Acid-cleavable compound, positive type radiation-sensitive mixture containing the same, and radiation-sensitive recording material produced with the said mixture

申请号 JP12407792 申请日 1992-04-17 公开(公告)号 JPH05194357A 公开(公告)日 1993-08-03
申请人 Hoechst Ag; ヘキスト・アクチェンゲゼルシャフト; 发明人 GEORUKU PAUROSUKII; HORUSUTO RESHIERUTO; WARUTAA SHIYUPIISU; RARUFU DAMERU;
摘要 PURPOSE: To provide the new compounds useful as radiation-sensitive recording materials showing a high resolution and high image contrast.
CONSTITUTION: The compounds of the formula (R
1 is an alkylene, cycloalkylene, alkenylene, etc.; R
2 is an alkyl, alkenyl, cycloalkyl, aryl, etc.; R
3 is an alkyl, aryl; X is -CO-, -O-CO-, -NH-CO-; (n) ≥2, particularly 3 to 50) are obtained, for example, by reacting benzaldehyde dimethylacetal with urethane-alcohol in toluene in the presence of p-toluenesufonic acid. The compounds are cleavable by acid and, in combination with photolytic acid donors and alkali-soluble binders, are constituents of positive type mixtures, which are used particularly for recording materials for UV radiation and high energy radiation.
COPYRIGHT: (C)1993,JPO
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 (式中、R 1はアルキレン、シクロアルキレン、アルケニレン、アルキニレンまたはアリーレンビスアルキル基であり、その際、一つ以上の脂肪族CH 2基が酸素または硫黄原子により置き換えられていることができ、 R 2はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アルコキシアルキル、アリール、アラルキルまたはアリールオキシアルキル基であり、 R 3はアルキルまたはアリール基であり、 Xは−CO−、−O−CO−または−NH−CO−基の一つであり、 nは2以上の整数である)の化合物。
  • 【請求項2】R 1が、2〜18個の炭素原子を有し、1
    〜3個のCH 2基が酸素または硫黄原子により置き換えられていることができるアルキレン、アルケニレンまたはアルキニレン基、4〜18個の炭素原子を有するシクロアルキレン基、7〜18個の炭素原子を有するアラルキレン基、または8〜18個の炭素原子を有するアリーレンビスアルキル基であることを特徴とする、請求項1
    に記載する化合物。
  • 【請求項3】R 2が、1〜12個の炭素原子を有するアルキル基、2〜12個の炭素原子を有するアルケニルまたはアルキニル基、3〜12個の炭素原子を有するアルコキシアルキル基、4〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル基、6〜12個の炭素原子を有するアリール基、7〜12個の炭素原子を有するアラルキル基または8〜12個の炭素原子を有するアリールオキシアルキル基であることを特徴とする、請求項1に記載する化合物。
  • 【請求項4】nが3〜50の整数であることを特徴とする、請求項1に記載する化合物。
  • 【請求項5】必須成分として、 (a)水に不溶で、水性アルカリ溶液に可溶である、または少なくとも膨潤し得る結合剤、 (b)活性線放射の作用により強酸を発生する化合物、
    および (c)少なくとも一つの酸により開裂し得るC−O−C
    結合を有する化合物であって、その酸により開裂した生成物はその化合物自体よりも水性アルカリ溶液により溶解し易い化合物を含む放射感応性混合物であって、酸により開裂し得る化合物(c)が請求項1〜4のいずれか1項に記載する化合物であることを特徴とする、放射感応性混合物。
  • 【請求項6】化合物(b)が150〜550nmの波長の光に対して感応性であることを特徴とする、請求項5に記載する放射感応性混合物。
  • 【請求項7】化合物(c)を1〜60重量%の濃度で含むことを特徴とする、請求項5に記載する放射感応性混合物。
  • 【請求項8】結合剤(a)が、化合物(b)の感応性波長領域で0.5μm -1未満の吸収を示すことを特徴とする、請求項5に記載する放射感応性混合物。
  • 【請求項9】結合剤がフェノール性水酸基を有する重合体であることを特徴とする、請求項8に記載する放射感応性混合物。
  • 【請求項10】結合剤が、フェノール性水酸基を有する各種重合体の混合物を含むことを特徴とする、請求項8
    に記載する放射感応性混合物。
  • 【請求項11】結合剤(a)を30〜95重量%の濃度で含むことを特徴とする、請求項5に記載する放射感応性混合物。
  • 【請求項12】化合物(b)を0.2〜25重量%の濃度で含むことを特徴とする、請求項5に記載する放射感応性混合物。
  • 【請求項13】化合物(b)が光分解によりスルホン酸を発生することを特徴とする、請求項5に記載する放射感応性混合物。
  • 【請求項14】層支持体および放射感応性層からなる放射感応性記録材料であって、その層が請求項5〜13のいずれか1項に記載する放射感応性混合物からなることを特徴とする放射感応性記録材料。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は、新規な、酸により開裂し得るN,O−アセタールおよびこれらの化合物を含む、ポジ型、すなわち照射の結果可溶性になる放射感応性混合物に関する。 一般に、この混合物は、 (a)に不溶で、水性アルカリ溶液に可溶である、または少なくとも膨潤し得る結合剤、(b)活性線放射の作用により強酸を発生する化合物、および(c)少なくとも一つの酸により開裂し得るC−O−C結合を有し、
    開裂により、水性アルカリ溶液に対する溶解性が高い生成物に変換し得る化合物を含む。

    【0002】また、本発明は、この混合物で製造した、
    フォトレジスト、電子部品、印刷版の製造または化学的研削加工に適した放射感応性記録材料にも関する。

    【0003】

    【従来の技術】微小電子回路を製造するには、幾つかの平版印刷技術が現在使用されている。 通常、従来のジアゾナフトキノン/ノボラック処方に適用されるg線平版印刷(436nm)を使用して、0.8μm までの解像度を有するレジスト画像を作製することができる。 i線平版印刷(365nm)を使用すると、レジスト層上にさらに細かい構造(0.5μm まで)を有する画像を得ることができる。 i線平版印刷のさらに新しい変形、例えば相移動マスク技術により、構造をさらに小さく、約0.
    35μm 以下の画像を作製することができる。 UV2フォトレジストを使用すればさらに高い解像度が達成される。 この場合、2つの照射技術、すなわちUV2広帯域露光(240〜260nm)または248nmで放射するK
    rFエキシマレーザーによる露光を使用する。

    【0004】例えばチップ製造では1μm 未満の領域まで構造が小型化するにつれ、平版印刷技術の改良が必要になっている。 その様な微小構造の画像を形成するには、高エネルギーUV光、電子線およびX線の様な短波長の放射を使用する。 放射感応性混合物は短波長放射に適用できるものでなければならない。 放射感応性混合物が満たさなければならないこれらの必要条件は、例えばC. G. ウイルソン「有機レジスト材料−理論と化学」
    (マイクロ平版印刷入門、理論、材料、および加工、編集L.F.トムプソン、C.G.ウイルソン、M.J.
    ボウデン、ACSSymp. Ser., 219、87(198
    3)、アメリカンケミカルソサエティー、ワシントン)
    にまとめられている。 従って、中UVまたは深UV平版印刷[例えば305nm(XeF)、248nm(Kr
    F)、193nm(ArF)の波長におけるエキシマレーザーで露光]、電子線平版印刷またはX線平版印刷の様な最新の技術に使用でき、さらに、広いスペクトル領域で感応性があり、従って従来のUV平版印刷にも使用できる放射感応性混合物に対する需要が増加している。

    【0005】放射感応性記録材料を製造するためのポジ型放射感応性混合物は公知である。 水性アルカリ媒体に可溶な結合剤、例えばノボラックまたはポリヒドロキシスチレン中にo−キノン−ジアジド誘導体を含む混合物は市販されている。 しかし、これらの材料の活性線放射、および特に248nmの波長を有するKrFエキシマレーザーから出る光または電子線の様な高エネルギー短波長放射に対する感度は不十分である。

    【0006】混合物中に含まれる光反応開始剤に対する活性線放射の作用により酸が発生し、それに続く反応でこの酸により、やはりその混合物中に含まれる酸により開裂し得る化合物がその照射された区域で、好適な、好ましくは水性アルカリ現像剤に可溶になる、ポジ型放射感応性混合物も公知である。 その様な材料は一般に活性線放射に対する感度が高いのが特徴である。

    【0007】酸により開裂し得る、溶解性を抑制する多くの化合物が公知であり、これらの化合物は常に少量の光分解による酸発生剤を含み、その酸性光分解生成物開裂を開始させる。 活性線放射に対する高い感度を有するものもある、これらの化合物は、必須成分として、アルカリ性水溶液に可溶な、ほとんどの場合ノボラック樹脂である重合体結合剤、光活性化合物および溶解性抑制剤を含むので、化学的に増幅された光触媒性3成分系と呼ばれている。

    【0008】これらの混合物の中で、特に、酸により開裂し得る成分として単量体またはオリゴマー性のアセタール単位を含む混合物が一定の商業的な重要性を勝ち得ている。 しかし、これらの混合物には、それを塗布すべき基材上での安定性が非常に限られており、原画の不十分な、再現性のない画像をもたらすという欠点があり、
    この欠点は例えばDE−A 3,621,376(=U
    S−A 4,840,867)により追加の保護層を導入することによってのみ改善できる。 その上、一般にこれらの混合物の露光に対する処理寛容度が非常に狭く、
    画像が曖昧に再現されることが多く、従って原画が十分に再現されないことが多い。 特に、画像再現の品質が露光と現像との間の時間差、いわゆる遅延時間により大きく左右される。 画像再現性の低下に対する理由は詳しく分かっていない、または十分に研究されていない。 原理的に、この挙動を引き起こす拡散過程は容易に制御できないことを考慮しなければならない。 しかし、その上に、基材上で混合物を乾燥させる際に、光反応開始剤または酸に対して不安定な化合物の部分的な蒸発または個々の混合物成分の偏析が起こると推定されるが、これは通常の塗布溶剤に対する溶解性が低い、酸に不安定な化合物の場合に特に多く見られる。

