【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は一般にタイヤ架台に関し、特に未加硫タイヤ又は「グリーンタイヤ」の貯蔵及び輸送に使用される架台に関する。 特に、本発明は、各グリーンタイヤの上下の部分を1対の円弧状の板材で支持し、一方、これら板材は潜在的に被害を与える振動力を減衰させるダンパー上に支持されるグリーンタイヤ架台に関する。 【0002】 【従来技術及びその課題】タイヤに製造過程中、加硫前のグリーンタイヤを貯蔵し輸送することが必要である。 本技術において現在使用される架台は、グリーンタイヤを、タイヤ組立機から貯蔵架台に自動的に輸送することができる。 公知のグリーンタイヤ架台のある型式は、1 対の水平で平行な横並びのピンを使用し、このピンはタイヤの内側の中に適合しかつグリーンタイヤがこの2本のピンの上に置かれるようにビードリングと組み合うような形状とされる。 ピンは、この上に3個までのグリーンタイヤを次々と受け入れるに十分に長い。 ピンは、自動輸送機械が架台上にグリーンタイヤを置くためにピンの間を通過できるように間隔を空けられる。 【0003】この公知の架台に伴う一つの問題は、ピン上に掛けられたタイヤがビードリングとピンとの間の接触点においてのみ支持されることである。 更に、このピン型架台はグリーンタイヤを下方から支持しない。 従って、グリーンタイヤは、それ自身の重量でビードリングとタイヤとを変形させようとする。 かかる変形はタイヤを不均一にする。 本技術においては、グリーンタイヤをそれ自体の重量による変形から防ぐ方法でグリーンタイヤを支持するグリーンタイヤ架台の提供が望まれる。 【0004】グリーンタイヤは、タイヤ組立工場のある場所からグリーンタイヤの加硫場所に輸送されることが普通である。 この輸送は、タイヤをピン型架台上に置いて行われることが多い。 タイヤ製造工程の速度を上げるために、ピン型架台をできるだけ速やかに工場内のある場所から別の場所に動かすことが望ましい。 そこで、架台は比較的高速で輸送され、グリーンタイヤは、タイヤ架台が衝撃を受け、通路に沿って速度を上げ下げされたときに種々の力を受ける。 これらの力は振動を発生させ、グリーンタイヤを不均一な未加硫タイヤにする。 従って、従来技術におけるグリーンタイヤの受ける力を減衰させることにより、かかる振動を防ぐグリーンタイヤ架台を提供することが望まれる。 【0005】上述の支持ピンを使用しないでグリーンタイヤを支持できる1支持装置が米国特許3759394 号に明らかにされる。 この特許に開示された支持装置は、1対の両側の端部ピースを備え、端部ピースの一方はクロスバーに固定され、他方の端部ピースはクロスバーに摺動可能に配置される。 端部ピースは複数の変形可能な弾性支持部材により互いに連結され、この弾性支持部材は、一方の端部ピースがクロスバーに沿って他方の端部ピースの方に動かされたときに、外向きに変形する。 この支持装置は、端部ピースを互いに離すように引き、そしてグリーンタイヤの中央に装置を挿入することにより使用される。 次いで、可動の端部ピースは他方の端部ピースに向かって押され、弾性部材を外向きに変形させ、タイヤのサイドウオールとタイヤトレッドとの間でグリーンタイヤの内側を満たす。 次いで、可動の端部ピースが定位置に固定されて、支持装置の状態と形状とを維持する。 【0006】米国特許3812974号は別のグリーンタイヤ支持装置を明らかにする。 この特許に開示された装置は、各がグリーンタイヤを支持する複数の可撓性スリングを支持するフレームを備える。 スリングを支持している支持フレームの一部分は、グリーンタイヤが架台から床の上に転がるように下向きに旋回することができる。 この架台はタイヤの下方表面積の相当な部分にわたる支持を提供するが、この架台は内部からタイヤを支持する手段を何も明らかにせず。 また振動力を減衰する架台を明らかにしない。 【0007】米国特許3935948号は、未加硫の空気入りタイヤ用の可搬式貯蔵架台を開示する。 この貯蔵架台は、ベースから伸びる複数のプロングを備える。 各プロングは、タイヤのサイドウオール間でグリーンタイヤ内に適合するように設計された湾曲した受台を備える。 