシロキシ-1,2-プロパンジオール −11g 3.水酸化ナトリウム −34g 4.ジブロモメタン −20g 5.臭化セチル −70g

    【0086】 こうして形成されたC 16末端キャップされた櫛形コポリマーの重量平均分子量は58,969であり、多分散度は1.99であった。 これは、水に溶解した(
    2%溶液 30rpmにおけるブルックフィールド粘度〜540cps)。 前記コポリマーのセチル含量およびオクタデシル含量はそれぞれ、1.26重量%および0.14重量%であった。

    【0087】 実施例13 18疎水性基を有するポリアセタールポリエーテル櫛形コポリマーの調製末端キャップ剤として臭化セチルを用い、実施例12を繰り返した。 1.PEG-8000 −820g 2.DL-3-オクタデシロキシ-1,2-プロパンジオール −8.2g 3.水酸化ナトリウム −27g 4.ジブロモメタン −16.4g

    【0088】 C 18ペンダント疎水性基を有する櫛形コポリマーの重量平均分子量は47,
    381であり、多分散度は1.72であった。 これは、水に溶解した(7.3%溶液 30rpmにおけるブルックフィールド粘度〜25cps)。 前記コポリマーのセチル含量はそれぞれ、0.17重量%および0.21重量%であった。

    【0089】 実施例14 1-フェニル-1,2-エタンジオールを用いる、C 16末端キャップされた櫛形コポ
    リマーの調製 3-オクタデシロキシ-1,2-プロパンジオールの代わりに1-フェニル-1,2-エタンジオールを用い、実施例12を繰り返した。 1.PEG-8000 −1000g 2.1-フェニル-1,2-エタンジオール −4.7g 3.水酸化ナトリウム −34g 4.ジブロモメタン −20g 5.臭化セチル −70g

    【0090】 こうして得られたC 16末端キャップされた櫛形コポリマーの重量平均分子量は34,772であり、多分散度は1.57であった。 これは、水に溶解した(2
    %溶液 30rpmにおけるブルックフィールド粘度〜470cps)。 前記コポリマーのセチル含量は、1.95重量%であった。

    【0091】 実施例15 ペンダントパーフルオロアルキル疎水性基を有するC 16末端キャップされた櫛 形コポリマーの調製ローダミーン(登録商標)T-50の代わりに1H,1H,2H,3H,3H-ペンタフルオロデカン-1,2-ジオールを用い、実施例1を繰り返した。 1.PEG-8000 −100g 2.1H,1H,2H,3H,3H-ペンタフルオロデカン-1,2-ジオール −1.67g 3.水素化ナトリウム(鉱油中、60%分散液) −4g 4.テトラヒドロフラン −750mL 5.ジブロモメタン −2.4g 6.臭化セチル −11.5g

    【0092】 こうして得られたC 16末端キャップされた櫛形コポリマーの重量平均分子量は60,762であり、多分散度は3.6であった。 これは、水に溶解した(2%
    溶液 30rpmにおけるブルックフィールド粘度〜470cps)。 前記コポリマーのセチル含量は、0.5重量%であった。

    【0093】 実施例16 1,3-ジオキサン-5,5-ジメタノールを用いる、C 16末端キャップされた櫛形コ
    ポリマーの調製ローダミーン(登録商標)T-50の代わりに1,3-ジオキサン-5,5-ジメタノールを用い、実施例5を繰り返した。 1.PEG-8000 −1000g 2.1,3-ジオキサン-5,5-ジメタノール −4.7g 3.水酸化ナトリウム −34g 4.ジブロモメタン −20g 5.臭化セチル −70g

    【0094】 こうして得られたC 16末端キャップされた櫛形コポリマーの重量平均分子量は34,870であり、多分散度は1.95であった。 これは、水に溶解した(2
    .3%溶液 30rpmにおけるブルックフィールド粘度〜475cps)。 前記コポリマーのセチル含量は、1.95重量%であった。

    【0095】 実施例17 ペンダントフルオロベンザル疎水性基を有するC 16末端キャップされた櫛形コ ポリマーの調製ジブロモメタンの代わりに3-フルオロベンザルブロマイドを用い、実施例1を繰り返した。 1.PEG-8000 −100g 2.テトラヒドロフラン −750mL 3.3-フルオロベンザルブロマイド(ランカスター・シンセシス・インコーポレイテッド社製) −3.8g 4.水素化ナトリウム(鉱油中、60%分散液) −4g 5.臭化セチル −6g

    【0096】 こうして得られたC 16末端キャップされた櫛形コポリマーの重量平均分子量は11,079であり、多分散度は1.09であった。 これは、水に膨潤した。 前記コポリマーのセチル含量は、0.9重量%であった。

    【0097】 実施例18 異なる分子量のポリエチレングリコールの混合物とローダミーンT-50を用いる
    、C 16末端キャップされた櫛形コポリマーの調製ポリエチレングリコールの混合物とローダミーンT-50を用い、実施例5を繰り返した。 1.ポリエチレングリコール(Mw〜8000) −980g 2.ポリエチレングリコール(Mw〜2000) −30g 3.ローダミーンT-50 −46g 4.水酸化ナトリウム −34g 5.ジブロモメタン −20g 6.臭化セチル −70g