    【0009】しかし、アセタール基を含む公知の化合物の決定的な欠点は、それらの化合物の開裂によって起こる、露光した画像区域と露光していない画像区域との間の溶解性の差が一般的に不十分なことである。 この原因は恐らく、溶解抑制剤として使用されるアセタール誘導体の抑制特性が不十分であり、画像の差をつける際に、
    露光した画像区域に加えて、露光していない区域も酷く攻撃され、除去されるため、あるいは露光した区域が、
    現像の際に画像の差をつけられるだけの十分な溶解性を有していないためである。 この問題は、公知の化合物を使用したのでは、露光した区域と露光していない区域との間に十分に大きな溶解性の差を引き起こす材料を得ることは不可能である、と結論付けられる。 現在の技術水準によりノボラック樹脂を使用した場合にはこの効果はある程度認められるが、他の重合体を使用した場合は、
    公知のアセタール誘導体は事実上抑制作用をまったく示さず、実使用に必要な画像の差を付けることができない。

    【0010】

    【発明が解決しようとする課題】従って、上記の欠点を示さず、実用に適した反応性を有し、特に、広範囲なマトリックス重合体との組み合わせで良好な画像の差を付けることができる放射感応性混合物が必要とされている。

    【0011】

    【課題を解決するための手段】本発明の目的は、新規な、酸により開裂し得る化合物、およびこれらの化合物を含む、冒頭に述べた一般的な種類の放射感応性混合物を提案することである。 この新規な、酸により開裂し得る化合物(c)は、一方で十分な反応性を有し、他方、
    実用上な必要条件を満たす安定性を備えているべきである。 さらに、これらの化合物は、非常に広範囲なマトリックス重合体と均質な混合物を形成し、未照射の状態で効果的な溶解抑制剤として作用し、一方それらの開裂生成物は露光区域の水性アルカリ現像剤中における現像性を支援する必要がある。 酸により開裂し得る化合物を含む混合物は、溶液においても、実際に使用する基材上でもできるだけ安定しており、露光区域と未露光区域との間で、事実上垂直な側面を備えた最高度の解像性が得られる差異を付けることができる必要がある。 その上、特に、化合物(b)および溶解性に差を付ける化合物(c)の偏析を防ぎ、それによって画像区域と非画像区域との間の差を大きくすることができる放射感応性混合物を提供する必要がある。

    【0012】本発明により、式I

    1はアルキレン、シクロアルキレン、アルケニレン、


    アルキニレンまたはアリーレンビスアルキル基であり、


    その際、一つ以上の脂肪族CH

    2基が酸素または硫黄原子により置き換えられていることができ、R

    2はアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アルコキシアルキル、アリール、アラルキルまたはアリールオキシアルキル基であり、R

    3はアルキルまたはアリール基であり、Xは−CO−、−O−CO−または−NH−


    CO−基の一つであり、nは2以上の整数である)の、


    酸により開裂し得る化合物を提案する。

    【0013】式Iの化合物の中で、R 1が2〜18個の炭素原子を有し、1〜3個のCH 2基が酸素または硫黄原子により置き換えられていることができるアルキレン、アルケニレンまたはアルキニレン基、4〜18個の炭素原子を有するシクロアルキレン基、7〜18個の炭素原子を有するアラルキレン基、または8〜18個の炭素原子を有するアリーレンビスアルキル基であり、R 2
    が1〜12個の炭素原子を有するアルキル基、2〜12
    個の炭素原子を有するアルケニルまたはアルキニル基、
    3〜12個の炭素原子を有するアルコキシアルキル基、
    4〜12個の炭素原子を有するシクロアルキル基、6〜
    12個の炭素原子を有するアリール基、7〜12個の炭素原子を有するアラルキル基または8〜12個の炭素原子を有するアリールオキシアルキル基であり、nが4以上の整数である化合物が好ましい。 特に好ましいのは、
    1が8個までの炭素原子を有し、炭素原子が酸素または硫黄原子により置き換えられていてもよい、枝分れしていない、または枝分れしたアルキレン、シクロアルキレン、シクロアルキレンジアルキル、アルケニレンまたはアルキニレン基、または8〜12個の炭素原子を有するアリーレンジアルキル基であり、R 2が6個までの炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルまたはアルコキシアルキル基、または7〜
    12個の炭素原子を有するアリール、アリールアルキルまたはアリールオキシアルキル基であり、R 3が1〜6
    個の炭素原子を有するアルキル基、置換していない、または置換した、6〜12個の炭素原子を有する単核または多核アリール基であり、nが3〜50の整数である式Iの化合物である。 式Iの化合物の中で、R 1が枝分れしていない、または枝分れした、2〜4個の炭素原子を有するアルキレン基であり、R 2が6個までの炭素原子を有するアルキル、アルケニル、アルキニルまたはシクロアルキル基であり、R 3が1〜6個の炭素原子を有するアルキル基、または置換していない、または置換した、6員環アリール基である化合物が非常に好ましい。

    【0014】詳しくは、特に好ましい化合物の中で、基R 3は、例えば下記の意味を有することができる。 メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、n−ヘキシル、フェニル、4−アセチルアミノフェニル、4−アセトキシフェニル、3−および4−ベンジルオキシ−フェニル、3−ベンジルオキシ−4−および4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル、ビフェニル−4−イル、3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル、2−、3−および4−フルオロフェニル、2−、3−および4−クロロフェニル、2
    −、3−および4−ブロモフェニル、4−ヨードフェニル、2−、3−および4−シアノフェニル、2−、3−
    および4−メチル−、−エチル−、−プロピル−、−イソプロピル−、−ブチル−、−イソブチル−、−t−ブチル−、−ペンチル−、−ヘキシル−、−シクロヘキシル−、−ノニル−および−ドデシル−フェニル、2−、
    3−および4−メトキシ−、−エトキシ−、−イソプロポキシ−、−ブトキシ−、−ペンチルオキシ−、−オクチルオキシ−および−デシルオキシフェニル、2,3
    −、2,4−、2,6−、3,4−および3,5−ジフルオロ−、−ジクロロ−および−ジブロモフェニル、3
    −(3,4−ジクロロフェノキシ)−フェニル、3−
    (3,5−ジクロロフェノキシ)−フェニル、3−ブロモ−4−フルオロフェニル、5−ブロモ−2,4−ジメトキシフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、
    2−クロロ−5−、2−クロロ−6−、4−クロロ−3
    −および5−クロロ−2−ニトロフェニル、3−(4−
    クロロフェノキシ)−フェニル、3,4−ビス−ベンジルオキシフェニル、2,3−、2,4−、2,5−、
    3,4−および3,5−ジメトキシ、−ジエトキシ−、
    −ジブトキシ−および−ジヘキシルオキシ−フェニル、
    2,4−ジメトキシ−3−メチルフェニル、2−エトキシ−5−メトキシフェニル、3−クロロ−4−メチルフェニル、2,4−および2,5−ジメチルフェニル、2
    −(2−メトキシエチル)−、2−(2−エトキシエチル)−および2−(2−ブトキシエチル)−フェニル、
    3−(2−メトキシエチル)−、3−(2−エトキシエチル)−および3−(2−ブトキシエチル)−フェニル、4−(2−メトキシエチル)−、4−(2−エトキシエチル)−および4−(2−ブトキシエチル)−フェニル、2,6−ジニトロフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、3,4,5−トリメトキシ−およびトリエトキシ−フェニル、2,3−および3,4−メチレンジオキシフェニル、2−および3−チエニル、2−フルオレニル、9−アントリル、5−ブロモ−2−チエニル、3−メチル−2−チエニル、5−メチル−2−チエニル、5−ニトロフリル、10−クロロ−9−アントリルおよびフェロセニル。

    【0015】これらのラジカルは、特にこれらの原料となる化合物が市販されているという理由から好ましい。
    これらのラジカルは光学的以外の特徴によっても選択できる、すなわち、本発明により調製するN,O−アセタールの、使用する放射の波長領域における吸収をできるだけ低く維持する様に注意する。 その他の原料化合物は簡単に入手できる。

    【0016】本発明に係わる式Iの化合物の製造は、それ自体公知の方法により、多段階合成で実行できる。 これには、アミド、ウレタンまたは尿素基を含む好適なアルコールを必要とするが、その製造方法を以下に記載する。 これらのアルコールを次の工程で好適な単量体アセタールまたは例えばEP−A 0,312,751によるアセタール前駆物質と反応させる。

    【0017】

    【実施例】この合成を以下に、本発明による実施例により説明する。 pbw は重量部を表す。 調製実施例1第一工程: 59.1pbw のn−プロピルアミンを8
    8.1pbw の炭酸エチレンに加えた。 この発熱した混合物を70℃で5時間攪拌し、減圧蒸留した。 無色のオイルが102〜105℃/0.06mmHgで留別された(2
    −ヒドロキシエチル N−プロピル−カルバミン酸エステル)。