この特許は、変形を防止するためにタイヤを下方から支持する装置又は振動力を減衰させる装置は開示しない。 【0008】以上に鑑み、本技術においては、各タイヤの変形を防ぎ、同時に有害な振動力を最小にする減衰機構も提供する方法で複数のタイヤを支持し得るグリーンタイヤ用の可搬式貯蔵架台を提供することが望まれる。 【0009】各タイヤを下方及びタイヤ内側から支持するグリーンタイヤ貯蔵用の支持ピン型架台を提供することが本発明の目的である。 【0010】本発明の別の目的は、支持力を大きい面積上に広げることにより、変形、拡張により生ずるタイヤの変形を最小にするために、タイヤのビード及びタイヤの下面の長さに沿い、各タイヤを支持するグリーンタイヤ貯蔵用の支持ピン型架台を提供することである。 【0011】本発明のなお別の目的は、タイヤ架台が比較的高速で工場を通って輸送されたときの振動を防止し又は最小にするダンパーを有するグリーンタイヤ貯蔵用の支持ピン型架台を提供することである。 【0012】本発明の更に別の目的は、現存のピン型架台の改装を容易にすることのできるグリーンタイヤ貯蔵用の支持ピン型架台を提供することである。 【0013】本発明の更に別の目的は、改良された支持ピングリーンタイヤ架台により作業するために、現存の機械に対するいかなる変更も必要とすることなしに現存のタイヤ組立機械と両立し得るグリーンタイヤ貯蔵用の支持ピン型架台を提供することである。 【0014】本発明の更なる目的は、架台により保持されている間にタイヤが受ける応力を少なくするように、 グリーンタイヤとタイヤ架台との間の接触面積をかなり大きくするグリーンタイヤ貯蔵用の支持ピン型架台を提供することである。 【0015】本発明のなお別の目的は、架台とタイヤとの間の接触応力を減らすグリーンタイヤ貯蔵用の支持ピン型架台を提供することである。 【0016】本発明の追加の目的は、保守が必要であるにしてもごく僅かであるグリーンタイヤ貯蔵用の支持ピン型架台を提供することである。 【0017】本発明のなお追加の目的は、ある範囲内で数種の寸法のタイヤを受け入れ得るグリーンタイヤ貯蔵用の支持ピン型架台を提供することである。 【0018】本発明の別の目的は各タイヤを個別に支持するグリーンタイヤ貯蔵用の支持ピン型架台を提供することである。 【0019】本発明の更なる目的は、簡単な構造のものであって、述べられた目的を簡単、効果的かつ低費用の方法で達成し、かつ本技術における問題を解決し更に要求を満たすグリーンタイヤ貯蔵用の支持ピン型架台を提供することである。 【0020】 【課題を解決するための手段】これら及びその他の目的及び利点は、グリーンタイヤ用のタイヤ架台であって、 各グリーンタイヤが間隔を空けられた1対のビードと外面とを有し、タイヤ架台は、ベース、ベースにより支持されかつビードと組み合うようにされた上方支持体、及びベースにより支持されかつ外面と組み合うことによりタイヤを下方か支持するようにされた下方支持体を備える前記タイヤ架台により得られる。 【0021】 【実施例】本発明の原理の適用を意図した最良モードを示す本発明の好ましい実施例が、以下説明され、図面に示され、かつ特許請求の範囲に特に正確に指摘される。 全図を通じて同じ番号は同じ要素を指す。 【0022】グリーンタイヤ貯蔵用の改良された支持ピン型架台が、付属図面に図解され、一般に番号10で示される。 ピン型架台10は、一般に、ベース組立体12 を備え、これは、実質的に水平方向に床に配置されかつ複数の車輪で床の上に支持される床部材14を有し、ピン型架台10は車輪上で、ある場所から別の場所に動くことができる。 ベース部材12は、更に床部材14から上向きに伸びている複数の柱16を備える。 ベース組立体12の部材の各は適切な金属又は適切なプラスチックより作られ、溶接又はボルトナット組立体のような公知の連結具で連結される。 床部材14は、図面には図式的にしか示されない。 事実上、床部材14は、完全に装荷されたときのタイヤ架台10の転倒を防ぐためにタイヤ架台10に適切な支持を与えるような形態にされる。 【0023】支持ピン型架台10は、少なくも1組の上方ピン機構18と少なくも1組の下方ピン機構20とを備える。 