    【0098】 こうして得られたC 16末端キャップされた櫛形コポリマーの重量平均分子量は49,844であり、多分散度は1.92であった。 これは、水に溶解した(2
    %溶液 30rpmにおけるブルックフィールド粘度〜600cps)。 前記コポリマーのセチル含量は、1.52重量%であった。

    【0099】 実施例19 ペンダントC 16疎水性基を含有するC 16末端キャップされた櫛形コポリマー の調製ローダミーンT-50の代わりに1-ヘキサデシルアミンを用い、実施例5を繰り返した。 1.PEG-8000 −1000g 2.1-ヘキサデシルアミン −8g 3.水酸化ナトリウム −34g 4.ジブロモメタン −20g 5.臭化セチル −70g

    【0100】 こうして得られたC 16末端キャップされた櫛形コポリマーの重量平均分子量は45,842であり、多分散度は1.74であった。 これは、水に溶解した(2
    .3%溶液 30rpmにおけるブルックフィールド粘度〜520cps)。 前記コポリマーのセチル含量は、1.5重量%であった。 前記コポリマーの窒素含量は、29ppmであった。

    【0101】 実施例20 (ジメチル-n-プロピル)シリルペンダント基を有するC 16末端キャップされた 櫛形コポリマーの調製ジブロモメタンの代わりに、ジブロモメタンと(ジクロロメチル)ジメチル-
    n-プロピルシランの混合物を用い、実施例1を繰り返した。 1.PEG-8000 −100g 2.テトラヒドロフラン −750mL 3.水素化ナトリウム(鉱油中、60%分散液) −4g 4.(ジクロロメチル)ジメチル-n-プロピルシラン(ランカスター・シンセシス・インコーポレイテッド社製) −0.5g 5.ジブロモメタン −2g 6.臭化セチル −7g

    【0102】 こうして得られたC 16末端キャップされたシリル化櫛形コポリマーの重量平均分子量は17,318であり、多分散度は1.27であった。 これは、水に溶解した(4%溶液 30rpmにおけるブルックフィールド粘度〜17cps)。

    【0103】 実施例21 ペンダントボロナートフルオロフェニル疎水性基を含有するC 16末端キャップ された櫛形コポリマーの調製ローダミーンT-50の代わりに4-フルオロベンゼンホウ酸を用い、実施例5を繰り返した。 1.PEG-8000 −1250g 2.4-フルオロベンゼンホウ酸 −3g 3.水酸化ナトリウム −34g 5.ジブロモメタン −20g 6.臭化セチル −70g

    【0104】 こうして得られたC 16末端キャップされた櫛形コポリマーの重量平均分子量は31,007であり、多分散度は1.6であった。 これは、水に溶解した(1.
    7%溶液 30rpmにおけるブルックフィールド粘度〜220cps)。 前記コポリマーのセチル含量は、1.97重量%であった。 前記コポリマーのホウ素含量は164ppmであった。

    【0105】 実施例22 ペンダント(ジメチル-n-プロピル)シリルペンダント疎水性基を含有するC 16 末端キャップされた櫛形コポリマーの調製ジブロモメタンの代わりにジブロモメタンと(ジクロロメチル)ジメチル-n-プロピルシランの混合物を用い、実施例5を繰り返した。 1.PEG-8000 −1152g 2.水酸化ナトリウム −34g 3.(ジクロロメチル)ジメチル-n-プロピルシラン −3.6g 4.ジブロモメタン −17g 5.臭化セチル −70g

    【0106】 こうして得られたC 16末端キャップされた櫛形コポリマーの重量平均分子量は30,176であり、多分散度は1.5であった。 これは、水に溶解した(2%
    溶液 30rpmにおけるブルックフィールド粘度〜230cps)。 前記コポリマーのセチル含量は、1.86重量%であった。

    【0107】 実施例23 ペンダントフルオロフェニル疎水性基を有するC 16末端キャップされた櫛形コ ポリマーの調製ジブロモメタンの代わりに、ジブロモメタンと3-フルオロベンザルブロマイドの混合物を用い、実施例5を繰り返した。 1.PEG-8000 −1152g 2.水酸化ナトリウム −34g 3.3-フルオロベンザルブロマイド −5g 4.ジブロモメタン −17g 5.臭化セチル −70g

    【0108】 こうして得られたC 16末端キャップされたシリル化櫛形コポリマーの重量平均分子量は31,492であり、多分散度は1.57であった。 これは、水に溶解した(1.7%溶液 30rpmにおけるブルックフィールド粘度〜330cp
    s)。 前記コポリマーのセチル含量は、1.92重量%であった。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD ,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN, IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,L K,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA ,ZW Fターム(参考) 4J031 CA06 CD08 4J038 BA181 CE051 CG031 CG081 CK031 DF021 DF041 DH001 DJ001 DJ011 DL151 GA12 GA14 GA15 GA16 MA08 MA10 MA14 4J100 AE03P AJ02P AK32Q AN14P AQ08P AQ15P CA31 DA01 DA38 HA33 HB39 HC05 HE05 HE08 HE14 HE41 JA01 JA15

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