    【0018】第二工程: 15.2pbw の、ベンズアルデヒドおよびメタノールのアセタール化により調製したベンズアルデヒドジメチルアセタールを、29.4pbw
    の上記のウレタン−アルコールと共に、200pbw のトルエン中で、0.2pbw のp−トルエンスルホン酸の存在下で還流加熱した。 約6時間後に上部温度が110℃
    で長時間一定になるまで、時々、形成されたトルエン/
    メタノール混合物を留別した。 この混合物を冷却し、希釈した水酸化ナトリウム溶液で洗浄し、次いで中性になるまで水で洗浄した。 除湿後、回転蒸発装置中でトルエンを留別し、残留物を高真空下(0.01mmHg) 、20
    0℃で濃縮した。 これによって、R 1がエチレン基であり、Xが−O−CO−基であり、R 2がn−プロピル基であり、R 3がフェニル基である、式Iのオリゴマー性化合物が得られた(化合物1)。 調製実施例2化合物1は、下記の方法によっても得られる。

    【0019】15.2pbw のベンズアルデヒドジメチルアセタールを、14.7pbw の上記のウレタン−アルコールと混合し、0.2pbw のp−トルエンスルホン酸を加えた後、徐々に160℃に加熱した。 形成されたメタノールを留別した。 約2時間後、真空(0.01mmHg)
    をかけ、この混合物を200℃に加熱した。 この混合物をこれらの条件にさらに2時間さらした。 粘性の高いオイルが得られたが、その特性は事実上化合物1の特性と同等であった。 調製実施例3化合物1は、下記の方法によっても得られる。

    【0020】15.2pbw の、ベンズアルデヒドおよびメタノールのアセタール化により調製したベンズアルデヒドジメチルアセタールを、29.4pbw の実施例に記載するウレタン−アルコールと共に、200pbw のトルエン中で、0.2pbw のp−トルエンスルホン酸の存在下で還流加熱した。 約6時間後に上部温度が110℃で長時間一定になるまで、時々、形成されたトルエン/メタノール混合物を留別した。 この混合物を冷却し、希釈した水酸化ナトリウム溶液で洗浄し、次いで中性になるまで水で洗浄した。 濃縮後、オイル状の残留物が残ったが、これを高温のジイソプロピルエーテルから再沈殿させた。 冷却により、融点が54.5℃の白色結晶がこの溶液から析出した。 攪拌しながら、19.1pbw のこれらの結晶を、7.6pbw のベンズアルデヒドジメチルアセタールおよび0.2pbw のp−トルエンスルホン酸と共に徐々に160℃に加熱した。 形成されたメタノールを留別した。 約2時間後、真空(0.01mmHg) をかけ、この混合物を200℃に加熱した。 この混合物をこれらの条件にさらに2時間さらした。 粘性の高いオイルが得られたが、その特性は事実上化合物1の特性と同等であった。 調製実施例4第一工程: 101.2pbw のn−ヘキシルアミンを8
    8.1pbw の炭酸エチレンに加えた。 この発熱した混合物を70℃で5時間攪拌し、真空蒸留した。 無色のオイルが117〜119℃/0.05mmHgで留別された(2
    −ヒドロキシエチル N−ヘキシル−カルバミン酸エステル)。

    【0021】第二工程: 19.6pbw のピペラノールジメチルアセタールを、38.0pbw の上記のウレタン−アルコールと共に、200pbw のトルエン中で、0.
    2pbw のp−トルエンスルホン酸の存在下で還流加熱した。 約6時間後に上部温度が110℃で長時間一定になるまで、時々、形成されたトルエン/メタノール混合物を留別した。 この混合物を冷却し、希釈した水酸化ナトリウム溶液で洗浄し、次いで中性になるまで水で洗浄した。 除湿後、回転蒸発装置中でトルエンを留別し、残留物を高真空下(0.01mmHg) 、200℃で濃縮した。
    これによって、R 1がエチレン基であり、Xが−O−C
    O−基であり、R 2がn−ヘキシル基であり、R 3が4
    −ピペロニル基である、式Iのオリゴマー性化合物が得られた(化合物2)。 調製実施例5第一工程: 73.1pbw のi−ブチルアミンを88.
    06pbw の炭酸エチレンに加えた。 この発熱した混合物を70℃で5時間攪拌し、減圧蒸留した。 無色のオイルが101〜104℃/0.06mmHgで留別された(2−
    ヒドロキシエチル N−イソブチル−カルバミン酸エステル)。

    【0022】第二工程: 18.6pbw の4−クロロベンズアルデヒドジメチルアセタールを、32.2pbw の上記のウレタン−アルコールと共に、200pbw のトルエン中で、0.2pbw のp−トルエンスルホン酸の存在下で還流加熱した。 約6時間後に上部温度が110℃で長時間一定になるまで、時々、形成されたトルエン/メタノール混合物を留別した。 この混合物を冷却し、希釈した水酸化ナトリウム溶液で洗浄し、次いで中性になるまで水で洗浄した。 除湿後、トルエンを留別し、残留物を高真空下(0.01mmHg) 、200℃で濃縮した。 これによって、R 1がエチレン基であり、Xが−O−CO
    −基であり、R 2がi−ブチル基であり、R 3が4−クロロフェニル基である、式Iのオリゴマー性化合物が得られた(化合物3)。 調製実施例6第一工程: 21.3pbw のプロピルイソシアネートおよび25pbw のジエチルエーテルを室温で、20.6pb
    w のアミノプロパノールを250pbw のジエチルエーテルおよび25pbw のイソプロパノールに溶解した溶液に滴下して加えた。 沈殿した生成物を吸引濾別した(N−
    (3−ヒドロキシプロピル)−N' −プロピル尿素、白色粉末、融点76℃)。

    【0023】第二工程: 15.2pbw のベンズアルデヒドジメチルアセタールを、32.2pbw の上記の尿素−アルコールと共に、200pbw のトルエン中で、0.
    2pbw のp−トルエンスルホン酸の存在下で還流加熱した。 約6時間後に上部温度が110℃で長時間一定になるまで、時々、形成されたトルエン/メタノール混合物を留別した。 この混合物を冷却し、希釈した水酸化ナトリウム溶液で洗浄し、次いで中性になるまで水で洗浄した。 除湿後、トルエンを留別し、残留物を高真空下(0.01mmHg) 、220℃で濃縮した。 これによって、R 1がプロピレン基であり、Xが−NH−CO−基であり、R 2がn−プロピル基であり、R 3がフェニル基である、式Iのオリゴマー性化合物が得られた(化合物4)。 調製実施例7第一工程: 139.1pbw のブチルイソシアネートを、200pbw のエチレングリコールおよび0.5pbw
    のジアゾビシクロ[2,2,2]オクタンを200pbw
    のテトラヒドロフランに加えた混合物に滴下して加えた。 この発熱した混合物を70℃で5時間攪拌し、減圧蒸留した。 無色のオイルが110〜112℃/0.03
    mmHgで留別された(2−ヒドロキシエチル N−ブチル−カルバミン酸エステル)。

    【0024】第二工程: 19.6pbw のピペラノールジメチルアセタールを、32.2pbw の上記のウレタン−アルコールと共に、200pbw のトルエン中で、0.
    2pbw のp−トルエンスルホン酸の存在下で還流加熱した。 約6時間後に上部温度が110℃で長時間一定になるまで、時々、形成されたトルエン/メタノール混合物を留別した。 この混合物を冷却し、希釈した水酸化ナトリウム溶液で洗浄し、次いで中性になるまで水で洗浄した。 除湿後、トルエンを留別し、残留物を高真空下(0.01mmHg) 、200℃で濃縮した。 これによって、R 1がエチレン基であり、Xが−O−CO−基であり、R 2がn−ブチル基であり、R 3が[1,3]ベンゾジオキカソール−5−イル基である、式Iのオリゴマー性化合物が得られた(化合物5)。 調製実施例8第一工程: 73.1pbw のイソブチルアミンを88.
    06pbw の炭酸エチレンに加えた。 この発熱した混合物を70℃で5時間攪拌し、真空蒸留した。 無色のオイルが101〜104℃/0.06mmHgで留別された第二工程: 25.8pbw の4−ベンジルオキシ−ベンズアルデヒドジメチルアセタールを、32.2pbw の上記のウレタン−アルコールと共に、200pbwのトルエン中で、0.2pbw のp−トルエンスルホン酸の存在下で還流加熱した。 約6時間後に上部温度が110℃で長時間一定になるまで、時々、形成されたトルエン/メタノール混合物を留別した。 この混合物を冷却し、希釈した水酸化ナトリウム溶液で洗浄し、次いで中性になるまで水で洗浄した。 除湿後、トルエンを留別し、残留物を高真空下(0.01mmHg) 、200℃で濃縮した。 これによって、R 1がエチレン基であり、Xが−O−CO−基であり、R 2がブチル基であり、R 3が4−ベンジルオキシフェニル基である、式Iのオリゴマー性化合物が得られた(化合物6)。