各ピン機構18及び20は、柱16に一端を支持され突き出ている。 図面に示された本発明の実施例においては、3個の柱16が、ベース組立体12の床部材14から上方に伸びる。 中央の柱16Bは上方ピン機構を支持し、外側の1対の柱16Aは下方ピン機構20を支持する。 各ピン機構18及び20は、間隔を空け実質的に水平方向かつ実質的に平行な1対のピン22を備える。 各ピン22は、図2に示されるように3個のタイヤ24を保持するように各柱16から十分に遠くに伸びる。 各ピン22は、柱16に片持ちにされたときにタイヤ24の3個までの重量を支持できる金属又は合成材のような材料で作られる。 図示された本発明の実施例においては、各ピン22は、ピン22が曲がり又は変形をしないような方法で、柱16に片持ちにされた中実又は中空の金属管の形である。 ピン22は、柱16に溶接され、或いは柱16内に固定され次いで定位置にボルト止めされる。 ピン22は、本発明の別の実施例においては別の型式とすることができ、別の方法で柱16に連結することができる。 例えば、各ピン22を、長方形断面とし、或いはI型鋼の型式とすることができる。 【0024】上方ピン機構18は、タイヤ24の中央開口部26内に適合するような形にされる。 上方ピン機構18のピン22は、自動輸送機械が支持ピン型架台10 に当たり又はこれを破損せることなく支持ピン型架台1 0の上にタイヤを置き得るに十分な距離に離される。 上方ピン機構18のピン22は、ピン型架台10を従来技術の装置の構造変更により作り得るように従来技術の架台のピンと実質的に同じ距離だけ離されることが望ましい。 従来技術のピン型架台と共にこれまで使用されていた自動輸送機械は、上方ピン機構18と同じ間隔のピン機構を有する。 従って、ピン型架台10の上方ピン機構18により、ピン型架台10は現存の輸送機械と機能できる。 更に下方ピン機構20のピン22は、輸送機械と干渉しないように十分に大きな間隔を空けられる。 【0025】下方ピン機構20は、タイヤ24がピン型架台10に支持されたとき、タイヤ24の下方に置かれる。 下方ピン機構20のピン22は、上方ピン機構18 のピン22よりも更に広く間隔を空けられる。 上方ピン機構18のピン22はタイヤ24の内径28の内側に置かれるが、下方ピン機構20のピン22は、タイヤ24 の外径30の内側ではなくてタイヤ24の内径28の外側に置かれる。 【0026】各タイヤ24は、内径28のまわりに配置された1対のビードリング32を持つ。 タイヤのサイドウオール34は、ビードリング32から半径方向外向きに伸び、タイヤ24の外径30に沿う外面36で終わる。 外面36は、番号38の寸法線で示された幅を持つ。 【0027】上方ピン機構18は、1対の上方支持板4 2を支持し、下方ピン機構20は1対の下方支持板44 を支持する。 各支持板42及び44は円弧状であり、上向き支持面を備える。 図1及び2に示されるように、各上方支持板42は一般に番号46の寸法線により示された幅を有し、これはタイヤ外面36の幅38より大きい。 更に、各下方支持板44は、一般に番号48の寸法線により示された幅を有し、これは外面36の幅38より大きい。 そこで、タイヤ24が支持板42及び44で支持されると、支持板42と44とは、図2に示されるようにタイヤ24の幅を完全に横切って伸びる。 タイヤ24の両側から外に伸びた板42及び44の余分の幅のため、自動機械がピン型架台10の上にタイヤ24を置くときに多少の誤差が許される。 この幅は、ピン型架台10が異なったサイズのタイヤ24を受け入れることも許す。 【0028】図3に見られるように、各上方支持板42 の支持面の曲線は中高であり、一方各下方支持板44の支持面の曲線は中低である。 上方支持板42は、図4に示されるようにタイヤ24がピン型架台10上に支持されたときに各上方支持板42の実質的に全長が両方のビードリング32と接触するように、内径28に沿って曲げられる。 同様に、各下方支持板44は、タイヤ24の外径30と実質的に同じ曲率を持つ。 かかる曲率により、実質的に各下方支持板44の全長に沿った外面36 と下方支持板44との間の接触が確保される。 