    【0025】公知の方法により同様にして他の化合物を調製したが、放射感応性混合物の製造に特に好ましい化合物を以下に示す。 化合物No. 1

    【0026】

    【化1】

    化合物No. 2

    【0027】

    【化2】

    化合物No. 3

    【0028】

    【化3】

    化合物No. 4

    【0029】

    【化4】

    化合物No. 5

    【0030】

    【化5】

    化合物No. 6

    【0031】

    【化6】

    化合物No. 7

    【0032】

    【化7】

    化合物No. 8

    【0033】

    【化8】

    化合物No. 9

    【0034】

    【化9】

    化合物No. 10

    【0035】

    【化10】

    化合物No. 11

    【0036】

    【化11】

    化合物No. 12

    【0037】

    【化12】

    化合物No. 13

    【0038】

    【化13】

    化合物No. 14

    【0039】

    【化14】

    化合物No. 15

    【0040】

    【化15】

    化合物No. 16

    【0041】

    【化16】

    化合物No. 17

    【0042】

    【化17】

    化合物No. 18

    【0043】

    【化18】

    化合物No. 19

    【0044】

    【化19】

    化合物No. 20

    【0045】

    【化20】

    化合物No. 21

    【0046】

    【化21】

    化合物No. 22

    【0047】

    【化22】

    化合物No. 23

    【0048】

    【化23】

    化合物No. 24

    【0049】

    【化24】

    化合物No. 25

    【0050】

    【化25】

    化合物No. 26

    【0051】

    【化26】

    化合物No. 27

    【0052】

    【化27】

    化合物No. 28

    【0053】

    【化28】

    化合物No. 29

    【0054】

    【化29】

    化合物No. 30

    【0055】

    【化30】

    同様に好ましい特性を有する式Iの他の化合物を下記の表に示す。

    No. X R

    1

    2

    3

    31 O−CO C

    2

    4

    3

    7

    2

    5 32 CO C

    3

    6

    3

    7

    4

    9 33 O−CO C

    2

    4

    3

    7

    4

    9 34 O−CO C

    3

    6

    3

    7

    4

    9 35 NH−CO C

    3

    6

    4

    9

    4

    9 36 NH−CO CH(CH

    3 )CH

    2

    3

    7

    4

    9 37 O−CO C

    2

    4

    3

    6 Cl C

    4

    9 38 NH−CO C

    3

    6

    3

    7 4−ブロモフェニル 39 O−CO C

    2

    4

    3

    7 4−メトキシフェニル 40 CO C

    3

    6

    3

    7 4−トリル 41 O−CO C

    4

    8

    4

    9 2−ナフチル 42 NH−CO C

    3

    6

    3

    7 4−ニトロフェニル 43 NH−CO C

    2

    4

    3

    7 3−メトキシフェニル 44 O−CO C

    3

    6

    3

    7 3,4-ジクロロフェニル 45 O−CO C

    2

    4

    3

    7 2,6-ジクロロフェニル 46 O−CO CH(CH

    3 )CH

    2

    3

    7 2,4-ジフルオロフェニル 47 O−CO C

    3

    6

    3

    7 2,3,5-トリクロロフェニル 48 O−CO C

    2

    4

    3

    7フェロセニル

    本発明により、必須成分として、 (a)水に不溶で、水性アルカリ溶液に可溶である、または少なくとも膨潤し得る結合剤、(b)活性線放射の作用により強酸を発生する化合物、および(c)少なくとも一つの酸により開裂し得るC−O−C結合を有する化合物であって、その酸により開裂した生成物はその化合物自体よりも水性アルカリ溶液により溶解し易い化合物を含む放射感応性混合物をも提案する。

    【0056】本発明に係わる混合物中で、酸により開裂し得る化合物(c)は、上記式Iのオリゴマー性N,O
    −アセタールである。

    【0057】本発明に係わる放射感応性混合物は、広いスペクトル領域に渡って感度が高いのが特徴である。 この混合物は、熱安定性が高く、原画の超微細構造をも精確に再現することができる。 これは、本発明に係わる、
    画像区域と非画像区域との間に著しく大きい溶解性の差をもたらす化合物を含む混合物の特性によるものである。

    【0058】本発明による放射感応性混合物中の、酸により開裂し得る材料(c)の含有量は、その混合物の総重量に対して1〜60重量%、好ましくは5〜50重量%にすべきである。

    【0059】本発明に係わる放射感応性混合物に含まれる、酸により開裂し得る化合物c)には、光分解性酸供与体b)を加えるが、この目的には、非求核性酸、例えばHSbF 6 、HAsF 6またはHPF 6 [J. V. クリベロ、Polym. Eng. Sci. 、23,953
    (1983)]のジアゾニウム塩、ホスホニウム塩、スルホニウム塩およびイオドニウム塩などのオニウム塩、
    ハロゲン化合物(EP−A 0,232,972、DE
    −A 1,572,089、DE−A 1,817,5
    40、DE−A 1,949,010、US−A 3,
    912,606およびDE−A 2,317,84
    6)、特にトリクロロメチルトリアジン誘導体(US−
    A 3,515,552、US−A 3,536,48
    9、US−A3,779,778、DE−A 2,71
    8,259、DE−A 3,337,024、DE−A
    3,333,450、DE−A 2,306,24
    8、DE−A 2,243,621およびDE−A
    1,298,414)またはトリクロロメチルオキサジアゾール誘導体(DE−A 3,021,590、DE
    −A 3,021,599、DE−A 2,851,4
    72、DE−A 2,949,396、DE−A 3,
    333,450、およびEP−A 0,135,34
    8)、o−キノンジアジドスルホクロリドまたは有機金属/有機ハロゲンの組合わせが好適である。 その様な化合物により非常によい結果が得られるが、これらは、その様な放射感応性混合物中で腐食性の高い酸が発生するので、全体としては好ましくない。 むしろ、露光によりスルホン酸を発生する光分解性酸供与体が好ましい。 その様な化合物の例としては、α−カルボニル−α−スルホニルジアゾメタン、またはDE−A 3,930,0
    87および3,930,086に記載されているα,α
    −ビス−スルホニルジアゾメタン、スルホン酸ニトロベンジル(F.M.ホウリアンら、J.Photopol
    ym. Sci. Tech. 、3、259、1990、
    T. ヤマオカら、J. Photopolym. Sci.
    Tech. 、3、275、1990)、スルホン酸ピロガロール[T. ウエノら、酸発生剤として新規なスルホン酸塩を使用する化学的増幅陽画レジスト系、「マイクロエレクトロニクス用重合体、サイエンス アンド テクノロジー」、編集タバタら、コーダンシャ−ワインハイム−ニューヨーク、1989、66〜67頁]またはスルホン酸イミノ(M.シライら、J.Photopo
    lym. Sci. Tech. 、3、301、1990)
    がある。 共に提出された出願P4112967.9、P
    4112966.0およびP4112965.2に記載されている、N−スルホニルオキシ基を含むα−ピリドンが特に好ましい。

    【0060】一般に、0.2〜25重量%の光分解性酸供与体を混合物に加える。 0.5〜15重量%のの量が好ましく、1〜10重量%が特に好ましい。 これらの量は、具体的な配合中で精確に決定することができ、種類により異なる。 光分解性酸供与体は200〜500nmの領域で吸収極大を有する。 従って、本発明に係わる混合物のスペクトル感度は、それによって固定され、実用に適した感度が技術的に重要な放射源、例えばg線(43
    6nm)、i線(365nm)またはUV2(248nm)の範囲内で得られる様に選択することができる。 そこで、
    本発明により使用できる、酸により開裂し得る化合物(c)は、これらの領域内で事実上特別な吸収を示さない様に選択することができる。 当業者には公知の工程、
    例えばスペクトル増感により、酸供与性化合物(b)の感度範囲は、可視領域またはX線放射の短波長領域における放射源でも使用できる様に、さらに広げることができる。 最後に、電子線またはイオン線の様な他の放射源も、特に、例えばEP−A0,318,649に開示されている様な高活性の酸供与体を使用すれば、本発明に係わる混合物の画像形成に使用できる。

    【0061】必要であれば、他の酸により開裂し得る化合物を本発明に係わる混合物に加えることができるが、
    この場合、とりわけ、下記の化合物種類が好適であることが分かっている。 (1)少なくとも一つのオルトカルボン酸エステル基および/またはカルボン酸アミドアセタール基を有し、また、重合体の性質をも有し、該基が主鎖中の架橋要素として、または側鎖中の置換基として存在する様な化合物(DE−A 2,610,842および2,928,6
    36)、(2)主鎖中に反復するアセタールおよび/またはケタール基を備えたオリゴマー性または重合体性化合物(DE−A 2,306,248および2,71
    8,254)、(3)少なくとも一つのエノールエーテル基またはN−アシルイミノカーボネート基を含む化合物(EP−A 0,006,626および0,006,
    627)、(4)β−ケトエステルまたはβ−ケトアミドの環状アセタールまたはケタール(EP−A 0,2
    02,196)、(5)シリルエーテル基を有する化合物(DE−A 3,544,165および3,601,
    264)、(6)シリルエノールエーテル基を有する化合物(DE−A 3,730,785および3,73
    0,783)、(7)アルデヒドまたはケト成分が現像剤中でそれぞれ0.1〜100 g/lの溶解度を有するモノアセタールおよびモノケタール(DE−A 3,73
    0,787)、(8)第三級アルコール系のエーテル(US−A 4,603,101)、(9)第三級アルコール、アリルアルコールまたはベンジルアルコールのカルボン酸エステルおよび炭酸エステル[US−A
    4,491,628およびJ. M. フレシェトら、J.
    イメージングSci. 、59〜64(1986)]。

    【0062】該酸により開裂し得る化合物の混合物を使用することもできる。 しかし、これらの中で、上記の種類(1)〜(9)の一つに分類される、酸により開裂し得る化合物を使用するのが好ましく、特に酸により開裂し得るC−O−C結合を有する化合物が好ましい。 これらの中で、種類(1)、(2)、(7)および(9)に属する化合物が特に好ましい。 種類(2)の中では、重合体アセタールを選ぶべきで、種類(7)の酸により開裂し得る化合物では、特にアルデヒドまたはケトン成分が150℃を超える、好ましくは200℃を超える沸点を有する化合物を選ぶべきである。 しかし、全体的には、その様な混合物は好ましくない。

    【0063】化合物(c)または化合物(c)の組合わせは、1〜60重量%の濃度で存在する。

    【0064】本発明に係わる照射感応性混合物は、さらに少なくとも一つの、水には不溶であるが、アルカリ水溶液には可溶、もしくは少なくとも膨潤し得る重合体結合剤を含む。 この結合剤は、本発明に係わる放射感応性混合物の他の成分との相容性が良く、できるだけ低い特性吸収性、すなわち高い透明度を、特に190〜550
    nmの波長領域で有するのが特徴である。 原則的に光活性成分としてナフトキノンジアジドとの組合わせで使用されるノボラック縮合樹脂系の結合剤はこの必要条件を満たしていない。 ノボラック縮合樹脂は、画像を露光した後、露光区域における水性アルカリ現像剤に対する溶解度が増加するが、照射に必要な短波長領域におけるそれらの特性吸収は高すぎる。

    【0065】従来の用途、すなわち近UV領域の光源を使用する場合は、原則的に光活性成分としてナフトキノンジアジドとの組合わせで使用する、ノボラック縮合樹脂系の結合剤が特に好適である。 その様なフェノール/
    ホルムアルデヒド縮合物は、多くの文献に記載されており、フェノール成分としてフェノール、3位置異性体クレゾールまたは他のアルキルフェノール、例えばキシレノールを含むことができる。 ホルムアルデヒドの他に、
    他のアルデヒドも重合体の製造に使用できる。 しかし、
    以下に記載する、水酸基を含む重合体も近UV光で照射するのに使用でき、これらの重合体を蒸気のノボラックと50%まで、好ましくは20%までの比率で混合することができる。

    【0066】しかし、UV2領域における用途には、ノボラック縮合樹脂は、透明度の高い他の樹脂との混合物の形で好適な結合剤として使用できる。 この場合、混合比は、主としてノボラック樹脂と混合する結合剤の性質により左右される。 特に重要なファクターは、該波長領域における特性吸収の程度であり、放射感応性混合物の他の成分との混合性も重要である。 しかし、一般に、本発明に係わる放射感応性混合物は、50重量%までの、
    特に20重量%までのノボラック縮合樹脂を含むことができる。

    【0067】好適な結合剤は、p−ヒドロキシスチレンおよびそのアルキル誘導体、例えば3−メチル−4−ヒドロキシスチレン、3,5−ジメチル−4−ヒドロキシスチレンまたは2,3−ジメチル−4−ヒドロキシスチレンの単独重合体または共重合体、および他のビニルフェノール、例えば2−または3−ヒドロキシスチレンまたは4−メチル−3−ヒドロキシスチレンの単独重合体または共重合体、またはメタクリル酸とフェノール、例えばピロカテコール、レゾルシノール、ヒドロキノン、
    ピロカロールまたはアミノフェノールとのエステルまたはアミド、および芳香族アミンとの相当するアミドの単独重合体または共重合体である。 スチレン、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル、等の重合性化合物をコモノマーとして使用できる。

    【0068】ケイ素を含むビニルモノマー、例えばビニルトリメチルシランまたはアリルトリメチルシランを使用して上記の種類の共重合体を調製すると、プラズマ耐性を高めた混合物が得られる。 これらの結合剤の透明度は問題とする領域において一般に高いので、画像形成を改良することができる。

    【0069】マレイミドの単独重合体または共重合体も同じく効果的に使用できる。 これらの結合剤も上記の波長領域で高い透明度を発揮する。 ここでも、好ましいコモノマーは、スチレン、置換したスチレン、ビニルフェノール、プロペニルフェノール、ビニルエーテル、ビニルエステル、ビニルシリル化合物または(メタ)アクリル酸エステルである。

    【0070】最後に、スチレンの共重合体を、水性アルカリ溶液における溶解性を増加させるコモノマーと共に使用することも可能である。 これには、例えば、無水マレイン酸、マレイン酸半エステル、等が含まれる。

    【0071】これらの結合剤は、放射感応性混合物のフィルム形成特性および光学的品質を損なわなければ、互いに効果的に混合できる。

    【0072】結合剤の量は、一般的に、放射感応性混合物の総重量に対して、40〜95重量%、特に40〜9
    0重量%、好ましくは50〜85重量%である。

    【0073】化合物(b)の感度の波長領域における結合剤の吸収または結合剤(a)の組合わせの吸収は0.
    5μm -1未満にすべきである。

    【0074】適当であれば、染料、顔料、可塑剤、湿潤剤、および流動調整剤、およびポリグリコールおよびセルロースエーテル、例えばエチルセルロースを本発明に係わる放射感応性混合物に加えて、可撓性、密着性および光沢などの特性を改良することができる。

    【0075】基材に塗布する場合、本発明に係わる放射感応性混合物を溶剤または溶剤の組合わせ中に溶解させるのが好ましい。 この目的には、エチレングリコール、
    エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルまたはプロピレングリコールモノアルキルエーテル、特にプロピレングリコールメチルエーテル、脂肪族エステル(例えば酢酸エチル、酢酸ヒドロキシエチル、酢酸アルコキシエチル、酢酸n−ブチル、プロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート、特にプロピレングリコールメチルエーテルアセテートまたは酢酸アミル)、エーテル(例えばジオキサン)、ケトン(例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノンおよびシクロヘキサノン)、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸アミド、N−メチルピロリドン、ブチロラクトン、テトラヒドロフランおよびこれらの混合物が特に好ましい。 グリコールエーテル、脂肪族エステルおよびケトンが特に好ましい。

    【0076】最終的には、溶剤の選択は、使用する塗布方法、望ましい層の厚さ、および乾燥条件によって決まる。 また、溶剤は化学的に中性でなければならない、すなわち溶剤は他の層成分と不可逆的に反応してはならない。

    【0077】該溶剤で調製した溶液は、原則的に、5〜
    60重量%、好ましくは50重量%までの固形分を含む。

    【0078】最後に、本発明は、本質的に基材、およびその基材上に配置した、本発明に係わる放射感応性混合物の放射感応性層からなる放射感応性記録材料にも関する。

    【0079】可能な基材としては、キャパシター、半導体、多層プリント回路または集積回路を構成または製造するあらゆる材料を使用できる。 特に、熱的に酸化および/またはアルミニウム被覆し、ドーピングしたケイ素基材が特に好ましい。 さらに、窒化ケイ素、ヒ化ガリウム、およびリン化インジウムなどの半導体技術で一般的な他の基材も可能である。 さらに、液晶表示装置の製造で公知の材料、例えばガラスおよび酸化インジウム−スズ、さらに金属板および金属ホイル、例えばアルミニウム、銅および亜鉛、二重および三重金属ホイル、あるいは金属蒸着した非導電性シートおよび紙などが好適である。 これらの基材は、熱的な前処理、表面粗粒化、表面エッチング、または試薬による処理を行って、望ましい特性の改良、例えば親水性の強化を行うことができる。

    【0080】基材表面に対する放射感応性層の密着性を改良するために、この層は密着促進剤を含むことができる。 ケイ素またはシリカ基材の場合、3−アミノプロピルトリエトキシシランまたはヘキサメチルジシラザンなどのアミノシラン型の密着促進剤をこの目的に使用できる。

    【0081】凸版印刷、平版印刷、スクリーン印刷およびフレキソ印刷用の印刷版などの光学機械的記録層の製造に好適な支持体としては、前もって陽極酸化、粗粒化、および/またはケイ酸塩処理したアルミニウム板、
    亜鉛板、およびクロムめっきしてもよい鋼板、およびプラスチックシートまたは紙がある。

    【0082】本発明に係わる記録材料は、活性線放射で画像を映す様に露光する。 本明細書では、活性線放射とは、短波長可視光線のエネルギーに少なくとも匹敵するエネルギーを有する放射のことである。 好適な放射源は、特にハロゲン化金属ランプ、カーボンアークランプ、キセノンランプおよび水銀蒸気ランプである。 レーザー照射、電子線照射またはX線などの高エネルギー照射で露光してもよい。 しかし、波長が190〜260nm
    の光を照射できるランプ、すなわち特にキセノンおよび水銀蒸気ランプが特に好ましい。 さらに、レーザー光源、例えばエキシマレーザー、特にそれぞれ249または193nmで放射するKrFまたはArFレーザーも使用できる。 照射源は、該波長領域で適切な放射を行うものでなければならない。

    【0083】感光性層の厚さはその応用分野によって異なり、0.1〜100μm 、好ましくは1〜10μm の範囲である。

    【0084】本発明は、さらに放射感応性記録材料の製造方法にも関する。 放射感応性混合物は、スプレー、流し塗り、ロール塗り、回転装置塗布および浸し塗りにより基材に塗布することができる。 次いで、溶剤を蒸発により除去し、放射感応性層を基材上に残す。 溶剤除去は、その層を150℃までの温度に加熱して促進することができる。 しかし、混合物を上記の方法により、まず一時的支持体に塗布し、そこから圧および温度をかけて最終的な支持体材料に転写することもできる。 一時的支持体としては、原則的に、支持体として使用できるすべての材料を使用することができる。 次いで、その層に画像を映す様に照射する。 続いて、その層を現像剤溶液で処理し、層の照射された区域を溶解して除去し、画像露光で使用した原画の画像を基材表面に残る様にする。