本発明の別の目的に従い、支持板42、44とタイヤ24との間の支持力は、タイヤ24の大きい面積にわたって広がり、支持点においてタイヤ24内に生ずるピンポイント応力を防止する。 タイヤ24は、下方支持板44により下方から支持されかつその上方部分は上方支持板42により支持されるため、板42及び44の位置もまたタイヤ24の変形を防ぐ。 支持板42及び44の円弧状の特徴も、貯蔵及び輸送中、タイヤ24の望ましい形状を維持しようとする。 【0029】各支持板42及び44の曲率と長さは、ピン型架台10が非常に違った寸法のタイヤに使用されるときは変更される。 しかし、本発明の目的の一つにより、ピン型架台10は、各支持板42及び44がピン2 2に関して動き得るように取り付けられるので、異なった寸法のタイヤを支持することができる。 【0030】各支持板42及び44は、支持板42又は44がピン22まわりに回転できるようにピン22に可動に取り付けられる。 各支持板42及び44は、アーム50によりピン22に連結される。 アーム50の詳細図が、例として図6に示される。 各アーム50はピン22 に旋回可能に連結され、円弧板42及び44はアーム5 0に旋回可能に取り付けられる。 従って、各支持板42 及び44は、その支持アーム50に関して旋回可能であり、その支持ピン22に関して旋回し、同様にその支持アーム50上のその支持ピン22まわりに回転できる。 かかる運動の自由度のため、各支持板42及び44は、 タイヤ24が輸送機械によりピン型架台10上に置かれると、望ましい支持位置に動くことができる。 タイヤ2 4がある寸法範囲内にある限り、支持板42及び44 は、タイヤ24の寸法に自動的に調整する。 この自動調整のため、わずかに寸法の異なるタイヤについては各ピン型架台10を手動調整する時間のかかる段階がなくなり、ピン型架台10を調整なしで種々のタイヤ製造ラインに使用できる。 【0031】本発明の別の目的により、各アーム50 は、タイヤ24における振動を発生させようとするピン型架台10の受ける破壊力を減衰させるダンパー型式とすることができる。 本発明の1実施例により、各アーム50は、ショックアブゾーバー型ダンパーの型式であり、内側スリーブ54上に配置された外側スリーブ5 2、内側部材54と外側部材52との間のばね及び摩擦用部材を持つ。 この型式の装置は、これがなけばタイヤ24における破損的振動を起こす可能性のある力を減衰させるように機能する。 本発明の別の実施例では、本発明の概念から離れることなく別の型式のダンパーを使うことができる。 各ダンパー50は、前述のように支持板42及び44に対して、タイヤ24への自動調整を許すような形態にされるが、各ダンパー42及び44は、最終的にタイヤ24の重量を支持する。 この配列により、 タイヤ24の重量は、最終的には上方支持板42及び下方支持板44の上に均等に分布される。 【0032】各アーム50及び支持板42、44は、第1のばね60及び第2のばね62により押される。 ばね60及び62は、アーム50と支持板42、44を強制して、これらを、タイヤ24がタイヤ架台10の上に容易に乗せられる場所に置く。 特に、第1のばね60はアーム50とピン22との間を伸びる。 第1のばね60 は、下方支持板44を支持するアーム50をこれらの休止点に向かって内向きに強制し、一方、下方支持板42 を支持するアーム50をこれらの休止点に向かって外向きに強制する。 第2のばね62は、アーム50と支持板42、44との間を伸びる。 第2のばね62は、支持板42及び44をこれらの休止点に向けて内向きに強制する。 【0033】用語「内向き」は、図3及び4に示された配列において、アーム50が互いに近寄るように強制されることを意味する。 用語「外向き」は、アーム50が互いに離されように強制されることを意味する。 下方支持板のばね60による内向きの強制と上方支持板のばね60による外向きの強制とにより、支持板42及び44 をタイヤ24に押し付け安定した支持位置が得られる。 例えば、図6に示されたアーム50は、これが時計方向に回転すると内向きに動き、板44をタイヤ24に押し付ける。 【0034】図面に示された本発明の実施例においては、各ばね60及び62は、コイルばね型式のものである。 