    【0085】好適な現像剤は、例えばアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンおよび/またはアンモニウムイオンのケイ酸塩、メタケイ酸塩、水酸化物、リン酸水素塩またはリン酸二水素塩、炭酸塩または炭酸水素塩を含む水溶液、およびアンモニア等である。 金属イオンを含まない現像剤は、US−A 4,729,941、
    EP−A 0,062,733、US−A 4,62
    8,023、US−A4,141,733、EP−A
    0,097,282、およびEP−A 0,023,7
    58に記載されている。 現像剤溶液中のこれらの物質の含有量は、現像剤溶液の重量に対して、一般的に0.1
    〜15重量%、好ましくは0.5〜5重量%である。 好ましくは金属イオンを含まない現像剤を使用する。 層の可溶区域を剥離し易くするために、現像剤に少量の湿潤剤を加えることもできる。

    【0086】現像した層構造は後硬化させることができる。 これは一般的に、ホットプレート上で流動温度未満の温度まで加熱し、次いでその全面をキセノン−水銀蒸気ランプ(200〜250nmの範囲)のUV光線で露光することにより行う。 この後硬化により、画像構造が架橋し、一般的に200℃を超える温度まで流動抵抗を有する様になる。 この後処理は、高エネルギーUV光線照射により、温度を上げずに行うこともできる。

    【0087】本発明に係わる放射感応性混合物は、集積回路または個別の電子装置を製造するための、平版印刷工程に使用する。 この現像したレジスト構造は、その後に続く処理工程のためのマスクとして役立つ。 これらの工程には、層支持体のエッチング、層支持体内へのイオン移植、あるいは層支持体上への金属または他の物質の被覆が含まれる。

    【0088】実施例1〜17により、本発明に係わる混合物の、非常に広範囲なエネルギー照射を使用するマイクロ平版印刷用の記録材料に対する適性を立証する。 先行技術に対する、本発明に係わる混合物の優越性は、比較例18〜21により立証する。 実施例22〜24は、
    この混合物の、プリント回路および平版印刷版への有用性を示す。

    【0089】実施例中、量は原則として重量部(pbw )
    で表す。 他に指示が無い限り、百分率および量的比率は重量単位で表す。

    【0090】 実施例1下記の組成を有する塗布溶液を調製した。 7.5pbw
    の、軟化点105〜120℃のクレゾール/ホルムアルデヒド ノボラック、2.0pbw の化合物1、および0.6pbw の、α,α−ビス(4−tert.−ブチル−ベンゼンスルホニル)−ジアゾメタンを42pbw の、
    プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解する。

    【0091】この溶液を、細孔径0.2μm のフィルターを通して濾過し、密着促進剤(ヘキサメチルジシラザン)で処理したウエーハーに毎分3,200回転で回転塗布した。 ホットプレート上で、100℃で1分間乾燥した後、1.1μm の層厚が得られた。

    【0092】この記録材料を、原画の下で、キセノン−
    水銀蒸気ランプの放射により、365nmで、80 mJ/cm
    2のエネルギーで画像を映す様に露光した。 溶解抑制剤を完全に開裂させるために、この材料を60℃で1分間加熱した。

    【0093】この記録材料を、下記の組成の0.3Nアルカリ現像剤で現像した。 5.3pbw の、メタケイ酸ナトリウムx9H 2 O、3.
    4pbw の、リン酸三ナトリウムx12H 2 O、0.3pb
    w の、リン酸二水素ナトリウムおよび191pbw の、脱イオン水60秒間の現像時間の後、急なレジスト側面を有する欠陥のないマスクの画像が得られ、<0.55μ
    m の構造も正確に解像された。 走査電子顕微鏡を使用したレジストプロファイル側面の検査により、これらの側面は基材表面に対して、事実上直であることが分かった。 コントラストは3.8であった。

    【0094】ポジ型レジストのコントラスト、γ pは、 γ p =1/(log D p −log D p °)=[log (D p
    p °)] -1で定義され、D p °は現像剤が露光したフィルムを攻撃し始める照射量であり、D pはレジスト空間点(=レジスト感度)である。 このパラメータの詳しい説明は、
    L. F. トムプソンおよびM. J. ボウデン、「レジスト処理」(マイクロ平版印刷入門、理論、材料、および加工、編集C.G.ウイルソン、L.F.トムプソンおよびM.J.ボウデン、ACS Symp. Ser., 219、
    164以降(1983)、アメリカンケミカルソサエティー、ワシントン)に記載されている。

    【0095】 実施例2下記の組成を有する塗布溶液を調製した。 7.5pbw
    の、平均分子量が32,000のスチレン/p−ヒドロキシスチレン共重合体(モル比20:80)、2.0pb
    w の化合物2、および0.5pbw の、α,α−ビス(4
    −tert. −ブチル−ベンゼンスルホニル)−ジアゾメタンを42pbw の、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解する。

    【0096】この溶液を、細孔径0.2μm のフィルターを通して濾過し、密着促進剤(ヘキサメチルジシラザン)で処理したウエーハーに毎分3,000回転で回転塗布した。 ホットプレート上で、100℃で1分間乾燥した後、1.12μm の層厚が得られた。

    【0097】この記録材料を、原画の下で、キセノン−
    水銀蒸気ランプの放射により、260nmで、92 mJ/cm
    2のエネルギーで画像を映す様に露光し、次いで65℃
    で1分間加熱した。 次いでこれを2.38%の水酸化テトラメチルアンモニウムを含む水性現像剤で処理した。
    60秒後、側面の安定性が高い、欠陥のないマスクの画像が得られた。 コントラスト値は5.6で、やはり<
    0.55μm の構造が精確に解像された。

    【0098】 実施例3下記の組成を有する塗布溶液を調製した。 7.5pbw
    の、軟化範囲が125〜135℃の、ポリ(モノメタクリル酸ピロカテコール)、2.0pbw の化合物3、および0.4pbw の、2−(4−エトキシ−ナフタレン−1
    −イル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−1,3,
    5−トリアジンを42pbw の、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解する。

    【0099】この溶液を、細孔径0.2μm のフィルターを通して濾過し、密着促進剤(ヘキサメチルジシラザン)で処理したウエーハーに毎分3,200回転で回転塗布した。 ホットプレート上で、100℃で1分間乾燥した後、1.1μm の層厚が得られた。

    【0100】この様にして被覆したウエハーを、原画の下で、波長405nmの光で、100mJ/cm 2のエネルギーで露光した。 次いでこの材料を60℃で1分間加熱した。 現像後、原画に忠実な画像が得られた。

    【0101】 実施例4 436nmの波長を有する光線を使用して、実施例3の実験を繰り返した。 急な縁部を有する原画の画像を得るには、135 mJ/cm 2の露光エネルギーを使用する必要があった。

    【0102】 実施例 5 下記の組成を有する塗布溶液を調製した。 7.5pbw
    の、軟化点165〜180℃の、スチレン/マレイミド共重合体(モル比1:1)、2.0pbw の化合物3および0.6pbw の、ベンゼンスルホニル−(4−クロロベンゾイル)−ジアゾメタンを42pbw の、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解する。

    【0103】この溶液を、細孔径0.2μm のフィルターを通して濾過し、密着促進剤(ヘキサメチルジシラザン)で処理したウエーハーに毎分3,700回転で回転塗布した。 100℃で1分間乾燥した後、0.98μm
    の層厚が得られた。

    【0104】この記録材料を、原画の下で、キセノン−
    水銀蒸気ランプの放射により、260nmで、120 mJ/
    cm 2のエネルギーで画像を映す様に露光した。 次いでこの材料を65℃で2分間加熱した。

    【0105】この記録材料を、0.02Nの水酸化テトラメチルアンモニウムの水溶液で現像したが、60秒以内に露光区域が残留物を残さずに除去された。 急なレジスト側面を有する、欠陥のないマスクの画像が得られた。 黒色部の損失は<20nmであり、<0.6μm の構造も正確に解像された。

    【0106】 実施例6下記の組成を有する塗布溶液を調製した。 7.5pbw
    の、実施例5の共重合体、2.0pbw の化合物4、および0.4pbw の、4−(2−[2]フリル−ビニル)−
    6−トリクロロメチル−2−ピロンを42pbw の、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解する。

    【0107】この溶液を、細孔径0.2μm のフィルターを通して濾過し、密着促進剤(ヘキサメチルジシラザン)で処理したウエーハーに毎分3,500回転で回転塗布した。 100℃で1分間乾燥した後、1.00μm
    の層厚が得られた。

    【0108】この記録材料を、原画の下で、キセノン−
    水銀蒸気ランプからの放射により、260nmで、112
    mJ/cm 2のエネルギーで画像を映す様に露光し、次いで60℃で1分間加熱した。

    【0109】この記録材料を、0.02Nの水酸化テトラメチルアンモニウムの水溶液で現像したが、60秒以内に露光区域が残留物を残さずに除去され、正確な原画の画像が得られた。 測定したコントラストは約8で、画像の縁部の鮮明度は優れていた。

    【0110】 実施例7下記の組成を有する塗布溶液を調製した。 7.5pbw
    の、実施例2に記載する共重合体、2.0pbw の化合物11および0.3pbw の、トリフェニルスルホニウムのトリフルオロメタンスルホン酸塩を42pbw の、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解する。

    【0111】この溶液を、細孔径0.2μm のフィルターを通して濾過し、密着促進剤(ヘキサメチルジシラザン)で処理したウエーハーに毎分3,500回転で回転塗布した。 100℃で1分間乾燥した後、1.04μm
    の層厚が得られた。

    【0112】この記録材料を、原画の下で、キセノン−
    水銀蒸気ランプの放射により、260nmで、112 mJ/
    cm 2のエネルギーで画像を映す様に露光し、続いて60
    ℃で1分間加熱した。 この記録材料を、0.27Nの水酸化テトラメチルアンモニウムの水溶液で現像したが、
    60秒以内に露光区域が残留物を残さずに除去され、正確な原画の画像が得られた。 0.5μm までの線および隙間がマスクに対して忠実に再現された。