本発明の別の実施例では、アーム50及び支持板4 2、44を希望の方向に強制するために別の装置を使うことができる。 ピン型架台10は、支持板42、44及びアーム50の旋回運動を制限するための停止具も備え、アーム50及び支持板42、44が休止点に達したとき、これらの回転を停止させることができる。 【0035】ダンパー50及びばね60、62は、ピン型架台10が異なった内径28及び異なった外径30を有するタイヤ24を受け入れる得ることにより本発明の目的の一つを達成する。 ピン22と支持板42、44との間の距離がダンパー50により調整可能であり、かつ支持板42と44のピン22に関する位置と角度が、ばね60及び62により自動的に調整されために、かかる受入れが生ずる。 【0036】ピン型架台10は、1個のタイヤ24を、 図1に示されるように3個のタイヤ24を、或いは図5 に示されるように6個のタイヤを保持するような形態にすることができる。 1個のベース組立体12上により多くのタイヤ24を支持できるピン22及び支持板42、 44の別の配列も考えられる。 図5に示された実施例においては、6個のタイヤ24がピン型架台10により支持される。 3個のタイヤ24が第1の機構18、20のピン22の上に支持され、別の3個のタイヤ24が第2 の機構18、20のピン22に支持される。 第1及び第2の機構18、20は、同じ寸法のタイヤ24がピン型架台10に支持されたとき垂直に配列されるように、互いに実質的に垂直に配置される。 本発明は、本発明の外面を利用して別のタイヤ架台形状を作ることもできる。 例えば、ピン機構18及び20を柱16の両側から延ばすことができる、更に、1個の床部材14上に多数組の柱16を支持することができる。 【0037】ピン型架台10がいかなるタイヤも支持せずかつばね60及び62がアーム50及び支持板42、 44を、図3に示されたそれぞれの休止位置に強制したときは、ピン型架台10は休止位置にある。 この位置においては、上方支持板42はタイヤ24の中央開口部2 6内に適合するように配置され、下方支持板44はタイヤ24の外面36の下方部分と組み合わせられ外向き押されるように位置決めされる。 上述のように、ピン22 と支持板42、44は、グリーンタイヤ24を組立ラインからピン型架台10に輸送する自動輸送機械と干渉しないように位置決めされる。 【0038】グリーンタイヤ24は、タイヤの内側開口部26が上方支持板42上に支持され、タイヤ外面36 の下方部分が下方支持板44上に支持されるようにピン型架台10上に持ち上げられる。 次いで、輸送機械は、 タイヤ24を支持板42、44と組み合うように降ろす。 ダンパー50は、始めは支持板42及び44がタイヤ24を受け入れることを許す。 ダンパー50は、ピン22まわりに旋回し、支持板42及び44がタイヤ24 の重量を一様に分布させる位置に、これらを正確に置く。 ダンパー50及び支持板42、44は、これらの休止位置から図4に示された支持位置に動かされる。 タイヤ24は、点応力がなくかつ振動力を減衰させるような方法でピン型架台10に確実に支持される。 次いで、輸送機械は、別のタイヤ24を取るためにピン型架台10 から出て戻る。 【0039】従って、グリーンタイヤ貯蔵設備用のこの改良された支持ピン型架台は、多くのすべての要求を達成し、従来装置で遭遇した困難を無くし、かつ問題を解決し、更に本技術における新たな結果を得た、単純化され、効率的、安全、低費用かつ有用な機械を提供する。 【0040】以上の説明において、ある種の用語が簡潔、明快及び理解のために使用されたが、これらの用語は説明の目的で使用され、より広く解釈すべきであり、 これに従来技術の要求を越えた不必要な制限を加えるべきではない。 【0041】更に、本発明の説明及び図面は、例示のものであり、本発明の限界は、図示され説明された正確な詳細には限定されない。 【0042】本発明の特徴、新知見、及び原理が説明されたが、グリーンタイヤ貯蔵用の支持ピン型架台を構成し使用する方法、構造の特徴、及び得られた有利な新規かつ有用な結果、新規かつ有用な構造、装置、要素、配列部品及び組合せは、実施態様に説明される。 【0043】本発明の特徴および態様を示せば以下のとおりである。 