    【0113】 実施例8実施例7から得た記録材料をシンクロトロン放射(ベシー、ベルリン、754Mev)で、ケイ素−金マスクを通して120 mJ/cm 2の照射量で照射した。 この実験配置はA. ホイベルガー、Microelectr. Eng.,3、535(1
    985)に記載されている。 この露光した材料を室温で30分間放置した。 実施例7に記載する現像剤を使用し、現像時間120秒間で現像後、<0.4μm の構造まで欠陥の無い、マスクの画像が得られた。 コントラストは>8で、レジストの側面は、平らな基材表面に対して事実上垂直であった。

    【0114】 実施例9下記の組成を有する塗布溶液を調製した。 7.5pbw
    の、軟化点が100〜110℃である、ホルムアルデヒド/m−クレゾール/p−クレゾールノボラック、2.
    0pbw の化合物14、および0.3pbw の、2−(4−
    メトキシスチリル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−1,3,5−トリアジンを42pbw の、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解する。

    【0115】この溶液を、細孔径0.2μm のフィルターを通して濾過し、密着促進剤(ヘキサメチルジシラザン)で処理したウエーハーに毎分3,200回転で回転塗布した。 100℃で1分間乾燥した後、1.05μm
    の層厚が得られた。

    【0116】この記録材料を、原画の下で、365nmの波長で、95 mJ/cm 2のエネルギーで画像を映す様に露光し、65℃で1分間加熱した。

    【0117】この記録材料を下記の組成の現像剤を使用して現像した。 5.5pbw の、メタケイ酸ナトリウムx
    9H 2 O、3.4pbw の、リン酸三ナトリウムx12H
    2 O、0.4pbw の、無水リン酸一ナトリウムおよび9
    0.7pbw の、脱イオン水。

    【0118】露光区域は60秒間以内に残留物を残さずに除去され、細部まで正確な原画の画像が得られた。
    0.5μm までの線および隙間もマスクに対して忠実に再現された。

    【0119】 実施例10下記の組成を有する塗布溶液を調製した。 6.0pbw
    の、軟化点が155〜160℃で、分子量が22,00
    0である、3−メチル−4−ヒドロキシスチレンの単独重合体、3.5pbw の化合物1、および0.1pbw の、
    1,2,3−トリス−メタンスルホニルオキシベンゼンを42pbw の、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解する。

    【0120】この溶液を、細孔径0.2μm のフィルターを通して濾過し、密着促進剤(ヘキサメチルジシラザン)で処理したウエーハーに毎分3,000回転で回転塗布した。 100℃で1分間乾燥した後、1.05μm
    の層厚が得られた。

    【0121】この記録材料を、原画の下で、248nmの波長で、25 mJ/cm 2のエネルギーで画像を映す様に露光した。 次いで、この記録材料を60℃で1分間加熱した。

    【0122】この記録材料を、2.38%の水酸化テトラメチルアンモニウムを含む水性現像剤で現像した。

    【0123】数秒間の後に、原画に忠実な画像が得られ、<0.5μm の細部まで解像されていた。 コントラストは4.5であった。

    【0124】 実施例10a実施例10に記載する様にして5個のウエハーを被覆したが、そこに指定する化合物1の量の代わりに、0.
    3、0.6、0.9、1.2および1.5pbw を使用した。 これらの試料は実施例10と同様に処理した。 その結果を比較例21の後の表に示す。

    【0125】 実施例11実施例10に記載する混合物を、そこに記載する様に、
    塗布し、露光し、最後に加熱した。 そこに記載されている現像剤を使用して現像を行ったが、10%のイソプロパノールを加えておいた。 0.3μm までの細部が原画に忠実に再現された。 最も細かい部分の輪郭も事実上垂直であった。

    【0126】 実施例12下記の組成を有する塗布溶液を調製した。 6.0pbw
    の、実施例10に記載する単独重合体、3.5pbw の化合物1、および0.2pbw の、4−メチル−6−(4−
    メトキシスチリル)−N−メタンスルホニルオキシ−α
    −ピリドンを42pbw の、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解する。

    【0127】この溶液を、細孔径0.2μm のフィルターを通して濾過し、密着促進剤(ヘキサメチルジシラザン)で処理したウエーハーに毎分3,100回転で回転塗布した。 100℃で1分間乾燥した後、1.05μm
    の層厚が得られた。

    【0128】この記録材料を、原画の下で、KrF−エキシマレーザーの放射で248nmで、65 mJ/cm 2のエネルギーで露光した。 次いで、この記録材料を60℃で1分間加熱した。

    【0129】この記録材料を、2.38%の水酸化テトラメチルアンモニウムを含む水性現像剤で現像した。 数秒間の後に、原画に忠実な画像が得られ、0.5μm 未満の細部まで解像されていた。

    【0130】 実施例13実施例12に記載する材料を240および260nmの波長の光で照射し、さらに、そこに記載する様に処理した。 0.6μm まで精確な原画の画像を得るには、45
    mJ/cm 2の線量が必要であった。

    【0131】 実施例14実施例12に記載する材料を365nmの波長の光で照射し、さらに、そこに記載する様に処理した。 0.6μm
    まで精確な原画の画像を得るには、85 mJ/cm 2の線量が必要であった。

    【0132】 実施例15実施例12に記載する材料を405nmの波長の光で照射し、さらに、そこに記載する様に処理した。 0.65μ
    m まで精確な原画の画像を得るには、97 mJ/cm 2の線量が必要であった。

    【0133】 実施例16実施例12に記載する材料を436nmの波長の光で照射し、さらに、そこに記載する様に処理した。 0.65μ
    m まで精確な原画の画像を得るには、122mJ/cm 2の線量が必要であった。

    【0134】 実施例17および比較例18〜21それぞれの場合に、下記の5つの基本配合の5つの塗布溶液を調製し、溶解抑制剤を、使用する重合体の量に対して5重量%、10重量%、15重量%、20重量%および25重量%の量(=0.3pbw 、0.6pbw 、0.
    9pbw 、1.2pbw 、1.5pbw )で使用した。

    【0135】 実施例17 6.0pbw の、実施例10に示す単独重合体、x pb
    w の化合物1、および0.2pbw の2−(4−メトキシスチリル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−1,
    3,5−トリアジンを42pbw のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解する。

    【0136】 比較例18 6.0pbw の、実施例10に示す単独重合体、x pb
    w の、1モルのベンズアルデヒドおよび2モルのフェノキシエタノールから調製した単量体アセタール、および0.2pbw の2−(4−メトキシスチリル)−4,6−
    ビス−トリクロロメチル−1,3,5−トリアジンを4
    2pbw のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解する。

    【0137】 比較例19 6.0pbw の、実施例10に示す単独重合体、x pb
    w の、1モルのベンズアルデヒドおよび1モルのジエチレングリコールから調製したオリゴマー性アセタール、
    および0.2pbw の2−(4−メトキシスチリル)−
    4,6−ビス−トリクロロメチル−1,3,5−トリアジンを42pbw のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解する。

    【0138】 比較例20 6.0pbw の、実施例10に示す単独重合体、x pb
    w の、1モルのベンズアルデヒドおよび1モルのブチレン−1,4−ジオールから調製したオリゴマー性アセタール、および0.2pbw の2−(4−メトキシスチリル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−1,3,5−
    トリアジンを42pbw のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解する。

    【0139】 比較例21 6.0pbw の、実施例10に示す単独重合体、x pb
    w の、1モルのベンズアルデヒドおよび2モルの1,4
    −ビス−ヒドロキシメチル−シクロヘキサンから調製した単量体アセタール、および0.2pbw の2−(4−メトキシスチリル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−
    1,3,5−トリアジンを42pbw のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解する。

    【0140】これらの溶液を、細孔径0.2μm のフィルターを通して濾過し、それぞれ密着促進剤(ヘキサメチルジシラザン)で処理したウエーハーに回転塗布したが、条件は100℃で乾燥した後、1.00±0.05
    μm の層厚が得られる様に選択した。

    【0141】次いで、これらのウエハーを、0.27モル/lの水酸化テトラメチルアンモニウムを含む水性現像剤に21℃で1分間浸漬し、層損失を層厚測定装置を使用して求めた。 この現像剤中の、純粋な重合体の損失速度は327nm/分であった。 黒色部の損失速度に関して、各種の混合物から下記の値が得られた(nm/分)。

    【0142】 実施例 溶解抑制剤の濃度番号 5% 10% 15% 20% 25% 10 103 39 6 8 6 17 92 45 10 10 8 18 370 225 157 143 182 19 340 309 299 266 287 20 192 152 96 107 163 21 197 145 114 97 65この結果から、本発明に係わるN,O−アセタールは、
    ポリヒドロキシスチレン重合体に対して著しく改良された抑制効果を示すことが分かる。 他のフェノール性重合体でも類似の結果が得られている。

    【0143】次いで、残りのウエハーをKrFエキシマレーザーで100 mJ/cm 2の線量で照射し、60℃で1
    分間加熱し、明るい光における損失を測定した(nm/
    分)。

    【0144】 実施例 溶解抑制剤の濃度番号 5% 10% 15% 20% 25% 10 450 600 780 900 977 17 412 450 617 822 897 18 470 521 640 842 912 19 320 350 345 375 360 20 400 510 590 690 820 21 420 478 534 590 700このことから、本発明に係わるN,O−アセタールを含む混合物は、露光後に非常に良好な溶解促進作用を有することが分かる。 露光区域と未露光区域との間の損失速度の比は、すべての実施例で非常に大きい、すなわち露光区域と未露光区域との間に非常に良好な差を付けることができる。