【0044】1. 間隔を空けられた1対のビード及び外面を有するグリーンタイヤのためのタイヤ架台であって、ベース、前記ベースにより支持され、かつビードと組み合うようにされた上方支持体、及び前記ベースにより支持され、かつ外面と組み合うことによりタイヤを下方から支持するようにされた下方支持体を具備することを特徴とするタイヤ架台。 【0045】2. 前記上方及び下方の支持体の各が1対のピンを有する上記1に説明されたタイヤ架台。 【0046】3. 前記ピンが実質的に平行でありかつ間隔を空けられた上記2に説明されたタイヤ架台。 【0047】4. 前記ピンの各が実質的に水平である上記3に説明されたタイヤ架台。 【0048】5. 前記上方支持体に支持された1対の上方支持板及び前記下方支持体に支持された1対の下方支持板を更に備える上記1に説明されたタイヤ架台。 【0049】6. 前記上方支持板の各に連結されたアームを更に備え、前記アームの各が前記上方及び下方の支持体の一方に連結される上記5に説明されたタイヤ架台。 【0050】7. 前記アームの各が支持体に旋回可能に連結される上記6に説明されたタイヤ架台。 【0051】8. 前記支持板の各が前記アームに旋回可能に連結された上記7に説明されるタイヤ架台。 【0052】9. 前記支持板と前記支持体との間を伸びている第1のばねを更に備える上記8に説明されたタイヤ架台。 【0053】10. 前記アームの各を内向きに強制するために前記アームと前記ピンとの間を伸びているばねを更に備える上記7に説明されたタイヤ架台。 【0054】11. 前記支持板の各に連結されたダンパーを更に備える上記5に説明されたタイヤ架台。 【0055】12. 前記ダンパーが前記上方支持板の各を前記上方支持体に連結し、前記下方支持板の各を前記下方支持体に連結する上記11に説明されたタイヤ架台。 【0056】13.2個の追加の上方支持体と2個の追加の下方支持体とを更に備え、1対の上方支持板と1対の下方支持板とが前記追加の上方及び下方の支持体により支持される上記1に説明されたタイヤ架台。 【0057】14. 前記上方支持板が円弧状でありかつビードと組み合うようにされた上記5に説明されたタイヤ架台。 【0058】15. 前記下方支持板が円弧状でありかつタイヤの外面を支持するようにされた上記5に説明されたタイヤ架台。 【0059】16. 前記上方支持体により支持された上方支持板を更に備え、前記上方支持板はタイヤを支持するためにビードと組み合うようにされる上記1に説明されたタイヤ架台。 【0060】17. 前記下方支持体により支持された下方支持板を更に備え、前記下方支持板はタイヤを支持するためにタイヤの外向きの外面と組み合うようにされた上記1に説明されたタイヤ架台。 【0061】18. グリーンタイヤ用のタイヤ架台と少なくも1個のグリーンタイヤを具備し、前記グリーンタイヤは1対のビードリングと外面とを有し;前記タイヤ架台はベース、前記ベースにより支持された上方支持体、及び前記ベースにより支持された下方支持体を備え;前記グリーンタイヤは前記ビードリングにより前記上方支持体上に支持されかつ前記外面により前記下方支持体上に支持される組合せ。 【0062】19. 前記上方支持体と前記ビードリングとの間に配置されたダンパー及び前記下方支持体と前記外面との間に配置されたダンパーを更に備える上記18 の組合せ。 【0063】20. 前記タイヤと前記ダンパーとの間で各ダンパーにより支持された円弧状の支持板を更に備える上記19の組合せ。 【図面の簡単な説明】 【図1】タイヤなしで示された本発明によるグリーンタイヤ貯蔵用の支持ピン型架台の平面図である。 【図2】3個のタイヤが装荷された図1のピン型架台の平面図である。 【図3】図1の空のピン型架台の正面図である。 【図4】架台にタイヤが装荷された状態の図3と同様な正面図である。 【図5】以上と異なる配列のタイヤ架台を有する本発明によるタイヤ架台の正面図である。 【図6】円弧状のタイヤ支持板の一方及び支持板をピンから調整可能に支持する機構の詳細正面図である。 【符号の説明】 10 タイヤ架台 12 ベース組立体 13 床部材 16 柱 18 上方ピン機構 22 ピン 24 タイヤ |