    【0145】 実施例22下記の組成を有する塗布溶液を調製した。 7.5pbw
    の、平均分子量が18,000である、3−メチル−4
    −ヒドロキシスチレン/4−ヒドロキシスチレン(モル比2:1)の共重合体、2.0pbw の化合物1(分子量約3,000)、0.2pbw の、α,α−ビス−(4−
    メチルベンゼンスルホニル)ジアゾメタンを42pbw
    の、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解する。

    【0146】この溶液を、細孔径0.2μm のフィルターを通して濾過し、密着促進剤(ヘキサメチルジシラザン)で処理したウエーハーに毎分3,200回転で回転塗布した。 ホットプレート上で、100℃で1分間乾燥した後、1.03μm の層厚が得られた。

    【0147】この記録材料を、原画の下で、PAS 5
    000/70露光装置(ASM−リソグラフィー製)を使用してKrF−エキシマレーザーの放射で、34 mJ/
    cm 2のエネルギーで露光し、次いで60℃で1分間加熱した。

    【0148】この記録材料を、2.38%の水酸化テトラメチルアンモニウムを含む水性現像剤で現像した。 6
    0秒後にマスクが欠点なく再現され、0.35μm までの構造が精確に解像された。

    【0149】 実施例23下記の組成を有する塗布溶液を調製した。 7.5pbw
    の、平均分子量が17,000である、3−メチル−4
    −ヒドロキシスチレン/4−ヒドロキシスチレン(モル比1:1)の共重合体、2.0pbw の化合物1(分子量約5,000)、および0.3pbw の、α,α−ビス−
    (4−クロロベンゼンスルホニル)ジアゾメタンを42
    pbw の、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解する。 この溶液を、細孔径0.2μm のフィルターを通して濾過し、密着促進剤(ヘキサメチルジシラザン)で処理したウエーハーに毎分3,500回転で回転塗布した。 ホットプレート上で、100℃で1
    分間乾燥した後、0.98μm の層厚が得られた。

    【0150】この記録材料を、原画の下で、PAS 5
    000/70露光装置(ASM−リソグラフィー製)を使用してKrF−エキシマレーザーの放射で、38 mJ/
    cm 2のエネルギーで露光し、次いで60℃で1分間加熱した。

    【0151】この記録材料を、2.38%の水酸化テトラメチルアンモニウムを含む水性現像剤で現像した。 6
    0秒後にマスクが欠点なく再現され、0.30μm までの構造が精確に解像された。 構造縁部の角度は90°±
    3°であった。

    【0152】 実施例24下記の組成を有する塗布溶液を調製した。 4.5pbw
    の、平均分子量が22,000である、3−メチル−4
    −ヒドロキシスチレンの単独重合体、3.0pbw の、平均分子量が30,000である、4−ヒドロキシスチレンの単独重合体(ヘキストセラニーズ コーポレーション製のPHS)、2.0pbw の化合物1(分子量約5,
    000)、および0.3pbw の、α,α−ビス−(4−
    ブロモベンゼンスルホニル)ジアゾメタンを42pbw
    の、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解する。

    【0153】この溶液を、細孔径0.2μm のフィルターを通して濾過し、密着促進剤(ヘキサメチルジシラザン)で処理したウエーハーに毎分3,500回転で回転塗布した。 ホットプレート上で1分間乾燥した後、0.
    94μm の層厚が得られた。

    【0154】この記録材料を、原画の下で、PAS 5
    000/70露光装置(ASM−リソグラフィー製)を使用してKrF−エキシマレーザーの放射で、30 mJ/
    cm 2のエネルギーで露光し、次いで60℃で1分間加熱した。

    【0155】この記録材料を、2.38%の水酸化テトラメチルアンモニウムを含む水性現像剤で現像した。 非画像区域は<20nm/分の浸食を示し、露光区域の現像剤による浸食は>10,000nm/分であった。 60秒後にやはりマスクが欠点なく再現され、0.30μm までの構造が精確に解像された。 構造縁部の角度は90°
    ±3°であった。

    【0156】 実施例25下記の組成を有する塗布溶液を調製した。 3.0pbw
    の、平均分子量が22,000である、3−メチル−4
    −ヒドロキシスチレンの単独重合体、4.5pbw の、平均分子量が30,000である、4−ヒドロキシスチレンの単独重合体(ヘキストセラニーズ コーポレーション製のPHS)、2.0pbw の化合物1(分子量約5,
    000)、および0.3pbw の、α,α−ビス−(4−
    クロロベンゼンスルホニル)ジアゾメタンを42pbw
    の、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解する。

    【0157】この溶液を、細孔径0.2μm のフィルターを通して濾過し、密着促進剤(ヘキサメチルジシラザン)で処理したウエーハーに毎分3,500回転で回転塗布した。 ホットプレート上で1分間乾燥した後、0.
    90μm の層厚が得られた。

    【0158】この記録材料を、原画の下で、PAS 5
    000/70露光装置(ASM−リソグラフィー製)を使用してKrF−エキシマレーザーの放射で、30 mJ/
    cm 2のエネルギーで露光し、次いで60℃で1分間加熱した。

    【0159】この記録材料を、2.38%の水酸化テトラメチルアンモニウムを含む水性現像剤で現像した。 非画像区域は<20nm/分の浸食を示し、露光区域の現像剤による浸食は>10,000nm/分であった。 60秒後にやはりマスクが欠点なく再現され、0.35μm までの構造が精確に解像された。 構造縁部の角度は90°
    ±3°であった。

    【0160】 実施例26実施例23の被覆したウエハーを、相移動マスクを通してそこに記載する露光装置を使用して露光した。 この実施例に記載する条件下で、0.16μm までの構造が精確に再現され、レジストプロファイルは事実上垂直であった。

    【0161】 実施例27実施例24の被覆したウエハーを、相移動マスクを通してそこに記載する露光装置を使用して露光した。 この実施例に記載する条件下で、0.16μm までの構造が精確に再現され、レジストプロファイルは事実上垂直であった。

    【0162】 実施例28オフセット印刷版を製造するために、機械的に粗粒化し、陽極酸化した表面を有するアルミニウムホイルに下記の組成の塗布溶液を回転塗布した。 7.5pbw の、実施例1に示すノボラック 2.3pbw の化合物1 0.3pbw の2−(4−メトキシスチリル)−4,6−
    ビストリクロロメチル−1,3,5−トリアジン、および 0.05pbw の、クリスタルバイオレットベースを 90pbw の、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解する。

    【0163】この層を乾燥した後(乾燥重量約2.5 g
    /cm 2 )、陽画試験原画の下で30秒間露光を行い、室温で15分間保存し、次いで下記の組成の現像剤で現像した。 0.5pbw の、水酸化ナトリウム、0.8pbw
    の、メタケイ酸ナトリウムx9H 2 Oおよび1.0pbw
    の、2−n−ブトキシエタノールを、97.7pbw の脱イオン水に溶解する。

    【0164】水洗後、1%のリン酸でこの板を拭い、印刷に使用できる様にした。 印刷機に取り付けた後、5
    5,000部の原画の完璧な印刷物が得られた。

    【0165】 実施例29下記の組成物を調製して、ポジ型ドライレジストの溶液を作製した。 12.5pbw の、実施例9に記載するノボラック、10.0pbw の化合物7、0.5pbw の、4−
    (2−[2]フリル−ビニル)−6−トリクロロメチル−2−ピロンおよび0.1pbw の、クリスタルバイオレットを25pbw の、ブタノンに溶解する。

    【0166】25μm 厚のポリエチレンテレフタレートフィルムにこの溶液を塗布し、乾燥層の厚さを16μm
    にした。 このドライレジストフィルムの表面にさらに、
    密着性の低い別のポリエチレンテレフタレートフィルムを張り合わせた。 カバーフィルムを剥離した後、圧力および熱をかけて、このドライフィルムを黄銅シート上に張り合わせた。 冷却し、支持体フィルムを剥離した後、
    このシートを原画を通して露光し、良好な画像コントラストが見える様になった。 この材料を20分間保持し、
    露光区域を実施例11に記載する組成物の現像剤でスプレー現像した。 次いで、この板を滑らかな側面にエッチング処理した。 得られた形状部品は、分離する前に、さらに処理することができる。

    【0167】 実施例30下記の組成を有する塗布溶液を調製した。 7.5pbw
    の、実施例9に示すノボラック、2.0pbw の化合物1
    4、0.05pbw のクリスタルバイオレットベースおよび0.6pbw の2−(4−メトキシスチリル)−4,6
    −ビストリクロロメチル−1,3,5−トリアジンを4
    2pbw の、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに溶解する。

    【0168】この溶液を、電気分解により粗粒化し、陽極酸化し、ポリビニルホスホン酸水溶液で前処理したアルミニウム板に回転塗布した。 この乾燥層の層厚は1.
    5μm であった。

    【0169】5kWハロゲン化金属ランプの下で110cm
    の距離で画像を映す様に露光した。 10分間の待ち時間の後、この板を実施例9に記載する現像剤で現像し、露光区域を除去した。 この様にして得た印刷版にガム処理し、平版印刷機にかけ、125,000部を超える優れた品質の印刷物が得られた。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 5識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 11/00 E 6917−4H G01D 15/14 6843−2F (72)発明者 ワルター、シュピース ドイツ連邦共和国ディーブルク、ラインガ ウシュトラーセ、20 (72)発明者 ラルフ、ダメル アメリカ合衆国ロードアイランド州、コベ ントリー、ウッド、エステーツ、ウッド、 コーブ、ドライブ、70

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